説明

二日酔い解消及び予防用組成物とこれを利用した飲酒前後二日酔い解消用飲み物

【課題】飲酒前後二日酔い解消組成物の提供。
【解決手段】ケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)の実抽出濃縮液、ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)抽出物、黄耆抽出物、ロータス(蓮子肉)抽出物及びニコチン酸アミドを有効成分として含有し、アルコール摂取時体内の吸収/分解を助けて二日酔いを解消する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二日酔い解消及び予防用組成物に係り、より詳細にケンポナシ(玄圃梨、Raisin Tree、学名「Hovenia dulcis Thunb.」)の実抽出濃縮液(または、抽出液)、ローザロスボグ(イザヨイバラ、十六夜薔薇、Rosa Roxburghii)抽出物、黄耆抽出物、ロータス(レンゲの熟した実)抽出物及びニコチン酸アミドを有効成分で含有し、体内に吸収/分解されて二日酔いの原因になる血中アルコール及びアセトアルデヒド濃度を低くして二日酔いを解消するのに助けをあたえる二日酔い解消及び予防用組成物とこれを利用した二日酔い解消用飲み物に関する。
【背景技術】
【0002】
二日酔いは、酒を飲んだ後に現れる身体的、精神的な不快感を総称することで客観的な症状では認識、悪心、嘔吐、眠気、頭痛、運動能力低下、血液学的変化、ホルモンの変化などの現象をいう。
【0003】
日常生活の中で現代人らは、多様なストレスに露出していて、文明の利器が発達した現代社会では、人間が受けるストレスの強度がますます高まっている。
【0004】
多くの現代人らがこのようなストレスを解消するために運動、睡眠、喫煙、旅行などそれぞれ違った方法で活用しているが、飲酒(アルコール摂取)を通したストレスの軽減を企てることが現代社会で最も普遍的な方法といえる。
【0005】
これは、飲酒という行為が現代人においては単純にストレスを解消するための手段だけでなく接待を通したビジネス関係形成、同僚や知人との親睦企画、家族集いなど広範囲な領域で一種の文化で席を占めるためなのだ。
【0006】
特に、社会が複雑になって組織化されるほどこのような飲酒に対する機会が増えることと同時に暴飲、飲みすぎなども増加することになる。韓国の飲酒文化特性上頻繁な飲酒と飲みすぎが多くて二日酔いで翌日正常な生活をするのに支障を受ける人が多くて、長期間の悪い飲酒習慣で結局健康まで悪くなる場合が多い。
【0007】
体内に吸収されたエタノールは、主に肝で代謝されてアセトアルデヒドを経てアセテートで酸化されて体外で排出されることになる。エタノールからアセトアルデヒドで酸化される過程にはADH(alcohol dehydrogenase)という酵素が作用して、アルコール酸化で生成されたアセトアルデヒドの分解/酸化過程にはALDH(acetaldehyde dehydrogenase)という酵素が作用すると知られている。
【0008】
正常なアルコール代謝過程は、摂取されたアルコールが胃腸または小腸で吸収されて血管中に入って肝腸に移されることになるが、肝細胞では、アルコール脱水素酵素(ADH,alcohol dehydrogenase)作用でアルコールがアセトアルデヒドで酸化されて、またアルデヒド脱水素酵素(ALDH,aldehyde dehydrogenase)が作用してアセトアルデヒドがアセテートで分解されて体外で炭酸ガス、水で分解されて排出される。
【0009】
二日酔いの原因は、まだ確かに明らかになりはしないが、脱水、アルコール解消及びアルコール代謝物(アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトンなど)の毒性作用または、栄養素らの吸収障害による栄養素欠乏などの多数学説があるが、最近ではアルコールに少量含まれているメタノールの代謝及びホルムアルデヒドが二日酔い原因と指摘されたところであるが(Jones AW.Pharmaco Toxicology.60(3) 217〜220)、実際アルコールによる二日酔いは、アルコールの代謝産物のアセトアルデヒド、アセトンなどによるということが多少報告されている(Tomita Y、Haseba T、Kurosu M、Watanabe T(1990). Arukoru Kenkyut Yakubutsu Ison. 25(2). 116−128)(Tsukamoto S、Muto T. Nagoya T、Shimamura M、Saito T、Tainaka H.(1989). Alcohol Alcohol. 24(2).101〜108)。
