説明

低応力成形ガスケット及びその製造方法

【課題】腐食性の又は厳しい化学環境において使用するための充填材入り再構成PTFEから構成された成形個別低応力ガスケットを提供する。
【解決手段】成形個別低応力ガスケットは、比較的低ボルト荷重下において腐食性環境又は厳しい化学環境下で使用するために充填材入り再構成PTFEにより構成される。ガスケット100は、ガスケット表面104を有し、凸状の内側封止リング112及び凸状の外側封止リング108を備えている。ガスケット100は充填材入り再構成PTFE素材から構成されてもよく、内側封止リング112及び外側封止リング108は、ガスケット100の他の領域より低圧で変形する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本発明は、一般的には、流体封止及びガスケット式の継手の分野に関し、特に、プラスチック(例えば、塩化ポリビニルないしは「PVC」)、ファイバ強化プラスチック(FRP)及びガラスライニングパイプなどの、フランジ継手への損傷を防ぐためにボルト荷重が比較的小さい脆弱な継手において使用するための低応力成形ガスケットに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ガスケットとは、メカニカル継手の2つの分離可能な部材又はフランジの間に狭持された素材または素材の組み合わせである。ガスケットは、フランジ間のシールを有効にする働きと、長期間シールを維持する働きをする。図1は、メカニカル継手32の2つのフランジ24、28の間に固定されたガスケット20の断面図である。フランジ24、28は、ボルト36でしっかりと固定されている。図1はまた、継手32にかかるボルト荷重X、静圧末端力(hydrostatic end force)Y及び噴出圧Zなどの一般的な力を示している。多くの用途において、ガスケット20は、合せ面40、44のシールが可能でなければならず、また、シール媒体に対し不浸透性であり、かつ、耐性がなければならない。当該ガスケット20はまた、多くの用途において、高温高圧における使用に耐えることが可能でなければならない。PVC及びFRP配管は、化学プラントにおいて見られるように、一般的に腐食性の用途で使用される。当然のことながら、これらの素材を使用した配管システムはいくらか脆く、亀裂が入らないよう比較的小さなボルト荷重でシールを有効にするガスケットが必要とされ、さもないと、フランジに損傷を与えてしまう。ガスケットはまた、過程で考えられる熱変化の範囲にわたってシールを維持できるよう寸法安定性でなければならず、また幅広い化学的適合性を有していなければならない。
【0003】
[0003]脆い継手用のガスケットにおける使用に関する問題に対処しようとする従来の試みには、例えば、エンベロープガスケット、ゴムガスケット、ゴム/ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ガスケット、充填材入りPTFEシート、マイクロセルラ/多孔質PTFEシート及び複合PTFEシートが含まれる。PTFEは、ガスケット素材として使用するのに望ましい特性を多く有しているので、一般的に厳しく、腐食性の化学環境下におけるガスケットに使用される。例えば、PTFEは本質的に頑丈であり、化学的に不活性であり、優れた引張り強度を有し、幅広い温度範囲にわたって安定である。しかし、純PTFEポリマーは、低フランジ荷重下ではあまり圧縮性が高くなく、また、クリープを発生しがちであり、いずれもシール圧の減少を引き起こしうる。エンベロープガスケットは、圧縮ファイバ又はフェルトなどのより圧縮性の充填材を充填したPTFEエンベロープから成る複合構造である。変形能は充填材によって与えられる一方で、PTFEエンベロープは化学耐性をもたらす。しかし、PTFEエンベロープは比較的薄く(0.010〜0.020インチ)、製造中若しくは使用中にピンホールが発生することがあり、それにより、充填材が不適合な腐食性媒体に曝露され、シール圧の減少を引き起こしうる。当該エンベロープガスケットはまた、最も圧縮性の低い要素、すなわち、ガスケットの最外表面として、低フランジ荷重下においてあまり高圧縮性又は高変形能ではないPTFEエンベロープを有する。
【0004】
