説明

二層部材流体ろ過装置

【課題】始動時高粘性を有するオイルであっても、安定してろ過を行うことのできる装置を提供する。
【解決手段】シート部材22が、これを貫通する第1開口24を有してハウジング内に配設される。また、第2開口42を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材40が、ハウジング内に広がる。第1開口24と第2開口42とは、相互に流体流れ的に連絡され、また、ハウジングを通過する流体流れ方向に対してシート部材22がバッグ部材40より上流側に配設され、こうして、シート部材22及びバッグ部材40がハウジング内に取り付けられる。入口26に流入する一部の流体は、第1開口24、第2開口42及び、バッグ部材40を通過して、出口28へ到達し、また、入口26に流入する残りの流体は、シート部材22を通過し、出口28へ到達する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体ろ過装置及び方法、さらにはオイル及びトランスミッション液のろ過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の流体ろ過装置が普及している。流体ろ過装置のいくつかの例には、例えばエンジンオイル又はトランスミッション液のろ過装置などのように、エンジン又は車両と関連して使用されるろ過装置が含まれる。多くの標準的なトランスミッションろ過装置は、入口と出口とを備えるハウジングを含んで構成され、ハウジングは、トランスミッションのオイルパンへ取り付けるために比較的平坦で薄い外形を有することもある。トランスミッション液は、多くの場合、これらろ過装置へその底部の平坦側にある入口から流入し、上面にある出口から流出する。ハウジングは、通常、上半分と下半分とに二分されており、これらは、圧接又は溶接により、その周囲が相互に接合されている。ハウジングの片側部分は、その両方をプラスチックとするか、或いは、一方又は両方を金属とすることができる。
【0003】
このようなタイプのろ過装置の一例は、単層平坦シート部材ろ過装置である。ここでは、ろ材の平坦シートは、ハウジング内を横切って広がり、例えば2つのハウジングの取付部に近接して位置するハウジングの端縁で保持される。このようなろ過装置の別のタイプは、いわゆるバッグろ過装置である。ここでは、1枚のろ材は、折り返されて、その折りのない周縁部全体が互いにシールされ、こうして実質的に閉鎖されたバッグが形成され、バッグ内に通じる開口を形成する孔が設けられる。該開口は、通常入口に対してシールすることで、入口に接続される。このようなバッグろ過装置においては、流体はハウジングの入口からバッグ内へ直接流入し、バッグ部材を通過してバッグの外に至り、その後ハウジングの出口から流出する。
【0004】
平坦シート又はバッグ用の部材は、例えば金属又はプラスチックのスクリーン或いは低密度の編み物など、非常に低密度なろ過タイプとすることができるし、又は、例えば中密度もしくは非常に高密度な織物又はフェルトタイプなど、より高密度なタイプのものまで及んでもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これらろ過装置は、例えば車両のトランスミッションにおいては、車両のトランスミッション液をろ過するために使用するには非常に好適であることが分かっている。しかし、ろ材の密度に関しては、多くの場合妥協が強いられる。例えば、流体又はオイルは、通常低温始動状態では粘性又は濃度がより高く、その後トランスミッションがその安定した運転温度へ昇温するにつれて、粘性又は濃度は低くなる。より高い運転温度でのろ過に好適な部材の場合、非常に高密度であるため、低温始動運転期間中、流体はその流れを好ましくないレベルにまで妨害又は阻止される可能性がある。他方、始動運転時においてある程度のろ過性と共に必要流量も確保できるだけの低密度な部材の場合は、いずれの温度でも好ましい精度のろ過を行えない可能性がある。
【0006】
この問題を解決するのに使用された1つの方法は、低温始動期間において高密度なろ過材を部分的又は全体的に回避するある種のバイパスの試みである。しかし、新しくかつ改良されたろ過配置が常に望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
好適な実施形態の一態様では、ろ過装置は、ハウジングと、ハウジングの一側にある入口と、ハウジングの反対側にある出口と、ハウジング内に配設されたシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材と、第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材と、を備える。ここでは、第1開口と第2開口とは、相互に流体流れ的に連絡される。また、ハウジングを通過する流体流れ方向に対してシート部材がバッグ部材より上流側に配設される。こうして、シート部材及びバッグ部材がハウジング内に取り付けられ、その結果、入口に流入する一部の流体は、第1開口及び第2開口を通過し、バッグ部材を通過して、出口へ到達する。また、入口に流入する残りの流体は、シート部材を通過し、出口へ到達する。
