説明

交流型プラズマディスプレイパネルの誘電体層保護膜形成用の酸化マグネシウム微粒子分散液

【課題】 交流型プラズマディスプレイパネルの誘電体層保護膜として有用な酸化マグネシウム薄膜を塗布法により形成させるのに有用な酸化マグネシウム微粒子の分散液を提供する。
【解決手段】 炭素原子数3〜5の一価アルコール中に、酸化マグネシウム微粒子が0.1〜15質量%の範囲にて分散されてなり、動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が5〜100nmの範囲にある酸化マグネシウム微粒子分散液。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流型プラズマディスプレイパネルの誘電体層保護膜形成用の酸化マグネシウム微粒子分散液に関する。本発明はまた、上記酸化マグネシウム微粒子分散液から形成された酸化マグネシウム膜が積層された交流型プラズマディスプレイパネル、及び交流型プラズマディスプレイパネルの誘電体層保護膜の製造方法にも関する。
【背景技術】
【0002】
交流型プラズマディスプレイパネル(以下、AC型PDPという)誘電体層の保護膜として、酸化マグネシウム薄膜が用いられている。PDPの誘電体層保護用の酸化マグネシウム薄膜の製造方法としては、電子ビーム蒸着法やスパッタ法などの物理的な方法が主流である。しかしながら、これらの製造方法では大規模な製造装置を用いて厳しい製造条件の管理が必要となる、また歩留まりが低いなどの問題がある。このため、酸化マグネシウム微粒子の分散液を誘電体層の上に塗布、乾燥(さらに必要に応じて、焼成)することによって酸化マグネシウム薄膜を形成する方法(塗布法)の研究が進められている。
【0003】
特許文献1には、PDPの誘電体層保護膜形成用の酸化マグネシウム微粒子分散液として、酸化マグネシウム粉末分散液と、マグネシウムアルコキシド又はマグネシウムアセチルアセトネートを含むバインダ溶液とを混合して調製した分散液が開示されている。この特許文献1において、酸化マグネシウム粉末分散液は、平均粒子径が5nm〜5μm、好ましくは10〜200nmの酸化マグネシウム微粒子と、アルコールを主成分とする溶媒又はアルコールとエチレングリコール誘導体との混合溶媒とエチレングリコール誘導体を主成分とする分散剤とを混合して調製されている。
【0004】
特許文献2には、マグネシウムアセチルアセトナート、エタノールアミン、脂肪酸、有機溶剤からなる混合液に、酸化マグネシウム微粒子を分散させて調製した酸化マグネシウム微粒子分散液が開示されている。この特許文献2では、酸化マグネシウム微粒子は平均粒子径が10nm以下の微粒子が好ましいとされている。
【特許文献1】特開2000−129161号公報
【特許文献2】特開平11−157832号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
均一な厚さで、かつ透明性の高い酸化マグネシウム保護膜を塗布法により形成させるためには、分散液中の酸化マグネシウム微粒子の凝集が少ないこと、即ち酸化マグネシウム微粒子が一次粒子もしくはそれに近い形で分散されていることが望ましい。しかしながら、上記の特許文献には、酸化マグネシウム微粒子を用いて分散液を調製する旨の開示がされているものの、その酸化マグネシウム微粒子を一次粒子もしくはそれに近い形で分散させる方法についての具体的な開示がない。従って、微細な各粒子の相当部分が凝集体として分散されていると理解される。
本発明の目的は、均一な厚さで、かつ透明性の高い酸化マグネシウム保護膜を塗布法により形成させるのに有用な、酸化マグネシウム微粒子が一次粒子もしくはそれに近い形で分散されている酸化マグネシウム微粒子の分散液を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、酸化マグネシウム微粒子を分散させるための分散媒体の種類、そして分散媒体中に酸化マグネシウム微粒子を分散させるための分散化方法を選ぶことによって、平均一次粒子径が5〜100nmの範囲にある酸化マグネシウム微粒子を、一次粒子もしくはそれに近い小径の凝集粒子として分散させることができることを見い出した。そして、その微細な酸化マグネシウム微粒子が一次粒子もしくはそれに近い小径の凝集粒子として分散されている分散液を用いることにより、均一な厚さで、かつ透明性の高い酸化マグネシウム保護膜を塗布法により形成することができることを確認して、本発明に到達した。
【0007】
本発明は、炭素原子数3〜5の一価アルコール中に、酸化マグネシウム微粒子が0.05〜20質量%の範囲にて分散されてなり、動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が5〜100nmの範囲にある交流型プラズマディスプレイパネルの誘電体層保護膜形成用の酸化マグネシウム微粒子分散液にある。
【0008】
本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液の好ましい態様は、以下の通りである。
(1)動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が5〜20nmの範囲にあり、D10/D90が0.4以上である。
(2)動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が45〜90nmの範囲にあり、D10/D90が0.1以上である。
