説明

作業車両の盗難防止装置

【課題】作業車両の盗難防止装置において、盗難防止を図りながら始動条件判定用のキーワードの作成作業を容易にする。
【解決手段】スイッチパネル(12)から送信された遠隔操作指令を受けると、エンジンを始動させる制御コントローラ(11)を備えた作業車両の盗難防止装置において、スイッチパネル(12)からの作業車両への遠隔操作指令に関連して制御コントローラ(11)に作動用のキーワード情報が送られキーワード情報の一致が記憶されているとエンジンを始動し、キーワード情報の不一致が記憶されているとエンジンの始動中止等の所定の作動を行なう。また、キーワード情報の一致が記憶されてなく、且つ、キーワード情報の不一致が記憶されていないときには、キーワードの生成処理行程に移行し、スイッチパネル(12)の遠隔操作により作動用のキーワード情報を生成し記憶する制御コントローラ(11)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバイン等の作業車両の盗難防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
リモコンからの遠隔指令信号を受信すると、始動許条件が満たされている場合にエンジンを始動させる装置を備える走行車両において、車両の外部からの操作に基づきてエンジン始動を許可するエンジンスタータと、イグニッションシリンダに差し込まれたイグニッションキーを特定するキーID番号をイグニッションキーから送信するトランスポンダと、エンジンスタータによりエンジン始動が許可された後にトランスポンダから送信されたキーID番号を受信するとともに受信されたキーID番号を予め登録された登録キー番号と照合するイモビライザーユニットを備え、イモビライザーユニットにキーID番号だ受信されない場合、及びイモビライザーユニットでの照合によりID番号が一致しない場合に、エンジンの始動を禁止するものは、公知である(特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−42898号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、リモコンからの遠隔指令信号を受信すると、始動許条件が満たされている場合にエンジンを始動し、満たされていない場合にはエンジンの始動を中止する作業車両において、盗難防止を図りながら、始動条件判定用のキーワードの作成作業を容易にしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、外部のスイッチパネル(12)から無線信号で送信された作業車両の遠隔操作指令を受けると、エンジンを始動させる制御コントローラ(11)を備えた作業車両において、前記スイッチパネル(12)からの作業車両への遠隔操作指令に関連して前記制御コントローラ(11)に作動用のキーワード情報が送られキーワード情報の一致が記憶されているとエンジンを始動し、キーワード情報の不一致が記憶されているとエンジンの始動中止等の所定の作動を行い、キーワード情報の一致が記憶されてなく且つキーワード情報の不一致が記憶されていないときには、キーワードの生成処理行程に移行し、前記スイッチパネル(12)の遠隔操作により作動用のキーワード情報を生成し記憶する制御コントローラ(11)を備えたことを特徴とする作業車両の盗難防止装置とする。
【0005】
前記構成によると、外部のスイッチパネル(12)から無線信号で送信された作業車両の遠隔操作指令を受けると、エンジンを始動したりあるいは作業車両の盗難を防止するための各種作動をするにあたり、スイッチパネル(12)からの作業車両の遠隔操作指令に関連して無線信号によりキーワード情報が制御コントローラ(11)に送られ、キーワード情報の一致が記憶されていると、エンジンが始動され、また、キーワード情報の不一致が記憶されていると、エンジンの始動中止等の所定の盗難防止作動がなされる。また、キーワード情報の一致が記憶されてなく且つキーワード情報の不一致が記憶されていないときには、キーワードの生成処理行程に移行され、スイッチパネル(12)の遠隔操作によりキーワード情報が生成され、制御コントローラ(11)及びスイッチパネル(12)の記憶手段に記憶される。