説明

ワイヤレスセンサの分散処理のための方法及び装置

本願開示のある態様は、圧縮センシング(CS)のための方法に関する。CSは、任意に高い分解能を用いて信号を復元するためにシャノン/ナイキストサンプリング定理により提案されるものより著しく少ないセンサ測定値を使用することができる信号処理概念である。この開示において、医療及びフィットネス用途向けのボディエリアネットワーク(BAN)において信頼できる通信と低い電力のロバスト・センサをサポートするために、CSフレームワークがセンサ信号処理のために適用される。

【発明の詳細な説明】
【関連技術】
【0001】
本願は、2009年12月3日に出願された米国特許仮出願第61/266,324号に基づいて35 U.S.C.119(e)の下に優先権を主張する。上記の米国特許仮出願は、その全体が本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本願開示のある態様は、一般に信号処理に関し、具体的には、ワイヤレスセンサの分散処理のための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ボディエリアネットワーク(BAN)のようなネットワークは、個人のバイタルサインをモニタリングするためにパルスオキシメータのようなワイヤレスセンサを利用する。このようなBANの性能を改善するために、このようなワイヤレスセンサの複雑さ及び電力消費を低減することが望ましい。したがって、個人のバイタルサインのような情報を正確に検出して通信することのできる低電力センサが必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
1つの態様において、データを処理する方法が提供される。この方法は、第1の装置において、第1のクロック信号を維持することと、第2の装置において、第2のクロック信号を第1のクロック信号に同期するためのクロック同期信号を第1の装置から送信することと、第1の装置において、ある時間期間にわたってある入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを受信することと、ここにおいて、このサンプルの第1のセットは、第2のクロック信号に対応する、第1の装置において、サンプルの第1のセットに、少なくとも部分的に、基づいてサンプルの第2のセットを生成することとを含み、このサンプルの第2のセットは、第1のクロック信号に対応する。
【0005】
別の態様において、データを処理するための装置が提供される。この装置は、第1のクロック信号を維持するように構成された処理システムと、第1のクロック信号に第2のクロック信号を同期するためのクロック同期信号を送信するように構成された送信機と、ある時間期間にわたってある入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを受信するように構成された受信機とを含み、このサンプルの第1のセットは、第2のクロック信号に対応する。この処理システムは、サンプルの第1のセットに、少なくとも部分的に、基づいてサンプルの第2のセットを生成するようにさらに構成され、サンプルの第2のセットは、第1のクロック信号に対応する。
【0006】
別の態様はデータを処理するための装置を提供する。この装置は、第1のクロック信号を維持するための手段と、第1のクロック信号に第2のクロック信号を同期するためのクロック同期信号を送信するための手段と、ある時間期間にわたってある入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを受信するための手段と、ここにおいて、このサンプルの第1のセットは第2のクロック信号に対応する、サンプルの第1のセットに、少なくとも部分的に、基づいてサンプルの第2のセットを生成するための手段とを含み、サンプルの第2のセットは第1のクロック信号に対応する。
【0007】
別の態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、装置によって実行される場合、その装置に方法を行わせるコンピュータ実行可能な命令を含む。この方法は、第1のクロック信号を維持することと、第1のクロック信号に第2のクロック信号を同期するためのクロック同期信号を送信することと、ある時間期間にわたってある入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを受信することと、ここにおいて、このサンプルの第1のセットは第2のクロック信号に対応する、サンプルの第1のセットに、少なくとも部分的に、基づいてサンプルの第2のセットを生成することとを含み、サンプルの第2のセットは第1のクロック信号に対応する。
【0008】
別の態様は携帯電話を提供する。携帯電話はアンテナと、第1のクロック信号を維持するように構成された処理システムと、第1のクロック信号に第2のクロック信号を同期するためのクロック同期信号を、アンテナを介して送信するように構成された送信機と、ある時間期間にわたってある入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを、アンテナを介して受信するように構成された受信機とを含み、このサンプルの第1のセットは、第2のクロック信号に対応する。処理システムは、サンプルの第1のセットに、少なくとも部分的に、基づいてサンプルの第2のセットを生成するようにさらに構成され、そのサンプルの第2のセットは、第1のクロック信号に対応する。
【0009】
別の態様はデータ通信の方法を提供する。その方法は、クロック同期信号を受信することと、そのクロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいてクロック信号を調節することと、調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成することと、サンプルの第1のセットを、少なくとも部分的に、備える1または複数のパケットを生成することと、その1または複数のパケットを送信することとを含む。
【0010】
別の態様はデータ通信のための装置を提供する。その装置は、クロック同期信号を受信するように構成された受信機と、そのクロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいてクロック信号を調節し、その調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成し、サンプルの第1のセットを、少なくとも部分的に、備える1または複数のパケットを生成するように構成された処理システムと、その1または複数のパケットを送信するように構成された送信機とを含む。
【0011】
別の態様はデータ通信のための装置を提供する。その装置は、クロック同期信号を受信するための手段と、そのクロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいてクロック信号を調節するための手段と、その調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成するための手段と、サンプルの第1のセットを、少なくとも部分的に、備える1または複数のパケットを生成するための手段と、その1または複数のパケットを送信するための手段とを含む。
【0012】
別の態様はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、装置によって実行される場合、その装置に方法を行わせるコンピュータ実行可能な命令を含む。この方法は、クロック同期信号を受信することと、そのクロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいてクロック信号を調節することと、その調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成することと、サンプルの第1のセットを、少なくとも部分的に、備える1または複数のパケットを生成することと、その1または複数のパケットを送信することとを含む。
【0013】
別の態様は、センシングデバイスを提供する。このデバイスは、入力を受信するように構成されたトランスデューサと、クロック同期信号を受信するように構成された受信機と、そのクロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいてクロック信号を調節し、入力に、少なくとも部分的に、基づいてその調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成し、サンプルの第1のセットを少なくとも部分的に備える1または複数のパケットを生成するように構成された処理システムと、その1または複数のパケットを送信するように構成された送信機とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本願開示の前述の特徴を詳細に理解できるように、上記で簡単に要約された、より具体的な説明は態様を参照して行われ、そのいくつかは添付の図面に示される。しかし、この説明は他の同様に有効な態様を許容できるので、添付の図面は本願開示の特定の典型的な態様を示しているに過ぎず、したがってその範囲を限定するものと見なすべきではないことに留意されたい。
【図1】図1はワイヤレス通信システム例を示す。
【図2】図2はワイヤレスデバイスで利用できる種々の構成要素を示すブロック図である。
【図3】図3は、本願開示のある態様によるセンサの部分のブロック図である。
【図4】図4は、ボディエリアネットワーク(BAN)の一例を示す。
【図5】図5は、BAN内で使用されるセンサのアレイを示すブロック図である。
【図6】図6は、BAN内で使用されるアグリゲータを示すブロック図である。
【図7】図7は、時間領域光電脈波(PPG:photoplethysmograph)信号及びその周波数スペクトルの一例を示す。
【図8】図8は、時間領域心電図(ECG)信号及びその周波数スペクトルの一例を示す。
【図9】図9は、圧縮センシングサンプル分布を示す。
【図10】図10は、データを検知する方法を示すフローチャートである。
【図11】図11は、データを処理する方法を示すフローチャートである。
【図12A】図12Aは、クロックアライメント不整を処理する方法を示すフローチャートである。
【図12B】図12Bは、クロックアライメント不整を処理する別の方法を示すフローチャートである。
【図13】図13は、本願開示のある態様によるリコンストラクタ及びセンサの一例のブロック図を示す。
【図14A】図14Aは、本願開示のある態様によるPPG信号及びガボール空間におけるその変換の一例を示す。
【図14B】図14Bは、本願開示のある態様によるPPG信号及びガボール空間におけるその変換の一例を示す。
【図15】図15は、本願開示のある態様によるアンダーサンプリングされた捕捉及び再構成のための例示的な動作を示す。
【図16】図16は、本願開示のある態様による、センサにおける光源をアクチュエートし、デアクチュエートするための例示的な動作を示す。
【図17】図17は、本願開示のある態様による、異なるアンダーサンプリング比(USR)を使用して取得された再構成された信号の比較を示す。
【図18】図18は、本願開示のある態様による、不均一なサンプリングインスタンスで検知された信号の一例を示す。
【図19A】図19Aは、本願開示のある態様による、受信機クロック速度より高い送信機クロック速度に関する、受信機と送信機との間のクロック不一致の影響を表す波形を示す。
【図19B】図19Bは、本願開示のある態様による、受信機クロック速度より高い送信機クロック速度に関する、受信機と送信機との間のクロック不一致の影響を表す波形を示す。
【図19C】図19Cは、本願開示のある態様による、受信機クロック速度より高い送信機クロック速度に関する、受信機と送信機との間のクロック不一致の影響を表す波形を示す。
【図20A】図20Aは、本願開示のある態様による、受信機クロック速度より低い送信機クロック速度に関する、受信機と送信機との間のクロック不一致の影響を表す追加の波形を示す。
【図20B】図20Bは、本願開示のある態様による、受信機クロック速度より低い送信機クロック速度に関する、受信機と送信機との間のクロック不一致の影響を表す追加の波形を示す。
【図20C】図20Cは、本願開示のある態様による、受信機クロック速度より低い送信機クロック速度に関する、受信機と送信機との間のクロック不一致の影響を表す追加の波形を示す。
【図21A】図21Aは、本願開示のある態様による、圧縮センシングレジーム及びナイキストサンプリング下でローパスフィルタを省いた影響を表す波形を示す。
【図21B】図21Bは、本願開示のある態様による、圧縮センシングレジーム及びナイキストサンプリング下でローパスフィルタを省いた影響を表す波形を示す。
【図22】図22は、本願開示のある態様による、装置のブロック図である。
【図23】図23は、本願開示のある態様による、別の装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
新しいシステム、装置、及び方法の種々の態様について、添付の図面を参照して以下でより詳しく説明する。ただし、本願の教示は、多数の異なる形態で実施されてもよく、本願開示を通じて提示されるいかなる特定の構造または機能にも限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本願開示が徹底的かつ完全で、本願開示の技術的範囲を当業者に十分伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、本願開示の範囲は、本願開示の他の任意の態様から独立して実施されようとこれと組み合わせて実施されようと、本明細書で開示される新しいシステム、装置、及び方法のいかなる態様も包含するものであることが当業者には了解されるであろう。例えば、本明細書に記載された任意の数の態様を使用して、装置が実施でき、または方法が実施されることができる。さらに、本願開示の範囲は、本明細書に記載された本願開示の種々の態様に加えて、またはこれら以外の、他の構造、機能、または構造及び機能を使用して実施されるこのような装置または方法を包含するものである。本明細書で開示される開示のいかなる態様も請求項の1つまたは複数の要素によって実施できることを理解されたい。
【0016】
「典型的」という単語は、ここでは、「例、実例、あるいは例証として役に立つこと」を意味するために使用される。「典型的」としてここに記載された任意の態様は、必ずしも他の態様より好ましい、あるいは有利と解釈されるとは限らない。
