説明

保護されたN−ヒドロキシイミド誘導体及び遷移金属を酸素捕捉システムとして透明ポリオレフィンフィルムに用いる使用

食品包装用途のための酸素捕捉組成物であって、(I)ポリマー樹脂、(II)1つ以上のオリゴマー光増感剤、(III)金属塩、好ましくはCuステアレート又はMnステアレート;(IV)犠牲被酸化性基質、及び任意に(V)追加成分を含む、酸素捕捉組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の詳細な説明
多くの製品は、閉鎖容積で維持されるか又は酸素が全く又は殆どない状態で包装されなければならない。これらの酸素に敏感な製品としては、酸素の存在のために劣化しやすい医薬品、食品、肉、飲料等が挙げられる。酸素に対する曝露の制限は、包装された製品の品質及び保存性を維持し且つ向上させる手段を提供する。貯蔵の間の酸素の浸透に対する包装された食品及び建造物の障壁からの酸素の除去は、食品包装技術の重要な目的を表す。例えば、酸素曝露を最小限にできるパッケージでの食品の包装は、包装された製品の品質を長時間にわたって維持し且つ製品の腐敗の速度を減じる手段であるので、該製品は消耗せずに且つ在庫補充及び交換の必要なしにより長く在庫管理で維持される。
【0002】
食品包装産業では、酸素に敏感な包装された材料の酸素への曝露を制限するための幾つかの技術が開発されてきた。かかる技術は、包装材の一部としてのバリア材料(酸素に対して低い透過性を有する)の使用;包装材以外の酸素を消費可能な幾つかのアイテムの封包(酸素と反応可能な材料を有するサッシェの使用を通して);及びパッケージ(例えば、改変雰囲気包装−MAP−及び真空包装)内の低減された酸素環境の創出を含む。たとえ上記の技術それぞれが産業内でその地位を確立していても、酸素捕捉剤を包装物品の一部として封入することは酸素曝露を制限する最も望ましい方法の1つであることが十分に認識されている。
【0003】
酸素に敏感な製品、特に食品、飲料及び医薬品は、酸素の存在下で劣化するか又は腐る。これらの問題に対処するための1つのアプローチは、酸素の透過に対する物理的なバリアとして作用し得るが酸素と反応しない、所謂「受動的」ガスバリアフィルムの少なくとも1つの層を含有する包装材を用いてかかる製品を包装することである。エチレンビニルコポリマー(EVOH)又はポリビニリデンジクロリド(PVDC)から得られるフィルムが、それらの優れた酸素バリア性によりこの目的のために一般に使用されている。酸素の透過を物理的に遮断することによって、これらのバリアフィルムは、パッケージ内の初期の酸素濃度をある期間にわたって維持することができる。受動的なバリアフィルムが包装構造にコストを追加し得るため、該包装構造内に既に存在する酸素の濃度が低下しないが、効果的で低コストの代替品及び改良品が要求されている。
【0004】
パッケージ内に低酸素環境を達成又は維持するためのアプローチは、酸素吸収材料を含有する小包装を使用することである。小包装は、場合によりパウチ又はサッシェとも呼ばれ、製品と一緒にパッケージの内部に配置される。Sakamotoらは、日本国特許出願公開公報第121634/81号(1981年)に酸素吸収小包装を開示している。小包装に担持された酸素捕捉剤中で使用される典型的な成分は、US−A−4,856,650号に開示される通り、酸素と反応して酸化第一鉄又は酸化第二鉄を形成し得る還元鉄粉末である。また、US−A−4,992,410号に記載される通り、塩化ナトリウムなどの反応促進剤、及びシリカゲルなどの水吸収剤を、鉄に一緒に小包装内に含むことが公知である。日本国特許出願公開公報第82−24634号(1982年)は、100質量部(pbw)の鉄粉末、2〜7pbwの塩化アンモニウム、8〜15pbwの酸性水溶液及び20〜50pbwのわずかに水溶性の充填剤、例えば、活性白土を含む酸素吸収剤組成物を開示している。日本国特許出願公開公報第79−158386号(1979年)は、金属、例えば、鉄、銅又は亜鉛、及び任意に、ハロゲン化金属、例えば、塩化ナトリウム又は塩化亜鉛を、1pbwの金属に対して0.001〜100pbwの濃度で、及び充填剤、例えば、白土を、1pbwの金属に対して0.01〜100pbwの濃度で含む酸素捕捉組成物を開示している。
【0005】
小包装に使用される酸素吸収剤又は捕捉材料は、パッケージ内の酸素(場合により「ヘッドスペース酸素」とも呼ばれる)と化学的に反応し得るが、それらは外部の酸素がパッケージ内に侵入することを防止しない。従って、かかる小包装が使用されるパッケージが上記の種類のラッピング又は受動的バリアフィルムなどの追加の保護を含むことが一般的である。これは製品コストにコストを追加する。多くの準備が容易な食品の場合、酸素捕捉剤の小包装に関する別の問題は、消費者が誤ってそれらを開封し、その内容物を食品と共に消費し得ることである。更に、小包装を容器内に配置する追加の製造工程は、生産速度を落とし得る。更に、酸素吸収剤の小包装は、液体製品の場合、有用ではない。
【0006】
これらの欠点及び制限を考慮して、所謂「活性な」酸素吸収剤、即ち、酸素と反応するものを、包装物品の壁面に直接導入することが提案されてきた。かかる包装物品が、その壁に浸透する酸素と反応する材料を含むように開発されているので、この包装は、酸素の透過を遮断するがそれと反応しない受動的なバリアフィルムと区別される「活性バリア」を提供すると言われている。活性バリア包装は、酸素が外部から製品に接触することを防ぐだけではなく、容器内に存在する酸素を吸収することもできるので、酸素に敏感な製品を保護するための魅力的な方法である。
【0007】
活性バリア包装のアプローチの1つは、被酸化性の金属(例えば、鉄)と電解質(例えば、塩化ナトリウム)との混合物を好適な樹脂に導入し、溶融処理して単一層又は多層のシート又はフィルムにし、得られる酸素捕捉剤含有シート又はフィルムを、硬質又は軟質の容器又は他の包装物品又は部品内に形成することである。この種の活性バリアは、日本国特許出願公開公報第56−60642号(1981年)に開示されており、これは鉄、亜鉛又は銅及びハロゲン化金属を含有する熱可塑性樹脂から構成される酸素捕捉シートに関するものである。開示された樹脂はポリエチレン及びポリエチレンテレフタレートを含む。塩化ナトリウムは好ましいハロゲン化金属である。成分の割合は、100部の樹脂当たり1〜500部のハロゲン化金属が存在し且つ100部の金属当たり1〜200部のハロゲン化金属が存在するような割合である。同様に、US−A−5,153,038号は、酸素捕捉剤、及び任意に水吸収剤を、ガスバリア樹脂に導入することによって形成される樹脂組成物から形成される多様な層構造のプラスチック製の多層容器を開示している。酸素捕捉剤は、鉄などの金属粉末、低原子価の金属酸化物又は還元金属化合物であってよい。酸素捕捉剤は、補助化合物、例えば、水酸化物、炭酸塩、亜硫酸塩、チオ亜硫酸塩、第3級リン酸塩、第2級リン酸塩、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の有機酸塩又はハロゲン化物と組み合わせて使用してよい。水吸収剤は、無機塩、例えば、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、炭酸カリウム又は硝酸ナトリウムであってよい。酸素捕捉剤は、バリア樹脂の質量を基準として1〜1000質量%で存在してよい。水吸収剤は、バリア樹脂の質量を基準として1〜300質量%で存在してよい。
