説明

作動用シャフトを有する風力設備

【課題】スイッチ装置は作動用シャフト、アクチュエータ、少なくとも一つの回路ブレーカーおよびハウジングを有するスイッチギァに関する。既知のカムスイッチでは、正確さを向上できず、正確さと小型化とを両立できない
【解決手段】この発明では、スイッチギァはアクチュエータとして機能する少なくとも一つのリンクを備える。そのアクチュエータは、第1のリンク部で作動用シャフトに結合され、そして第2のリンク部で、作動用シャフトを所定の距離で少なくとも部分的に覆い、これにより、回路ブレーカーのための作動用経路が第2のリンク部の凸側に備えられる。この構成により、少なくとも一つの所定の位置にて、エッジ外周と作動用シャフトとの距離が第2のリンク部の他の箇所より大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、作動用シャフト、アクチュエータ、少なくとも一つのスイッチおよびハウジングを含む風力設備に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の風力設備のスイッチ装置は、カムスイッチの形態で一般に知られており、装置の一部を変えるために最も広く使用されており、かつ、機能を最も広く変えるために使用される。そのために、1枚以上のカムディスクが作動用シャフト上に配置される。それらのカムディスクは、特にそれらの外周で、少なくとも一箇所で円形のものと区別され、カムのくぼみ(つまり作動用シャフトに対し、外周エッジの間隔が低減)あるいは、カムの突出部(つまり作動用シャフトに対し、外周エッジの間隔が拡大)を有する。
【0003】
さて、作動用レバーは、このような構成のカムシャフトの周囲に沿って延在し、そして、スイッチあるいはコンタクトのスプリング自身のために、前記カムディスクの放射方向に別のコンタクトが対向しており、前記作動用レバーは、カムディスクにより作動され、そして、スイッチ動作をその結果、トリガーさせる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
含まれる使用の状況によって、完全な1回転で、1個以上のスイッチを始動させる単一のカムディスクを提供することは可能である。二者択一で、相互に離隔した多数のカムディスクをシャフト上に配置し、それらのカムディスクがカムのくぼみおよび/又は突起の形状に従って、多数のスイッチを自然に動作させることも可能である。そのように、互いに前もって定義した関係で多くの異なるスイッチを自動的に始動することができる。しかしながら、既知のカムスイッチの欠点は、不可避の許容の結果として例えば、スイッチ機構の望まれるような正確さを増すことはできず、そして、しばしば、高いレベルの正確さと、同時にサイズの小型化との要求が衝突した。
【0005】
したがって、この発明の目的は、この明細書の冒頭で述べた種類のスイッチ装置を、スイッチ精度および解像度のレベル(即ち、二つの異なるスイッチの立場を確実に区別できること)が改善されるように開発することである。その点について、この発明は、解像度のレベル、正確には回転移動が、回転の間に特にアーチ部の長さに、従ってカムディスクの外周に依存することの実現に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明によれば、この明細書の冒頭で述べた種類のスイッチ装置は、少なくとも一つのスライド作動用ガイドの形態になるアクチュエータにより更に発展される。そのスライド作動用ガイドは、第1のスライド作動用ガイド部でもって作動用シャフトに結合され、第2のスライド作動用ガイド部でもって、所定の間隔で前記作動用シャフトを部分的に取り囲み、一つまたは複数のスイッチに対する作動用トラックが第2のスライド作動用ガイド部の凸部に備えられ、少なくとも一つの所定の位置においては、外周エッジと作動用シャフトとの間の間隔が、所定のアーチ状寸法のために、第2のスライド作動用ガイド部の他の部分よりも大きい。
【0007】
上記構成により、作動用シャフトからの第2のスライド作動用ガイド部の間隔が、アクチュエータの半径、従って、アーチ部を決定し、これにより、アクチュエータは、作動シャフトの回転移動時に、所定の距離だけ更に移動する。円の半径と外周とは比例する関係があるので、アーチ形の部分の長さは、定義した角度に対し、半径と同じ程度に上昇する。
【0008】
