説明

作業車両

【課題】DPFの加熱用ヒータを太陽光発電によるエネルギーを利用して加熱しようとするものである。
【解決手段】熱線式ヒータ12aを装備したDPF12を排気側に接続して設けたコモンレール式ディーゼルエンジンを搭載した作業車両において、前記DPF12の熱線式ヒータ12aに、出力調整器13とバッテリー14からインバータ15を介して加熱用電力を供給する太陽光発電装置16を接続して設けたことを特徴とする作業車両の構成とする。また、前記太陽光発電装置16の換わりに作業車両の駆動部から発電した電力を、前記熱線式ヒータ12aに送電するように構成したことを特徴とする作業車両の構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コモンレール式ディーゼルエンジンを搭載した作業車両に関する。特に、ディーゼルエンジンの排気ガス後処理装置に関し、排気ガスの後処理装置としてDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)を有し、このDPFにおける再生処理を行うときに太陽光発電装置の電力を利用するもの等の分野に属する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題の高まりや健康に関する影響が懸念されていることから、自動車・船舶・発電機等のディーゼルエンジンから排出される排気ガス中の粒子状物質としての粒状化物質であるパティキュレート(以下PMという)を除去する装置の開発が進められている。
【0003】
また、一部地域においては具体的に規制強化が実施されていることもあり、それらへの対応が急務となっている。これらに対応するための技術的な方法としては、エンジン側にて燃料の噴射時期や混合比等の対策によりPMの排出防止を行う方法と排気系の後処理で対応する方法とがある。
【0004】
排気系の後処理で対応する方法としては、例えばディーゼルエンジン等の排気装置にPM除去装置としてDPFを取り付ける技術が既に公知となっており、これらの装置ではPMの目詰まりを再生する方式が多種検討されているが、まだ技術的に十分とはいえない。
【0005】
ディーゼルエンジンで駆動される車両においては、排気ガス管路に排気ガス中に含まれるPMを捕集するためDPFを設置しており、このDPFはPMが一定量堆積した際には、車両の走行時にDPFで捕集されたPMを燃焼させてDPFを自動的に再生する自動再生処理、又は車両を停車させて手動によりDPFを清掃してPMを除去する手動再生処理を行うようにしている。
【0006】
かかるDPFの再生処理に関する従来技術として、特許文献1においては、エンジン始動時に排気温度を上昇させるため必要以上に燃料を噴射して燃費が悪化してしまうため、エンジンブレーキを作動させる減速時に車両の回生エネルギーを利用して発電機で発電を行い、その発電された電力をDPFに設けたDPFヒータに供給してDPFを加熱して再生するDPF装置が提案されている。
【0007】
しかし、特許文献1のDPF装置では、発電機の駆動力をエンジンのクランク軸から取り出しているため、車両の制動時において必ずしもエンジンブレーキが使用されているとは限らないものであり、クラッチ操作によるクラッチが断状態、若しくはトランスミッションが中立状態である場合では回生エネルギーを利用することができ難いものであった。
【0008】
更に、制動時のクランク軸には発電機の発電トルクとエンジンブレーキによる駆動トルクの両方が作用するため、発電機の発電トルクが大き過ぎるとクランク軸が急激に制動されてしまい、このことから発電トルクを余り大きく設定できないこととなり、大きな発電力が得られずDPFヒータの加熱が十分に行えないという難点があった。
【0009】
このため、特許文献2においては、車両を制動する際にDPFヒータに電力を供給する発電機の回生発電の効率を向上させるDPF装置として、DPFを加熱するためのDPFヒータと、車両の駆動輪に連結された推進軸により発電クラッチを介して作動させる再生用発電機と、車両の制動時に発電クラッチを接続して推進軸の回転により再生用発電機を発電作動させその電力をDPFヒータに供給してDPFを再生させる制御手段とを設けており、車両を制動する際にDPFヒータに電力を供給する回生発電を行う再生用発電機の効率を向上させることができるDPF装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2001−280121号公報
【特許文献2】特開2008−82288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、前記の如く、特許文献2のDPF装置では、車両の駆動輪を駆動する推進軸に発電クラッチを介して再生用発電機を連結しているため、特許文献1の如き回生エネルギーの利用にブランクを生じることはなくなるが、推進軸の構成が配置や強度等の面で複雑になると共に、制動時の推進軸には発電機の発電トルクとエンジンブレーキによる駆動トルクの両方が作用することは特許文献1と同様であるため、発電機の発電トルクが大き過ぎると推進軸が急激に制動されてしまい、このことから発電トルクを余り大きく設定できないこととなり、大きな発電力が得られずDPFヒータの加熱が十分に行えないという難点があった。
