説明

三環式アニリドスピロラクタムCGRP受容体拮抗薬

本発明は、CGRP受容体の拮抗薬として有用であり、CGRPが関係する疾病、例えば頭痛、偏頭痛および群発性頭痛の治療または予防に有用である、式I


(式中、A、A、B、B、B、B、D、D、J、K、T、U、V、W、X、Y、Z、R、R5a、R5b、R5c、mおよびnは、本明細書の中で定義されている)の化合物に関する。本発明は、これらの化合物を含む医薬組成物、ならびにCGRPが関係するこうした疾病の予防または治療におけるこれらの化合物および組成物の使用にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

(式中、
およびAは、結合および−CR1314から、各々、独立して選択され、この場合、AおよびAのうちの一方は、場合によっては不在であり、
およびBは、
【化2】

から、各々、独立して選択され、
およびBは、結合、=C(R)−、−CR−、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=NR)−、=N−、−N(R)−、−O−、−S−、および−SO−から、各々、独立して選択され、この場合、BおよびBのうちの一方は、場合によっては不在であり、
およびDは、=C(R)−、−CR−、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=NR)−、=N−、−N(R)−、−O−、−S−および−SO−から、各々、独立して選択され、
Jは、=C(R6a)−、−CR1314−および−C(=O)−から選択され、
Kは、=C(R6b)−、−CR1314−、−C(=O)−、−SO−、=N−および−N(R6b)−から選択され、
T、UおよびVは、=C(R)−および=N−から、各々、独立して選択され、この場合、T、UおよびVのうちの少なくとも1つは、=C(R)−であり、
W、X、YおよびZは、結合、=C(R)−、−CR−、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=NR)−、=N−、−N(R)−、−O−、−S−、−S(O)−および−SO−から、各々、独立して選択され、
およびRは、
(1)水素、
(2)−C1−6アルキル[これは、非置換または、以下から、各々、独立して選択される1から7個の置換基で置換されている:
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−O−C1−6アルキル、
(d)−C3−6シクロアルキル、
(e)フェニルまたは複素環(この場合、複素環は、アゼチジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペラジニル、ピラゾリル、ピロリジニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、テトラゾリル、テトラヒドロフリルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、ハロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、−OCFおよびオキソから各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されている)、
(f)−CO(この場合、Rは、水素、−C3−6シクロアルキル、ベンジル、フェニルおよび非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−C1−6アルキルから、独立して選択される)、
(g)−NR1011(この場合、R10およびR11は、水素、−C5−6シクロアルキル、ベンジル、フェニル、−COR、−SO12および非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−C1−6アルキルから、各々、独立して選択される)、
(h)−SO12(この場合、R12は、非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−C1−6アルキル、−C5−6シクロアルキル、ベンジルおよびフェニルから選択される)、
(i)−CONR10a11a(この場合、R10aおよびR11aは、水素、非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−C1−6アルキル、−C5−6シクロアルキル、ベンジルおよびフェニルから、各々、独立して選択されるか、または
10aとR11aが一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルから選択される環を形成し、この環は、非置換または、−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、ハロ、ヒドロキシ、フェニルおよびベンジルから、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されている)、
(j)トリフルオロメチル、
(k)−OCO
(l)−(NR10a)CO
(m)−O(CO)NR10a11a
(n)−(NR)(CO)NR10a11aおよび
(o)−O−C3−6シクロアルキル]、
(3)−C3−6シクロアルキル[これは、非置換または、以下から、各々、独立して選択される1から7個の置換基で置換されている:
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−O−C1−6アルキル、
(d)トリフルオロメチル、および
(e)非置換または、−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびトリフルオロメチルから、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されているフェニル]、
(4)−C2−6アルキニル[これは、非置換または、以下から、各々、独立して選択される1から7個の置換基で置換されている:
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−O−C1−6アルキル、
(d)−C3−6シクロアルキル、
(d)トリフルオロメチル、および
(e)非置換または、−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびトリフルオロメチルから、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されているフェニル]、
(5)フェニルまたは複素環[この場合、複素環は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピリダジニル、ピロリジニル、アゼパニル、アゼチジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アゼピニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、フリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリル、ピロリル、キナゾリニル、テトラヒドロフリル、チアゾリニル、プリニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、1,3−ジオキソラニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、以下から、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されている:
