説明

ロータリー作業機

【課題】部品点数を減らし構成を簡単にしたロータリー作業機を提供する。
【解決手段】耕運爪を耕運爪軸を中心として回転させて耕運するロータリー作業機であって、その後部を覆うためのリヤカバーと、それを回動自在に取り付ける回動部(取付部)と、リヤカバーに連結され、そのリヤカバーの位置調整をするハンガーロッド(調整棒)26と、そのハンガーロッド26を位置決めする位置決め部材34aと、ハンガーロッド26の長手方向の移動を規制するリヤカバーロック(規制部)34とを備え、ハンガーロッド26の一端にリヤカバーを連結するとともに、ハンガーロッド26の他端にリヤカバーロック34および位置決め部材34aを設け、リヤカバーロック34が、位置決め部材34aを備えてハンガーロッド26を位置決めするとともに、ハンガーロッド26の長手方向の移動を規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自走式作業機の後部に取り付け、耕運爪を回転させて耕運するロータリー作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
図6に示すように従来のロータリー作業機Rの後部に備えるリヤカバー1のハンガーロッド2は、リヤカバー1の掃除などの際にリヤカバー1を持ち上げた状態で、ハンガーロッド2の位置決め孔2aをクイックハンガー(位置決め部材)3に備える突起に係合させて固定するために用いる。
また、土寄せ作業を行う際やロータリー作業機Rを着脱する際などリヤカバー1を使用する際には、リヤカバーロック4を矢印の方向に回動して、ハンガーロッド2の先端2bを覆うようにしてハンガーロッド2が矢印A方向に移動できないように規制する。すると、ハンガーロッド2の後端2cに連結されたリヤカバー1が支点5を回動中心として矢印B方向に回動することを規制することができるようになっている(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−352802号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このようにクイックハンガー3とリヤカバーロック4を別部材で構成すると、ロータリー作業機Rの部品点数が多くなり構成が複雑となるという問題があった。
そこでこの発明の目的は、部品点数を減らし構成を簡単にしたロータリー作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため請求項1に記載の発明は、自走式作業機の後部に取り付け、耕運爪を回転させて耕運するロータリー作業機であって、
該ロータリー作業機の後部を覆うためのリヤカバーと、
該リヤカバーを回動自在に取り付ける取付部と、
前記リヤカバーに連結され、該リヤカバーの位置調整をする調整棒とを備えたロータリー作業機において、
前記調整棒の一端に該調整棒の長手方向の移動を規制する規制部を備え、該規制部に前記調整棒を位置決めする位置決め部材を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロータリー作業機において、前記耕運爪の周囲にロータリーカバーを設け、該ロータリーカバーの位置調整をするロータリーカバー調整部材を備えたロータリー作業機であって、
前記規制部を操作する操作部材と前記ロータリーカバー調整部材とを調整操作部に備えることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のロータリー作業機において、前記操作部材が、前記リヤカバーの位置決めをする位置決めポジションと、
前記調整棒の長手方向の移動を規制する規制ポジションと、
前記位置決めポジションと前記規制ポジションとの間に前記リヤカバーの位置決めを解除するとともに、前記調整棒の長手方向の移動の規制を解除するフリーポジションとを設け、
前記操作部材が前記位置決めポジションにあるときに、前記操作部材を前記フリーポジションに向けて付勢する付勢部材を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のロータリー作業機において、前記位置決め部材が前記規制部の補強部材を兼ねることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のロータリー作業機において、前記調整棒に位置決め孔を設け、該位置決め孔に前記位置決め部材の先端を挿入して前記調整棒の位置決めをするロータリー作業機であって、
前記位置決め部材の先端が球状部材を回転自在に嵌めつけて構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のロータリー作業機において、前記調整棒に位置決め孔を設け、該位置決め孔に前記位置決め部材の先端を挿入して前記調整棒の位置決めをするロータリー作業機であって、