(3)一価アルコールが、イソプロピルアルコール又はブチルアルコール、もしくはこれら混合物である。
【0009】
本発明はまた、上記本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液から形成された酸化マグネシウム膜が誘電体層の上に積層されている交流型プラズマディスプレイパネルにもある。
【0010】
本発明はさらに、上記本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液を、プラズマディスプレイパネルの誘電体層の上に塗布して、乾燥することからなる交流型プラズマディスプレイパネルの誘電体層保護膜の製造方法にもある。
【発明の効果】
【0011】
本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液を用いることにより、AC型PDPの誘電体層の上に膜厚が均一で、かつ透明性が高い酸化マグネシウム保護膜を容易に形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液は、炭素原子数3〜5の一価アルコール中に酸化マグネシウム微粒子を、分散液の全組成物の質量を基準として0.05〜20質量%の範囲、好ましくは1〜15質量%の範囲にて含む。
【0013】
本発明の分散液に含まれる酸化マグネシウム微粒子は、動的光散乱法によって測定されたD50(累積通過分布の50%に相当する粒子径)が5〜100nmの範囲にある。酸化マグネシウム微粒子は、D10(累積通過分布の10%に相当する粒子径)とD90(累積通過分布の90%に相当する粒子径)との比(D10/D90)が0.1以上であることが好ましく、0.15以上であることがより好ましく、0.4以上であることが特に好ましい。D10/D90は、粒子径の分布の拡がりを評価する指標の一つであり、1に近い方が分布の拡がりが狭いこと、すなわち粒子径の均一性が高いことを表す。
【0014】
本発明の分散液に含まれる酸化マグネシウム微粒子は、動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が5〜20nmの範囲にあり、D10/D90が0.1以上(特に、0.4以上)であるか、動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が45〜90nmの範囲にあり、D10/D90が0.1以上(特に、0.15以上)であることが好ましい。
【0015】
酸化マグネシウム微粒子のD50が5〜20nmの範囲にある分散液は、透光性が高いという特徴がある。特に、分散媒体にブチルアルコールを用いると透光性が高くなる傾向にある。D50が5〜20nmの範囲にある酸化マグネシウム微粒子をブチルアルコールに分散させた分散液の波長700nmの光の透過率(測定:セル厚10mm)は、酸化マグネシウム微粒子濃度が5質量%の分散液で60%以上、酸化マグネシウム微粒子濃度が1質量%の分散液で90%以上の値を示す。
【0016】
本発明の分散液において分散媒体として用いられる炭素原子数が3〜5の一価アルコールは、分岐を有していてもよい。一価アルコールとしては、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ペンチルアルコール、イソペンチルアルコールなどを用いることができる。これらは二種以上を併用してもよい。一価アルコールとして好ましいのは、イソプロピルアルコール及びブチルアルコール、そしてこれらの混合物である。
【0017】
本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液は、例えば、平均一次粒子径が5〜100nmの範囲にある酸化マグネシウム微粒子を、炭素原子数3〜5の一価アルコールに投入して得た混合物を、ビーズを用いた粉砕装置にて分散処理を行なうことからなる方法により製造することができる。
【0018】
酸化マグネシウム微粒子としては、金属マグネシウム蒸気と酸素とを反応させる方法(気相酸化合成法)により製造した酸化マグネシウム微粒子を好適に用いることができる。気相酸化合成法により製造した酸化マグネシウム微粒子としては、宇部マテリアルズ(株)から販売されている100A(平均一次粒子径:10nm)や500A(平均一次粒子径:50nm)が知られている。酸化マグネシウム微粒子の平均一次粒子径は、電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)を用いて測定することができる。
【0019】
酸化マグネシウム微粒子の分散処理に用いるビーズ(ボールともいう)は、平均粒子径が20〜300μmの範囲、好ましくは20〜150μmの範囲、特に好ましくは20〜100μmの範囲にある。ビーズの材料としては、酸化ジルコニウムなどの公知のセラミックス材料が挙げられる。
【0020】
粉砕装置としては、転動ミル(回転ミル)、振動ミル、揺動ミル(ロッキングミル)、遊星ミル、CFミル(遠心流動化ミル)、アニュラーミル(転動攪拌ミル)などのミル容器を駆動することによってビーズにエネルギーを伝達するビーズミル、ミル容器内に充填したビーズをミル容器中に挿入されている攪拌機にて攪拌することによってビーズにエネルギーを伝達する攪拌ミルが挙げられる。これらの中で好ましいのは、揺動ミル及び攪拌ミルである。
【0021】