【0012】
このため本発明は、DPFヒータの加熱を、車両制動時の回生エネルギーによるものではなく、太陽光発電によるエネルギーを利用して行うものを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1の発明は、熱線式ヒータ(12a)を装備したDPF(12)を排気側に接続して設けたコモンレール式ディーゼルエンジンを搭載した作業車両において、前記DPF(12)の熱線式ヒータ(12a)に、出力調整器(13)とバッテリー(14)からインバータ(15)を介して加熱用電力を供給する太陽光発電装置(16)を接続して設けたことを特徴とする作業車両としたものである。
【0014】
このような構成により、排気側から排出される排気ガスはDPF(12)へと流れ排気ガス中のPM捕集を行うと共に、PM堆積により適時再生処理を実施するが、この再生処理を行うときに、太陽光発電装置(16)によって発電された電力を、出力調整を行う出力調整器(13)からインバータ(15)を介して送電するものと、補助として充放電可能なバッテリー(14)からインバータ(15)を介して送電するものとの2系統にて、DPF(12)の熱線式ヒータ(12a)へ送電して加熱を行うことにより、常時加熱されているDPF(12)によりPM堆積による再生処理を適時容易に行うことができる。
【0015】
請求項2の発明は、前記太陽光発電装置(16)の換わりに作業車両の駆動部から発電した電力を、前記熱線式ヒータ(12a)に送電するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両としたものである。
【0016】
太陽光発電装置(16)の換わりに作業車両の駆動部で発電した電力を利用する。
【発明の効果】
【0017】
請求項1の発明では、上記作用の如く、DPF(12)にて排気ガス中のPM捕集を行いPM堆積時に再生処理を行うとき、太陽光発電装置(16)によって発電された電力を、出力調整器(13)とバッテリー(14)の2系統により、インバータ(15)を介してDPF(12)の熱線式ヒータ(12a)へ送電加熱を行うことにより、常時加熱されているDPF(12)によりPM堆積による再生処理を適時容易に行うことが可能であると共に、DPF(12)再生時の加熱に燃料系の回生ブレーキを使用せず、太陽光発電装置(16)による電力を利用しているから燃費が悪化することがなく、環境に対しても極めて良好な結果を得ることができる。
【0018】
請求項2の発明では、太陽光発電装置(16)の換わりに作業車両の駆動部で発電した電力を利用することで、エネルギー効率が向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】コモンレールによる蓄圧式燃料噴射ディーゼルエンジンを示すシステム図。
【図2】三種類の制御モードによるエンジン回転数と出力トルクの関係を示す線図。
【図3】コモンレール式ディーゼルエンジンにおけるDPFの熱線式ヒータを太陽光発電装置からの送電により加熱させる作用状態を示すシステム図。
【図4】コモンレール式ディーゼルエンジンにおけるDPFの熱線式ヒータをフライホイールに設けた発電装置からの送電により加熱させる作用状態を示すシステム図。
【図5】コモンレール式ディーゼルエンジンにおけるDPFの熱線式ヒータを冷却ファンに設けた発電装置からの送電により加熱させる作用状態を示すシステム図。
【図6】筒状ケースの前半側にDOCを配置し後半側に配置したDPFの熱線式ヒータを太陽光発電装置からの送電により加熱させる作用状態を示すシステム図。
【図7】温度と圧力の計測により自動再生領域であると認識したときはDPFの熱線式ヒータを加熱させ温度上昇により非加熱状態とする手順を示すフローチャート。
【図8】電子制御エンジンのEGR回路において排気経路に設けたニードルバルブを介して2本に別れたEGR回路を吸気経路に接続した状態を示す回路作用図。
【図9】電子制御エンジンのEGR回路に設けたニードルバルブの作用状態を示す詳細断面図。
【図10】コモンレール式ディーゼルエンジンにおける吸排気バルブを燃料圧力のみで開閉させる吸排気バルブ筒の作用状態を示す側断面図。
【図11】コモンレール式ディーゼルエンジンにおける吸排気バルブを燃料圧力のみで開閉させる吸排気バルブ筒の作用状態を示す側断面図。
【図12】コモンレール式ディーゼルエンジンにおける吸排気バルブを燃料圧力のみで開閉させる吸排気バルブ筒の作用状態を示す側断面図。
【図13】コモンレール式ディーゼルエンジンにおける吸排気バルブを燃料圧力のみで開閉させる吸排気バルブ筒の作用状態を示す側断面図。
