説明

二次電池

【課題】二次電池に関するものであって、金属材質の薄い上部ケースを備える二次電池を提供する。
【解決手段】ベアセルと、回路基板121を備える保護回路モジュールと、保護回路モジュールの回路基板を覆う蓋板を備える金属材質の上部ケース130と、上部ケースの蓋板の外面上に形成されたケース絶縁層130bとを含む二次電池が提供される。また、前記二次電池は、上部ケースの蓋板が保護回路モジュールの回路基板と対向する下面を備え、ケース絶縁層が上部ケースの蓋板の下面上に形成されていてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池に関するものであって、特に金属材質の上部ケースを備える二次電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電子、通信コンピュータ産業の急速な発展に伴い携帯用電子機器の普及が増えている。携帯用電子機器の電源としては再充電が可能な二次電池が主に用いられている。
【0003】
現在はパック形態の電池が二次電池として広く用いられている。パック形態の電池は、ベアセルと保護回路モジュール(PCM、Protection Circuit Module)が一つのユニットに統合された形態である。パック形態の二次電池は、ベアセルと、保護回路モジュールと、上部ケースとを備える。保護回路モジュールは、ベアセルの一面に装着され、上部ケースは保護回路モジュールを覆う形で装着される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のパック形態の二次電池では、上部ケースが合成樹脂の射出物からなるため次のような問題点がある。先ず、従来の上部ケースは、射出物からなるため、射出のために要求される厚さよりも薄く形成することができない。したがって射出物で形成された上部ケースでは二次電池の小型化に限界がある。
【0005】
そして、射出物において一般的に生じる外形上の問題点がある。すなわち、射出成形時に樹脂が合流する場所で生じる細い線のウェルドライン(weld line)、製品の一部が白く変色する白化(stress whitening)および気泡跡などが発生し得る。
【0006】
本発明の目的は、金属材質の上部ケースを用いて大きさを小さくした二次電池を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、金属材質の上部ケースを備え、良好な絶縁性を有することにより短絡を防止する二次電池を提供することにある。
【0008】
本発明のまた他の目的は、上部ケースが堅固に装着された二次電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するために、本発明のある観点によれば、ベアセルと、回路基板を備える保護回路モジュールと、前記保護回路モジュールの回路基板を覆う蓋板を備える金属材質の上部ケースと、前記上部ケースの蓋板の外面上に形成されたケース絶縁層とを含むことを特徴とする二次電池が提供される。
【0010】
前記上部ケースの蓋板は、前記保護回路モジュールの回路基板と対向する下面を備え、前記ケース絶縁層は、前記上部ケースの蓋板の下面上に形成できる。
【0011】
前記保護回路モジュールの回路基板は、前記上部ケースの蓋板と対向する上面を備え、前記保護回路モジュールの回路基板の上面上に形成された回路基板絶縁層をさらに含むことができる。また、前記上部ケースの蓋板は、前記保護回路モジュールの回路基板と対向する下面と、前記下面の反対面である上面とを備え、前記ケース絶縁層は前記上部ケースの蓋板の上面上に形成できる。または、前記ケース絶縁層は前記上部ケースの下面上に形成できる。前記回路基板絶縁層は前記回路基板の上面に付着した絶縁テープによって形成できるが、前記絶縁テープは、例えば前記上部ケースの下面にも付着する両面テープである。
【0012】
前記回路基板は、二つ以上の端子パッドを備え、前記回路基板絶縁層には、前記回路基板の各端子パッドに対応して形成された二つ以上の露出孔が備えられ、前記上部ケースには、前記回路基板の各端子パッドに対応して形成された二つ以上の端子孔が備えられ、前記回路基板絶縁層に形成された二つ以上の露出孔中の少なくとも一つは、前記上部ケースに形成された対応する端子孔より小さい場合もある。また、前記上部ケースに備えられた端子孔より小さく形成された前記露出孔に対応する前記端子パッドの極性は、例えば前記ベアセルにおいて前記上部ケースと接触する部分の極性と反対である。
【0013】
前記ケース絶縁層は、例えば、パリレン(parylene)コーティング層、ウレタンコーティング層、テフロン(登録商標)(Teflon)コーティング層、セラミックスコーティング層またはUVコーティング層である。
【0014】
前記上部ケースはアルミニウム材質であり、前記ケース絶縁層は、例えばアノダイジング(anodizing)により形成される。
【0015】
前記上部ケースは、例えばステンレススチール材質である。
【0016】
前記上部ケースは、例えばプレス加工によって作製される。