【0008】
被酸化性の金属(例えば、鉄)及び金属ハロゲン化物(例えば、塩化ナトリウム)を熱可塑性層中に導入する際の捕捉剤系に関する問題の1つは、酸化反応の非効率性である。活性なバリア包装への十分な酸素吸収を達成するために、高負荷の捕捉組成物を使用することが多い。典型的には、捕捉組成物を含有するシート、フィルム及び他の包装層又は壁構造は、比較的厚いことが要求される。これは次に包装材のコストの一因となり、適切な酸素捕捉能力を有する薄い包装フィルムの実現を妨げ得る。
【0009】
US−A−4,104,192号に開示された、別の酸素捕捉組成物は、亜二チオン酸塩及び結晶水又は水和水を有する少なくとも1種の化合物を含む。これらの化合物の中で挙げられるのは、種々の水和型ナトリウム塩、例えば、炭酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩及びリン酸塩であり;特に、ピロリン酸ナトリウム十水化物が挙げられる。この特許の実施例1、表1に開示される通り、ピロリン酸ナトリウム十水化物は、試験される化合物の中で最も効果が少なかった。更に、化合物を含有する水和物の使用は、高温処理を要求する酸素捕捉樹脂では適していないこともある。US−A−5,744,056号、US−A−6,369,148号及びUS−A−6,586,514号は、被酸化性の金属成分、電解質成分、無電解の酸性化成分を含む酸素捕捉組成物を記載しており、これは熱可塑性樹脂の溶融作製温度で熱的に安定している。
【0010】
WO2006089895号は、酸化反応に関与する電解成分がルイス酸塩及び/又はそれらの付加物の加水分解によって得られる類似の系を開示している。
【0011】
この種の酸素捕捉システムに関する問題の1つは、比較的非効率なポリマーマトリックス内の酸化反応である。事実、1分子の鉄は一般に1分子の酸素のみを吸収するので、捕捉剤活性系は、通常、高負荷で利用されなければならず、これはコスト、適合性、透明度及び色の問題を引き起こす。EP−A−1423456号では、例えば、金属の濃度は、更に透明なプラスチック製品を得るために0.25%未満に制限され、その有効性を有意に制限する。
【0012】
ポリオレフィンホモポリマー及びコポリマーなどの合成熱可塑性樹脂に利用される酸素捕捉技術への別のアプローチとしては、コバルト、銅又はニッケルをベースとした遷移金属塩などの慣用の分解添加剤(degradation additives)の使用が挙げられ、これらは酸素吸収が要求される多くの用途においてうまく作用する。この場合、ポリマーマトリックス自体が被酸化性基質として作用し、酸素捕捉プロセスは、多価の金属イオンの酸化還元サイクルによって触媒される炭素−炭素ポリオレフィン鎖に沿って酸化反応を介して進行しなければならない。しかしながら、多くの国が環境上の問題のために、かかる遷移金属の使用について制限する規制を有している。
【0013】
N−ヒドロキシフタルイミド(NHPI)をベースとした有機基質の酸化の触媒系は、助触媒として金属塩を有するもの及び有していないものの両方が、J.Org.Chem.1996,61,4520〜4526頁に記載されている。
【0014】
The Chemistry 第56巻,第7号,18−23頁,2001年及びJournal of Synthetic Organic Chemistry,第59巻,第1号,4−12頁,2001年は、種々の金属塩と共存するN−ヒドロキシイミド化合物が空気中に含有される酸素と反応してアルカン、アルケン、及びアルコールのための酸化触媒として働くことを開示している。WO2005/010101号は、包装材のための被酸化性ポリマーを含有する酸素吸収剤のためのかかる自動酸化促進剤の使用に関するものである。
【0015】
JP−A−2000−290312号は、N−ヒドロキシイミド化合物を触媒として使用して、酸素原子を含有するガスにより種々のポリマーを変性する方法を記載している。この方法は、ポリマーの主鎖を切断せずにポリマー中に極性基を効果的に導入することを可能にし、その結果、帯電防止性に優れたポリマーが得られる。
【0016】
しかしながら、これらの酸化反応は、酢酸などの極性溶媒の存在下で、即ち、酸素を能動的に吸収する溶媒の存在下で生じ得る。これらの反応は、液体相と液体相との間又は固体相と液体相との間に生じるので、遷移金属の関与及び液体中で生じる触媒の流れに基づいている。他方では、酸素吸収材料は、酸素を吸収する場合でもその固形状態を維持することが要求されている。従って、酸素吸収材料中で起こることが要求される反応は、固体相と蒸気相との間に生じる反応である。しかしながら、かかる反応の発生する可能性は全く研究されていなかった。
【0017】
従って、包装されたアイテム中の酸素濃度を維持又は低減するための多様な手法は進歩したが、これらを利用する改良された酸素捕捉組成物及び包装材が要求され続けている。
【0018】
従って、本発明の課題は、改良された酸素捕捉組成物及び包装材を提供することである。別の目的は、低コストの、効率性の改良された酸素捕捉組成物を提供することである。別の目的は、広範の活性バリア包装フィルム及びシート、例えば、積層及び同時押出しされた多層フィルム及びシートにおいて、比較的低濃度でも、効率的に使用できる酸素捕捉組成物を提供することである。別の目的は、外部酸素の容器内への通過を減速することによって、容器内に存在する酸素を吸収することによって、又はその両方によって酸素に敏感な製品の保存性を高めることができる活性バリア包装容器を提供することである。他の目的は当業者に明らかである。
【0019】
本発明内で解決された課題は、熱安定性の保護された環状N−ヒドロキシイミド誘導体、被酸化性の基質と組み合わせた遷移金属触媒、例えば、これに限定されないが、アルファ及び/又はベータピネン及び/又はd−リモネンをベースとしたポリテルペン樹脂の使用を要求し、これは透明な食品包装の酸素捕捉用途のための有機触媒酸化添加剤として使用される。触媒自体の使用を記載する幾つかの例の他に、分解プロセスを開始させるために光、湿気、及び/又は熱を使用する好適な触媒前駆体の例も挙げられる。有機酸化促進剤の触媒的な役割は、以下のスキームにまとめられ、N−ヒドロキシナフタルイミドを例として考える:
【化1】

