仮想ライブ演奏の支援システムおよび仮想ライブ演奏の支援処理プログラム
【課題】 リスナーや他の演奏者からの評価が得られることで、各演奏者の技術の向上を期待する。
【解決手段】 セッションマネージャーサーバー3は、任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する。放送サーバー4は、その演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置1から受信したその演奏者のパートの演奏データを、他のパートの演奏者の端末装置1およびその仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置1に対して送信し、各演奏者の端末装置1から受信した複数のパートの演奏データを曲データベース9に記憶する。ショップマネージャーサーバー5は、任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その申し込みに対応する演奏データを送信する。
【解決手段】 セッションマネージャーサーバー3は、任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する。放送サーバー4は、その演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置1から受信したその演奏者のパートの演奏データを、他のパートの演奏者の端末装置1およびその仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置1に対して送信し、各演奏者の端末装置1から受信した複数のパートの演奏データを曲データベース9に記憶する。ショップマネージャーサーバー5は、任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その申し込みに対応する演奏データを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想ライブ演奏の支援システムおよび仮想ライブ演奏の支援処理プログラムに関し、特に、ネットワークを介して複数の演奏者が参加して演奏するのを支援する仮想ライブ演奏の支援システムおよび仮想ライブ演奏の支援処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の通信インフラの著しい向上によって、インターネットなどのネットワークを介して大量のデータを高速で伝送することが可能になってきている。そこで、さらなる将来の高速化を期待して、伝送するコンテンツに関して多くの提案がなされている。
ある提案の音楽ゲームシステムにおいては、別々のパートに対応する2つの音楽演出ゲーム装置がBGM演奏曲に同期した演奏進行情報を伝送する通信部で接続され、各装置のプレーヤが実際のバンドのように各パートを演奏するようになっている。(特許文献1参照)
また、他の提案の音楽配信システムにおいては、パート別の楽譜を通信回線網に公開して、その楽譜に従った各パート別の演奏あるいは歌唱を再生するための楽曲元データを複数の端末から受信し、各パート別に合否を判定して、合格した中から各パートに1つの楽曲元データを組み合わせて楽曲データを作成するようになっている。(特許文献2参照)
また、他の提案の音楽活動支援システムにおいては、バンドを組むメンバーであるユーザーが全て通信ネットワークを介して端末装置を接続させた場合に、サーバーはその旨を各ユーザーに通知して演奏を促し、それによって各ユーザーが並行して行う演奏を示すデータを各端末装置から受信して保存することにより、複数のユーザーによる合奏の結果を保存するようになっている。(特許文献3参照)
【特許文献1】特開2000−317144号公報
【特許文献2】特開2002−297136号公報
【特許文献3】特開2004−212632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1ないし特許文献3の提案では、複数の演奏者がそれぞれの端末およびネットワークを介して合奏できるという利点があるものの、リスナーや他の演奏者からの評価が得られることがないので、その合奏が自己満足に終る可能性が高く、各演奏者の技術の向上を期待することができない。また、各演奏者によってはライブ演奏であるにもかかわらず、そのライブ演奏をリスナーに提供できないので、音楽活動をビジネスとして展開することができず、プロとしての途が拓けることも期待することができない。
【0004】
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、ネットワークを介して不特定多数の演奏者やリスナーが参加して、随時にグループを組んで仮想ライブ演奏を行うとともに、希望するリスナーに対してその仮想ライブ演奏を提供することにより、リスナーや他の演奏者からの評価が得られることで、各演奏者の技術の向上を期待することができるとともに、音楽活動をビジネスとして展開することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システムは、ネットワーク(実施形態においては、図1のインターネット2に相当する)を介して接続された任意の端末装置(実施形態においては、図1の端末装置1に相当する)からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のサーバー(実施形態においては、図1のセッションマネージャーサーバー3に相当する)と、第1のサーバーによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信したその演奏者のパートの演奏データを、他のパートの演奏者の端末装置およびその仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段(実施形態においては、図1の曲データベース9に相当する)に記憶する第2のサーバー(実施形態においては、図1の放送サーバー4に相当する)と、ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その申し込みに対応する演奏データを送信する第3のサーバー(実施形態においては、ショップマネージャーサーバー5に相当する)と、を備えた構成になっている。
【0006】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項2に記載したように、第1のサーバーは、演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを記憶手段から読み出して、そのパートの演奏者の演奏データとして割り当てるような構成にしてもよい。
【0007】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項3に記載したように、第2のサーバーは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、その試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、そのライブ演奏を中止するような構成にしてもよい。
【0008】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項4に記載したように、第3のサーバーは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その演奏データを送信する場合には、その端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行うような構成にしてもよい。
【0009】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項5に記載したように、第1のサーバーは、仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して演奏スケジュールに基づいて、その仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行うような構成にしてもよい。
【0010】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項6に記載したように、第3のサーバーは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、その試聴申し込みに対応する演奏データを記憶手段から検索して、その端末装置に送信するような構成にしてもよい。
【0011】
請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムは、ネットワーク(実施形態においては、図1のインターネット2に相当する)を介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のステップ(実施形態においては、図1のセッションマネージャーサーバー3の処理に相当する)と、第1のステップによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信したその演奏者のパートの演奏データを、他のパートの演奏者の端末装置および当該仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段(実施形態においては、図1の曲データベース9に相当する)に記憶する第2のステップ(実施形態においては、図1の放送サーバー4の処理に相当する)と、ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その申し込みに対応する演奏データを送信する第3のステップ(実施形態においては、ショップマネージャーサーバー5の処理に相当する)と、を実行する構成になっている。
【0012】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項8に記載したように、第1のステップは、演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを記憶手段から読み出して、そのパートの演奏者の演奏データとして割り当てるような構成にしてもよい。
【0013】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項9に記載したように、第2のステップは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、その試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、そのライブ演奏を中止するような構成にしてもよい。
【0014】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項10に記載したように、第3のステップは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その演奏データを送信する場合には、その端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行うような構成にしてもよい。
【0015】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項11に記載したように、第1のステップは、仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して演奏スケジュールに基づいて、その仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行うような構成にしてもよい。
【0016】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項12に記載したように、第3のステップは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、その試聴申し込みに対応する演奏データを記憶手段から検索して当該端末装置に送信するような構成にしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の仮想ライブ演奏の支援システムおよび支援処理のプログラムによれば、リスナーや他の演奏者からの評価が得られることで、各演奏者の技術の向上を期待することができるとともに、音楽活動をビジネスとして展開することができるという効果が得られる。さらに、インターネットのように世界中に配備されたネットワークを介して、だれでもどこでもいつでも仮想ライブ演奏や演奏の試聴ができるので、音楽のユビキタスサービスのビジネスを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明による仮想ライブ演奏の支援システムの実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、仮想ライブ演奏の支援システムの構成を示す図である。複数の端末装置1はインターネット2を介して種々のサーバーに接続できるパソコンなどの情報処理装置であり、図は示さないが、操作部、表示部、CPUなどの制御部、ROMなどのプログラムメモリ、RAMなどのワークメモリを備えている。セッションマネージャーサーバー3、放送マネージャーサーバー4、ショップマネージャーサーバー5は、インターネット2を介して接続された任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏申し込み又は試聴申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏を支援するサーバーである。各サーバーは、CPUなどの制御部、ROMなどのプログラムメモリ、RAMなどのワークメモリを備えている。
【0019】
セッションマネージャーサーバー3は、仮想ライブ演奏の演奏者および演奏スケジュールを管理する。そのために、演奏者データベース(DB)6および演奏プログラムデータベース7がセッションマネージャーサーバー3に接続され、登録された演奏者のデータおよび演奏スケジュールのデータが保管されている。
放送マネージャーサーバー4は、演奏申し込みを行った端末装置1に対して仮想ライブ演奏の演奏データを送信する。
ショップマネージャーサーバー5は、試聴申し込みを行った端末装置1に対して仮想ライブ演奏の演奏データを送信し、購入申し込みを行った端末装置1に対して演奏データを販売する。そのために、リスナーデータベース8がショップマネージャーサーバー5に接続され、登録されたリスナーのデータが保管されている。また、販売した演奏データの対価を受け取るために、ショップマネージャーサーバー5は銀行その他の決済機関(図示せず)に接続できるようになっている。
セッションマネージャーサーバー3、放送マネージャーサーバー4、およびショップマネージャーサーバー5には、仮想ライブ演奏の演奏データおよび後述する既存の演奏データを保管する曲データベース9が接続されており、端末装置1からの申し込みや演奏スケジュールに応じて、各サーバーによって任意の演奏データが検索される。
なお、セッションマネージャーサーバー3、放送マネージャーサーバー4、およびショップマネージャーサーバー5は、システムバス10によって相互に接続されており、各サーバー間においてコマンドおよびデータが随時に送受信される。したがって、これら3つのサーバー3,4,5を単一のサーバーとしてシステムを構築することも可能である。
【0020】
次に、演奏プログラムデータベース7、演奏者データベース6、曲データベース9、およびリスナーデータベース8に保管されるデータの内容について、図2および図3を参照して説明する。
演奏プログラムデータベースは、図2(A)に示すように、仮想ライブ演奏ごとの演奏プログラムID(この場合は、番号1,2,3,…,N)のエリアで管理され、各演奏プログラムIDのエリアは、曲名/ID、演奏の開始時間、演奏時間、所定数のパート(例えば、ギターなどのメロディパート、ドラムパート、ベースパート)のエリアで構成される。また、各パートのエリアには、演奏者IDおよびアンケートデータのエリアがある。
演奏者データベースは、図2(B)に示すように、登録された演奏者のエリアで構成され、各演奏者のエリアは演奏者のID、パスワード、プロフィールのエリアで構成されている。
曲データベースは、図3(C)に示すように、複数の曲のエリアで構成されている。曲の中には仮想ライブ演奏における演奏データの曲のほかに、あらかじめ用意された既存の演奏データの曲が保管されている。仮想ライブ演奏の曲のエリアは、セッション名、演奏プログラムID、曲データすなわち演奏データのエリアで構成されている。既存の曲データについては示していないが、プロの演奏者によって演奏された著名な曲が各パートに分類されて保管されている。
リスナーデータベースは、図3(D)に示すように、登録されたリスナーのエリアで構成され、各リスナーのエリアはリスナーのID、パスワード、プロフィールのエリアで構成されている。
【0021】
次に、図1のシステムによって実行される仮想ライブ演奏の支援処理について説明する。
まず、端末装置1の処理について、図4ないし図17に示す動作フローチャート、および、図18ないし図37に示す画面に基づいて説明する。図4において、所定のイニシャライズ(ステップSA1)の後、初期画面を表示する(ステップSA2)。初期画面には、図18に示すように、セッションサイトのアプリケーションが起動され、支援システムの説明や画面下に表示された複数の選択肢である登録101、演奏102、試聴103、戻る104のスイッチの中からいずれかを選択する旨のメッセージが表示される。ここで、登録101はこの支援システムに登録するためにセッション登録サイトに接続するスイッチであり、演奏102は仮想ライブ演奏を申し込むために演奏サイトに接続するスイッチであり、試聴103のスイッチは仮想ライブ演奏の試聴を申し込むために試聴サイトに接続するスイッチである。なお、戻る104はセッションサイトのアプリケーションを終了するスイッチである。
【0022】
次に、登録101の選択によってセッション登録サイトに接続する操作がされたか否かを判別し(ステップSA3)、この操作がされたときは、セッションマネージャーサーバー3に接続する(ステップSA4)。そして、開始画面を受信して(ステップSA5)、その開始画面を表示する(ステップSA6)。開始画面には、図19に示すように、仮想ライブ演奏のセッションに参加するか、又は、試聴するかを選択するメッセージ、および、その選択肢であるセッション参加登録105、試聴登録106のスイッチが表示される。
【0023】
そして、セッション参加登録105の選択によってセッション参加が要求されたか否かを判別し(ステップSA7)、セッション参加が要求されたときは、セッション参加要求をセッションマネージャーサーバー3に送付し(ステップSA8)、同意画面を受信して(ステップSA9)、その同意画面を表示する(ステップSA10)。なお、試聴が要求されたときは、試聴要求をセッションマネージャーサーバーに送付する(ステップSA11)。セッション参加の同意画面には、図20に示すように、自己データを登録するメッセージとともに、このサイトの運営や著作権若しくは著作隣接権の説明が表示され、同意するか否かの選択肢である同意する旨107および同意しない旨(退出)108のスイッチが表示される。
【0024】
いずれかのスイッチ選択に応じて、図5のフローにおいて、同意するか否かを判別し(ステップSA12)、同意する場合には同意の旨をセッションマネージャーサーバー3に送付する(ステップSA13)。そして、登録画面を受信し(ステップSA14)、接続を停止した後、その登録画面を表示する(ステップSA15)。演奏登録画面には、図21に示すように、演奏者のプロフィール、メイン楽器すなわちパート、希望演奏曲、パスワード、ID、取引の銀行名および口座番号などを入力する旨のメッセージとともに、選択肢として登録する旨109および登録しない旨110のスイッチが表示される。
【0025】
この演奏登録画面において、プロフィールが入力されたか否かを判別し(ステップSA16)、入力されたときは、そのプロフィールをワークメモリにストアする(ステップSA17)。また、希望演奏曲およびパートが入力されたか否かを判別し(ステップSA18)、入力されたときは、その希望演奏曲およびパートをワークメモリにストアする(ステップSA19)。
あるいは、登録しない旨110が選択されたか否かを判別し(ステップSA20)、これが選択されたときは、接続を停止して(ステップSA21)、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。
【0026】
