説明

万能合成浸透性潤滑剤、方法およびプロダクトバイプロセス

さびおよび腐食の両方の中への浸透を与える能力を有する浸透性潤滑剤。さらに、この潤滑剤は金属の結晶表面に活発に浸透し、一方で極圧潤滑、移動しない長持ちする保護を示す。さらに、潤滑剤は8000ボルトを越える絶縁耐力を示し、同時に電気接点をきれいにし、それにより抵抗および関係する熱を低減する。好ましい態様はアルファ−オレフィン類、低臭芳香族溶媒、基油、および高引火ミネラルスピリットを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、酸化および過酷な化学物質により引き起こされるさびおよび腐食を溶解し、一方で高い絶縁保護を有する極圧潤滑能力を与えることができる合成浸透性潤滑剤に関する。
【背景技術】
【0002】
長年にわたり、さびおよび腐食に浸透するための多くの浸透性化合物が開発されてきたが、それらはもしあるとしてもわずかな潤滑の質しか示さない。さらに多くの局所用潤滑剤が潤滑のために開発されたが、またも、もしあるとしてもわずかな浸透能力しか示さない。開発された多くの製品の内で、極圧適応性を示したものはほとんど無かった。さらに、絶縁耐力の利益を与えるいくつかの工業製品が存在する。試験されたそれらは、それらの要求にはるかに不十分であることが分かった。さらに、電気接点をきれいにして抵抗および関係する熱を低減するために開発された多くの製品が存在する。これらの製品は、潤滑する、またはさびおよび酸化に浸透する能力をまたもひどく欠いている。
【発明の概要】
【0003】
本明細書において、酸化および過酷な化学物質により引き起こされるさびおよび腐食を浸透して金属の結晶表面の中に入り、極圧適応性を有する移動しない長持ちする潤滑剤を残す能力を有する浸透性潤滑剤を開示する。さらに、その製品は向上した伝導性のために電気接点をきれいにする一方で極めて高い絶縁耐力により絶縁および隔離を与える能力を示す。さらに、その製品は、鉄および非鉄物質に適用された場合、塩水を含む環境に耐性がある。この浸透性潤滑剤は、アルファ−オレフィン類;低臭芳香族溶媒;ならびに水素異性化された高い基油およびHT厳しく水素化分解された基油(HT Severe Hydro−cracked Base oils)からなる基油グループから選択される少なくとも1種類の基油;さらに他の成分を含む。この浸透性潤滑剤を製造する方法も開示する。
【0004】
具体的には、さびおよび腐食に浸透して溶解し、金属をきれいにし、酸化を除去し、一方で極圧潤滑、高度絶縁保護、および腐食耐性を含む潤滑を提供するための、次のものを含む万能合成浸透性潤滑剤を開示する:アルファ−オレフィン類;低臭芳香族溶媒;水素異性化された高い基油およびHT厳しく水素化分解された基油からなる基油グループから選択される少なくとも1種類の基油;ならびに高引火ミネラルスピリット(mineral spirits)。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明は、酸化または過酷な化学物質により引き起こされる腐食およびさびを溶解してゆるめるための一般的な浸透性の液体としての適用による、多機能浸透性潤滑剤の使用に関する。本発明はさらに、金属の結晶表面の中に浸透して将来の腐食に対して耐性がある潤滑フィルムを残す能力を有する。さらに、本発明は極圧適応性を有する防壁フィルムを残す。さらに、本発明は電気接点の間の酸化を除去して電気の最大限の流れを可能にし、一方で抵抗および抵抗と関係する熱を低減するための溶媒としての役割を果たす。本発明は抵抗の低減のために接点をきれいにするが、それはまた電気接点を隔離および絶縁してそれらを水分ならびに電気的なショートおよび故障を引き起こし得る他のそのような要素から保護する。本発明は、高い絶縁耐力を示す一方で浸透剤、潤滑剤、極圧潤滑剤、および接点クリーナーの特徴を示す。
【0006】
主成分
本発明の好ましい態様は、次のものの組み合わせである:
・アルファ−オレフィン類:これは主成分であり、それは、それを他のモノ−オレフィン類と区別する1−デセンをを含む線状アルファ−オレフィン類の、重合および水素添加による誘導体である。これらはアルケン類、重合したChlorowax液、および塩素化パラフィンとしても知られており、それらの炭素鎖の長さはC12、C14、C12〜14、C16〜18、C24〜30およびC20〜30であり、前記の塩素重量百分率は21.4%から70%までであり、HClは4〜10ppmであり、分子量は273.5〜650であり、Wt.Cl(2)は20から70%までであり、摂氏25度における比重は1.050〜1.50であり、HCLのJQD重量百分率は0.20〜0.60最大である。この成分に関する主な用途は、潤滑配合物、潤滑添加化合物、極圧添加配合物のため、および金属加工用化合物のためのものである。さらに、アルファ−オレフィン類または関係する製品は、老化または過度の水分が蓄積した際の燃料中の藻の増殖を低減させ、長時間にわたって燃料を安定化し、一方でエンジンの燃料システムおよび発火チャンバーに極度な潤滑を提供する。
