説明

ローラコンベヤ

【課題】衝撃等に敏感な精密部品であっても衝撃等を与えず安全に搬送可能なローラコンベヤを提供する。
【解決手段】複数のローラ12と、ローラ12ごとに設けられ、各ローラ12をそれぞれ回転駆動させる複数のモータ14と、各モータ14の動作をそれぞれ制御可能な制御手段30とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を搬送させるためのローラコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
物品を搬送するためのローラコンベヤは、従来より様々な構造のものが存在する。一般的には、複数のローラに対してローラを回転駆動させるモータが1つ設けられており、モータからチェーンなどの無端状部材を介して複数のローラの何れか1または複数を回転駆動するものが多い。
【0003】
このような従来からのローラコンベヤでは、搬送経路上に突出入するストッパーを設け、ストッパーをエアシリンダーやソレノイドを用いて突出させることでストッパーに搬送物を当接させていた。このように、搬送路上にストッパーを突出入させることによって、下流側に搬送物を搬送させたくない場合には突出させたストッパーで搬送物を停止させ、下流側に搬送物を流す場合にはストッパーを引っ込めて搬送物を自由に搬送するように搬送物の搬送制御をすることができる。
しかしながら、ストッパーによって搬送制御を実施すると、ストッパーに搬送物が当接するため、衝撃に弱い精密部品などを搬送することができないと言う問題点がある。
【0004】
さらに、上述したような従来のローラコンベヤでは、1つのモータによって駆動されるローラの数は変更できないので、長さが異なる複数種類の搬送物を搬送させようとしても精密な制御ができないという問題点がある。
【0005】
一方、数本のローラを1つの駆動単位として、駆動単位ごとにモータを設け、駆動単位ごとに回転駆動の制御を実施するローラコンベヤが、既に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1のローラコンベヤによれば、制御する駆動単位の1つずつでモータの駆動制御を実行できるので、精密に搬送制御を行える。
すなわち、上述したように、搬送物の移動を直接的に遮断するストッパーなどを設けなくても、ローラコンベヤ上の任意の区間(駆動単位)において搬送物の搬送速度を他の区間より速くしたり遅くしたりすることにより、ローラコンベヤ上に搬送物を一時的に貯留するいわゆるアキュムレート機能を供えたローラコンベヤを提供することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2004−51371号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されているローラコンベヤでは、複数本のローラごとにモータを配置して、アキュムレート動作等の精密な制御も可能ではある。しかし、1つの駆動単位を跨ぐ部位においては、それぞれの駆動単位ごとにローラの回転数が異なっていれば、急激な加減速が発生してしまう。かかる急激な加減速が搬送物にとっては衝撃となるおそれもあり、衝撃に弱い精密部品などを搬送する場合、これらの搬送物に悪影響を与える可能性があるという課題がある。
また、駆動単位毎にローラの回転数が異なることに起因する加減速は、ローラの回転数が徐々に変化するように多数の駆動単位を間に入れれば解決するが、必要以上に長い搬送経路になるおそれもあるし、コストも増大してしまう。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、衝撃等に敏感な精密部品であっても衝撃等を与えず安全に搬送可能なローラコンベヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明にかかるローラコンベヤによれば、複数のローラと、前記ローラごとに設けられ、各ローラをそれぞれ回転駆動させる複数の駆動手段と、各駆動手段の動作をそれぞれ制御可能な制御手段とを具備することを特徴としている。
この構成を採用することによって、ローラコンベヤ全体の長さの変更を容易に行うことができる。また、ローラごとに回転・停止等の制御を実行できるので、なるべく急な加減速を与えないようにして衝撃に弱い精密部品であっても安全に搬送することができる。
【0010】
また、前記ローラごとに搬送物の有無を検出する、複数の検出手段を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、ローラごとに搬送物の有無が検出可能であり、精密な搬送制御を実行することができる。
