説明

信号入出力回路、携帯電話機器および回路検査方法

【課題】外部機器と接続され、データ通信を行っている状態で、イヤホンへの出力回路を検査することが可能な信号入出力回路、携帯電話機器および回路検査方法を提供する。
【解決手段】一の外部入出力端子で外部機器とのデータ送受信およびアナログ信号の入出力を行う構成であり、かつ、前記外部入出力端子の機能切替と、前記データ送受信および前記アナログ信号の入出力の動作可否とを外部機器の制御によって行う構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号入出力回路、携帯電話機器および回路検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機の薄型化・小型化にあたっては、使用部品の小型化が必要であり、外部入出力部のコネクタについては、形状の小型化に加えて、外部入出力部の端子数の削減を行い小型化を図っている。外部入出力部の端子数の削減にあたっては、同一端子に複数の信号を割り当て、携帯電話機の内部回路にて信号線を切り替える構成としている。
【0003】
これに関連した、特許文献1に記載の半導体装置は、LSIパッド1,2の間に端子間の切替回路スイッチ1および切替回路スイッチ2を、それぞれLSI内部に内蔵させて配置され、テスト制御部の制御信号のレベルにより、切り替えを行っている。これによると、テスト時には端子を共有化でき、共有端子の片側のみに検査装置の配線を行うだけで良くなる。
【0004】
また、特許文献2に記載の携帯情報端末は、チャネル/フレーム同期回路、送信信号生成回路、符号化/復号化回路、音声Codec/Decodec回路、同期後信号及びクロック信号線、復号後信号及びクロック信号線、音声Decodec後の信号線およびイヤホン・マイクジャックに接続され、各信号線出力をソフトウェア制御で切り替える切替スイッチを備えている。この構成において、ソフトウェア制御によるBER測定時には、切替スイッチの切り替えを行う。
【0005】
このように、外部入出力部の端子数の削減にあたっては、同一端子に複数の信号を割り当て、携帯電話機の内部回路にて信号線を切り替える構成をとることが好ましい。
【0006】
また、携帯電話機は、外部入出力部を介して外部機器とデータ通信を行い、外部機器の制御により携帯電話機の内部回路の検査を行う機能を有することが好ましい。
【特許文献1】特開2000−155153号公報
【特許文献2】特開2001−326597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、外部機器とのデータ送受信信号とイヤホン用アナログ出力信号を同一外部入出力端子に割り当てた構成において、次の問題点が生じる。
【0008】
第1の問題点は、携帯電話機と外部機器を接続しデータ通信を行っている状態では、イヤホンへの出力回路を検査することができないという点である。
【0009】
第2の問題点は、イヤホンへの出力回路を検査する場合には、筐体を分解しパネル状態にしないと検査することができないという点である。
【0010】
引用文献1および2においても、この第1の問題点および第2の問題点が生じる。
【0011】
そこで本発明は、上述した問題点を解決するために、外部入出力端子の機能切替と、前記データ送受信および前記アナログ信号の入出力の動作可否とを外部機器の制御によって行う信号入出力回路、携帯電話機および回路検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる第1の信号入出力回路は、一の外部入出力端子で外部機器とのデータ送受信およびアナログ信号の入出力を行う構成であり、かつ、前記外部入出力端子の機能切替と、前記データ送受信および前記アナログ信号の入出力の動作可否とを外部機器の制御によって行う構成であることを特徴とする。
【0013】
本発明にかかる第1の回路検査方法は、外部機器とのデータ送受信と、アナログ信号入出力とを同一の外部入出力端子に割り当てた信号入出力回路の検査方法であって、外部入出力端子の機能の切り替えと、データ送受信部機能およびアナログ信号入出力機能の動作可否とを外部機器からの制御データで行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、一の外部入出力端子で外部機器とのデータ送受信およびアナログ信号の入出力を行う構成であり、かつ、外部入出力端子の機能切替と、前記データ送受信および前記アナログ信号の入出力の動作可否とを外部機器の制御によって行う構成を有することで、小型でありながら、外部機器と、データ通信を行っている状態においてもイヤホンへの出力回路を検査することが可能な信号入出力回路、携帯電話機および回路検査方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、以下を実現する。
【0016】
携帯電話機と外部機器を接続しデータ通信を行っている状態であっても、イヤホンへの出力回路を検査することを可能とする。
【0017】
また、イヤホンへの出力回路を検査する場合において、筐体を分解し、パネル状態にしなくても検査することが可能になる。
【0018】
上記を実現する信号入出力回路、または、この信号入出力回路を備える携帯電話機器、または、回路検査方法について、以下に記載する実施の形態を用いて説明していく。
以下に記載する実施の形態は、好適もしくは、最良と思われる形態であり、これに限定されることはなく、当業者が容易に想到できる範囲内において、変形、修正可能とする。
