説明

不在交番等監視・応対テレビ電話システム

【課題】治安維持の根幹となっている交番・駐在所が不在となるケースが増えていて、地域住民の不安が大きいことから、勤務員不在時でも交番等へ行けば、ワンタッチ操作で警察官の顔を見ながら相談や要望が出来て、同時に交番内での不法行為に対する監視と音声警告などが可能で、しかも特別な回線を要しない低コストで移動性あるテレビ電話システムの導入が強く求められていた。
【解決手段】携帯テレビ電話端末とデータ送信カード、これに対応する音声・映像伝送装置を核に、テレビカメラ、ハードディスクレコーダー、テレビモニターなど多彩な機器の組み合わせで、変化に富んだ接続が可能なシステムを提供し、携帯電話無線網だけで、ワンタッチ接続、ハンズフリーでの双方向音声・映像通信、24時間撮影録画記録による交番等内外監視、音声警告並びに移動受信応対を可能にして上記課題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交番等勤務員が不在でも、来訪者の用件に適切かつ迅速に対応するため、テレビ電話機能付き携帯電話を応用した不在交番等監視・応対テレビ電話システムに関する。
【背景技術】
【0002】

近年、我が国の犯罪は、来日外国人による組織犯罪の多発、女性が被害に遭う殺人、監禁、強制わいせつなどの悪質犯罪や路上における強盗、住居への侵入犯罪も多発し、振り込め詐欺に代表される新手の犯罪も急増している。
【0003】
一方、交通事故は5年連続90万件を越え、毎年7000人を越える死者が出ている現状は、国民の誰もが交通事故に遭う危険があることを物語っている。
【0004】
警察ではこうした犯罪の予防や検挙、交通事故の抑止に努力しているが、犯罪の検挙率は20パーセント台半ばで推移していて、かつて世界一を誇った我が国の治安は崩壊の危機に直面しており、加えて、家庭内暴力や子供の虐待などの犯罪が深刻な社会問題となり、これら事案の増加に伴って国民の警察への相談・要望が爆発的に増えており、警察の果たすべき役割は大きいものの、限られた人員の中で警察の活動が増大する国民の需要に追いつけず、その結果、犯人は捕まらず交通事故抑止にも十分手が回らず、それでまた犯罪や交通事故が増えるという悪循環に陥っている。
【0005】
こうした治安悪化の要因に、交番等の警察官が本署の当直勤務や事件事故の応援に駆り出されて交番・駐在所を空にするケースが増えているため、地域社会の安全センターとして十分に機能していないという現状がある。
【0006】
交番等では、本署への引き上げ勤務や警ら等で事務所を空けるとき、大半は入口の施錠をしない開放型で、一部の県で入口の施錠をするところもあるが、開放型のところでは交番内に用件連絡簿と電話が置いてあるだけ、施錠型では外に連絡用の電話が取り付けられているところもあるが、暴漢に追われた人が交番に助けを求めて来たのに警察官が不在で、交番前で被害に遭う事例もあり対策の強化が求められている。
【007】
又、国民の多くは、拾得物の届けでもトラブルの相談であっても、交番等に用件があって来た者がそこで初めて不在であることを知ったとき、ほとんどの者が諦めて帰るのが実状であり、多くの国民はいつも警察官が交番等にいてくれることを強く望んでいる。しかし、国や都道府県の厳しい財政事情のもと、それを満たすだけの増員を期待するのは困難であるから、次善の方策として、例えば交番等と警察署間でテレビ電話を応用したシステムなど、事実上いつも警察官がいるのと同じ状況にあるシステムの整備が望まれているが、現在そのシステムは存在しない。
【0008】
従来のテレビ電話システムにはインターネットを利用したものや電話の固定回線を利用したものが存在し、例えば前者ではIPテレビ会議システム(例えばギンガネット(商標登録))があり、後者では携帯電話用テレビ電話を親機とし、デュアルモード電話機を子機として遠隔のテレビ電話通信を行うとする公開特許公報があり(例えば特許文献1参照)、これに近い内容の製品として、NTT東日本、NTT西日本が発売しているNTTドコモの第3世代携帯電話FOMA(商標登録)との間で映像通信可能なデュアルモードテレビ電話機Moppet(モペット)がある(例えば非特許文献1参照)。
