ワイパブラシをワイパアームに連結するための連結装置
【課題】ワイパアームの自由端に“スノーブレード”タイプのワイパブラシに結合する連結装置構造。
【解決手段】ワイパブラシに固定するための台座9と、所定の間隔dだけ相互に離隔され、かつ台座によって形成された平面に対して垂直に配置された相互に平行な2つのウイング11a,11bとを含む支持部材7,および,一方では、ウイング11a,11bによって受容され、他方では、ワイパアーム16の自由端に連結できるよう構成されたアダプタ8を含む形式のものに関する構造で、アダプタ8は、支持部材7に固定され、U状の断面を有し、上記断面のU状の脚の間の幅は、ウイング11a,11bの間の間隔dよりも大きい。
【解決手段】ワイパブラシに固定するための台座9と、所定の間隔dだけ相互に離隔され、かつ台座によって形成された平面に対して垂直に配置された相互に平行な2つのウイング11a,11bとを含む支持部材7,および,一方では、ウイング11a,11bによって受容され、他方では、ワイパアーム16の自由端に連結できるよう構成されたアダプタ8を含む形式のものに関する構造で、アダプタ8は、支持部材7に固定され、U状の断面を有し、上記断面のU状の脚の間の幅は、ウイング11a,11bの間の間隔dよりも大きい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイパブレードを備える“スノーブレード”タイプのワイパブラシをワイパアームの自由端に結合する連結装置に関する。
【0002】
また本発明は、このような連結装置を備える“スノー・ブレード”タイプのワイパブラシにも関する。
【0003】
標記ワイパブラシは、“スノーブレード”タイプのブラシである。“スノーブレード”タイプのブラシとは、雪および氷が、枢動構造体の要素の間に堆積するのを防止する膜(例えば、エラストマー製膜)で被われた枢動構造体(例えば、レバー)を含むブラシを意味する。また、ブラシの枢動構造体を被う膜の使用によって、均一なデザインを得ることができる。
【背景技術】
【0004】
“スノー・ブレード”タイプのブラシは、周知であり、例えば、米国特許公報US4342126およびUS2728100に、記載されている。
【0005】
他方、大半の自動車は、冬季の条件に適したブラシを装備してないワイパ装置を有する。上記ブラシは、例えば、占有空間が小さく、かつその美観が優れているとされる“フラットブレード”タイプのブラシである。
【0006】
特に冬季には、上記の“フラット・ブレード”タイプのブラシを、冬季の気象および降雪条件に適する“スノーブレード”タイプのブラシと交換するのが望ましい。
【0007】
“スノーブレード”タイプのブラシは、一般に、“フラットブレード”タイプのブラシに組合されたワイパアームに適合しないU形に湾曲させたフックの形のワイパアームの端部に設置されるよう構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、ワイパブラシを季節変化に応じて変更することができ、既存の各種のワイパアームに、“スノーブレード”タイプのブラシを適合させ得る簡単な連結装置を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
課題の解決のため、本発明は、ワイパブレードを備え、膜で被われた縦形枢動構造体を有するワイパブラシをワイパアームの自由端に結合する連結装置であって、上記装置は、
−ワイパブラシに固定するための台座と、所定の間隔だけ相互に離隔され且つ台座によって形成された平面に対して垂直に配置された相互に平行な2つのウイングとを含む支持部材,および,
−一方では、ウイングによって受容され、他方では、ワイパアームの自由端に連結できるよう構成されたアダプタ
を含む形式のものに関する。
【0010】
本発明にもとづくと、アダプタは、支持部材に固定され、U状の断面を有し、上記断面のU状の脚の間の幅は、ウイングの間の間隔よりも大きい。
【0011】
アダプタは、ウイングの自由端の間に設置された柱脚を介して、支持部材に固定されている。
【0012】
柱脚は、横方向へ延び、アダプタがウイングの自由端に設置し、固定されるよう、アダプタの2つの脚を連結している。
【0013】
ウイングの間の間隔は、台座の幅よりも小さい。
【0014】
更に、ウイングは、台座と同じ材料からなっている。
【0015】
支持部材は、固定手段を介して、枢動構造体に固定されている。
【0016】
アダプタは、ワイパアームの端部に構成された連結手段に対して、補完形状を有する。
【0017】
連結手段は、ワイパアームとワイパブラシとの間に“サイドロック”または“トップロック”のタイプの連結状態を実現できる。
【0018】
また本発明は、ワイパブレードを備え、ワイパアームに連結されるように構成されたワイパブラシであって、上記ワイパブラシが、概ね縦形の枢動構造体と枢動構造体を被う膜とを含む形式のものを提案するものである。
【0019】
デフレクタは、ワイパブラシに設置され、固定手段を介して、支持部材および枢動構造体に固定されている。
【0020】
本発明によって提案された連結装置は、ワイパの全高さを減少でき、ユーザの意にかなう美観を維持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の他の特徴および利点は、理解を助けるために、添付の図面を参照して行う以下の詳細な説明を読めば、明らかであると思う。