【図14】コモンレール式ディーゼルエンジンにおいてエンジン吊り下げ用として本体側からゼネレータに取り付けたゼネレータ調整プレートの状態を示す斜視図。
【図15】コモンレール式ディーゼルエンジンにおいてエンジン吊り下げ用として本体側からゼネレータに取り付けたゼネレータ調整プレートの状態を示す部分平面図。
【図16】オープンデッキ型のシリンダブロックにおいてシリンダ外周の水穴を各シリンダ間のトップデッキ部分も連続して設けた状態を示す斜視図。
【図17】オープンデッキ型のシリンダブロックにおいてシリンダ外周の水穴を各シリンダ間のトップデッキ部分を断続廃止した状態を示す斜視図。
【図18】(a)オープンデッキ型のシリンダブロックにおいてシリンダ外周の水穴を両端シリンダの外端側トップデッキ部分を断続廃止した状態を示す斜視図。(b)オープンデッキ型のシリンダブロックにおいてシリンダ外周の水穴を両端シリンダの外端側トップデッキ部分を断続廃止した状態を示す断面斜視図。
【図19】オープンデッキ型のシリンダブロックにおいてシリンダのトップデッキ部分のヘッド締付ボルト部下側にリブを設けた状態を示す部分断面斜視図。
【図20】オープンデッキ型のシリンダブロックにおいてシリンダの壁底部分を大きく繋いだ状態を示す部分断面斜視図。
【図21】オープンデッキ型のシリンダブロックにおいて両端シリンダの外端側トップデッキ部分の下部側に各々隔壁を設けた状態を示す断面斜視図。
【図22】クローズドデッキ型のシリンダブロックを最終的な加工によりオープンデッキ型のシリンダブロックとした状態を示す断面斜視図。
【図23】(a)シリンダブロックのトップデッキ部分の外周部に幅広のリブを設けた状態を示す正面図。(b)シリンダブロックのトップデッキ部分の外周部に幅広のリブを設けた状態を示す側面図。
【図24】シリンダブロックのトップデッキ部分に設けた幅広のリブから更に下方側に向け逆三角形のリブを接続した状態を示す側面図。
【図25】エンジンのシリンダブロックとオイルパンに対し本機側のフレームブラケットをボルトにより共締めする状態を示す組付け斜視図。
【図26】(a)エンジンの給油口を嵩上げするための補助給油口を溶接構造の鋼材製品としている状態を示す側面図。(b)エンジンの給油口を嵩上げするための補助給油口を耐熱樹脂材による一体成型品としている状態を示す側面図。
【図27】エンジンの噴射ポンプの燃料入口に設けているアイボルトに異物等の流通通過を阻止するための螺旋状の溝を設けている状態を示す流通経路図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
熱線式ヒータ12aを装備したDPF12を排気側に接続するコモンレール式ディーゼルエンジンにおいて、DPF12の熱線式ヒータ12aに、出力調整器13とバッテリー14からインバータ15を介して加熱用電力を供給する太陽光発電装置16を接続して設ける。
【0021】
以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
コモンレール式ディーゼルエンジンEついて、図1のシステム図によりその概要を示す如く、コモンレール式(蓄圧式燃料噴射方式)とは、各気筒への燃料噴射を要求圧力に調整して供給するコモンレール1(蓄圧室)を介して行うものである。
【0022】
燃料タンク3内の燃料は吸入通路により燃料フィルタ7を介して該エンジンEで駆動される高圧ポンプ4に吸入され、この高圧ポンプ4によって加圧された高圧燃料は吐出通路8によりコモンレール1に導かれ蓄えられる。
【0023】
該コモンレール1内の高圧燃料は各高圧燃料供給通路9により気筒5数分インジェクター6に供給され、ECU100からの指令に基づき、各気筒5毎にインジェクター6が開弁作動して、高圧燃料が該エンジンEの各燃焼室内に噴射供給され、各インジェクター6での余剰燃料(リターン燃料)は各燃料戻し管10により共通の燃料戻し通路10aへ導かれ、この燃料戻し通路10aによって燃料タンク3へ戻される。
【0024】
また、コモンレール1内の燃料圧力(コモンレール圧)を制御するため高圧ポンプ4に圧力制御弁11が設けられており、この圧力制御弁11はECU100からのデューティ信号によって、高圧ポンプ4から燃料タンク3への余剰燃料の燃料戻し通路10aの流路面積を調整するものであり、これによりコモンレール1側への燃料吐出量を調整してコモンレール圧を制御することができる。
【0025】
具体的には、エンジン運転条件に応じて目標コモンレール圧を設定し、レール圧センサ2により検出されるコモンレール圧が目標コモンレール圧と一致するよう、圧力制御弁11を介してコモンレール圧をフィードバック制御する。
【0026】
農作業機に搭載したコモンレール式ディーゼルエンジンEのECU100は、図2に示す如く、回転数と出力トルクの関係において、回転数の変動で出力も変動するドループ制御と、負荷が変動しても回転数が一定で出力を負荷に応じて変更するアイソクロナス制御と、アイソクロナス制御が負荷限界近くになると回転数を上昇させ出力を上げる重負荷制御とによる三種類の制御モードを設定している。