【0020】
樹脂の要求に従って環状N−ヒドロキシイミド誘導体を設計することによって、極性を容易に調整して塩基性の核の置換パターンを変化させることができる。ポリオレフィンなどの無極性樹脂は、親油性の置換基、例えば、分枝鎖状の及び直鎖状のアルキル鎖を要求するが、更に極性の樹脂のために設計された環状のN−ヒドロキシイミド、例えば、ポリビニルアルコールは、変性された更に親水性の結合基、例えば、ポリエチレングリコール又はポリヒドロキシ化合物、例えば、糖であってよい。
【0021】
環状イミドのN−ヒドロキシ部分の水素が異なる置換基で置換される時に特に注目される。このクラスの分子の場合、有機基質の酸化に対して活性な、活性ニトロキシルラジカル種の形成は、熱、光及び/又は湿気によって開始することができ、その際、ポリマーの酸化は、遷移金属触媒、他の助触媒、ラジカル開始剤、光増感剤又は開始剤、第一酸化剤又はそれらの混合物の存在下又は不在下の両方で無関係に起こり得る。
【化2】

【0022】
以下のオリゴマー及びモノマー分子は上記のコンセプトの例を示す:
モノマーNHPI誘導体:
【化3】

オリゴマーNHPI誘導体:
【化4】

【0023】
最終製品は、食品包装用途のための任意の種類のプラスチック製品であってよく、これは増大した酸素捕捉活性を必要とする。例えば、ポリマー成分は、単一層又は多層のプラスチックフィルム、シート、積層板、トレイ、瓶、発泡スチロールカップ、ブリスターパッケージ、箱、パッケージ包装を製造するために使用されてよい。これらの物品は、当業者が利用可能な任意の方法、例えば、これらに限定されないが、押出成形、押出ブロー成形、フィルムキャスティング、フィルムブロー成形、圧延、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、熱成形、紡績、インフレーション法、及び回転成形によって製造されてよい。
【0024】
環状N−ヒドロキシイミド誘導体、遷移金属触媒、被酸化性基質及び任意に他の追加成分は、同時に又は連続して、又は実際の処理工程の直前でもポリマー成分と混合することができる。
【0025】
従って本発明は以下のものを含む酸素捕捉組成物に関する:
(I)ポリマー樹脂、好ましくは以下のような熱可塑性ポリマー:
− オレフィンモノマーのホモポリマー及びコポリマー、例えば、エチレン及びプロピレン、また、より高級な1−オレフィン、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン又は1−オクテン。好ましいものは、ポリエチレンLDPE及びLLDPE、HDPE及びポリプロピレン;
− オレフィンモノマーとジオレフィンモノマー、例えば、ブタジエン、イソプレン及び環状オレフィン、例えば、ノルボルネンとのコポリマー及びそれらのホモポリマー;
− 1種以上の1−オレフィン及び/又はジオレフィンと、一酸化炭素との及び/又は他のビニルモノマー、例えば、これらに限定されないが、アクリル酸とその対応するアクリルエステル、メタクリル酸とその対応するエステル、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルケトン、スチレン、マレイン酸無水物及び塩化ビニルとのコポリマー;
− ポリビニルアルコール;
(II)以下に定義される環状オキシイミドのコア、特に以下の表に示された化合物をベースとした有機酸化添加剤:
【表1】

【0026】
幾つかの更なる例は以下のものである:
【表2】

【0027】
酸化添加剤は、ポリマー樹脂を基準として、合計で0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%、最も好ましくは0.1〜5質量%の濃度で存在してよい;
(III)Co、Ce、Mn、Cu、Ni、Vdをベースとした金属塩。好ましくは、これらの塩は、炭素数C12〜C36の範囲の脂肪酸との金属塩である。最も好ましいものは、パルミチン酸(C16)、ステアリン酸(C18)、オレイン酸(C18)、リノール酸(C18)及びリノレン酸(C18)の金属カルボン酸塩である。好ましくは、遷移金属塩は、ポリマー樹脂を基準として0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%、最も好ましくは0.1〜5質量%の合計濃度で存在してよいマンガンである。また安息香酸などの芳香族酸も可能である。これらの塩の使用の例はUS−A−3,840,512号及びUS−A−4,101,720号に示されている;
(IV)犠牲被酸化性基質、例えば、ポリブタジエン、ポリエステル、スクアラン、スクアレン、ポリスチレン、ポリリモネン、ポリアルファピネン、ポリベータピネン、ポリノルボルネン、ポリ乳酸、直鎖状及び分枝鎖状のアルキル鎖アルコール(R:C〜C30)の混合物を利用することができる。好ましくは、これらの被酸化性基質は、ポリマー樹脂を基準として0.001〜10質量%、好ましくは0.01〜5質量%、最も好ましくは0.1〜5質量%の合計濃度で存在し;そして任意に、
(V)追加成分。
【0028】
任意の追加成分として以下のものが挙げられる:
− 充填剤及び強化材、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、タルク、カオリン、マイカ、硫酸バリウム、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉、他の天然物の粉末、合成繊維、充填剤として使用されるステアリン酸塩、例えばステアリン酸カルシウム又はステアリン酸亜鉛;
− 顔料、例えば、カーボンブラック、ルチル型又はアナターゼ型の二酸化チタン、及び他の着色顔料;
− 光安定剤、酸化防止剤及び/又は更なる光安定剤、例えば:
1. アルキル化モノフェノール、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、ノニルフェノール(側鎖内で直鎖状又は分枝鎖状であってよい)、例えば、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデカ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデカ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデカ−1’−イル)フェノール、及びそれらの混合物。
【0029】
2. アルキルチオメチルフェノール、例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
【0030】
3. ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
【0031】
4. トコフェロール、例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール及びそれらの混合物(ビタミンE)。
【0032】
5. ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、例えば、2,2’−チオビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−sec−アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
【0033】
6. アルキリデンビスフェノール、例えば、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)−フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル−フェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−tert−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0034】
7. O−、N−及びS−ベンジル化合物、例えば、3,5,3’,5’−テトラ−tert−ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0035】
8. ヒドロキシベンジル化マロネート、例えば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
【0036】
9. 芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0037】
10. トリアジン化合物、例えば、2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
【0038】
11. ベンジルホスホネート、例えば、ジメチル−2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
【0039】
12. アシルアミノフェノール、例えば、4−ヒドロキシラウルアニリド(hydroxylauranilide)、4−ヒドロキシステアルアニリド、オクチルN−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0040】
13. β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、以下のものとのエステル:一価又は多価アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0041】
14. β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と、一価又は多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン;3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]−ウンデカンとのエステル。
【0042】
15. β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、一価又は多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0043】
16. 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸と、一価又は多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0044】
17. β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(Naugard(登録商標)XL−1、供給元Uniroyal)。
【0045】
18. アスコルビン酸(ビタミンC)。
【0046】
19. アミン系酸化防止剤、例えば、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−tert−オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えば、p,p’−ジ−tert−オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチル−アミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、tert−オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノアルキル化及びジアルキル化tert−ブチル/tert−オクチルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化tert−ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノアルキル化及びジアルキル化tert−ブチル/tert−オクチルフェノチアジンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化tert−オクチル−フェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブト−2−エン。
【0047】
20. 2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−sec−ブチル−5’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール];2−[3’−tert−ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールと、ポリエチレングリコール300とのエステル交換反応生成物;
【化5】