【0017】
特定の態様がここに記載されているが、これらの態様の多くの変形及び並べ替えは、本願開示の技術的範囲内である。好ましい態様のいくつかの利益及び利点が言及されているが、本願開示の技術的範囲は、特定の利益、用途、または目的に限定されるものではない。むしろ、本願開示の態様は、異なるワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、及び伝送プロトコルに広く適用可能であることを意図され、そのいくつかは図及び好ましい態様の以下の説明において例として示されている。詳細な説明及び図面は、本願開示を限定するのではなく、本願開示の例示に過ぎず、本願開示の技術的範囲は添付の特許請求の範囲及びその等価物によって定義される。
【0018】
ワイヤレス通信システム例
本明細書の教示は、さまざまな有線装置またはワイヤレス装置(例えば、ノード)に組み込まれる(例えば、装置内で実施されるかまたは装置によって実行される)ことができる。いくつかの態様では、本明細書の教示により実施されるノードは、アクセスポイントまたはアクセス端末を備えることができる。
【0019】
アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワーク制御器(「RNC」)、eノードB、基地局制御器(「BSC」)、基地トランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービス・セット(「BSS」)、拡張サービス・セット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、あるいは他の何らかの用語を備える、これらをとして実施される、またはこれらとして既知である。
【0020】
アクセス端末(「AT」)は、アクセス端末、加入者局、加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または他の何らかの用語を備え、これらとして実施され、またはこれらとして既知である。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー式電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話機、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の何らかの適切な処理デバイスを備えることができる。したがって、本明細書で教示される1つまたは複数の態様は、電話機(例えば、セルラーフォンまたはスマートフォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ポータブルコンピューティングデバイス(例えば、携帯情報端末)、エンターテイメントデバイス(例えば、音楽デバイスもしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレス媒体もしくは有線媒体を介して通信するように構成された他の任意の適切なデバイスに組み込まれることができる。いくつかの態様では、ノードはワイヤレスノードである。このようなワイヤレスノードは、例えば、有線通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介してネットワーク(例えば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)に接続性を、またはこれへの接続性を提供することができる。
【0021】
図1は、本願開示の態様が使用され得るワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、ブロードバンドワイヤレス通信システムであり得る。ワイヤレス通信システム100は、いくつかのセル102に通信を提供することができ、それらの各々は基地局104によりサービスされる。基地局104は、ユーザ端末106と通信する固定局であることができる。その代わり、基地局104はアクセスポイント、ノードBまたは他の何らかの用語と呼ばれることができる。
【0022】
図1は、システム100中に分散された種々のユーザ端末106を示す。ユーザ端末106は固定される(すなわち、静止している)か、あるいはモバイルであることができる。ユーザ端末106は、その代わりに、遠隔局、アクセス端末、ターミナル、加入者ユニット、移動局、局、ユーザイクイップメント等と呼ばれることができる。ユーザ端末106は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドデバイス、ワイヤレスモデム、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ等のようなワイヤレスデバイスであることができる。
【0023】
基地局104とユーザ端末106との間のワイヤレス通信システム100中の送信のために、種々のプロセス及び方法が使用され得る。例えば、信号は、OFDM/OFDMA技術にしたがって基地局104とユーザ端末106との間で送受信されることができる。これが事実である場合、ワイヤレス通信システム100はOFDM/OFDMAシステムと呼ばれることができる。その代わりに、信号はCDMA技術にしたがって基地局104とユーザ端末106との間で送受信されることができる。これが事実である場合、ワイヤレス通信システム100はCDMAシステムと呼ばれることができる。
【0024】
基地局104からユーザ端末106への送信を容易にする通信リンクは、ダウンリンク(DL)108と呼ばれることができ、ユーザ端末106から基地局104への送信を容易にする通信リンクは、アップリンク(UL)110と呼ばれることができる。その代わり、ダウンリンク108は順方向リンクまたは順方向チャネルと呼ばれることができ、アップリンク110は逆方向リンクまたは逆方向チャネルと呼ばれることができる。
【0025】
セル102は、複数のセクタ112に分割されることができる。セクタ112はセル102内の物理的カバレージエリアである。ワイヤレス通信システム100内の基地局104は、セル102の特定のセクタ112内に電力の流れを集中させるアンテナを使用することができる。このようなアンテナは指向性アンテナと呼ばれることができる。
【0026】
図2は、ワイヤレス通信システム100内で使用されることのできるワイヤレスデバイス202において使用され得る種々の構成要素を示す。ワイヤレスデバイス202は、ここに説明される種々の方法を実施するように構成されることのできるデバイスの一例である。ワイヤレスデバイス202は基地局104またはユーザ端末106であり得る。
【0027】
ワイヤレスデバイス202は、そのワイヤレスデバイス202の動作を制御するプロセッサ204を含むことができる。プロセッサ204はまた中央処理装置(CPU)とも呼ばれる。メモリ206は読取り専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)の両者を含むことができるものであり、そのメモリ206はプロセッサ204へ命令及びデータを提供する。メモリ206の一部分はまた不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。プロセッサ204は典型的に、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理及び算術演算を行う。メモリ206内の命令はここに記載されている方法を実施するために実行可能であり得る。さらに、DSP220及びプロセッサ204の機能は単一のモジュール中に含まれることができる。
【0028】
ワイヤレスデバイス202はまた、そのワイヤレスデバイス202と遠隔地との間におけるデータの送受信を可能にするために送信機210及び受信機212を含むことができるハウジング208を含むことができる。送信機210及び受信機212はトランシーバ214に結合され得る。アンテナ216はハウジング208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合されることができる。ワイヤレスデバイス202はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、及び/または複数のアンテナを含むことができる。
【0029】
ワイヤレスデバイス202はまた、トランシーバ214によって受信された信号のレベルを検出し定量化しようとして使用できる信号検出器218を含むことができる。信号検出器218は、このような信号を全エネルギー、シンボルあたりのサブキャリアあたりのエネルギー、パワースペクトル密度、及び他の信号として検出することができる。ワイヤレスデバイス202はまた、信号処理で使用するデジタルシグナルプロセッサ(DSP)220を含むことができる。信号検出器はまた、フォトダイオード、ECG電極、マイクロホン等のようなトランスデューサ(示されていない)に接続されることができる。
【0030】
ワイヤレスデバイス202の種々の構成要素はバスシステム222によって互いに結合されることができる。バスシステム222は、データバスに加えて、電力バスと、制御信号バスと、状態信号バスとを含むことができる。
【0031】
ボディエリアネットワーク概念
図4は、ボディエリアネットワーク(BAN)400の一例を示す。ボディエリアネットワークは診断目的のバイタルサインの連続的モニタリング、慢性疾患に対する薬剤の効果などの医療用途の有望な概念を表す。
【0032】
BANは、いくつかの捕捉回路からなることができる。各捕捉回路は、1つまたは複数のバイタルサインを検知してそれらを、モバイルハンドセット、ワイヤレス腕時計(wireless watch)、または携帯情報端末(PDA)のようなアグリゲータ(すなわち、アクセス端末)に通信するワイヤレスセンサを備えることができる。アグリゲータは時として、ゲートウェイと呼ばれることができる。生物医学的信号を捕捉して、それらをワイヤレスチャネルでアグリゲータ410へ送信するセンサ402、404、406及び408は、アクセスポイント104と同じ機能を有することができる。図5は、BAN400内のセンサ402−408に相当することができる生物医学的センサ501及び550のアレイの詳細なブロック図を示す。
【0033】
図4中に示されているアグリゲータ410は、センサ402−408からワイヤレスチャネルによって送信された種々の生物医学的信号を受信し、処理することができる。アグリゲータ410はモバイルハンドセットまたはPDAであることができ、図1からのモバイルデバイス106と同じ機能を有し得る。他の実施形態においては、アグリゲータ410はアクセスポイントまたはフェムトノードであることができる。図6は、BAN400内のアグリゲータ410に対応し得るアグリゲータ610の詳細なブロック図を示す。アグリゲータ610は、図2からの受信機212の一例であることができる。
【0034】
BAN中で使用されるセンサは、非侵入型で長持ちするものであることが望ましいであろう。センサ信号処理のための圧縮センシング(CS)技術の利益を実証するために、光電脈波(PPG)及び心電図(ECG)信号がこの開示において検討されることができる。PPG、ECG及びアクティビィティセンシングは、ヒト個体群の広いセグメントにおける高い割合の慢性疾患をカバーし、したがってワイヤレスエリアネットワーク(WAN)接続性を用いてモバイルデバイス及びBANにおけるワイヤレス技術に、このような疾患の治療及び診断を改良する有意な機会を提供する。
【0035】
パルスオキシメータセンサは、呼吸及び肺を含む呼吸器系の非常に重要なインジケータ、血液酸素化(blood oxygenation)(Sp2とも呼ばれる)の連続的モニタリングを可能にすることができるPPG波形を生成することができる。血液は、それらの生存や適切な働きを確実にし、細胞の老廃物を除去するために酸素、栄養素及び化学物質を体の細胞に運ぶ。Sp2は、診断、外科的処置、長期モニタリング等のために臨床現場において広く使用される。図7は時間領域PPG信号及びその周波数スペクトルの一例を示す。
【0036】
ECGは、心臓血管系を評価するためのもう一つの重要なバイタルサインである。心臓はもっともよく働く体の器官の1つであり、1分当り約6リットルの血液を人の体中に送り出す。各心臓周期中に生成される電気信号はECG信号を形成し、Ag/AgCl電極センサによって容易に捕えられることができる。ECGは心臓関連の問題を診断するために臨床現場において慣行的に使用されることができ、ECGの連続的モニタリングは多くの慢性の病気の早期診断を可能にし得る。図8は、時間領域ECG信号及びその周波数スペクトルの一例を示す。血圧(BP)は極めて高い臨床価値を有するもう一つのバイタルサインである。最高血圧(SBP)及び最低血圧(DBP)は、ECG及びPPG信号を使用して推定されることができる。
【0037】
ある態様においては、ここに記載のセンサ及びゲートウェイは、圧縮センシング(CS)を使用する。CSにおいては、任意に高い分解能を用いて信号を復元するために、シャノン/ナイキストサンプリング定理により提案されるものより著しく少ないセンサ測定値が使用されことができる。これは、検知されている信号が本質的に圧縮可能であるか、あるいはある領域においてスパース(sparse)であるときに可能である。Mの非ゼロのスペクトル成分を備える帯域限定信号のクラスが考えられ、ここでM<<fs/2及びfsは、ナイキストサンプリングレートのような提案されるサンプリングレートである。従来、このような信号は、より効率的な送信及び/または記憶のために捕捉後に圧縮されることができる。
【0038】
CSフレームワークにおいて、捕捉プロセス(すなわち、センシング)はソース圧縮と一体化されることができ、信号のスパース性質から独立していることができる。しかしながら、このスパース性(sparsity)情報は、信号の再構成を行うために受信機側で要求されることがある。CSフレームワーク中の測定値は、一般に、ランダムな基底関数とのその信号の内積として定義される。これらの信号は、少なくともM log(N/M)のサンプルがその受信機で利用可能な場合に、この受信機で若干の付加的な計算上の複雑さを伴うが、正確に復元されることができ、ここでNはその再構成におけるサンプルの数である。BAN中で使用されるセンサの可使用時間を延ばすためにその計算上の複雑さをフレキシブルな電力バジェットを有するノードに変えることができるので、これはボディエリアネットワーク(BAN)の環境において有用であることができる。
【0039】