【0009】
上記後者の従来システムは、NTTドコモのテレビ電話機能付き携帯電話「FOMA」(商標登録)を親機とし、ISDN回線に接続されたモペットを子機として、外出先のFOMA端末からリアルタイムで映像と音声をオフィスに送信することができるというものであるが、これはテレビ電話をかけるときに子機モペットの前に相手がいなくてはならないから、あらかじめ電話をかける時間を決めておくか、予告電話をかけてから本電話をかけるというものである。
【特許文献1】特開2004−153768号 公報
【非特許文献1】デュアルモードテレビ電話機「Moppet(モペット)」NTT西日本、NTT東日本 平成13年11月28日 インターネット広告
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記モペットはISDN回線でないと利用できないため、ISDN回線を導入していない交番等で使用できず、仮にモペットを交番等に置くとすれば交番等ごとに、警察署に置く場合は警察署ごとにISDN回線の契約が必要で、現に交番等にある固定回線は一般からの連絡用に公開されているほかFAX等他の機能と併用されているので、この回線をフリーにするには、交番等ごとに新たに専用回線を敷設しなければならず、すると交番等ごとにNTTとの回線新設のための基本工事費、交換機等工事費、屋内配線工事費、機器工事費がいるほか、電話回線基本料、ISDN回線基本料、テレビ電話通信料、それにモペット電話機代等が必要となり、イニシャルコストとランニングコストは極めて割高になり財政面で実現が困難である。
【0011】
次に交番等にFOMAを置いて警察署に5インチ程度の液晶モニターを有する卓上電話型テレビ電話機モペットを置く場合を考えても、一署で複数の交番等に対応する場合、話中で接続不能という事態を避けるため、交番等に置くFOMA端末の数だけ警察署にモペットを置く必要があり、1署で10数カ所の交番等を有する場合に、警察署の事務室に10数台のモペットを置くのは物理的に不可能であること、それに、モペットに携帯性がないため警察官が必ず側にいなければならないという制約があるので、たえず街頭活動を行っている警察の勤務形態からすると、移動活動に欠かせない「携帯性」がないという致命的欠点がある。
【0012】
また、FOMA端末だけ交番等に置く場合を考えても、テレビ電話の操作が複雑で来訪する老若男女すべての人が使えないうえ、モペットには録画機能が無く、FOMAの動画記録も最長10数秒で映像を長時間記録する機能がないため、交番等の監視という意味で必要な交番内映像と音声を記録することが出来ない欠点がある。
【0013】
IPテレビ電話システムはインターネット利用であるから、通話中の個人情報がインターネットのプロバイダを経由して一旦外に出るため、アクセスする不特定多数者に流出する危険性が高く、プライバシーにかかる深刻な個人情報が多い通話という特殊性を考えると、インターネットを利用するテレビ電話システムは個人情報の保護という点で重大な問題がある。
【0014】
以上のような従来のテレビ電話システム及びテレビ会議システムは、これを交番等不在時の来訪者応対に利用するには、回線使用料等のコスト高、設置場所の物理的不可能性、記録性等の欠如、個人情報の保護など解決すべき課題があった。
【問題を解決するための手段】
【0015】
従来のテレビ電話システムの欠点である「回線使用料のコスト高」については、交番等側に携帯電話電波網を使用する音声・映像伝送装置を使うことにより、交番等側と警察署間の通信が無線網で接続されるので、交番等ごとの回線敷設が不要で特別な工事費等要しない。
【0016】
「不携帯性」については、受信側の警察署に携帯テレビ電話端末を置くことで、警ら中あるいは当直中の警察官がいつでもどこでも手軽に持ち運んで対応することができるという利点がある。
