説明

ロールシャッタ及びゲート付き光電陰極を使用するCMOS撮像装置のための高ダイナミックレンジアプローチ

【課題】ローリングシャッタ動作のCMOS撮像装置でダイナミックレンジを拡大する。
【解決手段】画像化システムは、選択されたゲート周波数でオン/オフするように構成され、被写体からの光を電子に変換し、画像化センサに向けて電子を選択的に伝送する光電陰極を具備する画像化システムを含む。画像化センサは、電子を受け取り、画素の行のローリングシャッタ読み出しを行う。画像化センサは、第1の積分期間の間に第1の強度レベルに画素の行を電荷蓄積し、かつ第2の積分期間の間に第2の強度レベルに電荷蓄積するように構成される可変ウェルを含む。第2の積分期間は、光電陰極のゲート周波数のオフ時間よりも長い。さらに、第1の積分期間、及び第2の積分期間は、1秒当たりのフレーム数を規定する画像化センサのフレーム時間に等しく、光電陰極の選択されたゲート周波数は、1秒当たりのフレーム数よりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CMOS画像センサに関する。より詳細には、本発明は、ロールシャッタ及びゲート付き光電陰極を使用するときにCMOS画像センサのダイナミックレンジを増大させることに関する。
【背景技術】
【0002】
CMOS画像センサは、デジタルカメラ、及びナイトビジョンゴーグル装置などで広く使用される。光に露出されるときに、CMOS画像センサは、画像を捕捉する。典型的には、画像センサは、行に編成される画素の大きなアレイを含む。アレイ上の画素が全て同時に光に露出しないときがある。むしろ、画素は、行ごとに連続して露出される。この方法は、ローリングシャッタとして知られる。画素の単一の行の露出時間は、露出時間(exposure period)と称される。アレイ全体の画素を露出し、かつ処理するために必要な全体的な時間は、フレーム時間(frame period)として知られる。
【0003】
画像を捕捉する他の方法は、グローバルシャッタ、又はスナップショット動作として知られる。この方法では、撮像装置の全ての行の積分の開始、及び終了は、同一である。典型的には、積分を終了するとき、画素値は、記憶キャパシタに移送されて、読み出され、次の積分サイクルを開始する。
【0004】
ローリングシャッタに関連する1つの問題は、光源の照明レベルが時間によって変化する可能性があることである。この変化は、フリッカと称される。フリッカが生じるように露出されるとき、画像センサは、最終的な画像で明暗差の縞としてフリッカを捕捉する。非常に明るい光に露出されるとき、最終的な画像は、露出オーバになる。
【0005】
図1において、従来の画像センサアレイに使用される基本的な3トランジスタ画素回路101を示す。トランジスタM1は、フォトダイオード125のカソード(ノード103)を電源Vdd107に接続する。フォトダイオード125のアノードは、グランドに接続される。トランジスタM1のゲートは、リセット信号109に接続される。トランジスタM3は、他のトランジスタM5にVdd107を接続する。トランジスタM3のゲートは、ノード103に接続される。トランジスタM5のゲートは、行選択信号111によって制御され、トランジスタM5のソースは、列出力ライン113に接続され、画素回路101の出力が読み出される。トランジスタM3をソースフォロアーとして使用して、フォトダイオード125をバッファリングし、フォトダイオード125が列出力ライン113によって低下することを防止する。
【0006】
作動する間、露出時間の開始において、フォトダイオード125は、リセット信号109をアサートし、ノード103を電荷蓄積(charge)することによって、電源Vddにリセットされる。フォトダイオード125を露出して光を入射するとき、フォトダイオード125は、より多くの電荷を蓄積し、ノード103の電圧は、低下する。フォトダイオード125の電圧は、時間に亘ってフォトダイオード125が露出していた光の強度を示す。露出時間の終了において、行選択信号111がアサートされて、画像センサアレイの画素の行の値が読み出される。
【0007】
電子画像増強器(electronic image intensifier、EI2)を使用する動作において、フォトダイオードは使用されない。電荷は、光子でなく電子であると見なされ、画素キャパシタンスに直接的に蓄積される。
【0008】
画素回路は、微光状態の下での画素の感度を改良するように配置される。しかしながら、光が明る過ぎる状態の場合、フォトダイオードは、非常に多くの電荷を蓄積し、ノード103の電圧がゼロに落ちる点である飽和に至る。さらに、電圧がゼロを下回ることができないので、フォトダイオードの露出は、蓄積できない。この結果、画素の出力信号がクリップされ、最終的な画像は、露光オーバのように見える。
【0009】
