説明

保持部材および分岐プロテクタ

【課題】大きさの異なる複数のコルゲートチューブを固定できる分岐プロテクタにおいてその固定作業を容易にする。
【解決手段】本発明は、大チューブ80Aを支持する支持部11Bと、支持部11Bとともに大チューブ80Aを囲んで固定する固定部11Cと、固定部11Cに設けられた係止部20と、支持部11Bに設けられ、大チューブ80Aの外径に応じた複数の係止位置にて係止部20と係止することにより固定部11Cと支持部11Bとを組み付け状態に保持する被係止部19と、支持部11Bに設けられ、固定部11Cによる固定に先立って大チューブ80Aを固定する仮固定リブ18とを備えた分岐プロテクタ10であって、固定部11Cには、支持部11Bに組み付けられたときに仮固定リブ18と干渉することを回避する逃がし孔21が設けられている構成としたところに特徴を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保持部材および分岐プロテクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一つの保持部材で大きさの異なる複数のコルゲートチューブを固定できるようにしたものとして、例えば下記特許文献1に記載の保持部材が知られている。この保持部材は、コルゲートチューブを支持する支持部と、支持部とともにコルゲートチューブを囲んで固定する固定部とを備えている。支持部に対する固定部の係止位置は、コルゲートチューブの外径に応じて複数設定されている。
【0003】
このような保持部材によってコルゲートチューブを固定する手順について説明すると、まず、コルゲートチューブを支持部に載せ、次に、コルゲートチューブが支持部から外れないように手で押さえながら固定部を支持部に組み付ける必要がある。ここで、コルゲートチューブを手で押さえる作業をなくそうとした場合、固定部による固定に先立ってコルゲートチューブを固定する仮固定部を支持部に設ける方法が考えられる。
【特許文献1】特開2006−138445公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、仮固定部の大きさによっては、固定部を支持部に組み付ける際に固定部が仮固定部と干渉しやすくなる。何故ならば、大きさの異なる複数のコルゲートチューブに対応可能とするためには、最も大きなコルゲートチューブに合わせて大きな仮固定部を設ける必要がある。ところが、最も小さなコルゲートチューブを固定する際には、固定部をさらに支持部側に近づけて挟み付ける必要があるから、固定部が仮固定部と干渉することになる。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、大きさの異なる複数のコルゲートチューブを固定できる保持部材においてその固定作業を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、コルゲートチューブを支持する支持部材と、支持部材とともにコルゲートチューブを囲んで固定する固定部材と、支持部材もしくは固定部材のいずれか一方に設けられた係止部と、同他方に設けられ、コルゲートチューブの外径に応じた複数の係止位置にて係止部と係止することにより固定部材と支持部材とを組み付け状態に保持する被係止部と、支持部材に設けられ、固定部材による固定に先立ってコルゲートチューブを固定する仮固定部とを備えた保持部材であって、固定部材には、支持部材に組み付けられたときに仮固定部と干渉することを回避する逃がし部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0007】
このような構成によると、まず、コルゲートチューブを仮固定部で支持部材に固定しておく。次に、固定部材を支持部材に組み付けて係止部と被係止部を係止させることにより固定部材と支持部材とが組み付け状態に保持される。ここで、係止部と被係止部は、コルゲートチューブの外径に応じた複数の係止位置にて係止可能であるため、大きさの異なる複数のコルゲートチューブを固定することができる。さらに、固定部材に逃がし部を設けたから、仮固定部が固定部材に干渉することを回避可能である。したがって、コルゲートチューブの固定作業を容易にすることができる。
【0008】
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