CSパラダイムは、信号の検出/分類、イメージング、データ圧縮及び磁気共鳴映像法(MRI)に関する適用に使用されることができる。CSの利益は改善された信号フィデリティ及び優れた認識性能に関して報告される。本願開示において、医療及びフィットネス用途向けのBAN内に低電力センサを提供するために、CSベースの信号処理が提案される。
【0040】
医療適用におけるBANの一つの態様は、センサ電力及び通信待ち時間を最小にする一方で、複数のセンサ(すなわち、複数の送信機)と1つのアグリゲータ(すなわち、受信機)との間に信頼できる通信リンクを提供することである。
【0041】
図5は、本願開示のある態様にしたがってBAN内で使用されるセンサのアレイのブロック図の一例を示す。一つの態様において、センサ501及び550は、センサ中で使用される回路の複雑さ及び電力消費を著しく低下させるために圧縮センシングを利用するように設計される。例えば、圧縮センシングの使用は、電力消費を低下させるためにセンサ501及び550がある処理ステップ及びある信号調整ステップを省くことを可能にすることができる。以下、これらのステップ並びにその対応する回路及び機能を省くことを詳細に説明する。
【0042】
センサ501は、処理システム505を備える。処理システム505は、センサ501の動作を制御し、指図するように動作することができる。一つの態様においては、処理システム505は、クロック信号を生成し、維持し、調節するためのクロック回路を含む。ここに記載されるように、センサ501の動作の減少した複雑さは、処理システム505が簡単化することを可能にし、CPUのような、より多くの電力の集中するハードウェアは、センサ501がその機能を実行する必要がない。例えば、その代わりに、専用のハードウェア有限ステートマシンを使用することができる。処理システム505は、デジタルアナログコンバータ(DAC)508に結合される。DAC508は、トランスデューサ509に結合される。DAC508は、センサ501により測定される信号を生成するためにトランスデューサ509を駆動するように構成されることができる。例えば、一つの態様においては、センサ501は、パルスオキシメータセンサを備える。センサ501は、測定のために、この態様では発光ダイオード(LED)であるトランスデューサ509を駆動するために処理システム505からのアクチュエーション(actuation)信号を変換するためにDAC508を使用することができる。他の態様においては、センサはアクチュエーション信号を要求しないDAC508及びトランスデューサ509を省くことができる。センサ501は、アナログ信号を受信するためにトランスデューサ510をさらに備えることができる。上述したように、トランスデューサ510は光検出または他のセンス回路を備えることができる。トランスデューサ510は、例えば、低雑音増幅器(LNA)回路511のような、調整回路に結合される。LNA回路511は、例えば、圧縮センシング(CS)アナログデジタルコンバータ(ADC)513のようなサンプリング回路に結合される。一つの態様においては、CS ADC513は、量子化回路(示されていない)と同一直線上のサンプル及びホールド回路(示されていない)として部分的に実施されることができる。以下、図3を参照して、種々の態様によるCS ADC 513の構造をさらに詳細に説明する。ここに記載されるように、CS ADC 513は、ある時間期間にわたってトランスデューサにより受信されたアナログ信号を表すサンプルのセットを生成するために使用されることができる。センサ501は、メディアアクセスコントローラ516及び無線機514をさらに備えることができる。処理システム505は、MAC516と共に、CS ADC 513により生成されたサンプルのそのセットをパケット化するように、及び無線機514を介してこのようなパケットの1または複数のものを送信するように構成されることができる。
【0043】
都合のよいことに、センサ501における動作の減少された複雑さは、他の場合ではセンサ中で従来使用されるある回路の除去を可能にする。例えば、ナイキストレートでサンプリングを行うために、エイリアシングを除去するためにアンチエイリアシングフィルタが従来使用される。このようなフィルタリングには、著しい電力消費が要求され得る。CS技術を使用することにより、アンチエイリアシング回路の性能要件は緩和され得る。その代わりに、いくつかの実施形態においては、アンチエイリアシング回路は省かれることができる。これは図21A及び21Bに関して示されている。図21Aには、200Hzのナイキストエッジが示されている。図21Aはまた、約37Hzにおいてそのナイキストエッジより下の有効成分2103を有し、約500Hzにおいてナイキストエッジより上の有効成分2105を有する信号を示す。ナイキストエッジより上の成分2105は帯域外トーンである。従来、200Hzのナイキストエッジには400サンプル/秒のナイキストサンプリング周波数が必要とされる。従来のナイキストサンプリングでは、200Hzより上の全ての成分を除去するためのアンチエイリアシングフィルタと、その後400サンプル/秒で均一にサンプリングすることを必要とする。図21Bには、アンチエイリアシングフィルタを省いたが、ナイキスト再構成を依然使用した結果が示されている。具体的には、波形2109は、アンチエイリアシングフィルタを用いずに、400サンプル/秒で均一にサンプリングされたデジタル信号のスペクトルを示す。図21Aの500Hzの成分2105のエイリアシング効果は、図21B中の100Hzにおけるスプリアス成分2113によって示される。したがって、示されるように、従来のサンプリング技術を使用しながらアンチエイリアシングフィルタを省くことは、不適当な結果を提供する。対比するために、波形2111は、アンチエイリアシングフィルタを使用したときの従来のナイキストサンプリングの結果を示す。示されるように、従来のサンプリングがアンチエイリアシングフィルタと組合せられるとき、37Hzにおける成分2103は保存され、1つのスプリアストーンも公表され(promulgated)ない。さらに、図21Bは、アンチエイリアシングフィルタを用いずにCSサンプリングを使用した再構成を示す波形2107を示す。示されているように、波形2107は37Hzで成分2103を再び生じさせるが、しかしエイリアシングからのスプリアストーンを含まない。CS再構成2107を生成することにおいて、平均サンプリングレートは400サンプル/秒であり、それはナイキストの場合と同じである。しかしながら、上述したように、CS再構成におけるサンプリングは不均一である。さらに、100Hzより高いスペクトル成分が関心の対象の帯域から外れているアプリオリ情報は使用されることができ、帯域外成分は再構成されることはない。
【0044】
一つの態様においては、センサ550のような付加的なセンサもまた図4に記載のボディエリアネットワークに含まれ得る。例えば、センサ501はパルスオキシメータを備えることができ、一方センサ550は3次元加速度計を備えることができる。以下説明するように、センサ501及び550からの出力は合成されることができ、他の場合には、共通のゲートウェイによって処理されることができる。
【0045】
処理システム505は1または複数のプロセッサを用いて実施されることができる。1または複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、論理ゲート、ディスクリートハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限ステートマシン、あるいは情報の計算または他の操作を行うことのできる任意の他の適切なエンティティの任意の組合せを用いて実施されることができる。
【0046】
処理システム505はまたソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含むことができる。ソフトウェアは、それがソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、あるいは別の方法と呼ばれようと、任意のタイプの命令を意味するように広く解釈される。命令はコード(例えば、ソースコードフォーマット、2進コードフォーマット、実行可能なコードフォーマット、あるいは任意の他の適切なコードフォーマットの)を含むことができる。命令は、1または複数のプロセッサにより実行されるとき、ここに記載されている種々の機能を処理システム505に行わせる。
【0047】
図3は低雑音増幅器(LNA)2219、ランダム遅延発生器2220、サンプルホールド(S&H)回路2221、及び量子化回路2223を示す。LNA回路2219は、図5のLNA回路511に相当することができる。ランダム遅延発生器2220、S&H回路2221及び量子化回路2223は、図5のCS ADC 513に相当することができる。示されるように、アナログ信号X(t)はLNA2219で受信されることができる。アナログ信号は、LNA回路2219、S&H回路2221、及び量子化回路2223によって逐次的に処理されることができる。ランダム遅延発生器2220は、その信号がS&H回路2221によってサンプリングされ、及び量子化回路2223によってサンプリングされるインスタンスを制御することができる。ランダム遅延発生器2220は、不均一なサンプリングインスタンスを生成することにおいて使用される入力としてシードを受信することができる。量子化回路2223の出力は、ここに記載されるやり方で都合よく使用されるデジタル信号である。一つの態様において、各回路は、介在する回路なしに出力を次の回路へ直接提供するように構成される。したがって、上述されるように、この態様において、一つのローパスフィルタあるいはアンチエイリアシングフィルタも存在せず、あるいは使用されない。記載のように、この削除は、電力消費の減少、複雑さの減少、及びセンサによって提供されるデータの品質を損なうことなくセンサの費用の減少に、都合よく帰着する。
【0048】
図6は、アグリゲータ610を示す。アグリゲータ610はまた、ここではゲートウェイ610と呼ばれることができる。ゲートウェイ610は、図5のセンサ501及び550のような1または複数のセンサからのセンサ入力からのサンプルのセットのようなデータを受信するために使用されることができる。ゲートウェイ610は、ここに記載されているそのデータに関する追加の処理を行うためにさらに構成されることができる。一つの態様において、ゲートウェイ610は、BANラジオ613を備える。BAN無線機613は、図5のセンサ501及び550のようなセンサからの送信を受信するように構成されることができる。BAN無線機613はまた、1または複数のワイヤレスセンサへメッセージを送信するように構成されることができる。例えば、ここに記載されるように、ゲートウェイ610は、BAN無線機613を介して1または複数のワイヤレスセンサへのクロック動作またはデータに関する要求を送信するように構成されることができる。ゲートウェイ610は、BAN無線機613を通った通信を制御するためにそのBAN無線機613に結合されたメディアアクセスコントローラ(MAC)616をさらに備える。ゲートウェイ610は、MAC616に結合された処理システム619をさらに備える。処理システム619は、BAN無線機613及びMAC616を介してセンサと通信するように構成されることができる。例えば、ここに記載されているように、処理システム619は、センサからのCSサンプルのセットを受信するように、及びその受信されたサンプルセットからサンプルのナイキストセットを再構成するように構成されることができる。同様に、処理システム619はパケットロスを軽減し、受信されたサンプルセット中のアーティファクトを除去し、ゲートウェイ610とセンサとの間のクロック不整合を判断し軽減し、複数のセンサからのサンプルセットをアラインし、受信されたあるいは再構成されたサンプルを解析して、バイタルサインを読み取り、アラームをトリガすることができる。一つの態様において、処理システム619は、クロック信号を生成し、維持するためのクロック回路を含む。
【0049】
ゲートウェイ610は、例えば、WiFi無線機等の、LAN無線機625、あるいは、例えば、第3世代無線機等の、広域ネットワーク無線機622のような追加の無線機をさらに備えることができる。これらの無線機は、他のデバイスへセンサからの情報を通信するために使用されることができる。例えば、ある人の携帯電話はゲートウェイ610として機能し得る。ゲートウェイ610は、WAN無線機622とLAN無線機625と処理システム619との間の通信を制御するための別のメディアアクセスコントローラ(MAC)623をさらに備えることができる。いくつかの実施形態においては、MAC616および623は共用ハードウェアまたはソフトウェアによって実施されることができる。センサからのデータに基づいてバイタルサインを判断した後、処理システム619は、LANラジオ625のWANラジオ622を介して、バイタルサインに関する情報を、遠く離れて位置する医師へ送信することができる。都合よく、ゲートウェイ610におけるセンサからのサンプルの集中処理は、センサの複雑さの減少と電力消費量の低下を容易にする。さらに、ゲートウェイ610は、複数のセンサのための集中型クロック同期コントローラとして動作することができる。
【0050】
処理システム619は1または複数のプロセッサを用いて実施され得る。1または複数のプロセッサは、汎用プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、論理ゲート、ディスクリートハードウェア構成要素、専用のハードウェア有限ステートマシン、あるいは情報の計算または他の操作を行うことのできる任意の他の適切なエンティティの任意の組合せを用いて実施され得る。
【0051】
処理システム619はまた、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含むことができる。ソフトウェアは、それがソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、あるいは別の方法と呼ばれようと、任意のタイプの命令を意味するように広く解釈される。命令はコード(例えば、ソースコードフォーマット、2進コードフォーマット、実行可能なコードフォーマット、あるいは任意の他の適切なコードフォーマットの)を含むことができる。命令は、1または複数のプロセッサにより実行されるとき、ここに記載されている種々の機能を処理システム619に行わせる。
【0052】
図9は、本願開示のある態様による圧縮センシングサンプル分布を示す。ここに記載されているように、CSサンプリングのために、デジタル信号から忠実に再構成されるようにアナログ信号に関して下記の条件が満たされることができる。第1に、ホールド時間
【数1】

