説明

不揮発性メモリセル、不揮発性メモリ装置、及び不揮発性メモリ装置の製造方法

【課題】不揮発性メモリセルを提供する。
【解決手段】不揮発性メモリセルは、互いに離隔され順次に積層された第1層間絶縁膜及び第2層間絶縁膜、第1層間絶縁膜と第2層間絶縁膜とを貫く第1電極、第1電極の側面に沿って第1電極と並ぶように形成された抵抗変化膜、及び第1層間絶縁膜と第2層間絶縁膜との間に形成された第2電極を含み、第2電極は金属からなる導電膜と導電膜が含む導電物質の拡散を防止する拡散防止膜を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不揮発性メモリセル及びこれを含む不揮発性メモリ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリ装置は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化インジウム(InP)などのような半導体を利用して実現する記憶装置である。半導体メモリ装置は大きく揮発性メモリ装置と不揮発性メモリ装置に区分される。
【0003】
揮発性メモリ装置は、電源供給が遮断されると保存していたデータが消滅するメモリ装置である。揮発性メモリ装置は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)などを含む。不揮発性メモリ装置は、電源供給が遮断されても保存していたデータを維持するメモリ装置である。不揮発性メモリ装置は、ROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Electrically Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)、フラッシュメモリ装置、抵抗メモリ装置(例えば、PRAM(Phase−change RAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)、ReRAM(Resistive RAM))などを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、集積度を向上させた不揮発性メモリセルを提供するものである。
【0005】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、集積度を向上させた不揮発性メモリ装置を提供するものである。
【0006】
本発明が解決しようとするまた他の技術的課題は、集積度を向上させた不揮発性メモリ装置の製造方法を提供するものである。
【0007】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は次の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記技術的課題を達成するための本発明の不揮発性メモリセルの一実施形態は、互いに離隔して順次に積層された第1層間絶縁膜及び第2層間絶縁膜と、第1層間絶縁膜と第2層間絶縁膜とを貫く第1電極と、第1電極の側面に沿って第1電極と並ぶように形成された抵抗変化膜と、第1層間絶縁膜と第2層間絶縁膜との間に形成された第2電極と、を含み、第2電極は金属からなる導電膜と、導電膜が含む導電物質の拡散を防止する拡散防止膜とを含む。
【0009】
前記技術的課題を達成するための本発明の不揮発性メモリセルの他の実施形態は、互いに離隔され順次に積層された第1層間絶縁膜及び第2層間絶縁膜と、第1層間絶縁膜と第2層間絶縁膜とを貫く第1電極と、第1電極の側面に沿って第1電極と並ぶように形成された抵抗変化膜と、第1層間絶縁膜と第2層間絶縁膜との間に形成された第2電極と、を含み、第1電極または第2電極のうち少なくとも何れか一つは金属からなる導電膜を含み、第1電極と第2電極の仕事関数は4.0eV〜6eVであり、抵抗変化膜は酸素欠乏によってN型半導体の特性を有する金属酸化膜である。
【0010】
前記他の技術的課題を達成するための本発明の不揮発性メモリ装置の一実施形態は、ビットライン及びビットラインコンタクトが形成された第1層間絶縁膜と、第1層間絶縁膜上に交互に積層された多数の第2層間絶縁膜及び第1電極と、多数の第2層間絶縁膜と第1電極とを貫いて、ビットラインコンタクトと接触する第2電極と、第2電極の側面に沿って第2電極と並ぶように形成された抵抗変化膜と、を含み、第1電極と第2電極のうち少なくとも何れか一つは金属からなる導電膜を含む。
【0011】
前記他の技術的課題を達成するための本発明の不揮発性メモリ装置の他の実施形態は、交互に積層された多数の第1層間絶縁膜及び第1電極と、多数の第1層間絶縁膜と第1電極とを貫く多数の第2電極と、第2電極の側面に沿って第2電極と直接接触して並ぶように形成され、第1電極と直接接触する多数の抵抗変化膜と、を含み、多数の第1電極と多数の第2電極のうち少なくとも何れか一つは金属からなる導電膜を含み、多数の第1電極、多数の第2電極、及び多数の抵抗変化膜はn(ここで、n≧2、nは自然数)個の不揮発性メモリセルを定義し、各不揮発性メモリセルに印加される電圧により各不揮発性メモリセルに含まれた抵抗変化膜に流れる電流を図示する電圧−電流曲線は、不揮発性メモリセルにインヒビット電圧が印加されることによって抵抗変化膜にインヒビット電流が流れ、抵抗変化膜の抵抗が変化しない第1区間と、不揮発性メモリセルにスイッチング電圧が印加されることによって抵抗変化膜にスイッチング電流が流れ、抵抗変化膜の抵抗が変化する第2区間とを含み、スイッチング電流とインヒビット電流とは次の式を満たす。
インヒビット電流×(n−1)<スイッチング電流 (数式1)
【0012】
前記他の技術的課題を達成するための本発明の不揮発性メモリ装置のまた他の実施形態は、第1金属を含む第1電極と、第2電極と、第1及び第2電極と接触する抵抗変化膜を含む第1メモリセルと、を含み、第1メモリセルは第1電極、第2電極及び抵抗変化膜のうちいずれか一つと接続するスイッチを含まない。
【0013】
前記また他の技術的課題を達成するための本発明の不揮発性メモリ装置の製造方法の一実施形態は、第1層間絶縁膜、犠牲膜及び第2層間絶縁膜を順次に形成する工程と、第1層間絶縁膜、犠牲膜及び第2層間絶縁膜を貫く抵抗変化膜と第1電極とを形成する工程と、第1層間絶縁膜、犠牲膜及び第2層間絶縁膜をエッチングして犠牲膜の側面を露出させる分離トレンチを形成する工程と、犠牲膜をエッチングして抵抗変化膜の側面を露出させる電極トレンチを形成する工程と、電極トレンチの内部に金属からなる導電膜を形成して第2電極を形成する工程と、を含む。
【0014】
その他実施形態の具体的な内容は詳細な説明及び図面に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を説明するための概念図である。
【図2】図1に示すメモリブロックを説明するための斜視図である。
【図3】図2に示すIII−III’線に沿って切断した断面図である。
【図4】図3に示すTS1領域を詳しく図示する拡大図であり、本発明の一実施形態による不揮発性メモリセルを説明するための図である。
【図5】本発明による一実施形態の変形実施形態による不揮発性メモリセルを説明するための拡大断面図である。
【図6】本発明による一実施形態の変形実施形態による不揮発性メモリセルを説明するための拡大断面図である。
【図7】本発明による一実施形態の変形実施形態による不揮発性メモリセルを説明するための拡大断面図である。
【図8】本発明の実施形態による不揮発性メモリセルの電極に印加される電圧により抵抗変化膜に流れる形成電流を図示する電圧−電流曲線である。
【図9】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置を説明するための斜視図である。
【図10】図9に示すX−X’線に沿って切断した断面図である。
【図11】図10に示すTS5領域を詳しく図示する拡大図である。
【図12】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するためのフロー図である。
【図13】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図14】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図15】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図16】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図17】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図18】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図19】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するためのフロー図である。
