ワイヤーロープの端部処理方法と端部固定方法
【課題】 ワイヤーロープの端部抜け止めが端部に皿ねじをねじ込む簡単な作業だけでよく、手間と時間がかからないだけでなく、接続現場での処理も容易に行えるワイヤーロープの端部処理方法を提供する。
【解決手段】 ワイヤーロープ１の端部に拡大防止リング３を外嵌し、このワイヤーロープ１の端部に端面から中心部に沿って皿ねじ４をねじ込むことにより、皿状頭部４ｂで前記端部を拡大防止リング３の内径よりも大径となるテーパー状の拡径部５に形成し、ワイヤーロープ１の端部を拡大防止リング３に対して抜け止め状態にする。
【解決手段】 ワイヤーロープ１の端部に拡大防止リング３を外嵌し、このワイヤーロープ１の端部に端面から中心部に沿って皿ねじ４をねじ込むことにより、皿状頭部４ｂで前記端部を拡大防止リング３の内径よりも大径となるテーパー状の拡径部５に形成し、ワイヤーロープ１の端部を拡大防止リング３に対して抜け止め状態にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、ワイヤーロープを張設するために、その端部を固定具に対して簡単強固に連結するための端部処理方法と端部固定方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
例えば、ワイヤーロープを固定部間に緊張状態で張設するには、ワイヤーロープの端部に対して固定部の構造に対応した端部処理を施す必要がある。
【０００３】
従来のワイヤーロープの端部処理方法としては、ワイヤーロープの端部近傍のストランドの撚りを緩め、ワイヤーロープの端部を折り返してリングを作った状態で、緩めたスとランドの間隙にワイヤーロープの端末を解いた素線をそれぞれ差し込んで接続部を形成し、この接続部の外側を樹脂層で被覆するようにしたものがある（特許文献１参照）。
【０００４】
また、別の端部処理方法として、ワイヤーロープの端末部分をソケット内に挿入し、その挿入側におけるワイヤーロープのワイヤー素線をほぐして茶筅状に拡げ、そのワイヤをほぐした区間における心綱を切断して除去し、この除去で露出した心綱の端面に耐熱性を有する詰め部材を詰め込んで覆い、この状態でソケット内に溶融金属を鋳込み、この金属の固化によりワイヤーロープとソケットとを一体化するようにしたものもある（特許文献２参照）。
【特許文献１】 特開平９−１５８０７２号公報
【特許文献２】 特開平１１−１２９６９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、前者の端部処理方法は、ワイヤーロープのストランドの撚りを緩め、緩めたスとランドの間隙にロープの端末を解いた素線をそれぞれ差し込んで接続部を形成するため、リングの形成に手間と時間がかかるだけでなく、接続現場での処理は困難である。
【０００６】
また、後者の端部処理方法は、拡大維持のために、鉛や化学物質等の溶融金属を鋳込むため、手間と時間がかかって接続現場での処理は困難であるだけでなく、鋼やステンレスの場合、油落しや洗浄をしなければ溶融金属の固着が得られないという問題がある。
【０００７】
そこで、この発明の課題は、ワイヤーロープの端部に皿ねじをねじ込む簡単な作業だけでよく、手間と時間がかからないだけでなく、接続現場での処理も容易に行えるワイヤーロープの端部処理方法と端部固定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記のような課題を解決するため、請求項１の発明は、ワイヤーロープの端部に拡大防止リングを外嵌し、このワイヤーロープの端部に端面から中心部に沿って皿ねじをねじ込むことにより前記端部を拡大防止リングの内径よりも大径のテーパー状に拡径させ、ワイヤーロープの端部を拡大防止リングに対して抜け止め状態にする構成を採用したものである。
【０００９】