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明は、スイッチパネル(12)のスイッチ操作による電波干渉に基づく誤作動防止と回路不具合による無線信号の誤認識を回避し、また、キーワード情報の一致が記憶されてないときには、エンジンの始動中止等の所定の作動を実行して盗難を防止することができ、また、キーワード情報の一致が記憶されてなく且つキーワード情報の不一致が記憶されていないときには、キーワードの生成処理行程に移行し、スイッチパネル(12)の遠隔操作によりキーワード情報を生成することができ、工場での製品出荷時におけるキーワード情報の設定を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1に基づき本発明を備えたコンバインの全体構成について説明する。図1にはコンバインの全体側面図が図示されている。コンバイン1の走行車体2の下−方には左右走行クローラ3,3を配設し、走行車体2上には、右側前部に座席付きの操縦部4を、その後方にはエンジン(図示省略)及び穀粒収納用のグレンタンク5を配設し、走行車体1の左側部には脱穀選別部6を搭載し、走行車体1の前側部には刈取搬送部8を昇降自在に設けている。
【0008】
また、エンジンの回転動力を無段変速装置(図示省略)、走行伝動装置(図示省略)、作業伝動装置(図示省略)を経由して、走行クローラ3,3、刈取搬送部8の駆動部、脱穀選別部6のフィードチエンや扱胴等の駆動部、排出オーガー9等の駆動部に伝達するように構成している。そして、前記伝動経路には刈取クラッチ、脱穀クラッチ(図示省略)を設けて、刈取搬送部8及び脱穀選別部6への動力伝達を断続するように構成し、刈取・脱穀クラッチレバー(図示省略)により刈取・脱穀入り状態、刈取・脱穀切り状態、刈取クラッチ切りで脱穀クラッチ入り状態に操作できるように構成している。また、脱穀選別部6には穀稈搬送用のフィードチエンを設け、フィードチエンレバー(図示省略)の操作により、フィードチエンを高速駆動したり、あるいは、低速駆動できるように構成している。
【0009】
次に、図2〜図4に基づきコンバイン1の遠隔操作装置について説明する。
電波信号の送受信可能な制御コントローラ11と、同じく電波信号の送受信可能な遠隔操作用のスイッチパネル12を備え、スイッチパネル12のスイッチからの各操作信号に基づき制御コントローラ11からコンバイン1の各種作動部の駆動手段に制御出力をするコンバインにおいて、前記制御コントローラ11とスイッチパネル12とが共通の作動用のキーワードを記憶できる構成とし、コンバイン1のエンジンキーのオン等の電源始動時にスイッチパネル12から制御コントローラ11へ前記キーワード信号を送信し、制御コントローラ11によりこのキーワードが一致した時点で、スイッチパネル12のスイッチからの操作信号により制御コントローラ11から制御出力をするように構成している。
【0010】
コンバイン1では例えば排出オーガー9を遠隔操作により作動できるものが製品化されており、スイッチパネル12の受信機と制御コントローラ11の受信機との周波数帯によって一対のものとして電波干渉による誤作動を防止している。
【0011】
この実施形態では、電波干渉による誤作動防止と回路不具合によるスイッチパネル12のスイッチ信号の誤認識を回避しようとするものである。
図2に示すように、制御コントローラ11には、スイッチパネル12のスイッチからの無線信号(1)〜(6)〜無線信号(n)が、無線信号入力処理回路を経由して無線信号制御手段11a、キーワード確認手段11bに入力される。そして、無線信号制御手段11aとキーワード確認手段11bとの間でキーワード信号を送受してキーワードの一致不一致の確認処理がなされる。また、キーワード確認手段11bとキーワード生成記憶手段11cとの間でキーワード情報の送受信をしてキーワードが生成記憶される。また、キーワード確認手段11bとタイマーカウント手段11dとの間でタイマーカウント情報の送受信をするように構成している。
【0012】