図2において、図1に示すような画素の利得が変化する可能性があると仮定する変換利得の2つの異なる伝達曲線を示す。図2は、露出時間の間の画素の信号出力と、入射光の強度とをプロットする。画素のフォトダイオードの飽和レベルは、破線305で示される。線307は、微光強度レベルでクリップする感度の1つのレベルを有する伝達曲線である。線309は、低い感度を提供するが、線307よりも早くクリップしない他の伝達曲線である。したがって、画素が飽和し、受光した光の強度をクリップすることを防止することによって、CMOS撮像装置のダイナミックレンジを増大させることが望ましい。
【0010】
CMOS撮像装置のダイナミックレンジは、ナイトビジョンゴーグル(NVG)システムを考慮するとき、さらに複雑になる。図3を参照すると、符号30で全体が示されるNVGシステムが示される。NVGシステムは、光電陰極31と、マルチチャネルプレート(MCP)32と、CMOS撮像装置33とを具備する。光は、光電陰極31に光子として受光され、電子に変換される。電子は、MCP32によって増幅され、電子を感知するCMOS撮像装置33に送られる。CMOS撮像装置は、ユーザに処理されたデジタルビデオ出力を提供する制御回路、及び処理回路(図示せず)を具備する。
【0011】
本発明に関連する2つの制御信号は、図3に機能的に示される。図のように、ゲート信号が光電陰極をオン/オフすることによって、光電陰極のシャッタ制御として動作する。ゲート信号がオンのとき、光電陰極は、受光した光がフォトダイオードを通過し、CMOS撮像装置に向かう電子として伝送することを可能にする。しかしながら、ゲート信号がオフのとき、光電陰極は、閉シャッタとして動作し、光がCMOS撮像装置に伝送されることを防止する。
【0012】
他方の制御信号は、本明細書では、Vresetlowと称され、CMOS撮像装置のしきい値レベルを設定し、設定しきい値レベルを超える光強度は、クリップされるようにする。この制御信号の動作は、図4、及び5を参照して説明される。
【0013】
図4をまず参照すると、画素それぞれは、本明細書で積分1、及び積分2と称される(t1、及びt2とも称される)2つの積分時間を含む。積分時間それぞれの期間が変化してもよいことは、理解されるであろう。説明のために、図4は、積分1の期間は、15ミリ秒で示され、積分2の期間は、1ミリ秒で示される。このため、画素を十分に電荷蓄積するために、積分1、及び積分2を含む16ミリ秒の積分時間が必要である。
【0014】
撮像装置の画素レベルでは、積分された画素の電荷は、積分時間の第1の期間(積分1)の間に電荷が超過できない所定の設定しきい値レベルを有する。図4に示される例では、電荷は、第1の期間の間に3000ADUを超過できない。しかしながら、第2の期間(積分2)では、Vresetlowは、取り除かれ、4095AUDにおいてフルに電荷が蓄積される状態が得られるまで、画素は、積分し続けるようになる。例では、フルに電荷が蓄積される状態は、4095ADUであり、第1の積分期間は、3000ADUを超過する電荷蓄積ができないと仮定される。しかしながら、これらのADUレベルが異なってもよく、他のレベルに設定できることは理解されるであろう。
【0015】
上述のアプローチは、可変ウェル(variable well)として知られる。第1の積分期間(15ミリ秒など)において、画素のウェルは、設定しきい値(3000ADUなど)を超えて電荷蓄積できない。第2の積分期間(例えば1ミリ秒)において、画素のウェルは、図4において符号41で示されるウェルの全容量である(例えば)4095ADUまで電荷蓄積できる。
【0016】
図4の符号42で示されるように、画素は、画素が比較的明るい入力を有すると、設定しきい値である3000ADUに迅速に至る。画素は、15ミリ秒を過ぎるまで、その電荷で維持される。15秒の期間の後に、画素は、開放されて、ウェルの全容量まで積分する。これによって、高照度条件の下で画素の飽和を防止することによって、撮像装置が捕捉できる入射光のダイナミックレンジを増大させる。本明細書では、これは、高ダイナミックレンジ(HDR)とも称される。
【0017】
しかしながら、曲線43を精査することによって、異なる現象を理解することができる。図に示されるように、画素は、第1の積分期間の間、積分される。光は、曲線42の下で積分する画素に入力された光と比較すると、明るくないので、画素は、Vresetlowしきい値である3000ADUに至らない。第2の積分期間の間、画素が開放されて、再び積分して、フレーム時間が終わるまで電荷蓄積し続ける。
【0018】
同様に、曲線44を精査すると、画像の暗い領域は、Vresetlowしきい値(例えば3000ADU)に至らない。画素は、曲線44に示すように順当に積分し続ける。
【0019】
ここで図5を参照すると、ローリングシャッタ動作の間に画素の強度を読み出す典型的な方法が示される。この例は、CMOS撮像装置の画素アレイに1024の行(本明細書では、ラインとも称される)があると仮定される。図に示されるように、フレームN-1、及びフレームNの読み出しは、16.67ミリ秒(60Hz画像)の読み出し時間を仮定する。フレームそれぞれは、光電陰極のシャッタとして動作するゲート信号によって、オン/オフされる。図に示すように、画素アレイのライン1は、オン/オフされる。画素アレイのライン2は、ライン1と同時にオン/オフされるが、ローリングシャッタ動作のために、ほぼ16マイクロ秒後に読み出される。この遅延は、ほぼ62kHzのライン速度(1/ライン速度は、ほぼ16マイクロ秒に等しい)によって生じる。ローリングシャッタの間、時間ライン512が読み出されるまで、ほぼ8.2ミリ秒の遅延が生じる(512×16マイクロ秒)。ローリングシャッタの間、時間ライン1024を読み出すまで、ほぼ16.4ミリ秒の遅延が生じる(1024×16マイクロ秒)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