【図20】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図21】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図22】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図23】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図24】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図25】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図26】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図27】本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【図28】本発明のいくつかの実施形態によるメモリシステムを説明するためのブロック図である。
【図29】図28に示すメモリシステムの応用例を図示するブロック図である。
【図30】図29を参照して説明したメモリシステムを含むコンピュータシステムを図示するブロック図である。
【図31】本発明の実施形態による不揮発性メモリセルからなるメモリセルアレイの回路図である。
【図32】本発明の実施形態による不揮発性メモリセルからなるメモリセルアレイの回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点及び特徴、これらを達成する方法は添付する図面と共に詳細に後述する実施形態を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示する実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現されるものであり、本実施形態は、単に本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲によってのみ定義される。明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を示す。
【0017】
一つの素子(element)が他の素子と「接続された(connected to)」または「結合された(coupled to)」と示されることは、他の素子と直接連結または結合された場合または中間に他の素子を介在する場合をすべて含む。これに対し、一つの素子が他の素子と「直接接続された(directly connected to)」または「直接結合された(directly coupled to)」と示されることは中間に他の素子を介在しないことを示す。明細書全体にかけて、同一参照符号は同一構成要素を示す。「及び/または」は言及された項目の各々及び一つ以上のすべての組合せを含む。
【0018】
「第1」、「第2」などが多様な素子、構成要素及び/またはセクションを記述するために使用されるが、これらの素子、構成要素及び/またはセクションはこれらの用語によって制限されないことはもちろんである。これらの用語は、単に一つの素子、構成要素またはセクションを他の素子、構成要素またはセクションと区別するために使用するものである。したがって、以下で言及される第1素子、第1構成要素または第1セクションは本発明の技術的思想内で第2素子、第2構成要素または第2セクションでもありうることはもちろんである。
【0019】
本明細書で使用された用語は、実施形態について説明するためであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数形は特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」及び/または「含む(comprising)」は言及された構成要素、段階、動作及び/または素子は一つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/または素子の存在または追加を排除しない。
【0020】
他に定義されなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通に理解できる意味で使用される。また一般的に使用される辞書に定義されている用語は特別に定義して明らかにしない限り理想的にまたは過度に解釈されない。
【0021】
以下、図1〜図4を参照して本発明の一実施形態による不揮発性メモリセル及びこれを含む不揮発性メモリ装置について説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置について説明するための概念図である。図2は、図1に示すメモリブロックを説明するための斜視図である。図3は、図2に示すIII−III’線に沿って切断した断面図である。図4は、図3に示すTS1領域を詳しく図示する拡大図であり、本発明の一実施形態による不揮発性メモリセルを説明するための図である。
【0023】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置1のメモリセルアレイは、多数のメモリブロック(BLK1〜BLKn但し、nは自然数)を含み得る。各メモリブロック(BLK1〜BLKn)は第1方向〜第3方向(D1、D2、D3)に延長され得る。第1方向〜第3方向(D1、D2、D3)は、図示するように、互いに交差する方向であり、互いに異なる方向であり得る。例えば、第1方向〜第3方向(D1、D2、D3)は互いに直角に交差する方向であり得るが、これに限定されるものではない。
【0024】
図2〜図4を参照すると、メモリブロック(BLKi、但し、1≦i≦n、iは自然数)は第1層間絶縁膜111上に形成された多数の第2層間絶縁膜112、多数の第1電極115、多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)、及び多数の抵抗変化膜116を含み得る。
【0025】
第1層間絶縁膜111には図示するように、ビットライン(331〜333)とビットラインコンタクト320とが形成され得る。ビットライン(331〜333)は、図示するように互いに離隔され第3方向D3に沿って延長するように形成され得る。ビットラインコンタクト320はビットライン(331〜333)と電気的に接続し、第1層間絶縁膜111により露出した形態で形成され得る。
【0026】
一方、図2及び図3にはビットライン(331〜333)とビットラインコンタクト320とを区別できるように形成しているものを図示するが、本発明はこれに制限されるものではない。すなわち、ビットライン(331〜333)とビットラインコンタクト320とは互いに区別されず、一体で形成され得る。また、図2及び図3にはビットライン(331〜333)とビットラインコンタクト320とが形成された第1層間絶縁膜111が、多数の第2層間絶縁膜112と多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)の下部に形成されていることを図示するが、本発明はこれに制限されるものではない。すなわち、ビットライン(331〜333)とビットラインコンタクト320とが形成された第1層間絶縁膜111は必要に応じて多数の第2層間絶縁膜112と多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)の上部に形成され得る。
【0027】
多数の第2層間絶縁膜112は、第1層間絶縁膜111上に第2方向D2に沿って互いに離隔して順次に積層され得る。図2に図示するように、多数の第2層間絶縁膜112の各々は第1方向D1に沿って長く延長するように形成され得る。
【0028】
多数の第1電極115は、第2方向D2に沿って長く延長して形成され、多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は、第1方向D1に沿って長く延長して形成される。具体的には、多数の第1電極115は第1層間絶縁膜111上にピラー(pillar)形状に配置され、積層された多数の第2層間絶縁膜112と多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)とを貫いて、ビットラインコンタクト320と接触するように形成される。
【0029】
多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は積層された多数の第2層間絶縁膜112の間に各々形成され得る。このような多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は多数の第1電極115と交差するように形成され得る。
【0030】
一方、図2及び図3に図示するように、多数の第1電極115は第1方向D1及び第3方向D3に沿って互いに離隔して配列され得る。すなわち、多数の第1電極115はマトリックス形状に配列され得る。図面では、多数の第1電極115が3×3で配列されているものを図示するが、本発明はこれに制限されるものではない。
【0031】
第3方向D3に沿って配列された多数の第1電極115の間の多数の第2層間絶縁膜112内に分離トレンチDTが形成され得る。このような、分離トレンチDTにより露出する多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)の側面と多数の第2層間絶縁膜112の側面とは互いに整列するように形成され得る。
【0032】
第3方向D3に沿って配列された多数の第1電極115はビットライン(331〜333)によって互いに電気的に接続することがきる。すなわち、第3方向D3に沿って配列された多数の第1電極115はビットライン(331〜333)を互いに共有することができる。一方、第2方向D2に沿って配列された多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は多数の第1電極115と抵抗変化膜116とを互いに共有することができる。