(a)非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−C1−6アルキル、
(b)ハロ、
(c)ヒドロキシ、
(d)非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−O−C1−6アルキル、
(e)−C3−6シクロアルキル、
(f)フェニルまたは複素環(この場合、複素環は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびトリフルオロメチルから、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されている)
(g)−CO
(h)−(CO)R
(i)−NR1011
(j)−CONR1011
(k)オキソ
(l)−SR12
(m)−S(O)R12
(n)−SO12、および
(o)−CN]、
(6)ハロ、
(7)オキソ、
(8)ヒドロキシ、
(9)非置換または、1から5個のハロで置換されている−O−C1−6アルキル、
(10)−CN、
(11)−CO
(12)−NR1011
(13)−SO12
(14)−CONR10a11a
(15)−OCO
(16)−(NR10a)CO
(17)−O(CO)NR10a11a
(18)−(NR)(CO)NR10a11a
(19)−(CO)−(CO)NR10a11a
(20)−(CO)−(CO)OR、および
(21)−(NR10)(CO)R
から、各々、独立して選択され、
は、水素、非置換または、1から6個のフルオロで置換されているC1−6アルキル、C5−6シクロアルキル、ベンジルおよびフェニルから選択され、
5a、R5bおよびR5cは、水素、C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、−OCF、トリフルオロメチル、ハロ、ヒドロキシおよび−CNから、各々、独立して選択され、
6aおよびR6bは、
(1)水素、
(2)−C1−4アルキル[これは、非置換または、以下から、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されている:
(a)ハロ、
(b)−O−C1−6アルキル、
(c)−C3−6シクロアルキル、
(d)フェニルまたは複素環(この場合、複素環は、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、ハロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチルおよび−OCFから、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている)]、
(3)フェニルまたは複素環[この場合、複素環は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリジニル、アゼチジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、以下から、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている:
(a)非置換または、1から5個のフルオロで置換されている−C1−4アルキル、
(b)ハロ、
(c)ヒドロキシ、
(d)非置換または、1から5個のフルオロで置換されている−O−C1−4アルキル、
(e)−C3−6シクロアルキル、および
(f)フェニル]
(4)ハロ、
(5)ヒドロキシ、
(6)非置換または、1から5個のフルオロで置換されている−O−C1−6アルキル、
(7)−CN、
(8)−CO
(9)−NR1011、および
(10)−CONR10a11a
から、各々、独立して選択されるか、あるいは
6aおよびR6bとこれらが結合している原子(単数または複数)とが一緒になって、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、フラニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、チエニル、ジヒドロチエニルおよびジヒドロチオピラニルから選択される環を形成し、この環は、非置換または、以下
(a)−C1−6アルキル(これは、非置換または、以下から、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている:
(i)ハロ、
(ii)ヒドロキシ、
(iii)−O−C1−6アルキル、
(iv)−C3−6シクロアルキル、
(v)フェニルまたは複素環(この場合、複素環は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チエニルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、−C1−6アルキル、−O−C1−6アルキル、ハロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチルおよび−OCFから、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されている)、
(vi)−CO
(vii)−NR1011
(viii)−SO12
(ix)−CONR10a11a、および
(x)−(NR10a)CO)、
(b)フェニルまたは複素環(この場合、複素環は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピリダジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、ピペリジニルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、ハロ、ヒドロキシ、−C3−6シクロアルキル、非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−C1−6アルキルおよび非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−O−C1−6アルキルから、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている)、
(c)ハロ、
(d)−SO12
(e)ヒドロキシ、
(f)非置換または、1から5個のハロで置換されている−O−C1−6アルキル、
(g)−CN、
(h)−COR12
(i)−NR1011
(j)−CONR10a11a
(k)−CO
(l)−(NR10a)CO
(m)−O(CO)NR10a11a
(n)−(NR)(CO)NR10a11a、および
(o)オキソ
から、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されており、
13およびR14は、水素、ヒドロキシ、ハロおよび非置換または、1から6個のフルオロで置換されているC1−6アルキルから、各々、独立して選択され、
mは、1または2であり、
nは、1または2である)
の化合物およびこの医薬的に許容される塩ならびにこれらの個々のエナンチオマーおよびジアステレオマー。
【請求項2】
式Ia:
【化3】

