説明

ローダーの電子的フロート特性制御システム

【課題】ローダーの電子的フロート特性制御システムの提供。
【解決手段】ステップ84において、コントローラは力の誤差を算出する。力の誤差は、シリンダに作用する正味の力と基準力との差である。ステップ86において、コントローラは力の誤差がよりゼロに近づくように適切なポンプ・コマンドを決定する。ステップ88では、ポンプは、ステップ86で決定されたポンプ・コマンドにより起動する。ステップ88の後に、本方式はステップ78に戻るが、フロート機能がステップ76で起動される限りは、繰り返し行われる。制御方式74は、シリンダ42の各チャンバー44、46及び48の圧力を測定し、シリンダ42に作用する正味の力をゼロとして、ローダーに自動的にフロート機能を提供できるように、ポンプ62を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロントエンドのホイルローダーや農業トラクタのような建設装置のローダーに係り、特にローダーの制御系に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、従来のホイルローダーや農業トラクタローダーのような建設機械のフロントエンドローダーは、液圧システムによって折り曲げられる。ローダーは既存のトラクターに取付けることができ、また無限軌道駆動若しくはホイルローダーの主要な装備である。一般的に、ローダーは、石炭、泥及び石のような材料をすくい、かつトレーラー又はダンプトラックに材料を積み込むために大きなバケットを備えている。あるローダーは穴掘りに使用することもできる。
【0003】
たいていのローダー液圧システムは、液圧ポンプと、ローダー・ブーム及び/又はバケットの屈曲に適合した少なくとも1つの液圧シリンダと、を備えている。オペレータは、ローダー・ブーム及びバケット・アセンブリを屈曲させる液圧システムの制御に、機械の運転台又はその他の場所にある複数のコントロールのいすれかを使用する。ブーム及びバケット・アセンブリの制御系の共通の特色として、バケットへの積み込み又は空にするために、ブームを上下させたり、バケットを前と後に回転させる。制御系の他の共通の特色として、フロート特性がある。フロート特性は地面上にバケットを「フロート」状態にし、例えば、砂利の駐車場を平担にする等のならし(backgrading)や平坦化操作を可能とする。バケットをフロート状態にすると、ブームやバケット・アセンブリの重量だけが地面に加えられる。これにより、水平にする原材料の上にバケットをフロート状態とさせ、大きな凹凸がない、滑らかで、平坦化したエリアをつくり出すことができる。
【特許文献1】米国特許公開公報2004−0245732
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様例としては、フレーム及び液圧ポンプを備えた建設装置のローダーの制御システムがあり、該ローダーはブーム、バケット及び少なくとも3つのチャンバーを有する液圧シリンダを備え、該シリンダは前記ブームと前記フレームとの間に動作可能に連結されている。該制御システムは、オペレータから、バケットの上昇、下降及びフロートのいずれかの指示を受け、かつ、オペレータの指示に対応した信号を出力する構成とした可変入力と、コントロールバルブと、前記ブームが下降するときに、前記液圧シリンダの3つのチャンバーの少なくとも1つから加圧した作動流体を受け取って格納し、前記バケットが上昇するときに、前記液圧シリンダの3つのチャンバーの少なくとも1つに加圧した作動流体を供給するアキュムレータと、前記液圧シリンダの3つのチャンバーのそれぞれにおいて液圧を測定し、対応する複数の信号を出力する複数の圧力センサと、前記可変入力から信号を受け取り、前記可変入力からの信号に基づいてバケットの上昇、下降及びフロートのいずれかとすべく前記コントロールバルブ及び前記液圧ポンプを制御するように構成し、さらに、前記アキュムレータが前記シリンダのチャンバーの1つに加える第1の力を決定し、前記ポンプ及び複数のコントロールバルブを制御して、前記可変入力がフロート指示を受け取ったときに、前記第1の力に打ち勝つように前記シリンダの他のチャンバーに加圧した作動流体を供給する構成としたコントローラと、からなることを特徴とする。
【0005】