本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液は、塗布後の酸化マグネシウム粒子同士の密着性あるいは酸化マグネシウム粒子と誘電体層との密着性を高めるために、バインダを添加してもよい。バインダの例としては、マグネシウムアルコキシド、マグネシウムアセチルアセトネートなどの加熱により酸化マグネシウムを生成するマグネシウム化合物を挙げることができる。バインダの添加量は、分散液の全組成物の質量を基準として0.05〜10質量%の範囲、好ましくは1〜5質量%の範囲である。
【0022】
本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液はさらに、増粘剤を添加してもよい。増粘剤の例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、メチルセルロース、エチルセルロースを挙げることができる。増粘剤の添加量は、分散液の全組成物の質量を基準として0.05〜10質量%の範囲、好ましくは1〜5質量%の範囲である。
【0023】
上記バインダ及び増粘剤の添加は、酸化マグネシウム微粒子の分散処理を行なった後に行なうことが好ましい。
【0024】
本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液を、AC型PDPの誘電体層の上に塗布して、乾燥することによりAC型PDPの酸化マグネシウム保護膜を形成することができる。塗布法としては、スピンコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、ディップ法、ドクタブレード法等の公知の方法を挙げることができる。乾燥温度は、一般に50〜200℃の範囲である。乾燥後の酸化マグネシウム膜は、300〜700℃の温度で焼成することが好ましい。乾燥及び焼成は大気中で行なうことが好ましい。
【0025】
本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液を用いて形成するAC型PDPの酸化マグネシウム保護膜の膜厚は、500nm〜2μmの範囲にあることが好ましい。
【実施例】
【0026】
[実施例1]
平均一次粒子径が10nmの酸化マグネシウム微粒子(100A、宇部マテリアルズ(株)製)5質量部を、ブチルアルコール95質量部に投入して混合物を得た。次いで、その混合物を、攪拌ミル(攪拌機付きミル容器の容量:170mL、ウルトラアペックスミルUAM015、寿工業(株)製)を用いて、ビーズ:平均粒子径30μmの酸化ジルコニウム製ビーズ、ミル容器内のビーズ充填率:60体積%、攪拌機の周速:8.0m/秒、処理時間:135分の条件にて分散処理を行なって、酸化マグネシウム微粒子分散液を調製した。得られた酸化マグネシウム微粒子分散液の波長700nmの光の透過率を、セル厚10mmの条件で測定したことろ、63%であった。
得られた酸化マグネシウム微粒子分散液中の酸化マグネシウム微粒子の粒度分布を動的光散乱法によって下記の条件にて測定した。その結果、D10は6.6nm、D50は8.5nm、D90は13.4nm、であり、D10/D90は0.49であった。
【0027】
[粒度分布の測定条件]
酸化マグネシウム微粒子分散液を、酸化マグネシウム微粒子の濃度が3〜4質量%となるように分散媒体にて希釈し、超音波ホモジナイザー(S−150D、ブランソン製)にて、パワー強度8の条件で1分間分散処理を行なう。得られた希釈分散液中の酸化マグネシウム微粒子の粒度分布を、動的光散乱式粒度分析計(マイクロトラックUPA150、日機装製)を用いて、半導体レーザ(+3B)波長:780nm、3mWの条件にて測定する。測定は5回行い、その平均値を算出する。
【0028】
上記の酸化マグネシウム微粒子分散液を用いて、ガラス基板(サイズ:縦40mm×横40mm×厚さ0.5mm)上にスピンコート法により酸化マグネシウム膜を形成した。酸化マグネシウム膜は、酸化マグネシウム微粒子分散液1gをガラス基板の中心に滴下した後、ガラス基板をその中心を軸として1000rpmの回転速度で60秒、2000rpmの回転速度で20秒、3000rpmの回転速度で20秒の順で回転させる操作を5回行なった後、120℃の温度で1時間乾燥し、次いで500℃の温度で1時間焼成して形成した。形成した酸化マグネシウム膜について、ガラス基板の中心から右端に15mm、中心から右端に5mm、中心から左端に5mm、中心から左端に15mmの位置にて膜厚と波長550nmの光の透過率とを測定した。膜厚は、反射分光膜厚計を用いて測定した。透過率は、分光光度計(UV−2550、(株)島津製作所製、光源:ハロゲンランプ)を用いて測定した。膜厚と透過率の測定結果とをそれぞれ表1に示す。
【0029】
表1
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中心から右端 中心から右端 中心から左端 中心から左端
に15mm に5mm に5mm に15mm
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膜厚 1643nm 1561nm 1561nm 1539nm
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波長550nmの
光の透過率 98%以上 98%以上 98%以上 98%以上
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【0030】
[実施例2]