一方、登録する旨109が選択されたか否かを判別し(ステップSA22)、これが選択されたときは、セッションマネージャーサーバー3に対して、プロフィールを送付し(ステップSA23)、希望演奏曲およびパートを送付する(ステップSA24)。また、演奏スケジュールの予告画面を受信して(ステップSA25)、その予告画面を表示する(ステップSA26)。予告画面には、図23に示すように、申し込んだ仮想ライブ演奏の内容である担当するパート、曲名、演奏日時、予定メンバーが表示される。全てのパートの予定メンバーが揃わない場合には、そのパートは未決定として表示される。さらに、予告画面には、演奏予約を確定して了解する旨111および了解しない旨(予約取消し)112のスイッチが表示される。
また、曲の詳細説明部のスイッチ113が表示され、このスイッチ111をクリックすることによって、図24に示すように、曲の詳細114がウインドウ表示される。曲の詳細114には、仮想ライブ演奏のための細かい指示と、予定演奏時間までの待ち時間が表示される。
【0027】
図23の画面において、了解する旨111又は了解しない旨112のいずれかが選択されたかを判別し(ステップSA27)、了解する旨が選択されたときは、OKコマンドをセッションマネージャーサーバー3に送付して(ステップSA28)、IDおよびパスワードを取得する(ステップSA29)。そして、接続を停止して、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。
一方、了解しない旨が選択されたときは、NGコマンドをセッションマネージャーサーバー3に送付して(ステップSA30)、接続を停止して(ステップSA21)、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。
【0028】
図4のステップSA3において、登録サイトに接続操作がされない場合には、図18の初期画面における演奏102の選択によって、演奏サイトに接続操作がされたか否かを判別する(図6のステップSA31)。この接続操作がされたときは、セッションマネージャーサーバー3に接続し(ステップSA32)、演奏サイト接続要求を送付する(ステップSA33)。そして、IDおよびパスワード要求画面を受信して(ステップSA34)、その要求画面を表示する(ステップSA35)。図には示さないが、この要求画面には、IDおよびパスワードの入力を促すメッセージ、入力エリア、および送付指示のスイッチが表示される。
【0029】
この要求画面において、IDおよびパスワードを入力すると、入力されたIDの文字や数字を表示し、入力されたパスワードに応じて特定の記号(例えばアスタリスク「*」)を表示し(ステップSA36)、送付指示に応じて入力されたIDおよびパスワードをセッションマネージャーサーバー3に送付する(ステップSA37)。そして、セッション待機画面を受信し(ステップSA38)、さらに待ち時間を受信する(ステップSA39)。次に、セッション待機画面に待ち時間を上書きして表示する(ステップSA40)。セッション待機画面には、図25に示すように、仮想ライブ演奏の内容である担当するパート、曲名、演奏日時、予定メンバーが表示されるとともに、「セッション開始まであと○○分○○秒」のように待ち時間が表示される。さらに、情報放送窓115に、演奏が近くなるといろんな情報が表示されるようになっている。例えば、自己の演奏データを送付できるように、楽器を接続することを促すメッセージや、演奏をアドバイスするメッセージなどが表示される。
【0030】
セッション待機画面を表示している待ち時間においては、演奏中画面を受信したか否かを判別する(図7のステップSA41)。すなわち、待ち時間が終了して演奏開始時間に達したか否かを判別する。演奏中画面を受信しない場合、すなわち、まだ待ち時間が終了していない場合には、図6のステップSA39において待ち時間を受信し、セッション待機画面に待ち時間を上書きして表示する(ステップSA40)。したがって、時間が経過
するにつれてセッション待機画面に上書きされる待ち時間が少なくなっていく。
ステップSA41において、演奏中画面を受信したときは、セッション演奏中画面を表示する(ステップSA42)。セッセッション演奏中画面には、図26に示すように、演奏中のテーマ、担当するパート、曲名、演奏日時、予定メンバーが表示されるとともに、情報放送窓115には、演奏者やバンドを紹介するメッセージなどが表示される。
【0031】
また、曲の進行に伴って演奏に対するアドバイスを表示するようにしてもよい。例えば、「ここは曲的に変化が欲しいので、リハモして下さい。」、「アドリブはコードに忠実にやってもよいし、B♭メジャースケールでもOKだよ。」、「Gm7の7thはマイナーコードのテンションなので、残し気味に演奏して下さい」などを表示する。
さらに、演奏中画面にメトロノームなどのタイミング画像や現在の小節を表示して、各パートの演奏の同期を取るようにしてもよい。
【0032】
次に、放送サーバー4に接続して(ステップSA43)、演奏データを受信する(ステップSA44)と、自己のパート分を削除して(ステップSA45)、自己のパートの演奏に応じて発音する(ステップSA46)。また、自己の演奏データを検出し(ステップSA47)、自己の演奏データを放送サーバー4に送付する(ステップSA48)。演奏中においては、放送サーバー4から終了信号を受信したか否かを判別し(ステップSA49)、終了信号を受信しない場合には、ステップSA44からステップSA49のループを繰り返しながら仮想ライブ演奏を行う。ステップSA49において終了信号を受信したときは、セッションマネージャーサーバー3に接続する(ステップSA50)。
【0033】
次に、セッション終了画面およびセッション名を受信して(図8のステップSA51)、そのセッション終了画面を表示する(ステップSA52)。セッション終了画面には、図27に示すように、受信したセッション名が表示されるとともに、放送情報窓115には試聴や購入ができる旨のメッセージが表示される。また、他の画面へ遷移する選択肢として、アンケートに答えるためのアンケート画面116、初期画面に戻るための終了画面(トップ画面)117、演奏した内容をストリームデータとして試聴するための試聴画面118、演奏した内容をダウンロードして購入するための購入画面119のスイッチが表示される。
【0034】
そして、いずれかのスイッチが選択されたか否かを判別する。アンケート画面116が選択されたか否かを判別し(ステップSA53)、このスイッチが選択されたときは、アンケート画面を受信して(ステップSA54)、そのアンケート画面を表示する(ステップSA55)。アンケート画面には、図28に示すように、演奏後の感想について複数の項目のデータを入力する画面が表示され、そのアンケートを送って前画面に戻るための送るスイッチ120が表示される。この状態において、データが入力されたか否かを判別し(ステップSA56)、データが入力されたときは、そのデータをRAMの送信バッファにストアする(ステップSA57)。次に、送るスイッチ120の選択によって送る操作がされたか否かを判別し(ステップSA)、この操作がされたときは、ストアしたアンケートデータをセッションマネージャーサーバー3に送付する(ステップSA59)。この後は、ステップSA51に移行して、終了画面およびセッション名を受信し、再び図26の終了画面を表示する(ステップSA52)。
なお、このアンケートデータを演奏者データベース6にストアして集計できるようにしてもよい。
アンケート画面が選択されない場合には、終了画面が選択されたか否かを判別し(ステップSA60)、この画面が選択されたときは、セッションマネージャーサーバー3との接続を停止して(図5のステップSA21)、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。
【0035】
ステップSA60において終了画面が選択されない場合には、図9のフローにおいて、試聴画面が選択されたか否かを判別する(ステップSA61)。この画面が選択されたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA62)、セッション名で試聴要求を送付する(ステップSA63)。この送付に応じたショップマネージャーサーバー5から試聴要求画面を受信し(ステップSA64)、その試聴要求画面を表示する(ステップSA65)。試聴要求画面には、図29に示すように、試聴を要求した演奏者の氏名、曲名、その演奏者のパート名、セッション名が表示されるとともに、試聴ボタン121、前の画面に戻るための前画面122、演奏した内容をダウンロードして購入するための購入画面119のスイッチが表示される。
【0036】
この画面において、試聴要求ボタン121が操作されたか否かを判別し(ステップSA66)、試聴要求ボタン121が操作されたときは、セッション名で試聴用データの要求をショップマネージャーサーバー5に送付する(ステップSA67)。そして、ショップマネージャーサーバー5から試聴用データを取得して(ステップSA68)、試聴処理を行う(ステップSA69)。曲の試聴が終了すると、その試聴用データをクリアして(ステップSA70)、ステップSA66に移行する。図29の試聴要求画面に示すように、何度でも試聴することができるので、曲の試聴が終了した後に再び試聴要求ボタン121が操作されると、ステップSA67からステップSA70のループを繰り返す。
【0037】
ステップSA66において、試聴要求ボタン121が操作されない場合には、図29の試聴要求画面において前画面122が選択されたか否かを判別する(ステップSA71)。前画面122が選択されたときは、セッションマネージャーサーバー3に接続して(ステップSA72)、図8のステップSA51に移行して、セッションマネージャーサーバー3からセッション終了画面およびセッション名を受信して、その画面を表示する(ステップSA52)。図9のステップSA71において前画面が選択されない場合には、図29の画面において購入画面119が選択されたか否かを判別する(ステップSA73)。ステップSA61において、試聴の選択がされない場合にも、購入が選択されたか否かを判別する(ステップSA75)。
【0038】
ステップSA74において購入が選択されたとき、すなわち、セッションマネージャーサーバー3に接続されている状態で購入が選択されたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続する(ステップSA75)。ショップマネージャーサーバー5に接続した後、又は、ステップSA73において購入が選択されたとき、すなわち、セッションマネージャーサーバー3に接続された状態で購入が選択されたときは、セッション名で購入要求を送付する(図10のステップSA76)。そして、購入画面を受信して(ステップSA77)、その購入画面を表示する(ステップSA78)。購入画面には、図30に示すように、セッション名と購入金額が表示されるとともに、試聴画面と同じように、試聴ボタン121、および、画面変更の選択肢として、前画面122、購入決済画面123のスイッチが表示される。したがって、購入決済をする前においても、再度確認するために試聴ができるようになっている。
【0039】
この状態において、視聴要求がされたか否かを判別し(ステップSA79)、試聴要求がされたときは、セッション名で試聴を要求する(ステップSA80)。そして、視聴用データを取得して(ステップSA81)、試聴処理を行う(ステップSA82)。曲の試聴が終了すると、視聴用データをクリアし(ステップSA83)、ステップSA79に移行してさらなる試聴要求があるか否かを判別する。さらなる試聴要求がある場合には、ステップSA80ないしステップSA83の処理を繰り返すが、試聴要求がない場合には、購入決済画面123の選択によって購入決済要求がされたか否かを判別する(ステップSA84)。
購入決済要求がされない場合には、前画面122が選択されたか否かを判別し(ステップSA85)、前画面122が選択されたときは、セッションマネージャーサーバー3に接続して(ステップSA86)、図8のフローのステップSA51に移行して終了画面を受信する。
【0040】
ステップSA84において、購入決済要求がされたときは、セッション名で購入要求を行う(ステップSA87)。そして、購入決済画面を受信して(ステップSA88)、その購入決済画面を表示する(ステップSA89)。購入決済画面には、図31に示すように、セッション名、購入価格、および決済方法を選択するスイッチ124、125が表示されるとともに、購入決定のスイッチ126が表示される。また、画面変更の選択肢として、前画面122、トップ画面127のスイッチが表示される。
この画面において、トップ画面が選択されたか否かを判別し(ステップSA90)、トップ画面が選択されたときは、図4のフローのステップSA2に移行して初期画面を表示する。トップ画面が選択されない場合には、前画面が選択されたか否かを判別し(ステップSA91)、前画面が選択されたときは、ステップSA76に移行して、セッション名で購入要求を送付する。
【0041】
前画面が選択されない場合には、図11のフローにおいて、決済用データが入力されたか否かを判別し(ステップSA92)、決済用データが入力されたときは、その決済用データをRAMの送信バッファにストアする(ステップSA93)。次に、購入決定が選択されたか否かを判別し(ステップSA94)、購入決定が選択されたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA95)、決済データを送付する(ステップSA96)。そして、仮想ライブ演奏のセッションデータをダウンロードして(ステップSA97)、RAMの所定のエリアにセッションデータをストアする(ステップSA98)。セッションデータをストアした後、又は、ステップSA94において購入決定が選択されない場合には、図10のフローのステップSA90に移行する。
【0042】
図4のフローのステップSA11において、試聴要求が送付されたときは、セッション参加でなくリスナーの試聴要求である。この場合には、図12のフローにおいて、セッションマネージャーサーバー3から同意画面を受信して(ステップSA99)、その同意画面を表示する(ステップSA100)。リスナーの同意画面には、図22に示すように、リスナーのプロフィール、好きな楽器、希望演奏曲、パスワード、ID、取引の銀行名および口座番号などを入力する旨のメッセージとともに、選択肢として登録する旨109および登録しない旨110のスイッチが表示される。
【0043】
この画面において、同意するスイッチ選択がされたか否かを判別し(ステップSA101)、同意しないスイッチ選択がされたときは、図5のフローのステップSA21に移行して接続を停止した後、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。一方、同意するスイッチ選択がされたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA102)、リスナー同意を送付する(ステップSA103)。そして、リスナー用登録画面を受信して(ステップSA104)、リスナー用登録画面(図示せず)を表示する(ステップSA105)。リスナー用登録画面において、プロフィールが入力されたか否かを判別し(ステップSA106)、プロフィールが入力されたときは、そのプロフィールをRAMの送信バッファにストアする(ステップSA107)。
【0044】
次に、登録することが選択されたか否かを判別する(ステップSA108)。登録しないことが選択されたときは、図5のフローのステップSA21に移行して接続を停止した後、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。一方、登録することが選択されたときは、図13のフローにおいて、ストアしたプロフィールを送付し(ステップSA109)、IDおよびパスワードを取得する(ステップSA110)。次に、リスナー試聴要求を送付し(ステップSA111)、リスナー用試聴画面を受信して(ステップSA112)、そのリスナー用試聴画面を表示する(ステップSA113)。リスナー用試聴画面には、図32に示すように、ライブの試聴又は過去演奏の試聴を選択する旨のメッセージとともに、現在演奏中の内容を示すエリアおよび過去演奏の情報を入力するエリアが表示される。また、画面変更の選択肢として、ライブの試聴画面128および過去演奏を検索する検索結果画面129が表示される。
なお、現在演奏中の内容を示すエリアを右クリック又は同等の画面操作がされた場合には、今後予定されているライブ演奏のメニュー画面をウインドウ表示して、任意のライブ演奏に対して試聴要求を受け付けるようにしてもよい。
【0045】
この画面において、ライブ試聴が選択されたか否かを判別し(ステップSA114)、ライブ試聴が選択されたときは、ライブ試聴要求をショップマネージャーサーバー5に送付して(ステップSA115)、放送サーバー4に接続する(ステップSA116)。そして、放送サーバー4からライブ試聴画面を取得して(ステップSA117)、そのライブ試聴画面を表示する(ステップSA118)。ライブ試聴画面には、図33に示すように、現在演奏中の曲名、セッション名、演奏者のパートおよび氏名が情報放送窓130に表示される。また、演奏者からメッセージがある場合には、そのメッセージが情報放送窓131に表示される。
【0046】
ステップSA114においてライブ試聴が選択されない場合には、過去演奏の曲の検索データが入力されたか否かを判別し(ステップSA119)、検索データが入力されたときは、その検索データを送信バッファにストアする(ステップSA120)。次に、検索要求がされたか否かを判別し(ステップSA121)、検索要求がさない場合には、ステップSA114に移行するが、検索要求がされたときは、その検索要求を放送サーバー4に送付する(ステップSA122)。そして、検索結果画面を受信して(ステップSA123)、その検索結果画面を表示する(ステップSA124)。
なお、図32のリスナー用試聴画面にメニュー画面を表示する構成にしてもよい。このように構成した場合には、メニューの中から検索の項目を選択して、ショップマネージャーサーバー5を介さずに、直接に曲データベース9から検索することも可能である。
【0047】
検索結果画面には、例えば検索要求が「枯葉」の曲である場合には、図33に示すように、その検索要求にマッチするセッション名が表示される。また、画面変更の選択肢として、購入画面119が表示される。この画面において、ダブルクリックなどの画面操作によってセッション名が指定されたか否かを判別し(ステップSA125)、いずれかのセッション名が指定されたときは、太字や枠などによって指定セッション名を強調して(ステップSA126)、そのセッションの演奏者のパートおよび氏名、写真などが表示され、そのセッション名で試聴要求を送付する(ステップSA127)。そして、試聴データを取得して(ステップSA128)、試聴処理を行う(ステップSA129)。曲が終了したとき、又は、演奏停止134のスイッチが操作されたときは、試聴データをクリアして(ステップSA130)、ステップSA125に移行して、セッション名が指定されたか否かを判別する。
【0048】
セッション名が指定されない場合には、購入画面119のスイッチによって、購入要求がされたか否かを判別し(ステップSA131)、購入要求がされたときは、セッション名で購入要求を送付し(ステップSA132)、購入確認画面を受信して(ステップSA133)、その購入確認画面を表示する(ステップSA134)。購入(ダウンロード)確認画面には、図35に示すように、セッション名および価格が表示されるとともに、画面変更の選択肢として、前画面122および購入決済画面123が表示される。
【0049】
この画面において、前画面122の選択によって前画面に戻るか否か(ステップSA135)、又は、購入決済画面123の選択によって購入決済か否か(ステップSA136)を判別する。前画面に戻る場合には、図13のフローのステップSA122に移行して検索要求を送付し、図14のステップSA123およびステップSA124を経て、再び図34の検索画面を表示する。一方、決済要求の場合には、図15のフローに移行して、ショップマネージャーサーバー5から決済画面を受信し(ステップSA137)、接続を停止した後、その決済画面を表示する(ステップSA138)。
【0050】
決済画面には、図36に示すように、セッション名、購入価格、および決済方法を選択するスイッチ124、125が表示されるとともに、購入決定のスイッチ126が表示される。また、画面変更の選択肢として、前画面122、トップ画面127のスイッチが表示される。すなわち、図36の決済画面の内容は、価格の数値以外については、図31に示した演奏者用の決済画面と同じである。リスナーの場合は、当然のことながら演奏者が自分の仮想ライブ演奏のセッションデータを購入する場合の価格(100円)よりも高い価格(200円)になっている。