本発明の他の実施態様例は、フレーム、液圧ポンプ、複数のチャンバーを有する液圧シリンダ、複数の圧力センサ、アキュムレータ、コントロールバルブ、入力、バケット、及び前記バケットとフレームとの間に動作可能に連結されたブームを備えた建設装置のローダーを制御する方法であって、前記バケットをフロートとするコマンドに対応したオペレータの入力を受け取る工程と、前記液圧シリンダの各チャンバーで圧力を測定する工程と、前記ブームを上方へ移動させるために前記ブームに作用する前記液圧シリンダの第1の力を算出する工程と、前記ブームの上方への移動を防止するために前記液圧ポンプ及び前記コントロールバルブを制御し、前記液圧シリンダの少なくとも1つのチャンバーに液圧を供給する工程と、からなることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
最初に図1を参照して、ホイルローダー10の一態様例を説明する。ホイルローダー10は、モータ34、運転台14、フレーム18及びブーム・アセンブリ20から構成される。ブーム・アセンブリ20は、ブーム26、ブームシリンダ28、バケット30及びバケットシリンダ32で構成される。ブーム26は、フレーム18に軸回転可能に連結され、ブームシリンダ28を伸張又は収縮させることにより、上昇及び下降する。バケット30は、ブーム26に対し軸回転可能に連結され、バケットシリンダ32の伸張又は収縮により、屈曲する。ホイルローダー10及び特にブーム・アセンブリ20は、オペレータ及び運転台14にある複数のコントロールによって制御される。本実施例では、ブーム・アセンブリ20には、ツール・キャリア型リンケージが含まれるが、Z型リンケージのような他のリンケージも用いても良い。オペレータによる制御例を以下に説明する。
【0007】
図2にオペレータの入力又はコントロール36の一態様例を示す。入力36は、ホイルローダー10の運転台14、その他の適切な場所に配置される。本実施例では、入力36はジョイスティック38及びセレクタ40を含む。ジョイスティック38は4つの方向(A、B、C、D)へ移動可能である。セレクタ40は、プッシュボタンやその他の適切な入力であって、オペレータがホイルローダー10の液圧駆動する機能間の切り換え又はその1つを選択するために用いる。以下に詳述するように、オペレータは、ホイルローダー10の複数の液圧駆動する機能のうちの任意の1つを選択し、その後ジョイスティック38によって制御する。
【0008】
図3に本発明の液圧システムの一実施例を示す。図3に示した液圧システム41は、図1に示したローダーのようなフロントエンド・ホイルローダー又はローダーを備えた適当な建設機械に用いられる。液圧システム41は、3室のブームシリンダ42、液圧ポンプ62、コントロールバルブ61,64、圧力センサ52、56、60、アキュムレータ66、及びコントローラ45を備えている。ブームシリンダ42は、図1に示したローダー10のブームシリンダ28として使用可能な3室シリンダの1例であるが、他の3室シリンダを用いても良い。
【0009】
3室のブームシリンダ42は、ハウジング63、ピストン43、フランジ49、内部スリーブ47及び第1,第2及び第3のチャンバー44、46、48で構成される。フランジ49は、ピストン43から外側に伸び、ハウジング63の周りでシールを形成して第3のチャンバー48と第2のチャンバー46を分離する。フランジ49は第3のチャンバー48から第2のチャンバー46を分離する。第1のチャンバー44は内部スリーブ47とピストン43とで形成される。第1のチャンバー44はライン54に連結され、流体は第2のチャンバー46及び第3のチャンバー48と遮断されている。液圧ライン54はアキュムレータ66と第1のチャンバー44とを連結する。ブームシリンダ42が収縮したとき、即ち、ブーム26が下降するときは、作動流体がライン58を通して第2のチャンバーから流れ出し、同時に、フランジ49によって形成された吸引力により作動流体は第3のチャンバーに吸引される。これと同時に、第1のチャンバー44の作動流体は、ピストン43により圧縮又は加圧され、ライン54を通してアキュムレータ66へ押し出される。アキュムレータ66に格納された加圧流体は、第1のチャンバー44内にあるピストン43の下部に正の又は伸張させる力を提供する。ピストン43を伸張させるために、ポンプ62は、第2のチャンバー46にライン58を通して加圧作動流体を送り出す。加圧流体はピストン43のフランジ49に作用し、ハウジング63からピストン43を伸張させる。第1のチャンバー44及びアキュムレータ66の中にある加圧作動流体は、さらに、ピストン43を伸張させるように作用し、これにより、ピストンを伸張させるのに第2のチャンバー46で必要とされる加圧作動流体の圧力が減少する。