【0053】
ここで、fmaxは、大きさ
【数2】

【0054】
を有する信号x(t)中の最大スペクトル成分であり、ここでqはx(n)を量子化におけるビットの数である。第2に、任意の与えられた時間ウインドウにおいて、CSサンプリングにおける測定値の数kはc*M*log(N/M)となり、ここでMは6*qdBより上のスペクトル成分の数であり、Nはその与えられた時間ウインドウにおいて再構成されるナイキストサンプルの数である。定数cは、測定値基底とスパース基底との間のコヒーレンスを表すことができる。例えば、2つの基底がよりコヒーレントになると、cの値はより小さくなる。ある態様においては、cは、kが値Mのほぼ3乃至5倍となるように選択される。いくつかの態様では、cは1と2の間の値を有することができる。図9に認められるように、同じ時間ウインドウの中のサンプルの数は、ナイキストレートサンプリングに関して存在するものよりはるかに少ない。この例において、10のアンダーサンプリング比が使用された。これは、平均で、CS再構成に関する与えられた時間ウインドウに使用されるサンプルの数が従来のナイキストサンプリングのものの1/10であることを意味する。都合よく、より少ないサンプルを使用することにより、センサにおける電力消費が減少する。実際に、サンプルを生成するためにより少ない処理が使用される。さらに、パルスオキシメータ、LEDまたは類似の素子のようなセンサに関して、その信号のサンプリング期間に対応する減少した持続期間の間給電されることができる。x(t)がスペクトル領域においてスパースであるとき、観察の1秒毎に、kは、x(t)における冗長に依存して、Fsの測定値よりはるかに小さくなり得る。さらに、センサにおけるアナログ回路の複雑さを、ゲートウェイにおけるデジタル領域の再構成の複雑さへ移すことから、センサ中には著しい電力利得が存在することができる。上述したように、あるウインドウ中の測定値の数kは、6*qdBより上のスペクトル成分の数Mとの関係で判断される。したがって、測定値の数は、それらはゲートウェイで再構成されることはないかもしれないが、6*qdBより上の帯域外成分を考慮する。実際に、多くの実世界センサは高い周波数で減少した感度を有し、帯域外信号による測定値の数の増加は法外に高いのもとはならないかもしれない。以下において、CSサンプリング及び再構成もまた詳細に説明される。
【0055】
本願開示のある態様は、パルスオキシメータセンサの電力消費を減少させるための方法に関する。市販のパルスオキシメータは、典型的に、20―60mW程度の電力を消費し得る。赤色及び赤外線の発光ダイオード(LED)はこの電力の大部分を占める。PPGセンサの電力効率のよい設計は、電力消費を1.5mWに低下させることができる。LED照明に関連したデューティサイクルは、与えられた均一のサンプリングレートに関して減少されることができる。高速検出器及びより高いクロック周波数は、他の最適化の中で使用されることができる。したがって、LEDはT・fsの持続期間のあいだオンにされていることができ、ここで、fs及びTはそれぞれサンプリングレート及び各サンプルを捕捉するために使用される照明の持続期間を表す。
【0056】
PPG信号はスペクトル領域においてスパースであることができ、したがって圧縮可能である。これは、PPG信号を捕捉するために圧縮センシング(CS)フレームワークの使用を可能にすることができる。PPG信号は不均一な(すなわち、ランダムな)時間インターバルで、しかしfsの平均サンプリングレートを用いてサンプリングされることができる。CSアプローチでは、サンプリングレートFsは均一なサンプリングレートfsよりはるかに小さくてよい。ファクタfs/Fsはアンダーサンプリング比(USR)と呼ぶことができる。このサンプリングアプローチは、PPG捕捉のために使用されるパルスオキシメータの減少した(すなわち、ほぼUSRのファクタだけ)電力消費となり得ることが認められる。これは、LEDがT・fsの代わりに、わずかT・fs/USRの持続期間のあいだのみ点灯されることができるからである。
【0057】
s/USRでのサンプリング及びローパスフィルタリングに比較されるCSベースのアプローチの利点は、fs/USRより上の信号内容が失われないことである。同様に、高い周波数における狭帯域信号もまた、高いUSRを用いて捕捉されることができる。CSフレームワークを使用する別の利点は、ナイキストレートサンプリングにおけるようなフーリエ空間を含む、再構成で使用される変換空間から測定値が独立していることである。
【0058】
図10は、本願開示のある態様によるデータを検知する方法1001を示す。一つの態様において、方法1001は図5のセンサ501のようなセンサにおいて実施されることができる。ステップ1005において、センサ501は、時間の期間に対応するデータに関する要求を受信する。この要求は、ゲートウェイ610から生じ得る。その代わり、センサ501は、他の刺激に応答してデータを周期的に生成するように構成されることができる。続いて、ステップ1027において、センサ501は、行われている特定の測定においてアクチュエーション信号が使用されるか否かを判断する。例えば、センサ501が、LED509のようなLEDによって生成された光を検出している場合、そのLEDを駆動するためにアクチュエーション信号が使用されることができる。この場合、方法はステップ1010進んで、アクチュエーション信号を生成し、追加のサンプルを捕捉する。特定の測定に関して1つのアクチュエーション信号も使用されない場合、追加のサンプルを捕捉するために方法はステップ1015に進む。ステップ1010に続いて、その要求を受信した後、センサ501はアクチュエーション信号を生成することができる。上述したように、あるセンサは、センサ501により測定される信号を生成するためにアクチュエートされるLEDまたは他の回路を備えることができる。上述のように、加速度計のような他のセンサは、アクチュエーション信号を必要とせず、このステップを省くことができる。ステップ1015に続いて、センサ501はアナログ信号を受信する。アナログ信号はあるバイタルサインあるいは人間の他の特性を示すことができる。ステップ1020に続いて、センサ501はアナログ信号をサンプリングすることができる。1つの態様においては、これらサンプルを生成するために圧縮センシングが使用される。
【0059】
続いて決定ステップ1025で、センサ501は、サンプリングされた信号がゲートウェイ610によって正確に再生されることができるように十分な数のサンプルが取得されたかどうかを判断する。上述したように、ある数kのサンプルは、サンプリングされた信号を正確に再構成するのに十分であると判断される。しかしながら、クロック不整合、パケットロス、あるいは他の問題のために、追加のサンプルが含まれるか、あるいはいくつかのサンプルが省かれ得る。追加の、あるいは存在しないサンプルのこの数を、δと呼ぶことができる。ここに記載されるように、ゲートウェイは、k+δのサンプルを受信しているとき、サンプリングされた信号の再構成を処理することができる。サンプルの数が不十分であると判断される場合、方法は決定ステップ1027に戻る。しかしながら、サンプルの数が十分である場合は、方法はステップ1030に進む。ステップ1030において、センサ1030は、アナログ信号のサンプルを含む1または複数のパケットを生成する。続いて、ステップ1035において、パケットはゲートウェイ610へ送信される。都合よく、サンプリングされた信号に関して行われる減少したプロセス及びセンサで捕捉される減少した数のサンプルは、センサにおける回路の複雑さと電力消費の減少となる。
【0060】
図11は、本願開示のある態様によるデータを処理する方法1101を示す。一つの態様において、方法1101は図6のゲートウェイ610のようなゲートウェイに関して実施されることができる。ステップ1105において、ゲートウェイ610は、ある時間の期間に対応するデータに関する要求を、センサ501、550のようなセンサへ送信する。一つの態様において、ステップ1105は周期的に、あるいはユーザインタラクションまたは非同期要求のような特定の刺激に応答して、行われることかできる。別の態様においては、センサ501は、要求を受信せずにゲートウェイ610へデータを周期的にあるいは非周期的に送信するように構成されることができる。ステップ1110に進んで、ゲートウェイはセンサ501からサンプルの第1のセットを受信する。上述したように、サンプルの第1のセットは、センサ501によってとられたk+δのCSサンプルのセットを備える。ステップ1115に進んで、ゲートウェイ610は、センサ501からのサンプルの第1のセットに基づいてサンプルの第2のセットを生成する。一つの態様において、サンプルの第2のセットは、その時間の期間にわたるナイキストサンプルの完全なセットに相当する。CSサンプルからナイキストサンプルの完全なセットを生成するプロセスは、図13−18に関して、以下にさらに詳細に記載される。ステップ1120に進んで、ゲートウェイ610は、サンプルの第2のセットに関して追加の処理を行う。例えば、ゲートウェイ610はパケットロスを軽減し、受信されたサンプルセット中のアーティファクトを除去し、ゲートウェイ610とセンサ501との間のクロック不整合を判断し軽減し、サンプルの第2のセットを解析して、バイタルサインを解釈し、及びアラームをトリガすることができる。別の態様において、ゲートウェイは、2以上のセンサからのサンプルのセットを受信するように構成されることができ、各セットは共通の時間期間に対応する。いくつかの態様においては、サンプルの各セットは、この共通の時間期間中にセンサ入力の比較を容易にするためにゲートウェイ610によって整列されることができる。都合よく、ゲートウェイ610においてCS再構成を行うことによって、センサ510における電力消費及びサーキットリーは著しく減少されることができる。
【0061】
図12Aは、本願開示のある態様に従ってクロック不整合を処理するための方法1201を示す。一つの態様において、方法1201は図6のゲートウェイ610のようなゲートウェイに関して実施されることができる。いくつかの通信システムにおいて、受信機と送信側との間にクロック不一致が存在するとき、実時間バッファが空にならないように、あるいはオーバーフローしないようにするために、ノードのうちの1つにおいてサンプル挿入/削除が行われることができる。サンプル挿入/削除による適切な注意がなされない場合、この動作から結果的に生じる不連続性は、望ましくないアーティファクトとなり得る。デバイスの費用及び複雑さは、望まれるクロックの正確度に依存する。例えば、GPSクロックに同期されたデバイスは、±20ppm(parts per million)の結晶に基づくクロックを用いて動作するデバイスよりも高価になるであろう。同様に、±75ppmの結晶に基づくクロックを用いて動作するデバイスは、さらに経済的なものになるであろう。CS再構成を用いるゲートウェイ610においては、ナイキストサンプルは、センサにおける測定値に基づいてそのゲートウェイで再構成される。いくつかの態様において、ゲートウェイ610は典型的に、良好なクロック管理が行われ、実際の壁時計(GPSのような)に近い。これは、測定値の数がk±δであるときでさえ、ゲートウェイ610が多数のセンサからのデータのストリームを同期することを可能にし、ここで、δはクロック不一致による測定値の数を備える。いくつかの実施形態において、多数のセンサのうちの1または複数のものに関して、δ値は異なることができる。さらに、δ値は各センサに関して時間にわたって変化し得る。それにもかかわらず、ここに記載されるように、CS構成を用いる受信機は、観察の与えられたウインドウに関する変化する数の測定値をうまく処理することができる。受信機は、センサ501、550のそれぞれに関してNのナイキストサンプルを再構成することによりこれを達成することができ、ここでNはゲートウェイにおけるクロックに基づく観察のウインドウに対応する。