[0004]ゴムガスケットは、その圧縮性及び弾力性、比較的小さなボルト荷重におけるシール性能により、プラスチック及びFRPフランジにおいて通常使用される。しかし、ゴムガスケットの化学耐性及び温度耐性は限られており、それぞれの用途に対し、適切な化合物を指定しなければならない。このように、同一の配管を使用する複数のプロセスの流れには、時間がかかり、幾分コストもかかるガスケット交換が必要になりやすい。ゴム/PTFEガスケットは、ゴムガスケットの内のり寸法において接合PTFEエンベロープを包含している。ゴム基材が圧縮性と変形能をもたらす一方、前記エンベロープは化学耐性を向上させる。しかし、前記PTFEエンベロープもまた薄く(0.010〜0.020インチ(0.254〜0.508mm))、製造中又は使用中にピンホールが発生することがあり、それによりゴム基材が不適合な腐食性媒体に曝露される。同様に、低フランジ荷重下において圧縮性及び変形能が高くないPTFEエンベロープが、ゴム/PTFEガスケットの最外部である。
【0005】
[0005]優れた圧縮性を有する充填材入りPTFEシートは、PTFEシート素材にマイクロバルーンを組み込むことによって得られる。PTFEシート素材は、エンドユーザーが切り取り、修正可能な柔軟性をもたらすが、充填材入りPTFEシート素材は、通常、シールするのに比較的大きなボルト荷重を必要とする。マイクロセルラ/多孔質PTFEシートは、多くの技術を駆使して生産することが可能であり、その1つはシートを切り取る前にPTFEに充填材を加え、シートが形成された後、充填材を除去する技術である。よって、シート素材に残された空隙は、シート素材に望ましい多孔性をもたらす(いわゆる、マイクロセルラPTFE)。もう1つの方法は、押出、延伸及び加熱という特有の一連のステップを含み、多孔質PTFEとして知られる製品を形成する。しかし、マイクロセルラPTFE及び多孔質PTFEは一般的に非常に柔らかく、柔軟であり、フランジの分離が限られている状況では設置するのに困難なことがある。さらに、マイクロセルラPTFE及び多孔質PTFEシートは多孔質のため、切り取ったガスケットは、ガスケットを通じてのリークを防止するために、空隙を塞いでフルに圧縮しなければならないか、これらのシートから切り取ったガスケットは、通常、シールするのに比較的大きなボルト荷重を必要とする。マイクロセルラ/多孔質PTFE素材に関する剛性の問題に対応するために、金属又は完全密度のPTFE基材に多孔質のマイクロセルラ及び/又は多孔質PTFEシートの層を積層することが提案されたが、これらの素材も、同様に、シールするのに比較的大きなボルト荷重を必要とすることが試験結果で示された。
【発明の概要】
【0006】
[0006]本開示の様々な態様は、腐食性の又は厳しい化学環境において使用するための充填材入り再構成(restructured)PTFEから構成された成形個別低応力ガスケットを提供する。本発明の実施形態は、充填材入り再構成PTFEのリングブランクを切り出し、ハッチオーブン内でゲル点まで加熱し、その後、ブランクを、室温に設定され、例えば、2つか3つの隆起した同心円封止リングをブランクの互いに反対向きの面に成形するために構成された圧縮型に移すステップを含む。型を素早く閉じ、次に、油圧プレスの中で約2000〜3000ポンド毎平方インチ(1.38×10〜2.07×10Pa)の圧力下で物品を冷却する。その後、型を開き、物品を取り外し、スチール・ルール抜型又は同等の裁断装置で切り取られる。得られたガスケットにおいて、リングに接する部分は成形過程中にかなり圧縮され、充填材入りPTFEの高い緻密化をもたらす。封止リング領域は実質的に無損傷で残される一方で、これらの領域はガスケットに強度及び剛性を与え、高圧縮性領域を生み出す。
【0007】
[0007]本発明の更なる利点及び新たな特徴は、一部は以下に続く説明に記述され、一部は以下の記述を検討することによって当業者に明らかになるであろう。
【0008】
[0016]本発明の発明者らは、従来のガスケット素材のいくつかの欠点を認識し、本明細書に記載される、いくつかの特徴及び利点を備えるガスケットを開発した。例えば、腐食性環境又は厳しい化学環境下で使用するための充填材入り再構成PTFEで構成された成形個別低応力ガスケットを提供することが本開示の特徴および利点である。本開示のもう1つの例示的な特徴及び利点は、腐食性環境及び厳しい化学環境下で使用するための低荷重でシールを有効にする成形低応力ガスケットを提供することであり、それにより、従来のガスケットのシールを有効にするために必要とされる比較的大きなボルト荷重がもたらす、脆弱なフランジに対して起こりうる損傷を減らすことである。本開示の更なる例示的な特徴及び利点は、腐食性環境又は厳しい化学環境下で使用するための、冷熱サイクル時において回復力があり、またシールを保持する成形低応力ガスケットを提供することである。本開示の追加の例示的な特徴及び利点は、接合フランジの歪みや起伏に適合するよう高圧縮性で変形可能な成形低応力ガスケットを提供することである。しかし、本開示のもう1つの例示的な特徴及び利点は、取り付けを容易にする硬質な成形低応力ガスケットを提供することである。本開示の更なる例示的な特徴及び利点は、継手フランジに付着しないため交換を簡易にする成形低応力ガスケットを提供することである。本開示の更なる例示的な特徴及び利点は、幅広い薬品耐性及び熱耐性を有する成形低応力ガスケットを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】メカニカル継手の2つのフランジに固定されたガスケットの断面図であり、ボルト荷重、静圧末端力及び噴出圧などの、継手に影響を及ぼす力を示す図である。
