説明

低温用転動装置

【課題】高温でのシール性を損なうことなく、−50℃以下の環境でも優れたシール性を発揮する密封装置付きの低温用転動装置を提供する。
【解決手段】転がり軸受(玉軸受)1の封入グリース8を密封する密封装置11のゴム組成物7の23℃及び−50℃での物性を、硬さが60〜80、引張破断強度が12MPa、引張破断伸びが200%以上としたことにより、−50℃から高温における広範囲な温度環境においても封入されたグリースの漏洩を防止すると共に、外部からの塵埃、水、泥水の軸受内部への侵入を防止することができる。転がり軸受の他、ボールネジやリニアガイドなどの転動装置にも同様に適用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリース潤滑で使用される密封装置付きの低温用転動装置に関し、特に−50℃に達する低温環境下でも使用される低温用転動装置に好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば転がり軸受に備えられる密封装置のゴム材料組成物として、一般的にニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムに適宜添加剤を配合したゴム材料組成物が使用されている。これらのゴムは、常温では弾性に富み、良好なシール性を発揮するが、低温環境下では、接触面に対する追従性の硬化による悪化、ゴム材料組成物の欠損を起こし、異物の侵入やグリース漏れを起こして、転がり軸受の寿命を大きく低下させる。
そこで、下記特許文献1〜3では、低温環境下で良好なシール性を有するゴム材料組成物を得るために、可塑剤の添加等によるガラス転移温度の低下や、ゴム組成物の非極性化、ゴム分子の運動性を向上させる側鎖の導入が考えられ、改善が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−097018号公報
【特許文献2】特開2006−200616号公報
【特許文献3】特開2006−300131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、これらの対策を施すと、耐熱性や耐油性が悪化するため、低温から高温までの広範囲における信頼性並びに耐久性を確保できない可能性がある。また、日本国内にあっても、最低気温は−30℃以下、諸外国では−50℃以下となる地域もあるが、このような低温条件に対して上記のような改良では対応しきれない場合もあり、密封装置付きの転がり軸受のシール性が不足する恐れがある。このような問題は、転がり軸受の他、リニアガイドやボールネジなどの転動装置でも同様に発生する可能性がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、高温でのシール性を損なうことなく、−50℃以下の環境でも優れたシール性を発揮する密封装置付きの低温用転動装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の低温用転動装置は、互いに対向配置される軌道面を備えた第1部材及び第2部材と、前記第1部材及び第2部材の軌道面間に転動自在に配設された複数個の転動体と、前記第1部材と第2部材との間に配設されたゴム材料組成物からなる密封装置とを備え、前記転動体が転動することにより第1部材及び第2部材の一方が他方に対して相対移動し、グリース潤滑で使用される低温用転動装置であって、前記密封装置が、ゴム組成物と補強部材との一体成形物で構成され、前記ゴム組成物が、23℃及び−50℃で、硬さが60〜80、引張破断強度が12MPa以上、引張破断伸びが200%以上、の物性を満たすゴム組成物からなることを特徴とするものである。
【0006】
また、前記ゴム組成物が、シロキサン結合を主骨格とするシリコーンゴムをベースゴムとし、ベースゴム100重量部あたり、表面に疎水化処理を施したシリカ粒子5〜50重量部と、有機過酸化物架橋剤または硬化用触媒とからなるシリコーンゴム組成物であることを特徴とするものである。
また、前記シリコーンゴムが、少なくともジメチルシロキサン、メチルビニルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、メチルトリフロロプロピルシロキサンの何れかを含むことを特徴とするものである。
また、前記グリースが、流動点が−50℃以下の合成油からなることを特徴とするものである。
【0007】
以下、本発明のゴム組成物の一例として、シリコーンゴム組成物を用いた転動装置について詳細に説明する。
シリコーンゴム組成物は、硬さと引張強度のバランスから、シロキサン結合を主骨格とするシリコーンゴムをベースゴムとし、ベースゴム100重量部あたり、有機過酸化物架橋剤0.2〜10重量部好ましくは0.5〜5重量部と、表面を疎水化処理されたシリカ粒子5〜50重量部からなるシリコーンゴム組成物とする。