【発明の効果】
【0017】
本発明の構成によると、上述した本発明の目的を全て達成することができる。具体的には、回路基板を覆う上部ケースが金属材質からなるため、厚さをより一層薄く形成することができる。それにより二次電池の大きさが小さくなる。
【0018】
また、金属材質の上部ケースが絶縁層を備えるため、回路基板と接触しても絶縁性が保持されて短絡を防止できる。そして回路基板に絶縁テープが付着するため、金属材質の上部ケースとの絶縁性がより一層向上する。
【0019】
また、絶縁テープが両面テープからなるため、上部ケースが回路基板に装着されて上部ケースが二次電池により一層堅固に装着される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施例に係る二次電池を示す斜視図である。
【図2】図1に示す二次電池を示す分解斜視図である。
【図3】図1の二次電池の上部ケースをA-A線に沿って切断して示す断面図である。
【図4】図2の保護回路モジュールから絶縁テープを分離して示す斜視図である。
【図5】図3において外部端子が位置する部分を拡大して示す断面図である。
【図6】図2の回路基板の平面図であって、上部ケースに形成された端子孔の位置を共に示す図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る回路基板の平面図であって、上部ケースに形成された端子孔の位置を共に示す図である。
【図8】本発明のまた他の実施例に係る上部ケースを示す断面図である。
【図9】本発明のまた他の実施例に係る上部ケースを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付の図面を参照して本発明に係る実施例を説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施例に係る二次電池を示す斜視図である。図2は、図1の二次電池を示す分解斜視図である。図3は、図1の二次電池の上部ケースをA-A線に沿って切断して示す断面図である。図4は、図2の保護回路モジュールから絶縁テープを分離して示す斜視図である。図5は、図3において外部端子が位置する部分を拡大して示す断面図である。図6は、図2の回路基板の平面図であって、上部ケースに形成された端子孔の位置を共に示す図である。
【0023】
図1〜図3に示すように、二次電池100はベアセル(bare cell)110と、保護回路モジュール(PCM、Protection Circuit Module)120と、上部ケース(case)130と、下部ケース140と、接着部材150と、ラベル160とを備える。
【0024】
上部ケース130は、金属材質であり、PCM120の回路基板121と対向する面が絶縁処理されて上部ケース130とPCM120間の短絡を防止する。また、PCM120の回路基板121も上部ケース130と対向する面が絶縁処理されて、上部ケース130とPCM120間の短絡を防止する。
【0025】
ベアセル110は、電気エネルギーを供給し、正極、負極および正極と負極の間に介するセパレータを含んでなる電極組立体(図示せず)と、金属材質からなり、電極組立体および電解液(図示せず)を収容する缶(can)111と、缶111の開口部を密封するキャップ組立体112とを備える。キャップ組立体112は、金属材質で形成されるキャッププレート112aと、キャッププレート112aに突出した形状に形成された第1電極端子115と、キャッププレート112aと第1電極端子115との間に介し、第1電極端子115をキャッププレート112aから絶縁させるガスケット116とを備える。本実施例では第1電極端子115が負極端子として機能するものとして説明する。
【0026】
缶111およびキャッププレート112aは第2電極端子として機能する。本実施例では缶111とキャッププレート112aが負極端子として機能するものとして説明する。本実施例では、第1電極端子115が負極で、缶111とキャッププレート112aが正極であるものとして説明するが、本発明はこれに制限されるものではない。第1電極端子115が正極、缶111とキャッププレート112aが負極であっても構わないことは当業者であれば既知であろう。
【0027】
PCM120は、回路基板121、第1電極リードプレート128、第1支持部材129a、及び第2支持部材129bとを備える。PCM120は二次電池100の充放電を含む諸作動を制御する。
【0028】
回路基板121は、配線パターンが印刷された印刷回路基板(PCB)であって、ベアセル110のキャッププレート112aの長さ方向に沿って長く延びた略長方形の板状である。回路基板121は上面122と、上面122の反対面である下面123とを備える。回路基板121の上面122は上部ケース130の後述する蓋板131と対向する面である。回路基板121の上面122には第1、第2、第3端子パッド(126a、126b、126c)が備えられる。回路基板121の第1端子パッド126aは正極端子、第2端子パッド126bは負極端子、第3端子パッド126cは制御用補助端子として機能する。各端子パッド(126a、126b、126c)の大きさは略同一に形成される。回路基板121の上面122には回路基板絶縁層124が形成される。