【図2】典型的な実施形態における、2つの同心円封止リングを有する低応力成形ガスケットの斜視図である。
【図3】典型的な実施形態における、2つの同心円封止リングを有する低応力成形ガスケットの平面図である。
【図4】図3中のA−A線に沿って切断した断面図である。
【図5】図4中のB部分の拡大図である。
【図6】本開示の実施形態のガスケット及び他の様々な種類のガスケット素材を含む比較試験結果の例を示している。
【図7】他の様々な種類のガスケット素材に対する本開示の実施形態によるガスケットの追加の比較試験結果の例を示している。
【図8】他の様々な種類のガスケット素材に対する本開示の実施形態によるガスケットの更なる比較試験結果の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0017]以下、本発明の様々な例示的な実施形態について詳細に説明するが、その1つ以上の例が添付図面に示されている。各例は説明のために過ぎず、本発明がその例に限定されるものではない。本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、開示された実施形態の様々な変更及び変形が可能であることは当業者には明らかであろう。例えば、ある実施形態の一部として図示又は説明されている特徴は、他の実施形態に応用することが可能であり、更なる実施形態を生み出す。このように、本開示は本発明の範囲内の変更及び変形を含むことが意図されている。
【0011】
[0018]本開示の実施形態は成形PTFEガスケットを提供するものであり、そのガスケットは、圧縮可能で純PTFEよりクリープしにくい素材を作り出すために加工及びフィルタの組み込みによって強化されたPTFEを基本素材とする。更に、様々な例示的な実施形態は、ガスケットの2つの反対向きの面に成形された隆起した同心円封止リングの組み込みを含む。このような隆起した同心円封止リングは、ガスケットの接触面積を減らす作用をし、低ボルト荷重における封止リングのシール応力の増加をもたらす。
【0012】
[0019]本発明の実施形態に係るガスケットは、ガスケットの外表面に比べ隆起した表面を有する、外表面に成形された2つか3つの同心円封止リングを有し、これによりフランジ上のガスケットの接触面積が減少する。他の実施形態も同様に封止リングを1つだけ又は3つ以上有しうる。したがって、フランジボルトを締めることにより生じたフランジ荷重は、比較的小さな表面積に分散し、封止リングの領域において比較的大きな応力をもたらす。このように封止リングは、ガスケットが低ボルト荷重においてシールを有効にすることを可能にする。
【0013】
[0020]ここで、図2〜図5を参照して、2つの同心円封止リングを有する低応力成形ガスケットの実施形態を説明する。図2は、ガスケット表面104を有し、外側封止リング108及び内側封止リング112を含むガスケット100の斜視図であり、図3はその平面図である。外側封止リング108及び内側封止リング112はそれぞれガスケット表面104に比べて隆起した表面を有し、また、ガスケット表面104の素材よりもより簡単に変形する素材により形成されている。ガスケット表面104に関連するガスケットの一部分をリブと呼ぶ。この実施形態及び様々な他の実施形態のガスケット100は、ガイロン(登録商標)の商標でガーロックシーリングテクノロジーズ、パルミラ、NYより市販されている充填材入り再構成PTFE素材から構成される。この実施形態の充填材入り再構成PTFEは2軸配向のポリマー鎖を含み、従来のPTFE化合物に比べ、機械特性が改善され、クリープも少ない。ある実施形態における充填材は、マイクロバルーンであり、マイクロバルーンは圧縮性を向上し、脆い継手にかかる低ボルト荷重などの最小限の圧力をかけられると堅固なシールを提供する。充填材を封入するPTFEマトリックスは、ガスケット100に化学的に不活性な構造をもたらす。このように、ガスケット100は封止リング108、112の素材によりも比較的変形しやすい領域を有し、比較的硬い素材のリブ領域104を有する。