【0022】
本発明の説明において、図面に示す指標V,L,Tは、それぞれ、垂直方向、縦方向および横方向を非限定的に示すものとする。
【0023】
以下の説明において、同一の要素、類似の要素、または同様な要素には、同一の符号を付してある。
【0024】
図1は、ワイパブレード2を備える、先行技術にもとづく、“スノーブレード”タイプのワイパブラシ1を示す。既述の如く、“スノーブレード”タイプのブラシは、冬季に使用され、雪または氷がワイパを毀損し、その良好な機能を阻害することを回避する特殊構造を有する。
【0025】
図示のワイパブラシは、概ね縦形の一般的な枢動構造体3、例えば、レバー(図示してない)を備えている。ワイパブレード2は、枢動構造体3によって支持され、車のフロントガラスと接触するように構成されている。
【0026】
枢動構造体3は、膜4によって被われている。この膜4は、エラストマー材料から構成され、枢動構造3を被って、雪および氷に対する保護を行っている。
【0027】
図示の実施例の場合、ワイパブラシ1は、更に、デフレクタ5を備えている。このデフレクタは、その空気力学的効果によって、走行中に、車のフロントガラスに対して、ワイパブラシ1のワイパブレード2を接触状態に保持する。図示の実施例の場合、デフレクタ5は、ワイパブラシ1に螺着して固定されている。
【0028】
図2から明かな如く、かつ図3に詳細に示した如く、ワイパブラシは、膜4およびアダプタ8を介して、枢動構造体3に設けられた支持部材7を含む連結装置6を備えている。支持部材7は、枢動構造体3に、その縦軸線に沿って固定された概ね縦形の台座9を有している。台座9は、その端部9a,9bの各々に、台座9の平面の両側で側方へ折曲げられた脚10a,10bを有する。
【0029】
支持部材7は、更に、台座9と同じ材料からなり、台座9の平面に対して垂直に配置された相互に平行な2つの垂直ウイング11a,11bを有する。これらウイング11a,11bは、台座9の幅と実質的に同一の間隔dだけ、相互に離れている。
【0030】
2つのウイング11a,11bは、ウイングの自由端の間に挿入され、かつウイング11a,11bの自由端に構成された円形開口13のレベルにおいて、ウイングに固定された柱脚12によって結合されている。柱脚12は、例えば、円形開口13のレベルにはめこまれている。
【0031】
台座9は、脚10a,10bが枢動構造3を側方から締付けるよう、枢動構造体3に設けられている。台座9は、図示の実施例の場合には、ネジ14a,14bから形成された固定手段14によって、枢動構造体3に固定されている。
【0032】
公知の構造のアダプタ8は、ウイング11a,11bの間に挿入され、柱脚12に固定されている。この固定は、例えば、下記の態様で、行われる。
−柱脚の形状と補完状態の形状のアダプタ8の部分を、柱脚12に挿入し、
−上記の挿入運動によって、柱脚12にアダプタをクランプする。
【0033】
アダプタ8は、U形に折曲げられたフックの形のワイパブラシの一端(図示してない)に固定できるように構成されている。
【0034】
図4〜図6は、本発明の第1実施例を示す。この実施例の場合、連結装置6は、“スノーブレード”タイプのワイパブラシを、既存の各種タイプのワイパブレード、特に、“フラットブレード”タイプのワイパブラシに適合したワイパブレードに連結できる。
【0035】
この実施例の場合、本発明にもとづき、アダプタ8は、支持部材7のウイング11a,11bに取付けられるように構成されている。アダプタ8は、U形の断面を有し、U状の脚の間の幅は、ウイング11a,11bの間の間隔dよりも大きい。
【0036】
本発明の、この実施例に示したアダプタ8は、公知であり、ワイパブラシに対するその連結態様は、公報WO−A−2004/048163に記載されている。従って、アダプタの幾何学的特徴、およびワイパブラシに対するその連結態様については、詳述しない。
【0037】
アダプタ8は、アダプタをウイング11a,11bに設置した際に、円形開口13と一致する円形開口15を、U形脚のレベルに有する。
【0038】
次いで、柱脚12は、ウイング11a,11bの自由端にアダプタ8を固定できる。
【0039】
本発明にもとづき、柱脚12は、横方向へ延び、アダプタをウイング11a,11bに設けた際に、アダプタ8の2つの脚を連結する。かくして、アダプタ8は、ウイング11a,11bに設けられ、固定される。
【0040】
図1〜図3に示す先行技術とは異なり、柱脚12は、ウイング11a,11bの間に延びるだけではなく、アダプタ8の脚を貫通している。
【0041】
特に、図5から明かな如く、ウイング11a,11bの間の間隔dは、台座9の幅よりも小さい。台座の材料からなるウイング11a,11bは、ウイング11a,11bの端部にアダプタ8に設置できるよう、台座9の縦軸線の方向へ湾曲されている。
【0042】
従って、連結装置6の設置には、次のように操作する。
・ アダプタ8の円形開口15が、ウイング11a,11bの円形開口13と一致するよう、アダプタ8をウイング11a,11bの端部に設ける。
・ 柱脚12を、円形開口15,13を介して、横方向へ設ける。
・ 支持部材7を受容するよう設計された補強ゾーン3aを有する枢動構造体3に、支持部材7の台座9を設ける(図4参照)。
【0043】
或る事例では、ワイパブラシ1は、デフレクタ5を備えている。デフレクタ5は、縦形であり、ワイパブラシ1に固定できるデフレクタ5によって形成される平面と垂直に配置されたプレート5a,5bを有している。
