説明

保持機能付運搬具

複数の製品を運搬するためのカートン。カートンは、トップパネルと、弱化形態の第1の線においてトップパネルと折り曲げ可能に接合されている少なくとも1つのサイドパネルと、トップパネルおよび少なくとも1つのサイドパネルと折り曲げ可能に接続されているトップ保持部を備える。トップ保持部は、弱化形態の第2の線でトップパネルと折り曲げ可能に接続されているトップ保持パネルと、弱化形態の第1の線の一部でトップ保持パネルと折り曲げ可能に接続されているサイド保持パネルと、弱化形態の第3の線で少なくとも1つのサイドパネルと折り曲げ可能に接続されているタックインパネルと、それぞれ少なくとも1つの切り込み部と少なくとも1つのスコア(刻み目)線部を有する切り目/折り線がある弱化形態の第2の線と弱化形態の第3の線を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、飲料容器またはその他のタイプの物品を保持、およびディスペンスするための運搬具(キャリヤー)に関する。
【0002】
[関連出願の記述]
本願は、2007年7月26日付申請の米国仮特許出願60/952,095号に対し優先権を主張し、上記に述べた仮特許出願の全ての内容は、ここに参照されることで緩用される。
【発明の概要】
【0003】
概して、本発明の一態様は、複数の物品を運搬するためのカートンに関する。カートンは、トップ保持パネルと、サイド保持パネルと、タックインパネルから構成されるトップ保持部を備える。トップ保持パネルと、サイド保持パネルと、タックインパネルは、弱化形態の線の交差部にて結合されている。該交差部は、弱化形態の各線の少なくとも2つの切れ目部と、少なくとも1つの折り線を備える。
【0004】
別の態様では、本発明は、ここで示され、そして/または述べられている様な、ブランクからカートンを形成する方法に関する。
【0005】
別の態様では、本発明は、概して、複数の物品を運搬するためのカートンに関する。カートンは、トップパネルと、弱化形態の第1の線でトップパネルと折り曲げ可能に接続されているサイドパネルと、トップパネルとサイドパネルに折り曲げ可能に接続されているトップ保持部を備える。トップ保持部は、弱化形態の第2の線で折り曲げ可能に接続されているトップ保持パネルと、弱化形態の第1の線の一部でトップ保持パネルと折り曲げ可能に接続されているサイド保持パネルと、弱化形態の第3の線で少なくとも1つのサイドパネルと折り曲げ可能に接続されているタックインパネルを備える。弱化形態の第2の線と、弱化形態の第3の線は、それぞれ、少なくとも1つの切り込み部と少なくとも1つのスコア(刻み目)部を持つ切り目/折り線を備える。
【0006】
別の態様では、本発明は、概して、複数の物品を保持するカートンを形成するためのブランクに関する。該ブランクは、トップパネルと、弱化形態の第1の線でトップパネルと折り曲げ可能に接続されているサイドパネルと、トップパネルと少なくとも1つのサイドパネルとに折り曲げ可能に接続されている保持機能部を備える。保持機能部は、弱化形態の第2の線でトップパネルと折り曲げ可能に接続されているトップ保持パネルと、弱化形態の第1の線でトップ保持パネルと折り曲げ可能に接続されているサイド保持パネルと、弱化形態の第3の線で少なくとも1つのサイドパネルと折り曲げ可能に接続されているタックインパネルを備える。弱化形態の第2の線と弱化形態の第3の線は、それぞれ、少なくとも1つの切り目部と少なくとも1つのスコア(刻み目)部を持つ切り目/折り線を備える。
【0007】
その他の本発明の開示内容に関する態様、機能および詳細については、図面や記載された特許請求の範囲と共に以下の実施態様の例示に関する詳細な記述の参照をもって、さらに完全に理解することができる。
【0008】
当業者は、以下に列挙された図面を参照し、以下の実施形態の詳細説明を読むことにより、上記の利点、その他の利点、および多様な追加の実施態様の利点を理解するであろう。そのうえ、以下で考察される図面の多様な機能は、必ずしも一定の縮尺比にて描かれているとは限らない。図面中の多様な機能や要素は、本発明の実施形態をより明確に示すために、拡大または縮小されている。図面中、対応する要素は、対応する参照番号によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に従い、カートンを形成するために使用されるブランクの外側表面の平面図