【0027】
ドループ制御は走行モード(A)として、農作業を行わず移動走行する場合に使用するものであり、例えば、ブレーキを掛けて走行速度を減速したり停止したりすると、この走行負荷の増大に伴ってエンジン回転数が低下するため走行速度の減速や停止を安全に行うことができる。
【0028】
アイソクロナス制御は通常作業モード(B)として、通常の農作業を行う場合に使用するものであり、例えば、トラクターであれば耕耘作業時に耕地が固く耕耘刃に抵抗が掛かるとき、コンバインであれば収穫作業時に収穫物が多く負荷が増大したときでも、出力が変動して回転数を維持するものでオペレータが楽に操縦できる。
【0029】
重負荷制御は重作業モード(C)として、特に、負荷限界近くで農作業を行う場合に使用するものであり、例えば、トラクターで耕耘作業を行っている際に、特に、固い耕地に遭遇してもエンジン出力が通常の限界を越えて増大するので作業を中断するようなことがない。
【0030】
従来、ディーゼルエンジンでは、メイン噴射に先立って少量の燃料をパルス的に噴射するパイロット噴射を行うことにより、着火遅れを短縮してディーゼルエンジン特有の、所謂ノック音を低減することが知られている。
【0031】
このパイロット噴射は、メイン噴射の前に1回乃至2回に固定して行われるものであったが、前記コモンレール1のシステムを用いることで、エンジンの状況に応じてパイロット噴射の状態を変化させ、騒音の低減や不完全燃焼による白煙又は黒煙の発生を抑制できる。
【0032】
図3に示す如く、前記コモンレール式ディーゼルエンジンEにおいて、排気側に連結した排気管17にDOC18の入口側を接続すると共に、DOC18の出口側にDPF12の入口側を接続し、DPF12は内部にフィルタを加熱する熱線式ヒータ12aを装備しており、この熱線式ヒータ12aに対し、太陽光発電装置16から出力調整器13を経てインバータ15を介して送電する送電系路aと、バッテリー14からインバータ15を介して送電する送電系路bとの2系統の送電系路を有し、DPF12の入口側と出口側に設けた差圧センサ19を前記ECU100に通信可能に接続して構成する。なお、1はコモンレール、20はシリンダブロック、21はシリンダヘッド、22はオイルパン、23はギヤケース、24はフライホイール、25は冷却ファンを示す。
【0033】
このような構成により、排気側から排出される排気ガスはDOC18による酸化触媒を経てDPF12へと流れ排気ガス中のPM捕集が行われ、このPM捕集によりPMが堆積したときは適時再生処理を実施するが、この再生処理を行うときに、太陽光発電装置16によって発電された電力を、出力調整器13により出力調整を行いながらインバータ15を介してDPF12の熱線式ヒータ12aへ送電するものと、補助としてバッテリー14からインバータ15を介してDPF12の熱線式ヒータ12aへ充放電可能に送電するものとの2系統にて熱線式ヒータ12aの加熱を行うことにより、常時加熱されているDPF12によりPM堆積による再生処理を適時容易に行うことが可能であると共に、DPF12再生時の加熱に燃料系の回生ブレーキを使用せず、太陽光発電装置16による電力を利用しているから燃費が悪化することがなく、環境に対しても極めて良好な結果を得ることができる。
【0034】
また、前記図3に示す如きコモンレール式ディーゼルエンジンEにおいて、DPF12の内部に装備したフィルタを加熱する熱線式ヒータ12aに対し、図4に示す如く、フライホイール24の外周部に適宜の磁性体24aを設けると共に、フライホイールハウジング26の内周部に装着したコイル26aとの間にて、磁性体24aの回転により発生する誘導電流をインバータ15を介して送電する送電経路aと、バッテリー14からインバータ15を介して送電する送電系路bとの2系統の送電系路を有して構成させる。
【0035】
このような構成により、排気側から排出される排気ガスはDOC18による酸化触媒を経てDPF12へと流れ排気ガス中のPM捕集が行われ、このPM捕集によりPMが堆積したときは適時再生処理を実施するが、この再生処理を行うときに、フライホイール24の磁性体24aとフライホイールハウジング26のコイル26aとにより発生する誘導電流をインバータ15を介してDPF12の熱線式ヒータ12aへ送電するものと、補助としてバッテリー14からインバータ15を介してDPF12の熱線式ヒータ12aへ充放電可能に送電するものとの2系統にて熱線式ヒータ12aの加熱を行うことにより、フライホイール24の誘導電流によってDPF12の再生処理を行うことができるから燃費が悪化することがなく、発生した誘導電流により加熱されるDPF12により自動再生処理を行うことが可能であり再生効率が良好となる。
【0036】