ベースとなるシリコーンゴムは、例えば、ジメチルシリコーンゴム、メチルビニルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴムなどが挙げられ、側鎖及び末端の官能基が改質されたものであってもよい。
【0008】
架橋剤となる有機過酸化物は、具体的には、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、パラメチルベンゾイルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンなどが挙げられる。
有機過酸化物の配合量は、ベースゴム100重量部に対して、0.2〜10重量部とする。有機過酸化物の配合量が0.2重量部未満の場合は、十分な架橋をスムーズに行うことが困難となると共に、十分な強度を得ることができない。また、有機過酸化物の配合量が10重量部を超える場合は、シール性に必要な強度、及び粘弾性を得ることができなくなり、またゴム組成物と金属製の補強部材との接着が困難となる。
【0009】
補強剤としては、表面を疎水化処理されたシリカ粒子を用いる。補強剤の配合量は、ベースゴム100重量部に対して5〜50重量部が好ましい。補強剤の配合量が5重量部未満の場合は、目的とする補強性などが得られず、また加工性なども不十分となる。また、補強剤の配合量が50重量部を超える場合は、型流れ性、吐出性などの加工性を大きく損なう。
【0010】
また、本発明の目的が損なわれない限りにおいて、これらに加えて、公知の添加剤を適宜配合することができる。例えば、補強剤又は充填剤として、乾式シリカ、湿式シリカ、表面を疎水化処理された乾式及び湿式シリカ、カーボンブラック、クレー、石英微粉末、珪藻土、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、タルク、マイカ、カオリン、ベントナイト、シラス、ウォラストナイト、炭化珪素、ガラウ粉末、カーボン粉末、アラミド繊維など、その他、充填剤の分散性向上を図る添加剤として、低分子量シロキサン、シラノール基含有シラン、アルコキシ基含有シランなど、耐熱性の向上を図る添加剤として、酸化鉄、酸化セリウム、オクチル酸鉄、酸化チタンなど、難燃性の向上を図る添加剤として、白金化合物、パラジウム化合物など、補強部材との接着性の向上を図る添加剤として、トリアリルイソシアヌレート、シランカップリング剤など、などが挙げられる。これらは同目的に対しての添加においても2種類以上を組合せて用いてもよい。
【0011】
上記の各成分を用いてゴム組成物を得るための方法は、特に限定されないが、上記した各材料の所定量をゴム混練ロール、加圧ニーダー、バンバリーミキサーなどの従来から公知のゴム用混練り装置に投入し、均一に混練りすることが可能である。混練り条件は特に限定はないが、通常は30〜80℃の温度で、5〜60分間混練りすることによって、各種添加剤を十分に分散させることが可能である。
【0012】
また、上記ゴム組成物の架橋方法も特に限定はないが、未架橋のゴム組成物を金型の中で加圧しながら加熱すればよく、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形などの公知のゴム成形方法により製造することができる。通常、120〜200℃で30秒〜30分程度加圧加硫し、更に、必要に応じて、120〜200℃で10分〜10時間程度の二次加硫により作成される。
軸受に密封されるグリースは、−50℃においても流動性を示す必要があるため、流動点が−50℃以下の合成油からなる潤滑性グリースとする。合成油は、例えば、ポリアルファオレフィン系、エステル系、アルキルジフェニルエーテル系、シリコーン系、が挙げられ、ゴム材料組成物を著しく劣化、膨潤させない限り、何れを選択してもよく、また、2種類以上を混合してもよい。
【0013】
本発明の目的を達成するために必要なゴム組成物の物性は以下のようになる。
・硬さ(スプリング硬さAスケール;JIS K6253):23℃及び−50℃で6 0〜80(より好ましくは、65〜75)
・引張破断強度(MPa;JIS K6251):23℃及び−50℃で12MPa
・引張破断伸び(%;JIS K6251):23℃及び−50℃で200%以上
シール本体をなすゴム組成物の硬さは、接触式密封装置に適用した際の密封性、及び追従性を考慮すると、硬さが60未満の場合は、軸受の回転に伴って、特にリップ部の変形により、摩擦抵抗の増大や封入グリースの漏洩、異物の侵入を生じさせる恐れがある。また、ゴム組成物の硬さが80を超える場合は、ゴム弾性の低下によりリップ部の追従性が悪化し、封入グリースの漏洩、異物の侵入を生じさせる恐れがある。また、回転運動に速やかに追従し、リップ部の損傷を起こさないためには、シール本体をなすゴム組成物が前述した硬さ以外に、引張破断伸び(JIS K6251)が200%以上、且つ引張破断強度(JIS K6251)が12MPa以上の機械的強度を必要とする。