【0007】
・低臭芳香族溶媒:これは主成分であり、それは塗料、ワニス、食品グレードのコーティング、接着剤、希釈剤、シンナー、農薬、家庭用殺虫剤、スプレー油/潤滑剤のためのシンナーおよび特殊化学品に理想的である高度に精製された、低毒性、低臭の溶媒である。芳香族の百分率は5%〜40%であり(EC−A−G04)、引火点は摂氏20〜80度であり(ASTM D−93)、摂氏30度(プラス/マイナス)における密度は0.600〜0.900である(ASTM D−4052)。
【0008】
・水素異性化された高い基油またはHT厳しく水素化分解された基油(HT Severe Hydro−cracked Base oils):この主成分は、芳香族化合物および不純物の含有量が少ない、または全く無い、厳しく水素化分解された、または水素異性化された基油であり、供給原材を水素と化学的に反応させて(3000 P.S.I.)硫黄、窒素および酸素を含む極性化合物を低減させ、または除去し、芳香族炭化水素を飽和環式炭化水素に変換し、重い多環式パラフィン分子を軽い飽和炭化水素に分割することにより得られる。これは水素仕上げされた(hydro−finished or hydro−polished)分画された油を含んでいてよい。基油は多数の潤滑油、モーター油、切削油、食品加工用、医薬用、工業用、農業用潤滑剤および極圧添加剤において用いることができる。これらは超低硫黄ディーゼル燃料の潤滑を増す。
【0009】
・高引火ミネラルスピリット:.11(酢酸n−ブチル)の蒸発速度を有し、石油留出物と呼ばれる無色の均質な溶液であり、それは選ばれた炭化水素から合成されてきた。これはしばしばストッダード溶媒(Stoddard Solvent)#3および/またはミネラルスピリットと呼ばれ、一般に家庭用および商業用の使用のためのクリーニング溶媒、エアロゾル、塗料、ラッカー、ワニスおよび塗料用シンナー中の溶媒として用いられ、飽和脂肪族および脂環式のC7〜C12の最大40%での混合物を用いる水素化脱硫溶媒抽出を受けている。引火点は摂氏40から55度まで、アニリン点は摂氏60から85度までの範囲であり、蒸気密度は摂氏15度で0.758(kg/L)である。この構成要素は酸化を溶解するのを助け、完成した製品をエアロゾル容器中で加圧する際に必要である。
【0010】
他の成分
・合成スルホン酸カルシウム類:100〜600のTBNを有する過塩基性(overbased)スルホン酸カルシウム、それはC20〜C24線状モノアルキルフェニルスルホン酸から製造することができ、その主目的は、鉄および非鉄金属に腐食保護、分散剤および油溶性添加剤中での洗浄性を与える極圧添加配合物のためのものであり、10.00〜20.00%の最小カルシウム重量、100〜600の全塩基価、mg KOH/g (ASTM D−2896)および800〜1200の平均分子量(ASTM D−3712)を有する。
【0011】
・メチル−イソブチルケトン類(MIBK):式(C6H12)CAS 108−10−1、引火性の液体。MIBKは一般にビニル、エポキシ、アクリルおよび天然樹脂、ニトロセルロース、塗料、ワニス、ラッカー、保護コーティング、レアメタルの抽出ならびに染料のための溶媒として用いられる。さらに、それは一般に抗生物質、ドライクリーニング調製品の製造およびメチルイソブチルカルビノールの合成において用いられる。それは天然に、オレンジ類、ブドウ類および酢の中に存在する。それは無色であり、低い沸点を有し、水、アルコール類、ほとんどの炭化水素および他の有機性の液体と、ある割合で混和可能である。MIBKは摂氏14度の引火点を有する。MIBKはアセトン類からダイマー化した(dimerised)アルコールのジアセトンアルコールへの縮合を含む3工程のプロセスにより製造される。さらに、ジアセトンは容易に水和してメシチルオキシド類を与える。次いでメシチルオキシド類を水素添加してMIBKにすることができる。MIBKは変性アルコール類のための変性剤として用いられ、それ自体急速乾燥剤に向いている。
【0012】
