説明

低い抵抗値およびインダクタンスを有する高電流半導体デバイスシステム

低い抵抗値および低いインダクタンスを有する高電流半導体デバイス(たとえば、30から70A用QFN)は第2のリード表面(110b)がカプセル化されないままとされるように成形コンパウンド(401、およそ0.9mmの高さ402)によりカプセル化される。熱伝導性接着剤(403)を使用して銅ヒートスラグ(404)をチップ表面(101b)に取り付けることができる。オーバコート(103)により保護されたチップ表面(101a)はメタライゼーショントレース(102)を有する。銅充填窓がトレースおよびそれと平行な銅層(105)とコンタクトする。1本の配線のバンプが隣接する配線のバンプ間のほぼ中間に位置決めされるように、銅バンプ(108)が規則正しい反復配列で各配線上に形成される。基板は配線に直角な向きとされた細長いリード(110)を有し、リードは交互する配線の対応するバンプを接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に半導体デバイスおよびプロセスに係し、特に、低い電気抵抗値を有し高電力、低ノイズ、および高速を提供する高性能フリップフロップ半導体デバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
集積回路(IC)技術において進行中の傾向の中に、より高い集積、微細化するコンポーネント・フィーチャーサイズ、およびより高い速度がある。さらに、コスト/パフォーマンス比を抑制し続ける厳しい圧力があり、それはしばしば低コストソリューションへの衝動に変わっていく。より高いレベルの集積にはより多数の信号線および電力線に対する必要性が含まれ、しかもより小さいフィーチャーサイズにより相互緩衝無しにきれいな信号を維持するのはますます困難になる。
【0003】
これらの傾向および要求条件はICを内蔵する半導体チップだけでなく、ICチップを収容し保護するパッケージをも支配する。
【0004】
従来のワイヤボンディング・アセンブリに較べて、シリコン集積回路(IC)デバイスの製作プロセスフローにおけるフリップチップ・アセンブリの人気の高まりはいくつかの事実により現われている。第1に、従来のワイヤボンディング配線技術と相関関係にある寄生インダクタンスが低減されると、半導体デバイスの電気的性能は一般的に改善することができる。第2に、フリップチップ・アセンブリはしばしばチップおよびパッケージ間にワイヤボンディングよりも高い配線密度を提供する。第3に、多くの設計において、フリップチップ・アセンブリはワイヤボンディングよりも消費するシリコン「リアルエステート」が少なく、シリコン面積を保存してデバイスコストを低減するのを助ける。第4に、連続個別ボンディングステップではなく同時ギャング・ボンディングステップが利用されると、しばしば製作コストを低減することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
製作プロセスにおけるボールボンディングの標準的方法ははんだボール、すなわちバンプ、およびそれらのリフロー技術を使用する。これらの配線方法はワイヤボンディングよりも低廉である。さらに、はんだボール取付デバイスのある応力および寿命試験にいくつかの信頼性問題がある。プロダクトマネジャーはフリップチップ組立製品のますます高い性能を要求するが、ワイヤボンディングされたデバイスのより低コストおよびより高い信頼性をも要求する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(概要)
低電気抵抗値およびインダクタンス、高信頼性、および低コストを含む優れた製品特性を提供するために、出願人は半導体チップ―デバイスパッケージ―外部ボードからなる完全なシステムを考慮する技術的方法を開発する必要性を認識している。最少インダクタンスおよびノイズは高速の必要条件であり、抵抗値の低減は高電力の必要条件である。システムワイドな組立方法は、特に加速応力試験(温度サイクリング、落下試験)において、機械的安定性および高い製品信頼性も提供しなければならない。製作方法は基板およびボードを含む異なる半導体製品ファミリ、および広範な設計およびプロセスバリエーションに適用するのに十分柔軟性でなければならない。
【0007】