仮固定部は、コルゲートチューブの両側で立ち上がる一対の仮固定リブを有し、各仮固定リブは、開き方向に変位可能に設けられ、逃がし部は、仮固定リブの先端を収容可能に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、両仮固定リブによってコルゲートチューブを両側から挟んで固定することができる。また、仮固定リブの先端を逃がし部で収容することができるから、固定部と仮固定リブの干渉を回避することができる。
【0009】
係止部は、複数の係止位置に応じて複数設けられ、被係止部は、各係止位置にていずれかの係止部と係止する構成としてもよい。
このような構成によると、コルゲートチューブの大きさに合った係止位置にて係止部を被係止部に係止させることができる。
【0010】
また、本発明は、上記の保持部材と、分岐口を有する本体部とを備えた分岐プロテクタであって、保持部材は、本体部において分岐口を挟む両側に配置されている構成としてもよい。
このような構成によると、コルゲートチューブに収容された電線の一部を分岐口から分岐させることができる。
【0011】
固定部材は、ヒンジ部を介して支持部材に連結されており、本体部と固定部材との間は、スリットによって分離されている構成としてもよい。
このような構成によると、固定部材による固定作業を別々に行うことができるから、1つの分岐プロテクタの中に大きさの異なる2つのコルゲートチューブを固定することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、大きさの異なる複数のコルゲートチューブを固定できる保持部材においてその固定作業を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図12の図面を参照しながら説明する。本実施形態の分岐プロテクタ10は、図示しない電線の束の分岐部分に取り付けられるものであって、電線の幹線を覆って保護するコルゲートチューブと、電線の支線を覆って保護する支線用保護部材(図示せず)とを保持可能とされている。このコルゲートチューブは、図3もしくは図7に示すように、蛇腹状の円筒形状をなし、電線の束を一括して包囲するものである。
【0014】
本実施形態ではコルゲートチューブの種類として、図3に示す大径のコルゲートチューブ(以下「大チューブ」という。)80Aと図7に示す小径のコルゲートチューブ(以下「小チューブ」という。)80Bを例示している。分岐プロテクタ10は、大チューブ80Aと小チューブ80Bのいずれも固定できるようになっている。なお、以下においては、重複する場合には大チューブ80Aを固定する場合を代表として、分岐プロテクタ10の構造説明を行う。
【0015】
分岐プロテクタ10は合成樹脂製で、図3に示すように、大チューブ80Aを固定可能な一対のチューブ固定部(本発明の「保持部材」の一例)11と、支線用保護部材を装着可能な分岐口13を有する本体部12とを備えている。両チューブ固定部11は、本体部12の両側に配置されている。また、両チューブ固定部11によって固定された両大チューブ80Aは、同軸で配置されている。なお、分岐口13の軸方向は、両大チューブ80Aの軸方向とほぼ直交する配置とされている。
【0016】
本体部12は、可撓部12Aを介して開閉可能に連結された上下一対の半割部材12Bを備えている。上側の半割部材12Bにおいて可撓部12Aと反対側の端部には、図2に示すように、一対の差込片14が所定間隔を空けて配置されている。一方、下側の半割部材12Bにおいて可撓部12Aと反対側の端部には、一対の差込孔15が所定間隔を空けて配置されている。両差込片14は、両差込孔15に嵌合可能とされている。両差込片14は、詳細の構造は省略するものの、両差込孔15の内部において抜止状態に保持されるように構成されている。両差込片14および両差込孔15は、図3に示すように、両半割部材12Bを組み付けた状態では、分岐口13の両側に配置されている。
【0017】
両半割部材12Bの内部には、図2に示すように、大チューブ80Aをチューブ固定部11に装着する際の位置決めリブ16が設けられている。位置決めリブ16は、本体部12の両側開口からやや内側に配置されている。大チューブ80Aの端部は、図2に示すように、本体部12の両側開口から入り込んだ位置であって位置決めリブ16を超えない位置に装着される。