【0044】
これらのプレート5a,5bは、台座9の脚10a,10bに対して、補完形状であり、ワイパブラシ1に支持部材7およびデフレクタ5を設置した際、上記台座に支持される。
【0045】
同時にブラシ組立作業を終了するため、ユニットであるデフレクタ5、および支持部材7を、固定手段14によって、膜4を介して、枢動構造体3に固定する。この場合、固定手段14は、ネジから形成されているが、リベットを使用することもできる。
【0046】
ワイパブラシ1がデフレクタ5を備えていない場合、支持部材7は、端部9a,9bのレベル、またはその近傍において、膜4を介して、枢動構造体3に固定される。
【0047】
図6は、本発明の第1実施例にもとづき、連結装置を介して、ワイパブレード16に結合されたワイパブラシ1を示す。ワイパブレード16の端部には、ワイパブラシ1とワイパブレード16とを連結できるよう、アダプタ8の形状と補完する形状の連結手段17が設けられている。
【0048】
連結手段17は、ワイパブレードと一体である。上記連結手段は、一般に、金属からなり、例えば、ワイパブレード16の端部にはめ込む。
【0049】
通常、ワイパブレードにワイパブラシを結合するため2つのタイプの連結装置、即ち、英語名“サイドロック”で知られているタイプの結合装置、および英語名“トップロック”で知られているタイプの結合装置が存在する。
【0050】
“サイドロック”タイプの結合は、アダプタの側壁から突出する回転軸によって、アダプタにワイパブレードを結合した形式の結合である。
【0051】
“トップロック”タイプの結合は、アダプタの重畳によって、ワイパブレードを軸線方向へ連結できるようアダプタの2つの壁を貫通する回転軸によって、アダプタにワイパブレードを結合した形式の結合である。
【0052】
従って、“サイドロック”タイプの結合の場合、回転軸は、自由端を有し、ワイパブレードは、ワイパブラシから横方向へ離れており、他方、“トップロック”タイプの結合の場合は、回転軸は、ワイパブラシの上部壁に直接に垂直に位置する。
【0053】
特に図6に示す事例の場合、ワイパブラシ1とワイパブレード16との間の連結装置は、“トップロック”タイプである。
【0054】
図7,図8a,図8bは、本発明の第2実施例を示す。この場合、連結装置6は、図4〜図6に示して説明したワイパブレードとは異なるワイパブレードに、“スノーブレード”タイプのワイパブラシを連結できる。
【0055】
この実施例の場合、支持部材7は、第1実施例の支持部材と同一である。他方アダプタ8は、異なる構造を有し、ワイパブレードに対するその連結手段も異なっている。
【0056】
図示のアダプタ8のワイパブレードに対するその連結方式は周知であり、公報WO−A−2004/098962およびWO−A−2005/082691に詳述されている形式のアダプタである。アダプタ8に関する部材、およびワイパブレード16の端部に配置された連結手段17に関しては、上記公報を参照されたい。
【0057】
本発明にもとづき、かつ図7に示した如く、アダプタ8は、ウイング11a,11bに設けられ、本発明の第1実施例について説明した方法と同一の方法により、柱脚12を介して、支持部材7に取付けられる。
【0058】
従って、アダプタ8は、ウイング11a,11bに設置した際、上記ウイングを被い、U形脚の間のその断面の幅は、ウイング11a,11bの間の間隔よりも大きい。
【0059】
台座9を備える支持部材7は、同じく、本発明の第1実施例の枠内で説明した方法と同一の方法にもとづき、“スノーブレード”タイプのブラシに設けてある。
【0060】
既に示した部材の符号は、図7,図8a,図8bにも示してある。
【0061】
図8a,図8bは、ワイパブレードに結合された本発明に係る連結装置を組込んだ“スノーブレード”タイプのブラシユニットの2つの斜視図を示している。
【0062】
これらの図面において、連結手段17を備えるワイパアーム16は、台座9およびアダプタ8から形成されワイパブラシ1に設けられた連結装置6に取付けられている。
【0063】
図9,図10は、本発明の第3実施例を示す。この場合、連結装置6は、“スノーブレード”タイプのブラシと,既述の図4〜図8に示したワイパブレードとは異なるタイプのワイパブレードとを連結できる。
【0064】
この実施例の場合、アダプタ8およびワイパブレードに対するその連結態様は公知であり、このアダプタの構造の詳細な説明のために参照できる公報WO−A−2000/73111に記載されている。
【0065】
この実施例にもとづき、ウイング11a,11bへのアダプタ8の取付は、下記の如く行う。ウイング11a,11bの自由端に設けた円形開口13に、柱脚12を挿入した後、アダプタ8を、ウイング11a,11bに設け、この設置運動にもとづき、柱脚12に固定する。
【0066】
本発明にもとづき、アダプタ8のU形状からなる断面は、U状の脚の間に、ウイング11a,11bの間の間隔よりも大きい幅を有する。既述の如く、ウイング11a,11bは、台座9と同じ材料からなり、台座9の縦軸線の方向へ湾曲している。
【0067】
ワイパブラシ1に対する支持部材7、およびアダプタ8から形成された連結装置6の統合操作は、第1実施例の枠内で示す統合操作と同様である。
【0068】