【図1A】図1の部分的な拡大図
【図2】図1に容器が置かれたブランクの内側表面の斜視図
【図3】図2の部分的な拡大図
【図4】カートンを形成するために折り曲げられた図2のブランクの部分的な拡大図
【図5】カートンのボトムの斜視図
【図6】カートンの内側の詳細を示すために容器が除かれた状態のカートン上部の斜視図
【図7】本発明の第2の実施形態に従い、カートンを形成するために使用されるブランクの外側表面の平面図
【図7A】図7の部分的な拡大図
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
典型的実施形態の詳細説明
本発明は、概して、容器、ボトル、缶などの物品を入れるカートンや、運搬具の多様な機能に関する。該物品は、例えば、食品や飲料製品を包装するために使用できる。該物品は、特定の食品や飲料品を包装するために適した素材から作成が可能であり、該素材にはアルミニウムおよび/あるいはその他の金属、ガラス、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、およびナイロンなどのプラスチックなど、あるいはこれらの任意の組合せを含むが、これらに限定されない。
【0011】
本発明に従い、カートンや運搬具はいかなる形状の物品に対しても適用できる。本発明の範囲を限定する目的のためでなく、説明目的のため、以下の詳細説明は運搬具の態様内に配置される飲料容器(例:アルミニウムの飲料缶)を説明する。本明細書において、「下部」、「ボトム」、「上部」および「トップ」という用語は、完全に組立てられ、直立したカートンに関し決定される配置を示す。
【0012】
本発明の第1の態様に従い、図1はブランク3の外側表面2の平面図であり、カートン5(図4)を形成するために使用される。カートン5は、容器C(図3)の様な複数の物品を収容するために使用可能である。図示された実施態様では、容器Cは飲料缶であり、そしてカートン5は6つの容器を収容するため、2x3の配列の単一層のサイズにて作られている。しかし、カートン5は、異なる容量や同じ容量の容器Cを単一層以上、および/または異なる行/列の配列(例:1x6、2x6、2x4、2x2、2x6x2、2x4x2、2x9)にて保持するサイズとされ、形成されることが理解される。図示された実施態様では、カートン5は、概して、容器Cを覆う開口端部6、8(図6)を有する運搬具である(例えば、カートン5はラップアラウンド型カートンと言うことができる)。別な態様において、端部6、8が、エンドフラップ(図示せず)や他の閉じ機構の様な、少なくとも部分的に閉じられるといった具合にカートン5は形作られ、配置されることも可能である。
【0013】
ブランク3は長手方向軸L1と横軸L2を有している。図示された実施態様では、該ブランク3は、横軸方向の第1の折り線21において第1のサイドパネル20と折り曲げ可能に接続されているトップパネル10と、横軸方向の第2の折り線31において第1のサイドパネル20と折り曲げ可能に接続されている第1のボトムパネル30と、横軸方向の第3の折り線41にてトップパネル10と折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネル40と、横軸方向の第4の折り線51にて第2のサイドパネル40と折り曲げ可能に接続されている第2のボトムパネル50を備える。図示された実施態様では、第1のボトムパネル30は、横軸方向の折り線33と31にて範囲を定められた第1の傾斜パネル32を含む。第2のボトムパネル50は、横軸方向の折り線51と53にて範囲を定められた第2の傾斜パネル52を含む。
【0014】
第1のボトムパネル30は、組立てられたカートン5においては内側ボトムパネルフラップであり、主雌係止用端部60を形成する切り欠きを含み、該主雌係止用端部60は、第2ボトムパネル50の主雄係止用タブ突起部70と係合するように形成され、配置されている。