【0033】
多数の第1電極115は各々金属からなる導電膜を含み得る。第1電極115を形成する金属の例としては、Ru、RuO、TiN、WN、W、Al、Cuまたはこれらの合金が挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。また、多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は各々金属からなる導電膜を含み得る。このように第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)を形成する金属の例としては、W、Pt、Pd、Rh、Ru、Irまたはこれらの合金が挙げられるが、本発明はこれに限定されない。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態において、多数の第1電極115及び多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は互いに同一な金属からなる金属電極であり得る。また、本発明の他のいくつかの実施形態において、多数の第1電極115及び多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は互いに異なる金属からなる金属電極であり得る。
【0035】
抵抗変化膜116は、多数の第1電極115と多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)との間に各々配置され得る。抵抗変化膜116は多数の第1電極115の側面に沿って多数の第1電極115と第2方向D2に沿って並ぶように形成され得る。
【0036】
抵抗変化膜116は例えば、TMO(Transition Metal Oxide)であり得る。具体的には、TMOは例えば、HfO、TiO、TaO、ZnO、TiO、Nb、ZrO、NiOであり得るが、本発明はこれに制限されるものではない。
【0037】
不揮発性メモリセルTS1は第1電極115と第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)とが交差する領域で定義される。すなわち、図4を参照すると、本発明の一実施形態による不揮発性メモリセルTS1は、互いに離隔して順次に積層された多数の第2層間絶縁膜112と、多数の第2層間絶縁膜112を貫く第1電極115及び抵抗変化膜116と、多数の第2層間絶縁膜112との間に形成された第2電極233とを含み得る。
【0038】
一方、不揮発性メモリセルTS1を構成する第1電極115と第2電極233の形状は必要に応じて多様に変形し得る。以下、図5〜図7を参照して本発明の一実施形態の変形実施形態による不揮発性メモリセルについて説明する。
【0039】
図5〜図7は、本発明の一実施形態の変形実施形態による不揮発性メモリセルを説明するための拡大断面図である。
【0040】
初めに、図5を参照すると、本発明の一実施形態の一変形実施形態による不揮発性メモリセルTS2の第2電極233は拡散防止膜233aと金属からなる導電膜233bとを含み得る。ここで、拡散防止膜233aは抵抗変化膜116と接触して形成され、導電膜233bは拡散防止膜233a上に形成され得る。具体的には、拡散防止膜233aは図示するように第2層間絶縁膜112の下面(233a’を参照)、抵抗変化膜116の側面(233a’’を参照)、及び第2層間絶縁膜112の上面(233a’’’を参照)に沿って導電膜233bの一部を囲む形状で形成され得る。
【0041】
金属からなる導電膜233bは導電物質M(例えば、金属粒子)を含むことができ、拡散防止膜233aは導電膜233bに含まれた導電物質Mが抵抗変化膜116や第2層間絶縁膜112に拡散することを防止する役割を果たすことができる。本実施形態において、導電膜233bが含むこのような導電物質Mは金属を含み得る。このような導電膜233bと拡散防止膜233aの組合せの例として、W/TiN、Ta/TiNなどが挙げられるが本発明はこれに制限されるものではない。
【0042】
一方、分離トレンチDTにより露出する第2層間絶縁膜112の側面と、拡散防止膜233aの側面と、導電膜233bの側面とは互いに整列するように形成され得る。
【0043】
次に図6を参照すると、本発明の一実施形態の他の変形実施形態による不揮発性メモリセルTS3の第1電極115は拡散防止膜115aと金属からなる導電膜115bとを含み得る。ここで、拡散防止膜115aは抵抗変化膜116と接触し、抵抗変化膜116と並ぶように形成され、導電膜115bはこのような拡散防止膜115a上に形成され得る。ここで導電膜115bは導電物質M(例えば、金属粒子)を含むことができ、拡散防止膜115aは導電膜115bに含まれた導電物質Mが抵抗変化膜116に拡散することを防止する役割を果たすことができる。このような導電膜115bと拡散防止膜115aの組合せの例として、W/TiN、Ta/TiNなどが挙げられるが本発明はこれに制限されるものではない。
【0044】
次に図7を参照すると、本発明の一実施形態のまた他の変形実施形態による不揮発性メモリセルTS4の第1電極115と第2電極233は各々拡散防止膜(115a、233a)と金属からなる導電膜(115b、233b)を含み得る。この場合、各拡散防止膜(115a、233a)は導電膜(115b、233b)から導電物質Mが抵抗変化膜116または第2層間絶縁膜112に拡散することを防止する役割を果たすことができる。
【0045】
一方、本発明のいくつかの実施形態において、抵抗変化膜116は図示するように第1電極115及び第2電極233と直接接触(directly contact)して形成され得る。また、抵抗変化膜116と第1電極115及び第2電極233との間には別途のダイオード(diode)が形成されなくてもよい。このように抵抗変化膜116と第1電極115及び第2電極233との間に別途のダイオードが形成されないことは、本発明の実施形態による不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)が双方向ダイオードの電圧−電流特性を有するからである。以下図8を参照してこれについてより詳細に説明する。
【0046】
図8は、本発明の実施形態による不揮発性メモリセルの電圧−電流特性を示す曲線である。
【0047】
図8を参照すると、各セル(TS1〜TS4)に印加される電圧(V)により抵抗変化膜116に流れる形成電流(I)を図示する電圧−電流曲線は、セルに所定の電圧Vinhが印加されてもあたかもダイオードが形成されているようにセルにはほぼ0に近い電流(Iinh)が流れ、抵抗変化膜116の抵抗が変化しない第1区間(INHIBIT)と、セルにスイッチング電圧Vswが印加され、セルにスイッチング電流(Isw)が流れ、抵抗変化膜116の抵抗が変化する第2区間(SET、RESET)とを含み得る。
【0048】
ここで、第1区間(INHIBIT)は抵抗変化膜116の抵抗が変化しない区間であるため、不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)がプログラムされない区間を意味し、第2区間(SET、RESET)は抵抗変化膜116の抵抗が変化する区間であるため、不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)がプログラムされる区間を意味する。
【0049】
具体的には初めに、リセット状態(RESET区間の抵抗レベル)にあった抵抗変化膜116にインヒビット電圧Vinhが印加されても間抵抗変化膜116の抵抗は変化しない。また、抵抗変化膜116にインヒビット電圧Vinhを超えるセット電圧Vswが印加されると、抵抗変化膜116の抵抗はセット状態(SET区間の抵抗レベル)に変化する。これに対し、セット状態(SET区間の抵抗レベル)にあった抵抗変化膜116にインヒビット電圧Vinhが印加されても間抵抗変化膜116の抵抗は変化しない。また抵抗変化膜116にインヒビット電圧Vinhを超えるリセット電圧Vswが印加されると、抵抗変化膜116の抵抗はリセット状態(RESET区間の抵抗レベル)に変化する。本実施形態による不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)は、このような原理を利用して抵抗変化膜116にデータを保存する。
【0050】
ここで、第1区間(INHIBIT)での抵抗変化膜116の抵抗の大きさは図示するように第2区間(SET、RESET)での抵抗変化膜116の抵抗の大きさより大きくてもよい。具体的には、第1区間(INHIBIT)での抵抗変化膜116の抵抗の大きさは、第2区間(SET、RESET)での抵抗変化膜116の抵抗の大きさの最大値より大きくてもよい。したがって、第1区間(INHIBIT)で抵抗変化膜116に流れる電流(例えば、インヒビット電流(Iinh))は、第2区間(SET、RESET)で抵抗変化膜116に流れる電流(例えば、スイッチング電流(Isw))より小さくてもよい。特にいくつかの実施形態で、第1区間(INHIBIT)で抵抗変化膜116に流れる電流(例えば、インヒビット電流(Iinh))の大きさはほぼ0に近い値となる。
【0051】