を有する請求項1に記載の化合物およびこの医薬的に許容される塩ならびにこれらの個々のエナンチオマーおよびジアステレオマー。
【請求項3】
式Ib:
【化4】

を有する請求項1に記載の化合物およびこの医薬的に許容される塩ならびにこれらの個々のエナンチオマーおよびジアステレオマー。
【請求項4】
式Ic:
【化5】

を有する請求項1に記載の化合物およびこの医薬的に許容される塩ならびにこれらの個々のエナンチオマーおよびジアステレオマー。
【請求項5】
式Id:
【化6】

を有する請求項1に記載の化合物およびこの医薬的に許容される塩ならびにこれらの個々のエナンチオマーおよびジアステレオマー。
【請求項6】
式Ie:
【化7】

を有する請求項1に記載の化合物およびこの医薬的に許容される塩ならびにこれらの個々のエナンチオマーおよびジアステレオマー。
【請求項7】
が、CHであり、ならびにAが、結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
およびBが、
【化8】

から各々、独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
が、=C(R)−、−CR−、および−C(=O)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
が、結合である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
が、−CR−および−N(R)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
が、−CR−および−N(R)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Tが、=C(R)−および=N−から選択され;Uが、=C(R)−および=N−から選択され;Vが、=C(H)−であり;ならびにWが、結合、CRおよび−C(=O)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Xが、結合、−CR−および−C(=O)−から選択され、Yが、結合、−CR−および−C(=O)−から選択され、ならびにZが、結合、−CR−および−C(=O)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
およびRが、
(1)水素、
(2)−C1−6アルキル[これは、非置換または、以下から、各々、独立して選択される1から5個の置換基で置換されている:
(a)ハロ、
(b)ヒドロキシ、
(c)−O−C1−6アルキル、
(d)−C3−6シクロアルキル、
(e)フェニルまたは複素環(この場合、複素環は、アゼチジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、テトラゾリル、テトラヒドロフリルおよびモルホリニルから選択され、
これは、非置換または、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、ハロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチルおよび−OCFから各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている)、
(f)−CO(この場合、Rは、水素および−C1−4アルキルから、独立して選択される)、
(g)−NR1011(この場合、R10およびR11は、水素、非置換または、1から3個のフルオロで置換されている−C1−4アルキル、−CORおよび−SO12から、各々、独立して選択される)、
(h)−CONR10a11a(この場合、R10aおよびR11aは、水素、非置換または、1から3個のフルオロで置換されている−C1−4アルキル、および−C5−6シクロアルキルから、各々、独立して選択されるか、あるいは
10aとR11aが一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニルおよびモルホリニルから選択される環を形成し、この環は、非置換または、−C1−4アルキル、−O−C1−4アルキル、ハロおよびヒドロキシから、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている)、
(i)−(NR10a)CO]、
(3)−C3−6シクロアルキル[これは、非置換または、ハロ、ヒドロキシおよび−O−C1−6アルキルから、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている]、
(4)フェニルまたは複素環[この場合、複素環は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、ピロリジニル、アゼチジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、イミダゾリニル、インドリニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソインドリニル、テトラヒドロイソキノリニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、キナゾリニル、テトラヒドロフリル、ナフチリジニル、キノキサリニル、1,3−ジオキソラニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニルおよびモルホリニルから選択され、これは、非置換または、非置換または、1から3個のフルオロで置換されている−C1−4アルキル、非置換または、1から6個のフルオロで置換されている−O−C1−4アルキル、ハロ、ヒドロキシ、−C3−6シクロアルキル、−CO、−NR1011および−CONR1011から、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている]、
(5)ハロ、
(6)ヒドロキシ、
(7)非置換または、1から3個のハロで置換されている−O−C1−4アルキル、
(8)−CN、
(9)−CO
(10)−NR1011
(11)−CONR10a11a、および
(12)−(NR10a)CO
から、独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
Jが、=C(R6a)−および−CH−から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
Kが、=C(R6b)−、−CH−および−C(=O)−から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
が、水素および非置換または、フルオロで置換されている−C1−6アルキルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
5a、R5bおよびR5cが、水素、C1−6アルキルおよびハロからから独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
6aおよびR6bが、
(1)水素、
(2)−C1−4アルキル[これは、非置換または、ハロ、−O−C1−6アルキル、−C3−6シクロアルキルおよびフェニルから、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている]、
(3)フェニルまたは複素環[この場合、複素環は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル、オキサゾリル、テトラヒドロフリル、ピペリジニルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、ハロ、ヒドロキシ、非置換または、1から3個のフルオロで置換されている−C1−4アルキル、および非置換または、1から3個のフルオロで置換されている−O−C1−4アルキルから、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている]
(4)ハロ、
(5)−NR1011
(6)ヒドロキシ、
(7)非置換または、1から3個のハロで置換されている−O−C1−4アルキル
から、各々、独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
6aおよびR6bとこれらが結合している原子(単数または複数)とが一緒になって、フェニル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリルおよびチエニルから選択される環を形成し、この環が、非置換または、
(a)−C1−4アルキル(これは、非置換または、ハロ、−O−C1−6アルキル、−CO、−NR1011および−CONR10a11aから、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている)、
(b)フェニルまたは複素環(この場合、複素環は、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリジニル、アゼチジニル、ピペリジニルおよびモルホリニルから選択され、このフェニルまたは複素環は、非置換または、非置換または、1から5個のフルオロで置換されている−C1−4アルキル、非置換または、1から3個のフルオロで置換されている−O−C1−4アルキル、ハロおよびヒドロキシから、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている)、
(c)ハロ、
(d)ヒドロキシ、
(e)非置換または、1から5個のハロで置換されている−O−C1−6アルキル、
(f)−CN、
(g)−NR1011
(h)−CONR10a11a、および
(i)オキソ
から、各々、独立して選択される1から3個の置換基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
【化9】