前記位置決め部材の先端が低摩擦材料で構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、調整棒の一端にその調整棒の長手方向の移動を規制する規制部を備え、その規制部に調整棒を位置決めする位置決め部材を備えるので、調整棒の位置決めと調整棒の長手方向の移動の規制を規制部のみで行うことができ、部品点数を減らし構成を簡単にしたロータリー作業機を提供することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、耕運爪の周囲にロータリーカバーを設け、そのロータリーカバーの位置調整をするロータリーカバー調整部材を備えたロータリー作業機であって、規制部を操作する操作部材とロータリーカバー調整部材とを調整操作部に備えるので、一箇所にて複数の箇所の調整・操作をすることができ、効率よくロータリー作業機の調整・操作をすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、操作部材が、リヤカバーの位置決めをする位置決めポジションと、調整棒の長手方向の移動を規制する規制ポジションと、位置決めポジションと規制ポジションとの間にリヤカバーの位置決めを解除するとともに、調整棒の長手方向の移動の規制を解除するフリーポジションとを設け、操作部材が位置決めポジションにあるときに、操作部材をフリーポジションに向けて付勢する付勢部材を備えるので、簡単な構成で容易に操作部材を位置決めポジションからフリーポジションに切り替えることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、位置決め部材が規制部の補強部材を兼ねるので、部品点数を減らし、簡単な構成のロータリー作業機を提供することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、調整棒に位置決め孔を設け、その位置決め孔に位置決め部材の先端を挿入して調整棒の位置決めをするロータリー作業機であって、位置決め部材の先端が球状部材を回転自在に嵌めつけて構成されているので、位置決め孔から位置決め部材を外す際に摩擦抵抗を低減して容易に位置決め部材を外すことができ、作業が効率的になる。また、位置決め部材の先端で調整棒を擦った際に、調整棒を傷つけたり、その傷で位置決め部材のすべりが悪くなることがない。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、調整棒に位置決め孔を設け、その位置決め孔に位置決め部材の先端を挿入して調整棒の位置決めをするロータリー作業機であって、位置決め部材の先端が低摩擦材料で構成されているので、簡単な構成で摩擦抵抗を低減して容易に位置決め孔から位置決め部材を外すことができる。また、位置決め部材の先端で調整棒を擦った際に、調整棒を傷つけたり、その傷で位置決め部材のすべりが悪くなることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための実施の形態について詳述する。
図1に示す符号10は、本発明に係るロータリー作業機を連結する自走式作業機としてのトラクタである。トラクタ10の後部には、トップリンク11と左右一対のロワーリンク12、およびPTO軸13を延設する。トップリンク11および左右一対のロワーリンク12の先端には、ロータリー作業機15を取り付ける。なお、PTO軸13にはユニバーサルジョイント14を介して、ロータリー作業機15のギヤボックスを連結する。
【0018】
このギヤボックス内にて、PTO軸の回転方向が変えられ、メインビームを介してチェーンケース16に動力が伝達され、耕耘爪17を取り付けた耕耘爪軸17aを回動するようになっている。耕耘爪17の回転する上方にはロータリーカバー18を備え、そのロータリーカバー18の後端にはリヤカバー19が回動部20を介して回動自在に連結されている。
ロータリーカバー18は、ハンドル(ロータリーカバー調整部材)25を回動操作することによって耕耘爪軸17aを中心に前後回動可能に構成されて、耕深に合わせて位置調整することができるようになっている。
【0019】
リヤカバー19にはハンガーロッド(調整棒)26の下端が軸支されている。一方、ロータリーカバー18の後部上には左右両側にロッドステー27が後斜め上方に向けて設けられ、そのロッドステー27の上端部にハンガーロッド26の上部が回動軸28の周りに回動自在に、かつハンガーロッド26の長さ方向に摺動自在に支持されている。また、ハンガーロッド26の外周には不図示のコイルバネが巻きつけられ、リヤカバー19を下方(本図において時計回り)に付勢している。
【0020】
また、ロータリー作業機15のチェーンケース16上部に設けられたV字状のアッパーアーム(調整操作部)29の一端には前述のトラクタ10のトップリンク11が取り付けられるとともに、アッパーアーム29の別の一端にはアジャストスクリュー30が取り付けられている。このアジャストスクリュー30は、デプスフレーム31の上下傾斜角を調整ハンドル32を操作することによって調整できるようになっている。