【0010】
体内アセトアルデヒドが低濃度でも酸化を開始する2型と高濃度である時酸化を開始する1型があるが、東洋人は一般的に2型の類型で1型が大部分の西洋人らよりアセトアルデヒドの酸化が遅い方だから相対的にさらに多い二日酔い現象に露出している。
【0011】
韓国の飲酒文化に対する社会的背景に二日酔い解消のための製品に対しては、消費者の要求が持続していて、実際多様な製品が市中に販売または、新しく登場している。
【0012】
だが、大部分の製品が生薬素材らをはじめとして効能に良いという組成物を製品に利用はしているとはいうが、その使用量が不足したのが現実であり、実際作られた最終製品の効能に対しても客観に検証が不十分だから実際二日酔い解消飲み物を必要とする消費者らから製品に対する信頼度が全般的に高くないのが現実である。
【0013】
これに二日酔い解消に良い原料や組成物らを利用して客観的に二日酔い解消効能の検証を通じて実際消費者らが製品を飲用した後に効果をみることによって消費者らの信頼を得るだけでなく実際多すぎた飲酒による社会的な損失を減らし、一緒に個人の元気な生活にも助けを与えることができる製品の開発が切実に要求されている。
【0014】
ケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)は、カルメ木科植物として韓国語でケンポナシとしながら、果実取っ手が走った肉質がある実を持っているのにこのケンポナシの実をキグシ(hoveniadulcisthunb)といって古代から薬剤で使われてきた。味は、甘くて性能は、評して止渇除番、清湿熱、解酒毒の効能があると知られている。むなしいヶ(ケンポナシ)という名は、“酒がむなしいことになる”で由来したことで本草綱目と同じ漢方医書では、酒の毒解毒に一番上で知られている生薬素材である。
【0015】
最近では、ケンポナシの生理活性に対しては多様な分野に対して研究が活発に進行していて、実際アルコール分解及び肝毒性解毒などに対しては多くの研究文献で効果が客観的に検証された。
【0016】
実際研究事例を例をあげれば次のようだ。ケンポナシ成分のアルコール分解(キム・ソンムン、カン・ソンヒ他韓国生物工学会誌Vol 21.No.1,11〜15(2006),コ・ビョンソプ他韓国食品栄養科学会誌35(7),828〜834(2006),アン・サンウク他薬雑誌7(4),263〜268(1999)),肝解毒)(キム・ミンヒ他薬雑誌8(3),225〜233(2000),イム・ミギョン他獣医学紙24(3),384〜391(2007)),エタノール中毒にともなう学習能力に影響(イム・ジョンピル、薬雑誌11(3),232〜235(2003))。
【0017】
本発明の発明者などは、すでに特許文献1を通じてローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆、ロータスそれぞれの抽出物を利用した二日酔い解消組成物に対してすでに客観的な二日酔い解消効果を提示して特許と認められたが、より効能が良い二日酔い解消飲み物及び組成物の開発に対する消費者らの意見収斂過程と社会的必要性を勘案して本発明をすることになった。
【0018】
ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)は、バラ科に属する植物でsweet chestnut roseとも呼ばれるが、東アジア、中国ヒマラヤに分布して実と種を食用する。中国が原産地のローザロスボグ(Rosa Roxburghii)は、中国貴州省では健康補助及び美容食品で使われてきたし、ビタミンなどが豊富に含まれていて、SOD活性が強くて日本では老化防止、そばかす、シワ防止など美容飲み物で使われている。
【0019】
特許文献2には、バラ実抽出物(rose fruit extract:RFE)を利用した坑ストレスバラヨーグルトの製造方法及び特許文献3には、バラ抽出物を利用して活性酸素の生成を効果的に抑制して活性酸素を除去してストレスを解消するのに効果的なストレス解消飲み物の製造方法が開始されている。
【0020】
黄耆(Engelgardtia chrysolepis HANCE)は、マンシュウグルミ科植物で一般的にTaiwan engelhardtiaと呼ばれる。黄耆は中国の南部地方及び西南地方に分布して葉を食用するのに、若干の甘みがあってかなり以前から中国では甘茶(甘茶、sweet tea)で飲用されてきたし、保健茶(健康補助茶)で使ってきたし、現在日本などでは、K ohki teaと呼ばれて、飲み物及び茶形態で広く飲用されている。
【0021】