から選択される化合物ならびにこの医薬的に許容される塩および個々のジアステレオマー。
【請求項23】
不活性担体および請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項24】
請求項1に記載の化合物の有効量の投与を含む、哺乳動物におけるCGRP受容体活性の拮抗方法。
【請求項25】
請求項1に記載の化合物の治療有効量を患者に投与することを含む、頭痛、偏頭痛もしくは群発性頭痛の治療、制御もしくは改善、またはリスクの低減を、こうした必要がある哺乳動物患者において行うための方法。
【請求項26】
偏頭痛、群発性頭痛および頭痛を治療または予防する方法であって、こうした治療が必要な人への、
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、
セロトニン作動薬、鎮痛薬、抗炎症薬、抗高血圧薬および抗痙攣薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
の共同投与を含む、前記方法。
【請求項27】
前記第二の薬剤が、5HT1B/1D作動薬、5HT1D作動薬および5HT1F作動薬から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第二の薬剤が、リザトリプタン、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、アルモトリプタン、エレトリプタン、アビトリプタン、フロバトリプタン、LY334370およびPNU−142633から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第二の薬剤が、エルゴタミンおよびジヒドロエルゴタミンから選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記第二の薬剤が、アスピリンまたはアセトアミノフェンである、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記第二の薬剤が、グルココルチコイドである、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記第二の薬剤が、非ステロイド性抗炎症薬である、請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記第二の薬剤が、イブプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、スリンダク、メロキシカム、ピロキシカム、テノキシカム、ロルノキシカム、ケトロラック、エトドラック、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、トルフェナム酸、ジクロフェナク、オキサプロジン、アパゾン、ニメスリド、ナブメトン、テニダップ、エタネルセプト、トルメチン、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、ジフルニサール、サルサレート、オルサラジンおよびスルファサラジンから選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記第二の薬剤が、トピラメート、ゾニサミド、ジバルプレックスナトリウム、プレガバリン、ガバペンチン、レベチラセタム、ラモトリジンおよびチアガビンから選択される抗痙攣薬である、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記第二の薬剤が、アンギオテンシンII拮抗薬、アンギオテンシンI拮抗薬、アンギオテンシン変換酵素阻害剤およびレニン阻害剤から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項36】
偏頭痛、群発性頭痛および頭痛を治療または予防する方法であって、こうした治療が必要な人への、
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
抗不安薬および神経弛緩薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
の共同投与を含む、前記方法。
【請求項37】
偏頭痛、群発性頭痛および頭痛を治療または予防する方法であって、こうした治療が必要な人への、
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
β−遮断薬およびカルシウムチャネル遮断薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
の共同投与を含む、前記方法。
【請求項38】
偏頭痛、群発性頭痛および頭痛を治療または予防する方法であって、こうした治療が必要な人への、
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
抗うつ薬、選択的セロトニン再取込み阻害剤およびNE再取込み阻害剤から選択される第二の薬剤の治療有効量と
の共同投与を含む、前記方法。
【請求項39】
偏頭痛、群発性頭痛および頭痛を治療または予防する方法であって、こうした治療が必要な人への、
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
ボツリヌス毒素AまたはBから選択される第二の薬剤の治療有効量と
の共同投与を含む、前記方法。
【請求項40】
偏頭痛、群発性頭痛および頭痛を治療または予防する方法であって、こうした治療が必要な人への、
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
バニロイド受容体拮抗薬、アデノシン1拮抗薬、NR2B拮抗薬、サブスタンスP拮抗薬、グランザイムB阻害剤、エンドセリン拮抗薬、ノルエピネフリン前駆体、一酸化窒素シンターゼ阻害剤、神経弛緩薬、ブラジキニン拮抗薬、ギャップジャンクション阻害剤、AMPA/KA拮抗薬、シグマ受容体作動薬、クロライドチャネルエンハンサー、モノアミンオキシダーゼ阻害剤、オピオイド作動薬およびロイコトリエン受容体拮抗薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