【0014】
[0021]図4は図3のA−A切断線で切断した断面図であり、図5は図4のB部分の拡大図である。この例において、ガスケット100は、ガスケット100の中に同心円を形成する封止リング108、112を有する、円形構造を有する。ガスケット100は外径OD及び内径IDを有する。封止リング108は輪径RDを、封止リング112は輪径RDを有する。この実施形態の封止リング108及び112は、隆起して表面104に対し高さhを有し、ガスケットは領域104に対し厚さtを、封止リング108及び112の領域に対し厚さtを有する。円形のガスケット100が例示されているが、ガスケットは本開示にしたがって数々の異なる構造で作製されうることが容易に理解されよう。
【0015】
[0022]ガスケットは、様々な実施形態において、いくつかの過程を経て形成される。ある実施形態のガスケットは、既知の加工技術によって作製された、適当な厚さの充填材入り再構成PTFEのシートから形成される。充填材入り再構成PTFEシートを225F(107.2℃)で6時間乾燥し、形成されたシート中に残っている可能性のある溶媒を除去する。内のり及び外のり寸法(ID及びOD)のリングブランクを、スチール・ルール抜型又は同等の裁断装置で切り取る。ブランクをバッチ式換気オーブンの中で約700F(371.1℃)のゲル点まで15分間加熱する。その後、ブランクを素早くバッチ式オーブンから室温の圧縮型に移す。圧縮型はガスケットの互いに反対向きの面に隆起した封止リング108及び112を成形するよう構成されている。型を素早く閉じ、次に物品を油圧プレスの中で約1分間、約2000〜3000ポンド毎平方インチ(1.38×10〜2.07×10Pa)の圧力下で冷却する。その後、型を開き、ガスケットを取り外し、最後にスチール・ルール抜型又は同等の裁断装置で切り取る。
【0016】
[0023]コイニングとして知られる、隆起した同心円封止リング形状を作り出す前述の過程により、ガスケット100内部に異なる圧縮率又は密度が生み出される。リング108及び112に接する領域はコイニング過程の間に大きく圧縮され、充填材入りPTFEのより高い緻密化をもたらす。これらの領域は、リブとも呼ばれるガスケット表面104に相当するガスケット100の領域に強度及び剛性を付与する。封止リング108及び112の領域において、低度の緻密化がリングの特徴を生み出し、高圧縮性領域を生み出す。注目すべきは、様々な用途に応じて、ボルト荷重を支え、過度に変形させずにフランジの互いに反対向きの面に伝達させるために、リブの圧縮率を選択できることである。
【0017】
[0024]代替の実施形態において、様々な用途に応じて望ましい機械特性、及び/又はPTFEの化学耐性を提供するため、硫酸バリウム、シリカ、グラファイト及びマイクロバルーンなどの他の適した充填材を使用することができる。他の実施形態には、ガスケットに組み込まれる金属又は他の素材が含まれうる。例えば、約0.008インチ(0.203mm)の厚さの穴あきステンレススチールシートの2つのリングを、ガスケットの内周囲及び外周囲に封入させることが可能である。これらのリングは、ガスケットの引張り強度を増強し、高い圧縮性能を与えること、及び、誘導加熱装置を用いインモールド焼結するために発熱体として作用させることの2つの目的を兼ねている。
【0018】
[0025]図6は、本開示の実施形態に係るガスケット及び他の様々なガスケット素材の比較試験の例を示す。図6の試験は、低荷重及び室温におけるDIN3535標準に基づいて行われ、様々なガスケット応力及び内部圧におけるシールからの漏洩ガスを集め、圧力計用いて量った。更に図6に関して、試験されたガスケット素材には、本開示の様々な実施形態に対する成形されたマイクロバルーン入り再構成PTFEガスケット[成形Gylonガスケット(Gylon3504)]、マイクロバルーン入り再構成PTFEの完成フラットシート[Gylon3504(1/8インチ(3.18mm)シート)]、本開示の更なる代替実施形態のための成形された硫酸バリウム入り再構成PTFEガスケット[成形Gylonガスケット(Gylon3510)]及び硫酸バリウム入り再構成PTFEガスケットの完成フラットシート[Gylon3510(1/8インチシート)]が含まれる。
【0019】