【0051】
この画面において、決済データが入力されたか否かを判別し(ステップSA139)、決済データが入力されたときは、その決済データを送信バッファにストアする(ステップSA140)。次に、購入決定のスイッチ126の操作によって購入決定がされたか否かを判別し(ステップSA141a)、購入決定がされたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA141b)、決済データを送付する(ステップSA142)。そして、セッションデータをダウンロードして(ステップSA143)、RAMの所定エリアにストアする(ステップSA144)。次に、図5のフローのステップSA21に移行して、ショップマネージャーサーバー5との接続を停止し、図4のフローのステップSA2に移行して、初期画面を表示する。
【0052】
図15のステップSA141aにおいて、購入決定がされない場合には、図36の画面において、前画面122の選択か否か(ステップSA145)、又は、トップ画面127の選択か否か(ステップSA146)を判別する。前画面が選択されたときは、図14のステップSA132に移行して、セッション名で購入要求を送付する。この場合には、図35の購入(ダウンロード)確認画面が表示されるが、購入決定を断念したのであるから、さらに前画面に遷移して、他のセッション名を選択するか再検索をすることになる。一方、トップ画面が選択されたときは、図4のフローのステップSA2に移行して、初期画面を表示する。
【0053】
図13のフローのステップSA118において、図33のライブ試聴画面を表示した後は、図16のフローに移行して、放送サーバー4から変更信号を受信したか否か(ステップSA147)、又は、中止画面を受信したか否か(ステップSA148)を判別する。変更信号を受信したときは、仮想ライブ演奏のセッションに変更があったので、図13のステップSA117に移行して、変更になったライブ試聴画面を取得して、そのライブ試聴画面を表示する(ステップSA118)。図16のフローにおいて、変更信号を受信せず、中止画面を受信したときは、放送サーバー4の接続を停止して、その中止画面を表示する(ステップSA149)。中止画面を受信しない場合には、図33の画面で戻るスイッチ132が選択されたか否かを判別する(ステップSA151)。戻るスイッチ132が選択されたとき、又は、ステップSA149において中止画面を表示した後は、ショップマネージャーサーバー5に接続し(ステップSA150)、図13のフローのステップSA111に移行して、ほかの曲を試聴するために、リスナー用試聴要求を送付する。
【0054】
図16のフローにおいて、変更信号も中止画面も受信せず、戻るスイッチ132も選択されない場合には、演奏データを受信して(ステップSA152)、発音処理を行う(ステップSA153)。この場合には、図33の画面の情報放送窓131には、現在の演奏者からのメッセージが順次表示される。この状態において、演奏内容がひどくて聴くに耐えない場合には、リスナーは不評スイッチ133を選択することができる。すなわち、図16のステップSA153の発音中において、不評スイッチ133がオンされたか否かを判別し(ステップSA154)、このスイッチがオンされたときは、不評信号を送付する(ステップSA155)。
【0055】
不評スイッチがオンされない場合、又は、不評スイッチがオンされた場合には、ステップSA147に移行するが、変更信号も中止画面も受信せず、戻るスイッチも選択されない場合には、演奏データを受信して発音する処理を繰り返すことになる。したがって、リスナーが聴くに耐えない場合でも、中止画面を受信しなければ演奏が続行される。この場合には、戻るスイッチを選択して、ほかの曲を聴くためにリスナー用試聴要求を送付することになる。不評スイッチをオンにしたリスナーが多数に上る場合には、ステップSA148において中止画面を受信して、ステップSA149において中止画面を表示する。中止画面には、図37に示すように、不評のためセッション演奏を中止する旨のメッセージとともに、セッション名および演奏者名が表示される。
【0056】
演奏者が仮想ライブ演奏を行うために、図4のフローのステップSA4においてセッションマネージャーサーバー3に接続した場合でも、とりあえずはセッション参加要求をせずに、ステップSA11において試聴要求を送付した場合には、図13のフローのステップSA109においてプロフィールを送付し、ステップSA110においてIDおよびパスワードを取得すれば、ステップSA111においてリスナー用試聴要求を送付することができる。しかし、演奏者でなく初めからリスナーとしてセッション演奏の試聴や購入を目的とするユーザーもこのシステムに登録できる。
【0057】
すなわち、図18の初期画面で試聴103を選択した場合には、図17のフローのステップSA156において、試聴サイトに接続操作がされたと判別される。この場合には、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA157)、試聴要求を送付し(ステップSA158)、同意画面を受信して(ステップSA159)、図20と同様の同意画面を表示する(ステップSA160)。そして、同意するか否かを判別し(ステップSA161)、同意しない場合には、接続を停止して(図5のステップSA21)、初期画面を表示する。同意する場合には、リスナー同意を送付し(ステップSA162)、リスナー登録画面を受信して(ステップSA163)、図22と同様のリスナー登録画面を表示する(ステップSA164)。
【0058】
次に、プロフィールが入力されたか否かを判別し(ステップSA165)、入力されたときは、プロフィールを送信バッファにストアする(ステップSA166)。そして、登録が選択されたか否かを判別し(ステップSA167)、登録しない場合には、ショップマネージャーサーバー5の接続を停止して(図5のステップSA21)、初期画面を表示するが、登録する場合にはプロフィールを送付して(ステップSA168)、IDおよびパスワードを取得する(ステップSA169)。この後は、図13のフローのステップSA111に移行して、リスナー用試聴要求をショップマネージャーサーバー5に送付する。
【0059】
次に、放送サーバー4の動作について、図38および図39のメインルーチンのフローチャートを参照して説明する。
図38のフローにおいて、現時刻を取得して(ステップSB1)、演奏データの放送を示すフラグSTFが「0(放送停止)」であるか否かを判別する(ステップSB2)。STFが「0」である場合には、演奏プログラムデータベース7を検索して(ステップSB3)、現時刻が開始時刻の演奏プログラムがあるか否かを判別する(ステップSB4)。現時刻が開始時刻の演奏プログラムがある場合には、STFを「1(放送)」にセットして(ステップSB5)、曲データベース9に空きエリアを確保する(ステップSB6)。次に、ショップマネージャーサーバー5を介して転送された任意の端末装置1からの試聴要求を受信したか否かを判別する(ステップSB7a)。試聴要求を受信しない場合にはステップSB2に移行するが、試聴要求を受信したときは、演奏プログラムに基づくライブ試聴画面を作成する(ステップSB7b)。次に、セッションの変更を示す変更信号とライブ試聴画面の試聴を要求している端末装置1に送付して(ステップSB8)、端末装置1からの不評信号の受信数を累算するレジスタNGを「0」にクリアする(ステップSB9)。そして、ステップSB2に移行する。
ステップSB2において、STFが「1」である場合には、演奏中の曲の終了時間か否かを判別する(ステップSB10)。曲の終了時間である場合には、STFを「0」にリセットし(ステップSB11)、終了信号を端末装置1に送付する(ステップSB12)。そして、ステップSB1に移行して現時刻を取得する。
【0060】
ステップSB10において、演奏中の曲の終了時間でない場合、すなわち、演奏が続いている場合には、図39のフローにおいて、端末装置1から不評信号を受信したか否かを判別する(ステップSB13)。不評信号を受信したときは、NGの値をインクリメントして(ステップSB14)、NGの値が規定値に達したか否かを判別する(ステップSB15)。NGの値が規定値に達したときは、STFを「0」にリセットして(ステップSB16)、曲データをクリアする(ステップSB17)。そして、端末装置1に対して中止画面を送付し(ステップSB18)、セッションマネージャーサーバー3に対して中止信号を送付する(ステップSB19)。そして、図38のステップSB1に移行して現時刻を取得する。
【0061】
図39のステップSB13において不評信号を受信しない場合、又は、ステップSB15においてNGの値が規定値に満たない場合には、送信されてくる各パートの演奏データを受信して(ステップSB20)、受信された各パートの演奏データをそのパートの端末装置1を除く他の各端末装置1に送信する(ステップSB21)。この場合において、未決定のパートがあるか否かを判別し(ステップSB22)、未決定のパートがある場合には、模範(又は、既存)パートの演奏データを送信する(ステップSB23)。この後は、図38のステップSB1に移行して現時刻を取得する。
【0062】
次に、セッションマネージャーサーバー3の動作について、メインルーチン(図示せず)実行中に発生した割込みに応じて実行する図40ないし図56の割込み処理のフローチャートを参照して説明する。
端末装置1から登録サイトへの接続要求を受信したときは、図40のフローにおいて、図19に示した開始画面を送付する(ステップSC1)。端末装置1からセッション参加要求を受信したときは、図41のフローにおいて、図20に示した同意画面を送付する(ステップSC2)。端末装置1から同意を受信したときは、図42のフローにおいて、登録画面を送付する(ステップSC3)。端末装置1から同意しないを受信したときは、図43のフローにおいて、その端末装置1との接続を停止する(ステップSC4)。
【0063】
端末装置1から仮想ライブ演奏の演奏者のプロフィールおよび希望演奏曲を受信したときは、図44のフローにおいて、その受信内容を一時的にストアして(ステップSC11)、演奏プログラムデータベース7を検索する(ステップSC12)。そして、希望演奏曲のプログラムがあるか否かを判別し(ステップSC13)、そのプログラムがある場合には、希望演奏のパートに空きがあるか否かを判別する(ステップSC14)。そのパートに空きがある場合には、希望演奏曲のプログラムに基づき予告画面を作成する(ステップSC15)。
ステップSC13において希望演奏曲のプログラムがない場合、又は、ステップSC14において希望演奏のパートに空きがない場合には、演奏プログラムデータベース7から空き時間を捜す(ステップSC16)。そして、希望曲名、空き時間の演奏日時、希望パートに基づき予告画面を作成する(ステップSC17)。
ステップSC15又はステップSC17で作成した予告画面をその端末装置1に送付して(ステップSC18)、メインルーチンに戻る。この結果、図23に示した予告画面が端末装置1に表示される。
【0064】
送付した予告画面において、端末装置1から了解する旨を受信したときは、図45のフローにおいて、IDおよびパスワードを作成して(ステップSC21)、一時的にストアされた演奏者のプロフィールをIDおよびパスワードとともに演奏者データベース6にストアする(ステップSC22)。次に、指定されている演奏プログラムデータベース7の希望パートに演奏者のIDをストアする(ステップSC23)。そして、IDおよびパスワードをその端末装置1に送付して(ステップSC24)、メインルーチンに戻る。
送付した予告画面において、端末装置1から了解しない旨を受信したときは、図46のフローにおいて、一時的にストアされた演奏者のプロフィールなどのデータをクリアして(ステップSC25)、メインルーチンに戻る。
【0065】
端末装置1から演奏サイトへの接続要求を受信したときは、図47のフローにおいて、IDおよびパスワード要求画面を送付する(ステップSC31)。このIDおよびパスワードの画面において入力されたIDおよびパスワードを端末装置1から受信したときは、図48のフローにおいて、IDおよびパスワードに基づく認証処理を行って(ステップSC41)、演奏プログラムデータベース7より演奏プログラムを検索する(ステップSC42)。そして、現時刻より検索した演奏プログラムの開始までの時間すなわち待ち時間を検出する(ステップSC43)。その検索された演奏プログラム、待ち時間に基づきセッション待機画面を作成し(ステップSC44)、セッション待機画面を端末装置1に送付する(ステップSC45)。この結果、図25に示したセッション待機画面が端末装置1に表示される。
【0066】
図49は、セッションマネージャーサーバー3における一定時間ごとのタイマインタラプトのフローチャートである。セッション待機画面表示中の端末装置1があるか否かを判別し(ステップSC51)、そのような端末装置1がない場合にはメインルーチンに戻るが、該当する端末装置1がある場合には、前回その端末装置1に送付した待ち時間を減算する(ステップSC52)。この減算の結果、待ち時間が「0」に達したか否かを判別し(ステップSC53)、待ち時間が「0」に達していない場合には、減算した待ち時間を端末装置1に送付して(ステップSC54)、メインルーチンに戻る。この結果、図25のセッション待機画面の待ち時間が更新される。
ステップSC53において待ち時間が「0」に達したときは、演奏中画面を作成して(ステップSC55)、作成した演奏中画面を端末装置1に送付して(ステップSC56)、メインルーチンに戻る。この結果、図26に示した演奏中画面が端末装置1に表示される。
【0067】
放送サーバー4からセッション終了信号を受信したときは、図50のフローにおいて、セッション名を作成し(ステップSC61)、曲データベース9の対応するエリアにストアし(ステップSC62)、セッション名に基づき終了画面を作成する(ステップSC63)。その終了画面およびセッション名を端末装置1に送付して(ステップSC64)、メインルーチンに戻る。この結果、図27に示したセッション終了画面が端末装置1に表示される。
図27のセッション終了画面における端末装置1の操作に応じて、セッションマネージャーサーバー3が種々の要求や信号を受信したとき、又は、放送サーバー4から信号を受信したときは、以下に記述するように、その要求や信号に対応する処理を行う。
端末装置1からアンケート要求を受信したときは、図51のフローにおいて、アンケート画面を送付する(ステップSC71)。端末装置1から前画面の要求を受信したときは、図52のフローにおいて、終了画面およびセッション名を送付する(ステップSC81)。
端末装置1からアンケートデータを受信したときは、図53のフローにおいて、そのアンケートデータを演奏プログラムデータベース7にストアして(ステップSC91)、終了画面およびセッション名を送付する(ステップSC92)。端末装置1から終了信号を受信したときは、図54のフローにおいて、接続を停止する(ステップSC101)。端末装置1から試聴要求を受信したときは、図55のフローにおいて、同意画面を送付する(ステップSC111)。放送サーバー4から中止信号を受信したときは、図56のフローにおいて、演奏プログラムデータベース7内を検索して(ステップSC121)、検索したプログラムを消去する(ステップSC122)。
【0068】
次に、ショップマネージャーサーバー5の動作について、メインルーチン(図示せず)実行中に発生した割込みに応じて実行する図57ないし図71の割込み処理のフローチャートを参照して説明する。
端末装置1から仮想ライブ演奏のセッション名および試聴要求を受信したときは、図57のフローにおいて、試聴要求画面を送付する(ステップSD1)。端末装置1からセッション名および試聴操作を受信したときは、図58のフローにおいて、セッション名に基づき曲データベース9を検索して(ステップSD11)、検索した曲データに基づき試聴データを作成し(ステップSD12)、その試聴データを送付する(ステップSD13)。端末装置1から前画面の要求を受信したときは、図59のフローにおいて、セッションマネージャーサーバー3にその前画面要求を送付する(ステップSD21)。
【0069】
端末装置1からセッション名および購入要求を受信したときは、図60のフローにおいて、購入画面を送付する(ステップSD31)。この結果、図30の購入(ダウンロード)画面が端末装置1に表示される。端末装置1からセッション名および購入決済要求を受信したときは、図61のフローにおいて、購入決済画面を送付する(ステップSD41)。この結果、図31の購入決済画面が端末装置1に表示される。端末装置1からトップ画面の要求を受信したときは、図62のフローにおいて、セッションマネージャーサーバー3に登録サイト接続要求を送付する(ステップSD51)。
【0070】
端末装置1からセッション名および銀行名や口座番号などの決済データを受信したときは、図63のフローにおいて、決済データを決済機関へ送付する(ステップSD61)。この後、決済機関から決済終了を受信したときは、図64のフローにおいて、対応する曲データを曲データベース9から検索して(ステップSD71)、決済データを送付した端末装置1に対してその曲データを送付する(ステップSD72)。
【0071】
端末装置1からリスナー同意を受信したときは、図65のフローにおいて、リスナー登録画面を送付する(ステップSD81)。この結果、図22の試聴/購入画面が端末装置1に表示される。この後、端末装置1からリスナープロフィールを受信したときは、図66のフローにおいて、IDおよびパスワード、受信プロフィールをリスナーデータベース8にストアして(ステップSD91)、IDおよびパスワードを端末装置1に送付する(ステップSD92)。次に、端末装置1からリスナー用試聴要求を受信したときは、図67のフローにおいて、リスナー用試聴画面を送付する(ステップSD101)。この結果、図32のリスナー用試聴画面が端末装置1に表示される。
【0072】
この後、端末装置1からライブ試聴要求を受信したときは、図68のフローにおいて、現在行われている演奏プログラムを検索し(ステップSD111)、試聴要求の端末装置1のアドレスとセッション名を含むライブ試聴要求を放送サーバー4に転送する(ステップSD112)。この結果、放送サーバー4は、図38のステップSB7bにおいてプログラムに基づくライブ試聴画面を作成して、ステップSB8においてそのライブ試聴画面を送付するので、図33のライブ試聴画面が端末装置1に表示される。
【0073】
端末装置1から検索データを受信したときは、図69のフローにおいて、検索データに基づき曲データベース9を検索し(ステップSD121)、検索結果に基づき検索結果画面を作成して(ステップSD122)、検索結果画面を送付する(ステップSD123)。この結果、図34の検索結果画面が端末装置1に表示される。端末装置1から試聴サイト接続の要求を受信したときは、図70のフローにおいて、IDおおびパスワード画面を送付する(ステップSD131)。そして、端末装置1からIDおよびパスワードを受信したときは、図71のフローにおいて、認証処理を行う(ステップSD141)。
【0074】
以上のように、上記実施形態によれば、セッションマネージャーサーバー3は、インターネット2を介して接続された任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する。放送サーバー4は、セッションマネージャーサーバー3によって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置1から受信したその演奏者のパートの演奏データを、他のパートの演奏者の端末装置1およびその仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置1に対して送信し、各演奏者の端末装置1から受信した複数のパートの演奏データを曲データベース9に記憶する。ショップマネージャーサーバー5は、インターネット2を介して接続された任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その申し込みに対応する演奏データを送信する。
したがって、リスナーや他の演奏者からの評価が得られることで、各演奏者の技術の向上を期待することができるとともに、音楽活動をビジネスとして展開することができるという効果が得られる。さらに、インターネットのように世界中に配備されたネットワークを介して、だれでもどこでもいつでも仮想ライブ演奏や演奏の試聴ができるので、音楽のユビキタスサービスのビジネスを実現できる。