【0017】
また、従来の携帯テレビ電話端末の欠点である「操作の複雑さ」については、交番等側にワンタッチボタン又は人感センサーによる発信を採用することにより、緊急の用件で来訪した者の要望に応えることが可能であり、老若男女すべての者が特別の操作の必要なしにテレビ電話を接続することも可能となる。
【0018】
「記録性能の欠点」については、120GB以上のハ−ドディスクレコーダーを接続することによって長時間録画を実現し、これにより通話時の双方向映像と音声が長時間録画され、交番等事務所内外で起きた犯罪や紛議についても事後の再生ができるので適切に対処することができる。
【0019】
「機器配置のスペース」の問題については、交番等側のカウンター上には小さなボタンとマイクを置くだけ、警察署に置く受信機器は手のひらに乗る携帯テレビ電話端末であるので、仮に10数台並べてもスペースの問題は生じない。
【0020】
本発明は、以上の点を解決するために次のような構成を採用する。
交番等側の構成は、来訪者を撮影するテレビカメラは逆行補正・暗視装置・ズーム付として来訪者が入ってくる位置の事務所内正面壁に設置し、テレビモニターは13インチ位の小型テレビモニターを採用し同じく正面壁に設置する。来訪者の映像と来訪用件の音声を警察署の携帯テレビ電話端末(例えばFOMAP900iv(商標登録))に発信するデータ送信カード(例えばFOMAF2402)を差し込んだ伝送装置(例えばViewerPort(ビュワポート)(商標登録))、音声・映像を記憶させるハードディスクレコーダー、停電時の電源である無停電電源装置(UPS)を事務所壁の棚に置き、カメラの正面カウンター上に、来訪者の音声を拾うマイクとマイクロホンアンプ、発信用スイッチボタンを置き、マイクとスイッチボタンはテレビ電話案内板に組み込み接続する。
【0021】
交番等のスペースの問題で、壁掛けテレビモニターより卓上型が適する交番等では卓上型にし、施錠型交番であっても交番等入口外にテレビカメラ、テレビモニター、スイッチボタン、マイクを設置して運用することも可能であり、来訪者の用件内容がプライバシーなど秘密性を要する場合の対応として、ハンズフリー通話をハンドセットによる送受話器通信に切り替えることも可能である。
【0022】
警察署には交番等から送られた音声と映像を受信する携帯テレビ電話端末、AVセレクター、映像の拡大表示を可能にするテレビモニターを置き、テレビモニターは映像を拡大表示するときだけ使用し、AVセレクターは一署に数台の携帯テレビ電話端末を置くときに、それぞれに対応する交番等の映像を切り替え表示するのに使用する。
【発明の効果】
【0023】
本発明のシステムは、交番等に設置した逆行補正・暗視機能付きカメラで、昼夜間来訪者の撮影はもとより、交番等内映像を24時間撮影監視し、同時に音声・映像をハードディスクレコーダー(120GB以上)に記録させ、勤務員の在不在を問わず交番等内での犯罪や紛議の解決資料として事後の再生活用が可能であることから、事案の解決に寄与するほか、警察活動の透明性が確保されるという効果がある。この記録保存は数日間で以後上書き記録とすることで個人映像等は自動的に消去され個人情報は保護される。
【0024】
又、本発明は、ワンタッチ又は人感センサー接続であるうえインターネット回線利用とは違い携帯電話電波網での1対1の閉域接続であるから、セキュリティー面の安全性が高く国民の誰もが簡単に、しかも安心して利用することができるから、利用が増えて国民の安全や警察目的の達成に大きな効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明による好適な実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0026】