(式中、R=3’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニル、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェニル]−ベンゾトリアゾール;2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)−フェニル]−ベンゾトリアゾール。
【0048】
21. 2−ヒドロキシベンゾフェノン類、例えば、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシ及び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。
【0049】
22. 置換された及び置換されていない安息香酸のエステル、例えば、4−tert−ブチル−フェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレソルシノール、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)レソルシノール、ベンゾイルレソルシノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0050】
23. アクリレート類、例えば、エチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメート、N−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン、ネオペンチルテトラ(α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート。
【0051】
24. 立体障害アミン類、例えば、炭酸ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラ−メチル−4−ピペリジル)エステル、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−tert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状又は環状縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖状又は環状縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−と4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの混合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合物(CAS登録番号[136504−96−6]);1,6−ヘキサンジアミンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン、並びにN,N−ジブチルアミンと4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合物(CAS登録番号[192268−64−7]);N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4,5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ−[4,5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、N,N’−ビス−ホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物−α−オレフィンコポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物、2,4−ビス[N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N−ブチルアミノ]−6−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジン、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、5−(2−エチルヘキサノイル)−オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、Sanduvor(Clariant;CAS登録番号[106917−31−1]、5−(2−エチルヘキサノイル)オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、2,4−ビス−[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−ピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンとN,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン)との反応生成物、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペラジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペラジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン。
【0052】
25. オキサミド類、例えば、4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブトキサニリド(butoxanilide)、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブトキサニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2’−エトキサニリド(ethoxanilide)、及びその2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−tert−ブトキサニリドとの混合物、o−及びp−メトキシ−二置換オキサニリドとの混合物、並びにo−及びp−エトキシ−二置換オキサニリドとの混合物。
【0053】
26. 2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、例えば、2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(4−[2−エチルヘキシルオキシ]−2−ヒドロキシフェニル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0054】
− 加工用添加剤、例えば、すべり防止/粘着防止剤、可塑剤、蛍光増白剤、帯電防止剤及び発泡剤;
− 酸化防止剤は、加工及び発泡工程の間、ポリマーを安定させる量で存在してよいが、分解を妨げないために多量は望ましくない。
【0055】
本発明は特に、光及び/又は熱及び/又は湿気によって開始される促進された酸素捕捉性を有するポリマー物品に関し、該物品は下記を含有する組成物で作られている:
(A)天然ポリマー及び/又は合成ポリマー、好ましくは、オレフィンモノマーのホモポリマー及びコポリマーをベースとした前記ポリマー及び
(B)以下の式(I)の環状オキシイミドをベースとする分解促進剤
【化6】

(式中、
nは1、2又は4であり;
Xは>C=O、>S(O)又は>C(X)(X)であり;
及びXは互いに独立して水素、C〜C20アルキル、置換されていない又は1、2又は3個の同一又は異なるC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;又は置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニルであり;
YはC〜C30アルキル、C〜C30アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルケニル;炭素数6〜10の二環式又は三環式ヒドロカルビル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたジフェニルメチル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたトリフェニルメチル;C〜C30アシル、−COOY、C〜C30スルホニル、−Si(Y又は−Si(OYであり;
、Y及びYは互いに独立して水素、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニル;あるいは置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜Cフェニルアルキルであり;且つ
Zは有機ラジカルであるが;
但し、
(1)YがC〜C30アルキル、C〜C30アルケニル又はC〜C30スルホニルである時、成分(A)はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーであるか又はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーと別の合成ポリマーとのブレンドであり;且つ
(2)nが2又は4であると同時に、成分(A)がポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーであるか又はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーと別の合成ポリマーとのブレンドである時、Yは更に水素であることを条件とする)。
【0056】
ラジカルYは好ましくは水素とは異なる。
【0057】
好ましい実施態様の1つによれば、Zは1つ以上の芳香族基を含有する有機ラジカルである。
【0058】
nが1である時、Zは特に式(l−a)、(l−b)、(l−c)、(l−d)、(l−e)、(l−f)、(l−g)、(l−h)、(l−i)、(l−j)、(l−k)、(l−l)、(l−m)又は(l−n)
【化7】

の基であり、
式(l−a)〜(l−d)及び(l−k)〜(l−n)の芳香族環及び式(l−e)〜(l−j)の残基は任意に、ヒドロキシ、C〜C30アルキル、C〜C30アルキルオキシ、C〜C30アルケニル、C〜C30アルケニルオキシ、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキルオキシ;C〜C18アリール、C〜C18アリールオキシ、C〜C30カルボキシラート、C〜C30カルボキサミド、C〜C30アシルオキシ、C〜C30アシル、C〜C30スルホニル、−S−Z100、−S(O)(N(Z101)、−N(Z102、−F、−Cl、−Br、−NO又は−COOHからなる群から選択される1つ以上のラジカルによって置換され;
100、Z101、Z102及びZは互いに独立して水素、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニル;あるいは置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキルであり;且つ
nが2である時、Zは特に式(ll−a)、(ll−b)、(ll−c)又は(ll−d)
【化8】

の基であり、
式(ll−a)〜(ll−c)の芳香族環は任意に、ヒドロキシ、C〜C30アルキル、C〜C30アルキルオキシ、C〜C30アルケニル、C〜C30アルケニルオキシ、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキルオキシ;C〜C18アリール、C〜C18アリールオキシ、C〜C30カルボキシラート、C〜C30カルボキサミド、C〜C30アシルオキシ、C〜C30アシル、C〜C30スルホニル、−S−Z100、−S(O)(N(Z101、−N(Z102、−F、−Cl、−Br、−NO又は−COOHからなる群から選択される1つ以上のラジカルによって置換され;
は>C=O、−O−、−S−、>N−R、>S=O又は−S(O)−、C〜C30ジアシル、C〜C30ジ(アシルオキシ)、C〜C45ジカルボキシレート、C〜C45ジ(カルボキサミド)、ジアミン又はジアミドであり;
及びZは互いに独立して>C=O、−O−、−S−、>N−R、>S=O又は−S(O)−であり;
及びRは互いに独立して水素、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニル;あるいは置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニルで置換されたC〜Cフェニルアルキルであり;
nが4である時、Zは式(lll−a)
【化9】