【0008】
その装置のさらなる実施形態は、ハウジングと、ハウジングの一側にある入口と、ハウジングの反対側にある出口と、ハウジングを少なくとも部分的に横切って広がるシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材と、第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材と、バッグをシート部材から離間させると共にシート部材の第1開口をバッグ部材の第2開口へ連絡させるスペーサと、を含んで構成される。ここでは、シート部材及びバッグ部材がハウジング内に取り付けられ、その結果、入口に流入する一部の流体は、第1開口及び第2開口を通過し、バッグ部材を通過して、出口へ到達する。また、入口に流入する残りの流体は、シート部材を通過し、出口へ到達する。
【0009】
本発明の他の態様では、ろ過装置は、一側にある入口と、その反対側にある出口と、を備えるハウジングを含んで構成される。さらに、シートろ過手段が第1開口を有してハウジング内に配設され、第2開口を有する閉鎖されたバッグを備えるバッグろ過手段が配設される。ここでは、第1開口と第2開口とは、相互に流体流れ的に連絡される。また、ハウジングを通過する流体流れ方向に対してシートろ過手段がバッグろ過手段より上流側に配設される。こうして、シートろ過手段及びバッグろ過手段がハウジング内に取り付けられ、その結果、入口に流入する一部の流体は、第1開口及び第2開口を通過し、バッグろ過手段を通過して、出口へ到達する。また、入口に流入する残りの流体は、シートろ過手段を通過し、出口へ到達する。
【0010】
さらなる実施形態は、一側にある入口と、その反対側にある出口と、を有するハウジングを備えるろ過装置を開示する。ここで、ハウジングを少なくとも部分的に横切って広がるシートろ過手段であってこれを貫通する第1開口を有するシートろ過手段と、第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグろ過手段と、が設けられる。さらに、その装置は、バッグをシートろ過手段から離間させると共にシートろ過手段の第1開口をバッグろ過手段の第2開口へ連絡させるスペース手段を含んで構成される。こうして、シートろ過手段及びバッグろ過手段がハウジング内に取り付けられ、その結果、入口に流入する一部の流体は、第1開口及び第2開口を通過し、バッグろ過手段を通過して、出口へ到達する。また、入口に流入する残りの流体は、シートろ過手段を通過し、出口へ到達する。
【0011】
好適な実施形態のさらに他の態様は、ハウジングを備えるろ過装置を使用するろ過方法を開示する。ここで、ハウジングは、その一側に入口を有し、その反対側に出口を有する。該方法は、ハウジング内に配設されたシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材を流体が通過することと、第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材を流体が通過することと、を含む。ここでは、第1開口と第2開口とは、相互に流体流れ的に連絡される。また、ここにおいて、ハウジングを通過する流体流れ方向に対してシート部材がバッグ部材より上流側に配設される。こうして、シート部材及びバッグ部材がハウジング内に取り付けられ、その結果、入口に流入する一部の流体は、第1開口及び第2開口を通過し、バッグ部材を通過して、出口へ到達する。また、入口に流入する残りの流体は、シート部材を通過し、出口へ到達する。
【0012】
さらなる実施形態は、ハウジングと、ハウジングの一側にある入口と、ハウジングの反対側にある出口と、を備えるろ過装置を使用するろ過方法を開示する。該方法は、ハウジングを少なくとも部分的に横切って広がるシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材を流体が通過することと、第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材を流体が通過することと、そして、スペーサを使用してバッグをシート部材から離間し、シート部材の第1開口をバッグ部材の第2開口へ連絡させることと、を含む。こうして、シート部材及びバッグ部材がハウジング内に取り付けられ、その結果、入口に流入する一部の流体は、第1開口及び第2開口を通過し、バッグ部材を通過して、出口へ到達する。また、入口に流入する残りの流体は、シート部材を通過し、出口へ到達する。
【発明の効果】
【0013】