前記実施例1にて調製した酸化マグネシウム微粒子分散液をブチルアルコールで希釈して、酸化マグネシウム微粒子の濃度を2質量%に調整した。この希釈分散液を用いて、ガラス基板(サイズ:縦40mm×横40mm×厚さ0.5mm)上にスピンコート法により酸化マグネシウム膜を形成した。酸化マグネシウム膜は、希釈分散液1gをガラス基板の中心に滴下した後、ガラス基板をその中心を軸として500rpmの回転速度で200秒、1500rpmの回転速度で60秒、3000rpmの回転速度で60秒の順で回転させる操作を10回行なった後、120℃の温度で1時間乾燥し、次いで500℃の温度で1時間焼成して形成した。形成した酸化マグネシウム膜について、ガラス基板の中心、中心から右端に15mm、中心から左端に15mmの位置にて膜厚と波長550nmの光の透過率とを測定した。膜厚の測定には、(株)菱化システム製のマイクロマップ557Nを用いた。透過率の測定には、分光光度計(UV−2550、(株)島津製作所製、光源:ハロゲンランプ)を用いた。膜厚と透過率の測定結果とをそれぞれ表2に示す。
【0031】
表2
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中心から右端 ガラス基板の中心 中心から左端
に15mm に15mm
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膜厚 501nm 500nm 502nm
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波長550nmの
光の透過率 98%以上 98%以上 98%以上
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【0032】
[実施例3]
実施例1において、分散媒体をイソプロピルアルコールとし、分散処理の条件を、処理時間:105分間とした以外は、実施例1と同様にして濃度5質量%の酸化マグネシウム微粒子分散液を調製した。得られた酸化マグネシウム微粒子分散液の波長700nmの光の透過率を、セル厚10mmの条件で測定したことろ、40%であった。得られた酸化マグネシウム微粒子分散液中の酸化マグネシウム微粒子の粒度分布を動的光散乱法により前記の条件で測定した。その結果、D10は9.0nm、D50は11.6nm、D90は17.0nm、であり、D10/D90は0.53であった。
上記の酸化マグネシウム微粒子分散液を、イソプロピルアルコールで希釈して、酸化マグネシウム微粒子の濃度を2質量%に調整した。この希釈分散液を用いて、スピンコートの実施回数を5回とする以外は、実施例2と同様にして酸化マグネシウム膜を形成した。形成した酸化マグネシウム膜について、ガラス基板の中心、中心から右端に15mm、中心から左端に15mmの位置にて膜厚と波長550nmの光の透過率とを実施例2と同様に測定した。膜厚と透過率の測定結果とをそれぞれ表3に示す。
【0033】
表3
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中心から右端 ガラス基板の中心 中心から左端
に15mm に15mm
────────────────────────────────────────
膜厚 578nm 568nm 564nm
────────────────────────────────────────
波長550nmの
光の透過率 98%以上 98%以上 98%以上
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【0034】
実施例1〜3の結果から明らかなように、本発明の酸化マグネシウム微粒子分散液を用いることにより、均一な厚さで、かつ透光性の高い酸化マグネシウム膜を形成することができることが分かる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素原子数3〜5の一価アルコール中に、酸化マグネシウム微粒子が0.05〜20質量%の範囲にて分散されてなり、動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が5〜100nmの範囲にある交流型プラズマディスプレイパネルの誘電体層保護膜形成用の酸化マグネシウム微粒子分散液。
【請求項2】
動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が5〜20nmの範囲にあり、D10/D90が0.4以上である請求項1に記載の酸化マグネシウム微粒子分散液。
【請求項3】
動的光散乱法によって測定された酸化マグネシウム微粒子のD50が45〜90nmの範囲にあり、D10/D90が0.1以上である請求項1に記載の酸化マグネシウム微粒子分散液。
【請求項4】
請求項1に記載の酸化マグネシウム微粒子分散液から形成された酸化マグネシウム膜が誘電体層の上に積層されている交流型プラズマディスプレイパネル。
【請求項5】
請求項1に記載の酸化マグネシウム微粒子分散液を、プラズマディスプレイパネルの誘電体層の上に塗布して、乾燥することからなる交流型プラズマディスプレイパネルの誘電体層保護膜の製造方法。

【公開番号】特開2006−244784(P2006−244784A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−56523(P2005−56523)
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【出願人】(000119988)宇部マテリアルズ株式会社 (120)
【Fターム(参考)】