すなわち、本実施形態による不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)は、不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)にインヒビット電圧Vinhが印加されると、抵抗変化膜116に流れる電流(例えば、インヒビット電流(Iinh))の大きさがほぼ0に近い値となる。すなわち、本実施形態では抵抗変化膜116と電極(115、233)との間に別途のダイオードが形成されなくても、不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)自体が双方向ダイオードの特性を有し得る。したがって、本実施形態による不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)の電極(115、233)と抵抗変化膜116との間に別途のダイオードを形成する必要がなくなる。
【0052】
不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)がプログラムされるよう選択されない場合の不揮発性メモリセル(TS1〜TS4)の電圧−電流曲線が図8の第1区間(INHIBIT)であることについて先立って説明した。このような第1区間(INHIBIT)の存在によって本発明の実施形態による不揮発性メモリ装置に含まれるn(ここで、n≧2、nは自然数)個の不揮発性メモリセルのうち1個の不揮発性メモリセルがプログラムされ、残り(n−1)個の不揮発性メモリセルがプログラムされない場合、プログラムされる1個の不揮発性メモリセルに流れる電流の大きさは残り(n−1)個の不揮発性メモリセルに流れる電流の大きさの合計より大きくてもよい。以下、図31及び図32を参照してこれについてより詳細に説明する。
【0053】
図31及び図32は、本発明の実施形態による不揮発性メモリセルからなるメモリセルアレイの回路図である。
【0054】
図31を参照すると、本発明の実施形態による多数の第1電極115、多数の第2電極233、及び多数の抵抗変化膜116は図示するようにn(ここで、n=p×q、p、qは自然数)個の不揮発性メモリセルを定義することができる。
【0055】
具体的には、例えば第1電極115はp個のビットライン(BL1〜BLp)であり得、第2電極233はq個のワードライン(WL1〜WLq)であり得る。またそれぞれのビットライン(BL1〜BLp)とワードライン(WL1〜WLq)とが交差する領域に形成された抵抗変化膜116が一つのメモリセルMCPを定義することができる。したがって、図31に図示するメモリセルアレイには、横方向にp個のメモリセルMCPが定義され、縦方向にq個のメモリセルMCPが定義されるため、合計n(n=p×q)個の不揮発性メモリセルが定義される。
【0056】
ここで、第2ビットラインBL2と第3ワードラインWL3とが交差する領域に定義されたメモリセルMCPがプログラムされ、他のメモリセルはプログラムされないとする。メモリセルMCPをプログラムするためにはメモリセルMCPに図8に図示するスイッチング電圧Vswを予め印加しなければならないため、第2ビットラインBL2には例えば、スイッチング電圧Vswが印加され、第3ワードラインWL3には例えば、接地電圧Vgndが印加され得る。残りのメモリセル(MCNP1〜3)はプログラムされてはならないため、残りのビットライン(BL1、BL3〜BLp)と残りのワードライン(WL1〜WL2、WL4〜WLq)には例えば、図8に図示するインヒビット電圧Vinhが印加され得る。
【0057】
ここで、プログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2を共有し、プログラムされない(q−1)個のメモリセル(例えば、MCNP1)には(Vsw−Vinh)の電圧が印加される。従って、プログラムされるメモリセルMCPとワードラインWL3を共有し、プログラムされない(p−1)個のメモリセル(例えば、MCNP2)にはVinhの電圧が印加される。一方、プログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2とワードラインWL3のいずれも共有せず、プログラムされないメモリセル(例えば、MCNP3)にはビットライン(BL1、BL3〜BLp)とワードライン(WL1〜WL2、WL4〜WLq)との間に電位差が存在しないため、電圧が印加されなくなる。
【0058】
本実施形態で、プログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2を共有し、プログラムされない(q−1)個のメモリセル(例えば、MCNP1)に流れる電流(Ia)と、プログラムされるメモリセルMCPとワードラインWL3を共有し、プログラムされない(p−1)個のメモリセル(例えば、MCNP2)に流れる電流(Ib)と、プログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2とワードラインWL3のいずれも共有せず、プログラムされないメモリセル(例えば、MCNP3)に流れる電流(Ic)の合計は、プログラムされるメモリセルMCPに流れる電流(図8のIsw)より小さい。すなわち、本発明の実施形態による不揮発性メモリ装置は次の式を満足する。
【0059】
Ia+Ib+Ic=((Vsw−Vinh)/R1×(q−1))+(Vinh/R2×(p−1))+0=Iinh×(n−1)<Isw (数式2)
(ここで、R1はプログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2を共有し、プログラムされないメモリセルの抵抗値、R2はプログラムされるメモリセルMCPとワードラインWL3を共有し、プログラムされないメモリセルの抵抗値)
【0060】
一方、n個のメモリセルのうち1個のメモリセルMCPをプログラムするためには、ビットライン(BL1〜BLp)とワードライン(WL1〜WLq)にはこれと異なる電圧が印加され得る。以下、図32を参照してこれについてより詳細に説明する。
【0061】
図32を参照すると、第2ビットラインBL2と第3ワードラインWL3とが交差する領域に定義されたメモリセルMCPをプログラムさせ、他のメモリセルをプログラムさせないように、第2ビットラインBL2に例えば、スイッチング電圧Vswを印加し、第3ワードラインWL3には例えば、接地電圧Vgndを印加し、残りのビットライン(BL1、BL3〜BLp)と残りのワードライン(WL1〜WL2、WL4〜WLq)に例えば、(Vsw−Vinh)の電圧を印加することができる。
【0062】
ここで、プログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2を共有し、プログラムされない(q−1)個のメモリセル(例えば、MCNP1)にはVinhの電圧が印加され、プログラムされるメモリセルMCPとワードラインWL3を共有し、プログラムされない(p−1)個のメモリセル(例えば、MCNP2)にもVinhの電圧が印加される。一方、プログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2とワードラインWL3のいずれも共有せず、プログラムされないメモリセル(例えば、MCNP3)には(Vsw−2Vinh)の電圧が印加される。
【0063】
この場合にも、プログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2を共有し、プログラムされない(q−1)個のメモリセル(例えば、MCNP1)に流れる電流(Ia)と、プログラムされるメモリセルMCPとワードラインWL3を共有し、プログラムされない(p−1)個のメモリセル(例えば、MCNP2)に流れる電流(Ib)と、プログラムされるメモリセルMCPとビットラインBL2とワードラインWL3のいずれも共有せず、プログラムされないメモリセル(例えば、MCNP3)に流れる電流(Ic)の合計は、プログラムされるメモリセルMCPに流れる電流(図8のIsw)より小さくなる。
【0064】
図8に図示するように電圧−電流特性は、例えば第1電極115及び第2電極233と抵抗変化膜116の膜質特性をどのように調節するかにより実現することができる。
【0065】
例えば、第1電極115及び第2電極233が4.0eV〜6eVの仕事関数(work function)を有するようにし、抵抗変化膜116が酸素欠乏によってN型半導体特性を有するようにすると、図8に図示するように電圧−電流特性を実現することができる。
【0066】
このような特性を有する第1電極115及び第2電極233の例としては、Pt、Ir、Ruなどのような貴金属(noble metal)及びその酸化物、TiN、TaNなどのような金属窒化物(metal nitride)、W、Cuなどのように遷移金属(transition metal)が挙げられる。また先立って説明した特性を有する抵抗変化膜116の例としては、HfO2−x、TiO2−x、TaO2−xなどが挙げられる。
【0067】
一方、図8に図示するように電圧−電流特性を実現できる第1電極115及び第2電極233と抵抗変化膜116の膜質特性が前述した説明に制限されるものではない。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態で、第1電極115と第2電極233を4.0eV以下の仕事関数を有するようにし、抵抗変化膜116を酸素過剰によってP型半導体特性を有する金属酸化膜で構成することによって図8に図示するように電圧−電流特性を実現することも可能である。
【0069】
このように本実施形態による不揮発性メモリ装置では、不揮発性メモリセルに別途のダイオードを形成しなくても、抵抗変化メモリセルの実現が可能であるため、装置の集積度を大きく向上することができる。
【0070】