【0019】
(第1の実施形態)
本実施形態にかかる信号入出力回路について図1を用いて説明する。
図1は、第1の実施形態にかかる信号入出力回路の構成の一例を示す図である。
【0020】
本実施形態における信号入出力回路の検査において、図1に示す信号入出力回路に対して行う外部機器からの制御コマンドが2つ設けられる。
【0021】
1つ目は、外部機器検出104をON出力(H)し、スイッチA107を制御することで、イヤホン接続有り(L)での場合にも外部機器とのデータ送受信を可能とする制御コマンドである。
【0022】
2つ目は、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112の状態変化を無効にし、イヤホン接続によりスイッチB108をイヤホンSW検出部105に切り替えた場合にも外部機器とのデータ送受信状態を保持する制御コマンドである。
【0023】
この制御コマンドを組み合わせることで、携帯電話機と外部機器を接続した状態、かつ、パネル状態にすることなくアナログ信号入出力回路を検査することが可能となる。
【0024】
図1に示すように、本実施形態にかかる信号入出力回路は、制御部101と、外部データ処理部102と、イヤホン処理部103と、外部機器検出部104と、イヤホンSW検出部105と、イヤホン検出部106と、スイッチA107と、スイッチB108と、外部入出部109とで構成される。
【0025】
外部入出力109は、データ受信端子兼イヤホン出力R端子110と、データ送信端子兼イヤホン出力L端子111と、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112と、イヤホン挿抜検出端子113とで構成される。
【0026】
スイッチA107は、外部データ処理部102のデータ送受信信号と、イヤホン処
理部103のイヤホン出力Rおよびイヤホン出力L信号を、イヤホン挿抜検出端子113と外部機器制御部104の制御によって切り替える。
【0027】
ここで図2を用いて、スイッチA107の動作条件を示す。
【0028】
イヤホン挿抜検出端子113がHの場合(イヤホンなしの場合)、データ受信端子兼イヤホン出力R端子110及びデータ送信端子兼イヤホン出力L端子111を外部データ処理部102に接続し、イヤホン挿抜検出端子113がLの場合(イヤホン有りの場合)、イヤホン処理部103に接続する。
ただし、イヤホン挿抜検出端子113がLの場合(イヤホン有りの場合)でも外部機器検出部104の出力ON(H)の場合は、外部データ処理部102に接続する。
【0029】
制御部101は、外部機器からの受信データにより、外部機器検出104の出力ON/OFFを制御する。
【0030】
スイッチB108は、イヤホン挿抜検出端子113の制御により外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112の信号を外部機器検出部104とイヤホンSW検出部105のどちらかに入力する。
【0031】
ここで図3を用いて、スイッチB108の動作条件を示す。
【0032】
イヤホン挿抜検出端子113がHの場合(イヤホンなしの場合)、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112を外部機器検出部104に接続し、イヤホン挿抜検出端子113がLの場合(イヤホン有りの場合)、イヤホンSW検出部106に接続する。
【0033】
制御部101は、外部機器検出部104により外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112を監視し外部機器の接続を検出する。
【0034】
制御部101は、外部機器接続を検出した場合、外部通信モードになり外部データ処理部101を制御しデータ送受信処理を行う。
【0035】
外部データ処理部101は、データ受信端子兼イヤホン出力R端子109とスイッチA106を介し図示していない外部機器からデータを受信し、スイッチA106とデータ送信端子兼イヤホン出力L端子110を介し外部機器にデータを送信し図示しない外部機器とデータ送受信を行う。
【0036】
また、制御部101は、外部機器からの受信データにより、外部機器検出104を制御し、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112の変化を無効にし、外部機器接続なし時でも外部通信モードを保持する。
【0037】
制御部101は、イヤホン検出部106によりイヤホン挿抜検出端子113を監視
しイヤホンの挿抜検出を行う。
【0038】
制御部101は、イヤホン接続有りを検出した場合、イヤホン処理部103を制御し、データ受信端子兼イヤホン出力R端子110及びデータ送信端子兼イヤホン出力L端子111を介して音楽等のアナログ信号を出力する。
【0039】
また、制御部101は、イヤホン接続有り時、イヤホンSW検出部106によりイヤホンスイッチのON/OFFを検出し、音楽の再生停止などのイヤホンスイッチ状態に応じ制御を行う。
【0040】
上述した構成を有する信号入出力回路の処理について、さらに詳細に図1から図4を用いて説明を行う。
図4は、本実施形態にかかる信号入出力回路の処理を示すフローチャート図である。
【0041】
外部機器装着により、外部機器検出部104が有り(L)を検出し、外部機器とのデータ送受信を開始する(ステップS401)。
【0042】