【0010】
圧力センサ56は、ライン54に配置され、シリンダ42の第1のチャンバー44内の作動流体の圧力を測定する。第2のチャンバー46はライン58を通してコントロールバルブ61に連結されている。圧力センサ60はライン58に配置され、第2のチャンバー46内の作動流体の圧力を測定する。第3のチャンバー48は、ライン51を通してコントロールバルブ64に連結されている。圧力センサ52はライン51に配置され、第3のチャンバー48内の作動流体の圧力を測定する。圧力センサ52、56及び60はシリンダ42のそれぞれのチャンバーの圧力に相当する出力信号を液圧システム41のコントローラ45に提供する。
【0011】
コントローラ45は、液圧ポンプ62及びコントロールバルブ61、64を制御して、シリンダ42を操作する。本実施例では、コントロールバルブ61、64として、ソレノイド駆動のスプリングリターン弁を用いているが、他の適切なコントロールバルブを用いてもよい。液圧ライン53を介してコントロールバルブ61とポンプ62が連結されている。ポンプ62は、また、液圧ライン50を介してコントロールバルブ64に連結されている。ポンプ62は貯蔵槽68から作動流体を受けいれる。図2に示した36のような入力は、液圧システム41のコントローラ45に連結されており、3室のブームシリンダ42を制御する。ブームを上昇させるコマンドを受け取ると、コントロールバルブ61が開き、ポンプ62が始動して、第2のチャンバー46に加圧作動流体を供給する。シリンダ42からのピストン45が伸張する結果として、ブーム26は上昇する。同時に、コントロールバルブ64が開き、ポンプ62は真空を形成して、第3のチャンバー48からの作動流体を引き出す。ピストン43が伸張すると、加圧作動流体は、第3のチャンバー48から第2のチャンバー46に流れ込む。ブームを下降させるコマンドを受け取ると、ピストン43はシリンダ42内に収縮する。これが起こると、コントロールバルブ61及び64が開き、ポンプ62は第3のチャンバー48に加圧作動流体を供給し、第2のチャンバー46から流体を引き出す。
【0012】
液圧システム41はさらにアキュムレータ66、逆止弁70及び安全弁72を備えている。アキュムレータ66はライン54を介して、シリンダ42の第1のチャンバー44との連通している。シリンダ42のピストン43が伸張しているとき、例えば、ブームが上昇するとき、加圧流体はアキュムレータ66からシリンダ42の第1のチャンバー44に流れ込み、付加的なエネルギーを提供する。ピストンが収縮する場合は、例えば、ブームが下降する場合、加圧流体は第1のチャンバー44からアキュムレータ66へ流れて、圧力下で格納される。アキュムレータ66は、ピストン43が収縮したときに、第1のチャンバー44で生成した圧力又はエネルギーを保存する。本実施例では、アキュムレータ66は、第1のチャンバー44から流入する作動流体と圧縮ガスの間に配置されたフレキシブルなブラダーを有している。ウェイトの増加型、スプリング型又はガスチャージ型アキュムレータのような任意のアキュムレータを用いることができる。
【0013】
液圧システム41のようなローダーの液圧システムのフロート機能を制御する方法の一実施例を図4を参照して説明する。上述したように、フロート機能は、ブーム・アセンブリの重量以外に下方への付加的な圧力も受けることなく、地面に沿ってバケットをフロート状態にさせることができる。従来のフロート機能は、図3の液圧システム41のようなアキュムレータを備えた液圧システムに用いることは困難であった。制御方式74は、3室のブームシリンダ及びアキュムレータを備えた適当な液圧システムで使用することができる。制御方式74は、液圧システムを制御するコントローラ45のようなコントローラで用いるソフトウェアとして実行される。
【0014】