ロータス(Nelumbo nucifera)は、睡蓮科に属してレンゲと呼ばれる植物で中南部各地で観賞用で池に栽培し、地理的にはインド、中国、日本、シベリアに分布して、幼い葉、果物、根茎、種子を食用する。種子(蓮子肉)は、滋養強壮、鎮静薬、補脾止瀉、養心安心、長期間の下痢者、有情大河、心悸失眠、葉は、解熱、解毒作用、そして種子、果肉は、強壮、止血薬、夜尿症、婦人病、根元は、解熱毒、小お血、一切血症、尿血、腸出血及び止血に使われる。
【0022】
特許文献4には、肝細胞保護及び肝の損傷予防または、治療活性を現わすロータス(Nelumbo nucifera Gaertn.の成熟した実)抽出物及びこれを有効成分で含む肝細胞保護、肝の損傷予防及び治療、そして肝臓癌誘発物質による突然変異抑制用組成物に関することが掲示されている。
【0023】
二日酔いを解消するために韓国内には多数の製品が開発、市販されているが、実例を挙げれば、特許文献5には榛の木、sorbus commixta、女貞実抽出物及び葛根抽出物を利用して作った二日酔い解消天然茶を製造する方法が、特許文献6にはふぐ抽出物、ケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)実、紅参、黒ニンニク、マッカ、ウコン、梅の実、トックリイチゴ、五味子、葛根を利用して作った二日酔い解消ドリンク製造方法が、特許文献7にはアルコール分解酵素活性化効果が調査された海草抽出物、黄苔抽出物、玉ネギ抽出物、もやし抽出物、せり抽出物、だい−こん抽出物を利用した二日酔い解消飲み物を製造する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0024】
【特許文献1】大韓民国登録特許10−0620093
【特許文献2】大韓民国特許登録番号第003413号
【特許文献3】大韓民国特許登録番号第0040338号
【特許文献4】大韓民国特許0063588号
【特許文献5】大韓民国特許第0181168号
【特許文献6】大韓民国特許第0839586号
【特許文献7】大韓民国特許第0040515号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本発明は、前記のような点などを勘案して従来より優秀な二日酔い解消用組成物及び飲み物を開発するために研究を進行した。すでに先行研究を通じて二日酔い解消に効果があるということが明らかになったローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆、ロータスそれぞれの抽出物に本草綱目などの漢方医学古書籍に酒毒の解読に一番上で知られていて各種研究文献に飲酒による肝解毒に効能が客観的に検証されたケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)の実抽出液及び体内アルコール代謝に密接な関連を持っている保酵素のニコチン酸アミドを新しく付加した新しい二日酔い解消及び予防用組成物及びこの組成物を含む二日酔い解消及び予防用飲み物を提供するのを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明の前記目的は、ケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)の実抽出物または、濃縮液、ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆、ロータス抽出物解消及びニコチン酸アミドを含む二日酔い解消及び予防用組成物を本発明者によって設定された二日酔い自覚効能評価方法を通じて二日酔い程度の改善可否を評価することによって達成した。
【0027】
また、本発明の二日酔い解消及び予防用組成物の効能検証のために実際消費者らが飲酒前後二日酔い解消に効能を感じるのかに対する自覚効能実験を進行して全体回答者の83.7%が二日酔い解消改善に効能があるということを自覚した客観的な効能結果を得たし、該当実験を通じて本研究によって新しく発明された二日酔い解消飲み物及び組成物に対する優秀な効能を確認することができた。
【発明の効果】
【0028】
本発明のケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)の実抽出物または、濃縮液、ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆、ロータス抽出物及びニコチン酸アミドを含む二日酔い解消及び予防用組成物物及びこの組成物を含む二日酔い解消及び予防用飲み物は、自覚効能実験を通じて明らかになった通り二日酔い解消及び予防に優れた効能を現わす。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は本発明による二日酔い解消及び予防用組成物を利用して二日酔い解消自覚効能実験をした結果で飲酒前に本発明による二日酔い解消及び予防用組成物を摂取した後に全般的な二日酔い程度の改善可否に対して評価した結果を図示したことである。
