説明

住環境改善材の製造方法

【課題】珪藻土などの多孔質体をもつ表面積の大きいのを特徴とし、チオールの持ち合わせた素材の有用性を、その住環境改善材に提供する。
【解決手段】チオールを含有した水溶液を抽出し、抽出した水溶液を多孔質の珪藻土、ゼオライト等に含有する液体を保持し住環境改善材に使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、珪藻土、ゼオライト、ガラス発泡素材などの多孔質体を主体とした、住環境改善材に関する。
【0002】
上記において、抗菌、殺菌効果等を有するヒノキチオール、スギチオール、ヒバチオール等を主成分とする。
【背景技術】
【0003】
住環境周辺、生活空間において様々な病原菌、雑菌等が存在しているが上記の特性の有効利用がなされている。
【0004】
さらに、抗菌、殺菌、防ダニ、防カビ、臨床効果では、アトピー性皮膚炎や、糸状菌症、放射菌症、水虫菌、防臭、消臭効果が有していることが確認、利用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、抽出チオールの芳香が過度に感ずる人の為にチオール水溶液が還元アルカリ性を呈することで成分を損なわずに芳香が減じられる。
【0006】
チオール効果の含有保持、持続を目的とするには、公知物質の無機質系多孔質、珪藻土、ゼオライト、ガラス発泡素材に含有液成分を保持させてなる建築物の基礎部、床、壁、周辺土壌に散布することで効果が得られる。
【0007】
そこで、上述のチオールと天然素材の珪藻土、ゼオライト、ガラス発泡素材等の有用性を基材にした有用な住環境改善材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の住環境改善材は、多孔質体を主体とし、チオール液体を細孔構造部分に含有保持させたことを特徴とする。
【0009】
好ましくは、上記の効果をさらに持続的にさせるために散布剤の割合割合を5%□1とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、珪藻土、ゼオライト、ガラス発泡素材等の多孔質と表面積の大きさの特徴を活用としたものであって、細孔部にチオールを含有液体保持、持続させた住環境改善材は、上記、公知の特徴、機能、成分、組成を相乗的に高性能が発揮され、安価なのが特徴。
【0011】
本発明の住環境改善材は、多孔質体にチオールを保持させることで環境浄化に取り組むことができる。
【0012】
多孔質体は埋蔵量の多い珪藻土、ゼオライト等を用いることから安定供給が可能であり、しかも安価である。
【0013】
本発明の原料は天然素材やガラス発泡素材成分であり、有害物質は発生しない。
【0014】
本発明の製造技術は単純であり高度技術を要しない。しかも住環境改善材としての使用範囲が広く、先進的に貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形は可能である。
【0016】
単一、混合成形含有の形態である。
【0017】
多孔質体にチオールを含有させることの単純さと合理的な成形が特徴。
【0018】
この実施例については多孔質体の細孔構造や表面化学特性の部分にチオールを含有とした住環境改善材に関する。
【産業上の利用可能性】
【0019】
このような散布剤は、建築初期段階にシロアリ被害予防することができる。
【0020】
新建材等から発散されるホルムアルデヒド等によるシックハウス症候群の原因除去に活用できる。
【0021】
住環境改善材は、通気性の有する麻袋、不織布、土嚢用袋等の使用も併用可能とし環境に負荷を与えない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多孔質の珪藻土にヒノキチオール,スギチオール、ヒバチオール等の含有する液体成分を保持させてなることを特徴とした住環境改善材。
【請求項2】
ゼオライトや無機系多孔質、ガラス発泡素材に上記の含有液成分を保持させてなることを特徴とした住環境改善材。
【請求項3】
請求項1又は2記載の組成物質を、単一又は混合し、建築物の基礎部、床、壁、周辺土壌に散布し得ることを特徴とした住環境改善材。
【請求項4】
請求項1,2,3に含む以外の有益な抽出物質の含有は同一効果が得られることから、本発明趣旨を逸脱しない範囲の変更は、本発明に含まれる。

【公開番号】特開2011−74056(P2011−74056A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−244917(P2009−244917)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(305058494)
【Fターム(参考)】