外部機器から本発明の1つ目のスイッチA制御用コマンドを送出すると、制御部101は、外部機器検出104をON出力(H)し、スイッチA107を外部データ処理部102側にする(ステップS402)。
【0043】
外部機器から本発明の2つ目の外部機器とのデータ送受信保持制御用コマンドを送出すると、制御部101は、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112の状態変化を無効にする(ステップS403)。
【0044】
外部機器からイヤホン検出状態を確認できるコマンドを送出する(ステップS404)。
【0045】
イヤホンを装着した場合にイヤホン挿抜検出端子113が有り(L)となり、制御部101は、イヤホン検出部106によりイヤホン接続を検出する(ステップS405)。
【0046】
制御部101は、イヤホン検出部106の検査結果としてイヤホン検出応答コマンドをデータ処理部102より外部機器に送信する(ステップS406)。
【0047】
また、制御部101は、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112の入力の変化を検出し、イヤホンSW検出部105の検査結果としてイヤホンSW検出応答コマンドをデータ処理部102より外部機器に送信する。
【0048】
ここで、制御部101は、ステップS402の処理におけるスイッチA制御用コマンドを受信し、外部機器検出部104をON出力(H)するため、イヤホン接続有り(L)の場合でもスイッチA107を外部データ処理102側に切り替えており、外部機器とのデータ送受信が可能となる。
【0049】
また、制御部101は、ステップS403の処理で、外部機器とのデータ送受信保持制御用コマンドを受信し、外部機器検出104を制御し外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112の変化を無効にするため、イヤホン接続によりスイッチB108がイヤホンSW検出部105に切り替わった場合でも、外部機器検出104への入力が外部接続なし(H)となるが外部機器とのデータ送受信状態を保持することが可能となる。
【0050】
次に、外部機器からイヤホンアナログデータ出力コマンド送出する(ステップS407)。ステップS407の処理後、制御部101は、外部機器検出104をOFF出力(L)し、イヤホン処理部103よりアナログ信号を出力させる。また、制御部101は、外部機器検出104における外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子112の状態変化検出を有効にする(ステップS408)。
【0051】
これにより、イヤホン挿抜検出端子113が有り(L)となった場合でも、スイッチA107がイヤホン処理部103側に切り替るため外部機器にイヤホンアナログ信号が出力され外部機器での検査が可能となる(ステップS409)。
【0052】
制御部101は、外部機器とのデータ送受信ができなくなるが、イヤホンを取り外すことで、イヤホン接続無し(H)となり、スイッチAが外部データ処理部102に切り替るため、以降、制御101は、外部機器とデータ送受信が可能となる(ステップS410)。
【0053】
外部機器とのデータ送受信とアナログ信号の入出力を同一の外部入出力端子に割り
当てた携帯電話機でもアナログ信号入出力回路の検査を行うことができる。
【0054】
(第2の実施形態)
本実施形態にかかる信号入出力回路について図5から図7を用いて説明する。
図5は、第2の実施形態にかかる信号入出力回路の構成の一例を示す図である。
図6は、第2の実施形態におけるスイッチAの動作条件を示す図である。
図7は、第2の実施形態におけるスイッチBの動作条件を示す図である。
【0055】
本実施形態にかかる信号入出力回路は、制御部501と、外部データ処理部502と、イヤホン処理部503と、外部機器検出部504と、イヤホンSW検出部505と、イヤホン検出部506と、スイッチA507と、スイッチB508と、外部入出部509とで構成される。
【0056】
外部入出力509は、データ受信端子兼イヤホンマイク(データ受信端子兼イヤホン出力端子)511と、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512と、イヤホン挿抜検出端子513とで構成される。
【0057】
スイッチA507は、外部データ処理部502のデータ送受信信号と、イヤホン処理部503のイヤホン出力信号を、イヤホン挿抜検出端子513と外部機器制御部504の制御によって切り替える。
【0058】
ここで図6を用いて、スイッチA507の動作条件を示す。
【0059】
イヤホン挿抜検出端子513がHの場合(イヤホンなしの場合)、データ受信端子兼イヤホン出力端子511を外部データ処理部502に接続し、イヤホン挿抜検出端子513がLの場合(イヤホン有りの場合)、イヤホン処理部503に接続する。
ただし、イヤホン挿抜検出端子513がLの場合(イヤホン有りの場合)でも外部機器検出部504の出力ON(H)の場合は、外部データ処理部502に接続する。
【0060】
制御部501は、外部機器からの受信データにより、外部機器検出504の出力ON/OFFを制御する。
【0061】
スイッチB508は、イヤホン挿抜検出端子513の制御により外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512の信号を外部機器検出部504とイヤホンSW検出部505のどちらかに入力する。