【0011】
さらに、前記駆動手段は、モータであり、前記検出手段は、前記モータの負荷を検出することにより搬送物の有無を検出することを特徴としてもよい。
この構成によれば、搬送物検出用のセンサを別途設けなくてもよく、部品点数を増加させなくても済み、またスペース的にも省スペース化を図れる。
【0012】
また、前記搬送物の搬送方向において隣接する前記駆動手段は、前記搬送物の搬送方向に対して直交する方向において前記ローラの右端位置と左端位置とに交互に配設されていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、ローラの、搬送物の搬送方向の幅に対して、駆動手段の幅が広いような場合であっても駆動手段の位置が互い違いになるので、駆動手段が邪魔になってローラの間隔を広げなくてはならないといった事態の発生を防止できる。
【0013】
前記制御手段は、駆動手段ごとに設けられている単位制御部と、複数の単位制御部を統括制御する統括制御部とを備えることを特徴としてもよい。
この構成によれば、統括制御部によって、複数のローラを機能的に制御することができるので、精密部品等であっても衝撃等を与えずに安定した搬送を行える。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかるローラコンベヤによれば、ローラコンベヤ全体の長さの変更を容易に行うことができ、且つローラごとに回転・停止等の制御を実行できる。このため、低コストで、衝撃に弱い精密部品であっても安全に搬送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
まず、本発明にかかるローラコンベヤの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態におけるローラコンベヤの前方斜視図である。図2は、本実施の形態におけるローラコンベヤを搬送物の搬送方向から臨んだ正面図である。図3は、本実施の形態におけるローラコンベヤの底面図である。図4は、本実施形態におけるローラコンベヤの平面図である。図5は、本実施形態におけるローラコンベヤを搬送物の搬送方向と直交する方向から臨んだ正面図である。
なお、本実施形態においては、説明の便宜上搬送延長が短いローラコンベヤについて説明を行っているが、実際のローラコンベヤ100における搬送物の搬送延長は任意の搬送延長に設定することができる。
【0016】
図1に示すように本実施の形態におけるローラコンベヤ100は、ローラ体12の1本ごとにローラ体12を駆動するモータ14が1つ設けられている。
ローラ体12の表面には滑り止め用のカバー12Aが装着されている。このローラ体12に対してカバー12Aは、固定されているわけではなく、回動自在に挿入されている。このため、ローラ体12に搬送物200が載置されると搬送物200の重量によってカバー12Aがローラ体12に密着し、ローラ体12の回転力がカバー12Aに伝達され、カバー12Aが回転して搬送物200が搬送される。
【0017】
また、モータ14の1つずつに対して、モータ14の回転駆動を制御する制御部30が設けられている。制御部30は、モータ14に対して駆動電流の出力制御を実行する機能を有しており、モータ14の種類によって適した制御方法を採用していればよい。
例えば、モータ14としてステッピングモータを採用している場合には、制御部30は、ステッピングモータの駆動コントローラICと、パワーアンプとを備えている。
【0018】
制御部30は、ローラコンベヤ100全体の動作を統括制御する統括制御部33に接続されている。
統括制御部33は、一般的にシーケンサー等を採用することができる。具体的には統括制御部33はCPUとメモリとを有しており、メモリに予め記憶された制御プログラムおよび統括制御部33に入力される各制御部30の動作状況に基づいてCPUが動作することにより、各制御部30に対して制御信号を出力することができる。
【0019】
本実施形態のローラコンベヤ100は、ローラ体12とモータ14のセットを2組ずつ1つのユニットとして設けている。このユニットは、2本のローラ体12,12と、ローラ体12を個別に回転駆動する駆動手段であるモータ14,14とが、保持フレーム16に保持されることによって構成されている。
なお、本発明の構成としては、このようにローラ体12を2本とモータ14を2つをユニット化する構成に限定するものではない。
【0020】
保持フレーム16は、モータ14を保持するプレート部16Aと、ローラ体12の左右両端部を回動可能に保持する側壁部16Bと、上面カバー16Cとを備えている。