一例として、図3に示した液圧システム41を用いて制御方式74を説明する。ステップ76において、オペレータはフロート機能を起動する。これは、図2の入力36のようなセレクタスイッチを押すか、ジョイスティックを移動させる又はその他の適切な方法で遂行する。ステップ78においては、コントローラは、圧力センサ60、56及び52を使用して、シリンダ42の第1、第2、及び第3のチャンバー44、46及び48の圧力を測定する。次に、ステップ80では、コントローラは、ステップ78で得られた3つの圧力測定値から、シリンダ42に作用する正味の力を算出する。特に、シリンダ42のピストン43に作用する正味の力を決定する。正味の力が正のとき、シリンダ42のピストン43は伸びようとする。正味の力が負のときは、ピストン43はシリンダ42へ収縮しようとする。ステップ82において、コントローラは、シリンダ42に作用する正味の力と基準力とを比較する。フロート機能の場合、基準力はゼロとなる。シリンダに作用する力の量がゼロの場合、ブーム・アセンブリは、その重量と等しい下方向の圧力又は力を有して地面に接触し、シリンダ42から下方向の圧力は受けない。他の実施例では、シリンダ42を用いてブームアセンブリに所定量の下方向圧力が加わるように、所定の基準力又はオペレータが選んだ基準力を用いることができる。
【0015】
ステップ84において、コントローラは力の誤差を算出する。力の誤差は、シリンダに作用する正味の力と基準力との差である。ステップ86において、コントローラは力の誤差がよりゼロに近づくように適切なポンプ・コマンドを決定する。ステップ88では、ポンプは、ステップ86で決定されたポンプ・コマンドにより起動する。ステップ88の後に、本方式はステップ78に戻るが、フロート機能がステップ76で起動される限りは、繰り返し行われる。制御方式74は、シリンダ42の各チャンバー44、46及び48の圧力を測定し、シリンダ42に作用する正味の力をゼロとして、ローダーに自動的にフロート機能を提供できるように、ポンプ62を制御する。
【0016】
本発明について好適な実施例に関して詳述してきたが、特許請求の範囲に記述し、定義した本発明の精神及び範囲内において変化及び修正することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】フロントエンドのホイルローダーの側面図であって、波線は、屈曲したブーム及びバケットを示す。
【図2】オペレータの入力装置の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の制御システムの一例を示す模式図である。
【図4】本発明の制御方法の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0018】
10 ホイルローダー、
14 運転台、
18 フレーム、
20 ブーム・アセンブリ、
26 ブーム、
28 ブームシリンダ、
30 バケット、
32 バケットシリンダ、
34 モータ、
36 入力、
38 ジョイスティック、
40 セレクタ、
41 液圧システム、
42 3室のブームシリンダ、
43 ピストン、
44、46,48 シリンダのチャンバー、
45 コントローラ、
47 内部スリーブ、
49 フランジ、
50,51,53,54、58 液圧ライン、
52、56、60 圧力センサ、
61,64 コントロールバルブ、
62 液圧ポンプ、
63 ハウジング、
66 アキュムレータ、
68 貯蔵槽、
70 逆止弁、
72 安全弁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム及び液圧ポンプを備えた建設装置のローダーの制御システムであり、該ローダーをブームと、バケットと、少なくとも3つのチャンバーを有し、前記ブームと前記フレームとの間に動作可能に連結された液圧シリンダと、で構成した、ローダーの制御システムであって、
オペレータから、バケットの上昇、下降及びフロートのいずれかの指示を受け、かつ、オペレータの指示に対応した信号を出力する構成とした可変入力と、
コントロールバルブと、
前記ブームが下降するときに、前記液圧シリンダの3つのチャンバーの少なくとも1つから加圧した作動流体を受け取って格納し、前記バケットが上昇するときに、前記液圧シリンダの3つのチャンバーの少なくとも1つに加圧した作動流体を供給するアキュムレータと、
前記液圧シリンダの3つのチャンバーのそれぞれにおいて液圧を測定し、対応する複数の信号を出力する複数の圧力センサと、
前記可変入力から信号を受け取り、前記可変入力からの信号に基づいてバケットの上昇、下降及びフロートのいずれかとすべく前記コントロールバルブ及び前記液圧ポンプを制御するように構成し、さらに、前記アキュムレータが前記シリンダのチャンバーの1つに加える第1の力を決定し、前記ポンプ及び複数のコントロールバルブを制御して、前記可変入力がフロート指示を受け取ったときに、前記第1の力に打ち勝つように前記シリンダの他のチャンバーに加圧した作動流体を供給する構成としたコントローラと、