【0062】
図19A−19C及び図20A-20Cを参照して、CS再構成のこのクロック不一致対処能力とその利点をさらに説明する。図19Aは、センサ/送信機で検出される波形1903を示す。図面に示されるように、送信機のクロック速度は10.1523MHzである。示されているように、波形1903の有効成分は37Hzに存在する。図19Bは、受信機/ゲートウェイにおいて生成される波形1903の再構成1905を示す。図示されるように、受信機におけるクロック速度10MHzである。したがって、送信機と受信機との間にクロック速度の不一致が存在する。示されるように、図19Bにおいて、送信機と受信機との間のクロック不一致は、CS技術を使用した再構成に対して最小の影響を与える。したがってCS再構成された波形1905は、クロック不一致に関わらず、図19Aの波形1903に実質的に類似している。上述したように、CS再構成において使用されるサンプルは、サンプリングされた信号の期間にわたって規則的に間隔を隔てられていないことがあり得る。この不均一のサンプリングは、クロック不一致にかかわらず、正確な再構成を部分的に容易にする。図19Cは、図19Aの波形1903の別の再構成1907を示す。図19Bの波形1905に関するように、受信機/ゲートウェイのクロック速度は10MHzである。したがって、同じクロック不一致が存在する。しかしながら、再構成1907は、従来の補間ベースの再構成を使用して生成される。示されているように、クロック不一致の状況下での補間ベースの再構成は、再構成1907においてスプリアストーン1909を生じさせる。部分的に、スプリアストーンは従来のクロック不一致の軽減から生じ得る。例えば、1つの技術は、その不一致によるオーバーフローから受信機バッファを保守するために、その隣接するものを用いて一次補間されたサンプルを挿入すること及び2つのサンプルを削除することを伴う。都合の良いことに、CS技術を使用すると、このような軽減スキームは不要となる。したがって、正確な再構成は、クロック不一致状況にもかかわらず発生することができる。上述のように、これはまた、より簡単で、より少ない電力集中型の(less power intensive)クロック回路が、ゲートウェイにおいて受信されるデータに悪影響を与えずに、センサで使用されることを可能にする。
【0063】
図20A−20Cは図19A−19Cに類似しているが、しかし再構成を示し、ここで、送信機/センサは、受信機/ゲートウェイのクロック速度と不整合になっており、これより遅いクロック速度を有する。図20Aは、センサ/送信機で検出される波形2003を示す。図面に示されるように、送信機のクロック速度は9.85MHzである。示されるように、波形2003の有効成分は37Hzに存在する。図20Bは、受信機/ゲートウェイで生成された波形2003の再構成2005を示す。図示されるように、受信機におけるクロック速度は10MHzである。したがって、受信機と送信機との間にクロック速度の不一致が存在する。示されるように、図20Bにおいて、受信機と送信機との間のクロック不一致は、CS技術を使用した再構成に対して最小の影響を与える。したがって、再構成された波形2005は、クロック不一致にかかわらず、図20Aの波形2003に実質的に類似している。上述したように、CS再構成において使用されるサンプルは、サンプリングされた信号の期間にわたって規則的に間隔を隔てられていないかもしれない。この不均一のサンプリングは、クロック不一致にかかわらず、正確な再構成を部分的に容易にする。図20Cは、図20Aの波形2003の別の再構成2007を示す。図20Bの波形2005に関するように、受信機/ゲートウェイのクロック速度は10MHzである。したがって、同じクロック不一致が存在する。しかしながら、再構成2007は、従来の補間ベースの再構成を使用して生成される。示されているように、クロック不一致の状況下での補間ベースの再構成は、再構成2007においてスプリアストーン2009を生じさせる。部分的に、スプリアストーンは従来のクロック不一致の軽減から生じ得る。例えば、1つの技術は、その不一致によるアンダーフローすることから、受信機バッファを保守するために、その隣接するものを用いて一次補間されたサンプルを挿入すること及び2つのサンプルを削除することを伴う。都合の良いことに、CS技術を使用すると、このような軽減スキームは不要となる。したがって、正確な再構成は、クロック不一致状況にもかかわらず発生することができる。上述のように、これはまた、より簡単で、より少ない電力集中型のクロック回路が、ゲートウェイにおいて受信されるデータに悪影響を与えずに、センサで使用されることを可能にする。
【0064】
上述のように、ゲートウェイ610は、低電力センサ501及び550に関するクロック管理と比較してすぐれたクロック管理を有し得る。ゲートウェイ610は周期的あるいは非周期的であることができるメッセージをセンサ501及び550に送り、それによって、これらがゲートウェイ610のクロックに同期するようにすることができる。これは方法1201に示されている。ステップ1205において、ゲートウェイ610は、ゲートウェイ610のクロックとセンサ501のクロックとの間のアライメント不整を検出する。ステップ1210に進んで、ゲートウェイ610は、クロック同期信号をセンサ501に送信することができる。いくつかの態様において、ステップ1210はステップ1205における判断に応じて行われることができる。別の態様において、ステップ1201は周期的に、あるいは他の刺激に応じて行われることができる。もう一つの態様においては、ゲートウェイ610は、複数のセンサ501及び550と通信していることができる。ゲートウェイ610は、複数のセンサ501及び550のあるものまたはすべてにクロック同期信号を同報通信することができる。
【0065】
都合よく、図11及び図12Aに関して記述された態様を組合せることができる。したがって、例えば、ゲートウェイ610は、比較的精密な回路にしたがってそれ自身の第1のクロックを維持することができる。同様に、センサ501は比較的精密でない回路にしたがってそれ自身の第2のクロックを維持することができる。上述のように、センサ501は、その第2のクロック信号にしたがって、CSサンプルのようなサンプルのセットを生成し、そのセットをゲートウェイ610に送信する。同様に、ゲートウェイ610は、サンプルの受信したセットに基づき、それ自身の第1のクロックにしたがって、ナイキストサンプルのフルセットのようなサンプルの第2のセットを生成し、そのセットをゲートウェイ610に送信する。周期的に、あるいはクロック間のアライメント不整の検出に応じて、センサ501からの要求に応じて、あるいは他の刺激に応じて、ゲートウェイ610はクロック同期信号をセンサ501へ送信することができる。
【0066】
図12Bは、本願開示のある態様によるクロックアライメント不整を処理するための方法1250を示す。一つの態様においては、方法1250は図5中のセンサ501のようなセンサにおいて実施される。ステップ1255において、センサはゲートウェイ610のようなゲートウェイからのクロック同期信号を受信する。ステップ1260に進むと、センサ501はそのクロックをゲートウェイ1260のクロックに同期させる。
【0067】
図13は、生物医学的信号の検知及び再構成の一例のブロック図を示す。PPG信号のような生物医学的信号を捕捉するためのセンサ2602は、LED2606、光検出器2610、並びにLED及び光検出器のそれぞれのための照明及びサンプリングシーケンス2604及び2612という3つの主な構成要素を備えることができる。LED2606は、600nmと1000nmとの間の波長を有する光を発することでき、それはまたのスペクトルの赤色及び赤外線部分を備える。LED2606からの光は、組織2608(例えば、図13に示されている人間の指または耳)から送信される/反射されることができ、光検出器2610上で収集されることができる。この光検出器において測定されるLEDに対応する平均強度の比は、血中の酸素含有量(Sp2)を判断することにおいて有用であり得る。したがって、Sp2はPPG信号の平均(DC含有量)の関数であり得る。
【0068】
照明シーケンス2604及びサンプリングシーケンス2612は、規定されたアンダーサンプリング比(USR)2616にしたがってシード生成器(seed generator)2614により生成されるランダムシードを使用して取得されることができる。光検出器2610からのサンプリングされたデータ2618は、送信前に、メディアアクセス制御/物理層(MAC/PHY)処理2620のために送られることができる。処理されたサンプルはその後パッケージ化され、1または複数のアンテナ2622によって送信されることができる。
【0069】
受信機側においては、図13に示されるように、送信されたサンプルは1または複数のアンテナ2624で受信され、MAC/PHYブロック2626によって処理されることができる。データはその後、ナイキストレートで生物医学的信号を取得するためにリコンストラクタ2628へ渡されることができる。正確な再構成のために、サンプリングシーケンス2632を生成するランダムシード生成器2630は、センサのランダムシード生成器2614と同期される必要があり得る。
【0070】
本願開示の1つの態様においては、グラジエントベースのスパース再構成2636は、例えば、l1−ノルムに関する修正されたガボールスパース性基底正則化ベクトル2638を使用することによってサンプリングされたデータ2534に関して転用されることができる。推定される信号2640はその後、例えば、血圧推定値、血中酸素のレベル、及び心拍数を取得するために、タスク特定処理のためにユニット2642によって使用されることができる。ECGデータまたは3D加速度計データを含む550のような他のセンサから再構成されたデータは、このようなタスク特定処理のために2642が利用可能なものであり得る。実際の信号2644は、サンプリングインスタンスを生成するために使用されるUSRを更新するためにユニット2648によりターゲットの信号2646と比較されることができる。ユニット2650の出力で更新されたUSR値2652はランダムシード生成器2630により使用されることができ、センサのUSR2616を適合させるためにそのセンサにフィードバックされることもできる。USRに加えて、センサにおける測定値の数、測定値行列の係数、信号の送信されるサンプルの数、及び送信される各パケット中のサンプルの数のような他のあるパラメータを適合させるために、追加のフィードバック情報もまたそのセンサに送信されることができる。
【0071】
PPG波形(赤色または赤外線のいずれのLEDに関連する)の変調は、瞬時の血液の流れに関連付けられることができる。瞬時の心拍数(HR)は、波形のピーク間の距離の逆数として推定されることができる。LEDの照明シーケンスは、PPG信号の望まれるサンプリングレートに依存することができる。それは均一なナイキストサンプリングレートと仮定されることができる。また、LEDの頻繁な照明は、パルスオキシメータセンサの著しい電力消費を発生させ得ることが認識できる。
【0072】
本願開示のある態様は、センサ電力を節約するためにより少ない測定を行うこと及びPPG信号のスパース性質を利用することをサポートする。ガボール基底は、異なるスケールでガウシアン窓関数により制限されるタイムサポート(time support)と共に、種々の余弦波からなる変換空間として使用されることができる。
【0073】
オリジナルのサンプリングされたPPG信号をN次元ベクトルxで示されるものとし、スパース領域変換基底をN×N行列Wで表されるものとする。行列Wの(i,j)エントリは次のように与えられる。
【数3】