このように、本発明の詳細な説明が本明細書においてより深く理解されると共に当該技術分野に対する貢献がより高く評価されるように、本発明のいくつかの実施形態をむしろ広く概説した。本発明のさらなる実施形態が後述されているが、これは、本明細書に添付された特許請求の範囲の内容を形成するものであることが明らかである。
【0014】
この点で、本発明の少なくとも1つの実施形態の詳細な説明に先立ち、本出願において本発明は構成の詳細及び以下の明細書で説明されるか又は図面で説明される構成要素の配置には限定されないことを理解されたい。本発明は、上述の実施形態に加えて他の実施形態とすることもでき、また、様々な方法で実施及び達成することができる。また、当然のことながら、要約のほか本明細書において使用される表現及び用語は、説明のためであり、限定とみなされるべきではない。
【0015】
このように、当業者は、この開示の基礎となる思想が本発明のいくつかの目的を達成する他の構成、方法及びシステムを設計するための基礎として容易に利用できることを理解するであろう。したがって、特許請求の範囲は、本発明の精神及び範囲から逸脱しない限りにおいて、このような均等な構成を含むとみなすことが重要である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の第1の好適な実施形態によるろ過装置の断面図である。
【図2】図2は、図1の実施形態で使用される低密度なバッグ部材、スペーサリブトレイ及び高密度なシート部材の分解図である。
【図3】図3は、低密度な部材を折る前における図1の実施形態の分解図である。
【図4】図4は、図1の実施形態の垂直断面図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施形態における断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に係るいくつかの実施形態における1つの態様は、ハウジングと、ハウジングの一側にある入口と、ハウジングの反対側にある出口と、ハウジング内に配設された第1開口を有するシート部材と、第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材と、を備えるろ過装置を提供する。ここでは、第1開口と第2開口とは、相互に流体流れ的に連絡される。また、ハウジングを通過する流体流れ方向に対してシート部材がバッグ部材より上流側に配設される。こうして、シート部材及びバッグ部材がハウジング内に取り付けられ、その結果、入口に流入する一部の流体は、第1開口及び第2開口を通過し、バッグ部材を通過して、出口へ到達する。また、入口に流入する残りの流体は、シート部材を通過し、出口へ到達する。
【0018】
本発明に係るいくつかの実施形態における他の態様は、ハウジングと、ハウジングの一側にある入口と、ハウジングの反対側にある出口と、ハウジングを少なくとも部分的に横切って広がるシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材と、第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材と、バッグをシート部材から離間させると共にシート部材の第1開口をバッグ部材の第2開口へ連絡させるスペーサと、を備えるろ過装置を含んで構成される。こうして、シート部材及びバッグ部材がハウジング内に取り付けられ、その結果、入口に流入する一部の流体は、第1開口及び第2開口を通過し、バッグ部材を通過して、出口へ到達する。また、入口に流入する残りの流体は、シート部材を通過し、出口へ到達する。
【0019】
図1は、ハウジングの入口側の下半分14と、ハウジングの出口側の上半分16と、により規定されるハウジング12を備えるろ過装置10の第1の実施形態を示す。ハウジングの下半分14及び上半分16は、任意の適当な材料で構成することができ、この実施例では、下半分14は金属製であるのに対し、上半分16は成型プラスチック製である。ハウジングの下半分14及び上半分16は、金属製下半分14のフランジ18をプラスチック製上半分16のフランジ20の周囲に圧着することにより、耐漏洩方式で相互に固定される。これにより、ハウジング12の全周囲で、シール接合される。
【0020】
ハウジング12内では、高密度なシート部材22がハウジング12内全体を横切って広がる。高密度なシート部材22は、おおよそ又は略平坦なシート状であり、また、フランジ18及び20の間に挟持されることにより、全周囲でハウジング12内に取り付けられる。高密度なシート部材22は、これを貫通する開口24を備える。当然のことながら、運転状態に応じて、流体の一部が、入口26に流入して高密度なシート部材22を通過した後、そのまま出口28から流出する。しかし、一部の流体は、開口24を通過することもできる。このように、入口26から出口28へ至る流体の流動は、最終的には高密度なシート部材22又は開口24のいずれか一方を通過する。