図2に示すように、プレート部16Aは平板に、側壁部16Bおよび上面カバー16CはそれぞれL字状断面に形成されている。プレート部16Aの両端縁は、単位フレーム110A(後述する)の上面と側壁部16Bの下面とにより挟持された状態でネジ止めされている。
ローラ体12は、側壁部16Bに回動可能に装着されている。上面カバー16Cは側壁部16Bにネジ止めにより固定されている。
【0021】
図3に示すように、プレート部16Aに保持されたモータ14,14は搬送路の延長方向に沿って、それぞれのローラ体12の右端部分と左端部分とに交互となるように配設されている。このようなモータ14の配列を採用することにより、ローラ体12の配設間隔を狭くすることができ、ローラコンベヤ用ユニット10の小型化が容易になる。搬送物200の搬送方向において互いに隣接するモータ14のローラ体12の軸線方向(搬送物200の搬送方向に直交する方向)における配設間隔は、少なくとも、モータ14の幅寸法以上であればよい。
【0022】
モータ14の出力軸はそれぞれローラ体12の先端部側に向けた状態で配置されている。出力軸の先端部には、プーリ26が取り付けられている。また、ローラ体12の先端部にもプーリ28が設けられており、モータ14からの駆動力は、ローラ体12の回転軸のプーリ28とモータ14の出力軸のプーリ26との間に巻回された無端縁のゴムベルト40により伝達される。ゴムベルト40は、丸型断面のものが好適に用いられる。
【0023】
複数のローラコンベヤ用ユニット10は、搬送物200の搬送方向に合わせた形態に組み立てられた本体フレーム110に、搬送方向に沿って直列に配設されている。
本実施形態においては、直線形状に形成された本体フレーム110にローラコンベヤ用ユニット10を載置した後、互いに当接する部分をネジ止めすることによりローラコンベヤ100を構築した。この構成により、ローラコンベヤ用ユニット10のローラコンベヤ100への着脱がきわめて容易に行うことができる。
【0024】
本体フレーム110は、図1,2に示すように本体フレーム110の内部空間にローラコンベヤ用ユニット10のモータ14と制御部30が収納できる高さ寸法に形成されている。本実施形態における本体フレーム110は、互いに接続可能なジョイント部分を有する単位フレーム110Aを連結することにより構築されている。このように単位フレーム110Aにより本体フレーム110を構築する形態を採用すれば、さまざまな形状を有する単位フレーム110Aの組み合わせ方法によって多種多様な本体フレーム110を構築することができ、安価で多機能なローラコンベヤ100を提供することが可能である。
【0025】
また、支持フレーム16の上面カバー16Cにはローラ体12の上面位置よりも上方位置でガイド部材20を固定するための固定具22が立設されている。ガイド部材20は、ガイド部材20の形状や固定具22の形状を適宜変更することにより、搬送物200の寸法に合わせてローラ体12の上方位置まで張り出すようにして配設することもできる。ガイド部材20の内壁面には緩衝材を配設しておくと好適である。搬送物200の搬送速度が十分に低速である場合や、搬送物200がローラコンベヤ100の搬送面から逸脱せずに搬送されることが保証されている場合においては、ガイド部材20の配設を省略することももちろん可能である。
【0026】
このように、ローラコンベヤ用ユニット10は支持フレーム16にローラ体12とモータ14とが一体に取り付けられたシンプルな構成であるため、ローラコンベヤ100の本体フレーム110への着脱作業が容易である。これに加え、ローラコンベヤ用ユニット10は搬送路全体に対する延長が短いので、万が一ローラコンベヤ100が故障した場合であっても、故障した部分のローラコンベヤ用ユニット10のみを交換するだけでよいため、復旧に要する時間は短くて済み、搬送物200の不意な停滞を可及的に防ぐことができる。
【0027】
また、各ローラ体12の1本に対して少なくとも1つ、各ローラ体12上の搬送物の有無を検出する検出手段が設けられている。
検出手段の例としては、ローラ体12の上を通過する搬送物を直接検出する方式を採用することができる。
例えば、一方の側壁部16Bから他方の側壁部16Bに光を照射する光照射手段と、他方の側壁部16Bに光照射手段から照射された光を受光する受光手段とからなる光センサ18であってもよい。この光センサ18によれば、受光手段が光を検出したときに搬送物200が存在せず、受光手段が光を検出していないときに搬送物200が存在していると判断することができる。
【0028】