また、前記図3に示す如きコモンレール式ディーゼルエンジンEにおいて、DPF12は内部に装備したフィルタを加熱する熱線式ヒータ12aに対し、図5に示す如く、冷却ファン25の外周部に適宜の磁性体25aを設けると共に、冷却ファンカバー27の内周部に装着したコイル27aとの間にて、磁性体25aの回転により発生する誘導電流をインバータ15を介して送電する送電経路aと、バッテリー14からインバータ15を介し送電する送電系路bとの2系統の送電系路を有して構成させる。Rはラジエータを示す。
【0037】
このような構成により、排気側から排出される排気ガスはDOC18による酸化触媒を経てDPF12へと流れ排気ガス中のPM捕集が行われ、このPM捕集によりPMが堆積したときは適時再生処理を実施するが、この再生処理を行うときに、冷却ファン25の磁性体25aと冷却ファンカバー27のコイル27aとにより発生する誘導電流をインバータ15を介してDPF12の熱線式ヒータ12aへ送電するものと、補助としてバッテリー14からインバータ15を介してDPF12の熱線式ヒータ12aへ充放電可能に送電するものとの2系統にて熱線式ヒータ12aの加熱を行う構成としている。
【0038】
これにより、冷却ファン25の誘導電流によってDPF12の再生処理を行うことができるから燃費が悪化することがなく、発生した誘導電流により加熱されるDPF12により自動再生処理を行うことが可能であり再生効率が良好となる。
【0039】
また、走行時等において温度が低い場合にはPMの発生量が多く、低温のため自動再生処理によってPMを燃焼させることができない。なお、燃料による噴射でDPFの再生処理を行う場合には燃費の悪化や排出ガスの悪化が発生する。
【0040】
このため、図6に示す如く、排気ガスを浄化する後処理装置として筒状ケースCの前半側にDOC28を後半側にDPF29を内装配置すると共に、DPF29に熱線式ヒータ29aを装備し、DPF29の前後位置に各々配置した圧力センサ30をECU31に通信可能に接続して構成させる。
【0041】
このような構成により、排気側から排出される排気ガスはDOC28による酸化触媒を経てDPF29へと流れ排気ガス中のPM捕集が行われ、このPM捕集によりPMが堆積したときは適時再生処理を実施する。
【0042】
この再生処理を行うときに、図7のフローチャートに示す如く、温度と圧力の計測により自動再生領域であると認識したときは、太陽光発電装置32によって発電された電力を、出力調整器33により出力調整を行いながらインバータ34を介してDPF29の熱線式ヒータ29aへ送電するものと、補助としてバッテリー35からインバータ34を介してDPF29の熱線式ヒータ29aへ充放電可能に送電するものとの2系統にて熱線式ヒータ29aの加熱を行うことにより、PMの自動再生処理を実施すると共に、温度が上昇したときは熱線式ヒータ29aの加熱を停止させる。
【0043】
以上の如き作用により走行時等の温度が低い場合でもDPF29を加熱して活性化することができるから、自動再生処理によりPMを燃焼してDPF29への堆積量を減少させることが可能である。なお、太陽光発電装置32によって発電された電力を、インバータ34を介して冷却ファン等の動力アシスト34aにも利用することが可能である。
【0044】
また、従来のEGRバルブによる制御ではバルブ開度によって流路抵抗が異なるため、バルブ開度とEGR率の相関関係が把握し難くEGR率の厳密な制御が困難であり、EGRを行う際にEGRクーラを必要とする場合があり、エンジン冷却効率の悪化や部品点数によるコスト上昇が発生する。
【0045】
このため、EGR付電子制御エンジンにおいて、図8に示す如く、ターボ過給器36のコンプレッサ36a側に吸気マニホールド37を、ターボ過給器36のタービン36b側に排気マニホールド38を各々接続すると共に、吸気マニホールド37側の吸気経路38と排気マニホールド39側の排気経路40とを還元可能にEGR回路によって接続している。このEGR回路は、排気経路40に設けたニードルバルブ41を介してEGR回路AとEGR回路Bの2本に別れて吸気経路38に接続しており、EGR回路Bには制御バルブ42を設けた構成としている。なお、43はスロットルバルブ、44は排気バルブ、45は各バルブ41,42,43,44を通信可能に接続するECU、46は後処理装置、47はインタークーラを示す。
【0046】
このような構成により、エンジンの運転状態をECU45で把握しEGRを行う場合、EGRガスはニードルバルブ41を用いた制御で還元させるが、このニードルバルブ41は、図9に示す如く、電磁ソレノイド41aへの通電によりリターンスプリング41bに抗してニードル弁41cをリフトさせることにより回路を開き、インタークーラ47出口からEGR回路Aを経由した冷却空気を、EGRガスと共にEGR回路Bを経由して制御バルブ42の開により吸気マニホールド37上流側へ吸気還元させる。
【0047】