【0029】
回路基板絶縁層124は、図4に示すように絶縁テープ124が回路基板121に付着して形成される。回路基板絶縁層124は、回路基板121と金属材質の上部ケース130を絶縁させることにより、二次電池100の安全性を向上させる。
【0030】
絶縁テープ124には、回路基板121の第1、第2、第3端子パッド(126a、126b、126c)のそれぞれに対応する領域に形成された第1、第2、第3露出孔(124a、124b、124c)が備えられる。第1露出孔124aは、回路基板121に備えられた第1端子パッド126aの少なくとも一部を露出させる。第2露出孔124bは、回路基板121の第2端子パッド126bの一部を露出させる。第3露出孔124cは、回路基板121の第3端子パッド126cを露出させる。
【0031】
絶縁テープ124の第1露出孔124aは、回路基板121の第1端子パッド126aと略同一な形状と大きさで形成され、第1端子パッド126aを露出させる。絶縁テープ124の第2露出孔124bは他の露出孔124a、124cおよび回路基板121の第2端子パッド126bより小さく形成され、第2端子パッド126bの内部領域の一部を露出させる。絶縁テープ124の第3露出孔124cは、回路基板121の第3端子パッド126cと略同一な形状と大きさで形成され、第3端子パッド126cを露出させる。
【0032】
回路基板121の各端子パッド(126a、126b、126c)において絶縁テープ124の各露出孔(124a、124b、124c)により露出した部分(125a、125b、125c)が充電器(図示せず)または外部負荷(図示せず)に備えられた端子(図示せず)と接触する。
【0033】
実施例では絶縁テープ124は両面テープであるものとして説明する。すなわち、絶縁テープ124の一面は回路基板121に付着し、その反上面は上部ケース130の後述する蓋板131に付着して上部ケース130が堅固に装着される。その他にも回路基板絶縁層124は回路基板121に絶縁性物質をコーティングするなどの方法によって形成することもできる。上記の両面テープの厚みは、0.1mmであることが好ましく、当該両面テープは、基板と、PETを含む基板の両面にアクリル由来の吸着層とを含む。
【0034】
回路基板121の下面123はベアセル110のキャッププレート112aと対向する面である。回路基板121の下面123には詳細に示していないが、複数の電気回路素子が実装される。電気回路素子はコントロールIC、充放電スイッチ、温度ヒューズなどの素子からなる。下面123の両端部には、それぞれ第1支持部材129aと第2支持部材129bが設けられている。下面123はベアセル110のキャッププレート112aと離隔距離をおいて対向している。
【0035】
回路基板121の中央には貫通孔126が備えられる。貫通孔126を通じて第1電極リードプレート128がベアセル110の第1電極端子115に溶接される。
【0036】
第1電極リードプレート128は、回路基板121と電気的に接続されており、溶接などの方法によってベアセル110の第1電極端子115と電気的に接続する。溶接は回路基板121の貫通孔126を用いて行われる。第1電極リードプレート128は、回路基板121をベアセル110の負極の第1電極端子115と電気的に接続させる。
【0037】
第1支持部材129aと第2支持部材129bはそれぞれ回路基板121の両端部に位置する。第1支持部材129aは、支持部129cと、第1連結部129dと、第2連結部129eとを備える。支持部129cは回路基板121から略下方に延びる。第1連結部129dは支持部129cの上端と繋がり、第2連結部129eは支持部129cの下端と繋がる。二つの連結部129d、129eは支持部129cと略直角をなす。第1連結部129dが支持部129cから延びた方向は、第2連結部129eが支持部129cから延びた方向と逆方向である。第1連結部129dは回路基板121の下面123に連結する。第2連結部129eは回路基板121とは離隔されている。第2連結部129eはベアセル110のキャッププレート112aに溶接などの方法で連結する。第2支持部材129bは第1支持部材129aと同一な構成であるので、これについての詳細な説明は省略する。
【0038】
回路基板121は、第1支持部材129aおよび第2支持部材129bによりベアセル110のキャッププレート112a上に支持されて装着される。それによりPCM120がベアセル110に装着される。二つの支持部材129a、129b中の少なくとも一つは、伝導性材質からなり、回路基板121をベアセル110の正極端子である缶111およびキャッププレート112aと電気的に接続させる第2電極リードプレートとして機能する。
【0039】