この実施例の場合、特に図10から知り得るように、ワイパブラシ1とワイパブレード16との間の連結装置6は、ワイパブレード16に設けられた連結手段17にもとづき、“サイドロック”タイプである。この構成によって、ワイパブレード/ワイパブラシユニットの高さを、最小に維持できる。
【0069】
本発明の連結装置、およびその各種の実施例にもとづき、ユーザに特に評価されるような高さの低いワイパブレード/ワイパブラシユニットを使用できる。
【0070】
他方、“スノーブレード”タイプのブラシのためのこの連結装置によって、冬季の条件に特に適した堅牢な連結を達成でき、特に、異なるメーカによって設計された異なるタイプのワイパブレードとの適合性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】U形フックのタイプのワイパアームに結合できる先行技術に係る“スノーブレード”タイプのワイパブラシの斜視図である。
【図2】図1のワイパブラシの特定部分の拡大斜視図である。
【図3】図1と類似の先行技術の“スノーブレード”タイプのワイパブラシのためのアダプタを備えた支持部材の斜視図である。
【図4】本発明に係る“スノーブレード”タイプのワイパの中心部分の展開斜視図である。
【図5】本発明に係る“スノーブレード”タイプのワイパのためのアダプタを備える支持部材の斜視図である。
【図6】第1タイプのワイパブレードに設けた本発明に係るワイパブラシの斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る“スノーブレード”タイプのワイパのためのアダプタを備える支持部材の斜視図である。
【図8a】第2タイプのワイパブレードに設置した本発明の第2実施例に係るワイパブラシの異なる斜視図である。
【図8b】第2タイプのワイパブレードに設置した本発明の第2実施例に係るワイパブラシの異なる斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る“スノーブレード”タイプのワイパのためのアダプタを備える支持部材の斜視図である。
【図10】第3タイプのワイパブレードに設けた本発明の第3実施例に係るワイパブラシの斜視図である。
【符号の説明】
【0072】
1 ワイパブラシ
2 ワイパブレード
3 枢動構造
3a 補強ゾーン
4 膜
5 デフレクタ
6 連結装置
7 支持部材
8 アダプタ
9a,9b 10a,10bの端部
10a,10b 脚
11a,11b ウイング
12 柱脚
13 円形開口
14 固定手段
14a,14b ネジ
15 円形開口
16 ワイパアーム
17 連結手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイパブレードを備える“スノーブレード”タイプのワイパブラシをワイパアームの自由端に結合する連結装置に関する。
【0002】
また本発明は、このような連結装置を備える“スノー・ブレード”タイプのワイパブラシにも関する。
【0003】
標記ワイパブラシは、“スノーブレード”タイプのブラシである。“スノーブレード”タイプのブラシとは、雪および氷が、枢動構造体の要素の間に堆積するのを防止する膜(例えば、エラストマー製膜)で被われた枢動構造体(例えば、レバー)を含むブラシを意味する。また、ブラシの枢動構造体を被う膜の使用によって、均一なデザインを得ることができる。
【背景技術】
【0004】
“スノー・ブレード”タイプのブラシは、周知であり、例えば、米国特許公報US4342126およびUS2728100に、記載されている。
【0005】
他方、大半の自動車は、冬季の条件に適したブラシを装備してないワイパ装置を有する。上記ブラシは、例えば、占有空間が小さく、かつその美観が優れているとされる“フラットブレード”タイプのブラシである。
【0006】
特に冬季には、上記の“フラット・ブレード”タイプのブラシを、冬季の気象および降雪条件に適する“スノーブレード”タイプのブラシと交換するのが望ましい。
【0007】
“スノーブレード”タイプのブラシは、一般に、“フラットブレード”タイプのブラシに組合されたワイパアームに適合しないU形に湾曲させたフックの形のワイパアームの端部に設置されるよう構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、ワイパブラシを季節変化に応じて変更することができ、既存の各種のワイパアームに、“スノーブレード”タイプのブラシを適合させ得る簡単な連結装置を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
課題の解決のため、本発明は、ワイパブレードを備え、膜で被われた縦形枢動構造体を有するワイパブラシをワイパアームの自由端に結合する連結装置であって、上記装置は、
−ワイパブラシに固定するための台座と、所定の間隔だけ相互に離隔され且つ台座によって形成された平面に対して垂直に配置された相互に平行な2つのウイングとを含む支持部材,および,
−一方では、ウイングによって受容され、他方では、ワイパアームの自由端に連結できるよう構成されたアダプタ
を含む形式のものに関する。
【0010】
本発明にもとづくと、アダプタは、支持部材に固定され、U状の断面を有し、上記断面のU状の脚の間の幅は、ウイングの間の間隔よりも大きい。
【0011】
アダプタは、ウイングの自由端の間に設置された柱脚を介して、支持部材に固定されている。
【0012】
柱脚は、横方向へ延び、アダプタがウイングの自由端に設置し、固定されるよう、アダプタの2つの脚を連結している。