請求項２の発明は、固定具に挿通したワイヤーロープの端部に、固定具に対して抜け止め状となる外径の拡大防止リングを外嵌し、このワイヤーロープの端部に端面から中心部に沿って皿ねじをねじ込むことにより皿ねじのねじ山をワイヤー素線にからませて前記端部を拡大防止リングの内径よりも大径に拡径させ、ワイヤーロープの端部を拡大防止リングに対して抜け止め状態にする構成を採用したものである。
【００１０】
ここで、上記ワイヤーロープは、材質が鋼のほか、ステンレス、真鍮、カーボン繊維、合成樹脂の何れでもよく、また、皿ねじはワイヤーロープの端面から、麻や合成樹脂を用いた中心の心部に向けてねじ込むと、ねじ山が心部を押し潰しながらロープの素線に対してねじを切る如く食い付き、この皿ねじの進入によって大径の頭部がワイヤーロープの端部をテーパー状に拡径させることになる。
【発明の効果】
【００１１】
請求項１の発明によると、ワイヤーロープの端部に皿ねじをねじ込む簡単な作業だけで、ワイヤーロープの端部をテーパー状に拡径させることができ、端部処理に手間と時間がかからないだけでなく、特別な工具も必要としないので接続現場での処理も容易に行える。
【００１２】
また、請求項２の発明によると、ワイヤーロープの端部に拡大防止リングを外嵌してあるので、この拡大防止リングはワイヤーロープの端部に形成されたテーパー状の拡径部に対して抜け止めとなり、ワイヤーロープに引っ張り荷重が加わった場合、固定具と拡大防止リング及び拡径部が密着し、加えて、皿ねじのねじ込みにより拡径部は圧縮力に強いので、強固な耐引き抜き強度を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【００１４】
図示のように、ワイヤーロープ１の端部を固定具２と結合するため、ワイヤーロープ１の端部に、スプリングワッシャーや輪状金物を用いた拡大防止リング３を外嵌し、このワイヤーロープ１の端部に端面から中心部に沿って皿ねじ４をねじ込むことにより前記端部を拡大防止リング３の内径よりも大径となるテーパー状の拡径部５に形成し、この拡径部５によってワイヤーロープ１の端部を拡大防止リング３に対して一方側へ抜け止め状態にしている。
【００１５】
上記皿ねじ４は、ワイヤーロープ１の端面から麻や合成樹脂を用いた中芯に向けて円錐形の軸部４ａをねじ込むと、軸部４ａが中芯を押し潰しながら外周のねじ山がロープの素線に対してねじを切った如くテーパー状に食い付き、この皿ねじ４の進入によって大径の皿状頭部４ｂがワイヤーロープ１の端部素線を中心からテーパー状に押し広げることによって錐形の拡径部５を形成することになる。
【００１６】
上記ワイヤーロープ１の端部を結合する固定具２は、図示の場合、固定部材６にボルト、ナット７で締結する固定羽子板金物８と可動羽子板金物９を緊張用の締付けボルト、ナット１０で連結し、可動羽子板金物９に、ワイヤーロープ１を固定する複数のＵボルト１１をナット１２で固定するようにしたものを例示している。
【００１７】
上記固定具２とワイヤーロープ１の端部の関係は、ワイヤーロープ１の端部拡径部５とＵボルト１１の間に拡大防止リング３が位置するように配置する。
【００１８】
なお、上記ワイヤーロープ１は、材質が鋼のほか、ステンレス、真鍮、カーボン繊維、合成樹脂の何れでもよく、図示の場合は、ビニールコートのワイヤーロープを示している。
【００１９】
上記ワイヤーロープ１の端部を処理して固定するには、ワイヤーロープ１の切り放し端部に、拡大防止リング３を外嵌挿入した状態で、このワイヤーロープ１の端部に端面から中心部に沿って皿ねじ４をねじ込む。
【００２０】
皿ねじ４のねじ込みにより、軸部４ａの外周のねじ山がロープの素線に対してねじを切る如く食い付き、進入した皿状頭部４ｂがワイヤーロープ１の端部を拡大防止リング３の内径よりも大径となるテーパー状の拡径部５に形成する。
【００２１】
上記ワイヤーロープ１の端部は、固定部材６に固定羽子板金物８と締付けボルト、ナット１０を介して取付けた可動羽子板金物９上に設置し、このワイヤーロープ１に外嵌したＵボルト１１をナット１２で可動羽子板金物９に固定することにより、可動羽子板金物９に対してワイヤーロープ１を接続する。
【００２２】