したがって、図に示すように、画素それぞれは、フレームN-1、及びフレームNの間、積分する。シャッタロールでは、ラインそれぞれは、1つの行で遅延する積分時間(ほぼ16マイクロ秒)を有する。1280×1024の画素アレイにおいて、90MHzのクロックを使用して画素それぞれを読み出すと、ほぼ11.11マイクロ秒かかって、画素それぞれが読み出される。したがって、例示するように、画素それぞれは、ほぼ16ミリ秒で読み出される(1280×11.11マイクロ秒は、ほぼ16ミリ秒に等しい)。
【0021】
可変ウェルアプローチにゲート付き光電陰極を備えるナイトビジョン装置を加えるとき、1つのフレームと次のフレームとの間のタイミングの相互作用は、さらに重要になる。さらにまた、ローリングシャッタアプローチを使用するとき(グローバルシャッタアプローチと比較して)、タイミングの相互作用は、さらに重要になる。以下で説明するように、本発明は、上述のタイミング事象の3つ全てを伴うときに、CMOS撮像装置のダイナミックレンジの改良を提供する。すなわち、CMOS撮像装置の性能が、(1)ライン積分時間、(2)積分の間の可変ウェルのブレークポイントのタイミング、及び(3)光電陰極のゲートパルスのデューティー比に基づくとき、本発明は、このようなCMOS撮像装置の増大したダイナミックレンジを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0022】
この要求、及び他の要求を満たすために、及びこの目的を考慮して、本発明は、選択されたゲート周波数でオン/オフするように構成され、被写体からの光子を電子に変換し、かつ、画像化センサに向けて電子を選択的に伝送する光電陰極を具備する画像化システムを提供する。画像化センサは、電子を受け取り、画素の行のローリングシャッタ読み出しを提供するように構成される。画像化センサは、第1の積分期間の間に第1の強度レベルに画素の行を電荷蓄積し、かつ第2の積分期間の間に第2の強度レベルに電荷蓄積するように構成される可変ウェルを含む。第2の積分期間は、光電陰極のゲート周波数のオフ時間よりも長い。さらに、第1の積分期間、及び第2の積分期間は、1秒当たりのフレーム数を規定する画像化センサのフレーム時間に等しく、光電陰極の選択されたゲート周波数は、1秒当たりのフレーム数よりも大きい。
【0023】
第1の強度レベルは、Vreset1電圧により設定される変数であり、第2の強度レベルは、第1の強度レベル以上である。さらにまた、第2の強度レベルは、画素の行の画素の全ウェルレベル(full well level)以下である。
【0024】
ローリングシャッタ読み出しは、第1の積分期間、及び第2の積分期間の少なくとも1つの間、画素の行それぞれの連続的な読み出しを提供する。画素の行それぞれは、1秒当たりのフレーム数の周波数で読み出される。
【0025】
光電陰極は、ゲートオフ時間(gate_off_time)で示されるパルス信号によって、オフになるように構成される。光電陰極は、1つのフレームにおけるゲートパルス(gate_pulse_per_frame)として示される画像化センサのフレームごとの少なくとも1つのゲートオフ(gate_off)の時間を含む。選択されたゲート周波数は、次の式で表される時間期間を含む。
(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間(gate_off_time/gate_pulse_per_frame))は、第2の積分期間よりも短い。
【0026】
(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間)の期間は、ベータの係数により第2の積分期間よりも短い。ここでベータは、積分時間の最小量を提供する付加的な係数である。選択されたゲート周波数は、少なくとも2つのフレーム当たりのゲートパルスを提供するために増加させられる。選択されたゲート周波数は、少なくとも120Hzであればよく、画像化センサの1秒当たりのフレーム数は、60Hzであればよい。
【0027】
選択されたゲート周波数は、少なくとも960Hzであればよく、画像化センサの1秒当たりのフレーム数は、60Hzであればよい。
【0028】
本発明の他の実施形態において、ナイトビジョンゴーグル(NVG)システムは、選択されたゲート周波数でオン/オフするように構成され、被写体からの光子を電子に変換し、かつ、画像化センサに向けて電子を選択的に伝送する光電陰極を具備する。画像化センサは、電子を受け取り、画素の行のローリングシャッタ読み出しを提供するように構成される。画像化センサは、第1の積分期間の間に第1の強度レベルに画素の行を電荷蓄積し、かつ第2の積分期間の間に第2の強度レベルに電荷蓄積するように構成される可変ウェルを含む。第2の積分期間は、光電陰極のゲート周波数のオフ時間よりも長い。さらに、第1の積分期間、及び第2の積分期間は、1秒当たりのフレーム数を規定する画像化センサのフレーム時間に等しく、光電陰極の選択されたゲート周波数は、1秒当たりのフレーム数よりも大きい。