【0013】
ウイングの間の間隔は、台座の幅よりも小さい。
【0014】
更に、ウイングは、台座と同じ材料からなっている。
【0015】
支持部材は、固定手段を介して、枢動構造体に固定されている。
【0016】
アダプタは、ワイパアームの端部に構成された連結手段に対して、補完形状を有する。
【0017】
連結手段は、ワイパアームとワイパブラシとの間に“サイドロック”または“トップロック”のタイプの連結状態を実現できる。
【0018】
また本発明は、ワイパブレードを備え、ワイパアームに連結されるように構成されたワイパブラシであって、上記ワイパブラシが、概ね縦形の枢動構造体と枢動構造体を被う膜とを含む形式のものを提案するものである。
【0019】
デフレクタは、ワイパブラシに設置され、固定手段を介して、支持部材および枢動構造体に固定されている。
【0020】
本発明によって提案された連結装置は、ワイパの全高さを減少でき、ユーザの意にかなう美観を維持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の他の特徴および利点は、理解を助けるために、添付の図面を参照して行う以下の詳細な説明を読めば、明らかであると思う。
【0022】
本発明の説明において、図面に示す指標V,L,Tは、それぞれ、垂直方向、縦方向および横方向を非限定的に示すものとする。
【0023】
以下の説明において、同一の要素、類似の要素、または同様な要素には、同一の符号を付してある。
【0024】
図1は、ワイパブレード2を備える、先行技術にもとづく、“スノーブレード”タイプのワイパブラシ1を示す。既述の如く、“スノーブレード”タイプのブラシは、冬季に使用され、雪または氷がワイパを毀損し、その良好な機能を阻害することを回避する特殊構造を有する。
【0025】
図示のワイパブラシは、概ね縦形の一般的な枢動構造体3、例えば、レバー(図示してない)を備えている。ワイパブレード2は、枢動構造体3によって支持され、車のフロントガラスと接触するように構成されている。
【0026】
枢動構造体3は、膜4によって被われている。この膜4は、エラストマー材料から構成され、枢動構造3を被って、雪および氷に対する保護を行っている。
【0027】
図示の実施例の場合、ワイパブラシ1は、更に、デフレクタ5を備えている。このデフレクタは、その空気力学的効果によって、走行中に、車のフロントガラスに対して、ワイパブラシ1のワイパブレード2を接触状態に保持する。図示の実施例の場合、デフレクタ5は、ワイパブラシ1に螺着して固定されている。
【0028】
図2から明かな如く、かつ図3に詳細に示した如く、ワイパブラシは、膜4およびアダプタ8を介して、枢動構造体3に設けられた支持部材7を含む連結装置6を備えている。支持部材7は、枢動構造体3に、その縦軸線に沿って固定された概ね縦形の台座9を有している。台座9は、その端部9a,9bの各々に、台座9の平面の両側で側方へ折曲げられた脚10a,10bを有する。
【0029】
支持部材7は、更に、台座9と同じ材料からなり、台座9の平面に対して垂直に配置された相互に平行な2つの垂直ウイング11a,11bを有する。これらウイング11a,11bは、台座9の幅と実質的に同一の間隔dだけ、相互に離れている。
【0030】
2つのウイング11a,11bは、ウイングの自由端の間に挿入され、かつウイング11a,11bの自由端に構成された円形開口13のレベルにおいて、ウイングに固定された柱脚12によって結合されている。柱脚12は、例えば、円形開口13のレベルにはめこまれている。
【0031】
台座9は、脚10a,10bが枢動構造3を側方から締付けるよう、枢動構造体3に設けられている。台座9は、図示の実施例の場合には、ネジ14a,14bから形成された固定手段14によって、枢動構造体3に固定されている。
【0032】
公知の構造のアダプタ8は、ウイング11a,11bの間に挿入され、柱脚12に固定されている。この固定は、例えば、下記の態様で、行われる。
−柱脚の形状と補完状態の形状のアダプタ8の部分を、柱脚12に挿入し、
−上記の挿入運動によって、柱脚12にアダプタをクランプする。
【0033】
アダプタ8は、U形に折曲げられたフックの形のワイパブラシの一端(図示してない)に固定できるように構成されている。
【0034】
図4〜図6は、本発明の第1実施例を示す。この実施例の場合、連結装置6は、“スノーブレード”タイプのワイパブラシを、既存の各種タイプのワイパブレード、特に、“フラットブレード”タイプのワイパブラシに適合したワイパブレードに連結できる。
【0035】
この実施例の場合、本発明にもとづき、アダプタ8は、支持部材7のウイング11a,11bに取付けられるように構成されている。アダプタ8は、U形の断面を有し、U状の脚の間の幅は、ウイング11a,11bの間の間隔dよりも大きい。
【0036】
本発明の、この実施例に示したアダプタ8は、公知であり、ワイパブラシに対するその連結態様は、公報WO−A−2004/048163に記載されている。従って、アダプタの幾何学的特徴、およびワイパブラシに対するその連結態様については、詳述しない。
【0037】
アダプタ8は、アダプタをウイング11a,11bに設置した際に、円形開口13と一致する円形開口15を、U形脚のレベルに有する。
【0038】
次いで、柱脚12は、ウイング11a,11bの自由端にアダプタ8を固定できる。