また、制御コントローラ11の無線信号制御手段11aから作業灯出力手段を経由して作業灯リレー16に、前照灯出力手段を経由して前照灯リレー17に、エンジン停止出力手段を経由してエンジン停止ソレノイド18に、ホーン出力手段を経由してホーンリレー19に、それぞれ制御信号が出力される構成である。
【0013】
また、エンジン回転数センサSE1からエンジン回転数カウント手段11eを経由して前記キーワード生成記憶手段11cにエンジンの回転数情報が入力され、キーワード生成記憶手段11cからリモコン送信手段11fを経由して遠隔操作用のスイッチパネル12のキーワード記憶手段にキーワード情報が送信される構成である。
【0014】
次に、図1及び図3に基づき排出オーガー9の遠隔操作用のスイッチパネル12について説明する。
グレンタンク5に収納した穀粒を排出オーガー9により排出するように構成している。排出オーガー9は、図1に示すように、縦排出オーガー9aと、基部横排出オーガー9bと、基部横排出オーガー9bに伸縮自在に取り付けている先端横排出オーガー9cと、先端横排出オーガー9cの先端部に取り付けられていて左右方向に回動自在の排出口9dにより構成されていて、アクチュエータにより縦排出オーガー9aに対して基部横排出オーガー9b及び先端横排出オーガー9cは旋回及び上下回動可能で、且つ、基部横排出オーガー9bに対して先端横排出オーガー9cを伸縮調節可能で、更に、先端横排出オーガー9cの軸心回りに排出口9dを左右に回動調節できるように構成している。
【0015】
図3に示すように、スイッチパネル12の上側部は、排出オーガー9作動用の無線信号(1)を送信する排出オーガーオンスイッチSW1、排出オーガー9の作動停止用の無線信号(2)を送信する排出オーガー停止スイッチSW2、及び、排出オーガーオンスイッチSW1のオン時に点灯する排出表示燈20を設けている。また、その下方には、排出オーガー9を所定張り出し位置に自動的に移動する無線信号(3)を送信する張出し自動スイッチSW3、排出オーガー9を所定収納位置に自動的に移動する無線信号(4)を送信する収納自動スイッチSW4を設けている。
【0016】
また、その下方には、基部横排出オーガー9b及び先端横排出オーガー9cの左右旋回用の無線信号(5)、無線信号(6)を送信する左旋回スイッチSW5、右旋回スイッチSW6を左右に並設し、基部横排出オーガー9b及び先端横排出オーガー9cの上下回動用の無線信号(7)、無線信号(8)を送信する上回動スイッチSW7、下回動スイッチSW8を上下に配設している。
【0017】
また、その下方には、先端排出オーガー9c伸縮用の無線信号(9)、無線信号(10)を送信する伸長調節スイッチSW9、短縮調節スイッチSW10を上下に並設し、排出口9dの左右回動調節用の無線信号(11)、無線信号(12)を送信する左回動スイッチSW11、右排出スイッチSW12を左右に配設している。
【0018】
次に、図4に基づき制御コントローラ11の制御内容について説明する。
スイッチパネル12の排出オーガーオンスイッチSW1がオンされて排出オーガー9の遠隔操作作動用の無線信号(1)が制御コントローラ11に送信されると、予め設定記憶されている作動用のキーワードがスイッチパネル12から制御コントローラ11に送信され、送信キーワードが一致記憶しているキーワードと同じか否かの判定がなされる(ステップS1)。Yesであると、通常制御に移行し、スイッチパネル12のスイッチ操作により排出オーガー9の遠隔操作がなされる(ステップS2)。
【0019】
また、Noであると、次いで、送信キーワードが不一致記憶のキーワードと同じか否かを判定し(ステップS3)、Yesであると、エンジンの停止出力処理をし(ステップS4)、次いで、警報タイマカウント時間が経過したか否かの判定をし(ステップS5)、Noであると、前記ステップS1に戻り、また、Yesであると、ホーンの出力処理を実行し(ステップS6)、作業灯、前照灯の点灯出力をし(ステップS7)、前記ステップS1に戻る。
【0020】
また、前記送信キーワードが不一致記憶のキーワードと同じか否かを判定し(ステップS3)、Noであると、遠隔操作信号受信処理行程に移行し(ステップS8)、初期受信カウント時間が終了すると(ステップS9)、記憶キーワードを読み込む(ステップS10)。次いで、キーワードが一致しているか否かの判定をし(ステップS11)、Noであると、キーワードの不一致を記憶し(ステップS12)、前記ステップS1に戻る。