【図2】図2は本発明による二日酔い解消及び予防用組成物を利用した自覚効能実験結果で飲酒前本発明による組成物を摂取した後に個別二日酔い項目らに対する改善可否に対して評価した結果を図示したことである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明は、二日酔い解消及び予防用組成物に係り、より詳細にケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)の実抽出液やケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)実濃縮液、ニコチン酸アミド、ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)抽出物、黄耆抽出物、ロータス抽出物を有効成分で含有する二日酔い解消及び予防用組成物に関する。
【0031】
また、本発明は、二日酔い解消及び予防用組成物を含む二日酔い解消及び予防用飲み物に関する。
【0032】
より詳細に説明をすれば、本発明の二日酔い解消及び予防用組成物を製造する方法は、次のようだ。
【0033】
ケンポナシ(Raisin Tree、Hovenia dulcis Thunb.)木の実抽出濃縮液は、ケンポナシの実100gに水を4〜10倍数以上加えて熱水(95℃)で1〜5時間の間抽出した後1次濾過した後、95℃で10分以上殺菌処理をした後再濾過して抽出液を作って、この時、製造された抽出液を固形分濃度30〜60%まで濃縮して作って使うことができる。
【0034】
本発明の実施例で提示したケンポナシの実抽出濃縮液の代わりをして濃縮をしなかったケンポナシの実抽出液や濃縮程度を別にした濃縮液を使えるが、この時には各成分らの使用量が本発明の実施例の通りケンポナシの実抽出濃縮液(固形分55%)で1.0gになるべく同じ固形分含有量になるべく添加しなければならない。
【0035】
具体的な例として説明すれば、本発明で提示した1回摂取量基準としてケンポナシの実抽出濃縮液(固形分55%)1gを固形分含有量が4.5%であるケンポナシの実抽出液に代えるための適正使用量は次の通り算出することができる。
【0036】
濃縮液固形分含有量55%×含有量1.0%/抽出液固形分含有量4.5%で計算されてその結果固形分55%である濃縮液1.0%と同じ量になるためには固形分4.5%である抽出液の必要含有量は、約12%となる。
【0037】
前記二日酔い解消効能(予防含む)を得るためには、本発明で提示したケンポナシの実抽出濃縮液(固形分含有量55%)、ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆抽出物、ロータス抽出物、ニコチン酸アミドで構成された主要効能組成物質として体重60kg成人を基準として1日総量が1.353g以上になるようにして任意飲用すれば良く、飲用回数には、制限ない。もし固形分含有量が4.5%であるケンポナシの実抽出液を利用しようと思う場合には、ケンポナシの実抽出濃縮液(固形分含有量55%)を代って先立って提示した通り12%になるべく組成物に含有させて摂取しなければならないのでこの時、摂取組成物総量は12.353gになる。
【0038】
ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆、ロータスそれぞれの抽出物は、200gずつの試料を取って熱水(95℃)2Lずつを加えて2時間の間抽出する。この抽出液を濾過して400g程度の抽出液を得て、これを12時間定置させた後上登液を濃縮して固形分50%の濃縮液を作った後これを噴霧乾燥してローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆、ロータスそれぞれの抽出粉末を得る。
【0039】
ニコチン酸アミドは、トリプトファンで生合成なって動、植物界に広く存在するビタミン種類でビタミンB12とも知らされた物質である。体内ではNAD+とNADP+で存在しながら脱水素酵素の助酵素として多くの酸化/還元反応に関与をすることになるが、下記に現わした通り実際体内で吸収されたアルコールの分解作用に関与するアルコール脱水素酵素及びアルデヒド脱水素酵素の作用を助けることによって体内代謝に寄与することになる。ニコチン酸アミドは、食品原料で多様な分野に使用になっている成分で純度95%以上の食品用等級原料の場合には、製造会社に区分なしで適用可能だ。