【0039】
本発明にもとづき、柱脚12は、横方向へ延び、アダプタをウイング11a,11bに設けた際に、アダプタ8の2つの脚を連結する。かくして、アダプタ8は、ウイング11a,11bに設けられ、固定される。
【0040】
図1〜図3に示す先行技術とは異なり、柱脚12は、ウイング11a,11bの間に延びるだけではなく、アダプタ8の脚を貫通している。
【0041】
特に、図5から明かな如く、ウイング11a,11bの間の間隔dは、台座9の幅よりも小さい。台座の材料からなるウイング11a,11bは、ウイング11a,11bの端部にアダプタ8に設置できるよう、台座9の縦軸線の方向へ湾曲されている。
【0042】
従って、連結装置6の設置には、次のように操作する。
・ アダプタ8の円形開口15が、ウイング11a,11bの円形開口13と一致するよう、アダプタ8をウイング11a,11bの端部に設ける。
・ 柱脚12を、円形開口15,13を介して、横方向へ設ける。
・ 支持部材7を受容するよう設計された補強ゾーン3aを有する枢動構造体3に、支持部材7の台座9を設ける(図4参照)。
【0043】
或る事例では、ワイパブラシ1は、デフレクタ5を備えている。デフレクタ5は、縦形であり、ワイパブラシ1に固定できるデフレクタ5によって形成される平面と垂直に配置されたプレート5a,5bを有している。
【0044】
これらのプレート5a,5bは、台座9の脚10a,10bに対して、補完形状であり、ワイパブラシ1に支持部材7およびデフレクタ5を設置した際、上記台座に支持される。
【0045】
同時にブラシ組立作業を終了するため、ユニットであるデフレクタ5、および支持部材7を、固定手段14によって、膜4を介して、枢動構造体3に固定する。この場合、固定手段14は、ネジから形成されているが、リベットを使用することもできる。
【0046】
ワイパブラシ1がデフレクタ5を備えていない場合、支持部材7は、端部9a,9bのレベル、またはその近傍において、膜4を介して、枢動構造体3に固定される。
【0047】
図6は、本発明の第1実施例にもとづき、連結装置を介して、ワイパブレード16に結合されたワイパブラシ1を示す。ワイパブレード16の端部には、ワイパブラシ1とワイパブレード16とを連結できるよう、アダプタ8の形状と補完する形状の連結手段17が設けられている。
【0048】
連結手段17は、ワイパブレードと一体である。上記連結手段は、一般に、金属からなり、例えば、ワイパブレード16の端部にはめ込む。
【0049】
通常、ワイパブレードにワイパブラシを結合するため2つのタイプの連結装置、即ち、英語名“サイドロック”で知られているタイプの結合装置、および英語名“トップロック”で知られているタイプの結合装置が存在する。
【0050】
“サイドロック”タイプの結合は、アダプタの側壁から突出する回転軸によって、アダプタにワイパブレードを結合した形式の結合である。
【0051】
“トップロック”タイプの結合は、アダプタの重畳によって、ワイパブレードを軸線方向へ連結できるようアダプタの2つの壁を貫通する回転軸によって、アダプタにワイパブレードを結合した形式の結合である。
【0052】
従って、“サイドロック”タイプの結合の場合、回転軸は、自由端を有し、ワイパブレードは、ワイパブラシから横方向へ離れており、他方、“トップロック”タイプの結合の場合は、回転軸は、ワイパブラシの上部壁に直接に垂直に位置する。
【0053】
特に図6に示す事例の場合、ワイパブラシ1とワイパブレード16との間の連結装置は、“トップロック”タイプである。
【0054】
図7,図8a,図8bは、本発明の第2実施例を示す。この場合、連結装置6は、図4〜図6に示して説明したワイパブレードとは異なるワイパブレードに、“スノーブレード”タイプのワイパブラシを連結できる。
【0055】
この実施例の場合、支持部材7は、第1実施例の支持部材と同一である。他方アダプタ8は、異なる構造を有し、ワイパブレードに対するその連結手段も異なっている。
【0056】
図示のアダプタ8のワイパブレードに対するその連結方式は周知であり、公報WO−A−2004/098962およびWO−A−2005/082691に詳述されている形式のアダプタである。アダプタ8に関する部材、およびワイパブレード16の端部に配置された連結手段17に関しては、上記公報を参照されたい。
【0057】
本発明にもとづき、かつ図7に示した如く、アダプタ8は、ウイング11a,11bに設けられ、本発明の第1実施例について説明した方法と同一の方法により、柱脚12を介して、支持部材7に取付けられる。
【0058】
従って、アダプタ8は、ウイング11a,11bに設置した際、上記ウイングを被い、U形脚の間のその断面の幅は、ウイング11a,11bの間の間隔よりも大きい。
【0059】
台座9を備える支持部材7は、同じく、本発明の第1実施例の枠内で説明した方法と同一の方法にもとづき、“スノーブレード”タイプのブラシに設けてある。
【0060】
既に示した部材の符号は、図7,図8a,図8bにも示してある。
【0061】
図8a,図8bは、ワイパブレードに結合された本発明に係る連結装置を組込んだ“スノーブレード”タイプのブラシユニットの2つの斜視図を示している。
【0062】
これらの図面において、連結手段17を備えるワイパアーム16は、台座9およびアダプタ8から形成されワイパブラシ1に設けられた連結装置6に取付けられている。
【0063】