【0029】
本発明のさらに他の実施形態において、ナイトビジョンゴーグルシステム(NVG)における画像化方法であって、
選択されたゲート周波数で光電陰極をオン/オフするステップと、
ローリングシャッタを使用する撮像装置が、光電陰極から電子を受け取るステップと、
第1の積分期間、及び第2の積分期間を使用して、撮像装置の画素を選択的に電荷蓄積するステップと、
選択されたゲート周波数のオフ時間よりも長くなるように、第2の積分期間を制御するステップと、を有する方法である。
【0030】
画素を電荷蓄積するステップは、1秒当たりのフレーム数を規定するフレーム時間の間に提供され、選択されたゲート周波数は、1秒当たりのフレーム数よりも大きい。
【0031】
光電陰極は、ゲートオフ時間(gate_off_time)で示されるパルス信号によって、オフになるように構成される。光電陰極は、1つのフレームにおけるゲートパルス(gate_pulse_per_frame)として示される画像化センサのフレームごとの少なくとも1つのゲートオフ(gate_off)の時間を含む。選択されたゲート周波数は、次の式で表される時間期間を含む。
(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間(gate_off_time/gate_pulse_per_frame))は、第2の積分期間よりも短い。
【0032】
(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間)の期間は、ベータの係数の差で第2の積分期間よりも短い。ここでベータは、積分時間の最小量を提供する付加的な係数である。選択されたゲート周波数は、少なくとも2つのフレーム当たりのゲートパルスを提供するために増加させられる。
【0033】
上述の全般的な記載、及び以下の詳細な記載は、本発明の例示であるが、限定されるものではない。
【0034】
本発明は、添付する図面と関連して理解するとき、以下の詳細な説明から理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】画像化センサのアレイで使用できる3つのトランジスタを含む従来の画素回路を示す図である。
【図2】利得の2つの異なるレベルを有する図1に示す1つなどの画素の2つの変換利得曲線を示す図である。
【図3】光電陰極を示す光電陰極ゲートパルスと、画素のアレイの画素の可変電荷蓄積ウェルのしきい値を設定する電圧リセット信号とを含む従来のナイトビジョンゴーグル(NVG)システムで使用されるCMOS撮像装置の機能を示す図である。
【図4】曲線それぞれが2つの積分期間の間の異なる利得関数を示す、画素のアレイの画素の3つの異なる曲線を示す図である。
【図5】ローリングシャッタ動作、及び光電陰極のオン/オフ制御の間、画像化アレイの複数の行の画素強度を読み出す典型的なタイミングを示す図である。
【図6】ローリングシャッタ動作、及び光電陰極のオン/オフ制御の間、画像化アレイの2つの異なる行の画素に蓄積された電荷を示す典型的なタイミングを示す図である。
【図7】ローリングシャッタ動作、及び光電陰極のオン/オフ制御の間、画像化アレイの2つの異なる行の画素に蓄積された電荷を示す典型的なタイミングであって、ゲート周波数が1秒当たりのフレーム数(FPS)の1倍(1×)であるタイミングを示す図である。
【図8】ローリングシャッタ動作、及び光電陰極のオン/オフ制御の間、画像化アレイの2つの異なる行の画素に蓄積された電荷を示す典型的なタイミングであって、ゲート周波数が1秒当たりのフレーム数(FPS)であるタイミングを示す図である。
【図9】本発明で提供される異なるゲート周波数で、デシベルでの付加的なダイナミックレンジと、パーセントで光電陰極ゲートオフ時間とをプロットした図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
グローバルシャッタの読み出しにおいて、画素それぞれにより電荷蓄積される積分のタイミングの問題は、容易に解決される可能性がある。上述の3つのタイミング事象(すなわち、ライン積分時間、積分の間の可変ウェルのブレークポイントのタイミング、及び光電陰極のゲートパルスのデューティーサイクル)は、積分時間の開始時に同期できるためである。しかしながら、ローリングシャッタCMOS装置では、ライン積分時間、積分の間の可変ウェルのブレークポイントのタイミング、及び光電陰極のゲートパルスのデューティーサイクルを単に同期することでは、十分でない。実際には、発明者達は、3つの事象の単なる同期化は、フレームそれぞれの下半分が破壊された画像が生ずる可能性があることを発見した。
【0037】