【0040】
Ethanol + NAD± →acetaldehyde + NADH + H+
(アルコール脱水素酵素作用)
Acetaldehyde + H2O + NAD± → acetic acid + NADH + 7H+
(アセトアルデヒド脱水素酵素酵素作用)
本発明による飲酒前後二日酔い解消及び予防用組成物は、前記ケンポナシの実抽出液100重量部に対しニコチン酸アミド0.27〜5.3重量部、ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)抽出物4〜20重量部、黄耆抽出物0.4ないし5重量部、ロータス抽出物0.4ないし5重量部を有効成分として含む。
【0041】
本発明の組成物でケンポナシの実抽出濃縮液は、抽出液で代えて使用できて、ただこの時には、先立って記載した通り使用濃縮液の固形分含有量と使用量を勘案して固形分含有量を基準時同等量になるようにしなければならない。
【0042】
本発明の組成物は、医薬組成物として使われることができる。この場合前記有効成分外に薬学的に容認可能な担体または、添加剤を選択的に含む剤形で製造することができる。前記担体または、添加剤は希釈剤、甘味剤、安定剤、香料、ビタミン類、抗酸化剤などがある。
【0043】
前記担体または、添加剤は薬学的に容認可能になることは全部可能で、例えば希釈制は、乳糖、穀物澱粉などがあって、甘美制では、砂糖、液状果糖、結晶果糖、サッカルロース(sucralose)、ソルビトール(sorbitolまたは、アスパルタム(aspartame)があって安定剤では、カルボキシメチルセルロースナトリウム、β−サイクロデキストリンまたはキサンタンゴム(xanthangum)などがある。また、組成物の味覚を改善させるために果物の香り、ハブ香りなどの天然香料、天然果汁、フラボノイドなどの天然色素、果糖、蜂蜜、砂糖と同じ甘味成分または、クエン酸、クエン酸ナトリウムと同じ酸味剤を追加で含むことができる。また、本発明の組成物は、有効成分以外に補助成分としてビタミンB、C、Eまたは、ベータカロチン、Ca、Mg、Znなどの無機質成分または、レシチンなどの燐脂質成分、または、オリゴ糖、アミノ酸、タウリンなどを追加で含むことができる。
【0044】
本発明による前記組成物を利用して飲み物(ドリンク)剤形外にも二日酔い解消用液状製剤(ゲル、エキス)や、丸、粉末、錠剤、カプセルで剤形化して経口服用することができるが、これに限定されはしない。
【0045】
具体的な実施例は次のようだ。
【0046】
実施例1
ケンポナシの実抽出液(濃縮液)の製造
ケンポナシの実抽出濃縮液は、ケンポナシの実100gに水を4〜10倍数以上加えて熱水(95℃)で1〜5時間の間抽する。この抽出液を濾過した後、95℃で10分以上殺菌処理をした後再濾過して抽出液を得て、この抽出液を濃縮して固形分濃度が30〜60%なるようにして最終ケンポナシの実抽出濃縮を作って使うことができる。
【0047】
ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆、ロータス抽出物の製造
200gずつのローザロスボグ(Rosa Roxburghii)実、黄耆葉、ロータス種各々に熱水(95℃)2Lを加えて2時間の間抽出する。この抽出液を濾過して400g程度の抽出液を得て、これを12時間定置させた後上登液を濃縮して固形分50%の濃縮液を作った後これを噴霧乾燥してローザロスボグ(Rosa Roxburghii)、黄耆、ロータスそれぞれの抽出粉末を得る。
【0048】
実施例2
飲酒前後二日酔い解消用飲み物組成物の製造
実施例1のケンポナシの実抽出濃縮液(固形分55%)10g(ケンポナシの実抽出液(固形分4.5%)で120g)とローザロスボグ(Rosa Roxburghii)抽出粉末2g、黄耆抽出粉末0.5g、ロータス抽出粉末0.5gにニコチン酸アミド0.53g、グルメイト100g、グルタ酵母エッキス3.3g、タウリン20g、アラニン1g、白砂糖25g、液状果糖115.7g、dL−リンゴ酸1.6g、クエン酸2.97g、クエン酸ナトリウム0.4g、香料1.7g(混合果物の香り(1)0.5g、混合果物の香り(2)0.8g、蜂蜜香り0.5g)、ピタビディ0.4gを加えて飲用に適合するようにきれいに精製した水を加えて1Lで合わせる。すべての組成物らに完全に溶ける時まで撹拌をした後に高温瞬間殺菌(HTST、98℃30秒内外)処理をして残存微生物を殺菌させた後に容器に注入する。容器注入後品温が80℃以上になるようにして5〜10分間後殺菌をして以後冷却してラベル、包装して二日酔い解消用飲み物(ドリンク)を製造することになる。
【0049】