の基である。
【0059】
炭素数30までのアルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1−メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル及びエイコシルである。一般に、C〜C20アルキル、特にC〜C20アルキル又はC〜C20アルキルが好ましい。Z、R及びRは互いに独立して例えば、C〜Cアルキルである。
【0060】
〜C30−アルキルオキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、2−エチルブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、1−メチルペンチルオキシ、1,3−ジメチルブチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、1−メチルヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、イソヘプチルオキシ、1,1,3,3−テトラメチルブチルオキシ、1−メチルヘプチルオキシ、3−メチルヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、1,1,3−トリメチルヘキシルオキシ、1,1,3,3−テトラメチルペンチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、ウンデシルオキシ、1−メチルウンデシルオキシ、ドデシルオキシ、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシルオキシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタデシルオキシ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ、オクタデシルオキシ及びエイコシルオキシである。C〜C20−アルキルオキシが好ましい。
【0061】
炭素数30までのアルケニルの例は、アリル、2−メタリル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル及びオレイルである。1位の炭素原子は好ましくは飽和している。C〜C18−アルケニルが特に好ましい。
【0062】
〜C30−アルケニルオキシの例は、アリルオキシ、2−メタリルオキシ、ブテニルオキシ、ペンテニルオキシ、ヘキセニルオキシ及びオレイルオキシである。C〜C18アルケニルオキシが特に好ましい。
【0063】
置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキルの例は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロドデシル及び2−メチルシクロヘキシルである。置換されていない又はメチルによって置換されたC〜Cシクロアルキルが好ましい。
【0064】
置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキルオキシの例は、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシ、シクロドデシルオキシ及び2−メチルシクロヘキシルオキシである。置換されていない又はメチルによって置換されたC〜Cシクロアルキルオキシが好ましい。
【0065】
置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルケニルの例は、シクロヘキセニル及びメチルシクロヘキセニルである。
【0066】
〜C18アリールの例は、任意に置換され得るフェニル及びナフチルである。置換されていない又は置換されたフェニルが好ましい。
【0067】
1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニルの例は、4−メチルフェニル、2−エチルフェニル、4−エチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、4−sec−ブチルフェニル、4−イソブチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,6−ジエチルフェニル、2−エチル−6−メチルフェニル及び2,6−ジイソプロピルフェニルである。
【0068】
〜C18アリールオキシの例は、任意に置換され得るフェニルオキシ及びナフチルオキシである。置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニルオキシが好ましい。4−メチルフェニルオキシ、2−エチルフェニルオキシ、4−エチルフェニルオキシ、4−イソプロピルフェニルオキシ、4−tert−ブチルフェニルオキシ、4−sec−ブチルフェニルオキシ、4−イソブチルフェニルオキシ、3,5−ジメチルフェニルオキシ、3,4−ジメチルフェニルオキシ、2,4−ジメチルフェニルオキシ、2,6−ジエチルフェニルオキシ、2−エチル−6−メチルフェニルオキシ及び2,6−ジイソプロピルフェニルオキシが特に好ましい。
【0069】
1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたジフェニルメチルの例はジ[メチル−フェニル]メチルである。
【0070】
1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたトリフェニルメチルの例はトリス[メチル−フェニル]メチルである。
【0071】
置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキルの例は、ベンジル、2−フェニルエチル、メチルベンジル、ジメチルベンジル、トリメチルベンジル及びtert−ブチルベンジルである。
【0072】
炭素数30までのアシルの例は、C〜C30アルカノイル、C〜C30アルケノイル及び置換されていない又は置換されたベンゾイルである。C〜C20アルカノイル、C〜C20アルケノイル及び置換されたベンゾイルが好ましい。アセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキサノイル、オクタノイル、ベンゾイル、アクリロイル及びクロトノイルが更に特定の例である。以下の式の基
【化10】

並びにC〜C20アルカノイル及びC〜C20アルケノイルが特に好ましい。
【0073】
〜C30スルホニルの好ましい例は、以下の基
【化11】

であり、式中、AはC〜C30アルキル、C〜C30アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜C20アルキルによって置換されたフェニル;あるいは置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキルである。特に好ましいラジカルは
【化12】

であり、これは任意に置換されてよい。スルホニルの更なる例は
【化13】

である。
【0074】
炭素数6〜10の二環式又は三環式ヒドロカルビルの例は以下のものである:
【化14】

【0075】
〜C30カルボキシレートの好ましい例は以下の基
【化15】

であり、式中、AはC〜C29アルキル、C〜C18アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニル;あるいは置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキルである。
【化16】

が特に好ましい。
【0076】
〜C30カルボキサミドの好ましい例は以下の基
【化17】

(式中、A’はAの定義の1つを有する)
であり、
【化18】

が特に好ましい。
【0077】
〜C30アシルオキシの例は、C〜C20アルカノイルオキシ、C〜C20アルケノイルオキシであり且つ置換されたベンゾイルオキシが好ましい。アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、オクタノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、アクリロイルオキシ及びクロトノイルオキシが更に特別な例である。C〜C20アルカノイルオキシ、C〜C20アルケノイルオキシ及びベンゾイルオキシが特に好ましい。
【0078】
〜C30ジアシルの好ましい例は、以下の基
【化19】

であり、式中、AはC〜C20アルキレン;酸素、硫黄又は>N−R(ここでRはRの意味の1つを有する)によって中断されたC〜C20アルキレン;C−C12アルケニレン、C−C12アルキニレン、C−C12シクロアルキレン、C−C12シクロアルキレン−(C−Cアルキレン)−C−C12シクロアルキレン、C−Cアルキレン−(C−C12シクロアルキレン)−C−Cアルキレン、フェニレン、フェニレン−(C−Cアルキレン)−フェニレン又はC−Cアルキレン−フェニレン−C−Cアルキレンである。
【0079】
〜C30ジ(アシルオキシ)の好ましい例は以下の基
【化20】

(式中、AはAの定義の1つを有する)
である。
【0080】
〜C45ジカルボキシレートの好ましい例は以下の基
【化21】

(式中、AはAの定義の1つを有する)
である。更に好ましい例は
【化22】

である。
【0081】
〜C45ジ(カルボキサミド)の好ましい例は以下の基
【化23】

であり、式中、A’はAの定義の1つを有する。
【0082】
ジアミンの好ましい例は以下の基
【化24】

であり、式中、R及びRは互いに独立してRの意味の1つを有し且つAはAの意味の1つを有する。
【0083】
ジアミドの好ましい例は以下の基
【化25】

であり、式中、R及びRは互いに独立してRの定義の1つを有し且つAはAの定義の1つを有する。
【0084】
炭素数20までのアルキレンの例は、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、デカメチレン及びドデカメチレンである。
【0085】
炭素数20までであり且つ酸素、硫黄又は>N−Rによって中断されたアルキレンの例は、3−オキサペンタン−1,5−ジイル、4−オキサヘプタン−1,7−ジイル、3,6−ジオキサオクタン−1,8−ジイル、4,7−ジオキサデカン−1,10−ジイル、4,9−ジオキサドデカン−1,12−ジイル、3,6,9−トリオキサウンデカン−1,11−ジイル、4,7,10−トリオキサトリデカン−1,13−ジイル、3−チアペンタン−1,5−ジイル、4−チアヘプタン−1,7−ジイル、3,6−ジチアオクタン−1,8−ジイル、4,7−ジチアデカン−1,10−ジイル、4、9−ジチアドデカン−1,12−ジイル、3,6,9−トリチアウンデカン−1,11−ジイル、4,7,10−トリチアトリデカン−1,13−ジイル及び−CHCHCH−N(R)−CHCH−N(R)−CHCHCH−、特に−CHCHCH−N(CH)−CHCH−N(CH)−CHCHCH−である。
【0086】
〜C12アルケニレンの例は3−ヘキセニレンである。
【0087】
〜C12アルキニレンの例は
【化26】