エンジンの運転状態に応じたEGR率(EGR量)を求め、ニードルバルブ41のリフト期間,リフト間隔を予めECU45に設定しておきニードルバルブ41の作動を制御する。EGR率が多い場合、リフト期間を長くリフト間隔を短くし、EGR率が少ない場合、リフト期間を短くリフト間隔を長くする。このような作用により、後処理装置46(DPF)の状態をECU45で把握し、再生運転時に後処理装置46が高温となり溶損し得る状態に近づくと、ニードルバルブ41をリフトして開き、制御バルブ42を閉じることにより、インタークーラ47出口の冷却空気を排気ガス中に供給し、後処理装置46の温度低下、流量の増加を行い後処理装置46の溶損を防止することが可能となる。
【0048】
ニードルバルブ41の作動によってEGR量を制御するため、厳密なEGR量の調整が可能であり、クランク角度に応じてニードルバルブ41を作動させることで吸排気の脈動に合わせたEGR制御が可能となる。EGRガスを本システム内で冷却した後、吸気還元するため、EGRクーラの廃止、若しくは容量低下を行うことができる。ニードルバルブ41に冷却空気を導入するため、焼き付き、流路内へのPM付着による流路抵抗増加を抑制することができる。
【0049】
また、コモンレールを有するディーゼルエンジンにおいて、全ての運転状態で最適なバルブタイミングやバルブリフトを得ることができないため、動弁系による摩擦損失,振動,騒音等の不具合が発生する。
【0050】
このため、クランク軸(図示なし)による機械的な駆動を行わない吸排気バルブ筒Vとして、図10に示す如く、上部室に電磁ソレノイド48とリターンスプリング大49及び電磁吸着板50を配置し、中心位置に燃料通過穴を設けた仕切板51によって仕切られた下部室にリターンスプリング小52と中間バルブ53及び吸排気バルブ54を配置すると共に、吸排気バルブ54を作用させる上部燃料流路d,下部燃料流路e,中間燃料流路fを配置して構成させる。
【0051】
吸排気バルブ筒Vの上部燃料流路dへ高圧ポンプ55からコモンレール56を介して接続し、下部燃料流路eから低圧タンク57を介して圧力制御バルブ58へ接続すると共に、ECU59と電磁ソレノイド48,高圧ポンプ55,コモンレール56,低圧タンク57,圧力制御バルブ58とを通信可能に接続して構成させる。
【0052】
このような構成により、エンジン運転状態をECU59で把握し、運転状況に合わせた吸排気バルブ54のプロフィールを算出させ、この算出した吸排気バルブ54のタイミングに応じて電磁ソレノイド48を作動させると共に、該バルブ54のリフト量に応じて該バルブ54の駆動に有する燃料流量分のレール圧上昇値を計算し高圧ポンプ55による加圧を行い、該バルブ54の速度に応じて圧力制御バルブ58により低圧タンク57内の圧力調整を行う。
【0053】
吸排気バルブ54閉時の作用状態として、図10に示す如く、電磁ソレノイド48への通電は行わないため、電磁吸着板50がリターンスプリング大49によって押され燃料排出が行われず、コモンレール56からの燃料は吸排気バルブ54を上方向へ押し上げる力を発生させる。このとき、中間バルブ53上下の圧力は同圧であり、中間バルブ53はリターンスプリング小52によって着座する。
【0054】
吸排気バルブ54開時の作用状態として、図11に示す如く、電磁ソレノイド48への通電を行うことにより電磁吸着板50が引き上げられ、閉時に高圧であった燃料が仕切板51の燃料通過穴から上部室に排出される。この燃料排出により中間バルブ53に作用する上向きの力が大きくなりリターンスプリング小52を押し上げる。これにより、中間バルブ53はコモンレール56からの上部燃料流路dの片方を塞ぐため、高圧燃料は一方向のみに流入して吸排気バルブ54を下方向へ押し下げる力を発生させる。このとき、次サイクルの吸排気バルブ54の開閉速度を制御するため低圧タンク57内の圧力を圧力制御バルブ58によって制御する。
【0055】
このように、吸排気バルブ54の開閉に作用する力が燃料圧力のみであるから、低圧タンク57内の圧力制御を行うことにより従来のバルブスプリングにおけるバネ定数なるものを制御することが可能となり、ECU59の制御により運転状態に合わせた最適な吸排気バルブ54の制御を得ることができる。なお、クランク軸による機械的な駆動を行わないため摩擦,振動,騒音等の低減ができると共に、機械的動弁系の廃止による部品点数の削減や、シリンダブロックの設計における自由度の向上を図ることができる。
【0056】
また、前記吸排気バルブ筒Vにおける電磁吸着板50と中間バルブ53とを一体的に形成した如き状態の電磁作動バルブ60を有すると共に、仕切板51に燃料通過穴を設け、リターンスプリング小52は不要とする吸排気バルブ筒Wにおいて、吸排気バルブ54閉時の作用状態として、図12に示す如く、電磁ソレノイド48への通電は行わないため、電磁作動バルブ60がリターンスプリング大49によって押され電磁作動バルブ60の上部開閉板60aの閉により燃料排出が行われず、コモンレール56からの燃料は吸排気バルブ54を上方向へ押し上げる力を発生させる。このとき、電磁作動バルブ60はリターンスプリング大49の圧力によって着座する。