【発明の効果】
【0014】
而して、本発明の低温用転動装置によれば、密封装置のゴム組成物の23℃及び−50℃での物性を、硬さが60〜80、引張破断強度が12MPa、引張破断伸びが200%以上としたことにより、−50℃から高温における広範囲な温度環境においても封入されたグリースの漏洩を防止すると共に、外部からの塵埃、水、泥水の軸受内部への侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の低温用転動装置の第1実施形態を示す転がり軸受の縦断面図である。
【図2】本発明の低温用転動装置の第2実施形態を示すリニアガイドの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は密封装置の縦断面図である。
【図3】本発明の低温用転動装置の第3実施形態を示すボールネジの説明図であり、(a)は正面図、(b)は密封装置の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の低温用転動装置の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の低温用転動装置である転がり軸受、具体的には玉軸受1の縦断面図である。この玉軸受1は、外輪3、内輪5、転動体6、保持器10、密封装置11を備えて構成される。複数個の転動体6は、互いに対向配置された、外輪3の内周面に形成された外輪軌道2と内輪5の外周面に形成された内輪軌道4との間に転動自在に配設されると共に、保持器10によって回転可能に支持されている。密封装置11は、外輪3と内輪5との間の隙間を閉鎖し、内部を密封するものであり、外輪3、内輪5、転動体6の間の空間にはグリース8が封入されている。密封装置11は、外輪3及び内輪5に接触するゴム組成物7と、ゴム組成物7を補強する補強部材9とを備えて構成される。本実施形態では、外輪3及び内輪5が、第1部材及び第2部材に相当する。
−50℃に達する低温環境下でグリース封入密封装置付きの転がり軸受を使用する場合、ゴム組成物7の物性が重要である。そこで、下記表1に示す主な配合、架橋条件に従い、ベースゴムと、架橋剤、充填剤、また老化防止剤などのその他の添加剤をゴム混練ロールにて混練り、架橋を行った。
【0017】
【表1】

【0018】
表1に示した配合剤は以下の通りである。
*1は、東レ・ダウ社製のシリカが約40重量部コンパウンドされたシリコーンゴム、 商品名「SH75UN」(シリコーンゴム含有量:約60%)
*2は、日本ゼオン社製のアクリロニトリル単量体の比率が33%の中高ニトリルゴム、
商品名「Nipol DN3350」
*3は、日本ゼオン社製のアクリルゴム、商品名「Nipol AR53」
*4は、デュポン社製のフッ素ゴム、商品名「バイトン GLT」
*5は、東海カーボン社製のカーボンブラック、商品名「シーストSP」
【0019】
*6は、Engineered Carbons社製のカーボンブラック、商品名「N990」
*7は、白石カルシウム社製のカオリンクレー、商品名「ST−309」
*8は、日本油脂社製の2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘ キサン、商品名「パーヘキサ25B」
*9は、川口化学工業社製のモルホリンジスルフィド、商品名「アクターR」
*10は、大内新興化学工業社製の安息香酸アンモニウム、商品名「バルノック AB」
*11は、花王社製のステアリン酸、商品名「LUNAC S−35」
*12は、堺化学社製の酸化亜鉛
*13は、日本化成社製のトリアリルイソシアヌレート、商品名「TAIC」
【0020】
ゴム組成物の機械的物性は、23℃及び−50℃の環境下で、以下の試験方法により実施した。
(1)硬さ測定
JIS K6253に従って測定を行った。加硫した2mm厚のシート状サンプルを重ねて6mm以上とし、デュローメーターAで製品硬さを求めた。結果を表2に示す。
(2)一軸引張試験
JIS K6251に従い、引張速度500mm/minの条件で引張試験を行い、破断時の強度、破断時の伸びを測定した。結果を表2に示す。
【0021】
【表2】

【0022】
(3)泥水耐久試験
試験軸受の両端に、前記図1に示す構成の転がり軸受(内径15mm)の密封装置に上記組成物からなるシールを各1枚ずつ取付けて軸受内にグリースを封入し、下記条件にて連続回転させて密封性の評価を行った。密封性の評価は、密封装置のシール性能の低下によるグリース漏れ、またはシールの破損を生じるまでの時間を測定した。なお、2000時間を越えて異常がなかったものは、密封装置の耐久性が十分であると評価し、試験を打ち切った。試験条件は以下の通りであり、結果を表3に示す。
・回転速度:300rpm
・試験温度:80℃、−50℃
・荷重:100N