この発明の好ましい実施例では、第2のスライド作動用ガイド部は、作動用シャフトと平行で所定長を有し、複数のスイッチのための複数の作動用トラックを有する。前記トラックは、前述の長さに対して、相互に並置の関係にして整列され、分配されている。従って、作動用シャフト上の唯一の固定を有する、適切に設計されたスライド作動用ガイドは、所定の方法で多数のスイッチを動作させるのに十分である。
【0009】
特に好ましい特徴では、この発明は、最初のキャリアプレートにマウントされる、商業的に利用可能なスイッチを使用する。プレート上にスイッチをマウントし、スイッチの配線をすることが、スイッチ装置内への装着前に実行でき、そのため、キャリアプレート(そこにマウントされるスイッチを含む)は、構造ユニットとしてスイッチ装置内へ最後に導入できる。
【0010】
機械スイッチに替えて、あるいはそれに追加して、電気的スイッチを使用することも可能である。これらの電気的スイッチは機械スイッチと比較して、より高いスイッチサイクルに対して一般に設計され、そのため、故障に対してより高いレベルの安全策が必要である。従って、スイッチ装置の動作の信頼性は、機械および電気のスイッチの冗長設備により、かなり増す。この態様では、スイッチの適した構成がスイッチ装置の構造的なサイズを制限する。
【発明の効果】
【0011】
この発明の好ましい実施例では、作動用シャフトは、ハウジングのベースプレートを通過して、外部から回転可能となっている。ハウジング内部の、作動用シャフトの端部にて、スイッチまたは複数のスイッチの動作と無関係に、所定の方法で、シャフトの位置を示す回転送信機を備えることができる。
【0012】
機械的な設置からできるだけ高い自由度を備えた回転送信機を動作することができるために、この発明の特に好ましい実施例では、スライド作動用ガイドのための始動用シャフトとは個別に、回転送信機シャフトは回転の送信機のために作動用シャフトの形態にしている。軸および半径方向の力を担うが、ねじれない結合を具体化するために、作動用シャフトおよび回転送信機シャフトは好ましくはスプリングベローの結合により結合される。
【0013】
好ましい実施例では、その回転送信機がポテンショメータで、非常に単純な構造を提供する。これとは別に、回転送信機はインクリメントな送信器であってもよく、スイッチ装置に、例えば自律な構造ユニットの形で統合され、適切に回転情報をコード化し、コード化された情報を出力する。そのように、軸の位置は連続的に確認することができ、更に、予め決定した位置では、回転送信機と無関係に、スライド作動用ガイドにより制御されて、与えられたスイッチング手順をトリガーさせることができる。たとえば回転送信機の故障時にあっても、与えられた角度位置に達した時に、与えられたスイッチ手順のトリガーを許可する安全回路を具体化することも可能である。
【0014】
カバーフードの予め決定された最小の壁の厚さ、特にカバーフードとベースプレートとの間の結合部の耐せん断性、およびスイッチ装置の自然の適切な細工は、横風および/又は不注意にその上に歩いた時のように短期間の大きい荷重のせん断に耐える設置状況を得るために、十分に高いレベルの負荷加重能力を備える。
【0015】
カバーフードがベースプレート上で密封した状態で適合するなら、湿気がスイッチ装置の内部に入り込むのを防ぐ。それは信頼できる長期間の運転を許可する。ベースプレートとカバーフードの間でシールが施されることが理解されるであろう。その点に関し、ベースプレートへのカバーフードの固定は、カバーフードとベースプレートの間でシールが設けられ、そしてカバーフードによりバイアスがかけられるようにしてなされる。
【0016】
この発明の更に別の好ましい利点は、付記したクレーム内で述べられ、この発明の例としての実施例は、図面を参照して以下、詳細に述べる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1において、ベースプレート10の中心に示されるのが作動用シャフト16であり、この作動用シャフト16の位置は選択的に偏心していてもよい。この作動用シャフトは、ベースプレート10を通過して、ベースプレート10の側(この図面を見ている人から離れた側)から駆動される。
【0018】
作動用シャフト16に固定されているのは、第1のL型のハンドルまたはスライド作動用ガイド部19である。その固定は、たとえば、決定的なロック関係となっており、そのため、作動用シャフト16の回転は、第1のスライド作動用ガイド部19を常に移動させる。
【0019】