【0018】
チューブ固定部11は、ヒンジ部11Aを介して開閉可能に連結された支持部(本発明の「支持部材」の一例)11Bと固定部(本発明の「固定部材」の一例)11Cなどを備えている。図3において支持部11Bはチューブ固定部11の下側部分を構成し、固定部11Cはチューブ固定部11の上側半分を構成している。なお、両ヒンジ部11Aは、可撓部12Aの両側に配置され、両ヒンジ部11Aおよび可撓部12Aは、ほぼ同軸で配置されている。
【0019】
チューブ固定部11の内部には、図1に示すように、大チューブ80Aの外周溝部に嵌り込む複数の環状リブ17が形成されている。環状リブ17は、支持部11Bと固定部11Cの双方に設けられ、大チューブ80Aの軸方向に複数設けられている。これらの環状リブ17は、固定部11Cを支持部11Bに組み付けることにより大チューブ80Aの外周溝部に上下両側から嵌り込み、大チューブ80Aが軸方向に移動することを規制可能である。
【0020】
支持部11Bの内側には、図2に示すように、大チューブ80Aの両側で上方に立ち上がる一対の仮固定リブ18が設けられている。各仮固定リブ18は、開き方向に変位可能に設けられている。仮固定リブ18は、大チューブ80Aの外周面にほぼ沿う弧状をなしている。仮固定リブ18の上端同士の間隔は、両仮固定リブ18間に大チューブ80Aが装着された状態において大チューブ80Aの外径よりも小さくなっている。
【0021】
このような仮固定リブ18によると、大チューブ80Aを両仮固定リブ18間に装着することにより、大チューブ80Aを支持部11Bに固定することができる。なお、仮固定リブ18は、図11に示すように、自然状態において小チューブ80Bの外周面に沿う形状とされているため、大チューブ80Aが装着された状態ではやや両側に開いた姿勢で保持される。
【0022】
支持部11Bにおいてヒンジ部11Aと反対側の端部には、図1に示すように、上方に立ち上がる被係止部19が設けられている。被係止部19の上端部には、内側に突出するロック突部19Aが設けられている。被係止部19は、図12に示すように、その両側を上下方向に切り欠くことで内外方向に撓み可能とされている。また、被係止部19は、図10に示すように、仮固定リブ18と所定の間隔を空けて配置され、被係止部19と仮固定リブ18との間には、進入空間Sが形成されている。
【0023】
固定部11Cにおいてヒンジ部11Aと反対側の端部には、図1に示すように、上方に立ち上がる係止部20が設けられている。係止部20は、ヒンジ部11Aを回動中心として固定部11Cを支持部11B側に回動させると、進入空間Sに嵌合可能とされている。係止部20の外面には、ロック突部19Aと係止可能な一対の係止突部が上下に所定の間隔を空けて配置されている。両係止突部のうち係止部20の先端側の係止突部は、大チューブ80Aを固定する際に用いられる一次係止突部20Aとされている。また、両係止突部のうち基端側の係止突部は、小チューブ80Bを固定する際に用いられる二次係止突部20Bとされている。
【0024】
固定部11Cと本体部12との間は、図10に示すように、スリット22によって分離されている。このため、両固定部11Cは、それぞれ独立して開閉操作が可能である。したがって、一方のチューブ固定部11には、大チューブ80Aを固定し、他方のチューブ固定部11には、小チューブ80Bを固定することもできる。
【0025】
このような係止部20によると、図2に示すように、両固定リブ18間に大チューブ80Aを装着することにより、大チューブ80Aの端部を支持部11Bで支持する。そして、固定部11Cを支持部11Bに組み付けることにより、係止部20を進入空間Sに進入させるとともに、一次係止突部20Aをロック突部19Aに係止させる。これにより、大チューブ80Aは、図3に示すように、支持部11Bと固定部11Cとによって囲まれて固定されるとともに、環状リブ17が上下両側から大チューブ80Aの外周溝部に嵌り込む。この状態では、大チューブ80Aは、チューブ固定部11から外れることが規制されている。なお、固定部11Cを支持部11Bに組み付ける際に両仮固定リブ18で大チューブ80Aを固定することができるから、大チューブ80Aを支持部11Bに手で押さえておく必要がなく、大チューブ80Aの固定作業が容易になる。
【0026】