このとき、拡大防止リング３は、ワイヤーロープ１の端部拡径部５とＵボルト１１の間に位置するように配置する。
【００２３】
上記のようなワイヤーロープ１と固定具２の接続において、ワイヤーロープ１の緊張状態で、ワイヤーロープ１の端部に外嵌してある拡大防止リング３はワイヤーロープ１の端部に形成されたテーパー状の拡径部５に対して抜け止めとなり、かつ、Ｕボルト１１に当接することにより、ワイヤーロープ１に引っ張り荷重が加わった場合、図示のように、固定具２のＵボルト１１と拡大防止リング３及び拡径部５が順次密着することで、強固な耐引き抜き強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【００２４】
【図１】（ａ）はこの発明の端部固定方法を用いたワイヤーロープと固定具の接続状態を示す正面図、（ｂ）はワイヤーロープの端部処理状態の拡大した断面図
【符号の説明】
【００２５】
１ ワイヤーロープ
２ 固定具
３ 拡大防止リング
４ 皿ねじ
４ａ 軸部
４ｂ 皿状頭部
５ 拡径部
６ 固定部材
７ ボルト、ナット
８ 固定羽子板金物
９ 可動羽子板金物
１０ 締付けボルト、ナット
１１ Ｕボルト
１２ ナット
【技術分野】
【０００１】
この発明は、ワイヤーロープを張設するために、その端部を固定具に対して簡単強固に連結するための端部処理方法と端部固定方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
例えば、ワイヤーロープを固定部間に緊張状態で張設するには、ワイヤーロープの端部に対して固定部の構造に対応した端部処理を施す必要がある。
【０００３】
従来のワイヤーロープの端部処理方法としては、ワイヤーロープの端部近傍のストランドの撚りを緩め、ワイヤーロープの端部を折り返してリングを作った状態で、緩めたスとランドの間隙にワイヤーロープの端末を解いた素線をそれぞれ差し込んで接続部を形成し、この接続部の外側を樹脂層で被覆するようにしたものがある（特許文献１参照）。
【０００４】
また、別の端部処理方法として、ワイヤーロープの端末部分をソケット内に挿入し、その挿入側におけるワイヤーロープのワイヤー素線をほぐして茶筅状に拡げ、そのワイヤをほぐした区間における心綱を切断して除去し、この除去で露出した心綱の端面に耐熱性を有する詰め部材を詰め込んで覆い、この状態でソケット内に溶融金属を鋳込み、この金属の固化によりワイヤーロープとソケットとを一体化するようにしたものもある（特許文献２参照）。
【特許文献１】 特開平９−１５８０７２号公報
【特許文献２】 特開平１１−１２９６９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、前者の端部処理方法は、ワイヤーロープのストランドの撚りを緩め、緩めたスとランドの間隙にロープの端末を解いた素線をそれぞれ差し込んで接続部を形成するため、リングの形成に手間と時間がかかるだけでなく、接続現場での処理は困難である。
【０００６】
また、後者の端部処理方法は、拡大維持のために、鉛や化学物質等の溶融金属を鋳込むため、手間と時間がかかって接続現場での処理は困難であるだけでなく、鋼やステンレスの場合、油落しや洗浄をしなければ溶融金属の固着が得られないという問題がある。
【０００７】
そこで、この発明の課題は、ワイヤーロープの端部に皿ねじをねじ込む簡単な作業だけでよく、手間と時間がかからないだけでなく、接続現場での処理も容易に行えるワイヤーロープの端部処理方法と端部固定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記のような課題を解決するため、請求項１の発明は、ワイヤーロープの端部に拡大防止リングを外嵌し、このワイヤーロープの端部に端面から中心部に沿って皿ねじをねじ込むことにより前記端部を拡大防止リングの内径よりも大径のテーパー状に拡径させ、ワイヤーロープの端部を拡大防止リングに対して抜け止め状態にする構成を採用したものである。