本発明の一実施例は低い抵抗値および低いインダクタンスを有する高電流半導体デバイスである。チップはメタライゼーション・トレースを有するアクティブ表面を有し、アクティブチップ表面は絶縁オーバコートにより保護される。オーバコート内の窓がメタライゼーション・トレースの一部を露出させ、窓は銅で充填されてメタライゼーションとのコンタクトを形成する。オーバコート上の銅層がオーバコートの下のトレースに平行な配線を形成し、層はメタル充填窓とコンタクトしている。1本の配線のバンプが隣接配線のバンプ間のほぼ中間に配置されるように、各配線上に銅バンプが規則正しい反復配列で形成される。第1および第2の表面を有する基板は細長い銅リードを有し、リードは配線に直角な向きとされている。各リードの第1の表面ははんだ要素を使用して交互する配線の対応するバンプに接続されている。第2の基板表面のリードが露出されたままとされるように、成形コンパウンドが組立てられたデバイスおよび基板をカプセル化する。
【0008】
あるデバイスでは、基板は銅リードフレームであり、他ではテープ状またはバルク絶縁体である。他のデバイスでは、ハイパワーデバイスの冷却を助けるためにチップにヒートスラグが取り付けられる。銅層はおよそ10および15μm間の厚さを有し、銅バンプはおよそ30および70μm間の高さを有する。本発明に従ったデバイスは1mmよりも少ない厚さとすることができ、それらは電気抵抗値が低いため15および30A間の電流を処理することができ、あるデバイスは60A以上を目指している。低インダクタンスにより電気的ノイズが低くなる。
【0009】
本発明のもう1つの実施例は低い抵抗値および低いインダクタンスを有する高電流電子システムである。このシステムは前記した半導体デバイスを使用し、デバイスの銅基板リードに平行な銅コンタクトパッドを有する回路板を利用する。リードの露出面がはんだ層によりボードパッドに取り付けられる。
【実施例】
【0010】
図1は低い抵抗値および低いインダクタンスを有し、一般的に100で示す、高電流電子システムを略示している。これらの特徴に基づいて、ある実施例はおよそ15から30Aを処理することができ、他の実施例は60A以上まで処理することができる。半導体チップ101はアクティブ表面101a、およびアクティブ表面と反対側の表面101bを有する。チップ101は複数のメタライゼーションレベルを含んでいる。表面101aに最も近いメタルレベルはトレースに構成され、図1において、トレースの1つは102で示され、それは紙面に垂直に走っている。トレース102はアルミニウム、アルミニウム合金、銅、または銅合金で作ることができ、トレース102の厚さは好ましくは0.5および1.0μm間である。アクティブ表面101a全体が、好ましくはおよそ0.5から1.0μm間の厚さ範囲の、絶縁オーバコート103により被覆されている。オーバコート103の材料は好ましくは窒化シリコン、酸窒化シリコン、酸化シリコン、これらのコンパウンドの2つの積層、または他の機械的に強い耐湿材料からなるグループから選出される。
【0011】
メタルトレース102に沿ってオーバコート103内に複数の窓がある。図1は幅104の窓を例示している。これらの窓はメタライゼーション・トレース102の一部を露出させる。図1に示すように、104等の窓はメタライゼーション102と電気的にコンタクトするためにオーバコート103の高さまで銅で充填される。
【0012】
オーバコート103上、したがって、窓104上に銅/銅合金層があり、それはオーバコート103の下でトレース102に並行に走る配線105に構成される。配線105は10および15μm間の厚さ105aを有する。配線105は銅充填窓104とコンタクトする。全ての配線105が層106内に埋め込まれ、それは好ましくはポリイミドまたは類似のポリマーコンパウンドで作られ、好ましくは10から20μ間の厚さである。
【0013】
各配線105に沿って規則正しい間隔で幅107の窓がポリイミド層106内にある。特定の各配線105の窓107はそれらが各側の隣接する配線の窓の間隔間のほぼ中間に配置されるように選出される。銅/銅合金バンプ108が窓107を充填して銅配線105とコンタクトする。バンプ108は好ましくはおよそ30および70μm間の高さ108a、およびはんだ付け可能な表面を有する。このパターンにより、銅バンプ108は各銅配線105上で規則正しい間隔となり、特定の1本の配線のバンプは各側の隣接する配線のバンプの間隔内のほぼ中間に配置される。この交互するシーケンスを使用して、2つの複数のバンプが生成され、一方の複数のバンプのバンプ位置は他方の複数のバンプのバンプ位置と予め定められたリズムで交互する。