次に、図9〜図11を参照して本発明の他の実施形態による不揮発性メモリセル及びこれを含む不揮発性メモリ装置について説明する。
【0071】
図9は、本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置を説明するための斜視図である。図10は、図9に示すX−X’線に沿って切断した断面図である。図11は、図10に示すTS5領域を詳しく図示する拡大図である。以下では、先立って説明した本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置と実質的に異なる点を中心に説明する。
【0072】
図9〜図11を参照すると、本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置5は分離絶縁膜122をさらに含み得る。このような分離絶縁膜122は多数の第2層間絶縁膜112と多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)とを貫いて、第1電極120及び抵抗変化膜121と並ぶように形成され得る。具体的には、分離絶縁膜122は多数の第2層間絶縁膜112と多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)とを貫く第1電極120及び抵抗変化膜121と第2方向D2に沿って並ぶように形成され得る。
【0073】
このとき、抵抗変化膜121は、図示するように第2方向D2に沿って延長されて形成されるだけでなく、第1方向D1にも延長して形成され得る。また、第1電極120と抵抗変化膜121は分離絶縁膜122の側面を囲む形状で形成され得る。
【0074】
図11には不揮発性メモリセル(TS5)の第1電極120と第2電極233が、各々拡散防止膜(図示せず)を含まないものを図示しているが、第1電極120と第2電極233は先立って説明した変形実施形態に多様に変形することが可能である。また、図11に図示する第1電極120または第2電極233のうち少なくともいずれか一つの電極に印加される印加電圧により、抵抗変化膜121に流れる形成電流を図示する電圧−電流曲線は図8に示す通りである。
【0075】
次に、図12〜図18を参照して本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明する。
【0076】
図12は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するためのフロー図である。図13〜図18は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。
【0077】
初めに、図12と図13を参照すると、第1層間絶縁膜111上に多数の第2層間絶縁膜112と多数の犠牲膜113とを交互に積層する(S100)。このとき、本発明のいくつかの実施形態において、第1層間絶縁膜111には互いに離隔され第3方向D3に沿って延長されたビットライン(331〜333)と、ビットライン(331〜333)と電気的に接続して第1層間絶縁膜111により露出したビットラインコンタクト320が形成されている場合もある。しかし、これは一つの本発明の実施形態に過ぎず、本発明の他の実施形態では第1層間絶縁膜111にビットライン(331〜333)とビットラインコンタクト320が形成されていない場合もある。
【0078】
多数の犠牲膜113は多数の第2層間絶縁膜112に対してエッチング選択比を有する物質からなる。このような犠牲膜113と第2層間絶縁膜112の例としては、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜が挙げられるが、本発明がこれに制限されるものではない。
【0079】
次に、図12と図14を参照すると、多数のチャンネルトレンチ(CT1)を形成する(S110)。具体的には、多数の第2層間絶縁膜112と多数の犠牲膜113とをエッチングして、多数の第2層間絶縁膜112と多数の犠牲膜113の側面を露出させる多数のチャンネルトレンチ(CT1)を形成する。このとき、多数のチャンネルトレンチ(CT1)により第1層間絶縁膜111が露出され得る。また、本発明のいくつかの実施形態で、このような多数のチャンネルトレンチ(CT1)により第1層間絶縁膜111に形成されたビットラインコンタクト320が露出し得る。
【0080】
図14にはこのようなチャンネルトレンチ(CT1)の形状を円柱形状で図示しているが、チャンネルトレンチ(CT1)の形状はこれに制限されるものではない。すなわち、必要に応じてチャンネルトレンチ(CT1)の形状は三角柱、六角柱など多様に変形することができる。
【0081】
次に、図12と図15を参照すると、抵抗変化膜116と第1電極115とを形成する(S120)。具体的には、初めに、各チャンネルトレンチ(CT1)の内部に露出した多数の第2層間絶縁膜112の側面と多数の犠牲膜113の側面とに沿って抵抗変化膜116を形成する。そして、抵抗変化膜116が形成された各チャンネルトレンチ(CT1)の内部に導電膜(図示せず)を形成し、これを平坦化して多数の第1電極115を形成することができる。このとき、本発明のいくつかの実施形態で、多数の第1電極115は多数のチャンネルトレンチ(CT1)により露出したビットラインコンタクト320と接触するように形成され得る。
【0082】
このような多数の第1電極115は金属からなる導電膜を含み得る。具体的には、多数の第1電極115に含まれた導電膜を成す金属は例えば、Ru、RuOx、TiN、WN、W、Al、Cuまたはこれらの合金からなる。
【0083】
一方、多数の第1電極115は導電物質を含む導電膜(図6の115b)と導電物質の拡散を防止する拡散防止膜(図6の115a)を含む二重膜構造であり得る。このような二重膜構造の多数の第1電極115は、抵抗変化膜116の側面に沿って拡散防止膜(図6の115a)を先に形成し、拡散防止膜(図6の115a)上に導電膜(図6の115b)を形成することによって形成され得る。
【0084】
このような二重膜構造の第1電極115の例としては、W/TiN、Ta/TiNなどが挙げられるが、本発明がこれに制限されるものではない。
【0085】
次に、図12と図16を参照すると、分離トレンチDTを形成する(S130)。具体的には、多数の第2層間絶縁膜112と多数の犠牲膜113とをエッチングし、多数の犠牲膜113の側面を露出させる分離トレンチDTを形成することができる。このような分離トレンチDTは図示するように第1方向D1に沿って延長するように形成され得る。
【0086】
続いて、図12と図17を参照すると、電極トレンチ(ET)を形成する(S140)。具体的には、分離トレンチ(図16のDT)の側面が露出した多数の犠牲膜113をエッチングし、抵抗変化膜116の側面を露出させる電極トレンチ(ET)を形成することができる。このとき、犠牲膜113は多数の第2層間絶縁膜112及び抵抗変化膜116に対するエッチング選択比を利用することによってエッチングされ得る。すなわち、多数の第2層間絶縁膜112と抵抗変化膜116より犠牲膜113に対するエッチング選択比が高い物質または溶液を使用し、犠牲膜113のみを選択的にエッチングすることによって電極トレンチ(ET)を形成することができる。
【0087】
このように犠牲膜113のみを選択的にエッチングする工程として、燐酸やHFなどを利用した湿式エッチング(wet etching)工程が挙げられるが、本発明がこれに制限されるものではない。
【0088】
次に、図12と図18を参照すると、第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)を形成する(S150)。具体的には、電極トレンチ(図17のET)の内部を満たす導電膜(図示せず)を形成し、各不揮発性メモリセルが互いに分離するように導電膜(図示せず)を平坦化することによって多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)を形成することができる。
【0089】
このような多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は金属からなる導電膜を含み得る。具体的には、多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)に含まれた導電膜を成す金属はW、Pt、Pd、Rh、Ru、Irまたはこれらの合金からなる。
【0090】
一方、多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は導電物質を含む導電膜(図5の233b)と導電物質の拡散を防止する拡散防止膜(図5の233a)を含む二重膜構造であり得る。このような二重膜構造の多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)は、第2層間絶縁膜112の下面(図5の233’参照)、抵抗変化膜116の側面(図5の233a’’参照)、及び第2層間絶縁膜112の上面(図5の233a’’’参照)に沿って拡散防止膜(図5の233a)を先に形成し、拡散防止膜(図5の233a)上に導電膜(図5の233b)を形成した後、各不揮発性メモリセルが互いに分離するように拡散防止膜(図5の233a)と導電膜(図5の233b)とを平坦化することによって形成され得る。このような平坦化過程で、第2層間絶縁膜(図5の112)の側面と、拡散防止膜(図5の233a)の側面と、導電膜(図5の233b)の側面とは互いに整列するように形成され得る。
