説明

位置検索システム

【課題】Web上で動作し、正確な情報が無い場合でも、あいまいな情報のみで目的の位置またはエリアを検索できる位置検索システムを得る。
【解決手段】目標をあいまいに表現したあいまい情報から目標を含むエリアを特定できるように階層化されたテーブルを有するあいまい情報インデックスデータベース4を予め作成しておき、クライアント2のあいまい情報入力装置22で任意の目標を表すあいまい情報が入力されると、ネットワーク8を介して、サーバ1に送信され、サーバ1の情報解析装置11により、あいまい情報インデックスデータベース4のうちのあいまい情報に関連するテーブルを選択し、次いで、選択されたテーブルを、エリア検索装置12により、あいまい情報を用いて検索することにより、目標を含むエリア及び座標を検索して、クライアント2のエリア表示装置21で表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地理情報システムを有し、あいまいな情報から特定のエリアを検索し、地図上に表示する位置検索システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の地理情報システムを利用した装置では、住所名や目標物名に紐付けた座標情報を持つデータベースを用いて、特定の住所や目標物の位置を検索するものがあった。
また、カーナビゲーション装置に類似の装置が利用されることはあるが、Web地図情報システムでの実現はまだ見られない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−122439号公報(第4〜8頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の地理情報システムを利用した装置では、利用者が正確な住所名や目標物名を認識している必要があり、あいまいな情報だけでは目的の場所を検索することができなかった。加えて、正確な住所名や目標物を知るために別のシステムを利用して住所名や目標物名を取得するなど、知識のないユーザには非常に利便性の低い装置であった。
特許文献1には、地図記録媒体に「日本名所紹介」のデータや「日本の祭り紹介」のデータなどが記録されており、「岬」「石碑」「美空ひばり」のような言葉を入力することにより、目的地の施設名を知らなくても検索ができるようにしたものが記載されている。
しかしながら、特許文献1では、あくまで言葉による検索であり、あいまい情報を用いた検索とは言えなかった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、Web上で動作し、正確な情報が無い場合でも、あいまいな情報のみで目的の位置またはエリアを検索できる位置検索システムを得ることを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係わる位置検索システムにおいては、予め作成され、目標をあいまいに表現したあいまい情報から目標を含むエリアを特定できるように階層化されたテーブルによって構成されたあいまい情報インデックスデータベース、このあいまい情報インデックスデータベースを用いて検索されるべく任意に設定された目標を表すあいまい情報が入力されるあいまい情報入力手段、このあいまい情報入力手段によって入力されたあいまい情報を解析し、このあいまい情報に関連するテーブルを選択する情報解析手段、この情報解析手段によって選択されたテーブルを、あいまい情報を用いて検索することにより、設定された目標を含むエリア及びその座標を検索するエリア検索手段、このエリア検索手段によって検索されたエリアを地図上に表示するエリア表示手段を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明は、以上説明したように、予め作成され、目標をあいまいに表現したあいまい情報から目標を含むエリアを特定できるように階層化されたテーブルによって構成されたあいまい情報インデックスデータベース、このあいまい情報インデックスデータベースを用いて検索されるべく任意に設定された目標を表すあいまい情報が入力されるあいまい情報入力手段、このあいまい情報入力手段によって入力されたあいまい情報を解析し、このあいまい情報に関連するテーブルを選択する情報解析手段、この情報解析手段によって選択されたテーブルを、あいまい情報を用いて検索することにより、設定された目標を含むエリア及びその座標を検索するエリア検索手段、このエリア検索手段によって検索されたエリアを地図上に表示するエリア表示手段を備えたので、正確な情報が無い場合でも、あいまいな情報のみで目標の位置またはエリアを検索できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1による位置検索システム全体を示すシステム構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による位置検索システムを示す機能構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1による位置検索システムのあいまい情報インデックスデータベースを示す構造図である。