【0014】
このデバイスはさらに細長い銅リード付き基板を含んでいる。図1の実施例はリード110を例示しており、それは第1の表面110aおよび第2の表面110bを有する。例として、リード110付き基板は細長いリード付きメタリック・リードフレーム、または細長い銅リードを含むテープ状またはバルク絶縁体とすることができる。メタリック・リードフレームの例において、銅リードは典型的に150および250μm間の厚さ110cを有する。
【0015】
リード110は配線105に直角の向きとされている。さらに、第1のリード表面110aはバンプ108に取り付けられてリード110が交互する配線の対応するバンプを接続するようにされる。接続ははんだ要素109により提供される。好ましくは、はんだ要素109の厚さ109aはほぼ10および25μm間であり、導電率を高めるためには、厚さ109aを小さく維持することが好ましい。図1に示すように、はんだ要素109はバンプ108の側面の少なくとも一部においてウェットとすることができる。はんだ要素109は錫を含み、濡れおよびはんだ付け性を容易にするために、それは銀、ビスマス、インジウム、亜鉛、銅、ニッケル、アンチモン、および鉛からなるグループから選出される1つ以上の金属を含むこともできる。
【0016】
銅層105、銅バンプ108、銅リード110の相対的位置決めが図2の3次元斜視図によりより詳細に例示される。図1の同じ対象を示すのに同じ番号が採用される。半導体チップは101で示され、そのアクティブ表面は101aで示され、アクティブ表面上の保護オーバコートは103で示されている。メタライゼーションに最も近い表面は複数のトレース102にパターン化される。
【0017】
図2は銅で充填されたオーバコート窓104が互いに交互にメタライゼーション・トレース102を接続することを例示している。これらの交互銅充填窓は銅配線105により接続される。絶縁ポリマー層106は銅バンプ用開口を有する。銅バンプ108は各位置の銅配線105上に置かれ、そこで銅充填窓104はメタライゼーション102に接続する。
【0018】
はんだ要素109を使用して、バンプ108は基板リード110の第1の表面110aに接続される。リード110は配線105に直角な向きとされる。リード110の第2の表面110bは外部部品を取り付けるのに利用できる。
【0019】
30A以上の電流を処理することができるパワーデバイスに適切な基板の例として、図3は一般的に300で示すメタリックQuad Flatpack No−Lead(QFN)リードフレームの平面図を提示する。リードフレームは0.2mm厚の銅で作られる。リード301は接地(ドレイン)用であり0.5mmの幅301aを有し、これらのリードの第2の表面は熱デバイス性能をサポートするためにデバイスがカプセル化された後でも露出されたままとされる。リード301と交互しているのはリード302であり、それは電力用(ソース)であってやはり0.5mmの幅を有しやはり露出される。デバイス・コンタクトパッド303は0.5mmのピッチ304を有する。チップアウトライン310は3.1×4.0mmのディメンジョンを有し、デバイスアウトライン320は6.0×4.0mmのディメンジョンを有する。
【0020】
チップメタライゼーションから基板リードまでの電流パスの図1、2および3の説明は使用されるほとんど全ての金属が銅であることを強調しており、それは優れた導電率(0.596・10Ω−1cm−1)を有する。特定のパワーデバイスで利用されるジオメトリに基づいて、電流パスで遭遇する抵抗値を計算して考慮するアクティブデバイスのオン抵抗値と比較することができる。計算は典型的な動作条件下での典型的なQFNパワーデバイスに対して、金属抵抗値は全抵抗値のおよそ15から17%間の寄与をし、最悪の条件下では金属抵抗値は全デバイス抵抗値の25%を超えないことを示している。したがって、小さいサイズのQFNであっても30Aを超える電流を処理することができる。
【0021】
図1、2および3は全導体の電気的パスの短さおよび比較的大きい直径(および高導電率)を強調している。これらの条件は電気的抵抗値を低く維持するだけでなく、電気的インダクタンスも低く維持する。
【0022】
図4はカプセル化後の完成されたパワーデバイスを示す。成形コンパウンド401、または他のカプセル化材料、が図1の組立てられたデバイスおよび基板をカプセル化し、第2のリード表面100bがカプセル化されないままとされて外部部品へ取り付けるのに利用できるようにされる。例として、ハイパワーQFN(30Aよりも多い電流)に対してデバイスの全体高さ402は0.9mmとすることができる。