そして、アッパーアーム29にはレバー(操作部材)33が貫通して軸支され、レバー33とアッパーアーム29との間には弾性部材を備えるとともに、レバー33には後述するリヤカバーロック(規制部)34を位置決めポジション、フリーポジション、規制ポジションとの間で回動操作するためのワイヤ35が取り付けられている。
また、ロータリーカバー18の後部にはサイドカバー39を取り付ける一方、リヤカバー19の下部にはサイドアンダーカバー40を取り付ける。
【0021】
図2(a)に示すように、ハンガーロッド26の上部は、回動軸28を支点として矢印X方向に回動するとともにハンガーロッド26の長さ方向(Y方向)に摺動する不図示の回動・摺動部材を取り付け、その回動・摺動部材を外側から覆うようにリヤカバーロック34を回動部28にX方向に回動自在に取り付ける。
リヤカバーロック34は、図2(b)に示すように、矩形の鉄板を3つに折り曲げて形成する。詳しくは、矩形の鉄板を折り曲げて横側板34b、天板34e、横側板34dの順に連続して形成し、横側板34b,34dを平行に設ける。そして、平行に形成された横側板34bと横側板34dとの間には横側板34b,34dおよび天板34eのそれぞれに直交するように縦側板34cを溶接などで取り付ける。このようにして、開口34oが形成される。さらに、縦側板34cの一部に重ねて板状の位置決め部材34aを溶接により固設するとともに、板状の補強部材34fを固設する。そして、横側板34bの外面に、ワイヤ取付部34gを設けてワイヤ35の一端を取り付けるとともに、突起34hを設けて弾性部材36の一端を掛け止める。なお、弾性部材36の他端は、ロッドステー27に固設したブラケット36aに取り付ける。この弾性部材36により、リヤカバーロック34は矢印X方向時計回りに付勢される。
そして、ハンガーロッド26の先端にはストッパ26aを嵌合させて、ストッパ26aと前述の回動・摺動部材との間のハンガーロッド26外周にはコイルスプリング26bを巻きつける。また、ハンガーロッド26の中間部分には切り欠き凹部(位置決め孔)26c,26dを設ける。
【0022】
ところで、レバー33は後述する位置決めポジションにおいて、図3(a),(b)に示すように構成されている。すなわち、バー33bの一端に中心軸33dを貫通させ、バー33bをアッパーアーム29に回動自在に取り付ける。バー33bの一端に連絡部材33cを固設し、その連結部材33cにはワイヤ35の一端を取り付ける。また、バー33bの外周の適当な箇所に半球状の突起33eを設け、アッパーアーム29の内側に突起33eに嵌り合う凹部を設ける。さらに、バー33bの他端にはツマミ33aをネジ付けて設ける。一方、バー33bの側部には矢印方向にバー33bを付勢する付勢部材としての板バネ37を取付板38にネジ止めして設ける。なお、図3(a),(b)でのレバー33の位置は規制ポジションである。
【0023】
すなわち、この発明のロータリー作業機は、トラクタ(自走式作業機)10の後部に取り付け、耕運爪17を耕運爪軸17aを中心として回転させて耕運するロータリー作業機15であって、そのロータリー作業機15の後部を覆うためのリヤカバー19と、そのリヤカバー19を回動自在に取り付ける回動部(取付部)20と、リヤカバー19に連結され、そのリヤカバー19の位置調整をするハンガーロッド(調整棒)26とを備え、ハンガーロッド26の一端にそのハンガーロッド26の長手方向の移動を規制するリヤカバーロック(規制部)34を備え、そのリヤカバーロック34にハンガーロッド26を位置決めする位置決め部材34aを備える。
【0024】
また、耕運爪17の周囲にロータリーカバー18を設け、そのロータリーカバー18の位置調整をするハンドル(ロータリーカバー調整部材)25を備えたロータリー作業機15であって、リヤカバーロック(規制部)34を操作するレバー(操作部材)33とハンドル25とをアッパーアーム(調整操作部)29に備える。
【0025】
さらに、レバー(操作部材)33が、リヤカバー19の位置決めをする位置決めポジションと、ハンガーロッド(調整棒)26の長手方向の移動を規制する規制ポジションと、位置決めポジションと規制ポジションとの間にリヤカバー19の位置決めを解除するとともに、ハンガーロッド26の長手方向の移動の規制を解除するフリーポジションとを設け、レバー33が位置決めポジションにあるときに、レバー33をフリーポジションに向けて付勢する板バネ(付勢部材)37を備える。
【0026】