からなることを特徴とするローダーの制御システム。
【請求項2】
複数のコントロールバルブを有することを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記コントローラは前記シリンダに加えられる正味の力を決定し、該正味の力と所定の基準力を比較する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
【請求項4】
前記コントローラは、前記シリンダへの正味の力が基準圧力となるようにシリンダを駆動すべく前記ポンプ及びコントロールバルブを制御することを特徴とする請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記基準圧力は、前記ブーム及びバケットの重量に基づくことを特徴とする請求項4に記載の制御システム。
【請求項6】
前記建設装置は、フロントエンドのホイルローダーであることを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
【請求項7】
前記フロート指示は地表面上に静止するバケットで定義されることを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
【請求項8】
フレーム、液圧ポンプ、複数のチャンバーを有する液圧シリンダ、複数の圧力センサ、アキュムレータ、コントロールバルブ、入力、バケット、及び前記バケットとフレームとの間に動作可能に連結されたブームを備えた建設装置のローダーを制御する方法であって、
前記バケットをフロートとするコマンドに対応したオペレータの入力を受け取る工程と、
前記液圧シリンダの各チャンバーで圧力を測定する工程と、
前記ブームを上方へ移動させるために前記ブームに作用する前記液圧シリンダの第1の力を算出する工程と、
前記ブームの上方への移動を防止するために前記液圧ポンプ及び前記コントロールバルブを制御し、前記液圧シリンダの少なくとも1つのチャンバーに液圧を供給する工程と、
からなることを特徴とするローダーの制御方法。
【請求項9】
第1の力は、液圧シリンダの各々のチャンバーの圧力に基づいて算出することを特徴とする請求項9に記載のローダーの制御方法。
【請求項10】
前記液圧シリンダに作用する第1の力を所定の基準力と比較する工程を含むことことを特徴とする請求項9に記載のローダーの制御方法。
【請求項11】
前記第1の力と前記所定の基準力との差に等しい力の誤差を算出する工程を含むことを特徴とする請求項10に記載のローダーの制御方法。
【請求項12】
前記力の誤差に基づいてポンプ・コマンドを決定する工程を含むことを特徴とする請求項11に記載のローダーの制御方法。
【請求項13】
前記ポンプ・コマンドは、前記力の誤差が概略ゼロとなるように、液圧ポンプ及びコントロールバルブを制御する構成としたことを特徴とする請求項12に記載のローダーの制御方法。
【請求項14】
前記所定の基準力は、ブーム及びバケットの重量に基づくことを特徴とする請求項10に記載のローダーの制御方法。
【請求項15】
前記フロート・コマンドにより、地表面上に前記バケットを静止させることを特徴とする請求項8に記載のローダーの制御方法。
【請求項16】
ブームの上方への移動を防止するために必要な液圧に対応したポンプ・コマンドを決定する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載のローダーの制御方法。
【請求項17】
前記ポンプ・コマンドでポンプを起動する工程を含むことを特徴とする請求項16に記載のローダーの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−321554(P2007−321554A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−117839(P2007−117839)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(591005165)ディーア・アンド・カンパニー (109)
【氏名又は名称原語表記】DEERE AND COMPANY
【Fターム(参考)】