【0075】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、セッションマネージャーサーバー3は、演奏申し込みに対応する仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを曲データベース9から読み出して、そのパートの演奏者として割り当てる。
したがって、全てのパートの演奏者が揃わない場合でも、必要最低限のパートの演奏者が参加すれば仮想ライブ演奏を行うことができる。
【0076】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、放送サーバー4は、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを試聴申し込みの端末装置1に送信している場合に、所定数以上の端末装置1から不評の通知を受信したときは、そのライブ演奏を中止する。
したがって、聴いている多くのリスナーにとって不評のライブ演奏によって、演奏時間やネットワークの占有を含むライブ演奏資源が無駄に使用されるのを防止することができる。
【0077】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、ショップマネージャーサーバー5は、任意の端末装置1から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その演奏データを送信する場合には、その端末装置1のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行う。
したがって、購入の申し込みに対して迅速なサービスを提供できるとともに、決済処理に対するコストダウンを図ることができる。
【0078】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、セッションマネージャーサーバー3は、仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置1に対して、演奏スケジュールに基づいてその仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行う。
したがって、演奏者は、自分の演奏開始まで端末装置の前で待つ必要がなく、待ち時間を有効に活用することができる。
【0079】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、ショップマネージャーサーバー5は、任意の端末装置1から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、その試聴申し込みに対応する演奏データを曲データベース9から検索して、その端末装置1に送信する。
したがって、リスナーは、過去に演奏された仮想ライブ演奏を聴き逃した場合でも、その演奏データを試聴して、購入するかどうかを検討することができる。
【0080】
なお、上記実施形態においては、プログラムメモリにあらかじめ記憶された仮想ライブ演奏の支援処理プログラムをCPUなどの制御部が実行する装置の発明について説明したが、汎用のパソコンなどのシステムによって本発明を実現することも可能である。すなわち、フレキシブルディスク(FD)、CD、MDなどの記憶媒体に記録されている仮想ライブ演奏の支援処理プログラムをパソコンのハードディスクにインストールしたり、インターネットなどのネットワークからダウンロードした仮想ライブ演奏の支援処理プログラムをインストールして、そのプログラムをパソコンのCPUが実行することも可能である。この場合には、プログラムの発明やそのプログラムを記録した記録媒体の発明を実現できる。
【0081】
すなわち、本発明による仮想ライブ演奏の支援処理プログラムは、
ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて当該仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のステップと、前記第1のステップによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信した当該演奏者のパートの演奏データを他のパートの演奏者の端末装置および当該仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段に記憶する第2のステップと、前記ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該申し込みに対応する演奏データを送信する第3のステップと、を実行する。
【0082】
前記第1のステップは、前記演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを前記記憶手段から読み出して当該パートの演奏者の演奏データとして割り当てる。
【0083】
前記第2のステップは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを前記試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、当該試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、当該ライブ演奏を中止する。
【0084】
前記第3のステップは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該演奏データを送信する場合には、当該端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行う。
【0085】
前記第1のステップは、前記仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して前記演奏スケジュールに基づいて当該仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行う。
【0086】
前記第3のステップは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、当該試聴申し込みに対応する演奏データを前記記憶手段から検索して当該端末装置に送信する。
【0087】
なお、上記実施形態において、ショップマネージャーサーバー5に曲や演奏者のリクエストサイトの機能を持たせて、リスナーからのリクエストを受け付ける構成にしてもよい。ショップマネージャーサーバー5は、リクエストされた曲や演奏者の仮想ライブ演奏が予定されたときは、その情報をリクエストしたリスナーの端末装置あるいは携帯電話に通知するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、図32の演奏者の画面で演奏者をクリックすると、その演奏者のプロフィールのメニュー画面をウインドウ表示して、所望の項目を閲覧できるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、図23の予告画面の情報については、端末装置1に送付するだけでなく、演奏者の携帯電話にも送付する構成にしてもよい。また、演奏者は、携帯電話のカレンダ機能を活用して、携帯電話から演奏申し込みができる構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態において、セッションマネージャーサーバー3は、希望のパートが揃わないためパート待ちをしている演奏者のデータを集計して、ランダムにセッションを編成し、そのセッションの該当するパートの演奏者に提案する構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムの構成を示す図。
【図2】(A)は図1の演奏プログラムデータベースのデータ構成を示す図、(B)は図1の演奏者データベースのデータ構成を示す図。
【図3】(C)は図1の曲データベースのデータ構成を示す図、(D)は図1のリスナーデータベースのデータ構成を示す図。
【図4】図1の端末装置の動作を示すフローチャート。
【図5】図4に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図6】図4に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図7】図6に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図8】図7に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図9】図8に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図10】図9に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図11】図10に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図12】図4に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図13】図12に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図14】図13に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図15】図14に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図16】図13に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図17】図6に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図18】図1の端末装置に表示された初期画面の図。
【図19】図1の端末装置に表示された開始画面の図。
【図20】図1の端末装置に表示された同意画面の図。
【図21】図1の端末装置に表示された演奏登録画面の図。
【図22】図1の端末装置に表示された試聴/購入登録画面の図。
【図23】図1の端末装置に表示された予告画面の図。
【図24】図1の端末装置に表示された予告画面における曲詳細説明部の図。
【図25】図1の端末装置に表示されたセッション待機画面の図。
【図26】図1の端末装置に表示された演奏中画面の図。
【図27】図1の端末装置に表示されたセッション終了画面の図。
【図28】図1の端末装置に表示されたアンケート画面の図。
【図29】図1の端末装置に表示された演奏者用試聴画面の図。
【図30】図1の端末装置に表示された購入画面の図。
【図31】図1の端末装置に表示された購入決済画面の図。
【図32】図1の端末装置に表示されたリスナー用試聴画面の図。
【図33】図1の端末装置に表示されたライブ試聴画面の図。
【図34】図1の端末装置に表示された検索結果画面の図。
【図35】図1の端末装置に表示された購入画面の図。
【図36】図1の端末装置に表示された購入決済画面の図。
【図37】図1の端末装置に表示された中止画面の図。
【図38】図1の放送サーバーにおけるメインルーチンのフローチャート。
【図39】図38に続く放送サーバーのメインルーチンのフローチャート。
【図40】図1のセッションマネージャーサーバーにおける開始画面送付のフローチャート。
【図41】図1のセッションマネージャーサーバーにおける同意画面送付のフローチャート。
【図42】図1のセッションマネージャーサーバーにおける登録画面送付のフローチャート。
【図43】図1のセッションマネージャーサーバーにおける接続停止のフローチャート。
【図44】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるプロフィール受信処理のフローチャート。
【図45】図1のセッションマネージャーサーバーにおける同意了解の受信処理のフローチャート。
【図46】図1のセッションマネージャーサーバーにおける同意非了解の受信処理のフローチャート。
【図47】図1のセッションマネージャーサーバーにおける演奏サイト接続要求の受信処理のフローチャート。
【図48】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるIDおよびパスワードの受信処理のフローチャート。
【図49】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるタイマインタラプトのフローチャート。
【図50】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるセッション終了信号の受信処理のフローチャート。
【図51】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるアンケート要求の受信処理のフローチャート。
【図52】図1のセッションマネージャーサーバーにおける前画面要求の受信処理のフローチャート。
【図53】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるアンケートデータの受信処理のフローチャート。
【図54】図1のセッションマネージャーサーバーにおける終了信号の受信処理のフローチャート。
【図55】図1のセッションマネージャーサーバーにおける試聴要求の受信処理のフローチャート。
【図56】図1のセッションマネージャーサーバーにおける中止信号の受信処理のフローチャート。
【図57】図1のショップマネージャーサーバーにおける試聴要求画面の送付処理のフローチャート。
【図58】図1のショップマネージャーサーバーにおけるセッション名試聴操作の受信処理のフローチャート。
【図59】図1のショップマネージャーサーバーにおける前画面要求の受信処理のフローチャート。
【図60】図1のショップマネージャーサーバーにおける購入要求の受信処理のフローチャート。
【図61】図1のショップマネージャーサーバーにおける購入決済画面の送付処理のフローチャート。
【図62】図1のショップマネージャーサーバーにおけるトップ画面要求の受信処理のフローチャート。
【図63】図1のショップマネージャーサーバーにおける決済データの受信処理のフローチャート。
【図64】図1のショップマネージャーサーバーにおける決済終了の受信処理のフローチャート。
【図65】図1のショップマネージャーサーバーにおけるリスナー同意の受信処理のフローチャート。
【図66】図1のショップマネージャーサーバーにおけるリスナープロフィールの受信処理のフローチャート。
【図67】図1のショップマネージャーサーバーにおけるリスナー用試聴要求の受信処理のフローチャート。
【図68】図1のショップマネージャーサーバーにおけるライブ試聴要求画面の送付処理のフローチャート。
【図69】図1のショップマネージャーサーバーにおける検索データの受信処理のフローチャート。
【図70】図1のショップマネージャーサーバーにおける試聴サイト接続の受信処理のフローチャート。
【図71】図1のショップマネージャーサーバーにおけるIDおよびパスワード受信処理のフローチャート。
【符号の説明】
【0089】
1 端末装置
2 インターネット
3 セッションマネージャーサーバー
4 放送サーバー
5 ショップマネージャーサーバー
6 演奏者データベース
7 演奏プログラムデータベース
8 リスナーデータベース
9 曲データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想ライブ演奏の支援システムおよび仮想ライブ演奏の支援処理プログラムに関し、特に、ネットワークを介して複数の演奏者が参加して演奏するのを支援する仮想ライブ演奏の支援システムおよび仮想ライブ演奏の支援処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の通信インフラの著しい向上によって、インターネットなどのネットワークを介して大量のデータを高速で伝送することが可能になってきている。そこで、さらなる将来の高速化を期待して、伝送するコンテンツに関して多くの提案がなされている。
ある提案の音楽ゲームシステムにおいては、別々のパートに対応する2つの音楽演出ゲーム装置がBGM演奏曲に同期した演奏進行情報を伝送する通信部で接続され、各装置のプレーヤが実際のバンドのように各パートを演奏するようになっている。(特許文献1参照)
また、他の提案の音楽配信システムにおいては、パート別の楽譜を通信回線網に公開して、その楽譜に従った各パート別の演奏あるいは歌唱を再生するための楽曲元データを複数の端末から受信し、各パート別に合否を判定して、合格した中から各パートに1つの楽曲元データを組み合わせて楽曲データを作成するようになっている。(特許文献2参照)
また、他の提案の音楽活動支援システムにおいては、バンドを組むメンバーであるユーザーが全て通信ネットワークを介して端末装置を接続させた場合に、サーバーはその旨を各ユーザーに通知して演奏を促し、それによって各ユーザーが並行して行う演奏を示すデータを各端末装置から受信して保存することにより、複数のユーザーによる合奏の結果を保存するようになっている。(特許文献3参照)
【特許文献1】特開2000−317144号公報
【特許文献2】特開2002−297136号公報
【特許文献3】特開2004−212632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1ないし特許文献3の提案では、複数の演奏者がそれぞれの端末およびネットワークを介して合奏できるという利点があるものの、リスナーや他の演奏者からの評価が得られることがないので、その合奏が自己満足に終る可能性が高く、各演奏者の技術の向上を期待することができない。また、各演奏者によってはライブ演奏であるにもかかわらず、そのライブ演奏をリスナーに提供できないので、音楽活動をビジネスとして展開することができず、プロとしての途が拓けることも期待することができない。
【0004】
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、ネットワークを介して不特定多数の演奏者やリスナーが参加して、随時にグループを組んで仮想ライブ演奏を行うとともに、希望するリスナーに対してその仮想ライブ演奏を提供することにより、リスナーや他の演奏者からの評価が得られることで、各演奏者の技術の向上を期待することができるとともに、音楽活動をビジネスとして展開することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システムは、ネットワーク(実施形態においては、図1のインターネット2に相当する)を介して接続された任意の端末装置(実施形態においては、図1の端末装置1に相当する)からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のサーバー(実施形態においては、図1のセッションマネージャーサーバー3に相当する)と、第1のサーバーによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信したその演奏者のパートの演奏データを、他のパートの演奏者の端末装置およびその仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段(実施形態においては、図1の曲データベース9に相当する)に記憶する第2のサーバー(実施形態においては、図1の放送サーバー4に相当する)と、ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その申し込みに対応する演奏データを送信する第3のサーバー(実施形態においては、ショップマネージャーサーバー5に相当する)と、を備えた構成になっている。
【0006】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項2に記載したように、第1のサーバーは、演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを記憶手段から読み出して、そのパートの演奏者の演奏データとして割り当てるような構成にしてもよい。
【0007】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項3に記載したように、第2のサーバーは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、その試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、そのライブ演奏を中止するような構成にしてもよい。