[0026]図7は、様々な他のタイプのガスケット素材にわたる本開示の実施形態に係るガスケットの更なる比較試験結果を示す。図7に関し、マイクロバルーン入り再構成PTFEの完成フラットシート[Gylon3504(1/8インチシート)]、多孔質PTFE外層及び完全密度PTFE内層を有する完成フラットシート[Gylon3545(1/8インチシート)]、充填材非含有PTFEエンベロープ付き多孔質PTFE外層及び完全密度PTFE内層を有する完成フラットシート[PTFEエンベロープ付Gylon3545]、延伸PTFEガスケット[競合製品Style800]及び本開示の実施形態の成形されたマイクロバルーン入り再構成PTFEガスケット[成形Gylonガスケット(Gylon3504)]を含むガスケット素材に対して、6インチ(152mm)150ポンド(68.04kg)のフルフェイスFRPフランジを用い、水を媒体とするFPRフランジ試験を行った。
【0020】
[0027]図8は、様々な他のタイプのガスケット素材にわたる本開示の実施形態に係るガスケットの更なる比較試験結果を示す。図8に関し、マイクロバルーン入り再構成PTFEの完成フラットシート[Gylon3504(1/8インチシート)]及び本開示の実施形態に係る成形されたマイクロバルーン入り再構成PTFEガスケット[成形Gylonガスケット(Gylon3504)]に対して冷熱サイクル試験を行った。
【0021】
[0028]本明細書に説明されている様々な例示的な実施形態は、本発明の原理の一例にしか過ぎないことは理解されよう。実施形態の数々の変更や適応は、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく当業者には容易に明らかとなるであろう。
【符号の説明】
【0022】
20 ガスケット
24、28 フランジ
32 メカニカル継手
36 ボルト
40、44 合せ面
100 ガスケット
104 リブ領域
104 ガスケット表面
108 外側封止リング
112 内側封止リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスケットを製造する方法であって、
充填剤入り再構成PTFEのシートを用意するステップと、
前記充填剤入り再構成PTFEのシートからリングブランクを切り取るステップと、
前記充填剤入り再構成PTFEのゲル点まで前記リングブランクを加熱するステップと、
前記リングブランクの一対の反対向きの面のそれぞれに少なくとも1つの隆起した封止リングを成形するように構成された圧縮型に前記リングブランクを挿入するステップと、
前記リングブランクがガスケットを形成するまで圧力下で前記圧縮型内で前記リングブランクを冷却するステップと、
前記圧縮型から前記ガスケットを取り外すステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記未焼結の充填剤入り再構成PTFEのシートを乾燥して前記未焼結の充填剤入り再構成PTFEのシートの内部に存在しうる溶媒を除去するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記未焼結の充填剤入り再構成PTFEのシートを約225Fの温度で乾燥する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記リングブランクを約700Fの温度まで加熱する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記リングブランクを15分間加熱する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記リングブランクを約2000〜3000ポンド毎平方インチの圧力下で前記圧縮型内で冷却する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記リングブランクを約1分間の間、圧力下で圧縮型内で冷却する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記充填剤入り再構成PTFEのシートの前記充填剤入り再構成PTFEにマイクロバルーンが充填されている、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−211696(P2012−211696A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−119931(P2012−119931)
【出願日】平成24年5月25日(2012.5.25)
【分割の表示】特願2009−535507(P2009−535507)の分割
【原出願日】平成19年11月6日(2007.11.6)
【出願人】(502430378)ガーロック・シーリング・テクノロジーズ・エルエルシー (9)
【Fターム(参考)】