ここで、図6を参照すると、ローリングシャッタ動作の2つの異なる行の画素で蓄積される電荷が示される。画素アレイのライン1は、光電陰極のライン1ゲートパルス(ゲートNで示される)によってオンされる。ライン512は、光電陰極のライン512ゲートパルスによって、ほぼ8.2ミリ秒後にオンされる(図5参照)。
【0038】
光電陰極のゲート動作は、画像化フレームそれぞれの全てのライン(又は行)で同時に生じるが、それにもかかわらず一方の行と他方の行との間のローリングシャッタ遅延のために、行それぞれの積分は、部分的にフレームNの間に、及び部分的にフレームN+1の間に生じる(これは、フレームNの間に全て積分する行1(ライン1)を除き、正しい)。また、これは、フレームN−1、及びフレームNのように例として図5に示される。しかしながら、図6は、図5と異なるように示されることが理解されるであろう。図6に示すように、ローリングシャッタ、及び画素それぞれのラインの光電陰極ゲートパルスの効果は、より明確に理解できる。1つの光電陰極のオン/オフ期間の間、画素の行それぞれのための同期した積分開始時間が示されるためである。したがって、ライン1は、ゲートN期間の間に完全に積分する一方、ライン512は、部分的にゲートN期間の間に、及び部分的にゲートN+1期間の間に積分する(これと図5に示すゲート動作とを比較のこと)。
【0039】
図6をさらに参照すると、フレーム積分期間は、2つの積分期間(または領域)に分割される。すなわち積分時間t1と、積分時間t2とである。それぞれの領域での積分に費やす時間は、制御可能である。図に示される例では、積分時間t1は、ほぼ15ミリ秒の時間であり、積分時間t2は、ほぼ1ミリ秒の時間である。これによって、16ミリ秒のラインそれぞれの合計の積分時間が提供される(実際には、60Hz撮像装置では、16.67ミリ秒である)。
【0040】
また、クラッピング電圧(Vreset1)は、第1の積分期間t1の間に画素がクラップされる電圧を調整する制御パラメータである。第1の積分期間の終了時には、画素は、第2の積分期間t2の間、再び積分するために開放される。
【0041】
露出が一様でない(又はオフセット)領域は、光電陰極のオフ時間を画素の積分領域(期間t1、及びt2)と調整する方法によって、撮像装置に作り出される。図6に示すように、行1の画素は、Vreset1でクランプされる一方、ライン512の画素は、クランプされない。ライン1の画素は、曲線61で示されるように電荷蓄積される。ライン1の画素は、Vreset1でクランプされるまで電荷蓄積する。第2の積分期間t2が開始した後、ライン1の画素は、開放され、光電陰極ゲートが閉じるまで電荷蓄積を続ける(領域64に示す)。
【0042】
しかしながら、ライン512の画素は、クランプしない。曲線62により示すように、ライン512の画素は、光電陰極ゲートのオフ時間によって閉じるまで電荷蓄積する(領域63)。光電陰極ゲートの次のオン時間において、ライン512の画素は、再び電荷蓄積し続け、Vreset1電圧によってクランプされない。画素は、フレーム積分時間(期間t1と期間t2とを加える)の終了に至るまで、第2の積分期間t2の間、電荷蓄積し続ける。
【0043】
ライン512の画素はクランプしないので、双方のラインの画素が同一の入力流量を経験するときも、画素は、ライン1の画素よりも高いADUレベルに電荷蓄積される。曲線62は、曲線61よりも高いADU電圧に至ることが理解される。
【0044】
次に図7を参照すると、それぞれライン1(行1)の画素の積分、及びライン512(行512)の画素の積分を示す曲線71、及び72が示される。2つの積分期間がまた、示される。すなわち、積分時間t1と、積分時間t2とである。図7は、第2の積分期間t2の開始位置(黒い太丸)を除き図6と類似することが理解されるであろう。図6において、t2期間の開始位置は、ライン1の画素のオン時間内に起こる。しかしながら、図7において、t2期間の開始位置は、ライン1の画素のオフ時間(領域74で示される)内に起こる。
【0045】
図7を参照すると、ライン1の画素は、曲線71に従って積分する。図に示されるように、ライン1の画素は、光電陰極のオン時間の全体の間、積分する。領域73を通して積分する。ライン1の画素は、先に選択されたしきい値Vreset1に至るまで積分する。ライン1の画素は、第2の積分期間t2に至ると、積分を停止する。それにもかかわらず、ライン1の画素は、ここでは光電陰極ゲートがオフなので、再び積分を開始しない。したがって、ライン1の画素は、ゲートがオフなので、第2の積分期間t2を経験しない。
【0046】
一方、ライン512の画素は、曲線72に従って積分する。図に示されるように、ライン512の画素は、領域73の間、ゲートがオフになるまで積分する。再びゲートがオンしたのちに、ライン512の画素は、再び積分を開始し、フレーム時間の終わりまで積分し続ける(例えば、60Hzの撮像装置)。したがって、ライン512の画素は、ライン1の画素よりも高いADUに至る。
【0047】