第1のスライド作動用ガイド部19は、図中、作動用シャフト16の上方の枝部材によって第2のスライド作動用ガイド部20に結合される。第2のスライド作動用ガイド部20は、所定部に高くされたカムを持つ。この第2のスライド作動用ガイド部20の凸側に、スイッチ22も示され、このスイッチは、ハウジング内に配列され、作動用レバーを有し、そのレバーは、第2の作動用ガイド部20の表面に対して、わずかな間隔で位置する。この場合、スイッチ22のレバーと第2のスライド作動用ガイド部20(第2のスライド作動用ガイド部20の二つのカム部間における)との間隔は、二つの高くされたカム部23の高さよりも小さい。
【0020】
第1のスライド作動用ガイド部20は、作動用シャフト16の回転運動により、駆動され、その結果、第2のスライド作動用ガイド部20もスイッチ22の作動用レバー下に沿って移動する。高くされたカム部23の一つがスイッチ22の作動用レバーに到達すると、その作動用レバーはスイッチ22の方へ移動し、そのスイッチ22は動作する。このようにして、作動用シャフト16が所定の位置に達したことを明確に検出できる。
【0021】
次にもし、作動用シャフト16が反対方向に移動すると、高くされたカム部23は、スイッチ22の作動用レバーの下方から移動し、そのスイッチ2はその休止位置へ再び戻る。これにより、作動用シャフト16の反対方向の回転を明確に認識できる。
【0022】
図2は、この発明に基づくスイッチ装置の開放側面図を示す。ベースプレート10は、作動用シャフト16が貫通するベアリング台座14を有する。この場合、作動用シャフト16は、例えば、ベアリングの形態として、ボールタイプの回転結合で支持される。ベースプレート10はさらに、ケーブル引き出し手段として貫通開口12を有し、その開口を通じてスイッチ装置(その反対側は閉じられている)から接続用ケーブルが引き出される。これらのケーブルの開口12を閉封するために、棒などのパッキングボックス(これは周知であるのでここでは詳しくは述べない)を使用できる。
【0023】
この図において、ベースプレートの右の領域は、このスイッチ装置の最終組み立て時に、カバーフード36(破線で示す)でカバーされる箇所であり、従って、スイッチ装置の内部を示す一方、ベースプレート10の左の領域はスイッチ装置のハウジングの外部を示す。
【0024】
作動用シャフト16は、容易に理解されるように、ケース外部に所定長さだけ突き出ており、端部に接続用スリーブ30が設けられる。この接続用スリーブ30により、作動用シャフト16は別のシャフトに非回転状態に結合され、その回転部位が確立される。
【0025】
ベースプレート10内部にて、スライド作動用ガイドの第1のスライド作動用ガイド部19は、作動用シャフト16の軸回転で確実に駆動されるように、作動用シャフト16上に配置される。これは例えば確実なロック結合により達成される。
【0026】
第1のスライド作動用ガイド部19に接続されるのは、第2のスライド作動用ガイド部20であり、これはこの実施例では、作動用シャフト16の周囲を同心円の関係にして、円の一部の形態によって隔てられる(特に図1を参照)。この場合、第2のスライド作動用ガイド部20の長さは、多数の作動用トラックがその長さにわたって分布されるように、設定され、そのトラックは、多数のスイッチ22を相互に個別にして並置できるように位置づけられる。
【0027】
更に、第1のキャリアプレート21は、作動用シャフト16と所定の間隔で作動用シャフト16と平行に延在するように、ベースプレート10に固定される。多数のスイッチ22が前記第1のキャリアプレート21に、各スイッチ22の作動用レバーが、第2のスライド作動用ガイド部20の与えられた作動用トラックに対向して配置されるような間隔で互いに並置固定される。作動用シャフト16の回転運動は、第1のスライド作動用ガイド部19およびそれと共に第2のスライド作動用ガイド部20が一体的に運動して、第2のスライド作動用ガイド部20上に所定の位置に設けられた、高くされたカム部23がスイッチ22を動作させる(特に図1を参照)。
【0028】
第2のキャリアプレート24は第1のキャリアプレートの(ベースプレートから離れた)端部に、第1のキャリアプレートと直交して取り付けられる。この第2のキャリアプレート24は増分送信機26を保持する。
【0029】
この増分送信機26は、次に作動用シャフト16に結合され、作動用シャフト16の回転位置を適した電気信号の形態で出力する。
【0030】