の共同投与を含む、前記方法。
【請求項41】
偏頭痛、群発性頭痛および頭痛を治療または予防する方法であって、こうした治療が必要な人への、
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
制吐薬、消化管運動促進薬およびヒスタミンH1拮抗薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
の共同投与を含む、前記方法。
【請求項42】
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
セロトニン作動薬、鎮痛薬、抗炎症薬および抗痙攣薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
を含む医薬組成物。
【請求項43】
前記第二の薬剤が、5HT1B/1D作動薬、5HT1D作動薬および5HT1F作動薬から選択される、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
前記第二の薬剤が、リザトリプタン、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、アルモトリプタン、エレトリプタン、アビトリプタン、フロバトリプタン、LY334370およびPNU−142633から選択される、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
前記第二の薬剤が、エルゴタミンおよびジヒドロエルゴタミンから選択される、請求項42に記載の組成物。
【請求項46】
前記第二の薬剤が、アスピリンまたはアセトアミノフェンである、請求項42に記載の組成物。
【請求項47】
前記第二の薬剤が、グルココルチコイドである、請求項42に記載の組成物。
【請求項48】
前記第二の薬剤が、非ステロイド性抗炎症薬である、請求項42に記載の組成物。
【請求項49】
前記第二の薬剤が、イブプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、スリンダク、メロキシカム、ピロキシカム、テノキシカム、ロルノキシカム、ケトロラック、エトドラック、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、トルフェナム酸、ジクロフェナク、オキサプロジン、アパゾン、ニメスリド、ナブメトン、テニダップ、エタネルセプト、トルメチン、フェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、ジフルニサール、サルサレート、オルサラジンおよびスルファサラジンから選択される、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
前記第二の薬剤が、トピラメート、ゾニサミド、ジバルプレックスナトリウム、プレガバリン、ガバペンチン、レベチラセタム、ラモトリジンおよびチアガビンから選択される抗痙攣薬である、請求項42に記載の組成物。
【請求項51】
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
アンギオテンシンII拮抗薬、アンギオテンシンI拮抗薬、アンギオテンシン変換酵素阻害剤およびレニン阻害剤から選択される第二の薬剤の治療有効量と
を含む医薬組成物。
【請求項52】
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
抗不安薬および神経弛緩薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
を含む医薬組成物。
【請求項53】
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
β−遮断薬およびカルシウムチャネル遮断薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
を含む医薬組成物。
【請求項54】
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
抗うつ薬、選択的セロトニン再取込み阻害剤およびNE再取込み阻害剤から選択される第二の薬剤の治療有効量と
を含む医薬組成物。
【請求項55】
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
ボツリヌス毒素AまたはBから選択される第二の薬剤の治療有効量と
を含む医薬組成物。
【請求項56】
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
バニロイド受容体拮抗薬、アデノシン1拮抗薬、NR2B拮抗薬、サブスタンスP拮抗薬、グランザイムB阻害剤、エンドセリン拮抗薬、ノルエピネフリン前駆体、一酸化窒素シンターゼ阻害剤、神経弛緩薬、ブラジキニン拮抗薬、ギャップジャンクション阻害剤、AMPA/KA拮抗薬、シグマ受容体作動薬、クロライドチャネルエンハンサー、モノアミンオキシダーゼ阻害剤、オピオイド作動薬およびロイコトリエン受容体拮抗薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
を含む医薬組成物。
【請求項57】
請求項1に記載の化合物またはこの医薬的に許容される塩の治療有効量と、および
制吐薬、消化管運動促進薬およびヒスタミンH1拮抗薬から選択される第二の薬剤の治療有効量と
を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2008−512456(P2008−512456A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531249(P2007−531249)
【出願日】平成17年9月6日(2005.9.6)
【国際出願番号】PCT/US2005/031617
【国際公開番号】WO2006/031491
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】