したがって、ライン1の画素は、Vreset1のクラップしきい値を超える解決可能な差異を有しない。ライン1の画素は、Vreset1のレベルでクランプされるので、第2の積分期間の間に誤差を修正するために使用できる付加的な電圧変化(又は差異)はない。図7に示すように、1秒当たりのフレーム数(FPS)の1倍(1×)の光電陰極ゲート周波数を有することは、顕著な不利益である。説明されるであろうように、光電陰極ゲートパルスのオフ期間が第2の積分期間t2よりも短くなる点にゲート周波数を増加することにより、Vreset1電圧レベルを超える差異は、本発明によって達成できる。
【0048】
要約すると、本発明は、可変ウェルを使用することによって、図7に対応する上述の困難性なしに、光電陰極ゲートパルス、及びローリングシャッタが可能になる。さらにまた、本発明は、上述の3つの構成要素の間のタイミング相互作用によって生じる画像に誘導される不均一を補正する方法を提供する。さらに、本発明は、可能な補正方法を維持できる画像化システムのタイミング関係を提供する。
【0049】
後の処理ステップで補正可能な画像を取得するために、本システムの3つの構成要素のタイミングは、本発明によって制御される。これによって、全ての行は、可変ウェルスキームの第2の積分期間の間に積分時間の少なくとも一部を経験する。本発明がこれを実行する方法は、光電陰極のゲート周波数を増加することによる。これは、図8に示されるグラフの曲線を参照することにより、以下にさらに説明される。図8において、可変ウェルアプローチによって先に設定されるクランプ電圧を越えて積分する機会を全ての行が有することが確実であることは、重要である。
【0050】
発明者たちは、可変ウェルアプローチの第2の期間の間に撮像装置が費やすことができる最小時間に、光電陰極のゲート周波数が関連する必要があることを見出した。これは、以下の関係で説明できる。
(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間) + β < T_int2
ここで、βは、付加的な係数であり、第2の積分期間の積分時間の最小量を含むことによって、可変ウェルアプローチの第2の積分期間の間に達成できるグレイスケールの解像度に関する。
【0051】
撮像装置が可変ウェルアプローチの第2の積分期間に費やす時間が短いほど、飽和することなく撮像装置が見ることができる入力光/電流が大きくなる。これによって、高ダイナミックレンジがもたらされる。したがって、第2の積分期間を短くするために、上述の関係を使用して、ゲート周波数は、本発明によって増加する。図9は、典型的な撮像装置の改良された関係を示すグラフを提供する。
【0052】
図9に示すように、ダイナミックレンジは、光電陰極のゲート周波数が増加すると、増加する。例えば、60Hz光電陰極ゲート周波数で、50%の光電陰極ゲートデューティーサイクルでは、本発明によるダイナミックレンジの増加はない。しかしながら、60Hzのゲート周波数で、光電陰極ゲートデューティーサイクルを100%に増加させる(又は、図9に示すようにオフ時間をゼロに減らす)と、撮像装置のダイナミックレンジは、30dBの大きさまで増加する。
【0053】
デューティーサイクルを減らしてゲート係数を増加することにより、第2の積分期間が短く保つことによって、追加のダイナミックレンジ(DR)を取得できる。960Hz(16×60FPS)のゲート周波数において、23dBのDRの増加は、少なくとも0.04%のデューティーサイクルの減少を維持する(最小の可能なゲートデューティーサイクル)。増加したゲート周波数の問題(増加するEMI、及び増加する電力使用など)を鑑みると、16×ゲート周波数は、良好な選択をできる。3.84kHz(64×60FPS)のゲート周波数において、30dBを超えるDRの増加は、少なくとも0.04%のデューティーサイクルの減少で維持される。このゲート周波数もまた、良好な選択にできる。
【0054】
第2の積分期間の間の画素積分がDRの増加を提供する特性を有することは理解されるであろう。それぞれのゲートパルスが第2の積分期間よりも短くなる点に光電陰極ゲート周波数を増加することによって、Vreset1しきい値を超える差異が達成できる。これは、図8において例示として説明される。
【0055】
図8を参照すると、ゲート周波数は、60FPS撮像装置のゲート周波数の2倍(2×)(120Hzのゲート周波数)に増加する。図7で説明される1×のゲート周波数(すなわち60Hz)を考え合わせる。図8において、ライン1のゲートは、図7に示すライン512のゲートの2倍である。図7に示すゲート周波数の増加の2倍のゲート周波数の結果として、DRが増加する。
【0056】
ライン1の画素の積分は、曲線81で示され、ライン512の画素の積分は、曲線82で示される。ライン1の画素は、領域83の間、変化し続け、領域84で変化を停止する。ライン1の画素は、Vreset1しきい値電圧によってクランプされるまで変化し、第1の積分期間t1の終了に画素が至るまでクランプされ続ける。
【0057】
しかしながら、第2の積分期間t2の開始において、ライン1の画素は、開放されて、電荷蓄積を続ける。ライン1の画素は、領域86として示される光電陰極ゲート周波数(2×)の第2のオフ期間によって再び停止されるまで、Vreset1しきい値電圧を超えて電荷蓄積し続ける。したがって、ライン1の画素は、第2の積分期間の間、積分時間の一部を経験する。