作動用シャフト16の回転運動は、常に直接的に増分送信機26に影響し、そのため、増分送信機は電気信号の形態でシャフトのあらゆる回転を出力する。増分送信機とは独立して、第2のスライド作動用ガイド部20の作動用トラック上の高くされたカム部23の位置が、増分送信機26と独立するスイッチ22の対応する動作を許可した時に、作動用シャフト16の予め決定できる回転位置がスイッチ22の動作によって検出できる。
【0031】
前記スイッチ装置の動作状態での過度の温度変動を補償するために、例えば、電気エネルギーを熱に変えることによりスイッチ装置内部を加温するために、加温用抵抗34を備えることができる。
【0032】
ベースプレート10へのカバーフード36(この図にて破線で示す)の取り付け動作は、例えば、ベースプレート10上の対応する雄ねじに締め付けられる雌ねじを、ベースプレートに近い領域に持つカバーフード36により実行できる。これとは別に、ベースプレート10から作動用シャフト16と平行に、増分送信機26の方に突き出るねじ棒(簡略化のために不図示)を備えることも可能である。その場合、カバーフード36は、ベースプレートから離れた側にて、穴を有し、その穴からこれらのねじ棒が所定長突き出ており、そこに外部からナットが締め付けられ、カバーフードがベースプレート10に対して固定される。
【0033】
カバーフード36の固定に加え、カバーフード36の周囲にて、ねじにより行え、そのねじは、例えば、そのねじは、スイッチ装置の半径方向に係合し、ベースプレート10内の対応するねじ穴に入り込むか、または、ベースプレート10を通じて、カバーフーシード36内の適した材質内の同じ軸方向のねじ穴に入り込む(同様に不図示)。
【0034】
図3は、この発明に基づくスイッチ装置の第2の実施例のベースプレートの簡略化したベースプレートの図を示し、図4は、この実施例の側面図を示す。この実施例および後で述べる実施例は第1の実施例と同じ原理に基づいているので、特に第1の実施例との差分についてのみ説明する。
【0035】
この第2の実施例では、本質的な違いは、第2のスライド作動用ガイド部20が、作動用シャフト16の周囲を完全に覆うように位置することである。この場合、第2のスライド作動用ガイド部20により、閉じられた平面の領域は、作動用シャフト16に対して放射状に延在する。
【0036】
スイッチ22は外周に沿って一定の間隔で配置され、このスイッチ装置の目的とされる最大回転角に依存して配置される。図示した実施例では、回転角度は120°を超過せず、従って3個のスイッチが周囲に沿って配置される(図3を参照)。この構成は、それ故、この発明に基づくスイッチ装置のためによりコンパクトな構造を可能にする。これに関係して、図4は、2個のスイッチ22が設けられる第3のキャリアプレート25を有する構成を示す。
【0037】
それぞれのスイッチ時間は、高くされたカム部23の位置に依存する。図3に示したように二つのスイッチ22の場合、高くされた二つのカム部23があり、これらのスイッチ22は、回転移動の最終に向かう双方向の回転で動作されるが、異なる位置で動作され、そのため、異なるタイミングで動作される。図中左に示した第3のスイッチは動作状態を示す。高くされたカムスイッチ23は、作動用レバーをスイッチ22の方へおしやり、スイッチを動作させる。その場合、スイッチ22は、回転方向とは無関係に、おおよそ回転移動の中心で動作する。他のいずれの結合も考察できることが理解される。
【0038】
図5および図6は、別の実施例を示し、例えば、フォークタイプの光障壁構成のスイッチが機械的スイッチ22の替わりに用いられる。図5から明らかなように、第2のスライド作動用ガイド部20も作動用シャフト16の回りを完全に覆っている。図6の側面図では、スイッチのサイクルをトリガーするために備えられた高くされたカム部は、機械的スイッチの信頼ある動作に要求されるものよりも極めて狭い。
【0039】
図7は、この発明に基づくスイッチ装置の第4の実施例を示す側面図である。この場合、スイッチ22として、フォークタイプの光障壁構成の替わりに、反射カプラーが用いられ、光手段により、対応する信号を生成する。カムが隠れた場合のスイッチ22の互いの干渉を避けるために、スイッチは、二つの面に配置されるが、二つのスイッチ22が対向する関係で配置されないように、相互に配置される。それにより、高くされたカム部の適した位置の選択およびカムの隠れが本発明によるスイッチ装置の構造をよりコンパクトに作る。
【0040】