【図4】この発明の実施の形態1による位置検索システムのあいまい情報インデックスデータベースのデータ例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態2による位置検索システムのあいまい情報入力装置を示すイメージ図である。
【図6】この発明の実施の形態3による位置検索システムの情報解析装置の処理を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態4による位置検索システムのエリア検索装置の処理を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態4による位置検索システムの条件検索処理を示す概要図である。
【図9】この発明の実施の形態5による位置検索システムのエリア表示装置の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による位置検索システム全体を示すシステム構成図である。
図1において、位置検索システム10は、サーバ1とクライアント2で構成されるWebシステムであり、サーバ1とクライアント2は、ネットワーク8により接続される。クライアント2は、地理情報システム5を有し、画面に地図を表示するようになっている。Webシステムには、複数のクライアント2が接続されてもよい。
【0010】
図2は、この発明の実施の形態1による位置検索システムを示す機能構成図である。
図2において、1、2、8、10は図1におけるものと同一のものである。サーバ1は、予め作成され、あいまいな情報からエリアを特定できるように構成された、あいまい情報インデックスデータベース4と、ネットワーク8を介して送信されるあいまい情報について、複数の条件や結合方法を解析し、エリア検索装置12が検索できる形式に入力情報を変換する情報解析装置11(情報解析手段)と、情報解析装置11によって変換された入力情報から、あいまい情報インデックスデータベース4より条件に合致したエリアを取得するエリア検索装置12(エリア検索手段)とを有している。
クライアント2は、サーバ1からネットワーク8を介して送信された座標を含む位置情報を地図上に表示するエリア表示装置21(エリア表示手段)と、このエリア表示装置21により表示される地図表示画面23と、目標の位置を検索するためのあいまい情報を入力するあいまい情報入力装置22(あいまい情報入力手段)とを有している。あいまい情報入力装置22は、あいまいな情報を複数入力することができる画面を有し、入力されたあいまい情報はネットワーク8を介してサーバ1に送信される。
【0011】
図3は、この発明の実施の形態1による位置検索システムのあいまい情報インデックスデータベースを示す構造図である。
図3において、あいまい情報インデックスデータベース4は、上位のカテゴリテーブル41と、このテーブルの最下位のテーブルであるインデックステーブル42とを有する。カテゴリテーブル41には、カテゴリ名称411と、インデックステーブル42を引用するテーブル名412が格納されている。
インデックステーブル42には、ランドマークに関する情報として、インデックス名称421と、位置情報422と、属性情報423が格納されている。カテゴリテーブル41は同じ構造の下位のカテゴリテーブルをもつことができ、この場合、最も下位のカテゴリテーブルからインデックステーブル42が引用される。
【0012】
図4は、この発明の実施の形態1による位置検索システムのあいまい情報インデックスデータベースのデータ例を示す図である。
図4において、41、411、412は図3におけるものと同一のものである。図4では、実際のデータが格納されている。カテゴリテーブル41のカテゴリ名称411に格納された「建物」(グループインデックス)に対応して、建物カテゴリテーブル41aが形成されている。建物カテゴリテーブル41aにも、カテゴリ名称とテーブル名が格納されており、カテゴリ名称の「学校」(グループインデックス)に対応して、学校カテゴリテーブル41bが形成されている。学校カテゴリテーブル41bにも、カテゴリ名称とテーブル名が格納されており、カテゴリ名称の小学校413b(グループインデックス)に対応して、小学校インデックステーブル42aが形成されている。つまり、カテゴリテーブルは階層化されている。
小学校インデックステーブル42aは、インデックス名称421a(単体インデックス)と、位置情報422aと、属性情報423aとして、階数、生徒数、ジャングルジム(有無)の属性値が格納されている。
【0013】
次に、動作について説明する。
クライアント2のあいまい情報入力装置22は、あいまいな情報を複数入力することができる画面を有し、これにより入力された情報は、ネットワーク8を介し、情報解析装置11に入力される。情報解析装置11では、複数の条件や結合方法を解析し、エリア検索装置12が検索できる形式に入力情報を変換する。この中には、あいまい情報インデックスデータベース4のうちの検索に使用すべきテーブルの選択も含まれる。
情報解析装置11は、データを変換する際にあいまい情報インデックスデータベース4を参照し、計算量が最小になる検索順序に最適化を実施する。変換された情報は、エリア検索装置12に入力される。