【0058】
ライン512の画素の積分は、曲線82で示される。ライン512の画素は、領域83の第1のゲートオフ期間によって停止されるまで電荷蓄積し続ける。再びオンした後(領域83を通過した後)、ライン512の画素は、Vreset1しきい値レベルによってクランプされるまで電荷蓄積し続ける。ライン512の画素は、第1の積分期間の終了に至るまで領域85を通してクランプされ続ける。ライン512のゲートがオンであるので、ライン512の画素は、第2の積分期間t2の間、再び電荷蓄積を開始し、フレームの終了に至るまで電荷蓄積を停止しない。したがって、ライン512の画素は、第2の積分期間の間、積分時間の一部分を経験する(その部分は、ライン1の画素か可能な部分よりも長い)。
【0059】
図8を図7と比較することによって、第2の積分起案の間の積分t2は、撮像装置のダイナミックレンジを増加するドライバであることが理解されるであろう。したがって、本発明において、ゲートオフ期間は、第2の積分期間t2よりも短くなるように選択される。この方法では、画素の全ての行は、第2の積分期間の一部の間にいくらかの積分を経験する。図7において、ライン1の画素は、光電陰極ゲートがオフであるので、第2の積分期間を経験しない。しかしながら、図8において、ライン1の画素は、選択されるVreset1電圧を超えるレベルの電荷に至る。
【0060】
曲線81のピーク電圧と、曲線82のピーク電圧との間の差異の誤差は、以下の論拠を使用することにより、補正可能である。
(1)ゲート動作と、積分との間の関係が知られる
(2)行の積分時間と、結果のADU出力レベルとに基づいて、画素への入力電流は、計算できる
(3)クランプ電圧に至らない画素では、入力電流は、正確に計算できる
(4)クランプ電圧を超える画素では、画素が第2の積分期間の間にクランプ電圧に到達したか、又はしきい値レベルに至るために第2の積分期間が必要であったかのいずれかの両義性がある。これは、いくらかの残余誤差を生じる
(5)入力電圧が積分期間の間に一定であると仮定すると、計算される入力電圧を最大化するために、電流は、画素がクランプされると仮定される時間の変化によって計算できる
(6)これらの条件が適合するとき、補正技術は、非常に効果的である。しかしながら、第2の積分期間の時間が減少すると、グレイスケールの数が減少する可能性があり、ノイズが増幅し、又はノイズが次の処理の間に誤差を発生させるSNR問題になる可能性がある
【0061】
本明細書において、具体的な実施形態を参照して本発明は、図示、及び説明されるが、本発明は、示される詳細に限定されることを意図していない。むしろ、本発明の均等の範囲、及び領域内で、本発明から逸脱することなしに、様々な変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択されたゲート周波数でオン/オフするように構成され、被写体からの光子を電子に変換し、かつ画像化センサに向けて前記電子を選択的に伝送する光電陰極を有し、
前記画像化センサは、前記電子を受け取り、画素の行のローリングシャッタ読み出しを提供するように構成され、
前記画像化センサは、第1の積分期間の間に第1の強度レベルに画素の行を電荷蓄積し、かつ第2の積分期間の間に第2の強度レベルに電荷蓄積するように構成される可変ウェルを含み、
前記第2の積分期間は、前記光電陰極のゲート周波数のオフ時間よりも長いことを特徴とする画像化システム。
【請求項2】
前記第1の積分期間、及び前記第2の積分期間は、1秒当たりのフレーム数を規定する前記画像化センサのフレーム時間に等しく、
前記光電陰極の前記選択されたゲート周波数は、前記1秒当たりのフレーム数よりも大きい請求項1に記載の画像化システム。
【請求項3】
前記第1の強度レベルは、Vreset1電圧により設定される変数であり、
前記第2の強度レベルは、前記第1の強度レベル以上である請求項2に記載の画像化システム。
【請求項4】
前記第2の強度レベルは、画素の行の画素の全ウェルレベル以下である請求項3に記載の画像化システム。
【請求項5】
前記ローリングシャッタ読み出しは、前記第1の積分期間、及び前記第2の積分期間の少なくとも1つの間、画素の行それぞれの連続的な読み出しを提供し、
画素の行それぞれは、前記1秒当たりのフレーム数の周波数で読み出される請求項2に記載の画像化システム。
【請求項6】
前記光電陰極は、ゲートオフ時間として示されるパルス信号によってゲートオフになるように構成され、
前記光電陰極は、1つのフレームにおけるゲートパスルとして示される前記画像化センサのフレームごとの少なくとも1つのゲートオフの時間を含み、
前記選択されたゲート周波数は、
(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間)は、前記第2の積分期間よりも短い、
ことが表される期間を含む請求項1に記載の画像化システム。
【請求項7】
前記(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間)の期間は、ベータの係数の差で前記第2の積分期間よりも短く、ここでベータは、積分時間の最小量を提供する付加的な係数である請求項6に記載の画像化システム。