図1の接続は、(1)テレビモニターの映像入力と(3)伝送装置の映像出力を繋ぎ、(6)スイッチボタンのモノミニプラグを(3)伝送装置のセンサー端子へ、(2)テレビカメラの映像出力と(5)ハードディスクレコーダーの映像入力、(5)ハードディスクレコーダーの映像出力を(3)伝送装置の映像入力に、(5)ハードディスクレコーダーの音声出力2カ所を(3)伝送装置のマイクと(1)テレビモニターの音声入力に、(5)ハードディスクレコーダーの音声入力と(3)伝送装置の音声出力、(9)マイクのプラグは(7)アンプの音声入力を通って音声出力から(5)ハードディスクレコーダーの音声入力へ、(2)テレビカメラと(5)ハードディスクレコーダーは(8)無停電電源装置に接続する。
【0027】
警察署側の機器は、交番等からのデータ通信を受信する(10)携帯テレビ電話端末と(1)テレビモニターで、必要に応じてディスプレイの映像をテレビモニターに接続し、その場合はハンズフリーで応対、携帯テレビ電話端末だけで応対の時はイヤホンマイク若しくはハンズフリーでの通話とし、携帯テレビ電話端末は常時充電状態で置く。
【0028】
以上のシステムは次のようにして使用する。
図1に添って説明すると、来訪者が、交番カウンター上の(6)スイッチボタンを押すと、(3)伝送装置のセンサーが作動し、(4)データ送信カードにより携帯電話電波網で映像・音声が警察署配置の(10)携帯テレビ電話端末に送信されるので、警察署内勤務員又は(10)携帯テレビ電話端末を持参して署外活動中の警察官が、(10)のテレビカメラ受信ボタンを押すとテレビ電話が接続される。
【0029】
来訪者は交番等の(1)テレビモニター画面の警察官の映像を見ながら、交番カウンター上の(9)マイク前に立ってハンズフリーで警察官と双方向通話し、本署警察官は必要により来訪者映像を(1)テレビモニターに表示し、署外活動警察官の場合は、(10)携帯テレビ電話端末の映像で確認しながら来訪者の用件に対応する。
【0030】
用件が終了すると、警察署の警察官側においてテレビ電話を切断するが、交番等内の音声・映像は交番勤務員の在不在にかかわらず120GB以上の記憶容量を持つ(5)ハードディスクレコーダーで概ね数日間エンドレス記録ののち上書きされ、事後再生によって交番等内で起きた犯罪の捜査や紛議の事案解決資料としても活用することが可能であって、警察目的の達成と利用する国民の要望にも応えることができる。来訪者等の映像は必要最少の期間保存された後自動的に消去される。
【実施例2】
【0031】
図2に添って説明すると、一警察署間内に複数交番等ある場合は、交番等ごとに対応する携帯テレビ電話端末を警察署に配置し、例えば、K1交番からの発信はK1の携帯電話番号を登録した本署の(10)携帯テレビ電話端末で受信し、それぞれ異なった着信音と「○○交番から着信がありました」とメッセージを登録しておくことにより他の交番と混同しないよう区別して使用し、受信する警察官が一人の時はAVセレクターで映像を切り替えて応対する。
【実施例3】
【0032】
図3は施錠型不在交番等の場合で、図に添って機器の配置と使用法を説明すると、交番等事務所内に(5)ハードディスクレコーダー、(8)無停電電源装置(UPS)、(7)マイクロホンアンプ、(4)データ通信カード(3)音声・映像伝送装置を設置を接続し、入口外の壁にアクリル板で囲った簡易ボックスを取り付け、その中に事務所内の上記機器と接続した(9)マイク、(6)スイッチボタンを置き、その斜め上方の風雨避け屋根の下に、(2)テレビカメラと(1)テレビモニターを設置し、警察署には(10)携帯テレビ電話端末と(1)テレビモニターを配置する。
【0033】
来訪者が簡易ボックスを開けてスイッチボタンを押すことにより、固定回線及びISDNなど特別な回線を要せず(11)携帯電話電波網によって、事務所内(3)伝送装置のセンサーが作動して警察署の(10)携帯テレビ電話端末に接続され、来訪者は入口外の(1)テレビモニターに現れた警察官の映像を見て、警察官は警察署で上記(10)携帯テレビ電話端末又は(1)テレビモニターでお互い映像を見ながら双方向通信を行うと同時に、来訪者を含む周辺の音声・映像を24時間録音録画記録して監視することができる。