第1のボトムパネル30は、また、第2のボトムパネル50の外側第2係止用タブ突起部72を受容するように形成され、配置されたスリット62を含む。第2のボトムパネル50は、完成されたカートン5においては外側ボトムパネルであり、主雄係止用タブ突起部70を画成するスリットによって中断されている横方向の折り線74を含む。ブランク3の係止用要素は、カートン5と共に使用することに適した典型的なボトムパネル係止用構成を説明するため図示されているが、当該開示から逸脱することなく、ボトムパネル係止用構成の代替的な形態を用いてもよいことが理解される。
【0015】
1つの実施態様では、スリットは、横方向の折り線37にて第1のボトムパネル30に折り曲げ可能に取り付けられたヒール切り欠きパネル36を、少なくとも部分的に画成している。それぞれのヒール切り欠きパネル36は、カートン5に充填された容器Cの底部外周エッジを受けるための大きさとなっている。同様に、ヒール切り欠きパネル56は、横方向の折り線57にて第2のボトムパネル50に折り曲げ可能に取り付けられている。図1では、ブランク3は、2x3(2列3行)にアレンジされた6つの容器Cへ適用するために配置された各ボトムパネル30、50において、3つのヒール切り欠きパネル36、56を含む。代替的には、当該開示の範囲から逸脱することなく、該ヒール切り欠きパネル36、56は、別な態様に構成することが出来、もしくは、ヒール切り欠きパネルを省いてもよい。
【0016】
図1に示される様に、ブランク3は、カートン5の取っ手(ハンドル)7を形成するための取っ手機能を含む。該取っ手機能は第1の指フラップ12および第2の指フラップ14を含み、それぞれの指フラップはスリットにより形成され、そして各縦方向の折り線13、15にてトップパネル10と折り曲げ可能に取り付けられている。取っ手7はカートン5を運搬するための他の機能を含ませることが可能である。指フラップ12、14を取り省いてもよく、もしくは別形状に形成し配置してもよい。また、取っ手7をカートンから省いてもよい。
【0017】
例示された実施態様においては、トップパネル10は、各隅部に配置されたトップ保持部80の形態のトップ保持機能を有するほぼ矩形になっている。各トップ保持部80は、弱化形態の第1の傾斜線85(例:折り線)にてトップパネル10と折り曲げ可能に取り付けられたトップ保持パネル82と、横方向の折り線21、41の一部にてトップ保持パネルと折り曲げ可能に取り付けられたサイド保持パネル84と、弱化形態の第2の傾斜線87(例:折り線)にてサイドパネル20、40の1つと折り曲げ可能に取り付けられたタックインパネル86とを含む。各タックインパネル86は、弱化された第3の傾斜線89(例:折り線)にて各サイド保持パネル84と折り曲げ可能に付けられる。図1の実施態様においては、各タックインパネル86とサイド保持パネル84は、第3の弱化形態の傾斜線89からブランク3の縁部92まで延在している切り込み91によって分離されている。図1Aに示されている様に、該切り込み91は、弱化形態の第3の線89に隣接する湾曲部91aと、ブランク3の縁部92まで延在している直線部91bを有するように、ほぼJ型のスリットとされている。代替的には、当該開示から逸脱することなく、切り込み91(例えば、スリット)を他の形状にすることができる。
【0018】
例示された実施態様においては、弱化形態の傾斜線87は切り欠き部95a乃至95e、およびスコア(刻み目)線部97a乃至97eを含む切り目/折り線備える。実施例においては、弱化形態の線87は5つの切り欠き部95a乃至95e、および6つのスコア(刻み目)線部97a乃至97eを含むが、弱化形態の線87は別の形態としてもよい。ブランクがカートン5に形成される際、各切り欠き部95a乃至95eは、ブランク3に開口部98a乃至98e(図4)の裂け目を形成するように、ブランクの厚さを実質的に貫通して延在している切り目を備える。ブランクがスコア線の長さ方向に沿って裂け、もしくは分離しないように、各スコア(刻み目)線部97a乃至97eは、ブランク3の厚さを貫通していない凹みをブランクの表面に備える。弱化形態の線87の切り込みの一部は、各横軸方向の折り線21、41の一方の第1の縁部に隣接している。明細書全体を通して、各切り目、切り込み部は、より具体的にはスリットの形態としてもよい。
【0019】