【0074】
式(1)からの項wはガボール基底中のガウシアンカーネルの幅と関連付けられることができる。行列Wの各行は、対応するl2−ノルムが1に等しくなるように正規化されることができ、行列Wはスパース基底と呼ばれることができる。PPG信号xは、ガボール変換空間における対応するN次元表現を生成するためにスパース基底上に射影されることができ、それは次のように与えられることができる。
y=W・x (2)
【0075】
図14Aは、本願開示のある態様によるPPG信号とガボール変換空間における対応する表現yの短いセグメントの一例を示す。図14Bは125Hzでサンプリングされた8秒セグメント(すなわち、合計N=1000のサンプル)を示す。信号xはスパースであり、絶対量による0.2より大きい約30の係数を備える変換領域において圧縮可能であり得ることが観察できる。これは、PPG信号特性の大部分がNに比較してはるかに低い次元の空間中に存在することができ、したがってPPG信号が圧縮可能であり得ることを示す。
【0076】
したがって、K<<Nの測定を行うこと(すなわち、オリジナルのデータを重くアンダーサンプリングすること)を可能にし、そして依然として高い忠実度でxを推定することができるCS原理が利用され得る。信号xが、変換空間中にMの非ゼロの要素だけを備える、明示的にスパースである場合、K≧MlogN/Mのサンプルをxからランダムに選択することにより、ゼロエラーによる信号再構成を可能にするのに十分な情報が高い確率で提供され得る。
【0077】
実際の状況においては、信号は厳密にスパースではなく、何等かの情報内容が変換空間中に存在し得る。しかしながら、ε<<max(y)であるεより大きい大きさを有する有効成分(significant components)の数は、Nよりはるかに小さいものであり得る。図14において、εの値は0.2である。このアプローチは、xが明示的にスパースではなく、そしてCSパラダイムが依然として有効なままであり得る場合に拡大することができる。しかしながら、再構成エラーは必ずしもゼロに等しくないことがある。
【0078】
xに関するセンシングプロセスは数学的に表わされることができる。Pを、1とNとの間で境界をつけられた各要素を有する固有のエントリ(例えば、ランダムに選ばれる)を含むK次元ベクトルを示すものとする。これは、xから要素を選択するためのKのランダムな位置を本質的に提供することができる。このベクトルPを構成するための乱数生成のためのシードは、受信機またはセンサにおいて局部的に生成されることができる。シードは通信リンクのセキュリティプロトコルにおいて使用されるキーに基づくことができる。xから取得されるK次元の測定値ベクトルrは次のように書くことができる。
r=H・x (3)
ここで、HはK×Nの測定値行列を示す。
【0079】
式(3)からの行列Hのi番目の行は、Pのi番目の要素により与えられる位置に1を備えるすべてゼロのベクトルであり得る。CSフレームワークにおいて、測定値行列は、ランダムな独立同分布(i.i.d.)な要素を含む行列として規定されることができることが認識できる。このような測定値行列は、入力信号が時間領域あるいは変換領域においてスパースであることがアプリオリに知られていないときに必要であり得る。実際に、センシングプロセスは、Δi=MINDUR*USR+J(i)として実施されることができ、ここでΔiは(i−1)番目とi番目のサンプリングインスタンス間の持続期間であり、MINDURは均一なナイキストサンプリングに関する最小持続期間であり、USRはアンダーサンプリング比であり、J(i)は、J(i)≦MINDURであるように、i番目のサンプルに関して導入されたあるランダムジッタである。
【0080】
マッチング追跡(MP)アルゴリズムは測定値ベクトルrからの信号再構成のために使用されることができる。MP技術は、局部的に最適な決定を行うことにより信号近似を反復的に確立(builds up)する貪欲算法を表す。MPアルゴリズムの初期化は、V=[V1・・・VN]であるように、次元K×Nの修正された基底V=H・Wを規定することによって与えられることができ、ここでVjはVのj番目の列ベクトルである。その後、残余はr0=rとして初期化されることができ、近似は、
【数4】

【0081】
である。ベクトル
【数5】

【0082】
の次元数はyの次元数と同じ(すなわち、N)である。反復カウンタはまたi=1として初期化されることができる。
【0083】
その後、Vへの残余ri-1の内積を最大化するVからの列ベクトルが見出されることができる。
【数6】

【0084】
その後、残余は更新されることができ、係数ベクトルyは次のように推定されることができる。
【数7】

【0085】
その後、反復カウンタiは増やされることができ、
【数8】

【0086】
が規定されることができる。i<m及びΔi>εである場合、式(4)により規定されるアルゴリズムステップは繰り返されることができる。他の場合は、
【数9】

【0087】
であり、アルゴリズムは式(5)及び(6)によって規定されるステップに進むことができる。最後に、オリジナルの推定値は、
【数10】

【0088】
として取得されることができる。
【0089】
項mは、再構成に関して許される反復の数に関する上限を表し、項εは収束基準を規定する。MPアルゴリズムの背後の直観的なもの(intuition)は2つの部分を有する。各反復ステップにおいて、アルゴリズムは、rの残余と最も強く相関され得るVの列を見出すことを試みることができ、その後rからこの列ベクトルの寄与(contribution)を減算することができる。このアルゴリズムは、それが各ステップで射影空間Wにおけるオリジナルの信号xの最も優勢な成分を推定することができるため、本質的に貪欲である。MPアルゴリズムの主な複雑さは、単一の反復について複数のO(K・N)算術演算を要し得る式(4)にあることもまた認識できる。
【0090】
本願開示のある態様は、測定値ベクトルrから再構成された信号を取得するためにグラジエント計画ベースのスパース再構成(GPSR)アプローチを使用する。このアプローチは、無制約下において変換空間中のl1−ノルム(すなわち、スパース性の尺度)とデータ忠実度の項(すなわち、エラーのl2−ノルム)を連帯的に最小化することにより、オリジナルの信号xを推定することができる。本願開示においては、重みつきl1−ノルムを使用することにより、この最適化問題を修正することが提案される。再構成アルゴリズムは次のように与えられることができる。
【数11】

【0091】
ここで、fは、スパース性の尺度(すなわち、l1−ノルム)を計算するために変換空間中の係数の相対的な重要度を提供するN次元ベクトルである。量τは、余弦関数におけるl1−ノルム及びl2−ノルムの相対的な重みを示す負でないパラメータである。項[f]i及び項[W・x]iは、それぞれ、ベクトルf及び[W・x]iのi番目の要素を示す。
【0092】
ベクトルfのi番目の要素は、
【数12】

【0093】
によって与えられることができ、ここで、σは小さい正則化パラメータである。量
【数13】

【0094】
はオリジナルの信号ベクトルxの集団平均を表し、トレーニング例ベクトルを平均することによって推定されることができる。MIMICデータベースからのセグメントは、
【数14】

【0095】
を推定するために使用されることができ、その後、それは以下に説明される実験的確認から除外されることができる。
【0096】
図15は、本願開示のある態様による、受信機における再構成及びセンサにおけるアンダーサンプリングされた捕捉の例示的な動作示す。図16は、センサにおける光源をアクチュエートし、デアクチュエートするための例示的な動作2800を示す。以下説明するように、図15及び図16に示される動作を関連付けることができる。したがって、ここでは説明のために図15及び図16を連帯的に記述する。図15のステップ2510において、不均一なサンプリングインスタンスは、ランダムシードにしたがってセンサで生成され得る。ステップ2520においては、信号のサンプルは、少なくとも複数の不均一なサンプリングインスタンス中に検知されることができる。図16のステップ2810では、例えば、少なくとも複数の生成された不均一なサンプリングインスタンス中に1または複数のLEDをオンにすることによって、センサにおけるソースをアクチュエートすることができ、ステップ2820では、少なくとも複数の不均一なサンプリングインスタンス間にセンサをデアクチュエートすることができる。
【0097】
信号の検知されたサンプルは、その後、検知されたサンプルの少なくとも1つのパケットを取得するためにパッケージ化されることができ、その取得された少なくとも1つのパケットはワイヤレスチャネル上で送信されることができる。図15のステップ2530において、信号のサンプルはリコンストラクタでセンサから受信されることができる。ステップ2540において、不均一なサンプリングインスタンスのセットは、上述のランダムシードにしたがって信号がセンサでサンプリングされた間中に、リコンストラクタにおいて判断されることができる。一つの態様においては、不均一なサンプリングシーケンスのシードは、リコンストラクタとセンサとの間の通信リンクのセキュリティプロトコルにおいて使用されたキーに基づいて、リコンストラクタで生成されることができる。別の態様において、不均一なサンプリングシーケンスのシードはセンサにおいて判断され、リコンストラクタ(すなわち、受信機)へ伝達されることができる。さらに別の態様においては、不均一なサンプリングシーケンスのシードは受信機において判断され、センサへ伝達されることができる。ステップ2550において、例えば、式(7)−(8)によって規定される修正されたGPSRアルゴリズムにしたがってその判断された不均一なサンプリングシーケンスを使用して、信号は受信されたサンプルから再構成されることができる。
【0098】
不均一なサンプリングインスタンスは、信号の正確な再構成のためにその信号の受信されたサンプルと同期されることができる。再構成中に観察される情報(例えば、変数
【数15】