【請求項8】
前記選択されたゲート周波数は、少なくとも2つのフレーム当たりのゲートパルスを提供するために増加させられる請求項6に記載の画像化システム。
【請求項9】
前記択されたゲート周波数は、少なくとも120Hzであり、
前記画像化センサの1秒当たりのフレーム数は、60Hzである請求項8に記載の画像化システム。
【請求項10】
前記選択されたゲート周波数は、少なくとも960Hzであり、
前記画像化センサの1秒当たりのフレーム数は、60Hzである請求項8に記載の画像化システム。
【請求項11】
選択されたゲート周波数でオン/オフするように構成され、被写体からの光子を電子に変換し、かつ画像化センサに向けて前記電子を選択的に伝送する光電陰極を有し、
前記画像化センサは、前記電子を受け取り、画素の行のローリングシャッタ読み出しを提供するように構成され、
前記画像化センサは、第1の積分期間の間に第1の強度レベルに画素の行を電荷蓄積し、かつ第2の積分期間の間に第2の強度レベルに電荷蓄積するように構成される可変ウェルを含み、
前記第2の積分期間は、前記光電陰極のゲート周期のオフ時間よりも長いことを特徴とするナイトビジョンゴーグル(NVG)システム。
【請求項12】
前記第1の積分期間、及び前記第2の積分期間は、1秒当たりのフレーム数を規定する前記画像化センサのフレーム時間に等しく、
前記光電陰極の前記選択されたゲート周波数は、前記1秒当たりのフレーム数よりも大きい請求項11に記載のNVGシステム。
【請求項13】
前記光電陰極は、ゲートオフ時間として示されるパルス信号によってゲートオフになるように構成され、
前記光電陰極は、1つのフレームにおけるゲートパスルとして示される前記画像化センサのフレームごとの少なくとも1つのゲートオフの時間を含み、
前記選択されたゲート周波数は、
(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間)は、前記第2の積分期間よりも短い、
ことが表される期間を含む請求項11に記載のNVGシステム。
【請求項14】
前記(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間)の期間は、ベータの係数の差で前記第2の積分期間よりも短く、ここでベータは、積分時間の最小量を提供する付加的な係数である請求項13に記載のNVGシステム。
【請求項15】
前記選択されたゲート周波数は、少なくとも2つのフレーム当たりのゲートパルスを提供するために増加させられる請求項13に記載のNVGシステム。
【請求項16】
ナイトビジョンゴーグルシステム(NVG)における画像化方法であって、
選択されたゲート周波数で光電陰極をオン/オフするステップと、
ローリングシャッタを使用する撮像装置が、前記光電陰極から電子を受け取るステップと、
第1の積分期間、及び第2の積分期間を使用して、前記撮像装置の画素を選択的に電荷蓄積するステップと、
前記選択されたゲート周波数のオフ時間よりも長くなるように、前記第2の積分期間を制御するステップと、を有することを特徴とする方法。
【請求項17】
前記画素を電荷蓄積するステップは、1秒当たりのフレーム数を規定するフレーム時間の間に提供され、
前記選択されたゲート周波数は、1秒当たりのフレーム数よりも大きい請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記光電陰極は、ゲートオフ時間として示されるパルス信号によってゲートオフになるように構成され、
前記光電陰極は、1つのフレームにおけるゲートパスルとして示される前記画像化センサのフレームごとの少なくとも1つのゲートオフの時間を含み、
前記選択されたゲート周波数は、
(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間)は、前記第2の積分期間よりも短い、
ことが表される期間を含む請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記(1つのフレームにおけるゲートパルスごとのゲートオフ時間)の期間は、ベータの係数の差で前記第2の積分期間よりも短く、ここでベータは、積分時間の最小量を提供する付加的な係数である請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記選択されたゲート周波数は、少なくとも2つのフレーム当たりのゲートパルスを提供するために増加させられる請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−239392(P2011−239392A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−102138(P2011−102138)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(505194077)アイティーティー マニュファクチャリング エンタープライジーズ, インコーポレイテッド (114)
【Fターム(参考)】