上部ケース130は蓋板131と、蓋板131から下方に延びた側壁134とを備える。上部ケース130はその内部空間にPCM120を収容することによりPCM120を保護する。上部ケース130はアルミニウムのような金属材質を用いてプレス加工などによって製造される。したがって最小0.4mmの厚さを有する射出物形態の従来の上部ケースに比べ、厚さを約0.1mm程度に薄くでき、二次電池100の大きさを小さくすることができる。上部ケース130は厚さに比べ強度が優れるステンレススチール(SUS)からなることもできる。しかしステンレススチールを用いる場合は、後述するケース絶縁層130bが剥離した時に腐食の恐れがある。図5に示すように、上部ケース130の外面全体にはケース絶縁層130bが形成される。ケース絶縁層130bは金属材質の上部ケース130に絶縁性を付与して安全性を向上させる。ケース絶縁層130bは、例えば、パリレン(parylene)コーティング層、ウレタンコーティング層、テフロン(登録商標)(Teflon)コーティング層、セラミックスコーティング層またはUVコーティング層である。
【0040】
また、ケース絶縁層130bは、上部ケース130の材質がアルミニウムである場合、陽極酸化法のアノダイジング(anodizing)により形成することができる。ケース絶縁層130bは、金属材質の上部ケース130と回路基板121を絶縁させて二次電池100の安全性を向上させる。アルミニウムケースは、アノダイジング処理することにより絶縁層を形成することができる。アノダイジング処理は、コート層が形成された金属に適用するよりも、(例えば、アルミニウムケース、マグネシウム等の)軽金属に適用することが好ましい。
【0041】
蓋板131は、ベアセル110のキャッププレート112aと略一致する形状であり、PCM120を覆う。蓋板131には、回路基板絶縁層124の第1、第2、第3露出孔(124a、124b、124c)のそれぞれに対応する領域に形成された第1、第2、第3端子孔(132a、132b、132c)が備えられる。三つの端子孔(132a、132b、132c)は略同じ大きさである。図6に示すように、第1端子孔132aは、回路基板121に備えられた第1端子パッド126aの露出領域125aの少なくとも一部を露出させる。第2端子孔132bは、回路基板121に備えられた第2端子パッド126bの露出領域125b全体を露出させる。この時、第2端子孔132bは、第2端子パッド126bの露出領域125bより大きく形成されることにより、第2端子孔132bの内側に回路基板絶縁層124が露出するようになる。それにより、第2端子パッド126bと反対極性の可能性がある上部ケース130と、第2端子パッド126bとの短絡を防止することができる。第3端子孔132cは、回路基板121に備えられた第3端子パッド126cの露出領域125cの少なくとも一部を露出させる。
【0042】
側壁134は蓋板131の外周部から下方に延びて形成される。側壁134にはベアセル110の側面114の上部を覆うように延びた延長部134aが備えられる。
【0043】
下部ケース140は、底板141と、底板141から上方に延びた二つの延長部142とを備える。底板141は、ベアセル110の下面113と略同じ形状であって、接着部材150によりベアセル110の下面113に付着する。二つの延長部142はベアセル110の側面114の下部を覆う。下部ケース140は上部ケース130のように絶縁層(図示せず)が形成された金属材質からなる。すなわち、下部ケース140は、ステンレススチールまたはアルミニウムのような金属材質からなる。また、下部ケース140に形成された絶縁層も上部ケースの場合と同様に、パリレン(parylene)コーティング層、ウレタンコーティング層、テフロン(登録商標)(Teflon)コーティング層、セラミックスコーティング層またはUVコーティング層である。そして、下部ケース140に形成された絶縁層は、下部ケース140の材質がアルミニウムである場合、陽極酸化法のアノダイジング(anodizing)により形成することもできる。下部ケース140が絶縁層の形成された金属材質からなるため、二次電池の大きさをより一層小さくすることができる。
【0044】
ラベル160はベアセル110の側面114を覆うように付着する。また、ラベル160は、上部ケース130の延長部134aと下部ケース140の延長部142上に付着することによって、二次電池100のベアセル110、上部ケース130および下部ケース140は堅固に結合される。
【0045】
図7には本発明に係る他の実施例が示されている。図7に示すように、全ての端子孔(232a、232b、232c)が回路基板221の対応する各端子パッドの露出領域(225a、225b、225c)より大きく形成される。この場合、全ての端子パッドの露出領域(225a、225b、225c)に対する絶縁性が向上し、二次電池の安全性がより一層良くなる。その他の構成および作用は、図1〜図6に示す実施例と同一であるので、これについての詳細な説明は省略する。
【0046】