スイッチ22としての反射カプラーの動作モードは、フォークタイプの光障壁構造の動作モードとは以下の点で異なる。フォークタイプの光障壁構造の場合、送信機および受信機が、フォークアームの互いに対向する箇所に個別に配置される。高くされたカム部23がその経路を遮断しないかぎり、スイッチの動作がトリガーされる。もし、高くされたカム部23が送信機と受信機との間に位置すると、光経路、それによるスイッチ動作が遮断される。反射カプラーの場合、送信機および受信機が同じ側に配置される。高くされたカム部23が反射カプラーの正面に来ると、送信機により送信された光が高くされたカム部23により反射され、受信機においてスイッチ動作がトリガーされる。もし、反射カプラーの正面に高くされたカム部23が位置しないなら、送信機により送信された光は反射されず、スイッチ動作は遮断される。
【0041】
ホールセンサ、リードコンタクトおよびその他の物理的作用に基づくスイッチを使用できることが理解されよう。信頼性のレベルを増すために、機械的および電気的なスイッチの組み合わせることも有用である。機械的スイッチの故障の時に、電気スイッチの信号で所望の手順をトリガーでき、また、二つのスイッチの信号間の違い(例えば特に機械スイッチからの信号の欠落)から機能の障害を検出でき、スイッチ装置がかかえる基本的な実施を用いることなく、機能の障害を排除するための手順をこのようにして実行できる。
【0042】
明確でよく定義されたスイッチ特性を実現するため、各スイッチは、スイッチオンとスイッチオフのポイントの間にヒステリシスを持つことができる。スイッチの特性に応じて、そのヒステリシスを機械的に(たとえば瞬時のブレイクスイッチにより)および/または電気的に(例えばシュミットトリガにより)生成できる。更に、例えば、並列のスイッチを比較することにより、および/または動作順が決定されることにより、必要ならば、対応する信号を出力する手順をトリガーすることにより、特にスイッチ装置の信頼性をチェックする装置を備えることも可能である。この装置は、例えば個別のおよび/または集積のデジタル回路、特にマイクロコントローラまたはマイクロプロセッサを含むことができる。
【0043】
更に図7において、第1のスライド作動用ガイド部19および第2のスライド作動用ガイド部20は、同じ半径の面内で移動し、そのため、側面図にあるように、一つのユニットを形成する。
【0044】
図8は、ベースプレート10の側面図を示し、中央に作動用シャフト16とその周りに延在する接続用スリーブ30を有する。接続用スリーブ30の近傍に、プラグコネクタ38が備えられる。そのプラグコネクタ38は、固定して設けられ、ベースプレート10内の適したオリフィス(不図示)を通じ、このスイッチ装置内部からの電気的接続に適合している。スイッチ装置の取替えは、スイッチ装置のための接続用ケーブルを同時に取り替えることなく、実行でき、この逆(スイッチ装置を取り替えることなく、接続用ケーブルを取替えできる)も同様である。そのため、必要な作業が簡略化される。
【0045】
図示した実施例では、プラグコネクタは、3列、14極プラグコネクタである。図示したコンタクトは、いわゆるブレードコンタクトに似ており、プラグコネクタは、ソケットの形態および雌プラグの形態であってもよい。この実施例は、ブレードコンタクトに限定されないことが理解されよう。むしろ、あらゆる種類のプラグコネクタに用いることができる。
【0046】
図9は、ローターブレードのコントローラ6、コンパクトリミットスイッチ2以外にローターブレードの(ピッチ)調節のためのドライバ4、およびスイッチ装置8(リミットスイッチ2により制御され、かつリレーの形態である)との間の内部接続を示す。理解されるように、ローターブレードの調節のためのドライバ4は、コントローラ6により制御される。そのコントローラ6は、ローターブレードに対し、その方位角度を予め決定し、その方位角度は、個々の風向状態に応じて、制御システムにより予め決定された最適値に決定される。機器をシャットダウンすることを含む状況のために、ローターブレードがいわゆる、フェザード位置に移行することを意味する。また、理解されるように、ローターブレードは、作動用シャフト16により、スイッチ2のアーチ状位置2を制御する。この場合で、スイッチ2の突出部23の一つがスイッチ22と接触状態になった時、それにより、スイッチ装置8のスイッチ機能は、トリガーされ、装置がスイッチオフされる。コントローラ6も、コンパクトリミットスイッチ2からの信号を受け取り、そして、ローターブレードへの被害が防止されるように、ドライバ4を所望の方法で制御する。
【0047】