・溶媒で活性化した染料:ポリマー色形成(polymer color forming)化合物のアルコール(NAHA)溶液。これらは一般に、燃料および潤滑剤のグレードまたは指定された用途を同定するために用いられる。それらは粉末および液体の形の両方で製造され、製品に導入された際に安定であり、製品に同定可能な色を残す。
【0013】
・溶媒で活性化した芳香剤:0.005%〜1%のHAまたはNAHAを含む、アルコールで濃縮した芳香エッセンス。有効成分は細菌の増殖を妨げ、特定の化合物の化学的な臭いを隠すための選択的な芳香の使用を維持するための分子封入剤(固定剤)を含む。
【0014】
・ポリテトラフルオロエチレン(フッ素添加剤):CAS No 9002−84−0。フッ素添加剤はコロイドの形の有機性ポリマーであり、溶媒基礎化合物の中にブレンドして適用すると、水または風化条件に対して高度に耐性である。
【0015】
好ましいブレンド比率
それぞれの構成要素に関する好ましいブレンド比率を下記に示す。下記の百分率の範囲内に入る構成要素のブレンドを維持するのが重要である。下記に示す成分の1種類以上が浸透性潤滑剤から省かれた場合、残りの成分の重量百分率が比例して増大することに注意すべきである:
アルファ−オレフィン類:2〜30重量%、好ましくは7.0〜25重量%、より好ましくは9.0〜22重量%。最も好ましいのは17重量%である。
【0016】
低臭芳香族溶媒:2〜25重量%、好ましくは4.5〜18重量%、より好ましくは7〜14重量%。最も好ましいのは9.4重量%である。
水素異性化された高い基油およびHT厳しく水素化分解された基油:7〜55重量%、好ましくは10〜42重量%、より好ましくは15〜35重量%。最も好ましいのは31.5重量%である。
【0017】
高引火ミネラルスピリット:15〜60重量%、好ましくは20〜55重量%、より好ましくは25〜49重量%。最も好ましいのは34.6重量%である。
合成スルホン酸カルシウム類:0.05〜1.05重量%、好ましくは0.25〜0.95重量%、より好ましくは0.56〜0.87重量%。最も好ましいのは0.833重量%である。
【0018】
メチル−イソブチルケトン類:2.0〜25重量%、好ましくは4〜16重量%、より好ましくは5〜11重量%。最も好ましいのは7.2%である。
溶媒で活性化した染料:0.002〜0.005重量%、好ましくは0.0025〜0.004重量%、より好ましくは0.0027〜0.0035重量%。最も好ましいのは0.003重量%である。
【0019】
溶媒で活性化した芳香剤:0.001〜0.005重量%、好ましくは0.0015〜0.004重量%、より好ましくは0.00175〜0.003重量%。最も好ましいのは0.002重量%である。
【0020】
ポリテトラフルオロエチレン(フッ素添加剤):0.012〜0.097重量%、好ましくは0.022〜0.0925重量%、より好ましくは0.042〜0.085重量%。最も好ましいのは0.0835重量%である。
【0021】
構成要素をブレンドする好ましい順序
最初のブレンド(第1ブレンド)は、ポリアルファオレフィン類、低臭芳香族溶媒および基油を必要とし、液体が見た目に全く分離しない調和した混合物になるまでブレンドされるであろう。ブレンドは攪拌機の速度に基づき、温度はブレンドが完了するための時間の長さに影響するであろう。ブレンド時間は4から6時間までで異なっていてよい。それぞれの構成要素に関して理想的な温度は、理想的なブレンディングに関して摂氏22〜30度である。
【0022】
これをブレンドしている間に、メチルイソブチルケトン類、溶媒で活性化した染料および溶媒で活性化した芳香剤に関する第2ブレンドを、もっと小さい高速の密閉式ブレンダー中で製造し、次いで主なブレンドに添加する。
【0023】
合成スルホン酸カルシウム類はミネラルスピリットとおおよそ.25/75の比率で、ブレンドの初期の段階においてブレンドされて、第3ブレンドを生成するであろう。(用いられるミネラルスピリットは、より前で述べた好ましい百分率からのものであろう。)次いでこの第3ブレンド、または合成スルホン酸カルシウム類を欠くミネラルスピリット単独を、残りの成分と一緒に主なブレンドに添加することができ、構成要素が完全にブレンドされて調和した液体になったように見えるまで攪拌機を動かす。
【0024】
好ましいブレンド設備
本プロセスの順序は、一連のブレンディングおよびおよびホールディングタンクを含み、そこで製品の重量を量り、次いで安定した流れおよび圧力を維持するための制御バルブを通してポンプで送ることができる。ブレンディングは、製品の蒸発(喪失)を低減し、隠されていない火花への露出を防ぐために密封されたタンクの中で実施されるべきである。ブレンディング設備は、高速または低速ブレンディング装置の組み合わせによるものであることができる。タンクの大きさまたは体積は、ブレンドにとって決定的に重要ではない。