【0021】
また、Yesであると、キーワード生成処理行程に移行し、制御コントローラ11によりランダムに所定のキーワードを生成して記憶し(ステップS13)、次いで、スイッチパネル12に該キーワードを送信し(ステップS14)、キーワードの送信が完了すると(ステップS15)、キーワード生成記憶手段11c及びスイッチパネル12の記憶手段にキーワードの一致が記憶される(ステップS16)。
【0022】
前記構成によると、スイッチパネル12のスイッチ操作による電波干渉に基づく誤作動防止と回路不具合による無線信号の誤認識を回避することができる。
また、キーワードの不一致を判定しキーワードの不一致を記憶すると、再度起動されるまではキーワードの一致確認動作をしないので、誤ったキーワード信号による誤作動が防止できる。
【0023】
また、キーワードの不一致を検出すると、制御コントローラ11によりエンジンの始動を中止するので、スイッチパネル12のスイッチ操作によるコンバインの盗難を防止することができる。
【0024】
また、キーワードの不一致を検出すると、所定時間以上にわたり電源がオフされないときには、ホーンを連続的に鳴らしたり、前照灯や作業灯を全点灯させて、スイッチパネル12のスイッチ操作によるコンバインの盗難を防止することができる。
【0025】
また、キーワード情報の一致が記憶されてなく、且つ、キーワード情報の不一致が記憶されていないときには、制御コントローラ11によりランダムに所定のキーワードを生成し記憶させ、且つ、キーワードを遠隔操作用のスイッチパネル12に該キーワードを送信して記憶させ、次回の電源オン時にこのキーワードの一致確認を行なうように構成したので、工場での製品出荷時にキーワード設定の手間を省き、盗難防止機能の強化を図ることができる。
【0026】
また、スイッチパネル12のスイッチ操作により無線信号を送信し制御コントローラ11を常時電源供給できる構成とし、エンジンの停止状態においてスイッチパネル12からの任意のスイッチ操作信号を受信したときに、キーワードの一致確認をし、キーワードが一致しておればキーワード認証済みであることを制御コントローラ11に記憶し、以後はスイッチパネル12のスイッチ操作による遠隔操作を可能としたので、コンバインの盗難防止機能の強化及び安全性の向上を図ることができる。
【0027】
また、スイッチパネル12のスイッチ操作により無線信号を送信し制御コントローラ11を常時電源供給できる構成とし、エンジンの停止状態においてスイッチパネル12からの任意のスイッチ操作信号を受信したときに、キーワードの一致確認をし、キーワードが不一致であれば所定の制御出力を停止したり、エンジンの停止出力をするようにしたので、コンバインの盗難防止機能の強化及び安全性の向上を図ることができる。
【0028】
また、スイッチパネル12のスイッチ操作により無線信号を送信し制御コントローラ11を常時電源供給できる構成とし、エンジンの停止状態においてスイッチパネル12からの任意のスイッチ操作信号を制御コントローラ11が受信したときにキーワードの一致確認をし、キーワードが不一致であればホーンを鳴らしたり、前照灯や作業灯を点灯あるいは点滅させる所定の警報出力をするようにしたので、コンバインの盗難防止機能の強化及び安全性の向上を図ることができる。
【0029】
また、次のように構成してもよい。制御コントローラ11がキーワードを生成し記憶している認証済み状態において、エンジン停止中にスイッチパネル12の任意のスイッチ操作信号を受信したときに、キーワードの認証済みを解除すべくキーワードの記憶を消去し、あるいは、認証未確認のキーワード情報を記憶させるようにすると、コンバインの盗難防止機能の強化及び安全性が向上し、次回のキーワードの認証操作のあるまで作業をできないようにすることができる。
【0030】