図10は、ローターブレードに結合したスイッチ2の構成を示す。リミットスイッチ2は、ピッチベアリングの一方側の保持装置上に配置され、ローターブレードが回転した時にも常に保持されることが理解されよう。作動用シャフト16により、スイッチ2は、シャフト16の他端での適したホルダーで、ローターブレードにサイド結合される。ローターブレードが回転した時、スイッチはシャフトの回転に対応し、コンパクトリミットスイッチ2内で対応したスイッチ位置となる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明の第1の実施例に基づくスイッチ装置のベースプレートの単純化した平面図
【図2】この発明の第1の実施例に基づく開放したスイッチ装置の側面図
【図3】この発明の第2の実施例に基づくスイッチ装置のベースプレートの単純化した平面図
【図4】この発明の第2の実施例に基づく開放したスイッチ装置の側面図
【図5】この発明の第3の実施例に基づくスイッチ装置のベースプレートの単純化した平面図
【図6】この発明の第3の実施例に基づく開放したスイッチ装置の側面図
【図7】この発明の第4の実施例に基づく開放したスイッチ装置の側面図
【図8】ベースプレートの外側の図
【図9】この発明に基づく調整の一般的な略図
【図10】この発明に基づく構造を示した図
【符号の説明】
【0049】
10 ベースプレート
14 ベアリング台座
16 作動用シャフト
19 第1のスライド作動用ガイド部
20 第2のスライド作動用ガイド部
21 第1のキャリアプレート
22 スイッチ
23 カム部
24 第2のキャリアプレート
26 増分送信機
30 接続用スリーブ
36 カバーフード
38 プラグコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ装置を有する風力設備のローターブレードであり、前記スイッチ装置は、ローターブレード内に構成され、そして、前記スイッチ装置が与えられたスイッチ位置に至った時にアクティブにされ、前記スイッチ装置は、ローターブレードに強固に結合された作動用シャフトを有し、前記スイッチ装置は、更にアクチュエータを有し、そして、少なくとも一つのスイッチを備え、前記アクチュエータおよび前記スイッチはハウジング内に配置され、前記アクチュエータは、少なくとも一つのスライド作動用ガイドを備え、そして、第1のスライド作動用ガイド部で作動用シャフトに結合される、ローターブレード。
【請求項2】
前記スイッチ装置は、第2のスライド作動用ガイド部(20)を有し、少なくとも部分的なアーチ状に、および/又は円状に、作動用シャフトを所定の間隔で取り囲み、アーチ状および/又は円状の部分は、その内側が作動用シャフトに面し、その外側上に、移動によりスイッチと協働して適切に位置決めをする、突起を有する請求項1記載の装置。
【請求項3】
スライド作動用ガイド部は、突起(23)により、一つまたは複数のスイッチ(22)に対する作動用トラックの形態をなし、突起(23)の外周エッジ間のスペースに関し、少なくとも一つの所定の位置で、突起がスイッチの部分に接触する請求項2記載の装置。
【請求項4】
第2のスライド作動用ガイド部(20)は作動用シャフト(16)の周囲を完全に覆う請求項1〜3のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項5】
複数のスイッチ(22)が第2のスライド作動用ガイド部(20)の移動および/又は長さの方向に沿って延在する請求項1〜4のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項6】
多数のスイッチ(22)に対する複数の作動用トラックは、第2のスライド作動用ガイド部(20)の長さに対し、相互に並置される関係で配置される請求項1〜5のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項7】
少なくとも一つのスイッチ(22)は電気的スイッチである請求項1〜6のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項8】
ベースプレート(10)に作動用シャフト(16)が貫通する請求項1〜7のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項9】
前記作動用シャフト(16)は、ベースプレート(10)の、スライド作動用ガイドから離れた側の面から所定長突き出て、その端部に接続用スリーブ(30)が設けられる請求項8記載のスイッチ装置。
【請求項10】