【0023】
一実施例では、アクティブチップ表面101aに対向するチップ表面101bは成形コンパウンドにより被覆される。もう1つの実施例では、熱伝導性接着剤403を使用してチップ表面101bにヒートスラグ404が取り付けられる。図4のデバイスにおいて、ヒートスラグ404はチップ表面101bに取り付ける第1の表面404aおよび冷却の目的で環境に露出される第2の表面404bを有する。他のデバイスでは、第2のスラグ表面404bはある量のカプセル化材料で被覆される。好ましくは、ヒートスラグは熱伝導率が良いため(4.01W・cm−1・K−1)銅で作られる。さらなる熱的強化のために、環境に対向するスラグ表面は対流を向上するような構造としてデバイスの熱が最終ヒートシンクとしての環境へより有効に伝達されるようにされ、例として粗スラグ表面および取り付けられたフィンその他のキャスタレーション(castellations)が含まれる。
【0024】
図5および6に例示されている本発明のもう1つの実施例は低い抵抗値および低いインダクタンスを有する高電流電子システムである。本システムは薄いはんだ層により回路板にはんだ付けされた半導体デバイスを含んでいる。図5において、システムは一般的に500で示され、半導体デバイス501、回路板520、およびはんだ層530からなる。はんだ層は好ましくはおよそ10および20μm間の厚さを有する。
【0025】
半導体デバイスはメタライゼーショントレース(図5には図示せず)を有するチップ502を含んでいる。トレースはそれに平行な銅配線503によりコンタクトされる。各配線503は規則正しく反復配列された銅バンプ504を有し、1本の配線のバンプは隣接する配線の対応するバンプ間のほぼ中間に位置決めされる。はんだ要素505を使用して、交互する配線の対応するバンプが基板の細長い銅リード506によりコンタクトされ、リード506は配線503に直角な向きとされる。成形コンパウンド507が組立てられたデバイスおよび基板をカプセル化し、リードの一方の表面はカプセル化されないままとされる。
【0026】
回路板520はリード506に平行な銅コンタクトパッド521を有する。リードのカプセル化されない表面ははんだ層530によりボードパッド521に取り付けられる。低い電気抵抗値に対して、はんだ層530は好ましくは薄いままとされ、それはその導電率が銅の導電率よりも低いためである。図5に示すように、回路板520はデバイス取付表面に対向するその表面上にもう1組のコンタクトパッド522を有する。これらのパッドの追加セットは追加外部部品との圧力またははんだコンタクトのために利用することができる。
【0027】
図6は低い抵抗値および低いインダクタンスを有する高電流電子システムを示す。一般的に600に示す本システムはチップ604に取り付けられ成形パッケージ605に内蔵されたヒートスラグ603を含み、さらに回路板620を含む。このデバイスははんだ層630により回路板620に取り付けられる。
【0028】
実施例について本発明を説明してきたが、本明細書は限定的意味合いで解釈すべきではない。当業者ならば、明細書を読めば本発明の他の実施例だけでなく例示した実施例のさまざまな修正および組合せが自明である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に従った非カプセル化半導体デバイスの一部分の略断面図である。
【図2】本発明に従った非カプセル化半導体デバイスの3次元部分略斜視図である。
【図3】図1および2のデバイスに使用する基板(リードフレーム)の平面図である。
【図4】ヒートスラグを取り付けたカプセル化された高電流半導体デバイスの略断面図である。
【図5】回路板上に組立てられたカプセル化された高電流半導体デバイスの略断面図である。
【図6】回路板上に組立てられた、ヒートスラグを取り付けたカプセル化された高電流半導体デバイスの略断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
低い抵抗値および低いインダクタンスを有する高電流半導体デバイスであって、
メタライゼーション・トレースを有するアクティブ表面を有するチップであって、アクティブチップ表面は絶縁オーバコートにより保護されるチップと、
メタライゼーション・トレースの一部を露出させるオーバコート窓であって、銅で充填されてメタライゼーションとのコンタクトを形成するオーバコート窓と、