【0021】
スペーサ30は、図示のように設けられ、また、内側のリング32を備える。折り重ねられたバッグ状の低密度なバッグ部材40も設けられる。低密度なバッグ部材40は、まず図2で示すような平坦なシートを図3の矢印Aの方向に折り返されて構成され、次に、折りのない周縁部がシールされ、略長方形のバッグが形成される。図2の開口42は、低密度なバッグ部材40に通じて設けられる。スペーサ30のリング32は、高密度なシート部材22の開口24に対してシールされ、また、低密度なバッグ部材40の開口42に対してもシールされる。したがって、入口26に流入する一部の流体は、開口24、リング32、そして開口42を順次通過して、低密度なバッグ部材40内に至ることができる。低密度なバッグ部材40内に流入する流体は、その後低密度なバッグ部材40によりろ過されながらこれを通過し、そして低密度なバッグ部材40外に到達すると、その後出口26から流出することができる。
【0022】
下半分14は、高密度なシート部材22を下半分14の底部から離間させるディンプル50を備える。また、スペーサ30がさらなるディンプル36を備えてもよい。ディンプル36は、上半分16のディンプル52と共に、低密度なバッグ部材40を開いた状態に維持し、また、それを上半分16の内表面から離間した状態に維持もする。バッグ部材40を高密度なシート部材22から離間させるために、さらなるリブ38をスペーサ30上に設けることができる。また、低密度なバッグ部材40を上半分16から離間させるために、追加のリブ54を上半分16から内側へ突出させて設けることもできる。
【0023】
次に図4を参照して、ろ過装置10を通過する通常状態の全体的な流動を、流動状態を概略的に図示する矢印により示す。例えば、流体は入口24を流れ、そして、流体の一部はスムーズに低密度なバッグ部材40内に流入する。この流体は、低密度なバッグ部材40から流出し、こうして粗ろ過されて、リブ54又は32の少なくとも一方を通過することができ、そして出口28から流出する。いくらかの残りの流体は、高密度なシート部材22を通過し、低密度なバッグ部材40によりろ過された流体と混合し、そして、出口28から同様に流出する。スペーサ30は、これを促進させる。
【0024】
当然のことながら、この配置により、少なくともある程度のバイパス配置が提供され、これにより、流体は、高粘性で低温の流動状態にある間は、高密度なシート部材22を通過しない傾向を有し、代わりに低密度なバッグ部材40を通過するように導かれる。低密度なバッグ部材40は、そのバッグ形状のため比較的大きな表面積を有し、したがって、大量の粘性流体を収容することができる。昇温するにつれて、高密度なシート部材22を通過する流体の割合が増加する傾向となる。
【0025】
このように、図4に示す実施形態は、比較的平坦な単層状の高密度な部材がバッグ状の比較的低密度な部材と併せて設けられる二層部材配置を提供する。流体は主に平行に流動して、どちらか一方の部材を通過し、そして、一部の少量の流体を除き、流体は両部材を連続しては通過しない傾向を有する。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態は、部材の高密度及び低密度を反転させた態様を除き、図4に示すものと基本的に同等な配置とすることができる。即ち、単層平坦シートを低密度な部材とする一方で、バッグを高密度な部材とすることができる。
【0027】
図5は、本発明の第2の実施形態を示す。ろ過装置110は、ハウジング112を備える。ハウジング112は、入口126が上方へ延伸してハウジング112内に至ると共にこれからより詳細に説明する一対のバッグ部材へ直接接続される点を除けば、第1の実施形態に係るハウジング12と非常に類似する。例えば、入口126に対してシールされた開口124を有して、より高密度な部材を備える第1のバッグ122が設けられる。そして、このバッグ122は、開口142を有するより低密度な部材のバッグ140によって完全に取り囲まれ、開口142も入口126に対してシールされる。このように、開口124及び142の双方は、相互にシールされると共に、入口126に対してシールされる。高密度なバッグ122は、出口孔をも備える。したがって、いくらかの流体は、バッグ122,140を連続して通過する一方、一部の流体は、出口孔を通過することができ、その結果、外側のより低密度なバッグ140によってのみろ過される。このように、ろ過装置110は、直列及び並列の流動の組合せを可能とする。図5には、内部の流路を示すため、概略的な流動の矢印も図示する。
【0028】
本発明の多くの特徴及び効果は、詳細な明細書から明らかである。このようにして、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神及び範囲に含まれる本発明のすべてのこのような特徴及び効果を包含することを意図する。さらに、数々の変更及び変形されたものは当業者により容易に想到されるため、本発明を説明及び記載された厳密な構成及び作用に限定するのは好ましくない。したがって、すべての適当な変更されたもの及び均等なものは、本発明の範囲内において使用されるであろう。