【0025】
本発明の万能な用途
製品は工業的に、実験に基づいて、極端な、および過酷な条件において試験された。本発明は、様々な形の機械加工にかけて、および電気的な適用においてそのように試験されており、そこでは水のような要素がショートの一定の源であり、電気的安全性および故障が関心事である。本発明は、極圧局所用潤滑剤として試験され、入手できるほとんどの潤滑剤の性能を上回った。最後に、製品は厳しく、実験的に、極度のさびおよび腐食を伴う適用において試験され、同じものに浸透してゆるめ、一方で金属上に保護防壁を残す能力を実証した。製品は、ブレーキローターの保護を含む意味深い結果と共に、鉄および非鉄物質と共にうまく働くその能力を示した。
【0026】
検査手順
製品はその分野に特有のものであるため、それ自体Timkenベンチテスターにおいて試験され、多くの時間にわたってエンジン潤滑剤の潤滑能力を上回る能力を実証した。検査した際に、平均的なエンジン潤滑剤は5〜7フットポンドにおいて失敗した。平均的な浸透剤は2フットポンド未満で失敗し、一方で本発明は30フットポンドの破壊的重量を超えた。さらに、絶縁耐力に関して試験した際に、本発明は8000ボルトを超える保護の能力を示した。本発明を機械、タッピング(tapping)およびドリルでの穴あけにおいて試験した際に、本発明は工具が接触および圧力の点において高度に精密な仕上がりを残すことを可能にした。
【0027】
試験結果
多目的浸透性潤滑剤の能力を測定するための特定のASTM−D試験プロトコルが存在しないため、本発明者は様々な試験の分野における製品の使用についての手法からの実際の結果を頼らなければならなかった。
【0028】
この実験的な試験は、全ての試験の分野における劇的な向上を示す本発明の能力を、まだ考えられていない適用の領域において前向きな結果を示す可能性があるかもしれない程度まで実証した。
【0029】
本発明の特定の好ましい特徴のみを説明し、記述したが、多くの修正、変更および置換が当業者に思い浮かぶであろう。従って、添付した特許請求の範囲が、本発明の真の精神の範囲内に入る全てのその修正および変更を含むことを意図していることが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
さびおよび腐食に浸透してそれを溶解する、ならびに金属をきれいにし、酸化を除去する一方で、極圧潤滑、高度絶縁保護、および腐食耐性を含む潤滑を提供するための、次のものを含む万能合成浸透性潤滑剤:
アルファ−オレフィン類;
低臭芳香族溶媒;
水素異性化された高い基油およびHT厳しく水素化分解された基油からなる基油グループから選択される少なくとも1種類の基油;ならびに
高引火ミネラルスピリット。
【請求項2】
さらに次のものを含む、請求項1に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
スルホン酸カルシウム類。
【請求項3】
さらに次のものを含む、請求項1に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
メチル−イソブチルケトン類。
【請求項4】
さらに次のものを含む、請求項1に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
溶媒で活性化した染料。
【請求項5】
さらに次のものを含む、請求項1に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
溶媒で活性化した芳香剤。
【請求項6】
さらに次のものを含む、請求項1に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
少なくとも1種類のフッ素添加剤。
【請求項7】
さらに次のものを含む、請求項1に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
メチル−イソブチルケトン類;
溶媒で活性化した染料:および
溶媒で活性化した芳香剤。
【請求項8】
さらに次のものを含む、請求項2に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
メチル−イソブチルケトン類;
溶媒で活性化した染料:および
溶媒で活性化した芳香剤。
【請求項9】