また、小チューブ80Bを固定する際には、図6に示すように、大チューブ80Aを固定する場合と同様に、両固定リブ18間に小チューブ80Bを装着することにより、小チューブ80Bの端部を支持部11Bで支持する。そして、固定部11Cを支持部11Bに組み付けることにより、係止部20を進入空間Sに進入させる。この進入の途中では、一旦、一次係止突部20Aがロック突部19Aに係止するものの、固定部11Cをさらに押し込んで係止部20を進入空間Sの奥方に進入させることにより二次係止突部20Bをロック突部19Aに係止させる。これにより、小チューブ80Bは、図7に示すように、支持部11Bと固定部11Cとによって囲まれて固定されるとともに、環状リブ17が上下両側から小チューブ80Bの外周溝部に嵌り込む。この状態では、小チューブ80Bは、チューブ固定部11から外れることが規制されている。
【0027】
なお、二次係止突部20Bがロック突部19Aと係止した状態では、進入空間Sの内部において係止部20の先端がやや内側を向いて傾いた姿勢で配置されるため、大チューブ80Aを固定する場合よりも広い進入空間Sが必要とされる。その点、小チューブ80Bを仮固定リブ18で固定する場合には、仮固定リブ18が自然状態になっており、開いた姿勢となっていないため、被係止部19と仮固定リブ18との間には、より広い進入空間Sが形成される。このため、傾いた姿勢にある係止部20であっても進入空間Sの内部に収容することができる。
【0028】
上記の構成によると、仮固定リブ18を設けたことにより、大チューブ80Aおよび小チューブ80Bを固定する作業がともに容易になっている。このため、仮固定リブ18の上下寸法については、大チューブ80Aを固定できるように、少なくとも大チューブ80Aの半径よりも大きめに設定されている。しかしこれでは、小チューブ80Bを固定する際に、固定部11Cが仮固定リブ18の先端と上下方向に干渉しやすくなる。また、両仮固定リブ18の幅方向に間隔は、小チューブ80Bを固定できるように、小チューブ80Bの直径とほぼ同じに設定されており、大チューブ80Aを固定したときには、両仮固定リブ18が開いてしまう。このため、固定部11Cは、仮固定リブ18と幅方向に干渉しやすくなる。
【0029】
そこで、本実施形態では、固定部11Cに仮固定リブ18との干渉を回避する逃がし孔(本発明の「逃がし部」の一例)21が貫通して設けられている。逃がし孔21は、図4または図5に示すように、幅方向に所定の間隔を空けて一対設けられている。一次係止位置(一次係止突部20Aがロック突部19Aに係止したときの係止部20および被係止部19の位置)では、両逃がし孔21のうち右側(ヒンジ部11A側)の逃がし孔21に仮固定リブ18の先端が収容されるようになっている。また、二次係止位置(二次係止突部20Bがロック突部19Aに係止したときの係止部20および被係止部19の位置)では、図8または図9に示すように、両逃がし孔21に両仮固定リブ18の先端がそれぞれ収容されるようになっている。これにより、チューブ固定部11に大チューブ80Aまたは小チューブ80Bのいずれを固定する場合であっても、固定部11Cを両仮固定リブ18の先端に干渉させることなく支持部11Bに組み付けることができる。
【0030】
以上のように本実施形態では、係止部20と被係止部19が一次係止位置または二次係止位置にて係止可能であるため、大チューブ80Aと小チューブ80Bのいずれも固定することができる。また、固定部11Cに逃がし孔21を設けたから、仮固定リブ18の先端を逃がし孔21に収容することで仮固定リブ18を固定部11Cに干渉させることなく、固定部11Cを支持部11Bに組み付け可能である。さらに、仮固定リブ18を設けたことで、大チューブ80Aや小チューブ80Bを支持部11Bに手で押さえておく作業が不要となり、大チューブ80Aや小チューブ80Bの固定作業を容易にすることができる。また、固定部11Cと本体部12との間にスリット22を設けたから、大チューブ80Aと小チューブ80Bを各チューブ固定部11に同時に固定することができる。
【0031】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では支持部11Bに被係止部19を設け、固定部11Cに係止部20を設けているものの、本発明によると、支持部11Bに係止部を設け、固定部11Cに被係止部を設けてもよい。
【0032】