図9,図10は、本発明の第3実施例を示す。この場合、連結装置6は、“スノーブレード”タイプのブラシと,既述の図4〜図8に示したワイパブレードとは異なるタイプのワイパブレードとを連結できる。
【0064】
この実施例の場合、アダプタ8およびワイパブレードに対するその連結態様は公知であり、このアダプタの構造の詳細な説明のために参照できる公報WO−A−2000/73111に記載されている。
【0065】
この実施例にもとづき、ウイング11a,11bへのアダプタ8の取付は、下記の如く行う。ウイング11a,11bの自由端に設けた円形開口13に、柱脚12を挿入した後、アダプタ8を、ウイング11a,11bに設け、この設置運動にもとづき、柱脚12に固定する。
【0066】
本発明にもとづき、アダプタ8のU形状からなる断面は、U状の脚の間に、ウイング11a,11bの間の間隔よりも大きい幅を有する。既述の如く、ウイング11a,11bは、台座9と同じ材料からなり、台座9の縦軸線の方向へ湾曲している。
【0067】
ワイパブラシ1に対する支持部材7、およびアダプタ8から形成された連結装置6の統合操作は、第1実施例の枠内で示す統合操作と同様である。
【0068】
この実施例の場合、特に図10から知り得るように、ワイパブラシ1とワイパブレード16との間の連結装置6は、ワイパブレード16に設けられた連結手段17にもとづき、“サイドロック”タイプである。この構成によって、ワイパブレード/ワイパブラシユニットの高さを、最小に維持できる。
【0069】
本発明の連結装置、およびその各種の実施例にもとづき、ユーザに特に評価されるような高さの低いワイパブレード/ワイパブラシユニットを使用できる。
【0070】
他方、“スノーブレード”タイプのブラシのためのこの連結装置によって、冬季の条件に特に適した堅牢な連結を達成でき、特に、異なるメーカによって設計された異なるタイプのワイパブレードとの適合性を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】U形フックのタイプのワイパアームに結合できる先行技術に係る“スノーブレード”タイプのワイパブラシの斜視図である。
【図2】図1のワイパブラシの特定部分の拡大斜視図である。
【図3】図1と類似の先行技術の“スノーブレード”タイプのワイパブラシのためのアダプタを備えた支持部材の斜視図である。
【図4】本発明に係る“スノーブレード”タイプのワイパの中心部分の展開斜視図である。
【図5】本発明に係る“スノーブレード”タイプのワイパのためのアダプタを備える支持部材の斜視図である。
【図6】第1タイプのワイパブレードに設けた本発明に係るワイパブラシの斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る“スノーブレード”タイプのワイパのためのアダプタを備える支持部材の斜視図である。
【図8a】第2タイプのワイパブレードに設置した本発明の第2実施例に係るワイパブラシの異なる斜視図である。
【図8b】第2タイプのワイパブレードに設置した本発明の第2実施例に係るワイパブラシの異なる斜視図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る“スノーブレード”タイプのワイパのためのアダプタを備える支持部材の斜視図である。
【図10】第3タイプのワイパブレードに設けた本発明の第3実施例に係るワイパブラシの斜視図である。
【符号の説明】
【0072】
1 ワイパブラシ
2 ワイパブレード
3 枢動構造
3a 補強ゾーン
4 膜
5 デフレクタ
6 連結装置
7 支持部材
8 アダプタ
9a,9b 10a,10bの端部
10a,10b 脚
11a,11b ウイング
12 柱脚
13 円形開口
14 固定手段
14a,14b ネジ
15 円形開口
16 ワイパアーム
17 連結手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイパブレードを備え、膜(4)で被われた縦形枢動構造(3)を有するワイパブラシ(1)をワイパアーム(16)の自由端に結合する連結装置であって、
−ワイパブラシに固定するための台座(9)と、所定の間隔だけ相互に離隔され且つ台座によって形成された平面に対して垂直に配置された相互に平行な2つのウイング(11a,11b)とを含む支持部材(7),および,
−一方では、ウイング(11a,11b)によって受容され、他方では、ワイパアーム(16)の自由端に連結できるよう構成されたアダプタ(8)
を含む形式のものにおいて、
アダプタ(8)は、支持部材(7)に固定され、U状の断面を有し、上記断面のU状の脚の間の幅が、ウイング(11a,11b)の間の間隔(d)よりも大きいことを特徴とする連結装置(6)。
【請求項2】
アダプタ(8)は、ウイング(11a,11b)の自由端の間に設けられた柱脚(12)を介して、支持部材(7)に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の連結装置(6)。
【請求項3】
柱脚(12)は、横方向へ延び、アダプタがウイング(11a,11b)の自由端に、固定されるよう、アダプタ(8)の2つの脚を連結してあることを特徴とする請求項2に記載の連結装置(6)。
【請求項4】
ウイング(11a,11b)の間の間隔(d)は、台座(9)の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の連結装置(6)。