さらに次のものを含む、請求項8に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
少なくとも1種類のフッ素添加剤。
【請求項10】
請求項1に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、前記合成浸透性潤滑剤の成分が、前記アルファ−オレフィン類;前記低臭芳香族溶媒;前記の少なくとも1種類の基油;前記高引火ミネラルスピリット;スルホン酸カルシウム類;メチル−イソブチルケトン類;溶媒で活性化した染料;溶媒で活性化した芳香剤;およびフッ素添加剤からなる場合に:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;および
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記合成浸透性潤滑剤の前記成分の1種類以上が省かれた場合、前記重量百分率が比例して増大する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項11】
請求項2に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、前記合成浸透性潤滑剤の成分が、前記アルファ−オレフィン類;前記低臭芳香族溶媒;前記の少なくとも1種類の基油;前記高引火ミネラルスピリット;前記スルホン酸カルシウム類;メチル−イソブチルケトン類;溶媒で活性化した染料;溶媒で活性化した芳香剤;およびフッ素添加剤からなる場合に:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;および
前記スルホン酸カルシウム類が、それの0.05から1.05重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記合成浸透性潤滑剤の前記成分の1種類以上が省かれた場合、前記重量百分率が比例して増大する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項12】
請求項3に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、前記合成浸透性潤滑剤の成分が、前記アルファ−オレフィン類;前記低臭芳香族溶媒;前記の少なくとも1種類の基油;前記高引火ミネラルスピリット;スルホン酸カルシウム類;前記メチル−イソブチルケトン類;溶媒で活性化した染料;溶媒で活性化した芳香剤;およびフッ素添加剤からなる場合に:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;および
前記メチル−イソブチルケトン類が、それの2.0から25重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記合成浸透性潤滑剤の前記成分の1種類以上が省かれた場合、前記重量百分率が比例して増大する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項13】
請求項4に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、前記合成浸透性潤滑剤の成分が、前記アルファ−オレフィン類;前記低臭芳香族溶媒;前記の少なくとも1種類の基油;前記高引火ミネラルスピリット;スルホン酸カルシウム類;メチル−イソブチルケトン類;前記の溶媒で活性化した染料;溶媒で活性化した芳香剤;およびフッ素添加剤からなる場合に:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;および
前記の溶媒で活性化した染料が、それの0.002から0.005重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記合成浸透性潤滑剤の前記成分の1種類以上が省かれた場合、前記重量百分率が比例して増大する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項14】
請求項5に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、前記合成浸透性潤滑剤の成分が、前記アルファ−オレフィン類;前記低臭芳香族溶媒;前記の少なくとも1種類の基油;前記高引火ミネラルスピリット;スルホン酸カルシウム類;メチル−イソブチルケトン類;溶媒で活性化した染料;前記の溶媒で活性化した芳香剤;およびフッ素添加剤からなる場合に:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;および