である。
【0088】
〜C12アルキニレンが好ましい。
【0089】
〜C12シクロアルキレンの例はシクロヘキシレンである。
【0090】
〜C12シクロアルキレン−(C〜Cアルキレン)−C〜C12シクロアルキレンの例はメチレンジシクロ−ヘキシレン及びイソプロピリデンジシクロヘキシレンである。
【0091】
〜Cアルキレン−(C〜C12シクロアルキレン)−C〜Cアルキレンの例はシクロヘキシレンジメチレンである。
【0092】
フェニレン−(C〜Cアルキレン)−フェニレンの例はメチレンジフェニレンである。
【0093】
〜Cアルキレン−フェニレン−C〜Cアルキレンの例はフェニレンジメチレンである。
【0094】
ラジカルXの好ましい例は>C=O、>S(O)、>CH、>C(CH及び>C(フェニル)である。>C=OのようなXが特に好ましい。
【0095】
nは好ましくは1又は2であり、
n=1の場合、Zは好ましくは式(l−a)又は(l−d)の基であり、n=2の場合、Zは好ましくは式(ll−a)又は(ll−c)の基である。
【0096】
基(l−a)の好ましい例は式(l−a−1)
【化27】

の残基である。
【0097】
特に好ましい本発明の実施態様は以下のものである:
1)上記で定義されたポリマー物品、その際、Yは水素であり、
nが1である時、Zは式(l−b)、(l−c)、(l−d)、(l−j)、(l−k)、(l−l)、(l−m)又は(l−n)の基であり、且つ
nが2である時、Zは式中、(ll−a)、(ll−b)、(ll−c)又は(ll−d)の基である。
【0098】
2)上記で定義されたポリマー物品、その際、
nが1である時、Zは置換されていない又はC〜C30カルボキシレート又はC〜C30カルボキサミドによって置換された式(l−a)の基であり;且つ
nが2である時、Zは式(ll−a)又は(ll−c)の基である。
【0099】
3)上記で定義されたポリマー物品、その際、
nが1である時、Zは−COOHによって芳香環上で置換された式(l−a)の基、以下の式
【化28】

のC〜C22アルキルカルボキシレート
又は以下の式
【化29】

のC〜C22アルキルカルボキサミド
又は式(l−d)の基であり、且つ
nが2である時、Zは式(ll−c)の基であり、その際、Zは以下の式
【化30】

のジカルボキシレート
又は以下の式
【化31】

のジ(カルボキサミド)である。
【0100】
4)上記で定義されたポリマー物品、その際、YはC〜C30アルキル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたトリフェニルメチル;C〜C30アシル、−COOY、C−C30スルホニル又は−Si(Yであり;且つY及びYはC〜C18アルキル又は置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニルである。
【0101】
5)上記で定義されたポリマー物品、その際、nは1又は2であり、
nが1である時、Zは式(l−a)又は(l−d)の基であり、式(l−a)又は(l−d)の芳香環は任意にC〜C30カルボキシレート又は−COOHによって置換され;
nが2である時、Zは式(ll−a)又は(ll−c)の基であり、且つ
は>C=O又はC−C45ジカルボキシレートである。
【0102】
6)上記で定義されたポリマー物品、その際、
nは1又は2であり、
YはC〜C30アルキル、トリフェニルメチル、ベンジル、C〜C30アルカノイル、
【化32】

−COOY(ここでYはC〜C18アルキル;トシル又はtert−ブチルジフェニルシラニルである)であり、nが2である時、Yは追加的に水素であり;
nが1である時、Zは以下の式
【化33】

の基であり、
はCOOH又は−COO−(C−C20アルキル)であり;
nが2である時、Zは以下の式
【化34】

の基である。
【0103】
7)上記で定義されたポリマー物品、その際、成分(B)は以下の式
【化35】

の化合物である。
【0104】
挙げられた例の合成は、以下の実施例に記載される通りに最良に実施される。実施例は本発明をさらに詳細に説明する。全てのパーセント及び部は、特段記載されない限り、質量に対するものである。
【0105】
種々の添加剤の導入を、熱的コンパウンディング工程において最適に実施し、酸化添加剤と任意の添加剤とを完全に混合し、その後、物理的ブレンドを高温で押出す。典型的には、適したスクリュー形状を有する押出機を、この工程で使用する。添加剤を、異なる方法で製造された予備調製マスターバッチの形で添加してもよい。所望の物品の製造のために、物品の最終形態に応じて、任意の適切な機械、例えば、フィルムの場合にブロー押出機、シートの場合にキャスト押出し機又は射出成形機を使用してよい。
【0106】
酸化添加剤:出発材料の入手容易性:
挙げられた実施例1〜6の出発材料は、例えば、以下の市販の化合物である:
N−ヒドロキシフタルイミド
ピロメリト酸二無水物
フタル酸無水物
N−ドデシルベンゼン
ヒドロキシルアミン塩酸塩
マンガンステアレート
ポリ−アルファ−ピネン
ポリ−ベータ−ピネン
ポリリモネン。
【0107】
使用できる他の塩基核は以下のものである:
無水トリメリト酸無水物
N−ヒドロキシ1,8−フタルイミド
ペリレンテトラカルボン酸
サッカリン。
【0108】
変性を、市販の化合物、例えば、ステアロイルクロリド、塩化p−トルエンスルホニル、トリチルクロライドを用いて行った。
【表3】

【表4】

【0109】
以下の実施例1、3及び5の化合物を、WO2007/028731A1号に開示された手順に従って調製した。
【0110】
実施例2:ジフェニルオキシ−1,8−ナフタルイミド
【化36】

機械攪拌器、熱電対、滴下漏斗及び凝縮器を装備した四ツ口丸底フラスコを、200mlのDMA、17.8gのトリエチルアミン及び24.9gのジフェニルクロロメタン及び25gのN−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミドで連続的に充填する。次に、撹拌した混合物を90℃で8時間加熱する。反応混合物を次いで室温に冷却し、沈降物を溶液から濾別し、水で複数回洗浄し、そして100℃の真空下のオーブン内で乾燥させる。生成物は白色固体として得られる。
【0111】
実施例4:N−p−トルエン−4−スルホニルオキシナフタルイミド
【化37】

機械攪拌器、熱電対、滴下漏斗及び凝縮器を装備した四ツ口丸底フラスコを、200mlのTHF、17.8gのトリエチルアミン及び25gのN−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミドで連続的に充填する。次に、この撹拌した混合物に、室温で、23.5gの塩化p−トルエンスルホニルをゆっくりと添加し;次いで反応液を4時間加熱還流する。反応混合物を次いで室温に冷却し;沈降物を溶液から濾別し、水で複数回洗浄し、そして100℃の真空下のオーブン内で乾燥させる。生成物は白色固体として得られる。
【0112】
実施例6:アクリロキシ−1,8−ナフタルイミド
【化38】