このように構成されたロータリー作業機15で掃除などのためにリヤカバー19を持ち上げる手順について図1〜4を用いて説明する。まず、トラクタ10によりロータリー作業機15を上昇させて、リヤカバー19をその自重により下方に回動した状態とし、ハンガーロッド26も下方へ摺動した状態とする。このとき、ハンガーロッド26の上端はリヤカバーロック34を前方へ回動できる状態となっているので、レバー33を規制ポジション(符号33Lの位置)へ回動するとワイヤ35が引っ張られ、ワイヤ35の後端部に係止されたリヤカバーロック34が開口34oをハンガーロッド26のストッパ26aの上方に被せるように回動して規制ポジション(符号34Lの位置)となる。
【0027】
この位置がリヤカバーロック位置であり、ハンガーロッド26の上下動はリヤカバーロック34の天板34eにより規制され、ハンガーロッド26は上昇できずリヤカバー19は下方へ回動した位置でロックされ、ロータリー作業機15を下降して前進することで土寄せができ、また、下降したままとすることでロータリー作業機15をトラクタ10から切り離して起立状態に維持するためのスタンドとしても利用できる。
【0028】
次に、前記ロック状態を解除する場合には、ロータリー作業機15を上昇させて、レバー33を後方に倒してフリーポジション(符号33の位置)とする。すると、ワイヤ35が緩んで弾性部材36の作用により、リヤカバーロック34は時計回りに回動してフリーポジション(符号34の位置)となる。すると、ハンガーロッド26はリヤカバーロック34による規制が解除されて上方へ摺動自在となり、リヤカバー19のロックが解除される。
【0029】
さらに、リヤカバー19を手で持ち上げてハンガーロッド26を上方に摺動させた状態でハンガーロッド26を固定するには、ハンガーロッド26に形成された切り欠き凹部26c,26dを適宜選択して位置決めをする。そして、レバー33を位置決めポジション(符号33Qの位置)に回動する。すると、ワイヤ35がさらに緩められて、時計回りに付勢されたリヤカバーロック34が回動して、位置決めポジション(符号34Qの位置)となる。このとき、位置決め部材34aを切り欠き凹部26c,26dのいずれかに係合させることによって、ハンガーロッド26を位置決めして固定する。
なお、この位置決めポジションにおいては、図3(a),(b)に示すように、板バネ37がレバー33に当接して矢印方向(フリーポジションに向かって)に付勢しているとともに、突起33eがアッパーアーム29の内側に形成された凹部に嵌り合っている。これにより、レバー33は外力を加えないと突起33eが凹部から抜け出して回動しないようになっている。しかし、一旦、突起33eが凹部から抜け出すと、板バネ37に付勢されて反時計回りにフリーポジションに向かって回動しやすくなっている。
【0030】
位置決めポジションを解除してフリーポジションにするときは、レバー33を手で掴んで反時計回りにわずかに回動する。すると、突起33eがアッパーアーム29の内側に形成された凹部から抜け出すとともに、板バネ37が反時計回りに作用してレバー33を回動すしやすくする。この状態では未だ、位置決め部材34aが切り欠き凹部26c,26dのいずれかに係合した状態であるので、リヤカバー19を持って回動部20を中心にして反時計回りに少しだけ回動させる。するとその弾みで、位置決め部材34aが切り欠き凹部26cまたは26dから外れるので、そのまま手を離すとリヤカバー19が回動部20を中心として時計回りに回動してハンガーロッド26のストッパ26aがコイルスプリング26bに当接した状態で停止する。その後、レバー33をフリーポジションまで回動する。
なお、位置決め部材34aがリヤカバーロック34の補強部材34fを兼ねるようにしてもよい。このようにすると、補強部材34fを別途、設ける必要がない。
【0031】
上述の例では、位置決め部材34aを、矩形の鉄板をリヤカバーロック34の縦側板34cに溶接にて固設して形成したが、この発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図5(a)に示すように、位置決め部材34a1の先端が低摩擦材料としてのシリコーン樹脂で形成されていてもよい。また、鋼製の突起を形成して、その表面にのみシリコーン樹脂をコーディングするようにして形成してもよい。
また、コーティングする低摩擦材料はシリコーン樹脂に限定されるものではなく、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂コーティングや、金属メッキなどであってもよい。
また、図5(b)に示すように、位置決め部材34a2をボール34Aとそのボール(球状部材)34Aを回転自在に保持する支持部材34Bとで構成するようにしてもよい。
【0032】
このように、この発明のロータリー作業機15は、ハンガーロッド(調整棒)26に切り欠き凹部(位置決め孔)26c,26dを設け、その切り欠き凹部26c,26dに位置決め部材34a2の先端を挿入してハンガーロッド26の位置決めをするロータリー作業機15であって、位置決め部材34a2の先端がボール(球状部材)34Aを回転自在に嵌めつけて構成されてもよい。