第1のキャリアプレート(21)は、ベースプレート(10)に取り付けられ、一つまたは複数のスイッチ(22)を備える請求項1〜9のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項11】
回転送信機(26)は作動用シャフト(16)の手段により駆動される請求項1〜10のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項12】
回転送信機のシャフトはカップリングによって作動用シャフト(16)に結合される請求項11記載のスイッチ装置。
【請求項13】
シャフト(16)はスライド作動用ガイド(19、20)および回転送信機(26)に対して共通である請求項11または12記載のスイッチ装置。
【請求項14】
第2のキャリアプレート(24)に回転送信機(26)が固定される請求項11から13のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項15】
回転送信機(26)は、増分送信機またはポテンショメータである請求項11から14のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項16】
作動用シャフト(16)はベアリング(32)を有するベースプレート(10)にガイドされる請求項1〜15のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項17】
少なくとも1本の接続ケーブルは、ベースプレート(10)内のケーブル開口(12)を通じてガイドされる請求項1〜16のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項18】
少なくとも一つのプラグコネクタ(38)がスイッチ装置の外側に固定される請求項1〜17のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項19】
カバーフード(36)は一つの部材で形成され、有する開口はベースプレート(10)により閉封される請求項1〜18のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項20】
スイッチ装置の内部空間に設けられる加温用抵抗(34)は、ベースプレート(10)およびカバーフード(36)から隔てられる請求項1〜19のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項21】
ベースプレート(10)上にカバーフード(36)を適切にシールする請求項19または20に記載のスイッチ装置。
【請求項22】
カバーフード(36)は所定の最低の壁厚であり、特に、ベースプレート(10)とカバーフード(36)との間の接合部は耐せん断性である請求項19から21のいずれかに記載のスイッチ装置。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれかに記載の少なくとも一つのスイッチ装置を備えた風力設備。
【請求項24】
少なくとも一つのローターブレードを有するローターを備え、スイッチ装置はローターブレードのピッチを検出する請求項23記載の風力設備。
【請求項25】
スイッチ装置の作動用シャフト(16)は、前記ピッチを検出するために、ローターブレードのピッチの変化が作動用シャフト(16)の回転運動を生じさせるよう、ローターブレードに結合される請求項24に記載の風力設備。
【請求項26】
スイッチ装置は測定部材としてピッチ調整を有し、ローターブレードのピッチを調整できるようにした請求項24または25に記載の風力設備。
【請求項27】
ピッチ調整はレギュレータ(6)および、部材の調節用としてピッチドライバー(4)を有する請求項26記載の風力設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−82344(P2008−82344A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−329792(P2007−329792)
【出願日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【分割の表示】特願2003−502365(P2003−502365)の分割
【原出願日】平成14年4月24日(2002.4.24)
【出願人】(500017944)アロイス・ヴォベン (107)
【Fターム(参考)】