・グリース:流動点が−50℃以下である基油を基にしたグリース(基油:流動点が− 60℃のポリアルファオレフィン、増ちょう剤:ウレア化合物)
・グリース塗布量:0.3g
【0023】
【表3】

【0024】
前記表2及び表3から明らかなように、23℃及び−50℃において、硬さが60〜80、引張破断強度が12MPa以上、引張破断伸びが200%以上、の物性を満たすゴム組成物を転がり軸受の密封装置に用いることで、低温側が−50℃以下から高温までの広範囲な温度環境においても封入グリースの漏洩を防止することができると共に、外部からの塵埃、水、泥水などの軸受内部への侵入を防止することができる。
【0025】
図2は、本発明の低温用転動装置の第2実施形態であるリニアガイドである。本実施形態のリニアガイドは、図2aに示すように、案内レール510とスライダ520とからなり、スライダ520のスライド方向両端に密封装置110が取付けられている。この密封装置110は、図2bに示すように、金属製の補強部材210とゴム組成物310とからなり、ゴム組成物310は3つのリップ部311〜313を有する。本実施形態では、案内レール510及びスライダ520が、第1部材及び第2部材に相当する。この密封装置110もゴム組成物310にも、前記第1実施形態のゴム組成物と同等のシリコーンゴム組成物を使用することができる。
【0026】
図3は、本発明の低温用転動装置の第3実施形態であるボールネジである。本実施形態のボールネジは、図3aに示すように、ネジ軸610とナット620とからなり、ナット620の軸方向両端に密封装置120が取付けられている。この密封装置120は、図3bに示すように、金属製の補強部材220とゴム組成物320とからなり、ゴム組成物320は、ネジ軸610のネジ溝611に接触するリップ部321を有する。本実施形態ではネジ軸610及びナット620が、第1部材及び第2部材に相当する。この密封装置120のゴム組成物320にも、前記第1実施形態のゴム組成物と同等のシリコーンゴム組成物を使用することができる。
【0027】
こうした評価から、本発明の低温用転動装置は、例えばロシア、カナダ、北極圏、南極など、−50℃以下に達する寒冷地における自動車、自動車電装補機、鉄道車両、建設機械部品などに適用可能であり、特に外気に曝され、エンジン始動時に駆動する必要がある部品に好適であり、例えばハブ、オルタネータ、ウォーターポンプ、電磁クラッチ、ステアリングギヤなどに好適に使用できる。また、上記以外にも、冷凍庫、特に食料をよりよい状態で保存するために−60℃に達する冷蔵庫の部品として、例えばリニアガイド、ベアリング、ボールネジなどに好適に使用できる。
【符号の説明】
【0028】
1は玉軸受(転がり軸受)、2は外輪軌道、3は外輪、4は内輪軌道、5は内輪、6は転動体、7、310、320はゴム組成物、8はグリース、9、210、220は補強部材、10は保持器、11、110、120は密封装置、510は案内レール、520はスライダ、610はネジ軸、620はナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向配置される軌道面を備えた第1部材及び第2部材と、前記第1部材及び第2部材の軌道面間に転動自在に配設された複数個の転動体と、前記第1部材と第2部材との間に配設されたゴム材料組成物からなる密封装置とを備え、前記転動体が転動することにより第1部材及び第2部材の一方が他方に対して相対移動し、グリース潤滑で使用される低温用転動装置であって、前記密封装置が、ゴム組成物と補強部材との一体成形物で構成され、前記ゴム組成物が、23℃及び−50℃で、硬さが60〜80、引張破断強度が12MPa以上、引張破断伸びが200%以上、の物性を満たすゴム組成物からなることを特徴とする低温用転動装置。
【請求項2】
前記ゴム組成物が、シロキサン結合を主骨格とするシリコーンゴムをベースゴムとし、ベースゴム100重量部あたり、表面に疎水化処理を施したシリカ粒子5〜50重量部と、有機過酸化物架橋剤または硬化用触媒とからなるシリコーンゴム組成物であることを特徴とする請求項1に記載の低温用転動装置。
【請求項3】
前記シリコーンゴムが、少なくともジメチルシロキサン、メチルビニルシロキサン、メチルフェニルシロキサン、メチルトリフロロプロピルシロキサンの何れかを含むことを特徴とする請求項2に記載の低温用転動装置。
【請求項4】
前記グリースが、流動点が−50℃以下の合成油からなることを特徴とする請求項1に記載の低温用転動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−41977(P2012−41977A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−183370(P2010−183370)
【出願日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】