例示された実施態様においては、弱化形態の線85は切り込み部85aとスコア(刻み目)線部85bを含む切り目/折り線である。該切り込み部85aは各横方向の折り線21、41の一方の第2の縁部に隣接している。切り込み部95a、85aは横方向の折り線21、41の部分まで伸び交差する。もしくは、切り込み部95a、85aは横方向の折り線21、41と隣接し、及び/または隣接した部分で終わる。ブランク3がカートン5に形成される際、切り込み部85aは、開口部94(図4)を形成する。切り込み部95a、85a間の横方向の折り線21、41の一部は、各切り込み部により形成された開口部98a、94間の素材22(図4)の接合部分を形成する。弱化形態の線87のスコア(刻み目)線の部分97a乃至97eは、切り込み部95a乃至95eにて形成された開口部98a乃至98e間の素材の接合部分をそれぞれ形成する。
【0020】
例示された実施態様においては、横方向の折り線21、41および傾斜折り線89は弱化形態の線であり、スコア(刻み目)線の長さ方向に沿ってブランクが裂けたり、分離したりしないように、ブランクの厚みを貫通していない凹みをブランク3の表面に備えたスコア(刻み目)線を形成している。当該開示から逸脱することなく、弱化形態の21、41、89の線は、例示以外の他の態様となりうる(例:連続的な切り目/折り線、非連続的な切り目/折り線)。
【0021】
例示された実施態様においては、弱化形態の線87の切り込み部95aは、ブランク3の縁部92から第1の距離D1の間隔が置かれた交差部93において、横軸方向の折り線21,41と交わる。図1に見られる様に、折り線21、41と交差する弱化形態の線85、87の各端部が、ブランクの縁部92から同様な距離D1の間隔を形成するため、弱化形態の線85の切り込み部85aは、交差部93において横軸方向の折り線21、41と交わる。
【0022】
例示された実施態様においては、折り線21、41は、少なくとも約188mm(7.4インチ)の長さL3(図1)となり、間隔D1は少なくとも約12.6mm(1/2インチ)である。1つの実施態様では、D1は少なくとも長さL3の約5パーセントである。ここに示される全ての寸法情報は、当該開示の典型的な態様として表現されるものであり、限定されるものではない。さらに、本開示の内容から逸脱することなく、ブランク3とカートン5の多様な機能は、ここにある記載される以外の寸法を有することができる。
【0023】
例示された実施態様においては、弱化形態の線89は、弱化形態の傾斜線85、87と横軸方向の折り線21,41の該交差部から延在するスコア(刻み目)線である。当該開示から逸脱することなく、弱化形態の線89は例示以外の他の態様となりうる(例:連続的な切り目/折り線、非連続的な切り目/折り線)。
【0024】
図2−6の参照してカートン5を組立てるための例示的な方法を述べる。図2及び図3は、カートン5の組立てにおける初期工程を示し、ここではブランク3のトップパネル10の内側4に、容器Cがその上側を下にして置かれている。図4を参照すると、サイドパネル20、40は容器Cの方向へ上向きに折り曲げられる。サイドパネル20、40が上向きに折り曲げられる際、タックインパネル86は、折り線87を中心として内部方向にそれぞれ折り曲げられる。同時に、また結果として、図4に示される位置へ、サイド保持パネル84は内部側へ引き寄せられ、かつトップ保持パネル82は上方へ引き寄せられる。トップ保持パネル82およびサイド保持パネル84は、協働して容器Cの一部を部分的に包みこんでカートン5の4つのトップ隅部において、トップ保持部80を形成する。以下に述べる様に、第2のボトムパネル50を第1のボトムパネル30にしっかりと取り付けた後、タックインパネルが容器Cとサイドパネル20、40の内側表面との間にそれぞれ挟まれる(例:保持される、挟持される等)ことにより、タックインパネル86と保持パネル82、84は、定位置に保持される。
【0025】