機械攪拌器、熱電対、滴下漏斗及び凝縮器を装備した四ツ口丸底フラスコを、500mlのTHF、11.44gのトリエチルアミン及び20gのN−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミドで連続的に充填する。9.34gのアクリロイルクロリドを混合物にゆっくりと添加し、反応液を室温で16時間撹拌する。白色沈殿物を濾過し、溶液を減圧下で除去すると橙色固体が得られ、これを200mlのイソプロパノールから白色固体として結晶化させ、そして100℃の真空下のオーブン内で乾燥させる。
【0113】
実施例7:トリ−(トリチルオキシ)−1,8−ナフタルイミド
【化39】

機械攪拌器、熱電対、滴下漏斗及び凝縮器を装備した四ツ口丸底フラスコを、200mlのDMF中の、25.0gのN−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミド、17.76gのトリエチルアミンで連続的に充填する。32.69gのトリチルクロライドをゆっくりと混合物に添加し、反応液を室温で16時間撹拌する。白色沈殿を濾過し、HO、ヘキサン、THFで洗浄し、最終的に100℃の真空下のオーブン内で乾燥させる。
【0114】
実施例8:
【化40】

機械攪拌器、熱電対、滴下漏斗及び凝縮器を装備した四ツ口丸底フラスコを、400mlのTHF中で、20.0gの化合物6、63.86gのブチルメタクリレート及び4.0gのAIBNで連続的に充填する。この混合物を4時間、加熱還流する。次に溶媒を除去し、400mlのCHCl中に溶解した固体を、HOで洗浄し、有機相をNaSOで乾燥させる。溶媒を除去すると淡黄色固体が得られ、これを100mlの冷MeOHで洗浄し、最終的に90℃の真空下のオーブン内で乾燥させる。
【0115】
Riblene GP20(登録商標)低密度ポリエチレンは、Polimeri Europaから得られ;DercolyteはLes Derives Resiniques & Terpeniquesから得られるポリテルペン製品であり;ステアリン酸マンガン、Mn(C1835はShepherd Chemical Companyから購入され、そしてShelf−plus O 2400(登録商標)はALBISから得られた。
【0116】
比較試料1:
Shelfplus O 2400(登録商標)と低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを、最終的な鉄濃度が5.0質量%になるように1:1の比で混合した。化合物をOMCパイロット二軸スクリュー押出機(19mmのスクリュー直径及び1:25の比を有する、モデルEBV19/25)を用いて調製し、50ミクロンの厚さのフィルムをCollin Cast Flat−die Extruder model 30x25L/D(30mmのスクリュー直径、1:25の直径/長さ比)を用いて調製した。
【0117】
比較試料2:
2.0%のポリテルペン樹脂Dercolyte(登録商標)と、低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0118】
比較試料3:
0.2%のステアリン酸マンガンと、低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0119】
本発明の試料4:
2.0%のポリテルペン樹脂Dercolyte(登録商標)、0.2%のステアリン酸マンガン及び0.2%の実施例2と、低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0120】
本発明の試料5:
2.0%のポリテルペン樹脂Dercolyte(登録商標)、0.2%のステアリン酸マンガン及び0.2%の実施例3と、低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0121】
本発明の試料6:
2.0%のポリテルペン樹脂Dercolyte(登録商標)、0.2%のステアリン酸マンガン及び0.2%の実施例4と、低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0122】
本発明の試料7:
2.0%のポリテルペン樹脂Dercolyte(登録商標)、0.2%のステアリン酸マンガン及び0.2%の実施例5と、低密度のポリエチレン、Ribleneとを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0123】
本発明の試料8:
2.0%のポリテルペン樹脂Dercolyte(登録商標)、0.2%のステアリン酸マンガン及び0.2%の実施例7と、低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0124】
本発明の試料9:
2.0%のポリテルペン樹脂Dercolyte(登録商標)、0.2%のステアリン酸マンガン及び0.45%の実施例8と、低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0125】
本発明の試料10:
2.0%のポリテルペン樹脂Dercolyte(登録商標)及び0.2%のステアリン酸マンガンと、低密度のポリエチレン、Riblene(登録商標)とを混合した。化合物及びフィルムを比較試料1に記載される通りに調製した。
【0126】
次に各試料のフィルムの幾つかのアリコートを、500mlの密封されたフラスコ内で空気(20.7%のO)に暴露させた。該フラスコには隔壁が備わっており、これは分析のために幾つかの間隔でシリンジを使用して内側の雰囲気の一部を抜き取ることを可能にする。酸素濃度の測定を、Mocon Pac Check450ヘッドスペース分析器を使用して28日間にわたって実施した。比較試料1中の実際の鉄濃度を、ICP−OES(Inductively Coupled Plasma−Optical Emission Spectrometer、Perkin Elmer Optima Series 4200DV)によって測定した。ml O/g 活性な捕捉剤に関する結果を表1に示す。
【0127】
表1:
6つの異なるLDPEフィルムについて平均した酸素捕捉活性(ml O/g 捕捉剤)を28日後に測定した。比較試料1の場合:活性捕捉剤のg=フィルム中の鉄のg;全ての他の場合:活性捕捉剤のg=Dercolyteのg+金属錯体のg+ニトロキシル分子のg。
【表5】