【0008】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項4に記載したように、第3のサーバーは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その演奏データを送信する場合には、その端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行うような構成にしてもよい。
【0009】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項5に記載したように、第1のサーバーは、仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して演奏スケジュールに基づいて、その仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行うような構成にしてもよい。
【0010】
請求項1の仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、請求項6に記載したように、第3のサーバーは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、その試聴申し込みに対応する演奏データを記憶手段から検索して、その端末装置に送信するような構成にしてもよい。
【0011】
請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムは、ネットワーク(実施形態においては、図1のインターネット2に相当する)を介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のステップ(実施形態においては、図1のセッションマネージャーサーバー3の処理に相当する)と、第1のステップによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信したその演奏者のパートの演奏データを、他のパートの演奏者の端末装置および当該仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段(実施形態においては、図1の曲データベース9に相当する)に記憶する第2のステップ(実施形態においては、図1の放送サーバー4の処理に相当する)と、ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その申し込みに対応する演奏データを送信する第3のステップ(実施形態においては、ショップマネージャーサーバー5の処理に相当する)と、を実行する構成になっている。
【0012】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項8に記載したように、第1のステップは、演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを記憶手段から読み出して、そのパートの演奏者の演奏データとして割り当てるような構成にしてもよい。
【0013】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項9に記載したように、第2のステップは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、その試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、そのライブ演奏を中止するような構成にしてもよい。
【0014】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項10に記載したように、第3のステップは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その演奏データを送信する場合には、その端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行うような構成にしてもよい。
【0015】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項11に記載したように、第1のステップは、仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して演奏スケジュールに基づいて、その仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行うような構成にしてもよい。
【0016】
請求項7の仮想ライブ演奏の支援処理プログラムにおいて、請求項12に記載したように、第3のステップは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、その試聴申し込みに対応する演奏データを記憶手段から検索して当該端末装置に送信するような構成にしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の仮想ライブ演奏の支援システムおよび支援処理のプログラムによれば、リスナーや他の演奏者からの評価が得られることで、各演奏者の技術の向上を期待することができるとともに、音楽活動をビジネスとして展開することができるという効果が得られる。さらに、インターネットのように世界中に配備されたネットワークを介して、だれでもどこでもいつでも仮想ライブ演奏や演奏の試聴ができるので、音楽のユビキタスサービスのビジネスを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明による仮想ライブ演奏の支援システムの実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、仮想ライブ演奏の支援システムの構成を示す図である。複数の端末装置1はインターネット2を介して種々のサーバーに接続できるパソコンなどの情報処理装置であり、図は示さないが、操作部、表示部、CPUなどの制御部、ROMなどのプログラムメモリ、RAMなどのワークメモリを備えている。セッションマネージャーサーバー3、放送マネージャーサーバー4、ショップマネージャーサーバー5は、インターネット2を介して接続された任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏申し込み又は試聴申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏を支援するサーバーである。各サーバーは、CPUなどの制御部、ROMなどのプログラムメモリ、RAMなどのワークメモリを備えている。
【0019】
セッションマネージャーサーバー3は、仮想ライブ演奏の演奏者および演奏スケジュールを管理する。そのために、演奏者データベース(DB)6および演奏プログラムデータベース7がセッションマネージャーサーバー3に接続され、登録された演奏者のデータおよび演奏スケジュールのデータが保管されている。
放送マネージャーサーバー4は、演奏申し込みを行った端末装置1に対して仮想ライブ演奏の演奏データを送信する。
ショップマネージャーサーバー5は、試聴申し込みを行った端末装置1に対して仮想ライブ演奏の演奏データを送信し、購入申し込みを行った端末装置1に対して演奏データを販売する。そのために、リスナーデータベース8がショップマネージャーサーバー5に接続され、登録されたリスナーのデータが保管されている。また、販売した演奏データの対価を受け取るために、ショップマネージャーサーバー5は銀行その他の決済機関(図示せず)に接続できるようになっている。
セッションマネージャーサーバー3、放送マネージャーサーバー4、およびショップマネージャーサーバー5には、仮想ライブ演奏の演奏データおよび後述する既存の演奏データを保管する曲データベース9が接続されており、端末装置1からの申し込みや演奏スケジュールに応じて、各サーバーによって任意の演奏データが検索される。
なお、セッションマネージャーサーバー3、放送マネージャーサーバー4、およびショップマネージャーサーバー5は、システムバス10によって相互に接続されており、各サーバー間においてコマンドおよびデータが随時に送受信される。したがって、これら3つのサーバー3,4,5を単一のサーバーとしてシステムを構築することも可能である。
【0020】
次に、演奏プログラムデータベース7、演奏者データベース6、曲データベース9、およびリスナーデータベース8に保管されるデータの内容について、図2および図3を参照して説明する。
演奏プログラムデータベースは、図2(A)に示すように、仮想ライブ演奏ごとの演奏プログラムID(この場合は、番号1,2,3,…,N)のエリアで管理され、各演奏プログラムIDのエリアは、曲名/ID、演奏の開始時間、演奏時間、所定数のパート(例えば、ギターなどのメロディパート、ドラムパート、ベースパート)のエリアで構成される。また、各パートのエリアには、演奏者IDおよびアンケートデータのエリアがある。
演奏者データベースは、図2(B)に示すように、登録された演奏者のエリアで構成され、各演奏者のエリアは演奏者のID、パスワード、プロフィールのエリアで構成されている。
曲データベースは、図3(C)に示すように、複数の曲のエリアで構成されている。曲の中には仮想ライブ演奏における演奏データの曲のほかに、あらかじめ用意された既存の演奏データの曲が保管されている。仮想ライブ演奏の曲のエリアは、セッション名、演奏プログラムID、曲データすなわち演奏データのエリアで構成されている。既存の曲データについては示していないが、プロの演奏者によって演奏された著名な曲が各パートに分類されて保管されている。
リスナーデータベースは、図3(D)に示すように、登録されたリスナーのエリアで構成され、各リスナーのエリアはリスナーのID、パスワード、プロフィールのエリアで構成されている。
【0021】
次に、図1のシステムによって実行される仮想ライブ演奏の支援処理について説明する。
まず、端末装置1の処理について、図4ないし図17に示す動作フローチャート、および、図18ないし図37に示す画面に基づいて説明する。図4において、所定のイニシャライズ(ステップSA1)の後、初期画面を表示する(ステップSA2)。初期画面には、図18に示すように、セッションサイトのアプリケーションが起動され、支援システムの説明や画面下に表示された複数の選択肢である登録101、演奏102、試聴103、戻る104のスイッチの中からいずれかを選択する旨のメッセージが表示される。ここで、登録101はこの支援システムに登録するためにセッション登録サイトに接続するスイッチであり、演奏102は仮想ライブ演奏を申し込むために演奏サイトに接続するスイッチであり、試聴103のスイッチは仮想ライブ演奏の試聴を申し込むために試聴サイトに接続するスイッチである。なお、戻る104はセッションサイトのアプリケーションを終了するスイッチである。
【0022】
次に、登録101の選択によってセッション登録サイトに接続する操作がされたか否かを判別し(ステップSA3)、この操作がされたときは、セッションマネージャーサーバー3に接続する(ステップSA4)。そして、開始画面を受信して(ステップSA5)、その開始画面を表示する(ステップSA6)。開始画面には、図19に示すように、仮想ライブ演奏のセッションに参加するか、又は、試聴するかを選択するメッセージ、および、その選択肢であるセッション参加登録105、試聴登録106のスイッチが表示される。
【0023】
そして、セッション参加登録105の選択によってセッション参加が要求されたか否かを判別し(ステップSA7)、セッション参加が要求されたときは、セッション参加要求をセッションマネージャーサーバー3に送付し(ステップSA8)、同意画面を受信して(ステップSA9)、その同意画面を表示する(ステップSA10)。なお、試聴が要求されたときは、試聴要求をセッションマネージャーサーバーに送付する(ステップSA11)。セッション参加の同意画面には、図20に示すように、自己データを登録するメッセージとともに、このサイトの運営や著作権若しくは著作隣接権の説明が表示され、同意するか否かの選択肢である同意する旨107および同意しない旨(退出)108のスイッチが表示される。
【0024】
いずれかのスイッチ選択に応じて、図5のフローにおいて、同意するか否かを判別し(ステップSA12)、同意する場合には同意の旨をセッションマネージャーサーバー3に送付する(ステップSA13)。そして、登録画面を受信し(ステップSA14)、接続を停止した後、その登録画面を表示する(ステップSA15)。演奏登録画面には、図21に示すように、演奏者のプロフィール、メイン楽器すなわちパート、希望演奏曲、パスワード、ID、取引の銀行名および口座番号などを入力する旨のメッセージとともに、選択肢として登録する旨109および登録しない旨110のスイッチが表示される。
【0025】
この演奏登録画面において、プロフィールが入力されたか否かを判別し(ステップSA16)、入力されたときは、そのプロフィールをワークメモリにストアする(ステップSA17)。また、希望演奏曲およびパートが入力されたか否かを判別し(ステップSA18)、入力されたときは、その希望演奏曲およびパートをワークメモリにストアする(ステップSA19)。
あるいは、登録しない旨110が選択されたか否かを判別し(ステップSA20)、これが選択されたときは、接続を停止して(ステップSA21)、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。
【0026】
一方、登録する旨109が選択されたか否かを判別し(ステップSA22)、これが選択されたときは、セッションマネージャーサーバー3に対して、プロフィールを送付し(ステップSA23)、希望演奏曲およびパートを送付する(ステップSA24)。また、演奏スケジュールの予告画面を受信して(ステップSA25)、その予告画面を表示する(ステップSA26)。予告画面には、図23に示すように、申し込んだ仮想ライブ演奏の内容である担当するパート、曲名、演奏日時、予定メンバーが表示される。全てのパートの予定メンバーが揃わない場合には、そのパートは未決定として表示される。さらに、予告画面には、演奏予約を確定して了解する旨111および了解しない旨(予約取消し)112のスイッチが表示される。
また、曲の詳細説明部のスイッチ113が表示され、このスイッチ111をクリックすることによって、図24に示すように、曲の詳細114がウインドウ表示される。曲の詳細114には、仮想ライブ演奏のための細かい指示と、予定演奏時間までの待ち時間が表示される。
【0027】
図23の画面において、了解する旨111又は了解しない旨112のいずれかが選択されたかを判別し(ステップSA27)、了解する旨が選択されたときは、OKコマンドをセッションマネージャーサーバー3に送付して(ステップSA28)、IDおよびパスワードを取得する(ステップSA29)。そして、接続を停止して、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。
一方、了解しない旨が選択されたときは、NGコマンドをセッションマネージャーサーバー3に送付して(ステップSA30)、接続を停止して(ステップSA21)、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。
【0028】
図4のステップSA3において、登録サイトに接続操作がされない場合には、図18の初期画面における演奏102の選択によって、演奏サイトに接続操作がされたか否かを判別する(図6のステップSA31)。この接続操作がされたときは、セッションマネージャーサーバー3に接続し(ステップSA32)、演奏サイト接続要求を送付する(ステップSA33)。そして、IDおよびパスワード要求画面を受信して(ステップSA34)、その要求画面を表示する(ステップSA35)。図には示さないが、この要求画面には、IDおよびパスワードの入力を促すメッセージ、入力エリア、および送付指示のスイッチが表示される。
【0029】
この要求画面において、IDおよびパスワードを入力すると、入力されたIDの文字や数字を表示し、入力されたパスワードに応じて特定の記号(例えばアスタリスク「*」)を表示し(ステップSA36)、送付指示に応じて入力されたIDおよびパスワードをセッションマネージャーサーバー3に送付する(ステップSA37)。そして、セッション待機画面を受信し(ステップSA38)、さらに待ち時間を受信する(ステップSA39)。次に、セッション待機画面に待ち時間を上書きして表示する(ステップSA40)。セッション待機画面には、図25に示すように、仮想ライブ演奏の内容である担当するパート、曲名、演奏日時、予定メンバーが表示されるとともに、「セッション開始まであと○○分○○秒」のように待ち時間が表示される。さらに、情報放送窓115に、演奏が近くなるといろんな情報が表示されるようになっている。例えば、自己の演奏データを送付できるように、楽器を接続することを促すメッセージや、演奏をアドバイスするメッセージなどが表示される。
【0030】
セッション待機画面を表示している待ち時間においては、演奏中画面を受信したか否かを判別する(図7のステップSA41)。すなわち、待ち時間が終了して演奏開始時間に達したか否かを判別する。演奏中画面を受信しない場合、すなわち、まだ待ち時間が終了していない場合には、図6のステップSA39において待ち時間を受信し、セッション待機画面に待ち時間を上書きして表示する(ステップSA40)。したがって、時間が経過
するにつれてセッション待機画面に上書きされる待ち時間が少なくなっていく。
ステップSA41において、演奏中画面を受信したときは、セッション演奏中画面を表示する(ステップSA42)。セッセッション演奏中画面には、図26に示すように、演奏中のテーマ、担当するパート、曲名、演奏日時、予定メンバーが表示されるとともに、情報放送窓115には、演奏者やバンドを紹介するメッセージなどが表示される。
【0031】
また、曲の進行に伴って演奏に対するアドバイスを表示するようにしてもよい。例えば、「ここは曲的に変化が欲しいので、リハモして下さい。」、「アドリブはコードに忠実にやってもよいし、B♭メジャースケールでもOKだよ。」、「Gm7の7thはマイナーコードのテンションなので、残し気味に演奏して下さい」などを表示する。
さらに、演奏中画面にメトロノームなどのタイミング画像や現在の小節を表示して、各パートの演奏の同期を取るようにしてもよい。
【0032】
次に、放送サーバー4に接続して(ステップSA43)、演奏データを受信する(ステップSA44)と、自己のパート分を削除して(ステップSA45)、自己のパートの演奏に応じて発音する(ステップSA46)。また、自己の演奏データを検出し(ステップSA47)、自己の演奏データを放送サーバー4に送付する(ステップSA48)。演奏中においては、放送サーバー4から終了信号を受信したか否かを判別し(ステップSA49)、終了信号を受信しない場合には、ステップSA44からステップSA49のループを繰り返しながら仮想ライブ演奏を行う。ステップSA49において終了信号を受信したときは、セッションマネージャーサーバー3に接続する(ステップSA50)。
【0033】
次に、セッション終了画面およびセッション名を受信して(図8のステップSA51)、そのセッション終了画面を表示する(ステップSA52)。セッション終了画面には、図27に示すように、受信したセッション名が表示されるとともに、放送情報窓115には試聴や購入ができる旨のメッセージが表示される。また、他の画面へ遷移する選択肢として、アンケートに答えるためのアンケート画面116、初期画面に戻るための終了画面(トップ画面)117、演奏した内容をストリームデータとして試聴するための試聴画面118、演奏した内容をダウンロードして購入するための購入画面119のスイッチが表示される。
【0034】
そして、いずれかのスイッチが選択されたか否かを判別する。アンケート画面116が選択されたか否かを判別し(ステップSA53)、このスイッチが選択されたときは、アンケート画面を受信して(ステップSA54)、そのアンケート画面を表示する(ステップSA55)。アンケート画面には、図28に示すように、演奏後の感想について複数の項目のデータを入力する画面が表示され、そのアンケートを送って前画面に戻るための送るスイッチ120が表示される。この状態において、データが入力されたか否かを判別し(ステップSA56)、データが入力されたときは、そのデータをRAMの送信バッファにストアする(ステップSA57)。次に、送るスイッチ120の選択によって送る操作がされたか否かを判別し(ステップSA)、この操作がされたときは、ストアしたアンケートデータをセッションマネージャーサーバー3に送付する(ステップSA59)。この後は、ステップSA51に移行して、終了画面およびセッション名を受信し、再び図26の終了画面を表示する(ステップSA52)。