図5に例示される様に、主雌係止用端部60へ係合している第1の主雄係止用タブ突起部70により、第2のボトムパネル50は第1のボトムパネル30へしっかりと取り付けられる。雄係止用フラップ72は、スリット62にそれぞれ差し込まれ、該スリット62との協働的な相互作用により、第2のボトムパネル50を第1のボトムパネル30にさらにしっかりと固定する。固定されたボトムパネル30及び50は、協働してカートン5のボトムパネル90を形成する。容器Cのヒール部は、切り欠きパネル36、56とそれぞれ連携してカートン5が容器Cの周囲をしっかりと包みこむことを可能としている。
【0026】
図6は、トップ保持部80を形成する保持パネル及びタックインパネル86の位置を示すため、容器Cが取り省かれた状態における、組み立てられたカートン5を示す。タックインパネルが折り線87にて内側に折り曲げられる際、保持パネル82、84は、これに隣接する容器Cのトップ部分と当接するように配置されていて、カートン5において容器を保持するのに寄与している。図6に例示される様に、各タックインパネル86とサイド保持パネル84との間のJ型切り込み部91は、切れ目91に隣接するサイド保持パネルの縁部が、タックインパネルに対して独立して位置決めすることができる。タックインパネル86が、内方に折り曲げられてサイドパネル20、40の一方の内側表面に沿って位置づけられると、サイド保持パネル84はJ型切り込み部91においてタックインパネルから分離することが可能とされており、これにより、サイド保持パネル84とトップ保持パネル82がカートン5の容器Cを保持するように位置決めされる。
【0027】
図7及び図7Aは、当該開示の第2の態様に従うカートンを形成するのに使用されるブランク103を示す。該第2の態様は、注記した変形形態並びに当業者には自明な他の変形形態を除いて、図1−6に示され説明された第1の態様に類似している。図7及び図7Aにおいては、図1−6における参照番号について、類似な参照番号は、図7と図7Aにおいて“1”が先頭に加わった参照番号により、類似または同様な要素を指し示す。ブランク103は、第1の態様のトップ保持部80と同様なトップ保持部180を含む。図7と図7Aの実施例において、トップパネル10の各隅部にあるタックインパネル186とサイド保持パネル184は、タックインパネルとサイド保持パネルとを接続する弱化形態の傾斜線189に隣接する切り欠き191(例:切り抜き)により分離されている。切り欠き191は、第1の態様のJ型切り込み部91と置き換えられる。異なった形状の切り欠き191等は、当該開示内容の範囲内に存するものである。
【0028】
当該開示により、ブランクは、例えば、コーティングされた厚紙やこれと同様の素材により形成することができる。例えば、ブランクの内側、及び/または外側は粘土性(クレー)コーティングによりコーティングされる。粘土性(クレー)コーティングには、生産物、宣伝、価格コード、およびその他の情報やイメージを印刷することができる。ブランクは、ブランク上に印刷された様々な情報を守るため、ワニスがコーティングされるであろう。ブランクは、また、例えば防湿層などが、ブランク片面もしくは両面にコーティングされる。以上で述べた態様に応じて、通常の紙よりも重くかつ硬い様な紙厚の厚紙にてブランクを作成することができる。ブランクは、また、ボール紙、硬質紙、もしくは少なくとも、概して、上記で述べられた機能を可能にするカートンに適合した特徴を持つ素材とする他の材料でも作成できる。ブランクは、また、選択されたパネルやパネルセクションにおいて、1つ以上のシート状素材で積層またはコーティングすることもできる。
【0029】
当該開示の上記で述べた実施例に従って、折り線は、必ずしも直線である必要はないが、折り曲げることを促進するようなほぼ線状の弱化形態とすることができる。当該開示内容を狭める意図ではないが、より具体的には、折り線は、所望する弱化線に沿い素材に破砕部あるいは凹部を作成する、鈍いスコアリングナイフなどで形成された線またはその様なスコア(刻み目)ラインや、所望する弱化線に沿い素材中に部分的に貫通する切り目、および/または所望する弱化線に沿い素材に部分的におよび/または完全に貫通する一連の切り目、およびこれらの機能の多様な組合せ、を含むことができる。
【0030】