【0128】
酸素取り込み方法の説明:
膜厚を測定し、4.0グラムのフィルムを計量する。押し出されたフィルムを折りたたみ且つ清浄な500mlの密封されたガラス製容器内に置く。15mlの脱イオン水を含有するバイアルを追加して、ガラス製容器内部で100%の相対湿度を生じさせる(比較試料1についてのみ)。
【0129】
0日目の大気中の酸素含有量(即ち、密封されたガラス製容器内の初期の酸素含有量に等しい)を試験し、且つMocon Oxygen Analyzerを使用して記録する。
【0130】
試験フィルム及び水のバイアルを有するガラス製容器を、22℃(一般に室温)で28日間貯蔵する。
【0131】
密封されたガラス製容器内の酸素含有量を、Mocon Oxygen Analyzerを使用して28日目に試験し且つ記録する。
【0132】
密封されたガラス製容器内に置かれた測定された酸素濃度に基づいて、捕捉剤のグラム当たり吸収された酸素の体積を以下の式を用いて計算した:
吸収された酸素(ml/g)={(%O−(%O0.01/(W/W
式中、
(%O 密封されたガラス製容器内の初期の酸素濃度(%)
(%O 試験日の密封されたガラス製容器内の酸素濃度(%)
0.01: 換算係数
: 密封されたガラス製容器の自由空気量(ml)(バイアル及びフィルムによって占められる密封されたガラス製容器のより少ないスペースの合計体積、典型的には440ml)
: ガラス容器内に置かれたフィルムの質量(典型的には4.0g)
: ブレンドを作るために使用される酸素捕捉剤の質量(g)
: ブレンドの合計質量(g)
【0133】
本発明は、酸素捕捉活性が要求される包装の全分野に適用できる。
【0134】
例えば、ポリマー物品は、プラスチックフィルム、シート、積層板、袋、瓶、発泡スチロールカップ、調理具、ブリスターパッケージ、箱、パッケージ包装を製造するために使用されてよい。これらの物品は、当業者が利用可能な任意の方法、例えば、これらに限定されないが、押出成形、押出ブロー成形、フィルムキャスティング、フィルムブロー成形、圧延、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、熱成形、紡績、インフレーション法、及び回転成形によって製造されてよい。特に、これは変性雰囲気(CO、N)の食品包装の分野において興味深い。酸素の取り込み速度は、単純に添加剤の濃度を変えることによって調整できる、即ち、より高い酸素捕捉性が望ましい場合、より多量の添加剤が添加される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸素捕捉組成物であって、
(I)ポリマー樹脂、
(II)環状オキシイミドをベースとした有機酸化添加剤、
(III)金属塩、好ましくは遷移金属塩、
(IV)犠牲被酸化性基質、及び任意に、
(V)追加成分
を含むが、但し成分(I)と(IV)とが異なることを条件とする、酸素捕捉組成物。
【請求項2】
成分(II)がポリマー樹脂を基準として、0.001〜10質量%の量で存在し、
成分(III)がポリマー樹脂を基準として、0.001〜10質量%の量で存在し、
成分(IV)がポリマー樹脂を基準として、0.001〜10質量%の量で存在し、且つ任意に、
成分(V)がポリマー樹脂を基準として、0.001〜10質量%の量で存在する、請求項1に記載の酸素捕捉組成物。
【請求項3】
ポリマー樹脂がオレフィンモノマーのホモポリマー及びコポリマー、オレフィンモノマーとジオレフィンモノマーとのホモポリマー及びコポリマー、環状オレフィン、1つ以上の1−オレフィン及び/又はジオレフィンと一酸化炭素及び/又は他のビニルモノマーとのコポリマー並びにポリビニルアルコールからなる群から選択される熱可塑性ポリマーである、請求項1又は2に記載の酸素捕捉組成物。
【請求項4】
有機酸化添加剤が、N−(トリチルオキシ)−フタルイミド、N−(ステアロイルオキシ)フタルイミド、N−(トルエン−4−スルホニルオキシ)−フタルイミド、N−(2−ベンゾイルベンゾイルオキシ)−フタルイミド、N,N’−ジヒドロキシピロメリト酸ジイミン及びN,N’−ジステアロイルオキシピロメリトイミドからなる群から選択される化合物である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の酸素捕捉組成物。
【請求項5】
Co、Ce、Mn、Cu、Ni、Vdをベースとした金属塩を使用する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の酸素捕捉組成物。
【請求項6】
犠牲被酸化性基質が、ポリブタジエン、ポリエステル、スクアラン、スクアレン、ポリスチレン、ポリリモネン、ポリアルファピネン、ポリベータピネン、ポリノルボルネン、ポリ乳酸、並びに直鎖状及び分枝鎖状のアルキル鎖C〜C30アルコールの混合物からなる群から選択される、請求項1から5までのいずれか1項に記載の酸素捕捉組成物。
【請求項7】
犠牲被酸化性基質がポリテルペン樹脂である、請求項1から5までのいずれか1項に記載の酸素捕捉組成物。
【請求項8】
酸素捕捉組成物が、充填剤、強化材、顔料、光安定剤、酸化防止剤、滑り防止及び粘着防止添加剤、可塑剤、蛍光増白剤、帯電防止剤及び膨張剤を含む群から選択される1つ以上の追加成分を更に含む、請求項1から7までのいずれか1項に記載の酸素捕捉組成物。
【請求項9】
有機酸化添加剤が以下の式(I)
【化1】

(式中、
nは1、2又は4であり;
Xは>C=O、>S(O)又は>C(X)(X)であり;
及びXは互いに独立して水素、C〜C20アルキル、置換されていない又は1、2又は3個の同一又は異なるC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;あるいは置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニルであり;
YはC〜C30アルキル、C〜C30アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルケニル;炭素数6〜10の二環式又は三環式ヒドロカルビル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたジフェニルメチル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたトリフェニルメチル;C〜C30アシル、−COOY、C〜C30スルホニル、−Si(Y又は−Si(OYであり;
、Y及びYは互いに独立して水素、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニル;あるいは置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜Cフェニルアルキルであり;且つ
Zは有機ラジカルであるが;
但し、
(1)YがC〜C30アルキル、C〜C30アルケニル又はC〜C30スルホニルである時、成分(I)はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーであるか又はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーと別の合成ポリマーとのブレンドであり;且つ
(2)nが2又は4であると同時に、成分(I)がポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーであるか又はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーと別の合成ポリマーとのブレンドである時、Yは更に水素であることを条件とする)
の環状オキシイミドである、請求項1に記載の酸素捕捉組成物。
【請求項10】
請求項1に記載の酸素捕捉組成物を含有するポリマー物品。
【請求項11】
フィルム、シート又はラミネートである請求項10に記載のポリマー物品。
【請求項12】
同時押出しされた多層フィルムであるポリマー物品であって、
(A)天然ポリマー及び/又は合成ポリマー、好ましくは、オレフィンモノマーのホモポリマー及びコポリマーをベースとした前記ポリマー及び
(B)以下の式(I)の環状オキシイミドをベースとした有機酸化添加剤
【化2】

(式中、
nは1、2又は4であり;
Xは>C=O、>S(O)又は>C(X)(X)であり;
及びXは互いに独立して水素、C〜C20アルキル、置換されていない又は1、2又は3個の同一又は異なるC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;又は置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニルであり;
YはC〜C30アルキル、C〜C30アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルケニル;炭素数6〜10の二環式又は三環式ヒドロカルビル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたジフェニルメチル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたトリフェニルメチル;C〜C30アシル、−COOY、C〜C30スルホニル、−Si(Y又は−Si(OYであり;
、Y及びYは互いに独立して水素、C〜C18アルキル、C〜C18アルケニル、置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたC〜C12シクロアルキル;置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによって置換されたフェニル;あるいは置換されていない又は1、2又は3個のC〜Cアルキルによってフェニル上で置換されたC〜Cフェニルアルキルであり;且つ
Zは有機ラジカルであるが;
但し、
(1)YがC〜C30アルキル、C〜C30アルケニル又はC〜C30スルホニルである時、成分(A)はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーであるか又はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーと別の合成ポリマーとのブレンドであり;且つ
(2)nが2又は4であると同時に、成分(A)がポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーであるか又はポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーと別の合成ポリマーとのブレンドである時、Yは更に水素であることを条件とする)
を含有する、ポリマー物品。
【請求項13】
食品包装材である請求項12に記載のポリマー物品。
【請求項14】
請求項1に規定された酸素捕捉組成物を食品包装材に用いる使用。
【請求項15】
請求項9に規定された式(I)の環状オキシイミドの酸素捕捉剤としての使用。

【公表番号】特表2013−512977(P2013−512977A)
【公表日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541432(P2012−541432)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【国際出願番号】PCT/EP2010/068372
【国際公開番号】WO2011/067197
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】