【0014】
エリア検索装置12では、あいまい情報インデックスデータベース4より条件に合致した目標の位置を取得する。エリア検索装置12は、各条件の結果より取得した目標の位置を、エリア表示装置21に座標とともに渡す。エリア表示装置21は、地図表示画面23に取得した位置を含むエリアを表示する。
このシステムを利用することにより、あいまい情報を入力するだけで、該当の地図エリアを表示することが可能となる。
【0015】
次に、あいまい情報の定義を示す。あいまい情報とは、修飾詞(属性情報)+名詞(インデックス)の組合せからなる情報である。例えば、「5階建て」の「ビル」、「5車線」の「道路」、「赤い外観」の「建物」、「近くに踏み切り」がある「公園」などである。
インデックスには、グループインデックスと単体インデックスが存在する。グループインデックスは、複数の単体インデックスおよびグループインデックスをグループ化したインデックスである。例えば、建物カテゴリテーブルの各項目は、ビル・病院・学校などのグループインデックスである。
また、各インデックスは、インデックスの特徴を示す属性情報(グループインデックスは、下位の単体インデックスに個別の属性情報を有する。)を保有している。グループインデックスを作成する場合に、必ずしも子インデックスは共通した属性情報を持つ必要はない。
【0016】
図3に、上述の定義による、あいまい情報を格納するあいまい情報インデックスデータベース4の構成を示す。あいまい情報インデックスデータベース4は単体、グループインデックスを含めたカテゴリ名称411(インデックス名)と対応するテーブル名412を定義したカテゴリテーブル41を有する。また、あいまい情報インデックスデータベース4は、単体インデックスであるインデックス名称(ランドマーク名)421と位置情報422と属性情報423を定義したインデックステーブル42の2種類のテーブルで構成されている。
カテゴリテーブル41は、カテゴリテーブル内でグループインデックスを定義することにより、下位のカテゴリテーブルを定義することが可能である。
【0017】
次に、あいまい情報インデックスデータベース4の作成方法について説明する。ここでは、「小学校」の情報を入力する場合について、図4を用いて説明する。
まず、検索条件としたいインデックステーブルを作成する。この場合には小学校インデックステーブル42aであり、この中にはランドマークとなるまとまりとして、○○小学校、××小学校、△△小学校を指定する。
カテゴリテーブル41に、カテゴリ名称として、建物、道路、公園と言ったグループインデックスを指定し、これに対応するテーブル名として、建物テーブル、道路テーブル、公園テーブルを指定する。
【0018】
次に、建物グループインデックスに注目すると、対応する建物カテゴリテーブル41aには、ビル、病院、郵便局、学校のカラム(グループインデックス)が存在する。学校のカラムに対応する学校カテゴリテーブル41bの中には、高等学校、中学校、小学校が存在し、その小学校に対応している小学校インデックステーブル42aは、階数、生徒数、ジャングルジムの属性情報を持っている。
これにより、あいまい情報インデックスデータベースにより、「階数が3階以上」、「生徒数が300人以上」、「ジャングルジムのある」小学校などの複数の属性情報と位置情報を一元管理することが可能となる。
【0019】
実施の形態1によれば、あいまい情報を入力するだけで、該当の地図エリアを表示することが可能となる。
また、階層化されたあいまい情報インデックスデータベースの構成とすることにより、あいまい情報を基にした検索を行うことが可能となる。
【0020】
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2による位置検索システムのあいまい情報入力装置を示すイメージ図である。
図5において、あいまい情報入力装置22は、条件入力画面221と、条件一覧222の画面を有し、目標についての複数のあいまい情報を入力することが可能となっている。
【0021】
実施の形態2は、あいまい情報入力装置22についてのものである。
あいまい情報入力装置22の条件入力画面221は、あいまい情報を選択し、入力する画面である。条件入力画面221で入力された情報は、条件一覧222に登録される。条件一覧222に登録された情報は、検索のための情報として、あいまい検索に用いられる。
条件入力画面221は、ビルのようなインデックスを設定する対象設定画面221a、建物の階数のようなインデックスの持つ属性を設定する属性設定画面221b、階数の閾値を示す属性の条件を入力する条件設定画面221c、閾値より以上、以下、同等などの判定式を入力する判定設定画面221d、ビルが5階以上という条件の有効範囲を設定する範囲設定画面221e、これら221a〜221eで設定された内容を表示する結果表示画面221f、及び結果表示画面221fに表示された設定内容を条件一覧222に追加する追加ボタン221gにより構成されている。
【0022】