【0091】
このような二重膜構造の多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)の例としてはW/TiN、Ta/TiNなどが挙げられるが、本発明がこれに制限されるものではない。
【0092】
次に、図19〜図27を参照して本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明する。
【0093】
図19は、本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するためのフロー図である。図20〜図27は、本発明の他の実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法について説明するための中間段階図である。以下では、先立って説明した本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の製造方法と実質的に異なる点を中心に説明する。
【0094】
図19及び図20を参照すると、第1層間絶縁膜111上に多数の第2層間絶縁膜112と多数の犠牲膜113とを交互に積層する(S200)。このとき、本発明のいくつかの実施形態で、第1層間絶縁膜111にはビットライン(331〜333)とビットラインコンタクト320とが形成され得る。
【0095】
次に、図19及び図21を参照すると、多数の第2層間絶縁膜112と、多数の犠牲膜113とをエッチングし、多数のチャンネルトレンチ(CT2)を形成する(S210)。このとき、多数のチャンネルトレンチ(CT2)は図示するように第1方向D1に沿って延長された形態で形成され得る。
【0096】
次に、図19及び図22を参照すると、各チャンネルトレンチ(CT2)の内部に抵抗変化膜121を形成する(S220)。このとき、抵抗変化膜121は露出した多数の第2層間絶縁膜112の側面と多数の犠牲膜113の側面とに沿って形成されるが、図示するように第1方向D1に沿って延長するように形成され得る。
【0097】
次に、図19及び図23を参照すると、抵抗変化膜121が形成された各チャンネルトレンチ(CT2)の内部に多数の分離絶縁膜122と多数のチャンネル溝(CH)とを形成する(S230)。具体的には、初めに、抵抗変化膜121が形成された各チャンネルトレンチ(CT2)の内部に例えば、酸化絶縁膜(図示せず)を形成する。そして、このような酸化絶縁膜(図示せず)をエッチングし、第1層間絶縁膜111を露出させる多数のチャンネル溝(CH)と、多数の分離絶縁膜122とを形成する。このとき、本発明のいくつかの実施形態で、このような多数のチャンネル溝(CH)によって第1層間絶縁膜111に形成されたビットラインコンタクト320が露出し得る。
【0098】
次に、図19及び図24を参照すると、第1電極120を形成する(S240)。具体的には、各チャンネル溝(図23のCH)の内部に導電膜(図示せず)を形成し、これを平坦化してその側面が抵抗変化膜121と分離絶縁膜122で囲まれた多数の第1電極120を形成することができる。このとき、本発明のいくつかの実施形態で、多数の第1電極120は多数のチャンネル溝(CH)により露出したビットラインコンタクト320と接触するように形成され得る。
【0099】
次に、図19と図25を参照すると、多数の第2層間絶縁膜112と多数の犠牲膜113とをエッチングし、多数の犠牲膜113の側面を露出させる分離トレンチDTを形成する(S250)。続いて、図19と図26を参照すると、側面が露出した多数の犠牲膜113をエッチングして抵抗変化膜121の側面を露出させる電極トレンチ(ET)を形成する(S260)。そして図19及び図27を参照すると、電極トレンチ(図25のET)の内部を満たす導電膜(図示せず)を形成し、各不揮発性メモリセルが互いに分離するように導電膜(図示せず)を平坦化することによって多数の第2電極(211〜291、212〜292、213〜293)を形成する(S270)。
【0100】
以上で説明した本発明の多様な実施形態による不揮発性メモリ装置の場合、積層される不揮発性メモリセルの数を増やすことが比較的容易である。したがって、集積度が向上した不揮発性メモリ装置の提供が可能である。
【0101】
次に、図28〜図30を参照して本発明のいくつかの実施形態によるメモリシステム及びその応用例について説明する。
【0102】
図28は、本発明のいくつかの実施形態によるメモリシステムを説明するためのブロック図である。図29は、図28のメモリシステムの応用例を示すブロック図である。図30は、図29を参照して説明したメモリシステムを含むコンピュータシステムを示すブロック図である。
【0103】
図28を参照すると、メモリシステム1000は不揮発性メモリ装置1100及びコントローラ1200を含む。
【0104】
不揮発性メモリ装置1100は、先立って説明した集積度が向上した不揮発性メモリ装置であり得る。
【0105】
コントローラ1200はホスト(Host)及び不揮発性メモリ装置1100に連結される。ホスト(Host)からの要請に応答し、コントローラ1200は不揮発性メモリ装置1100にアクセスするように構成される。例えば、コントローラ1200は不揮発性メモリ装置1100の読み取り、書き込み、消去、そして背景(background)の動作を制御するように構成される。コントローラ1200は、不揮発性メモリ装置1100とホスト(Host)との間にインターフェースを提供するように構成される。コントローラ1200は不揮発性メモリ装置1100を制御するためのファームウェア(firmware)を駆動するように構成される。
【0106】
例示的には、コントローラ1200はRAM(Random Access Memory)、プロセシングユニット(processing unit)、ホストインターフェース(host interface)、そしてメモリインターフェース(memory interface)のようなよく知られている構成要素をさらに含む。RAMは、プロセシングユニットの動作メモリ、不揮発性メモリ装置1100及びホスト(Host)の間のキャッシュメモリ、そして不揮発性メモリ装置1100及びホスト(Host)の間のバッファメモリのうち少なくとも一つとして利用される。プロセシングユニットはコントローラ1200の諸般の動作を制御する。
【0107】
ホストインターフェースはホスト(Host)及びコントローラ1200の間のデータ交換を行うためのプロトコルを含む。例示的に、コントローラ1200はUSB(Universal Serial Bus)プロトコル、MMC(multimedia card)プロトコル、PCI(peripheral component interconnection)プロトコル、PCI−E(PCI−express)プロトコル、ATA(Advanced Technology Attachment)プロトコル、Serial−ATAプロトコル、Parallel−ATAプロトコル、SCSI(small computer small interface)プロトコル、ESDI(enhanced small disk interface)プロトコル、そしてIDE(Integrated Drive Electronics)プロトコルなどのような多様なインターフェースプロトコルのうち少なくとも一つにより外部(ホスト)と通信するように構成される。メモリインターフェースは不揮発性メモリ装置1100とインターフェーシングする。例えば、メモリインターフェースはNANDインターフェースまたはNORインターフェースを含む。
【0108】
メモリシステム1000はエラー訂正ブロックを追加して含み構成され得る。エラー訂正ブロックはエラー訂正コード(ECC)を利用して不揮発性メモリ装置1100から読み込んだデータのエラーを検出して、訂正するように構成される。例示的には、エラー訂正ブロックはコントローラ1200の構成要素として提供される。エラー訂正ブロックは不揮発性メモリ装置1100の構成要素として提供されてもよい。
【0109】
コントローラ1200と不揮発性メモリ装置1100とは一つの半導体装置に集積され得る。例示的には、コントローラ1200と不揮発性メモリ装置1100とは一つの半導体装置に集積し、メモリカードを構成することができる。例えば、コントローラ1200と不揮発性メモリ装置1100は一つの半導体装置に集積され、PCカード(PCMCIA、personal computer memory card international association)、コンパクトフラッシュカード(登録商標)(CF)、スマートメディアカード(SM、SMC)、メモリスティック、マルチメディアカード(MMC、RS−MMC、MMCmicro)、SDカード(SD、miniSD、microSD、SDHC)、ユニバーサルフラッシュ記憶装置(UFS)などのようなメモリカードを構成する。
【0110】
コントローラ1200と不揮発性メモリ装置1100とは、一つの半導体装置に集積し、半導体ドライブ(SSD、Solid State Drive)を構成することができる。半導体ドライブ(SSD)は半導体メモリにデータを保存するように構成される保存装置を含む。メモリシステム10が半導体ドライブ(SSD)として利用される場合、メモリシステム1000に連結されたホスト(Host)の動作速度は画期的に改善される。
【0111】