検出手段の他の例としては、制御部30がモータ14の負荷を検出することによって実現されるものであってもよい。すなわち、各ローラ体12に搬送物200が存在していれば、存在していない場合と比較してモータを駆動するための電流値などに変化が生じる。制御部30では、このモータ駆動電流を常時検出し、駆動電流の値が大きい時は搬送物200が存在し、駆動電流の値が小さい時は搬送物200が存在しないと判断することができる。なお、このようにモータ14の負荷で搬送物の有無を検出する場合には、モータ14としてはACモータを使用することが好ましい。
【0029】
次に、本実施形態におけるローラコンベヤの制御方法について説明する。
図6は、制御方法を簡単に説明するために、ローラコンベヤの概略構成を示すブロック図であり、制御対象箇所をn番、制御対象箇所の上流をn−1番、制御対象箇所の下流をn+1番とする。そして、制御対象箇所の搬送物の検出手段(センサ)をSと表示し、制御対象箇所のモータをMと表示し、制御対象箇所をUと表示する。
各制御部30は隣接するもの同士で接続されており、且つ統括制御部33に接続されている。
【0030】
図7では、制御対象箇所のモータの動作条件を示す。
図7の左側(Aロジック)には、上流側のセンサSn−1およびモータMn−1を基準とした場合の、制御対象箇所のモータの動作条件を示す。これによると、センサSn−1がON、センサSnがOFF、Un−1に統括制御部33から停止命令が出ていない、という3つの条件が同時に成立していればUnのモータMnが駆動する。
これは、上流側に搬送物200が到着しているが、自ローラ体にはまだ搬送物200が到着しておらず、なおかつ上流側に停止命令が無ければ、この後、自ローラ体に搬送物200が到着するので、自ローラ体の回転駆動を開始させると言うことを意味する。
【0031】
図7の右側(Bロジック)には、自センサSnおよび自モータMnを基準とした場合の、制御対象箇所のモータの動作条件を示す。これによると、センサSnがON、且つ下流側のモータMn+1が停止している場合には、自モータMnを一定時間駆動してその後停止する。ここで、Mn+1が停止しているということは、上述したように下流側では統括制御部33から停止命令が出ている場合であり、搬送物200はここで留め置くと言う事になるので、搬送物200を自ローラ体まで引き込んだ後、停止させるこということになる。
【0032】
また、センサSnがON、且つ下流側のモータMn+1が一定時間以上駆動していない場合には、自モータMnを一定時間駆動してその後停止する。ここで、下流側のモータMn+1が一定時間以上駆動の意味は、上記のように自モータを一定時間駆動してその後停止すると同じ意味であり、下流側へ統括制御部33から停止命令が出ていて下流側で搬送物200が留め置かれるということである。このため、下流側へ搬送物200を搬送させると下流側に留め置かれた搬送物200と、下流側へ送り込んだ搬送物200が衝突してしまうので、搬送物200の衝突を防止するため、搬送物200を自ローラ体上に引き込んだ後、停止させる。
【0033】
さらに、センサSnがON、且つ下流側のモータMn+1が一定時間以上駆動しており、なおかつUnに統括制御部33から停止命令が出ている場合には、自モータMnを一定時間駆動してその後停止する。
これは、Unに統括制御部33から停止命令が出ているので、搬送物200はここで留め置くと言う事になり、搬送物を引き込んだ後、停止させるためである。
【0034】
さらに、センサSnがON、且つ下流側のモータMn+1が一定時間以上駆動しており、なおかつUnに統括制御部33から停止命令が出ていない、という3つの条件が同時に成立していればUnのモータMnが駆動する。このような駆動により、上流側から引き込んだ搬送物200を、下流側に送り込むことができる。
【0035】
上述した制御方法を、図8および図9のタイミングチャートに基づいて説明する。
図8は、統括制御部33からの停止命令が無い場合であり、搬送物200は連続して搬送される。
制御部30は、上流側のセンサSn−1がONになったことを検出すると、自モータMnが駆動するように制御する(1)。この制御は図7のAロジックに基づくものである。
さらに、自ローラ体に搬送物200が搬送されてセンサSnがONになると、制御部30の動作は図7のBロジックに切り替わる。なお、ここで下流側のモータMn+1は駆動開始する(2)。
そして、制御部30は、この時点で下流側のモータMn+1が一定時間駆動していないことを検出するので、一定時間駆動した後は停止する扱いでモータMnを駆動する(3)。
【0036】
そして、制御部30は、下流側のモータMn+1が一定時間以上駆動していることを検出することで自モータMnの一定時間経過後駆動停止扱いは中止し(4)、自センサSnがOFFになったことを検出した時点で自モータMnの駆動を停止する(5)。