【請求項5】
ウイング(11a,11b)は、台座(9)と同じ材料からなることを特徴とする請求項4に記載の連結装置(6)。
【請求項6】
支持部材(7)は、固定手段(14)を介して枢動構造体(3)に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の連結装置(6)。
【請求項7】
アダプタ(8)は、ワイパアーム(16)の端部に構成された連結手段(17)に対して補完形状を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の連結装置(6)。
【請求項8】
連結手段(17)は、ワイパアーム(16)とワイパブラシ(1)との間に“サイドロック”または“トップロック”のタイプの連結を形成していることを特徴とする請求項7に記載の連結装置(6)。
【請求項9】
ワイパブレード(2)を備え、ワイパアーム(16)に連結されるよう構成されたワイパブラシ(1)であって、上記ワイパブラシは、概ね縦形の枢動構造体(3)と枢動構造体(3)を被う膜(4)とを含む形式のものにおいて、請求項1〜8のいずれかに記載の連結装置(6)を含むことを特徴とするワイパブラシ(1)。
【請求項10】
デフレクタ(5)は、ワイパブラシ(1)に設置され、固定手段(14)を介して支持部材(7)および枢動構造体(3)に固定されていることを特徴とする請求項9に記載のワイパ(1)。
【請求項1】
ワイパブレードを備え、膜(4)で被われた縦形枢動構造(3)を有するワイパブラシ(1)をワイパアーム(16)の自由端に結合する連結装置であって、
−ワイパブラシに固定するための台座(9)と、所定の間隔だけ相互に離隔され且つ台座によって形成された平面に対して垂直に配置された相互に平行な2つのウイング(11a,11b)とを含む支持部材(7),および,
−一方では、ウイング(11a,11b)によって受容され、他方では、ワイパアーム(16)の自由端に連結できるよう構成されたアダプタ(8)
を含む形式のものにおいて、
アダプタ(8)は、支持部材(7)に固定され、U状の断面を有し、上記断面のU状の脚の間の幅が、ウイング(11a,11b)の間の間隔(d)よりも大きいことを特徴とする連結装置(6)。
【請求項2】
アダプタ(8)は、ウイング(11a,11b)の自由端の間に設けられた柱脚(12)を介して、支持部材(7)に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の連結装置(6)。
【請求項3】
柱脚(12)は、横方向へ延び、アダプタがウイング(11a,11b)の自由端に、固定されるよう、アダプタ(8)の2つの脚を連結してあることを特徴とする請求項2に記載の連結装置(6)。
【請求項4】
ウイング(11a,11b)の間の間隔(d)は、台座(9)の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の連結装置(6)。
【請求項5】
ウイング(11a,11b)は、台座(9)と同じ材料からなることを特徴とする請求項4に記載の連結装置(6)。
【請求項6】
支持部材(7)は、固定手段(14)を介して枢動構造体(3)に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の連結装置(6)。
【請求項7】
アダプタ(8)は、ワイパアーム(16)の端部に構成された連結手段(17)に対して補完形状を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の連結装置(6)。
【請求項8】
連結手段(17)は、ワイパアーム(16)とワイパブラシ(1)との間に“サイドロック”または“トップロック”のタイプの連結を形成していることを特徴とする請求項7に記載の連結装置(6)。
【請求項9】
ワイパブレード(2)を備え、ワイパアーム(16)に連結されるよう構成されたワイパブラシ(1)であって、上記ワイパブラシは、概ね縦形の枢動構造体(3)と枢動構造体(3)を被う膜(4)とを含む形式のものにおいて、請求項1〜8のいずれかに記載の連結装置(6)を含むことを特徴とするワイパブラシ(1)。
【請求項10】
デフレクタ(5)は、ワイパブラシ(1)に設置され、固定手段(14)を介して支持部材(7)および枢動構造体(3)に固定されていることを特徴とする請求項9に記載のワイパ(1)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2007−204036(P2007−204036A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−16774(P2007−16774)
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(590003744)ヴァレオ システム デシュヤージュ (74)
【氏名又は名称原語表記】VALEO SYSTEMES D’ESSUYAGE
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(590003744)ヴァレオ システム デシュヤージュ (74)
【氏名又は名称原語表記】VALEO SYSTEMES D’ESSUYAGE
【Fターム(参考)】
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