前記の溶媒で活性化した芳香剤が、それの0.001から0.00175重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記合成浸透性潤滑剤の前記成分の1種類以上が省かれた場合、前記重量百分率が比例して増大する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項15】
請求項6に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、前記合成浸透性潤滑剤の成分が、前記アルファ−オレフィン類;前記低臭芳香族溶媒;前記の少なくとも1種類の基油;前記高引火ミネラルスピリット;スルホン酸カルシウム類;メチル−イソブチルケトン類;溶媒で活性化した染料;溶媒で活性化した芳香剤;および前記フッ素添加剤からなる場合に:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;および
前記フッ素添加剤が、それの0.012から0.097重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記合成浸透性潤滑剤の前記成分の1種類以上が省かれた場合、前記重量百分率が比例して増大する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項16】
請求項7に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、前記合成浸透性潤滑剤の成分が、前記アルファ−オレフィン類;前記低臭芳香族溶媒;前記の少なくとも1種類の基油;前記高引火ミネラルスピリット;スルホン酸カルシウム類;前記メチル−イソブチルケトン類;前記の溶媒で活性化した染料;前記の溶媒で活性化した芳香剤;およびフッ素添加剤からなる場合に:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;
前記メチル−イソブチルケトン類が、それの2.0から25重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記の溶媒で活性化した染料が、それの0.002から0.005重量パーセントまでを構成し;および
前記の溶媒で活性化した芳香剤が、それの0.001から0.00175重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記合成浸透性潤滑剤の前記成分の1種類以上が省かれた場合、前記重量百分率が比例して増大する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項17】
請求項8に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、前記合成浸透性潤滑剤の成分が、前記アルファ−オレフィン類;前記低臭芳香族溶媒;前記の少なくとも1種類の基油;前記高引火ミネラルスピリット;前記スルホン酸カルシウム類;前記メチル−イソブチルケトン類;前記の溶媒で活性化した染料;前記の溶媒で活性化した芳香剤;およびフッ素添加剤からなる場合に:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;
前記スルホン酸カルシウム類が、それの0.05から1.05重量パーセントまでを構成し;
前記メチル−イソブチルケトン類が、それの2.0から25重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記の溶媒で活性化した染料が、それの0.002から0.005重量パーセントまでを構成し;および
前記の溶媒で活性化した芳香剤が、それの0.001から0.00175重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記合成浸透性潤滑剤の前記成分の1種類以上が省かれた場合、前記重量百分率が比例して増大する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項18】
請求項9に記載の万能合成浸透性潤滑剤であって、ここで:
前記アルファ−オレフィン類が、それの2から30重量パーセントまでを構成し;
前記低臭芳香族溶媒が、それの2から25重量パーセントまでを構成し;
前記の少なくとも1種類の基油が、それの7から55重量パーセントまでを構成し;