なお、このアンケートデータを演奏者データベース6にストアして集計できるようにしてもよい。
アンケート画面が選択されない場合には、終了画面が選択されたか否かを判別し(ステップSA60)、この画面が選択されたときは、セッションマネージャーサーバー3との接続を停止して(図5のステップSA21)、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。
【0035】
ステップSA60において終了画面が選択されない場合には、図9のフローにおいて、試聴画面が選択されたか否かを判別する(ステップSA61)。この画面が選択されたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA62)、セッション名で試聴要求を送付する(ステップSA63)。この送付に応じたショップマネージャーサーバー5から試聴要求画面を受信し(ステップSA64)、その試聴要求画面を表示する(ステップSA65)。試聴要求画面には、図29に示すように、試聴を要求した演奏者の氏名、曲名、その演奏者のパート名、セッション名が表示されるとともに、試聴ボタン121、前の画面に戻るための前画面122、演奏した内容をダウンロードして購入するための購入画面119のスイッチが表示される。
【0036】
この画面において、試聴要求ボタン121が操作されたか否かを判別し(ステップSA66)、試聴要求ボタン121が操作されたときは、セッション名で試聴用データの要求をショップマネージャーサーバー5に送付する(ステップSA67)。そして、ショップマネージャーサーバー5から試聴用データを取得して(ステップSA68)、試聴処理を行う(ステップSA69)。曲の試聴が終了すると、その試聴用データをクリアして(ステップSA70)、ステップSA66に移行する。図29の試聴要求画面に示すように、何度でも試聴することができるので、曲の試聴が終了した後に再び試聴要求ボタン121が操作されると、ステップSA67からステップSA70のループを繰り返す。
【0037】
ステップSA66において、試聴要求ボタン121が操作されない場合には、図29の試聴要求画面において前画面122が選択されたか否かを判別する(ステップSA71)。前画面122が選択されたときは、セッションマネージャーサーバー3に接続して(ステップSA72)、図8のステップSA51に移行して、セッションマネージャーサーバー3からセッション終了画面およびセッション名を受信して、その画面を表示する(ステップSA52)。図9のステップSA71において前画面が選択されない場合には、図29の画面において購入画面119が選択されたか否かを判別する(ステップSA73)。ステップSA61において、試聴の選択がされない場合にも、購入が選択されたか否かを判別する(ステップSA75)。
【0038】
ステップSA74において購入が選択されたとき、すなわち、セッションマネージャーサーバー3に接続されている状態で購入が選択されたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続する(ステップSA75)。ショップマネージャーサーバー5に接続した後、又は、ステップSA73において購入が選択されたとき、すなわち、セッションマネージャーサーバー3に接続された状態で購入が選択されたときは、セッション名で購入要求を送付する(図10のステップSA76)。そして、購入画面を受信して(ステップSA77)、その購入画面を表示する(ステップSA78)。購入画面には、図30に示すように、セッション名と購入金額が表示されるとともに、試聴画面と同じように、試聴ボタン121、および、画面変更の選択肢として、前画面122、購入決済画面123のスイッチが表示される。したがって、購入決済をする前においても、再度確認するために試聴ができるようになっている。
【0039】
この状態において、視聴要求がされたか否かを判別し(ステップSA79)、試聴要求がされたときは、セッション名で試聴を要求する(ステップSA80)。そして、視聴用データを取得して(ステップSA81)、試聴処理を行う(ステップSA82)。曲の試聴が終了すると、視聴用データをクリアし(ステップSA83)、ステップSA79に移行してさらなる試聴要求があるか否かを判別する。さらなる試聴要求がある場合には、ステップSA80ないしステップSA83の処理を繰り返すが、試聴要求がない場合には、購入決済画面123の選択によって購入決済要求がされたか否かを判別する(ステップSA84)。
購入決済要求がされない場合には、前画面122が選択されたか否かを判別し(ステップSA85)、前画面122が選択されたときは、セッションマネージャーサーバー3に接続して(ステップSA86)、図8のフローのステップSA51に移行して終了画面を受信する。
【0040】
ステップSA84において、購入決済要求がされたときは、セッション名で購入要求を行う(ステップSA87)。そして、購入決済画面を受信して(ステップSA88)、その購入決済画面を表示する(ステップSA89)。購入決済画面には、図31に示すように、セッション名、購入価格、および決済方法を選択するスイッチ124、125が表示されるとともに、購入決定のスイッチ126が表示される。また、画面変更の選択肢として、前画面122、トップ画面127のスイッチが表示される。
この画面において、トップ画面が選択されたか否かを判別し(ステップSA90)、トップ画面が選択されたときは、図4のフローのステップSA2に移行して初期画面を表示する。トップ画面が選択されない場合には、前画面が選択されたか否かを判別し(ステップSA91)、前画面が選択されたときは、ステップSA76に移行して、セッション名で購入要求を送付する。
【0041】
前画面が選択されない場合には、図11のフローにおいて、決済用データが入力されたか否かを判別し(ステップSA92)、決済用データが入力されたときは、その決済用データをRAMの送信バッファにストアする(ステップSA93)。次に、購入決定が選択されたか否かを判別し(ステップSA94)、購入決定が選択されたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA95)、決済データを送付する(ステップSA96)。そして、仮想ライブ演奏のセッションデータをダウンロードして(ステップSA97)、RAMの所定のエリアにセッションデータをストアする(ステップSA98)。セッションデータをストアした後、又は、ステップSA94において購入決定が選択されない場合には、図10のフローのステップSA90に移行する。
【0042】
図4のフローのステップSA11において、試聴要求が送付されたときは、セッション参加でなくリスナーの試聴要求である。この場合には、図12のフローにおいて、セッションマネージャーサーバー3から同意画面を受信して(ステップSA99)、その同意画面を表示する(ステップSA100)。リスナーの同意画面には、図22に示すように、リスナーのプロフィール、好きな楽器、希望演奏曲、パスワード、ID、取引の銀行名および口座番号などを入力する旨のメッセージとともに、選択肢として登録する旨109および登録しない旨110のスイッチが表示される。
【0043】
この画面において、同意するスイッチ選択がされたか否かを判別し(ステップSA101)、同意しないスイッチ選択がされたときは、図5のフローのステップSA21に移行して接続を停止した後、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。一方、同意するスイッチ選択がされたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA102)、リスナー同意を送付する(ステップSA103)。そして、リスナー用登録画面を受信して(ステップSA104)、リスナー用登録画面(図示せず)を表示する(ステップSA105)。リスナー用登録画面において、プロフィールが入力されたか否かを判別し(ステップSA106)、プロフィールが入力されたときは、そのプロフィールをRAMの送信バッファにストアする(ステップSA107)。
【0044】
次に、登録することが選択されたか否かを判別する(ステップSA108)。登録しないことが選択されたときは、図5のフローのステップSA21に移行して接続を停止した後、図4のステップSA2に移行して初期画面を表示する。一方、登録することが選択されたときは、図13のフローにおいて、ストアしたプロフィールを送付し(ステップSA109)、IDおよびパスワードを取得する(ステップSA110)。次に、リスナー試聴要求を送付し(ステップSA111)、リスナー用試聴画面を受信して(ステップSA112)、そのリスナー用試聴画面を表示する(ステップSA113)。リスナー用試聴画面には、図32に示すように、ライブの試聴又は過去演奏の試聴を選択する旨のメッセージとともに、現在演奏中の内容を示すエリアおよび過去演奏の情報を入力するエリアが表示される。また、画面変更の選択肢として、ライブの試聴画面128および過去演奏を検索する検索結果画面129が表示される。
なお、現在演奏中の内容を示すエリアを右クリック又は同等の画面操作がされた場合には、今後予定されているライブ演奏のメニュー画面をウインドウ表示して、任意のライブ演奏に対して試聴要求を受け付けるようにしてもよい。
【0045】
この画面において、ライブ試聴が選択されたか否かを判別し(ステップSA114)、ライブ試聴が選択されたときは、ライブ試聴要求をショップマネージャーサーバー5に送付して(ステップSA115)、放送サーバー4に接続する(ステップSA116)。そして、放送サーバー4からライブ試聴画面を取得して(ステップSA117)、そのライブ試聴画面を表示する(ステップSA118)。ライブ試聴画面には、図33に示すように、現在演奏中の曲名、セッション名、演奏者のパートおよび氏名が情報放送窓130に表示される。また、演奏者からメッセージがある場合には、そのメッセージが情報放送窓131に表示される。
【0046】
ステップSA114においてライブ試聴が選択されない場合には、過去演奏の曲の検索データが入力されたか否かを判別し(ステップSA119)、検索データが入力されたときは、その検索データを送信バッファにストアする(ステップSA120)。次に、検索要求がされたか否かを判別し(ステップSA121)、検索要求がさない場合には、ステップSA114に移行するが、検索要求がされたときは、その検索要求を放送サーバー4に送付する(ステップSA122)。そして、検索結果画面を受信して(ステップSA123)、その検索結果画面を表示する(ステップSA124)。
なお、図32のリスナー用試聴画面にメニュー画面を表示する構成にしてもよい。このように構成した場合には、メニューの中から検索の項目を選択して、ショップマネージャーサーバー5を介さずに、直接に曲データベース9から検索することも可能である。
【0047】
検索結果画面には、例えば検索要求が「枯葉」の曲である場合には、図33に示すように、その検索要求にマッチするセッション名が表示される。また、画面変更の選択肢として、購入画面119が表示される。この画面において、ダブルクリックなどの画面操作によってセッション名が指定されたか否かを判別し(ステップSA125)、いずれかのセッション名が指定されたときは、太字や枠などによって指定セッション名を強調して(ステップSA126)、そのセッションの演奏者のパートおよび氏名、写真などが表示され、そのセッション名で試聴要求を送付する(ステップSA127)。そして、試聴データを取得して(ステップSA128)、試聴処理を行う(ステップSA129)。曲が終了したとき、又は、演奏停止134のスイッチが操作されたときは、試聴データをクリアして(ステップSA130)、ステップSA125に移行して、セッション名が指定されたか否かを判別する。
【0048】
セッション名が指定されない場合には、購入画面119のスイッチによって、購入要求がされたか否かを判別し(ステップSA131)、購入要求がされたときは、セッション名で購入要求を送付し(ステップSA132)、購入確認画面を受信して(ステップSA133)、その購入確認画面を表示する(ステップSA134)。購入(ダウンロード)確認画面には、図35に示すように、セッション名および価格が表示されるとともに、画面変更の選択肢として、前画面122および購入決済画面123が表示される。
【0049】
この画面において、前画面122の選択によって前画面に戻るか否か(ステップSA135)、又は、購入決済画面123の選択によって購入決済か否か(ステップSA136)を判別する。前画面に戻る場合には、図13のフローのステップSA122に移行して検索要求を送付し、図14のステップSA123およびステップSA124を経て、再び図34の検索画面を表示する。一方、決済要求の場合には、図15のフローに移行して、ショップマネージャーサーバー5から決済画面を受信し(ステップSA137)、接続を停止した後、その決済画面を表示する(ステップSA138)。
【0050】
決済画面には、図36に示すように、セッション名、購入価格、および決済方法を選択するスイッチ124、125が表示されるとともに、購入決定のスイッチ126が表示される。また、画面変更の選択肢として、前画面122、トップ画面127のスイッチが表示される。すなわち、図36の決済画面の内容は、価格の数値以外については、図31に示した演奏者用の決済画面と同じである。リスナーの場合は、当然のことながら演奏者が自分の仮想ライブ演奏のセッションデータを購入する場合の価格(100円)よりも高い価格(200円)になっている。
【0051】
この画面において、決済データが入力されたか否かを判別し(ステップSA139)、決済データが入力されたときは、その決済データを送信バッファにストアする(ステップSA140)。次に、購入決定のスイッチ126の操作によって購入決定がされたか否かを判別し(ステップSA141a)、購入決定がされたときは、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA141b)、決済データを送付する(ステップSA142)。そして、セッションデータをダウンロードして(ステップSA143)、RAMの所定エリアにストアする(ステップSA144)。次に、図5のフローのステップSA21に移行して、ショップマネージャーサーバー5との接続を停止し、図4のフローのステップSA2に移行して、初期画面を表示する。
【0052】
図15のステップSA141aにおいて、購入決定がされない場合には、図36の画面において、前画面122の選択か否か(ステップSA145)、又は、トップ画面127の選択か否か(ステップSA146)を判別する。前画面が選択されたときは、図14のステップSA132に移行して、セッション名で購入要求を送付する。この場合には、図35の購入(ダウンロード)確認画面が表示されるが、購入決定を断念したのであるから、さらに前画面に遷移して、他のセッション名を選択するか再検索をすることになる。一方、トップ画面が選択されたときは、図4のフローのステップSA2に移行して、初期画面を表示する。
【0053】
図13のフローのステップSA118において、図33のライブ試聴画面を表示した後は、図16のフローに移行して、放送サーバー4から変更信号を受信したか否か(ステップSA147)、又は、中止画面を受信したか否か(ステップSA148)を判別する。変更信号を受信したときは、仮想ライブ演奏のセッションに変更があったので、図13のステップSA117に移行して、変更になったライブ試聴画面を取得して、そのライブ試聴画面を表示する(ステップSA118)。図16のフローにおいて、変更信号を受信せず、中止画面を受信したときは、放送サーバー4の接続を停止して、その中止画面を表示する(ステップSA149)。中止画面を受信しない場合には、図33の画面で戻るスイッチ132が選択されたか否かを判別する(ステップSA151)。戻るスイッチ132が選択されたとき、又は、ステップSA149において中止画面を表示した後は、ショップマネージャーサーバー5に接続し(ステップSA150)、図13のフローのステップSA111に移行して、ほかの曲を試聴するために、リスナー用試聴要求を送付する。
【0054】
図16のフローにおいて、変更信号も中止画面も受信せず、戻るスイッチ132も選択されない場合には、演奏データを受信して(ステップSA152)、発音処理を行う(ステップSA153)。この場合には、図33の画面の情報放送窓131には、現在の演奏者からのメッセージが順次表示される。この状態において、演奏内容がひどくて聴くに耐えない場合には、リスナーは不評スイッチ133を選択することができる。すなわち、図16のステップSA153の発音中において、不評スイッチ133がオンされたか否かを判別し(ステップSA154)、このスイッチがオンされたときは、不評信号を送付する(ステップSA155)。
【0055】
不評スイッチがオンされない場合、又は、不評スイッチがオンされた場合には、ステップSA147に移行するが、変更信号も中止画面も受信せず、戻るスイッチも選択されない場合には、演奏データを受信して発音する処理を繰り返すことになる。したがって、リスナーが聴くに耐えない場合でも、中止画面を受信しなければ演奏が続行される。この場合には、戻るスイッチを選択して、ほかの曲を聴くためにリスナー用試聴要求を送付することになる。不評スイッチをオンにしたリスナーが多数に上る場合には、ステップSA148において中止画面を受信して、ステップSA149において中止画面を表示する。中止画面には、図37に示すように、不評のためセッション演奏を中止する旨のメッセージとともに、セッション名および演奏者名が表示される。
【0056】
演奏者が仮想ライブ演奏を行うために、図4のフローのステップSA4においてセッションマネージャーサーバー3に接続した場合でも、とりあえずはセッション参加要求をせずに、ステップSA11において試聴要求を送付した場合には、図13のフローのステップSA109においてプロフィールを送付し、ステップSA110においてIDおよびパスワードを取得すれば、ステップSA111においてリスナー用試聴要求を送付することができる。しかし、演奏者でなく初めからリスナーとしてセッション演奏の試聴や購入を目的とするユーザーもこのシステムに登録できる。
【0057】
すなわち、図18の初期画面で試聴103を選択した場合には、図17のフローのステップSA156において、試聴サイトに接続操作がされたと判別される。この場合には、ショップマネージャーサーバー5に接続して(ステップSA157)、試聴要求を送付し(ステップSA158)、同意画面を受信して(ステップSA159)、図20と同様の同意画面を表示する(ステップSA160)。そして、同意するか否かを判別し(ステップSA161)、同意しない場合には、接続を停止して(図5のステップSA21)、初期画面を表示する。同意する場合には、リスナー同意を送付し(ステップSA162)、リスナー登録画面を受信して(ステップSA163)、図22と同様のリスナー登録画面を表示する(ステップSA164)。
【0058】
次に、プロフィールが入力されたか否かを判別し(ステップSA165)、入力されたときは、プロフィールを送信バッファにストアする(ステップSA166)。そして、登録が選択されたか否かを判別し(ステップSA167)、登録しない場合には、ショップマネージャーサーバー5の接続を停止して(図5のステップSA21)、初期画面を表示するが、登録する場合にはプロフィールを送付して(ステップSA168)、IDおよびパスワードを取得する(ステップSA169)。この後は、図13のフローのステップSA111に移行して、リスナー用試聴要求をショップマネージャーサーバー5に送付する。
【0059】
次に、放送サーバー4の動作について、図38および図39のメインルーチンのフローチャートを参照して説明する。
図38のフローにおいて、現時刻を取得して(ステップSB1)、演奏データの放送を示すフラグSTFが「0(放送停止)」であるか否かを判別する(ステップSB2)。STFが「0」である場合には、演奏プログラムデータベース7を検索して(ステップSB3)、現時刻が開始時刻の演奏プログラムがあるか否かを判別する(ステップSB4)。現時刻が開始時刻の演奏プログラムがある場合には、STFを「1(放送)」にセットして(ステップSB5)、曲データベース9に空きエリアを確保する(ステップSB6)。次に、ショップマネージャーサーバー5を介して転送された任意の端末装置1からの試聴要求を受信したか否かを判別する(ステップSB7a)。試聴要求を受信しない場合にはステップSB2に移行するが、試聴要求を受信したときは、演奏プログラムに基づくライブ試聴画面を作成する(ステップSB7b)。次に、セッションの変更を示す変更信号とライブ試聴画面の試聴を要求している端末装置1に送付して(ステップSB8)、端末装置1からの不評信号の受信数を累算するレジスタNGを「0」にクリアする(ステップSB9)。そして、ステップSB2に移行する。