【０００９】
請求項２の発明は、固定具に挿通したワイヤーロープの端部に、固定具に対して抜け止め状となる外径の拡大防止リングを外嵌し、このワイヤーロープの端部に端面から中心部に沿って皿ねじをねじ込むことにより皿ねじのねじ山をワイヤー素線にからませて前記端部を拡大防止リングの内径よりも大径に拡径させ、ワイヤーロープの端部を拡大防止リングに対して抜け止め状態にする構成を採用したものである。
【００１０】
ここで、上記ワイヤーロープは、材質が鋼のほか、ステンレス、真鍮、カーボン繊維、合成樹脂の何れでもよく、また、皿ねじはワイヤーロープの端面から、麻や合成樹脂を用いた中心の心部に向けてねじ込むと、ねじ山が心部を押し潰しながらロープの素線に対してねじを切る如く食い付き、この皿ねじの進入によって大径の頭部がワイヤーロープの端部をテーパー状に拡径させることになる。
【発明の効果】
【００１１】
請求項１の発明によると、ワイヤーロープの端部に皿ねじをねじ込む簡単な作業だけで、ワイヤーロープの端部をテーパー状に拡径させることができ、端部処理に手間と時間がかからないだけでなく、特別な工具も必要としないので接続現場での処理も容易に行える。
【００１２】
また、請求項２の発明によると、ワイヤーロープの端部に拡大防止リングを外嵌してあるので、この拡大防止リングはワイヤーロープの端部に形成されたテーパー状の拡径部に対して抜け止めとなり、ワイヤーロープに引っ張り荷重が加わった場合、固定具と拡大防止リング及び拡径部が密着し、加えて、皿ねじのねじ込みにより拡径部は圧縮力に強いので、強固な耐引き抜き強度を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【００１４】
図示のように、ワイヤーロープ１の端部を固定具２と結合するため、ワイヤーロープ１の端部に、スプリングワッシャーや輪状金物を用いた拡大防止リング３を外嵌し、このワイヤーロープ１の端部に端面から中心部に沿って皿ねじ４をねじ込むことにより前記端部を拡大防止リング３の内径よりも大径となるテーパー状の拡径部５に形成し、この拡径部５によってワイヤーロープ１の端部を拡大防止リング３に対して一方側へ抜け止め状態にしている。
【００１５】
上記皿ねじ４は、ワイヤーロープ１の端面から麻や合成樹脂を用いた中芯に向けて円錐形の軸部４ａをねじ込むと、軸部４ａが中芯を押し潰しながら外周のねじ山がロープの素線に対してねじを切った如くテーパー状に食い付き、この皿ねじ４の進入によって大径の皿状頭部４ｂがワイヤーロープ１の端部素線を中心からテーパー状に押し広げることによって錐形の拡径部５を形成することになる。
【００１６】
上記ワイヤーロープ１の端部を結合する固定具２は、図示の場合、固定部材６にボルト、ナット７で締結する固定羽子板金物８と可動羽子板金物９を緊張用の締付けボルト、ナット１０で連結し、可動羽子板金物９に、ワイヤーロープ１を固定する複数のＵボルト１１をナット１２で固定するようにしたものを例示している。
【００１７】
上記固定具２とワイヤーロープ１の端部の関係は、ワイヤーロープ１の端部拡径部５とＵボルト１１の間に拡大防止リング３が位置するように配置する。
【００１８】
なお、上記ワイヤーロープ１は、材質が鋼のほか、ステンレス、真鍮、カーボン繊維、合成樹脂の何れでもよく、図示の場合は、ビニールコートのワイヤーロープを示している。
【００１９】
上記ワイヤーロープ１の端部を処理して固定するには、ワイヤーロープ１の切り放し端部に、拡大防止リング３を外嵌挿入した状態で、このワイヤーロープ１の端部に端面から中心部に沿って皿ねじ４をねじ込む。
【００２０】
皿ねじ４のねじ込みにより、軸部４ａの外周のねじ山がロープの素線に対してねじを切る如く食い付き、進入した皿状頭部４ｂがワイヤーロープ１の端部を拡大防止リング３の内径よりも大径となるテーパー状の拡径部５に形成する。
【００２１】