他の例として、メモリシステム1000はコンピュータ、UMPC(Ultra Mobile PC)、ワークステーション、ネットブック(net−book)、PDA(Personal Digital Assistants)、ポータブルコンピュータ(portable computer)、ウェブタブレット(web tablet)、無線電話(wireless phone)、携帯電話(mobile phone)、スマートフォン(smart phone)、電子書籍(e−book)、携帯マルチメディアプレーヤー(portable multimedia player)、携帯用ゲーム機、ナビゲーション(navigation)装置、ブラックボックス(black box)、デジタルカメラ(digital camera)、三次元テレビ(3−dimensional television)、デジタルボイスレコーダ(digital voice recorder)、デジタル音声再生機(digital audio player)、デジタル映像録画機(digital picture recorder)、デジタル映像再生機(digital picture player)、デジタルビデオ録画機(digital video recorder)、デジタルビデオ再生機(digital video player)、情報を無線環境で送受信できる装置、ホームネットワークを構成する多様な電子装置のうち一つ、コンピュータ・ネットワークを構成する多様な電子装置のうち一つ、テレマティクスネットワークを構成する多様な電子装置のうち一つ、RFID装置、またはコンピュータシステムを構成する多様な構成要素のうち一つなどのような電子装置の多様な構成要素のうち一つとして提供される。
【0112】
例示的に、不揮発性メモリ装置1100またはメモリシステム1000は多様な形態のパッケージで実装され得る。例えば、不揮発性メモリ装置1100またはメモリシステム1000は、PoP(Package on Package)、Ball grid arrays(BGAs)、Chip scale packages(CSPs)、Plastic Leaded Chip Carrier(PLCC)、Plastic Dual Inline Package(PDIP)、Die In Waffle Pack、Die In Wafer Form、Chip On Board(COB)、Ceramic Dual Inline Package(CERDIP)、Plastic Metric Quad Flat Pack(MQFP)、Thin Quad Flat Pack(TQFP)、Small Outline(SOIC)、Shrink Small Outline Package(SSOP)、Thin Small Outline(TSOP)、System In Package(SIP)、Multi Chip Package(MCP)、Wafer−level Fabricated Package(WFP)、Wafer−Level Processed Stack Package(WSP)などのような方式でパッケージ化され、実装され得る。
【0113】
次に、図29を参照すると、メモリシステム2000は不揮発性メモリ装置2100とコントローラ2200とを含む。不揮発性メモリ装置2100は複数の不揮発性メモリチップを含む。複数の不揮発性メモリチップは複数のグループに分割される。複数の不揮発性メモリチップの各グループは一つの共通チャンネルを介してコントローラ2200と通信するように構成される。例えば、複数の不揮発性メモリチップは第1〜第kチャンネル(CH1〜CHk)を介してコントローラ2200と通信することを図示している。
【0114】
各不揮発性メモリチップは図1〜図11を参照して説明した不揮発性メモリ装置1と同様に構成される。
【0115】
図29を参照して、一つのチャンネルに複数の不揮発性メモリチップが連結するものと説明した。しかし、一つのチャンネルに一つの不揮発性メモリチップが連結するようにメモリシステム2000を変形できることを理解することができる。
【0116】
次に、図30を参照すると、コンピュータシステム3000は、中央処理装置3100、RAM(3200、Random Access Memory)、ユーザインターフェース3300、電源3400、そしてメモリシステム2000を含む。
【0117】
メモリシステム2000は、システムバス3500を介して、中央処理処置3100、RAM3200、ユーザインターフェース3300、及び電源3400に電気的に接続する。ユーザインターフェース3300を介して提供されるか、または中央処理装置3100によって処理されたデータはメモリシステム2000に保存される。
【0118】
図30を参照すると、不揮発性メモリ装置2100はコントローラ2200を介してシステムバス3500に接続するものと図示している。しかし、不揮発性メモリ装置2100はシステムバス3500に直接連結するように構成され得る。
【0119】
図30で、図29を参照して説明されたメモリシステム2000が提供されるものと図示されている。しかし、メモリシステム2000は図28を参照して説明されたメモリシステム1000に代替してもよい。
【0120】
例示的に、コンピュータシステム3000は図28と図29を参照して説明したメモリシステム(1000、2000)をいずれも含むように構成され得る。
【0121】
以上添付された図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で製造され得、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態で実施され得ることを理解できるものである。したがって、上記実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的でないものと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0122】
111、112 層間絶縁膜
113 犠牲膜
115、120 第1電極
116、121 抵抗変化膜
211〜291、212〜292、213〜293 第2電極
331、332、333 ビットライン
320 ビットラインコンタクト
S100〜S150、S200〜S270 不揮発性メモリ装置の製造方法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに離隔され順次に積層された第1層間絶縁膜及び第2層間絶縁膜と、
前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜とを貫く第1電極と、
前記第1電極の側面に沿って前記第1電極と並ぶように形成された抵抗変化膜と、
前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜との間に形成された第2電極と、を含み、
前記第2電極は金属からなる導電膜と、前記導電膜が含む導電物質の拡散を防止する拡散防止膜と、を含む不揮発性メモリセル。
【請求項2】
前記拡散防止膜は、前記抵抗変化膜と接触し、前記導電膜は前記拡散防止膜上に形成された請求項1に記載の不揮発性メモリセル。
【請求項3】
前記拡散防止膜は、前記第1層間絶縁膜の上面、前記抵抗変化膜の側面、及び前記第2層間絶縁膜の下面に沿って前記導電膜の一部を囲む形状で形成された請求項2に記載の不揮発性メモリセル。
【請求項4】
前記第1層間絶縁膜及び前記第2層間絶縁膜の側面と、前記拡散防止膜の側面と、前記導電膜の側面とは互いに整列するように形成された請求項3に記載の不揮発性メモリセル。
【請求項5】
前記第1電極は、金属からなる導電膜を含む請求項1に記載の不揮発性メモリセル。
【請求項6】
前記第1電極は、前記導電膜が含む導電物質の拡散を防止する拡散防止膜をさらに含む請求項5に記載の不揮発性メモリセル。
【請求項7】
前記拡散防止膜は前記抵抗変化膜と接触し、前記導電膜は前記拡散防止膜上に形成された請求項6に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項8】
前記抵抗変化膜は、TMOを含む請求項1に記載の不揮発性メモリセル。
【請求項9】
前記TMOは、HfO、TiO、TaO、ZnO、TiO、NbO、ZrO、NiO、WO、AlOのうち少なくとも何れか一つを含む請求項8に記載の不揮発性メモリセル。
【請求項10】
互いに離隔され順次に積層された第1層間絶縁膜及び第2層間絶縁膜と、
前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜とを貫く第1電極と、
前記第1電極の側面に沿って前記第1電極と並ぶように形成された抵抗変化膜と、
前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜との間に形成された第2電極と、を含み、
前記第1電極または前記第2電極のうち少なくとも何れか一つは金属からなる導電膜を含み、
前記第1電極と前記第2電極の仕事関数は4.0eV〜6eVであり、
前記抵抗変化膜は酸素欠乏によってN型半導体特性を有する金属酸化膜である不揮発性メモリセル。
【請求項11】
前記第1電極は金属からなる導電膜を含み、
前記第2電極は金属からなる導電膜と、前記導電膜が含む導電物質の拡散を防止する拡散防止膜とを含む請求項10に記載の不揮発性メモリセル。
【請求項12】
ビットライン及びビットラインコンタクトが形成された第1層間絶縁膜と、
前記第1層間絶縁膜上に交互に積層された多数の第2層間絶縁膜及び第1電極と、
前記多数の第2層間絶縁膜と前記第1電極とを貫いて、前記ビットラインコンタクトと接触する第2電極と、
前記第2電極の側面に沿って前記第2電極と並ぶように形成された抵抗変化膜と、を含み、