さらに、ハンガーロッド(調整棒)26に切り欠き凹部(位置決め孔)26c,26dを設け、その切り欠き凹部(位置決め孔)26c,26dに位置決め部材34a1の先端を挿入してハンガーロッド26の位置決めをするロータリー作業機15であって、位置決め部材34a1の先端が低摩擦材料で構成されていてもよく、その低摩擦材料が樹脂であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明のロータリー作業機の構成図である。
【図2】(a)は図1の要部拡大図であり、(b)はそのZ−Z´矢視断面図である。
【図3】(a)は図1の要部拡大平面図であり、(b)はその側面図である。
【図4】図1のロータリー作業機のリヤカバーロックを操作する様子を説明するための図である。
【図5】(a)はこの発明のロータリー作業機に備えるリヤカバーロックの別の例を示す要部拡大図であり、(b)はさらに別の例を示す要部拡大図である。
【図6】従来のロータリー作業機の構成図である。
【符号の説明】
【0034】
10 トラクタ(自走式作業機)
11 トップリンク
12 ロワーリンク
13 PTO軸
14 ユニバーサルジョイント
15 ロータリー作業機
16 チェーンケース
17 耕運爪
17a 耕運爪軸
18 ロータリーカバー
19 リヤカバー
20 回動部
25 ハンドル(ロータリーカバー調整部材)
26 ハンガーロッド(調整棒)
26a ストッパ
26b コイルスプリング
26c,26d 切り欠き凹部(位置決め孔)
27 ロッドステー
27a ブラケット
28 回動軸
29 アッパーアーム(調整操作部)
30 アジャストスクリュー
31 デプスフレーム
32 調整ハンドル
33,33L,33Q レバー(操作部材)
33a ツマミ
33b バー
33c 連絡部材
33d 中心軸
33e,34h 突起
34,34L,34Q リヤカバーロック(調整部)
34a,34a1,34a2 位置決め部材
34b,34d 横側板
34c 縦側板
34e 天板
34f 補強部材
34g ワイヤ取付部
34o 開口
35 ワイヤ
36 弾性部材
36a ブラケット
37 板バネ(付勢部材)
38 取付板
39 サイドカバー
40 サイドアンダーカバー



【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走式作業機の後部に取り付け、耕運爪を回転させて耕運するロータリー作業機であって、
該ロータリー作業機の後部を覆うためのリヤカバーと、
該リヤカバーを回動自在に取り付ける取付部と、
前記リヤカバーに連結され、該リヤカバーの位置調整をする調整棒とを備えたロータリー作業機において、
前記調整棒の一端に該調整棒の長手方向の移動を規制する規制部を備え、該規制部に前記調整棒を位置決めする位置決め部材を備えることを特徴とする、ロータリー作業機。
【請求項2】
前記耕運爪の周囲にロータリーカバーを設け、該ロータリーカバーの位置調整をするロータリーカバー調整部材を備えたロータリー作業機であって、
前記規制部を操作する操作部材と前記ロータリーカバー調整部材とを調整操作部に備えることを特徴とする、請求項1に記載のロータリー作業機。
【請求項3】
前記操作部材が、前記リヤカバーの位置決めをする位置決めポジションと、
前記調整棒の長手方向の移動を規制する規制ポジションと、
前記位置決めポジションと前記規制ポジションとの間に前記リヤカバーの位置決めを解除するとともに、前記調整棒の長手方向の移動の規制を解除するフリーポジションとを設け、
前記操作部材が前記位置決めポジションにあるときに、前記操作部材を前記フリーポジションに向けて付勢する付勢部材を備えることを特徴とする、請求項2に記載のロータリー作業機。
【請求項4】
前記位置決め部材が前記規制部の補強部材を兼ねることを特徴とする、請求項1に記載のロータリー作業機。
【請求項5】
前記調整棒に位置決め孔を設け、該位置決め孔に前記位置決め部材の先端を挿入して前記調整棒の位置決めをするロータリー作業機であって、
前記位置決め部材の先端が球状部材を回転自在に嵌めつけて構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のロータリー作業機。
【請求項6】
前記調整棒に位置決め孔を設け、該位置決め孔に前記位置決め部材の先端を挿入して前記調整棒の位置決めをするロータリー作業機であって、
前記位置決め部材の先端が低摩擦材料で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のロータリー作業機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−25755(P2006−25755A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−212852(P2004−212852)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】