(2)本実施形態では支持部11Bと固定部11Cがヒンジ部11Aで連結されて一体に構成されているものの、本発明によると、支持部11Bと固定部11Cとを別体で構成し、後で組み付けてもよい。
【0033】
(3)本実施形態では逃がし部として逃がし孔21を例示しているものの、本発明によると、逃がし部として有底の凹部としてもよい。
【0034】
(4)本実施形態では被係止部19を1つだけ設けているものの、本発明によると、被係止部19を複数設けてもよい。
【0035】
(5)本実施形態では保持部材を分岐プロテクタ10に適用しているものの、本発明によると、保持部材をクランプ(コルゲートチューブを保持し、電線の一部を分岐させる機能を有しない部材)などに適用してもよい。
【0036】
(6)本実施形態では固定部11Cがスリット22によって本体部12と分離されているものの、本発明によると、固定部11Cと本体部12を一体に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】分岐プロテクタ単体の斜視図
【図2】分岐プロテクタの両仮固定リブ間に大チューブを装着した状態を示した斜視図
【図3】分岐プロテクタに大チューブが固定された状態を示した斜視図
【図4】図3の平面図
【図5】図4のA−A線断面図
【図6】分岐プロテクタの両仮固定リブ間に小チューブを装着した状態を示した斜視図
【図7】分岐プロテクタに小チューブが固定された状態を示した斜視図
【図8】図7の平面図
【図9】図8のB−B線断面図
【図10】分岐プロテクタ単体の平面図
【図11】分岐プロテクタ単体の側面図
【図12】分岐プロテクタ単体の正面図
【符号の説明】
【0038】
10…分岐プロテクタ
11…チューブ固定部(保持部材)
11A…ヒンジ部
11B…支持部(支持部材)
11C…固定部(固定部材)
12…本体部
13…分岐口
18…仮固定リブ(仮固定部)
19…被係止部
20…係止部
21…逃がし孔(逃がし部)
22…スリット
80A…大チューブ(大径のコルゲートチューブ)
80B…小チューブ(小径のコルゲートチューブ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コルゲートチューブを支持する支持部材と、
前記支持部材とともに前記コルゲートチューブを囲んで固定する固定部材と、
前記支持部材もしくは前記固定部材のいずれか一方に設けられた係止部と、
同他方に設けられ、前記コルゲートチューブの外径に応じた複数の係止位置にて前記係止部と係止することにより前記固定部材と前記支持部材とを組み付け状態に保持する被係止部と、
前記支持部材に設けられ、前記固定部材による固定に先立って前記コルゲートチューブを固定する仮固定部とを備えた保持部材であって、
前記固定部材には、前記支持部材に組み付けられたときに前記仮固定部と干渉することを回避する逃がし部が設けられていることを特徴とする保持部材。
【請求項2】
前記仮固定部は、前記コルゲートチューブの両側で立ち上がる一対の仮固定リブを有し、前記各仮固定リブは、開き方向に変位可能に設けられ、前記逃がし部は、前記仮固定リブの先端を収容可能に設けられている請求項1に記載の保持部材。
【請求項3】
前記係止部は、前記複数の係止位置に応じて複数設けられ、前記被係止部は、前記各係止位置にていずれかの前記係止部と係止する請求項1または請求項2に記載の保持部材。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された保持部材と、
分岐口を有する本体部とを備えた分岐プロテクタであって、
前記保持部材は、前記本体部において前記分岐口を挟む両側に配置されていることを特徴とする分岐プロテクタ。
【請求項5】
前記固定部材は、ヒンジ部を介して前記支持部材に連結されており、前記本体部と前記固定部材との間は、スリットによって分離されている請求項4に記載の分岐プロテクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−296697(P2009−296697A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−144759(P2008−144759)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】