【0062】
ここで図3を用いて、スイッチB508の動作条件を示す。
【0063】
イヤホン挿抜検出端子513がHの場合(イヤホンなしの場合)、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512を外部機器検出部504に接続し、イヤホン挿抜検出端子513がLの場合(イヤホン有りの場合)、イヤホンSW検出部506に接続する。
【0064】
制御部501は、外部機器検出部504により外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512を監視し外部機器の接続を検出する。
【0065】
制御部501は、外部機器接続を検出した場合、外部通信モードになり外部データ処理部501を制御しデータ送受信処理を行う。
【0066】
外部データ処理部501は、データ受信端子兼イヤホン出力R端子509とスイッチA106を介し図示していない外部機器からデータを受信し、スイッチA506とデータ送信端子兼イヤホン出力端子511を介し外部機器にデータを送信し図示しない外部機器とデータ送受信を行う。
【0067】
また、制御部501は、外部機器からの受信データにより、外部機器検出504を制御し、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512の変化を無効にし、外部機器接続なし時でも外部通信モードを保持する。
【0068】
制御部501は、イヤホン検出部506によりイヤホン挿抜検出端子513を監視
しイヤホンの挿抜検出を行う。
【0069】
制御部501は、イヤホン接続有りを検出した場合、イヤホン処理部503を制御し、データ受信端子兼イヤホン出力端子511を介して音楽等のアナログ信号を出力する。
【0070】
また、制御部501は、イヤホン接続有り時、イヤホンSW検出部506によりイヤホンスイッチのON/OFFを検出し、音楽の再生停止などのイヤホンスイッチ状態に応じ制御を行う。
【0071】
外部機器装着により、外部機器検出部504が有り(L)を検出し、外部機器とのデータ送受信を開始されると、外部機器から本発明の1つ目のスイッチA制御用コマンドを送出すると、制御部501は、外部機器検出504をON出力(H)する。
【0072】
その後、制御部501は、スイッチA507を外部データ処理部502側にするように制御する。外部機器から本発明の2つ目の外部機器とのデータ送受信保持制御用コマンドを送出すると、制御部501は、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512の状態変化を無効にする。
【0073】
外部機器からイヤホン検出状態を確認できるコマンドを送出する。イヤホンを装着した場合にイヤホン挿抜検出端子513が有り(L)となり、制御部501は、イヤホン検出部506によりイヤホン接続を検出する。
【0074】
制御部501は、イヤホン検出部506の検査結果としてイヤホン検出応答コマンドをデータ処理部502より外部機器に送信する。また、制御部501は、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512の入力の変化を検出し、イヤホンSW検出部505の検査結果としてイヤホンSW検出応答コマンドをデータ処理部502より外部機器に送信する。
【0075】
ここで、制御部501は、スイッチA制御用コマンドを受信し、外部機器検出部504をON出力(H)するため、イヤホン接続有り(L)の場合でもスイッチA507を外部データ処理502側に切り替えており、外部機器とのデータ送受信が可能となる。また、制御部501は、外部機器とのデータ送受信保持制御用コマンドを受信し、外部機器検出504を制御し外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512の変化を無効にするため、イヤホン接続によりスイッチB508がイヤホンSW検出部505に切り替わった場合でも、外部機器検出504への入力が外部接続なし(H)となるが外部機器とのデータ送受信状態を保持することが可能となる。
【0076】
また、外部機器からイヤホンアナログデータ出力コマンド送出すると、制御部501は、外部機器検出504をOFF出力(L)し、イヤホン処理部503よりアナログ信号を出力させる。
【0077】
また、制御部501は、外部機器検出504における外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子512の状態変化検出を有効にする。これにより、イヤホン挿抜検出端子513が有り(L)となった場合でも、スイッチA507がイヤホン処理部503側に切り替るため外部機器にイヤホンアナログ信号が出力され外部機器での検査が可能となる。制御部501は、外部機器とのデータ送受信ができなくなるが、その後、イヤホンを取り外すことで、イヤホン接続無し(H)となり、スイッチAが外部データ処理部502に切り替るため、以降、制御501は、外部機器とデータ送受信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】第1の実施形態における信号入出力回路の構成の一例を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるスイッチAの動作条件を示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるスイッチBの動作条件を示す図である。