図8および図9には本発明のまた他の実施例がそれぞれ示されている。図8に示すように、ケース絶縁層330bは、回路基板321と対向する上部ケース330の下面331aにだけ形成する場合がある。この場合、上部ケース330の厚さをさらに薄くすることができる。また、図9に示すように、ケース絶縁層430bは、回路基板421の反対側に備えられた上部ケース430の上面431aにだけ形成する場合もある。この場合も、上部ケース430の厚さをさらに薄くすることができる。その他の構成および作用は、図1〜図6に示す実施例と同一であるので、これについての詳細な説明は省略する。
【符号の説明】
【0047】
100 二次電池
110 ベアセル
120 保護回路モジュール
121 回路基板
124 回路基板用内部絶縁層
126a 第1端子パッド
126b 第2端子パッド
126c 第3端子パッド
130 上部ケース
130a 金属部
130b ケース絶縁層
132a 第1端子孔
132b 第2端子孔
132c 第3端子孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベアセルと、
回路基板を備える保護回路モジュールと、
前記保護回路モジュールの回路基板を覆う蓋板を備える金属材質の上部ケースと、
前記上部ケースの蓋板の外面上に形成されたケース絶縁層とを含むことを特徴とする二次電池。
【請求項2】
前記上部ケースの蓋板は、前記保護回路モジュールの回路基板と対向する下面を備え、前記ケース絶縁層は、前記上部ケースの蓋板の下面上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
前記保護回路モジュールの回路基板は、前記上部ケースの蓋板と対向する上面を備え、前記保護回路モジュールの回路基板の上面上に形成された回路基板絶縁層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項4】
前記上部ケースの蓋板は、前記保護回路モジュールの回路基板と対向する下面と、前記下面の反対面である上面とを備え、前記ケース絶縁層は前記上部ケースの蓋板の上面上に形成されることを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
【請求項5】
前記上部ケースの蓋板は、前記保護回路モジュールの回路基板と対向する下面を備え、前記ケース絶縁層は前記上部ケースの下面上に形成されることを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
【請求項6】
前記回路基板絶縁層は、前記回路基板の上面に絶縁テープを付着させることによって形成されることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の二次電池。
【請求項7】
前記絶縁テープは、前記上部ケースの下面にも付着する両面テープであることを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
【請求項8】
前記回路基板は二つ以上の端子パッドを備え、前記回路基板絶縁層には、前記回路基板の各端子パッドに対応して形成された二つ以上の露出孔が備えられ、前記上部ケースには、前記回路基板の各端子パッドに対応して形成された二つ以上の端子孔が備えられ、
前記回路基板絶縁層に形成された二つ以上の露出孔中の少なくとも一つは、前記上部ケースに形成された対応する端子孔より小さいことを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の二次電池。
【請求項9】
前記上部ケースに備えられた端子孔より小さく形成された前記露出孔に対応する前記端子パッドの極性は、前記ベアセルにおいて前記上部ケースと接触する部分の極性と反対であることを特徴とする請求項8に記載の二次電池。
【請求項10】
前記ケース絶縁層は、パリレンコーティング層、ウレタンコーティング層、テフロン(登録商標)コーティング層、セラミックスコーティング層またはUVコーティング層であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の二次電池。
【請求項11】
前記上部ケースはアルミニウム材質であり、前記ケース絶縁層はアノダイジングにより形成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の二次電池。
【請求項12】
前記上部ケースは、ステンレススチール材質であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の二次電池。
【請求項13】
前記上部ケースは、プレス加工によって作製されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の二次電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−140902(P2010−140902A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279724(P2009−279724)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】