【0057】
吸排気バルブ54開時の作用状態として、図13に示す如く、電磁ソレノイド48への通電を行うことにより電磁作動バルブ60が引き上げられ、電磁作動バルブ60の上部開閉板60aの開により燃料排出が行われると共に、電磁作動バルブ60の平板部60bによって仕切板51の燃料通過穴が塞がれ、閉時に高圧であった燃料が上部室へ排出される。電磁作動バルブ60は着座から浮き上がり状態であるため燃料の流入により吸排気バルブ54を下方向へ押し下げる力を発生させる。このとき、次サイクルの吸排気バルブ54の開閉速度を制御するため低圧タンク57内の圧力を圧力制御バルブ58によって制御する。
【0058】
また、従来におけるエンジン吊り用のハンガー位置では、エンジン吊り下げ時に吊り下げ用フックが、重要なエンジン部品等と接触干渉するという機能上の障害となることがあった。
【0059】
このため、図14及び図15に示す如く、コモンレール式のディーゼルエンジン61において、エンジン本体の側方位置に固定されているゼネレータ62に、本体側から延設した剛性確保による斜め方向姿勢のゼネレータ調整プレート63を取り付けると共に、この調整プレート63の斜め位置部にハンガー穴63aを設けることにより、コモンレール64やインジェクター65及び燃料送油管等を、吊り下げ用フックによる吊り下げ作業時に接触干渉によって生じる損傷から防護することができる。なお、66はシリンダブロック、67はシリンダヘッド、68はヘッドカバー、69はオイルパン、70は冷却ファンを示す。
【0060】
また、従来のオープンデッキ型のシリンダブロックは、シリンダが周囲から全開放されているため、運転時のヘッドガスケットからの水漏れが発生し易いと共に、シリンダの加工時にはシリンダが開放状態であるためシリンダが工具から逃げてしまい、シリンダの真円度を悪くする原因となっていた。なお、シリンダヘッド締め付け時には、シリンダが周囲のボルト座から隔離されているため真円度を確保することはできる。
【0061】
このようなオープンデッキ型のシリンダブロック71において、図16に示す如く、従来、各シリンダ72間のトップデッキ部73に連続して設けたシリンダ72外周の水穴74を、図17に示す如く、断続廃止して両側のシリンダ壁を繋ぎ剛性を持たせた形態とすることにより、エンジン運転時の振動や、各シリンダ72の爆発によるシリンダ挙動を抑制することができると共に、ヘッドガスケット(図示なし)からの水漏れを防止することが可能となり、シリンダ72の加工時においても工具からの逃げを抑制できるから、加工速度を落すことなく真円度を確保することができる。なお、このようにトップデッキ部73を繋いだような形態としても、シリンダヘッド(図示なし)締め付けによる影響は小さく真円度は同様に確保することができ、ブローバイガス等排気ガス性能も向上させることができる。
【0062】
前記オープンデッキ型のシリンダブロック71において、図18(a),(b)に示す如く、両端シリンダ72の外端側トップデッキ部73のシリンダ72外周の水穴74を断続廃止してシリンダ壁を繋ぎ剛性を持たせた形態とすることにより、前記と同様の作用効果を有する。
【0063】
前記オープンデッキ型のシリンダブロック71において、図19に示す如く、各シリンダ72のトップデッキ部73のシリンダヘッド締付けボルト部73aの下側にリブ73bを設けて剛性を持たせた形態とすることにより、前記と同様の作用効果を有する。
【0064】
前記オープンデッキ型のシリンダブロック71において、図20に示す如く、シリンダ72の壁底部分72aを大きく繋ぎ、特にシリンダヘッド締付け時等において剛性を持たせた形態とすることにより、前記と同様の作用効果を有する。
【0065】
前記オープンデッキ型のシリンダブロック71において、図21に示す如く、両端シリンダ72の外端側トップデッキ部73の下部側に、前端部ではウォータポンプ冷却水入口73cから下部側と、後端部ではシーリングカップ73dから上部側とに各々隔壁73eを設け剛性を持たせた形態とすることにより、この隔壁73eにより冷却水の左右分離機能を持たせることができると共に、前記と同様の作用効果を有する。
【0066】
また、クローズドデッキ型としてトップデッキ部の水穴を塞いだシリンダブロックにおいて、図22に示す如く、最終的には、加工の最後でトップデッキ部73のシリンダ72外周の水穴74を塞いだ部分を削り落し、シリンダ72外周の水穴74を断続廃止した前記オープンデッキ型のシリンダブロック71とすることにより、加工時における振動やシリンダ72の撓みやビビリ等を抑制して精度良く加工することが可能となり、加工速度を落すことなく真円度を確保することができる。このように、精度良く仕上がったオープンデッキ型のシリンダブロック71の有効活用により、前記と同様の作用効果を有する。
【0067】