ステップSB2において、STFが「1」である場合には、演奏中の曲の終了時間か否かを判別する(ステップSB10)。曲の終了時間である場合には、STFを「0」にリセットし(ステップSB11)、終了信号を端末装置1に送付する(ステップSB12)。そして、ステップSB1に移行して現時刻を取得する。
【0060】
ステップSB10において、演奏中の曲の終了時間でない場合、すなわち、演奏が続いている場合には、図39のフローにおいて、端末装置1から不評信号を受信したか否かを判別する(ステップSB13)。不評信号を受信したときは、NGの値をインクリメントして(ステップSB14)、NGの値が規定値に達したか否かを判別する(ステップSB15)。NGの値が規定値に達したときは、STFを「0」にリセットして(ステップSB16)、曲データをクリアする(ステップSB17)。そして、端末装置1に対して中止画面を送付し(ステップSB18)、セッションマネージャーサーバー3に対して中止信号を送付する(ステップSB19)。そして、図38のステップSB1に移行して現時刻を取得する。
【0061】
図39のステップSB13において不評信号を受信しない場合、又は、ステップSB15においてNGの値が規定値に満たない場合には、送信されてくる各パートの演奏データを受信して(ステップSB20)、受信された各パートの演奏データをそのパートの端末装置1を除く他の各端末装置1に送信する(ステップSB21)。この場合において、未決定のパートがあるか否かを判別し(ステップSB22)、未決定のパートがある場合には、模範(又は、既存)パートの演奏データを送信する(ステップSB23)。この後は、図38のステップSB1に移行して現時刻を取得する。
【0062】
次に、セッションマネージャーサーバー3の動作について、メインルーチン(図示せず)実行中に発生した割込みに応じて実行する図40ないし図56の割込み処理のフローチャートを参照して説明する。
端末装置1から登録サイトへの接続要求を受信したときは、図40のフローにおいて、図19に示した開始画面を送付する(ステップSC1)。端末装置1からセッション参加要求を受信したときは、図41のフローにおいて、図20に示した同意画面を送付する(ステップSC2)。端末装置1から同意を受信したときは、図42のフローにおいて、登録画面を送付する(ステップSC3)。端末装置1から同意しないを受信したときは、図43のフローにおいて、その端末装置1との接続を停止する(ステップSC4)。
【0063】
端末装置1から仮想ライブ演奏の演奏者のプロフィールおよび希望演奏曲を受信したときは、図44のフローにおいて、その受信内容を一時的にストアして(ステップSC11)、演奏プログラムデータベース7を検索する(ステップSC12)。そして、希望演奏曲のプログラムがあるか否かを判別し(ステップSC13)、そのプログラムがある場合には、希望演奏のパートに空きがあるか否かを判別する(ステップSC14)。そのパートに空きがある場合には、希望演奏曲のプログラムに基づき予告画面を作成する(ステップSC15)。
ステップSC13において希望演奏曲のプログラムがない場合、又は、ステップSC14において希望演奏のパートに空きがない場合には、演奏プログラムデータベース7から空き時間を捜す(ステップSC16)。そして、希望曲名、空き時間の演奏日時、希望パートに基づき予告画面を作成する(ステップSC17)。
ステップSC15又はステップSC17で作成した予告画面をその端末装置1に送付して(ステップSC18)、メインルーチンに戻る。この結果、図23に示した予告画面が端末装置1に表示される。
【0064】
送付した予告画面において、端末装置1から了解する旨を受信したときは、図45のフローにおいて、IDおよびパスワードを作成して(ステップSC21)、一時的にストアされた演奏者のプロフィールをIDおよびパスワードとともに演奏者データベース6にストアする(ステップSC22)。次に、指定されている演奏プログラムデータベース7の希望パートに演奏者のIDをストアする(ステップSC23)。そして、IDおよびパスワードをその端末装置1に送付して(ステップSC24)、メインルーチンに戻る。
送付した予告画面において、端末装置1から了解しない旨を受信したときは、図46のフローにおいて、一時的にストアされた演奏者のプロフィールなどのデータをクリアして(ステップSC25)、メインルーチンに戻る。
【0065】
端末装置1から演奏サイトへの接続要求を受信したときは、図47のフローにおいて、IDおよびパスワード要求画面を送付する(ステップSC31)。このIDおよびパスワードの画面において入力されたIDおよびパスワードを端末装置1から受信したときは、図48のフローにおいて、IDおよびパスワードに基づく認証処理を行って(ステップSC41)、演奏プログラムデータベース7より演奏プログラムを検索する(ステップSC42)。そして、現時刻より検索した演奏プログラムの開始までの時間すなわち待ち時間を検出する(ステップSC43)。その検索された演奏プログラム、待ち時間に基づきセッション待機画面を作成し(ステップSC44)、セッション待機画面を端末装置1に送付する(ステップSC45)。この結果、図25に示したセッション待機画面が端末装置1に表示される。
【0066】
図49は、セッションマネージャーサーバー3における一定時間ごとのタイマインタラプトのフローチャートである。セッション待機画面表示中の端末装置1があるか否かを判別し(ステップSC51)、そのような端末装置1がない場合にはメインルーチンに戻るが、該当する端末装置1がある場合には、前回その端末装置1に送付した待ち時間を減算する(ステップSC52)。この減算の結果、待ち時間が「0」に達したか否かを判別し(ステップSC53)、待ち時間が「0」に達していない場合には、減算した待ち時間を端末装置1に送付して(ステップSC54)、メインルーチンに戻る。この結果、図25のセッション待機画面の待ち時間が更新される。
ステップSC53において待ち時間が「0」に達したときは、演奏中画面を作成して(ステップSC55)、作成した演奏中画面を端末装置1に送付して(ステップSC56)、メインルーチンに戻る。この結果、図26に示した演奏中画面が端末装置1に表示される。
【0067】
放送サーバー4からセッション終了信号を受信したときは、図50のフローにおいて、セッション名を作成し(ステップSC61)、曲データベース9の対応するエリアにストアし(ステップSC62)、セッション名に基づき終了画面を作成する(ステップSC63)。その終了画面およびセッション名を端末装置1に送付して(ステップSC64)、メインルーチンに戻る。この結果、図27に示したセッション終了画面が端末装置1に表示される。
図27のセッション終了画面における端末装置1の操作に応じて、セッションマネージャーサーバー3が種々の要求や信号を受信したとき、又は、放送サーバー4から信号を受信したときは、以下に記述するように、その要求や信号に対応する処理を行う。
端末装置1からアンケート要求を受信したときは、図51のフローにおいて、アンケート画面を送付する(ステップSC71)。端末装置1から前画面の要求を受信したときは、図52のフローにおいて、終了画面およびセッション名を送付する(ステップSC81)。
端末装置1からアンケートデータを受信したときは、図53のフローにおいて、そのアンケートデータを演奏プログラムデータベース7にストアして(ステップSC91)、終了画面およびセッション名を送付する(ステップSC92)。端末装置1から終了信号を受信したときは、図54のフローにおいて、接続を停止する(ステップSC101)。端末装置1から試聴要求を受信したときは、図55のフローにおいて、同意画面を送付する(ステップSC111)。放送サーバー4から中止信号を受信したときは、図56のフローにおいて、演奏プログラムデータベース7内を検索して(ステップSC121)、検索したプログラムを消去する(ステップSC122)。
【0068】
次に、ショップマネージャーサーバー5の動作について、メインルーチン(図示せず)実行中に発生した割込みに応じて実行する図57ないし図71の割込み処理のフローチャートを参照して説明する。
端末装置1から仮想ライブ演奏のセッション名および試聴要求を受信したときは、図57のフローにおいて、試聴要求画面を送付する(ステップSD1)。端末装置1からセッション名および試聴操作を受信したときは、図58のフローにおいて、セッション名に基づき曲データベース9を検索して(ステップSD11)、検索した曲データに基づき試聴データを作成し(ステップSD12)、その試聴データを送付する(ステップSD13)。端末装置1から前画面の要求を受信したときは、図59のフローにおいて、セッションマネージャーサーバー3にその前画面要求を送付する(ステップSD21)。
【0069】
端末装置1からセッション名および購入要求を受信したときは、図60のフローにおいて、購入画面を送付する(ステップSD31)。この結果、図30の購入(ダウンロード)画面が端末装置1に表示される。端末装置1からセッション名および購入決済要求を受信したときは、図61のフローにおいて、購入決済画面を送付する(ステップSD41)。この結果、図31の購入決済画面が端末装置1に表示される。端末装置1からトップ画面の要求を受信したときは、図62のフローにおいて、セッションマネージャーサーバー3に登録サイト接続要求を送付する(ステップSD51)。
【0070】
端末装置1からセッション名および銀行名や口座番号などの決済データを受信したときは、図63のフローにおいて、決済データを決済機関へ送付する(ステップSD61)。この後、決済機関から決済終了を受信したときは、図64のフローにおいて、対応する曲データを曲データベース9から検索して(ステップSD71)、決済データを送付した端末装置1に対してその曲データを送付する(ステップSD72)。
【0071】
端末装置1からリスナー同意を受信したときは、図65のフローにおいて、リスナー登録画面を送付する(ステップSD81)。この結果、図22の試聴/購入画面が端末装置1に表示される。この後、端末装置1からリスナープロフィールを受信したときは、図66のフローにおいて、IDおよびパスワード、受信プロフィールをリスナーデータベース8にストアして(ステップSD91)、IDおよびパスワードを端末装置1に送付する(ステップSD92)。次に、端末装置1からリスナー用試聴要求を受信したときは、図67のフローにおいて、リスナー用試聴画面を送付する(ステップSD101)。この結果、図32のリスナー用試聴画面が端末装置1に表示される。
【0072】
この後、端末装置1からライブ試聴要求を受信したときは、図68のフローにおいて、現在行われている演奏プログラムを検索し(ステップSD111)、試聴要求の端末装置1のアドレスとセッション名を含むライブ試聴要求を放送サーバー4に転送する(ステップSD112)。この結果、放送サーバー4は、図38のステップSB7bにおいてプログラムに基づくライブ試聴画面を作成して、ステップSB8においてそのライブ試聴画面を送付するので、図33のライブ試聴画面が端末装置1に表示される。
【0073】
端末装置1から検索データを受信したときは、図69のフローにおいて、検索データに基づき曲データベース9を検索し(ステップSD121)、検索結果に基づき検索結果画面を作成して(ステップSD122)、検索結果画面を送付する(ステップSD123)。この結果、図34の検索結果画面が端末装置1に表示される。端末装置1から試聴サイト接続の要求を受信したときは、図70のフローにおいて、IDおおびパスワード画面を送付する(ステップSD131)。そして、端末装置1からIDおよびパスワードを受信したときは、図71のフローにおいて、認証処理を行う(ステップSD141)。
【0074】
以上のように、上記実施形態によれば、セッションマネージャーサーバー3は、インターネット2を介して接続された任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて、その仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する。放送サーバー4は、セッションマネージャーサーバー3によって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置1から受信したその演奏者のパートの演奏データを、他のパートの演奏者の端末装置1およびその仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置1に対して送信し、各演奏者の端末装置1から受信した複数のパートの演奏データを曲データベース9に記憶する。ショップマネージャーサーバー5は、インターネット2を介して接続された任意の端末装置1からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その申し込みに対応する演奏データを送信する。
したがって、リスナーや他の演奏者からの評価が得られることで、各演奏者の技術の向上を期待することができるとともに、音楽活動をビジネスとして展開することができるという効果が得られる。さらに、インターネットのように世界中に配備されたネットワークを介して、だれでもどこでもいつでも仮想ライブ演奏や演奏の試聴ができるので、音楽のユビキタスサービスのビジネスを実現できる。
【0075】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、セッションマネージャーサーバー3は、演奏申し込みに対応する仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを曲データベース9から読み出して、そのパートの演奏者として割り当てる。
したがって、全てのパートの演奏者が揃わない場合でも、必要最低限のパートの演奏者が参加すれば仮想ライブ演奏を行うことができる。
【0076】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、放送サーバー4は、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを試聴申し込みの端末装置1に送信している場合に、所定数以上の端末装置1から不評の通知を受信したときは、そのライブ演奏を中止する。
したがって、聴いている多くのリスナーにとって不評のライブ演奏によって、演奏時間やネットワークの占有を含むライブ演奏資源が無駄に使用されるのを防止することができる。
【0077】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、ショップマネージャーサーバー5は、任意の端末装置1から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて、その演奏データを送信する場合には、その端末装置1のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行う。
したがって、購入の申し込みに対して迅速なサービスを提供できるとともに、決済処理に対するコストダウンを図ることができる。
【0078】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、セッションマネージャーサーバー3は、仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置1に対して、演奏スケジュールに基づいてその仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行う。
したがって、演奏者は、自分の演奏開始まで端末装置の前で待つ必要がなく、待ち時間を有効に活用することができる。
【0079】
また、実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムにおいて、ショップマネージャーサーバー5は、任意の端末装置1から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、その試聴申し込みに対応する演奏データを曲データベース9から検索して、その端末装置1に送信する。
したがって、リスナーは、過去に演奏された仮想ライブ演奏を聴き逃した場合でも、その演奏データを試聴して、購入するかどうかを検討することができる。
【0080】
なお、上記実施形態においては、プログラムメモリにあらかじめ記憶された仮想ライブ演奏の支援処理プログラムをCPUなどの制御部が実行する装置の発明について説明したが、汎用のパソコンなどのシステムによって本発明を実現することも可能である。すなわち、フレキシブルディスク(FD)、CD、MDなどの記憶媒体に記録されている仮想ライブ演奏の支援処理プログラムをパソコンのハードディスクにインストールしたり、インターネットなどのネットワークからダウンロードした仮想ライブ演奏の支援処理プログラムをインストールして、そのプログラムをパソコンのCPUが実行することも可能である。この場合には、プログラムの発明やそのプログラムを記録した記録媒体の発明を実現できる。
【0081】
すなわち、本発明による仮想ライブ演奏の支援処理プログラムは、
ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて当該仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のステップと、前記第1のステップによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信した当該演奏者のパートの演奏データを他のパートの演奏者の端末装置および当該仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段に記憶する第2のステップと、前記ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該申し込みに対応する演奏データを送信する第3のステップと、を実行する。
【0082】
前記第1のステップは、前記演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを前記記憶手段から読み出して当該パートの演奏者の演奏データとして割り当てる。
【0083】
前記第2のステップは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを前記試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、当該試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、当該ライブ演奏を中止する。
【0084】
前記第3のステップは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該演奏データを送信する場合には、当該端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行う。
【0085】
前記第1のステップは、前記仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して前記演奏スケジュールに基づいて当該仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行う。
【0086】
前記第3のステップは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、当該試聴申し込みに対応する演奏データを前記記憶手段から検索して当該端末装置に送信する。
【0087】
なお、上記実施形態において、ショップマネージャーサーバー5に曲や演奏者のリクエストサイトの機能を持たせて、リスナーからのリクエストを受け付ける構成にしてもよい。ショップマネージャーサーバー5は、リクエストされた曲や演奏者の仮想ライブ演奏が予定されたときは、その情報をリクエストしたリスナーの端末装置あるいは携帯電話に通知するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、図32の演奏者の画面で演奏者をクリックすると、その演奏者のプロフィールのメニュー画面をウインドウ表示して、所望の項目を閲覧できるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、図23の予告画面の情報については、端末装置1に送付するだけでなく、演奏者の携帯電話にも送付する構成にしてもよい。また、演奏者は、携帯電話のカレンダ機能を活用して、携帯電話から演奏申し込みができる構成にしてもよい。