上記ワイヤーロープ１の端部は、固定部材６に固定羽子板金物８と締付けボルト、ナット１０を介して取付けた可動羽子板金物９上に設置し、このワイヤーロープ１に外嵌したＵボルト１１をナット１２で可動羽子板金物９に固定することにより、可動羽子板金物９に対してワイヤーロープ１を接続する。
【００２２】
このとき、拡大防止リング３は、ワイヤーロープ１の端部拡径部５とＵボルト１１の間に位置するように配置する。
【００２３】
上記のようなワイヤーロープ１と固定具２の接続において、ワイヤーロープ１の緊張状態で、ワイヤーロープ１の端部に外嵌してある拡大防止リング３はワイヤーロープ１の端部に形成されたテーパー状の拡径部５に対して抜け止めとなり、かつ、Ｕボルト１１に当接することにより、ワイヤーロープ１に引っ張り荷重が加わった場合、図示のように、固定具２のＵボルト１１と拡大防止リング３及び拡径部５が順次密着することで、強固な耐引き抜き強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【００２４】
【図１】（ａ）はこの発明の端部固定方法を用いたワイヤーロープと固定具の接続状態を示す正面図、（ｂ）はワイヤーロープの端部処理状態の拡大した断面図
【符号の説明】
【００２５】
１ ワイヤーロープ
２ 固定具
３ 拡大防止リング
４ 皿ねじ
４ａ 軸部
４ｂ 皿状頭部
５ 拡径部
６ 固定部材
７ ボルト、ナット
８ 固定羽子板金物
９ 可動羽子板金物
１０ 締付けボルト、ナット
１１ Ｕボルト
１２ ナット
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ワイヤーロープの端部に拡大防止リングを外嵌し、このワイヤーロープの端部に端面から中心部に沿って皿ねじをねじ込むことにより前記端部を拡大防止リングの内径よりも大径のテーパー状に拡径させ、ワイヤーロープの端部を拡大防止リングに対して抜け止め状態にすることを特徴とするワイヤーロープの端部処理方法。
【請求項２】
固定具に挿通したワイヤーロープの端部に、固定具に対して抜け止め状となる外径の拡大防止リングを外嵌し、このワイヤーロープの端部に端面から中心部に沿って皿ねじをねじ込むことにより皿ねじのねじ山をワイヤー素線にからませて前記端部を拡大防止リングの内径よりも大径に拡径させ、ワイヤーロープの端部を拡大防止リングに対して抜け止め状態にすることを特徴とするワイヤーロープの端部固定方法。
【請求項１】
ワイヤーロープの端部に拡大防止リングを外嵌し、このワイヤーロープの端部に端面から中心部に沿って皿ねじをねじ込むことにより前記端部を拡大防止リングの内径よりも大径のテーパー状に拡径させ、ワイヤーロープの端部を拡大防止リングに対して抜け止め状態にすることを特徴とするワイヤーロープの端部処理方法。
【請求項２】
固定具に挿通したワイヤーロープの端部に、固定具に対して抜け止め状となる外径の拡大防止リングを外嵌し、このワイヤーロープの端部に端面から中心部に沿って皿ねじをねじ込むことにより皿ねじのねじ山をワイヤー素線にからませて前記端部を拡大防止リングの内径よりも大径に拡径させ、ワイヤーロープの端部を拡大防止リングに対して抜け止め状態にすることを特徴とするワイヤーロープの端部固定方法。
【図１】
【公開番号】特開２００６−１３２０６５（Ｐ２００６−１３２０６５Ａ）
【公開日】平成１８年５月２５日（２００６．５．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３４９１１５（Ｐ２００４−３４９１１５）
【出願日】平成１６年１１月２日（２００４．１１．２）
【出願人】（５０４２５００７１）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年５月２５日（２００６．５．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１１月２日（２００４．１１．２）
【出願人】（５０４２５００７１）
【Ｆターム（参考）】
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