前述の説明は、本発明の多様な実施態様を例示し述べている。多様な変形形態を上記の構成に行うことが可能であるため、上記に含まれ、もしくは添付の図面により示された全ての事柄は、例示目的であって、限定を意図するものではないと解釈されるべきである。さらに、当該開示は上記に説明した実施態様の多様な変形、組合せ、代替などの範囲に及ぶ。本請求項の意図や範囲を逸脱することなく、当該開示内容が上記の例示的な態様の参照と共に議論される場合、多くの追加、変形、そして変更がなされることは当業者によって理解されるであろう。さらに、それぞれの実施態様の一定の機能や特徴は、当該開示の範囲を逸脱することなく、その他の例示、そして例示されていない本発明の実施形態と選択的に交換および適用をしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を運搬するためのカートンであって、該カートンは、
トップパネルと、
弱化形態の第1の線にて該トップパネルと折り曲げ可能に接続されているサイドパネルと、
該トップパネルおよび該サイドパネルと折り曲げ可能に接続されているトップ保持部を備え、
該トップ保持部は、弱化形態の第2の線にて該トップパネルと折り曲げ可能に接続されているトップ保持パネルと、該弱化形態の第1の線の一部にて該トップ保持パネルと折り曲げ可能に接続されているサイド保持パネルと、弱化形態の第3の線において少なくとも1つのサイドパネルと折り曲げ可能に接続されているタックインパネルとを備え、
該弱化形態の第2の線および該弱化形態の第3の線が、それぞれ、少なくとも1つの切り込み部と、少なくとも1つの刻み線部とを有する切り目/折り線を備えている、カートン。
【請求項2】
該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部が、該弱化形態の第1の線の第1の端部と隣接し、該弱化形態の第3の線の該少なくとも1つの切り込み部が該弱化形態の第1の線の第2の端部と隣接し、該第1の端部と該第2の端部が該弱化形態の第1の線の対向する端部である、請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部が、該カートンの縁部からの第1の間隔で該第1の端部と当接し、該弱化形態の第3の線の該少なくとも1つの切り込み部が、該カートンのエッジからの第2の間隔で該弱化形態の第2の線と交差し、該第2の間隔が該第1の間隔とほぼ同じである、請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
該弱化形態の第1の線の一部が、該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部と該弱化形態の第3の線の該少なくとも1つの切り込み部のそれぞれの端部間に位置している、請求項2に記載のカートン。
【請求項5】
該弱化形態の第1の線が折り線である、請求項2に記載のカートン。
【請求項6】
該カートンはある厚さを有する素材から成り、該弱化形態の第1の線の該少なくとも1つの切り込み部と該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部とが該素材の該厚さを貫通して延在しており、該折り線は、該素材の該厚さ貫通していない凹みを該素材の表面における備えている、請求項5に記載のカートン。
【請求項7】
更に、該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部及び該弱化形態の第3の線の該少なくとも1つの切り込み部においてそれぞれ形成された開口部を備え、該弱化形態の第1の線の該一部が該開口部間に位置している、請求項4に記載のカートン。
【請求項8】
該サイド保持パネルが弱化形態の第4の線にて該タックインパネルと折り曲げ可能に接続されている、請求項4に記載のカートン。
【請求項9】
該弱化形態の第4の線が、該弱化形態の第2の線と該弱化形態の第3の線の該各端部にほぼ隣接する位置で該弱化形態の第1の線と交差する、請求項8に記載のカートン。
【請求項10】
該弱化形態の第4の線から該カートンの縁部まで延在する切込み部をさらに備える、請求項8に記載のカートン。
【請求項11】
該切り込み部が、ほぼJ型である、請求項10に記載のカートン。
【請求項12】
該弱化形態の第4の線が該弱化形態の第1の線から該カートンの縁部の切り欠きまで延在する、請求項8に記載のカートン。
【請求項13】