また、図23(a),(b)に示す如く、シリンダブロック75のトップデッキ76部に、シリンダブロック75から外側に張り出して回りを取り囲むように一周する形状で幅広のリブ76aを設けることにより、シリンダヘッドボルト締め付けの際に、トップデッキ76部が押し上げられて変形する状態を抑制することが可能となる。(従来のエンジンではこの様なリブ形状のものはない)
また、前記のリブ76aを設けたシリンダブロック75において、適宜幅以上のリブ76aを設けても無駄となるだけであるため、図24に示す如く、シリンダヘッドボルト部分にリブ76aに接続する逆三角形のリブ76bを各々設けることにより、シリンダヘッドボルト締め付けの際に、トップデッキ76部が押し上げられて変形する状態を、更に、強力に抑制することが可能となる。(従来のエンジンではこの様なリブ形状のものはなく、直線的なものが一般的である)
また、従来では、農作業機用のエンジンとして、シリンダブロックとクランクケース及びオイルパンにて構成しているものにおいて、本機搭載時にはシリンダブロック側を本機側搭載用のフレームブラケットを介して組付けしているが、シリンダブロックとクランクケースの強度が不足しているため、振動や衝撃等により破損を生じることが多い。
【0068】
このため、図25に示す如く、シリンダブロック77(クランクケースを含む)とオイルパン78を鋳物部材として、トラクターやコンバイン等へ組付ける際に、シリンダブロック77とオイルパン78に対し本機側のフレームブラケット79をボルト79aにより共締めとすることにより、エンジン本体の強度が向上するため、振動や衝撃等による破損を防止することができる。
【0069】
また、農機,産機,建機用等、一般のエンジンにおいて、エンジンボンネットや作業装置等が着いた状態では、シリンダブロック部へのオイル補給をする給油口の位置が低いため、給油口を高い位置に伸ばして給油を容易にする対応がとられており、その部材として、現在では、図26(a)に示す如く、パイプ80a,プラグ80b,フランジ80cの3部品を溶接構造とした鋼材製品の補助給油口80を使用しているためコストアップとなっている。
【0070】
このため、図26(b)に示す如く、耐熱樹脂材を使用した一体成型の補助給油口81とすることにより、大幅なコストダウンとなり、重量も軽減でき取り扱い性も良好(錆び等の発生がない)で、上端側81aをトルクレンチが使用できる形状とすることにより、締め付け時のトルク管理を行うことができる。
【0071】
また、ディーゼルエンジンにおいては、噴射ポンプや噴射ノズル等の部品が機能,性能を大きく支配するため、切り粉や大きな異物等を持ちこんだときは正常な作用ができなくなり、出力低下,摩耗,焼き付き等が発生すると共に、排気ガスが黒煙,白煙となって近年の排気ガス規制に対し大きな影響を及ぼす。
【0072】
このため、噴射ポンプ82や噴射ノズル83へ流れる燃料中の切り粉や大きな異物等が噴射ポンプ82まで流れる前に、図27に示す如く、燃料配管のアイボルト84の燃料流路における螺旋状の溝mによって、燃料中の切り粉や大きな異物等の流出通過を阻止することにより、噴射ポンプ82や噴射ノズル83への障害を防止することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
トラクターやコンバイン等の農作業機を始め一般車両にも利用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 コモンレール
2 レール圧センサ
12 DPF
12a 熱線式ヒータ
13 出力調整器
14 バッテリー
15 インバータ
16 太陽光発電装置
17 排気管
18 DOC
19 差圧センサ
20 シリンダブロック
21 シリンダヘッド
22 オイルパン
23 ギヤケース
24 フライホイール
25 冷却ファン
100 ECU
E コモンレール式ディーゼルエンジン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱線式ヒータ(12a)を装備したDPF(12)を排気側に接続して設けたコモンレール式ディーゼルエンジンを搭載した作業車両において、前記DPF(12)の熱線式ヒータ(12a)に、出力調整器(13)とバッテリー(14)からインバータ(15)を介して加熱用電力を供給する太陽光発電装置(16)を接続して設けたことを特徴とする作業車両。
【請求項2】
前記太陽光発電装置(16)の換わりに作業車両の駆動部から発電した電力を、前記熱線式ヒータ(12a)に送電するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate


【公開番号】特開2011−47351(P2011−47351A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−198081(P2009−198081)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】