前記第1電極と前記第2電極のうち少なくとも何れか一つは金属からなる導電膜を含む不揮発性メモリ装置。
【請求項13】
前記第1電極と前記第2電極とは各々金属からなる導電膜を含む請求項12に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項14】
前記第1電極に含まれた導電膜を成す金属と前記第2電極に含まれた導電膜を成す金属とは互いに同一である請求項13に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項15】
前記第1電極に含まれた導電膜を成す金属と前記第2電極に含まれた導電膜を成す金属とは互いに異なる請求項13に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項16】
前記多数の第2層間絶縁膜及び第1電極を貫いて、前記第2電極及び前記抵抗変化膜と並ぶように形成された分離絶縁膜をさらに含む請求項12に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項17】
前記第2電極と前記抵抗変化膜とは前記分離絶縁膜の側面を囲む形状で形成された請求項16に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項18】
第1層間絶縁膜、犠牲膜及び第2層間絶縁膜を順次に形成する工程と、
前記第1層間絶縁膜、前記犠牲膜及び前記第2層間絶縁膜を貫く抵抗変化膜と第1電極とを形成する工程と、
前記第1層間絶縁膜、前記犠牲膜及び前記第2層間絶縁膜をエッチングして前記犠牲膜の側面を露出させる分離トレンチを形成する工程と、
前記犠牲膜をエッチングして前記抵抗変化膜の側面を露出させる電極トレンチを形成する工程と、
前記電極トレンチの内部に金属からなる導電膜を形成して第2電極を形成するする工程と、を含む不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項19】
前記第2電極は、前記導電膜が含む導電物質の拡散を防止する拡散防止膜をさらに含む請求項18に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項20】
前記電極トレンチの内部に金属からなる前記導電膜を形成する工程は、
前記第1層間絶縁膜の上面、前記露出した抵抗変化膜の側面、及び前記第2層間絶縁膜の下面に沿って前記拡散防止膜を形成する工程と、
前記拡散防止膜上に前記導電膜を形成する工程と、をさらに含む請求項19に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項21】
前記犠牲膜をエッチングする工程は、前記第1層間絶縁膜、前記抵抗変化膜、前記第2層間絶縁膜に対する前記犠牲膜のエッチング選択比を利用して前記犠牲膜をエッチングする工程をさらに含む請求項19に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項22】
前記抵抗変化膜と前記第1電極を形成する工程は、
前記第1層間絶縁膜、前記犠牲膜及び前記第2層間絶縁膜をエッチングして前記第1層間絶縁膜、前記犠牲膜及び前記第2層間絶縁膜の側面を露出させるチャンネルトレンチを形成する工程と、
前記チャンネルトレンチの内部に露出した前記第1層間絶縁膜、前記犠牲膜及び前記第2層間絶縁膜の側面に沿って前記抵抗変化膜を形成する工程と、
前記抵抗変化膜が形成されたチャンネルトレンチ内部に金属からなる導電膜を形成して前記第1電極を形成する工程と、をさらに含む請求項18に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項23】
前記第1電極は、前記導電膜が含む導電物質の拡散を防止する拡散防止膜をさらに含む請求項22に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項24】
前記抵抗変化膜が形成されたチャンネルトレンチの内部に導電膜を形成する工程は、
前記抵抗変化膜の側面に沿って前記拡散防止膜を形成する工程と、
前記拡散防止膜上に前記導電膜を形成する工程と、をさらに含む請求項23に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項25】
前記抵抗変化膜が形成された前記チャンネルトレンチの内部に導電膜を形成する工程は、
前記抵抗変化膜が形成された前記チャンネルトレンチの内部に分離絶縁膜とチャンネル溝とを形成する工程と、
前記チャンネル溝の内部に前記導電膜を形成する工程と、をさらに含む請求項22に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項26】
前記第1層間絶縁膜を形成する工程は、ビットライン及びビットラインコンタクトが形成された第3層間絶縁膜上に前記第1層間絶縁膜を形成する工程をさらに含み、
前記第1電極を形成する工程は前記ビットラインコンタクトと接触する前記第1電極を形成する工程をさらに含む請求項18に記載の不揮発性メモリ装置の製造方法。
【請求項27】
交互に積層された多数の第1層間絶縁膜及び第1電極と、
前記多数の第1層間絶縁膜と前記第1電極とを貫く多数の第2電極と、
前記第2電極の側面に沿って前記第2電極と直接接触し、並ぶように形成されて前記第1電極と直接接触する多数の抵抗変化膜と、を含み、
前記多数の第1電極と前記多数の第2電極のうち少なくとも何れか一つは金属からなる導電膜を含み、
前記多数の第1電極、前記多数の第2電極、及び前記多数の抵抗変化膜はn(ここで、n≧2、nは自然数)個の不揮発性メモリセルを定義し、
前記各不揮発性メモリセルに印加される電圧により前記各不揮発性メモリセルに含まれた前記抵抗変化膜に流れる電流を図示する電圧−電流曲線は、前記不揮発性メモリセルにインヒビット電圧が印加されることによって前記抵抗変化膜にインヒビット電流が流れ、前記抵抗変化膜の抵抗が変化しない第1区間と、前記不揮発性メモリセルにスイッチング電圧が印加されることによって前記抵抗変化膜にスイッチング電流が流れ、前記抵抗変化膜の抵抗が変化する第2区間とを含み、
前記スイッチング電流と前記インヒビット電流とは次の式を満足する不揮発性メモリ装置。
インヒビット電流×(n−1)<スイッチング電流 (数式1)
【請求項28】
前記第1区間での前記抵抗変化膜の抵抗値は前記第2区間での前記抵抗変化膜の最大抵抗値より大きい請求項27に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項29】
前記スイッチング電圧は前記インヒビット電圧より大きい請求項27に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項30】
第1金属を含む第1電極と、
第2電極と、
前記第1電極及び前記第2電極と接触する抵抗変化膜を含む第1メモリセルと、を含み、
前記第1メモリセルは前記第1電極、前記第2電極及び前記抵抗変化膜のうちいずれか一つと接続するスイッチを含まない不揮発性メモリ装置。
【請求項31】
前記抵抗変化膜は転換可能物質を含む請求項30に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項32】
前記転換可能物質は、非化学量論的であり、酸素が欠乏している物質である請求項31に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項33】
前記転換可能物質はTMOである請求項31に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項34】
前記第2電極は第2金属を含む請求項31に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項35】
前記第1電極は第1拡散防止膜を含み、
前記第1拡散防止膜は前記第1電極と前記第2電極との間に配置される請求項31に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項36】
前記第2電極は第2金属と第2拡散防止膜とを含み、
前記第2拡散防止膜は前記第2電極と前記転換可能物質との間に配置される請求項35に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項37】
第3金属と第3拡散防止膜とを含む第3電極と、
第4電極と、
前記第3電極と前記第4電極との間に配置された前記抵抗変化膜を含む第2メモリセルと、をさらに含み、
前記第2メモリセルは前記第1メモリセル上に垂直に積層された請求項36に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項38】
前記第2メモリセル上に垂直に積層され、前記抵抗変化膜を含む第3メモリセルから第9メモリセルをさらに含む請求項37に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項39】
前記第2電極は拡散防止膜を含む請求項30に記載の不揮発性メモリ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2012−256884(P2012−256884A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−118465(P2012−118465)
【出願日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】