【符号の説明】
【0029】
10 ろ過装置
12 ハウジング
22 シート部材
24 開口
26 入口
28 出口
30 スペーサ
32 リング
40 バッグ部材
42 開口
50 ディンプル
110 ろ過装置
112 ハウジング
122 バッグ
124 開口
126 入口
140 バッグ
142 開口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングの一側にある入口と、
前記ハウジングの反対側にある出口と、
前記ハウジング内に配設されたシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材と、
第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材と、
を含んで構成され、
前記第1開口と前記第2開口とは、相互に流体流れ的に連絡され、前記ハウジングを通過する流体流れ方向に対して前記シート部材が前記バッグ部材より上流側に配設され、前記シート部材及び前記バッグ部材が前記ハウジング内に取り付けられ、前記入口に流入する一部の流体は、前記第1開口及び前記第2開口を通過し、前記バッグ部材を通過して、前記出口へ到達し、前記入口に流入する残りの流体は、前記シート部材を通過し、前記出口へ到達するろ過装置。
【請求項2】
前記バッグ部材は、前記シート部材より比較的低密度である請求項1に記載のろ過装置。
【請求項3】
前記シート部材は、流体流れ方向に対して前記出口方向に配設される前記バッグ部材より前記入口方向に配設される請求項1に記載のろ過装置。
【請求項4】
前記シート部材を前記ハウジングの前記一側から離間させるディンプルをさらに含んで構成される請求項1に記載のろ過装置。
【請求項5】
前記シート部材の一部を前記バッグ部材から離間させるスペーサをさらに含んで構成される請求項1に記載のろ過装置。
【請求項6】
前記スペーサは、前記シート部材の前記第1開口を前記バッグ部材の前記第2開口へ連絡させるリングを含んで構成される請求項5に記載のろ過装置。
【請求項7】
ハウジングと、
前記ハウジングの一側にある入口と、
前記ハウジングの反対側にある出口と、
前記ハウジングを少なくとも部分的に横切って広がるシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材と、
第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材と、
前記バッグを前記シート部材から離間させると共に前記シート部材の前記第1開口を前記バッグ部材の前記第2開口へ連絡させるスペーサと、
を含んで構成され、
前記シート部材及び前記バッグ部材が前記ハウジング内に取り付けられ、前記入口に流入する一部の流体は、前記第1開口及び前記第2開口を通過し、前記バッグ部材を通過して、前記出口へ到達し、前記入口に流入する残りの流体は、前記シート部材を通過し、前記出口へ到達するろ過装置。
【請求項8】
前記バッグ部材は、前記シート部材より比較的低密度である請求項7に記載のろ過装置。
【請求項9】
前記シート部材は、流体流れ方向に対して前記出口方向に配設される前記バッグ部材より前記入口方向に配設される請求項7に記載のろ過装置。
【請求項10】
前記シート部材を前記ハウジングの前記一側から離間させるディンプルをさらに含んで構成される請求項7に記載のろ過装置。
【請求項11】
前記シート部材の一部を前記バッグ部材から離間させるスペーサをさらに含んで構成される請求項7に記載のろ過装置。
【請求項12】
前記スペーサは、前記シート部材の前記第1開口を前記バッグ部材の前記第2開口へ連絡させるリングを含んで構成される請求項11に記載のろ過装置。
【請求項13】
ハウジングと、
前記ハウジングの一側にある入口と、
前記ハウジングの反対側にある出口と、
前記ハウジング内に配設されたシートろ過手段であってこれを貫通する第1開口を有するシートろ過手段と、
第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグろ過手段と、
を含んで構成され、
前記第1開口と前記第2開口とは、相互に流体流れ的に連絡され、前記ハウジングを通過する流体流れ方向に対して前記シートろ過手段が前記バッグろ過手段より上流側に配設され、前記シートろ過手段及び前記バッグろ過手段が前記ハウジング内に取り付けられ、前記入口に流入する一部の流体は、前記第1開口及び前記第2開口を通過し、前記バッグろ過手段を通過して、前記出口へ到達し、前記入口に流入する残りの流体は、前記シートろ過手段を通過し、前記出口へ到達するろ過装置。
【請求項14】