【0037】
次に、図9に基づいて、自ローラ体に統括制御部33から停止命令(ここで搬送物を留め置く旨の命令)が出ている場合について説明する。
制御部30は、上流側のセンサSn−1がONになったことを検出すると、自モータMnが駆動するように制御する(1)。この制御は図7のAロジックに基づくものである。
さらに、自ローラ体に搬送物200が搬送されてセンサSnがONになっても、自ローラ体に停止命令が出ている以上、下流側のモータMn+1は駆動しない(2)。なお、自ローラ体に搬送物200が搬送されてセンサSnがONになったため、制御部30の動作は、図7のBロジックに切り替わる。
【0038】
そして、制御部30は、この時点で下流側のモータMn+1が停止していることを検出するので、一定時間駆動した後は停止する扱いでモータMnを駆動する(3)。その後も下流側のモータMn+1は動作しないので、制御部30は、一定時間経過した後モータMnの駆動を停止する(4)。
【0039】
上述してきたような制御方法は、各ローラ体12に設けられている制御部30が他の制御部30に電気的に接続されており、他の制御部30の動作状況を確認しつつ各制御部30がそれぞれ実施してもよいし、複数の制御部30を統括制御する統括制御部33が、各制御部30の動作状況を確認しつつ各制御部30へ制御信号を出力して実施してもよい。
【0040】
また、以上の実施形態におけるローラコンベヤ100は直線状に形成された形態について説明しているが、曲線部分を構成する曲線形状に形成された単位フレーム110Aを採用すれば、曲線部を有するローラコンベヤ100とすることや搬送物200を循環させるローラコンベヤ100を提供することももちろん可能である。
【0041】
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施の形態におけるローラコンベヤの前方斜視図である。
【図2】本実施の形態におけるローラコンベヤを搬送物の搬送方向から臨んだ正面図である。
【図3】本実施形態におけるローラコンベヤの底面図である。
【図4】本実施形態におけるローラコンベヤの平面図である。
【図5】本実施形態におけるローラコンベヤを搬送物の搬送方向に直交する方向から臨んだ正面図である。
【図6】ローラコンベヤの概略構成を示すブロック図である。
【図7】制御部におけるモータの動作条件を示すフローチャートである。
【図8】停止命令が出ていない場合の、制御部におけるモータの動作条件を示すタイミングチャートである。
【図9】停止命令が出ている場合の、制御部におけるモータの動作条件を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0043】
10 ローラコンベヤ用ユニット
12 ローラ体
12A カバー
14 モータ
16 保持フレーム
16A プレート部
16B 側壁部
16C 上面カバー
18 光センサ
20 ガイド部材
22 固定具
26,28 プーリ
30 制御部
33 統括制御部
40 ゴムベルト
100 ローラコンベヤ
110A 単位フレーム
110 本体フレーム
200 搬送物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のローラと、
前記ローラごとに設けられ、各ローラをそれぞれ回転駆動させる複数の駆動手段と、
各駆動手段の動作をそれぞれ制御可能な制御手段とを具備することを特徴とするローラコンベヤ。
【請求項2】
前記ローラごとに、搬送物の有無を検出する検出手段を具備することを特徴とする請求項1記載のローラコンベヤ。
【請求項3】
前記駆動手段は、モータであり、
前記検出手段は、前記モータの負荷を検出することにより搬送物の有無を検出することを特徴とする請求項2記載のローラコンベヤ。
【請求項4】
前記搬送物の搬送方向において隣接する前記駆動手段は、前記搬送物の搬送方向に対して直交する方向において前記ローラの右端位置と左端位置とに交互に配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項記載のローラコンベヤ。
【請求項5】
前記制御手段は、駆動手段ごとに設けられている単位制御部と、複数の単位制御部を統括制御する統括制御部とを備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項記載のローラコンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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