また、次のように構成してもよい。キーワードが一致しないときにはエンジンの始動を中止することを制御コントローラ11で記憶している状態において、エンジンの停止中において制御コントローラ11がスイッチパネル12から任意のスイッチ操作信号を受信しキーワードの不一致のときに、ホーンを鳴らしたり、前照灯や作業灯を点灯あるいは点滅させて、キーワードの不一致の認証操作が発生したことを警報させるようにすると、コンバインの盗難防止機能の強化及び安全性の向上、並びに、以前にエンジンの不正始動を試みた形跡のあることをオペレータに知らせることができる。
【0031】
次に、図5に基づき作業機械の総合サービスシステムについて説明する。
作業状態のデータを検出できる複数の作業機械31,…を具備し、前記作業機械31,…にはGPS(全地球的位置決定システム)により移動位置を検出する手段を備えている。荷受け工場32では前記作業機械31,…で収穫した作物を機械別の識別コード、作物コード、品種コード等を付与して荷受けし、荷受時間や荷受量等のデータを保存し、これらの荷受情報を通信手段33を経由して情報管理システム会社34に蓄積する。
【0032】
また、作業機械製造会社36、販売メンテナンス会社37及びよび決済会社38は、情報管理システム会社34の前記蓄積情報を通信手段を介して検索利用することができる。また、作業機械製造会社36と販売メンテナンス会社37とは通信手段を経由して相互に情報の伝達を可能にし、販売メンテナンス会社37から作業機械31,…の端末器に作業の支援情報を提供できるようにしている。また、ユーザーの作業機械31,…から作業情報が情報管理システム会社34に送られると、情報管理システム会社34の蓄積作業情報を利用して、販売メンテナンス会社37は必要な消耗品や部品を提供できるように構成している。
【0033】
また、インターネット回線を経由して作業機械31,…の作業状態や位置情報、荷受データをユーザーのパソコン端末器35,…や作業機械31,…の端末器に表示できるように構成している。決済会社38には作業機械31,…のユーザーの口座39を開設し、決済会社38から口座39に請負作業料金や収穫作物の代金等の支払いを受け、販売メンテナンス会社37は決済会社38を通して部品等の販売代金を受け取ることができるようにしている。
【0034】
前記構成によると、作業機械31,…の稼動状態の把握だけでなく、作業機械31,…の請負作業料金の請求や収穫作物の代金等の支払い等の事務処理の効率化を図り、また、販売メンテナンス会社37の集金作業や作業の支援情報の提供を効率的に迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】コンバインの側面図
【図2】制御ブロック図
【図3】遠隔操作具の正面図
【図4】フローチャート
【図5】作業機械の総合サービスシステムのブロック図
【符号の説明】
【0036】
1 コンバイン
11 制御コントローラ
12 スイッチパネル
SW1 遠隔操作スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部のスイッチパネル(12)から無線信号で送信された作業車両の遠隔操作指令を受けると、エンジンを始動させる制御コントローラ(11)を備えた作業車両において、前記スイッチパネル(12)からの作業車両への遠隔操作指令に関連して前記制御コントローラ(11)に作動用のキーワード情報が送られキーワード情報の一致が記憶されているとエンジンを始動し、キーワード情報の不一致が記憶されているとエンジンの始動中止等の所定の作動を行い、キーワード情報の一致が記憶されてなく且つキーワード情報の不一致が記憶されていないときには、キーワードの生成処理行程に移行し、前記スイッチパネル(12)の遠隔操作により作動用のキーワード情報を生成し記憶する制御コントローラ(11)を備えたことを特徴とする作業車両の盗難防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−6868(P2009−6868A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−170576(P2007−170576)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】