条件一覧222は、設定された条件の一覧を表示している条件一覧表222a、条件一覧表222aの内容から位置検索を実施する検索ボタン222b、条件一覧の内容を編集する編集ボタン222c、条件一覧から特定の条件を削除する削除ボタン222dにより構成されている。
図5の例では、追加ボタン221gを押すことにより、「5階以上のビルが1Km以内にある」条件が、条件一覧222に追加される。この追加は複数行に亘って行うことができる。
また、検索ボタン222bを押すことにより、条件一覧222の内容をすべて使用(AND条件)したあいまい検索が実行される。
【0023】
実施の形態2によれば、上述のようなあいまい情報入力装置を用いることで、複数のあいまい情報を効率良く入力することが可能となる。
【0024】
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3による位置検索システムの情報解析装置の処理を示すフローチャートである。
【0025】
実施の形態3は、図4を参照し、図6にしたがって情報解析装置11の処理について説明する。
情報解析装置11は、あいまい情報入力装置22より入力された情報を解析し、エリア検索装置12が高速に検索処理を実行できるようにデータを精査する。
まず、あいまい情報入力装置22に「建物」「公園」の検索条件が入力された場合には、「建物」「公園」カテゴリテーブルに格納されたグループインデックス(カテゴリ名称)を取得し、解析対象に追加する。「建物」カテゴリテーブル41aは「ビル」、「病院」、「郵便局」、「学校」のグループインデックス(カテゴリ名称)を持ち、こちらも解析対象に追加する(S1)。左記処理を単体インデックスになるまで(S2)繰り返し、検索対象に追加していく。
次に、カテゴリの深さからインデックスをソート(S3)する。この場合、「公園」カテゴリテーブルは、単体インデックスまで、最大3テーブルを経由するため、深さが3となる。逆に単体インデックスの小学校インデックステーブルは0となる。
【0026】
並び替えた後、最初のインデックス「建物」を取得する(S4)。次いで、「建物」インデックス(建物カテゴリテーブル及びその下位のすべてのテーブルから)の属性値を取得(S5)し、検索条件に挙げられている属性値と「建物」インデックスの属性値を比較(S6)する。
「道幅」など合致する項目が無い場合は、「建物」インデックスを検索対象から外し(S7)、逆に「階数」など合致する項目がある場合は、検索対象とする。「建物」以外に検索対象がある場合(S8)は、次のインデックスを取得し(S9)、S5〜S8の処理を繰り返す。全インデックスを検索し終えた時点で、エリア検索装置12に情報を渡す。
【0027】
実施の形態3によれば、情報解析装置の以上の処理により、エリア検索装置における検索対象を絞ることが可能になり、処理コストを削減できる。
【0028】
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4による位置検索システムのエリア検索装置の処理を示すフローチャートである。
【0029】
図8は、この発明の実施の形態4による位置検索システムの条件検索処理を示す概要図である。
図8において、検索条件111には、学校111aが含まれ、これを基にして、学校カテゴリテーブル41bを検索し、小学校インデックステーブル42aと中学校インデックステーブル42bに辿り着く。そして、これらを結合した学校インデックステーブル43を作成し、この学校インデックステーブル43から検索条件に合致したものを抽出するようになっている。
【0030】
次に、図7と図8を用いて、エリア検索装置の処理について説明する。
エリア検索装置12は、情報解析装置11にて解析された情報から、検索のための条件に合致したエリア(位置情報)をエリア表示装置21に出力する。
図7で、情報解析装置11から検索条件(「生徒数が350以上で、屋外プールがある学校」)111が入力される。まず、入力された検索条件111に含まれるインデックス(学校111a)がグループインデックスかどうかを判定する(S11)。
学校カテゴリテーブル41bは「小学校」インデックステーブル42a、「中学校」インデックステーブル42bを持つグループインデックスのため、「中学校」インデックステーブル42bと「小学校」インデックステーブル42aとを結合する(S12)。
【0031】
インデックステーブルを結合した結果、学校インデックステーブル43が生成される。生成された学校インデックステーブル43について、検索条件に合致するデータを検索する(S13)。入力条件の「生徒数が350以上」、「屋外プールがある」より学校インデックステーブル43内の「生徒数」、「屋外プール」に注目すると、○○中学校431aが条件に該当し、○○中学校の位置情報を取得できる。
次に、複数の検索条件があるかを確認し(S14)、有る場合は、ステップS13を繰り返し、無い場合は、図5のように範囲設定された検索範囲があればその検索範囲と、検索結果を比較し、重なっている検索結果の位置を取得する(S15)。取得された位置を含むエリアをエリア表示装置21に出力する。
【0032】
実施の形態4によれば、上述の方法により、あいまい情報から効率的に目的のエリア情報を取得することができる。
【0033】
実施の形態5.