さらに、上記実施形態において、セッションマネージャーサーバー3は、希望のパートが揃わないためパート待ちをしている演奏者のデータを集計して、ランダムにセッションを編成し、そのセッションの該当するパートの演奏者に提案する構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の実施形態における仮想ライブ演奏の支援システムの構成を示す図。
【図2】(A)は図1の演奏プログラムデータベースのデータ構成を示す図、(B)は図1の演奏者データベースのデータ構成を示す図。
【図3】(C)は図1の曲データベースのデータ構成を示す図、(D)は図1のリスナーデータベースのデータ構成を示す図。
【図4】図1の端末装置の動作を示すフローチャート。
【図5】図4に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図6】図4に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図7】図6に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図8】図7に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図9】図8に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図10】図9に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図11】図10に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図12】図4に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図13】図12に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図14】図13に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図15】図14に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図16】図13に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図17】図6に続く端末装置の動作を示すフローチャート。
【図18】図1の端末装置に表示された初期画面の図。
【図19】図1の端末装置に表示された開始画面の図。
【図20】図1の端末装置に表示された同意画面の図。
【図21】図1の端末装置に表示された演奏登録画面の図。
【図22】図1の端末装置に表示された試聴/購入登録画面の図。
【図23】図1の端末装置に表示された予告画面の図。
【図24】図1の端末装置に表示された予告画面における曲詳細説明部の図。
【図25】図1の端末装置に表示されたセッション待機画面の図。
【図26】図1の端末装置に表示された演奏中画面の図。
【図27】図1の端末装置に表示されたセッション終了画面の図。
【図28】図1の端末装置に表示されたアンケート画面の図。
【図29】図1の端末装置に表示された演奏者用試聴画面の図。
【図30】図1の端末装置に表示された購入画面の図。
【図31】図1の端末装置に表示された購入決済画面の図。
【図32】図1の端末装置に表示されたリスナー用試聴画面の図。
【図33】図1の端末装置に表示されたライブ試聴画面の図。
【図34】図1の端末装置に表示された検索結果画面の図。
【図35】図1の端末装置に表示された購入画面の図。
【図36】図1の端末装置に表示された購入決済画面の図。
【図37】図1の端末装置に表示された中止画面の図。
【図38】図1の放送サーバーにおけるメインルーチンのフローチャート。
【図39】図38に続く放送サーバーのメインルーチンのフローチャート。
【図40】図1のセッションマネージャーサーバーにおける開始画面送付のフローチャート。
【図41】図1のセッションマネージャーサーバーにおける同意画面送付のフローチャート。
【図42】図1のセッションマネージャーサーバーにおける登録画面送付のフローチャート。
【図43】図1のセッションマネージャーサーバーにおける接続停止のフローチャート。
【図44】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるプロフィール受信処理のフローチャート。
【図45】図1のセッションマネージャーサーバーにおける同意了解の受信処理のフローチャート。
【図46】図1のセッションマネージャーサーバーにおける同意非了解の受信処理のフローチャート。
【図47】図1のセッションマネージャーサーバーにおける演奏サイト接続要求の受信処理のフローチャート。
【図48】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるIDおよびパスワードの受信処理のフローチャート。
【図49】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるタイマインタラプトのフローチャート。
【図50】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるセッション終了信号の受信処理のフローチャート。
【図51】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるアンケート要求の受信処理のフローチャート。
【図52】図1のセッションマネージャーサーバーにおける前画面要求の受信処理のフローチャート。
【図53】図1のセッションマネージャーサーバーにおけるアンケートデータの受信処理のフローチャート。
【図54】図1のセッションマネージャーサーバーにおける終了信号の受信処理のフローチャート。
【図55】図1のセッションマネージャーサーバーにおける試聴要求の受信処理のフローチャート。
【図56】図1のセッションマネージャーサーバーにおける中止信号の受信処理のフローチャート。
【図57】図1のショップマネージャーサーバーにおける試聴要求画面の送付処理のフローチャート。
【図58】図1のショップマネージャーサーバーにおけるセッション名試聴操作の受信処理のフローチャート。
【図59】図1のショップマネージャーサーバーにおける前画面要求の受信処理のフローチャート。
【図60】図1のショップマネージャーサーバーにおける購入要求の受信処理のフローチャート。
【図61】図1のショップマネージャーサーバーにおける購入決済画面の送付処理のフローチャート。
【図62】図1のショップマネージャーサーバーにおけるトップ画面要求の受信処理のフローチャート。
【図63】図1のショップマネージャーサーバーにおける決済データの受信処理のフローチャート。
【図64】図1のショップマネージャーサーバーにおける決済終了の受信処理のフローチャート。
【図65】図1のショップマネージャーサーバーにおけるリスナー同意の受信処理のフローチャート。
【図66】図1のショップマネージャーサーバーにおけるリスナープロフィールの受信処理のフローチャート。
【図67】図1のショップマネージャーサーバーにおけるリスナー用試聴要求の受信処理のフローチャート。
【図68】図1のショップマネージャーサーバーにおけるライブ試聴要求画面の送付処理のフローチャート。
【図69】図1のショップマネージャーサーバーにおける検索データの受信処理のフローチャート。
【図70】図1のショップマネージャーサーバーにおける試聴サイト接続の受信処理のフローチャート。
【図71】図1のショップマネージャーサーバーにおけるIDおよびパスワード受信処理のフローチャート。
【符号の説明】
【0089】
1 端末装置
2 インターネット
3 セッションマネージャーサーバー
4 放送サーバー
5 ショップマネージャーサーバー
6 演奏者データベース
7 演奏プログラムデータベース
8 リスナーデータベース
9 曲データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて当該仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のサーバーと、
前記第1のサーバーによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信した当該演奏者のパートの演奏データを他のパートの演奏者の端末装置および当該仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段に記憶する第2のサーバーと、
前記ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該申し込みに対応する演奏データを送信する第3のサーバーと、
を備えた仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項2】
前記第1のサーバーは、前記演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを前記記憶手段から読み出して当該パートの演奏者の演奏データとして割り当てることを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項3】
前記第2のサーバーは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを前記試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、当該試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、当該ライブ演奏を中止することを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項4】
前記第3のサーバーは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該演奏データを送信する場合には、当該端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行うことを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項5】
前記第1のサーバーは、前記仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して前記演奏スケジュールに基づいて当該仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項6】
前記第3のサーバーは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、当該試聴申し込みに対応する演奏データを前記記憶手段から検索して当該端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項7】
ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて当該仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のステップと、
前記第1のステップによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信した当該演奏者のパートの演奏データを他のパートの演奏者の端末装置および当該仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段に記憶する第2のステップと、
前記ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該申し込みに対応する演奏データを送信する第3のステップと、
を実行する仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項8】
前記第1のステップは、前記演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを前記記憶手段から読み出して当該パートの演奏者の演奏データとして割り当てることを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項9】
前記第2のステップは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを前記試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、当該試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、当該ライブ演奏を中止することを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項10】
前記第3のステップは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該演奏データを送信する場合には、当該端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行うことを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項11】
前記第1のステップは、前記仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して前記演奏スケジュールに基づいて当該仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行うことを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項12】
前記第3のステップは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、当該試聴申し込みに対応する演奏データを前記記憶手段から検索して当該端末装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項1】
ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて当該仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のサーバーと、
前記第1のサーバーによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信した当該演奏者のパートの演奏データを他のパートの演奏者の端末装置および当該仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段に記憶する第2のサーバーと、
前記ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該申し込みに対応する演奏データを送信する第3のサーバーと、
を備えた仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項2】
前記第1のサーバーは、前記演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを前記記憶手段から読み出して当該パートの演奏者の演奏データとして割り当てることを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項3】
前記第2のサーバーは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを前記試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、当該試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、当該ライブ演奏を中止することを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項4】
前記第3のサーバーは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該演奏データを送信する場合には、当該端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行うことを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項5】
前記第1のサーバーは、前記仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して前記演奏スケジュールに基づいて当該仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項6】
前記第3のサーバーは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、当該試聴申し込みに対応する演奏データを前記記憶手段から検索して当該端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の仮想ライブ演奏の支援システム。
【請求項7】
ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏申し込みに応じて当該仮想ライブ演奏の複数のパートを構成する各演奏者および演奏スケジュールを管理する第1のステップと、
前記第1のステップによって管理された演奏スケジュールに応じた仮想ライブ演奏において、演奏申し込みを行った演奏者の端末装置から受信した当該演奏者のパートの演奏データを他のパートの演奏者の端末装置および当該仮想ライブ演奏に対して試聴申し込みがされた端末装置に対して送信し、各演奏者の端末装置から受信した複数のパートの演奏データを所定の記憶手段に記憶する第2のステップと、
前記ネットワークを介して接続された任意の端末装置からの仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該申し込みに対応する演奏データを送信する第3のステップと、
を実行する仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項8】
前記第1のステップは、前記演奏申し込みに係る仮想ライブ演奏が所定数のパートで構成される場合において、全てのパートに対する演奏申し込みがない場合には、演奏申し込みがないパートの演奏データを前記記憶手段から読み出して当該パートの演奏者の演奏データとして割り当てることを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項9】
前記第2のステップは、現在演奏中の仮想ライブ演奏の演奏データを前記試聴申し込みの端末装置に対して送信している場合に、当該試聴申し込みに係る所定数以上の端末装置から不評の通知を受信したときは、当該ライブ演奏を中止することを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項10】
前記第3のステップは、任意の端末装置から仮想ライブ演奏の演奏データに対する購入申し込みに応じて当該演奏データを送信する場合には、当該端末装置のユーザーの金融機関の口座番号から購入の対価を受け取るための決済を行うことを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項11】
前記第1のステップは、前記仮想ライブ演奏の演奏申し込みに対応する端末装置に対して前記演奏スケジュールに基づいて当該仮想ライブ演奏の開始時刻に至るまで演奏時間の予告通知を行うことを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【請求項12】
前記第3のステップは、任意の端末装置から過去に演奏された仮想ライブ演奏の演奏データに対する試聴申し込みがされたときは、当該試聴申し込みに対応する演奏データを前記記憶手段から検索して当該端末装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の仮想ライブ演奏の支援処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【公開番号】特開2006−65010(P2006−65010A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−247753(P2004−247753)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
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