前記高引火ミネラルスピリットが、それの15から60重量パーセントまでを構成し;
前記スルホン酸カルシウム類が、それの0.05から1.05重量パーセントまでを構成し;
前記メチル−イソブチルケトン類が、それの2.0から25重量パーセントまでを構成し;ここで:
前記の溶媒で活性化した染料が、それの0.002から0.005重量パーセントまでを構成し;
前記の溶媒で活性化した芳香剤が、それの0.001から0.00175重量パーセントまでを構成し;および
前記フッ素添加剤が、それの0.012から0.097重量パーセントまでを構成する、万能合成浸透性潤滑剤。
【請求項19】
次のことを含む方法により製造される、請求項1に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
前記アルファ−オレフィン類、前記低臭芳香族溶媒、および前記の少なくとも1種類の基油を、ブレンドが見た目に全く分離しない調和した混合物になるまでブレンドし、それにより第1ブレンドを製造し;ならびに
前記ミネラルスピリットを前記第1ブレンドに添加する。
【請求項20】
次のことを含む方法により製造される、請求項2に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
前記アルファ−オレフィン類、前記低臭芳香族溶媒、および前記の少なくとも1種類の基油を、ブレンドが見た目に全く分離しない調和した混合物になるまでブレンドし、それにより第1ブレンドを製造し;ならびに
前記ミネラルスピリットおよび前記スルホン酸カルシウム類を別にブレンドし、それにより第3ブレンドを製造し;ならびに
前記第3ブレンドを前記第1ブレンドに添加する。
【請求項21】
次のことを含む方法により製造される、請求項7に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
前記アルファ−オレフィン類、前記低臭芳香族溶媒、および前記の少なくとも1種類の基油を、ブレンドが見た目に全く分離しない調和した混合物になるまでブレンドし、それにより第1ブレンドを製造し;
前記メチル−イソブチルケトン類、前記の溶媒で活性化した染料、および前記の溶媒で活性化した芳香剤を別にブレンドし、それにより第2ブレンドを製造し;ならびに
前記第2ブレンドおよび前記ミネラルスピリットを前記第1ブレンドに添加する。
【請求項22】
次のことを含む方法により製造される、請求項8に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
前記アルファ−オレフィン類、前記低臭芳香族溶媒、および前記の少なくとも1種類の基油を、ブレンドが見た目に全く分離しない調和した混合物になるまでブレンドし、それにより第1ブレンドを製造し;
前記メチル−イソブチルケトン類、前記の溶媒で活性化した染料、および前記の溶媒で活性化した芳香剤を別にブレンドし、それにより第2ブレンドを製造し;
前記ミネラルスピリットおよび前記スルホン酸カルシウム類を別にブレンドし、それにより第3ブレンドを製造し;ならびに
前記第2および前記第3ブレンドを前記第1ブレンドに添加する。
【請求項23】
次のことを含む方法により製造される、請求項9に記載の万能合成浸透性潤滑剤:
前記アルファ−オレフィン類、前記低臭芳香族溶媒、および前記の少なくとも1種類の基油を、ブレンドが見た目に全く分離しない調和した混合物になるまでブレンドし、それにより第1ブレンドを製造し;
前記メチル−イソブチルケトン類、前記の溶媒で活性化した染料、および前記の溶媒で活性化した芳香剤を別にブレンドし、それにより第2ブレンドを製造し;
前記ミネラルスピリットおよび前記スルホン酸カルシウム類を別にブレンドし、それにより第3ブレンドを製造し;ならびに
前記第2および前記第3ブレンドおよび前記の少なくとも1種類のフッ素添加剤を前記第1ブレンドに添加する。

【公表番号】特表2011−508022(P2011−508022A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−539806(P2010−539806)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/087449
【国際公開番号】WO2009/085967
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(510171472)ベストライン・インターナショナル・リサーチ,インコーポレーテッド (3)
【出願人】(510171483)
【Fターム(参考)】