オーバコートの下のトレースに平行な配線を形成するオーバコート上の銅層であって、金属充填窓とコンタクトする銅層と、
1本の配線のバンプが隣接する配線の対応するバンプ間のほぼ中間に位置決めされるように、規則正しい反復配列で各配線上に形成される銅バンプと、
第1および第2の表面を有する細長い銅リード付き基板であって、リードは配線に直角な向きとされ、各リードの第1の表面ははんだ要素を使用して交互する配線の対応するバンプを接続する基板と、
第2のリード表面がカプセル化されないままとされるように、組立てられたデバイスおよび基板をカプセル化する成形コンパウンドと、
を含む高電流半導体デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載のデバイスであって、基板は第1および第2の表面を有する銅リードフレームであり、リードは配線に直角な向きとされかつ各リードの第1の表面がはんだ要素により交互する配線のバンプに取り付けられるような間隔を置いて配置されるデバイス。
【請求項3】
請求項1に記載のデバイスであって、基板はテープ状または細長い銅リード付き第1および第2の表面を有するバルク絶縁体であるデバイス。
【請求項4】
請求項1に記載のデバイスであって、さらに、第1および第2の表面を有するヒートスラグを含み、第1のスラグ表面はアクティブチップ表面に対向するチップ表面に取り付けられるデバイス。
【請求項5】
請求項4に記載のデバイスであって、第1のスラグ表面は、第2のスラグ表面が成形コンパウンドで被覆されずに冷却の目的で環境に露出されたままとされるように、アクティブチップ表面に対向するチップ表面に取り付けられるデバイス。
【請求項6】
請求項1に記載のデバイスであって、銅層はおよそ10および15μm間の厚さを有するデバイス。
【請求項7】
請求項1に記載のデバイスであって、銅バンプはおよそ30および70μm間の高さを有するデバイス。
【請求項8】
請求項1に記載のデバイスであって、はんだ要素はおよそ10μmの厚さを有するデバイス。
【請求項9】
請求項2に記載のデバイスであって、リードフレームは銅で作られリードはおよそ150および250μm間の厚さを有するデバイス。
【請求項10】
低い抵抗値および低いインダクタンスを有する高電流電子システムであって、
半導体デバイスは、
メタライゼーション・トレースを有するアクティブ表面を有するチップであって、アクティブチップ表面は絶縁オーバコートにより保護されるチップと、
メタライゼーション・トレースの一部を露出させるオーバコート窓であって、銅で充填されてメタライゼーションとのコンタクトを形成するオーバコート窓と、
オーバコートの下のトレースに平行な配線を形成するオーバコート上の銅層であって、金属充填窓とコンタクトする銅層と、
1本の配線のバンプが隣接する配線の対応するバンプ間のほぼ中間に位置決めされるように、規則正しい反復配列で各配線上に形成される銅バンプと、
第1および第2の表面を有する細長い銅リード付き基板であって、リードは配線に直角な向きとされ、各リードの第1の表面ははんだ要素を使用して交互する配線の対応するバンプを接続する基板と、
第2のリード表面がカプセル化されないままとされるように、組立てられたデバイスおよび基板をカプセル化する成形コンパウンドと、
リードに平行な銅コンタクトパッドを有する回路板であって、リードの第2の表面ははんだ層によりボードパッドに取り付けられる回路板と、
を含む高電流電子システム。
【請求項11】
請求項10に記載のデバイスであって、はんだ層はおよそ10および20μm間の厚さを有するデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−505439(P2009−505439A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527987(P2008−527987)
【出願日】平成18年8月16日(2006.8.16)
【国際出願番号】PCT/US2006/031933
【国際公開番号】WO2007/024587
【国際公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【出願人】(501229528)テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド (111)
【Fターム(参考)】