【実施例4】
【0034】
図4は来訪者のプライバシーに配慮してハンドセット(例えばDialpadPhoneハンドセットDP−101Y/TC)で通話する場合における機器の接続で、請求項1の機器配置を基本にハンドセットを採用するもので、その接続は、(9)マイクを(13)ハンドセットのマイクインに、(13)ハンドセットのスピーカー出力から(1)テレビモニターの音声入力に、(13)ハンドセットのマイク出力と(5)ハードディスクレコーダーの音声入力を繋ぎ、(5)ハードディスクレコーダーの音声出力と(3)ビュワポートのマイク入力、(3)ビュワポートのヘッドホン出力と(13)ハンドセットのスピーカー入力、(3)ビュワポートの音声出力を(5)ハードディスクレコーダーの音声入力へ、(3)ビュワポートの映像出力を(1)テレビモニターの映像入力へ、(5)ハードディスクレコーダーの映像出力から(3)ビュワポートの映像入力へ、(2)テレビカメラは(5)ハードディスクレコーダの映像入力に、(6)スイッチボタンは(3)ビュワポートにとそれぞれ接続する。
【0035】
図4の使用方法は、来訪者が不在交番等の(9)を押すと(3)のセンサーが作動し、(4)から(10)にテレビ電話が接続され、警察署の警察官が(10)のモニター映像を見ながら来訪者に「どんなご用ですか、ハンドセットの受話器を取ると声が外に出ずに話せます」と教示し、来訪者がハンドセットの受話器を取るとテレビモニターのスピーカーから出ていた警察官の声は受話器からの声に切り替わり、来訪者の声もハンドセットの送話部分から通話出来るようになる。
【0036】
交番等内外に2台以上のテレビカメラを設置する場合は、切り替えスイッチかカメラ制御器でコントロールして録画記録される。
【0037】
通話終了後は警察署側で切断する。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、警察の業務多忙で半ば常態化している不在交番・不在駐在所の機能を補完するほか、各種企業でも無人となりがちな営業所等にも利用できるし、行政機関の無人連絡所とすることもできる。また、一般家庭でもインターホンと連動させて外出先からの来訪者応対に、夜間は人感センサーに切り替えて防犯監視カメラとして利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】は、交番等内及び警察署に設置する機器の種類と接続の正面図
【図2】は、交番等内及び警察署内に複数台設置する時の機器の接続正面図
【図3】は、不在交番等の入口施錠型の場合に、外壁等にマイク、スイッチボタン、テレビ カメラ、テレビモニターを設置・接続する正面図
【図4】は、来訪者の通話用にハンドセットを採用した場合の接続正面図
【図5】は、不在交番等監視・応対システムの図1対応イメージ図
【符号の説明】
【0040】
1 テレビモニター
2 テレビカメラ
3 音声・映像伝送装置
4 データ通信カード
5 ハードディスクレコーダー
6 スイッチボタン
7 マイクロホンアンプ
8 無停電電源装置(UPS)
9 マイク
10 携帯テレビ電話端末
11 携帯電話無線網
12 AVセレクター
13 ハンドセット
A 交番・駐在所内事務室
B 警察署内事務室
C 交番・駐在所入口外
K1〜K6 交番

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交番・駐在所(以下交番等と表現)事務所内に、テレビカメラ、ハードディスクレコーダー、テレビモニター、マイク、マイクロホンアンプ、スイッチボタン又は人感センサー、無停電電源装置(UPS)、音声・映像伝送装置を設置・接続し、警察署には交番等からの音声と映像を受信するテレビ電話機能付き携帯電話端末(以下携帯テレビ電話端末と表現)とテレビモニターを配置し、固定回線及びISDNなど特別な回線を要せず、携帯電話電波網によって、交番等警察官が不在でも事務所内のワンタッチボタン又は人感センサーの作用で発信された音声と映像を、警察署の警察官若しくは署外活動中の警察官が上記携帯テレビ電話端末で受信し、発信来訪者と警察官がお互いにモニター映像を見ながらハンズフリーで双方向通信を行うと同時に、交番等内の音声・映像を24時間録音録画記録して監視することを特徴とする不在交番等監視・応対テレビ電話システム。