実験例1
二日酔い自覚効能検証実験
二日酔いに対する自覚効能に対する実験方法の導出は、海外論文(Pittler、M.H.et al.CMAJ* 2003;169:1269−1273、canadian medical association or its licensors)に記載された二日酔い評価質問項目と、韓国食品医薬品安定庁の“二日酔い解消効能プロトコル(protocol)開発関連研究報告書”に適用された二日酔い程度評価に対する方法と資料を土台に実験を実施した。
【0050】
本実験のパネルに対する年齢別、性別構成は表1と同じだ。
【0051】
【表1】

【0052】
被実験群の平均酒量は、男性の89%が3ボトル(bottle)以下であり、女性は86%が2ボトル(bottle)以下であった。
【0053】
被験者43人(男28人、女15人)を対象に本発明で開発した実施例2の二日酔い解消及び予防用飲み物組成物100mL(1ボトル)を飲用するようにした後一人一人の酒量別に十分に飲酒をするようにした。飲酒翌日二日酔い現象に対して配布された二日酔い解消効能自覚質問用紙に答えるようにして二日酔い解消に対する自覚効能に対して質問評価を進行した。評価に使った本発明によって開発された二日酔い解消及び予防用飲み物組成物の成分は、表2と同じだ(実施例2参照)。二日酔い解消自覚効能を評価するために本発明で使った評価質問用紙は、下記の表3に現わした。
【0054】
【表2】

【0055】
【表3】

【0056】
自覚効能評価を実施した結果本発明の二日酔い解消及び予防用組成物を飲用した時二日酔い症状に対して大部分の項目で改善(二日酔い症状減少)効果が現れたし、特に二日酔い評価項目中応答率(75%以上)が高い主二日酔い項目の疲労感、頭痛、渇症、heartburn/胃痛、眠気、嘔吐項目に対しても答えたパネルらが最低70%で85%水準まで効果があるということを答えて本発明による二日酔い解消及び予防用組成物が二日酔いの軽減に明確な改善効果を現わすということが分かった。その他手顫症(hand tremor)、早急症、鋭敏さ、無気力、筋肉痛などの項目に対しても改善効果を現わしたが、全般的に被験者らが症状に対して答えた応答率が他項目よりは低くて主要二日酔い現象ではないと見られたし、細部的な実験結果は、表4と同じだ。
【0057】
【表4】

【0058】
また、本発明による二日酔い解消及び予防用組成物が全般的な二日酔い症状に対する解消または、改善効果可否に対する調査結果、図1に示すように本実験に参加した43人のパネル中に83.7%(36人)が二日酔い解消効能があるということを認知して本発明による開発品が二日酔い解消に優秀な効果があるということが分かった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケンポナシ(Raisin Tree)の実抽出濃縮液、ニコチン酸アミド、ローザロスボグ(イザヨイバラ、Rosa Roxburghii)抽出物、黄耆抽出物及びロータス抽出物の有効成分を含む二日酔い解消及び予防用組成物。
【請求項2】
ケンポナシの実抽出濃縮液100重量部に対しニコチン酸アミド0.27〜5.3重量部、ローザロスボグ(Rosa Roxburghii)抽出物4〜20重量部、黄耆抽出物0.4ないし5重量部、ロータス抽出物0.4ないし5重量部を有効成分で含有する請求項1に記載の二日酔い解消及び予防用組成物。
【請求項3】
前記ケンポナシの実抽出濃縮液は、固形分含有量が30〜60重量%のケンポナシの実濃縮液であることを特徴とする請求項1に記載の二日酔い解消及び予防用組成物。
【請求項4】
前記ケンポナシの実抽出濃縮液が同じ固形分だけ含まれたケンポナシの実抽出液であることを特徴とする請求項1に記載の二日酔い解消及び予防用組成物。
【請求項5】
前記組成物は、液状の形態であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の二日酔い解消及び予防用組成物。
【請求項6】
請求項5の液状組成物に薬学的に容認可能な担体または、添加剤をさらに添加して構成された二日酔い解消及び予防用飲み物。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−225565(P2011−225565A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90565(P2011−90565)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(507421681)シージェイ チェイルジェダン コーポレーション (24)
【Fターム(参考)】