該トップ保持部が該カートンの開口端部の各トップ隅部に位置している2つのトップ保持部を備える、請求項1に記載のカートン。
【請求項14】
更に、該カートン内に容器を備え、該容器が各トップ保持部と隣接し、かつ各トップ保持パネルおよびサイド保持パネルとの接触により該カートン内で保持される、請求項13に記載のカートン。
【請求項15】
複数の製品を保持するためのカートンを形成のためのブランクであって、該ブランクは、
トップパネルと、
弱化形態の第1の線にて該トップパネルと折り曲げ可能に接続されているサイドパネルと、
該トップパネルと該サイドパネルとに折り曲げ可能に接続されている保持機能部を備え、
該保持機能部は、弱化形態の第2の線にて該トップパネルと折り曲げ可能に接続されているトップ保持パネルと、該弱化形態の第1の線の一部にて該トップ保持パネルと折り曲げ可能に接続されているサイド保持パネルと、弱化形態の第3の線において少なくとも1つのサイドパネルと折り曲げ可能に接続されているタックインパネルとを備え、
該弱化形態の第2の線および該弱化形態の第3の線が、それぞれ、少なくとも1つの切り込み部と、少なくとも1つの刻み線部とを有する切り目/折り線を備えている、ブランク。
【請求項16】
該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部が、該弱化形態の第1の線の第1の端部と隣接し、該弱化形態の第3の線の該少なくとも1つの切り込み部が該弱化形態の第1の線の第2の端部と隣接し、該第1の端部と該第2の端部が該弱化形態の第1の線の対向する端部である、請求項15に記載のブランク。
【請求項17】
該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部が、該ブランクの縁部からの第1の間隔において該第1の端部と当接し、該弱化形態の第3の線の該少なくとも1つの切り込み部が、該ブランクの縁部からの第2の間隔にて該弱化形態の第2の線と交差し、該第2の間隔が該第1の間隔とほぼ同じである、請求項16に記載のブランク。
【請求項18】
該弱化形態の第1の線の一部が、該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部と該弱化形態の第3の線の該少なくとも1つの切り込み部のそれぞれの端部間に位置している、請求項16に記載のブランク。
【請求項19】
該弱化形態の第1の線が折り曲げ線であり、該ブランクはある厚さを有する素材から成り、該弱化形態の第1の線の該少なくとも1つの切り込み部と該弱化形態の第2の線の該少なくとも1つの切り込み部は該素材の厚さを貫通するように延在しており、該折り線は、該素材の厚さを貫通していない凹みを該素材の表面に備えている、請求項16に記載のブランク。
【請求項20】
該サイド保持パネルが弱化形態の第4の線にて該タックインパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項18に記載のブランク。
【請求項21】
該弱化形態の第4の線が、該弱化形態の第2の線と該弱化形態の第3の線の該各端部に隣接する位置で該弱化形態の第1の線と交差する、請求項20に記載のブランク。
【請求項22】
該弱化形態の第4の線から該ブランクの縁部まで延在する切り込み部をさらに備え、該切り込み部が、ほぼJ型である、請求項21に記載のブランク。
【請求項23】
該弱化形態の第4の線が該弱化形態の第1の線から該ブランクの縁部の切り欠きまで延在する、請求項21に記載のブランク。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【公表番号】特表2010−534597(P2010−534597A)
【公表日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−518404(P2010−518404)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【国際出願番号】PCT/US2008/071134
【国際公開番号】WO2009/015320
【国際公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】