図9は、この発明の実施の形態5による位置検索システムのエリア表示装置の処理を示すフローチャートである。
【0034】
実施の形態5では、図9を用いて、エリア表示装置21の処理について説明する。
エリア表示装置21は、エリア検索装置12から入力されたエリア情報121に基づき、地図上に該当エリアを表示する。
まず、入力されたエリア情報121から、中心点とエリア全体を表示することができるスケールを取得する。その取得したエリア情報121の中心点に地図を移動する(S21)。次に、地図をエリア全体が表示されるスケールに変更する(S22)。
最後に、地図上にエリアを図形として表示する(S23)。ここで、入力されたエリアが、多角形の場合、ポリゴン図形を表示し、点の場合は、円を表示する。
【0035】
実施の形態5によれば、以上により、検索されたエリアを地図上に明確に表示することが可能となる。
【符号の説明】
【0036】
1 サーバ
2 クライアント
3 場所検索機能
4 あいまい情報インデックスデータベース
5 地理情報システム
6 地図表示機能
7 表示画面
10 位置検索システム
11 情報解析装置
12 エリア検索装置
21 エリア表示装置
22 あいまい情報入力装置
23 地図表示画面
41 カテゴリテーブル
42 インデックステーブル
221 条件入力画面
222 条件一覧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め作成され、目標をあいまいに表現したあいまい情報から上記目標を含むエリアを特定できるように階層化されたテーブルによって構成されたあいまい情報インデックスデータベース、
このあいまい情報インデックスデータベースを用いて検索されるべく任意に設定された目標を表すあいまい情報が入力されるあいまい情報入力手段、
このあいまい情報入力手段によって入力されたあいまい情報を解析し、このあいまい情報に関連する上記テーブルを選択する情報解析手段、
この情報解析手段によって選択されたテーブルを、上記あいまい情報を用いて検索することにより、上記設定された目標を含むエリア及びその座標を検索するエリア検索手段、
このエリア検索手段によって検索されたエリアを地図上に表示するエリア表示手段を備えたことを特徴とする位置検索システム。
【請求項2】
上記あいまい情報入力手段は、上記あいまい情報からなる検索条件を入力するための条件入力画面と、この条件入力画面によって入力された複数の上記検索条件を一覧表示する条件一覧画面を有することを特徴とする請求項1記載の位置検索システム。
【請求項3】
上記あいまい情報インデックスデータベースは、上記目標の上位概念であるカテゴリを規定するカテゴリテーブルと、このカテゴリテーブルによって規定されたカテゴリの下位に属し、上記目標を含むように形成されたインデックステーブルにより構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の位置検索システム。
【請求項4】
上記カテゴリテーブルは、階層化されていることを特徴とする請求項3記載の位置検索システム。
【請求項5】
上記情報解析手段は、上記カテゴリテーブルを上位から下位へと辿り、上記あいまい情報入力手段によって入力されたあいまい情報に該当する属性値を有するインデックステーブルを選択することを特徴とする請求項4記載の位置検索システム。
【請求項6】
上記エリア検索手段は、上記情報解析手段によって選択されたインデックステーブルを使用して、上記目標を含むエリアを抽出することを特徴とする請求項5記載の位置検索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−197734(P2011−197734A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60711(P2010−60711)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】