前記バッグろ過手段は、前記シートろ過手段より比較的低密度である請求項13に記載のろ過装置。
【請求項15】
前記シートろ過手段は、流体流れ方向に対して前記出口方向に配設される前記バッグろ過手段より前記入口方向に配設される請求項13に記載のろ過装置。
【請求項16】
前記シートろ過手段を前記ハウジングの前記一側から離間させるディンプルをさらに含んで構成される請求項13に記載のろ過装置。
【請求項17】
前記シートろ過手段の一部を前記バッグろ過手段から離間させるスペーサをさらに含んで構成される請求項13に記載のろ過装置。
【請求項18】
前記スペーサは、前記シートろ過手段の前記第1開口を前記バッグろ過手段の前記第2開口へ連絡させるリングを含んで構成される請求項17に記載のろ過装置。
【請求項19】
ハウジングと、
前記ハウジングの一側にある入口と、
前記ハウジングの反対側にある出口と、
前記ハウジングを少なくとも部分的に横切って広がるシートろ過手段であってこれを貫通する第1開口を有するシートろ過手段と、
第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグろ過手段と、
前記バッグを前記シートろ過手段から離間させると共に前記シートろ過手段の前記第1開口を前記バッグろ過手段の前記第2開口へ連絡させる離間手段と、
を含んで構成され、
前記シートろ過手段及び前記バッグろ過手段が前記ハウジング内に取り付けられ、前記入口に流入する一部の流体は、前記第1開口及び前記第2開口を通過し、前記バッグろ過手段を通過して、前記出口へ到達し、前記入口に流入する残りの流体は、前記シートろ過手段を通過し、前記出口へ到達するろ過装置。
【請求項20】
前記バッグろ過手段は、前記シートろ過手段より比較的低密度である請求項19に記載のろ過装置。
【請求項21】
前記シートろ過手段は、流体流れ方向に対して前記出口方向に配設される前記バッグろ過手段より前記入口方向に配設される請求項19に記載のろ過装置。
【請求項22】
前記シートろ過手段を前記ハウジングの前記一側から離間させる第2離間手段をさらに含んで構成される請求項19に記載のろ過装置。
【請求項23】
前記シートろ過手段の一部を前記バッグろ過手段から離間させる第3離間手段をさらに含んで構成される請求項19に記載のろ過装置。
【請求項24】
前記第3離間手段は、前記シートろ過手段の前記第1開口を前記バッグろ過手段の前記第2開口へ連絡させるリングを含んで構成される請求項23に記載のろ過装置。
【請求項25】
ハウジングと、前記ハウジングの一側にある入口と、前記ハウジングの反対側にある出口と、を備えるろ過装置を使用するろ過方法であって、
前記ハウジング内に配設されたシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材を、流体が通過することと、
第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材を、流体が通過することと、
を含み、
前記第1開口と前記第2開口とは、相互に流体流れ的に連絡され、前記ハウジングを通過する流体流れ方向に対して前記シート部材が前記バッグ部材より上流側に配設され、前記シート部材及び前記バッグ部材が前記ハウジング内に取り付けられ、前記入口に流入する一部の流体は、前記第1開口及び前記第2開口を通過し、前記バッグ部材を通過して、前記出口へ到達し、前記入口に流入する残りの流体は、前記シート部材を通過し、前記出口へ到達するろ過方法。
【請求項26】
ハウジングと、前記ハウジングの一側にある入口と、前記ハウジングの反対側にある出口と、を備えるろ過装置を使用するろ過方法であって、
前記ハウジングを少なくとも部分的に横切って広がるシート部材であってこれを貫通する第1開口を有するシート部材を、流体が通過することと、
第2開口を有する閉鎖されたバッグを含んで構成されるバッグ部材を、流体が通過することと、
スペーサを使用して前記バッグを前記シート部材から離間させ、前記シート部材の前記第1開口を前記バッグ部材の前記第2開口へ連絡することと、
を含み、
前記シート部材及び前記バッグ部材が前記ハウジング内に取り付けられ、前記入口に流入する一部の流体は、前記第1開口及び前記第2開口を通過し、前記バッグ部材を通過して、前記出口へ到達し、前記入口に流入する残りの流体は、前記シート部材を通過し、前記出口へ到達するろ過方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−279580(P2009−279580A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−88791(P2009−88791)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(304039652)エスピーエックス、コーポレーション (8)
【Fターム(参考)】