【0099】
、チャネル信号対雑音比、送信中にドロップしたパケットの数、あるいは再構成された信号に関連する係数、のうちの少なくとも1つ)は、フィードバックメカニズムを介してセンサへ観察された情報を伝達することにより、種々のセンサパラメータ(例えば、USR、測定値の数K、信号の送信されたサンプルの数N、各送信されたパケット中の信号のサンプルの数P、及び測定値行列H)を適合させるために使用されることができる。その後、不均一なサンプリングインスタンスは、受信されたフィードバック情報にしたがってセンサにおいて適合されることができる。
【0100】
本願開示には、CSアプローチに基づいて生成された、いくつかの再構成の例が記載されている。125HzでサンプリングされたMIMICデータベース(すなわち、N=1000のサンプル)から8秒セグメントが選択されることができる。CSサンプルの数は、アンダーサンプリング比(USR)をN/Kとして規定するKであることを想起することができる。図17は、500に等しいMP反復の数mに関する上限を用いて10、20及び30のUSRに関して取得されたCS-PPG信号再構成の一例を示す。曲線1710は、不均一にサンプリングされたオリジナルの信号を表し、曲線1720、1730及び1740は、それぞれ、10、20及び30のUSRの値に関する再構成された信号の値を表す。図18は、40のUSRで不均一なサンプリングインスタンスで検知された信号の一例を示す。サンプリングインスタンスは垂直線として示されている。
【0101】
図17から、信号完全性は、20のUSRまで十分に保たれることができ、その後劣化し始め得ることが認められる。しかしながら、信号ピーク位置は、高いUSR(すなわち、30のUSR値)に関してさえ十分に保たれることができることが認識できる。この場合、LEDははるかに短い持続期間のあいだ、具体的には、T・fs秒の代わりにT・fs/USR秒の間のみ照明されることができるため、LED電力消費(PPGデータ捕捉の一部として)は、USRのファクタだけ著しく減少されることができる。
【0102】
いくつかの態様において、ここに記載の1または複数の機能は、1または複数の機能を行うように構成された回路において実施される。同様に、上述された手段は、その手段の機能を実施するように構成された1または複数の回路を備えることができる。例えば、図22はワイヤレス通信デバイス2350の態様を示す。ワイヤレス通信デバイスは、図6のゲートウェイ610のようなゲートウェイに相当し得る。一つの態様において、通信デバイス2250は、送信するための回路2253、受信するための回路2255、生成するための回路2257、及び維持するための回路2259を備える。送信するための回路2253は、図6の処理システム619及びBAN MAC616に関連したBANラジオ613あるいはBANラジオ613に相当し得る。受信するための回路2255は、図6の処理システム619及びBAN MAC616に関連したBANラジオ613あるいはBANラジオ613に相当し得る。生成するための回路2257は、処理システム619に相当し得る。維持するための回路2259は処理システム619に相当し得る。
【0103】
図23は、ワイヤレス通信デバイス2315の複数の態様を示す。ワイヤレス通信デバイスは図5のセンサ501のようなセンサに相当し得る。一つの態様において、ワイヤレス通信デバイ2315は、受信するための回路2323、調節するための回路2329、生成するための回路2319、送信するための回路2331、取得するための回路2317、判断するための回路2321、調整するための回路2325、及びサンプリングするための回路2327を備える。受信するための回路2323は、BAN MAC516に関連したBANラジオ514の図5のBANラジオ514に相当し得る。調節するための回路2329は、処理システム505に相当し得る。生成するための回路2319は、図5のCS ADC513に、あるいは図5の処理システム505及びBAN MAC516に関連したCS ADC513に相当し得る。送信するための回路2331は、図5のBANラジオ514に、あるいは図5のBAN MAC516に関連したBANラジオ514に相当し得る。取得するための回路2317は、図5のLNA511に、あるいはDAC508に関連したLNA511に相当し得る。判断するための回路2321は、図5のCS ADC513及びLNA511に相当し得る。調整するための回路2325は、図5のCS ADC513及びLNA511に相当し得る。サンプリングするための回路2327は、図5のCS ADC回路513に相当し得る。
【0104】
上述された方法の種々の動作は、対応した機能を行うことのできる任意の適切な手段によって行われることができる。その手段は、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)またはプロセッサを含むがこれらに限定されない、1または複数の種々のハードウェア及び/またはソフトウェア構成要素及び/または1または複数のモジュールを含み得る。
【0105】
ここで使用されるように、「判断すること」という用語は、多種多様のアクションを包含する。例えば、「判断すること」は、計算すること、コンピュータで計算すること、処理すること、導出すること、調査すること、検索すること(例えば、表、データベースまたは別のデータ構造を検索すること)、確認することなどを含むことができる。また、「判断すること」は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)等を含むことができる。また、「判断すること」は、分解すること、選択すること、選定すること、確立することなどを含むことができる。
【0106】
ここで使用されるように、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」に言及する句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、及びa−b−cを含むものである。
【0107】
上述した方法の種々の動作は、1または複数の種々のハードウェア及び/またはソフトウェア構成要素、回路、及び/または1または複数のモジュールのような、それら動作を行うことのできる任意の適切な手段によって行われることができる。一般に、図面に示される動作は、これらの動作を行うことのできる対応した機能手段により行われることができる。
【0108】
本願開示に関連して説明される種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、ここに説明される機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成要素、またはこれらの任意の組み合わせを用いて実施または実行されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替形態では、このプロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであることができる。プロセッサはまた、例えば、1または複数のDSPコアに関連した1または複数のマイクロプロセッサ、複数のDSPコア、複数のマイクロプロセッサ、1つのマイクロプロセッサと1つのDSPの組合せ等の、複数の計算デバイスの組合せ、あるいは任意の他のこのような構成として実施され得る。
【0109】
本願開示に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはこの2つの組合せで直接的に実施されることができる。ソフトウェアモジュールは、当技術分野で知られている任意の記憶媒体の形で存在することができる。使用できる記憶媒体のいくつかの例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMなどがある。ソフトウェアモジュールは、単一の命令または多数の命令を備えることができ、いくつかの異なるコードセグメント、異なるプログラム、及び複数の記憶媒体に分散されることができる。記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み出し、また、情報を書き込むことができるように、そのプロセッサに結合されることができる。代替形態では、記憶媒体はプロセッサと一体化されることができる。
【0110】
ここに開示される方法は、説明される方法を達成するための1つまたは複数のステップまたはアクションを備える。方法のステップ及び/またはアクションは、特許請求の範囲の技術的範囲から逸脱することなく、互いと交換されることができる。言換すれば、ステップまたはアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップ及び/またはアクションの順序及び/または使用は、特許請求の範囲の技術的範囲から逸脱することなく、修正されることができる。
【0111】
説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実施されることができる。ソフトウェアで実施される場合、その機能は、コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令として記憶されることができる。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、信号、または命令もしくはデータ構造の形で所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる他の任意の媒体を備えることができる。本明細書で使用されるディスク(disk及びdisc)は、コンパクトディスク(CD:compact disc)と、レーザディスク(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタル多用途ディスク(DVD:digital versatile disc)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)と、ブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)とを含み、ここでディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するが、ディスク(disc)はレーザを用いて光学的にデータを再生する。
【0112】
したがって、特定の態様は、本明細書で提示される動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備えることができる。例えば、このようなコンピュータプログラム製品は、記憶された(及び/またはエンコードされた)命令を有するコンピュータ可読媒体を備えることができ、その命令は、本願明細書で説明される動作を実行するために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である。特定の態様では、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含むことができる。
【0113】
ソフトウェアまたは命令は、伝送媒体を経由して送信されることもできる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚線対、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、その同軸ケーブル、光ファイバケーブル、撚線対、DSL、または赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は伝送媒体の定義に含まれる。
【0114】
さらに、本願明細書に説明される方法及び技法を実行するためのモジュール及び/または他の適切な手段はダウンロードされ、及び/または、他の場合には、適切なアクセス端末及び/またはアクセスポイントによって取得することができることを理解されたい。例えば、このようなデバイスは、ここに記載の方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合されることができる。その代わりに、本願で説明される種々の方法は、記憶手段をデバイスに結合または提供するときにアクセス端末及び/またはアクセスポイントが種々の方法を得ることができるように、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスク等の物理記憶媒体)を介して提供されることができる。さらに、ここに説明される方法及び技法をデバイスに提供するための他の任意の適切な技法が利用されることができる。
【0115】
特許請求の範囲は、上述の明確な構成及び構成要素に限定されないことを理解されたい。種々の修正、変更、及び変形が、特許請求の範囲から逸脱することなく、上述の方法及び装置の構成、動作、及び詳細で行われることができる。
【0116】
本開示のワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスによって送信されるかまたはこれにおいて受信される信号に基づいて機能を実行する種々の構成要素を含むことができる。ワイヤレスデバイスは、ウェアラブルワイヤレスデバイスとも呼ばれることがある。いくつかの態様では、ウェアラブルワイヤレスデバイスは、ワイヤレスヘッドセットまたはワイヤレス腕時計を備えることができる。例えば、ワイヤレスヘッドセットは、受信器を介して受信されたデータに基づいて音声出力を提供するように適合されたトランスデューサを含むことができる。ワイヤレス腕時計は、受信器を介して受信されたデータに基づいて表示を提供するように適合されたユーザインターフェースを含むことができる。ワイヤレスセンシングデバイスは、送信器を介して送信されるべきデータを提供するように適合されたセンサを含むことができる。
【0117】
ワイヤレスデバイスは、任意の適切なワイヤレス通信技術に基づくか、あるいは、そうでなければ、これをサポートする1つまたは複数のワイヤレス通信リンクを介して通信することができる。例えば、いくつかの態様では、ワイヤレスデバイスはネットワークと関連することができる。いくつかの態様では、このネットワークは、超広帯域技術または他の何らかの適切な技術を使用して実施されるパーソナルエリアネットワーク(例えば、30メートル程度のワイヤレス受信可能範囲(wireless coverage area)をサポートする)またはボディエリアネットワーク(例えば、10メートル程度のワイヤレス受信可能範囲をサポートする)を備えることができる。いくつかの態様では、ネットワークは、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークを備えることができる。ワイヤレスデバイスは、例えば、さまざまなワイヤレス通信技術、プロトコル、またはCDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、及びWi−Fiなどの規格のうちの1つまたは複数をサポートするかまたはこれを使用することができる。同様に、ワイヤレスデバイスは、対応するさまざまな変調スキームまたは多重化スキームのうちの1つまたは複数をサポートするかまたはこれを使用することができる。したがって、ワイヤレスデバイスは、上記または他のワイヤレス通信技術を使用して1つまたは複数のワイヤレス通信リンクを介して確立し通信するために適正な構成要素(例えば、エアインターフェース)を含むことができる。例えば、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレス媒体を経由した通信を容易にする種々の構成要素(例えば、信号発生器及び信号プロセッサ)を含むことができる関連する送信機及び受信機の構成要素(例えば、送信機210または302及び受信機212または304)を有するワイヤレストランシーバを備えることができる。
【0118】