【図4】第1の実施形態における信号入出力回路の処理を説明するフローチャート図である。
【図5】第2の実施形態における信号入出力回路の構成の一例を示す図である。
【図6】第2の実施形態におけるスイッチAの動作条件を示す図である。
【図7】第2の実施形態におけるスイッチBの動作条件を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
101、501 制御部
102、502 外部データ処理部
103、503 イヤホン処理部
104、504 外部機器検出部
105、505 イヤホンSW検出部
106、506 イヤホン検出部
107、507 スイッチA
108、508 スイッチB
109、509 外部入出部
110 データ受信端子兼イヤホン出力R端子
111 データ送信端子兼イヤホン出力L端子
511 データ送信端子兼イヤホンマイク
112、501 外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子
113、501 イヤホン挿抜検出端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の外部入出力端子で外部機器とのデータ送受信およびアナログ信号の入出力を行う構成であり、かつ、前記外部入出力端子の機能切替と、前記データ送受信および前記アナログ信号の入出力の動作可否とを外部機器の制御によって行う構成であることを特徴とする信号入出力回路。
【請求項2】
前記外部機器の制御は、外部機器検出回路を有効な際に、前記データ送受信を行う機能へと前記機能切替を実行させ、機能切替後は、前記アナログ信号を無効にさせる第1のコマンドと、
前記第1のコマンド送信完了後、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子の機能を無効にさせる第2のコマンドとを含むことを特徴とする請求項1に記載の信号入出力回路。
【請求項3】
前記外部機器の制御は、前記第2のコマンド送信完了後、前記外部機器検出回路を無効にさせ、イヤホン処理回路に前記アナログ信号を出力させ、前記外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子の機能を有効にさせる第3のコマンドをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の信号入出力回路。
【請求項4】
アナログ外部入出力回路と、デジタル外部入出力回路とが混在する信号入出力回路であって、
デジタル外部入出力回路の機能を使って混在部分の機能をデジタル外部入出力回路側に設定する第1のコマンド制御手段と、
デジタル外部検出信号回路の機能を指定する第1の外部信号の有無を無効にして前記第1のコマンドを継続させ、前記アナログ外部入出力回路の診断を有効にする第2のコマンド制御手段と、
前記検査回路をアナログ外部入出力回路に切り替え、前記アナログ外部入出力回路の診断を可能にする第3のコマンド制御手段と、
前記アナログ外部入出力回路の機能の有無を指定する第2の外部信号によって前記アナログ外部入出力回路の診断を終了する手段とを有することを特徴とする信号入出力回路。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の信号入出力回路を備えることを特徴とする携帯電話機器。
【請求項6】
外部機器とのデータ送受信と、アナログ信号入出力とを同一の外部入出力端子に割り当てた信号入出力回路における回路検査方法であって、
外部入出力端子の機能の切り替えと、データ送受信部機能およびアナログ信号入出力機能の動作可否とを外部機器からの制御データで行うことを特徴とする回路検査方法。
【請求項7】
外部機器検出回路が有効な際に、データ送受信と、アナログ信号とを切り替えるスイッチをデータ送受信に切り替え、以降、イヤホン有り信号を無効にする第1のコマンドを受信させ、
前記第1のコマンド受信後、外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子の機能を無効にする第2のコマンドを受信させることを特徴とする請求項6に記載の回路検査方法。
【請求項8】
前記第2のコマンド受信後、前記外部機器検出回路を無効にさせ、イヤホン処理部に前記アナログ信号を出力させ、前記外部機器検出端子兼イヤホンSW検出端子の機能を有効にする第3のコマンドを受信させることを特徴とする請求項7に記載の回路検査方法。
【請求項9】
アナログ外部入出力回路と、デジタル外部入出力回路とが混在する回路の検査方法であって、
デジタル外部入出力回路の機能を使って混在部分の機能をデジタル外部入出力回路側に設定する第1のコマンド制御工程と、
デジタル外部検出信号回路の機能を指定する第1の外部信号の有無を無効にして前記第1のコマンドを継続させ、前記アナログ外部入出力回路の診断を有効にする第2のコマンド制御工程と、
前記検査回路をアナログ外部入出力回路に切り替え、前記アナログ外部入出力回路の診断を可能にする第3のコマンド制御工程と、
前記アナログ外部入出力回路の機能の有無を指定する第2の外部信号によって前記アナログ外部入出力回路の診断を終了する工程とを有することを特徴とする回路検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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