【請求項2】
請求項1記載の関連で、一警察署管内に複数の交番等がある場合のシステムとして、交番等事務所ごとにテレビカメラ、ハードディスクレコーダー、テレビモニター、マイク、マイクロホンアンプ、スイッチボタン又は人感センサー、無停電電源装置(UPS)、音声・映像伝送装置を設置・接続し、警察署には交番等の数と同数の携帯テレビ電話端末と、テレビモニター及びAVセレクターを各1配置し、固定回線及びISDNなど特別な回線を要せず、携帯電話電波網によって、交番等警察官が不在でも事務所内のワンタッチボタン又は人感センサーの作用で発信された音声と映像を、警察署の携帯テレビ電話端末で受信し、テレビモニターで映像を見るときは、AVセレクターでモニターの画面を切り替え、移動の時は持参した携帯テレビ電話端末で、発信来訪者と警察官が互いにモニター映像を見ながらハンズフリーで双方向通信を行い、同時に交番内の音声・映像を24時間録音録画記録して監視することを特徴とする不在交番等監視・応対テレビ電話システム。
【請求項3】
請求項1関連の拡張システムで、交番等の入口ドアに施錠して不在とする場合のシステムとして、交番等事務所内にハードディスクレコーダー、無停電電源装置(UPS)、マイクロホンアンプ、音声・映像伝送装置を設置・接続し、入口外の壁にアクリル板で囲った簡易ボックスを取り付け、その中に事務所内の上記機器と接続したマイク、スイッチボタンを置き、その斜め上方の風雨避け屋根の下に、テレビカメラとテレビモニターを設置し、警察署には携帯テレビ電話端末とテレビモニターを配置し、来訪者が簡易ボックス内のスイッチボタンを押すことにより、事務所内伝送装置のセンサーが作動して警察署の携帯テレビ電話端末に接続され、固定回線及びISDNなど特別な回線を要せず、携帯テレビ電話電波網によって、来訪者は入口外のテレビモニターに現れた警察官の映像を見て、警察官は警察署で上記携帯テレビ電話端末又はテレビモニターでお互い映像を見ながら双方向通信を行うと同時に、来訪者を含む周辺の音声・映像を24時間録音録画記録して監視することを特徴とする不在交番等監視・応対テレビ電話システム。
【請求項4】
請求項1関連の拡張システムで、来訪者とこれに応対する警察官の通話が音声外部出力のハンズフリー方式でなくハンドセットでの送受信通話システムとする場合、交番等事務所内に、テレビカメラ、ハードディスクレコーダー、テレビモニター、スイッチボタン又は人感センサー、無停電電源装置(UPS)、音声・映像伝送装置、それにマイクとハンドセットを設置・接続し、警察署には交番等からの音声と映像を受信する携帯テレビ電話端末とテレビモニターを配置し、固定回線及びISDNなど特別な回線を要せず、携帯テレビ電話電波網によって、交番等警察官が不在でも事務所内のワンタッチボタン又は人感センサーの作用で発信された音声と映像を、警察署の警察官若しくは署外活動の警察官が上記携帯テレビ電話端末で受信して、発信来訪者と警察署警察官がお互いにモニター映像を見ながらハンズフリーで双方向通信を行い、通話内容を他人に聞かれたくないときはハンドセットの送受話器通話に切り替え、同時に交番等内の音声・映像を24時間録音録画記録して監視することを特徴とする不在交番等監視・応対テレビ電話システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−222923(P2006−222923A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−66262(P2005−66262)
【出願日】平成17年2月9日(2005.2.9)
【出願人】(505087252)
【Fターム(参考)】