本願の教示は、さまざまな装置(例えば、デバイス)に組み込まれる(例えば、装置内で実施されるかまたは装置によって実行される)ことができる。例えば、本願において教示される1または複数の態様は、電話機(例えば、セルラーフォン)、携帯情報端末(“PDA”)または、いわゆる、スマートフォン、エンターテイメントデバイス(例えば、音楽及びビデオプレーヤを含む、ポータブルメディアデバイス)、ハンドセット(例えば、ヘッドホン、イヤホン)、マイクロホン、医療用センシングデバイス(例えば、バイオメトリクスセンサ、心拍数モニタ、歩数計、EKGデバイス、スマート包帯(smart bandage)等)、ユーザI/Oデバイス(例えば、腕時計、遠隔制御装置、光スイッチ、キーボード、マウス等)、環境センシングデバイス(例えば、タイヤ圧力モニタ)、医療または環境センシングデバイス(例えば、デスクトップ、モバイルコンピュータ等)からデータを受信できるモニタリングデバイス、ポイントオブケアデバイス、補聴器、セットトップボックス、あるいは他の任意の適切なデバイスに組み込まれることができる。モニタリングデバイスはまた、ネットワークとの接続を介して異なるセンシングデバイスからのデータにアクセスすることができる。
【0119】
これらのデバイスは、異なる電力要件とデータ要件を有することができる。いくつかの態様では、ここにおける教示は、(例えば、インパルスベースの信号スキームと低デューティサイクルモードとを使用することにより)低電力適用における使用に適合されることができ、(例えば、高帯域パルスを使用することにより)比較的高いデータレートを含むさまざまなデータレートをサポートすることができる。
【0120】
いくつかの態様では、ワイヤレスデバイスは、通信システムのためのアクセスデバイス(例えば、アクセスポイント)を備えることができる。このようなアクセスデバイスは、例えば、有線通信リンクまたはワイヤレス通信リンクを介して別のネットワーク(例えば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)への接続性を提供することができる。したがって、アクセスデバイスによって、別のデバイス(例えば、ワイヤレスステーション)が他のネットワークまたは他の何らかの機能にアクセスできるようになることができる。さらに、これらのデバイスの一方または両方は携帯型であってよく、または場合によっては、比較的非携帯型(relatively non-portable)であってよいことを理解されたい。同様に、ワイヤレスデバイスは、適正な通信インターフェースを介してワイヤレスでない方法で(例えば、有線接続を介して)情報を送信及び/または受信可能とすることもできることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを処理する方法であって、
第1の装置において、第1のクロック信号を維持することと、
第2の装置において、第2のクロック信号を前記第1のクロック信号に同期するためのクロック同期信号を前記第1の装置から送信することと、
前記第1の装置において、ある時間期間にわたる入力を示すサンプル指標となる第1のセットを備える1または複数のパケットを受信することと、ここにおいて、前記サンプルの第1のセットは、前記第2のクロック信号に対応する、
前記第1の装置において、前記サンプルの第1のセットに、少なくとも部分的に、基づいてサンプルの第2のセットを生成することと
を備え、前記サンプルの第2のセットは、前記第1のクロック信号に対応する、
方法。
【請求項2】
前記クロック同期信号は、非周期的に送信される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1及び第2のクロック信号が同期されない量を判断することと、
前記量を閾値と比較することと、
をさらに備え、前記クロック同期信号は、前記量が前記閾値を越えることを前記比較が示す場合に送信される、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は、前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの他の隣接したサンプルの間の時間持続期間とは異なる、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記サンプルの第2のセット中の任意の2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は同じである、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
データを処理するための装置であって、
第1のクロック信号を維持するように構成された処理システムと、
前記第1のクロック信号に第2のクロック信号を同期するためのクロック同期信号を送信するように構成された送信機と、
ある時間期間にわたる入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを受信するように構成された受信機と
を備え、前記サンプルの第1のセットは、前記第2のクロック信号に対応し、
前記処理システムは、前記サンプルの第1のセットに、少なくとも部分的に、基づいてサンプルの第2のセットを生成するようにさらに構成され、前記サンプルの第2のセットは、前記第1のクロック信号に対応する、
装置。
【請求項7】
前記送信機は、前記クロック同期信号は非周期的に送信するように構成される、
請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記処理システムは、
前記第1及び第2のクロック信号が同期されない量を判断し、
前記量を閾値と比較する
ように構成され、前記送信機は、前記量が前記閾値を越えることを前記比較が示す場合に、前記クロック同期信号を送信するように構成される、
請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は、前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの他の隣接したサンプルの間の時間持続期間とは異なる、
請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記サンプルの第2のセット中の任意の2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は同じである、
請求項6に記載の装置。
【請求項11】
データを処理するための装置であって、
第1のクロック信号を維持するための手段と、
前記第1のクロック信号に第2のクロック信号を同期するためのクロック同期信号を送信するための手段と、
ある時間期間にわたる入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを受信するための手段と、ここにおいて、前記サンプルの第1のセットは、前記第2のクロック信号に対応する、
前記サンプルの第1のセットに少なくとも部分的に基づいてサンプルの第2のセットを生成するための手段と
を備え、前記サンプルの第2のセットは、前記第1のクロック信号に対応する、
装置。
【請求項12】
前記送信するための手段は、前記クロック同期信号は非周期的に送信するように構成される、
請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記第1及び第2のクロック信号が同期されない量を判断するための手段と、
前記量を閾値と比較するための手段と、
をさらに備え、前記送信するための手段は、前記量が前記閾値を越えることを前記比較が示す場合に、前記クロック同期信号を送信するように構成される、
請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は、前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの他の隣接したサンプルの間の時間持続期間とは異なる、
請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記サンプルの第2のセット中の任意の2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は同じである、
請求項11に記載の装置。
【請求項16】
装置によって実行される場合に、方法を前記装置に行わせるコンピュータ実行可能な命令をその上に記憶したコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、
前記方法は、
第1のクロック信号を維持することと、
前記第1のクロック信号に第2のクロック信号を同期するためのクロック同期信号を送信することと、
ある時間期間にわたる入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを受信することと、ここにおいて、前記サンプルの第1のセットは前記第2のクロック信号に対応する、
前記サンプルの第1のセットに、少なくとも部分的に、基づいてサンプルの第2のセットを生成することと
を備え、前記サンプルの第2のセットは、前記第1のクロック信号に対応する、
コンピュータプログラム製品。
【請求項17】
アンテナと、
第1のクロック信号を維持するように構成された処理システムと、
前記第1のクロック信号に第2のクロック信号を同期するためのクロック同期信号を、前記アンテナを介して送信するように構成された送信機と、
ある時間期間にわたる入力を示すサンプルの第1のセットを備える1または複数のパケットを、前記アンテナを介して受信するように構成された受信機と
を備え、前記サンプルの第1のセットは、前記第2のクロック信号に対応し、
前記処理システムは、前記サンプルの第1のセットに少なくとも部分的に基づいてサンプルの第2のセットを生成するようにさらに構成され、前記サンプルの第2のセットは前記第1のクロック信号に対応する、
携帯電話。
【請求項18】
データ通信の方法であって、
クロック同期信号を受信することと、
前記クロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいてクロック信号を調節することと、
前記調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成することと、
前記サンプルの第1のセットを、少なくとも部分的に、備える1または複数のパケットを生成することと、
前記1または複数のパケットを送信することと
を備える、方法。
【請求項19】
前記クロック同期信号は、非周期的に受信される、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ある時間期間にわたる入力に関する要求を受信することをさらに備え、前記サンプルの第1のセットを生成することは、前記要求に応答して行われる、
請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は、前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの他の隣接したサンプルの間の時間持続期間とは異なる、
請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記サンプルの第1のセット中のサンプルの合計数は、前記時間期間にわたるナイキストレートサンプリングに対応するサンプルの数より少ない、
請求項18に記載の方法。
【請求項23】
データ通信のための装置であって、
クロック同期信号を受信するように構成された受信機と、
処理システムと、ここにおいて、前記処理システムは、
前記クロック同期信号に少なくとも部分的に基づいてクロック信号を調節し、
前記調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成し、
前記サンプルの第1のセットを、少なくとも部分的に、備える1または複数のパケットを生成する
ように構成される、
前記1または複数のパケットを送信するように構成された送信機と
を備える、装置。
【請求項24】
前記処理システムは、ハードウェア有限ステートマシンを備える、
請求項23記載の装置。
【請求項25】
前記受信機は、前記クロック同期信号を非周期的に受信するように構成される、
請求項23記載の装置。
【請求項26】
前記受信機は、前記入力に関する要求を受信するようにさらに構成され、前記処理システムは、前記要求に応答して前記サンプルの第1のセットを生成するように構成される、
請求項23記載の装置。
【請求項27】
前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は、前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの他の隣接したサンプルの間の時間持続期間とは異なる、
請求項23記載の装置。
【請求項28】
前記サンプルの第1のセット中のサンプルの合計数は、前記時間期間にわたるナイキストレートサンプリングに対応するサンプルの数より少ない、
請求項23記載の装置。
【請求項29】
データ通信のための装置であって、
クロック同期信号を受信するための手段と、
前記クロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいてクロック信号を調節するための手段と、
前記調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成するための手段と、
前記サンプルの第1のセットを、少なくとも部分的に、備える1または複数のパケットを生成するための手段と、
前記1または複数のパケットを送信するための手段と
を備える、装置。
【請求項30】
時間期間にわたる前記入力に関する要求を受信するための手段をさらに備え、前記生成するための手段は、前記要求に応答して前記サンプルの第1のセットを生成するように構成される、
請求項29記載の装置。
【請求項31】
前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの隣接したサンプルの間の時間持続期間は、前記サンプルの第1のセット中の少なくとも2つの他の隣接したサンプルの間の時間持続期間とは異なる、
請求項29記載の装置。
【請求項32】
前記サンプルの第1のセット中のサンプルの合計数は、前記時間期間にわたるナイキストレートサンプリングに対応するサンプルの数より少ない、
請求項29記載の装置。
【請求項33】
装置によって実行される場合、方法を前記装置に行わせるコンピュータ実行可能な命令をその上に記憶したコンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品であって、前記方法は、
クロック同期信号を受信することと、
前記クロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいてクロック信号を調節することと、
前記調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成することと、
前記サンプルの第1のセットを少なくとも部分的に備える1または複数のパケットを生成することと、
前記1または複数のパケットを送信することと
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項34】
入力を受信するように構成されたトランスデューサと、
クロック同期信号を受信するように構成された受信機と、
処理システムと、ここにおいて、前記処理システムは、
前記クロック同期信号に、少なくとも部分的に、基づいて、前記クロック信号を調節し、
前記調節されたクロック信号に対応するサンプルの第1のセットを生成し、
前記サンプルの第1のセットを少なくとも部分的に備える1または複数のパケットを生成する
ように構成される、
前記1または複数のパケットを送信するように構成された送信機と
を備える、センシングデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23】
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【公表番号】特表2013−513310(P2013−513310A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542192(P2012−542192)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/058763
【国際公開番号】WO2011/068992
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】