説明

信号処理装置、および、信号処理装置における省電力化方法

【課題】信号処理回路への電力供給を制御するマイコンを小型に構成にすることができ、また、当該マイコンを含む基板レイアウトの単純化が可能な信号処理回路を実現する。
【解決手段】信号処理装置100におけるサブマイコン105は、制御信号入力端子101bおよび102b、ならびに、処理対象信号入力端子103の少なくとも1つを介して信号の入力が開始された時点を示す、信号合成回路104により生成された電源ON要求信号に基づいて、信号処理回路107に供給する電力を制御する。サブマイコン105が電力制御のために参照する信号は、電源ON要求信号のみなので、サブマイコン105を小型に構成することができ、また、サブマイコン105を含む基板レイアウトを単純化することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の端子の各々を介して入力された信号を処理する信号処理装置に関する。また、そのような信号処理装置の消費電力を削減する省電力化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種信号を処理する信号処理装置では、多機能化に伴いポート数が増加する傾向がある。例えば、最近の液晶テレビは、パーソナルコンピュータ接続機能、インターネット接続機能、および、HDMI(High Definition Multimedia Interface)を用いた他のAV機器との接続機能などを有し、USBポート、イーサネット(登録商標)ポート、HDMIポートなどの各種端子を備えている。また、AV−映像端子、S端子、D端子、コンポジット端子、コンポーネント端子、D-Sub端子、AV−音声端子、マイク端子などのアナログ信号用の端子に加え、DVI−D端子や光デジタル音声端子など、デジタル信号用の端子を備える必要も生じている。
【0003】
一方、環境への配慮、および、ランニングコストに対する使用者の関心が高まっており、待機時の消費電力の低さがテレビなどの信号処理装置の購買条件の1つとして挙げられるようになってきている。したがって、複数の端子を備えたテレビなどの信号処理装置においては、待機時の消費電力を抑えると同時に、待機時にも複数の端子の各々を介して入力される信号を同時に監視しなくてはならない。
【0004】
信号処理装置におけるものではないが、データ処理装置における省電力化方法としては、例えば、特許文献1に記載の方法が知られている。特許文献1に記載の省電力化方法は、キーボードやマウスなど複数の入力デバイスから入力される信号内容(動作情報)を監視し、所定期間内の無使用状態を認識したときに、表示装置などの電源を切断して省電力モードに入るものである。
【特許文献1】特開平6−324771号公報(公開日:1994年11月25日)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の省電力化方法においては、各入力デバイスから入力される複数の信号をそれぞれ監視する必要がある。また、各入力デバイスから入力される信号内容はまちまちであり、各信号内容に応じた監視を行う必要がある。したがって、各入力デバイスから入力される信号を監視する入出力制御手段が複雑化あるいは大型化するという問題を生じる。
【0006】
また、複数の入力デバイスから入力された信号を、それぞれ入出力制御装置に引き回す複数の配線が必要であり、入力デバイス数が増加すると、基板レイアウトの複雑化や基板面積の増大を招来する。また、これらの配線は、デジタル回路にノイズを生じさせる要因にもなり得る。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、信号処理回路への電力供給を制御する電力制御手段(マイコンなど)を小型に構成にすることができ、また、当該制御手段を含む基板レイアウトの単純化が可能な信号処理回路を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る信号処理装置は、上記課題を解決するために、複数の端子の各々を介して入力された信号を処理する信号処理回路と、上記複数の端子の少なくとも1つを介して信号の入力が開始された時点を示す、単一の指示信号を生成する指示信号生成手段と、上記指示信号生成手段により生成された上記指示信号に基づき、上記信号処理回路に対する電力の供給を開始する電力制御手段と、を備えている、ことを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、上記電力制御手段は、上記指示信号に基づき、上記複数の端子の少なくとも1つを介して信号の入力が開始された時点で、上記信号処理回路への電力供給を開始することができる。また、それまでの間、上記信号処理回路への電力供給を停止することができる。したがって、上記信号処理回路に常時電力を供給し続ける場合と比べて、当該信号処理装置の消費電力を低減することができる。
【0010】
しかも、上記電力制御手段は、上記単一の指示信号に基づいて上記信号処理回路への電力の供給を制御する。したがって、信号が入力される端子の数が増えても、上記電力制御手段は、複数の信号を処理する必要がない。このため、上記電力制御手段の小型化、低コスト化、低消費電力化を図ることができるという効果を奏する。また、上記複数の端子を介して入力される信号を上記電力制御手段に引き回すために、端子数と同数の配線を設ける必要がないので、上記電力制御手段を含む基板レイアウトを単純化することができるという効果を奏する。
【0011】
本発明に係る信号処理装置は、上記信号処理回路を制御するメインマイコンを更に備え、上記電力制御手段は、上記信号処理回路および上記メインマイコンに対する電力の供給を制御する、上記メインマイコンとは異なるサブマイコンである、ことが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、上記複数の端子の少なくとも1つを介して信号の入力が開始されるまでの間、上記信号処理回路に加え、上記信号処理回路を制御するメインマイコンに対する電力供給を停止することができる。したがって、待機時の消費電力をより一層低減することができるという更なる効果を奏する。
【0013】
なお、上記サブマイコンは、上記メインマイコンより小さい消費電力で動作するものであることが好ましい。また、上記メインマイコンに対して電力を供給するか否かを切り替えるスイッチが設けられている場合、上記電力制御手段(サブマイコン)は、上記指示信号に基づき当該スイッチを切り替えるように構成してもよい。
【0014】
本発明に係る信号処理装置においては、上記指示信号生成手段は、上記複数の端子の各々を介して入力されたデジタル信号のレベルに基づいて上記指示信号を生成する、ことが好ましい。
【0015】
上記構成によれば、上記複数の端子から入力される信号がデジタル信号である場合に、当該信号処理装置の消費電力を低減することができる。
【0016】
本発明に係る信号処理装置は、上記複数の端子のうち特定の端子を介して入力されたアナログ信号を検出し、検出結果を示す2値信号を上記指示信号生成手段に送出するアナログ信号検出手段を更に備え、上記アナログ信号検出手段は、上記特定の端子を介してアナログ信号の入力が開始された時点で上記2値信号のレベルを変化させ、上記指示信号生成手段は、上記特定の端子を除く上記複数の端子の各々を介して入力されたデジタル信号のレベル、および、アナログ信号検出手段から送出された上記2値信号のレベルに基づいて上記指示信号を生成する、ことが好ましい。
【0017】
上記構成によれば、上記複数の端子から入力される信号にアナログ信号が含まれる場合でも、当該信号処理装置の消費電力を低減することができる。
【0018】
本発明に係る信号処理装置は、上記複数の端子のうち特定の端子を介して入力された信号の宛先を検出し、検出結果を示す2値信号を上記指示信号生成手段に送出する宛先検出手段を更に備え、宛先検出手段は、上記特定の端子を介して入力される信号の宛先が自装置であるとき上記2値信号のレベルを変化させ、上記指示信号生成手段は、上記特定の端子を除く上記複数の端子の各々を介して入力されたデジタル信号のレベル、および、上記宛先検出手段から送出された上記2値信号のレベルに基づいて上記指示信号を生成する、ことが好ましい。
【0019】
上記構成によれば、上記特定の端子を介して入力された信号が自装置宛ての信号である場合に上記信号処理回路への電力供給が開始されるので、上記特定の端子を介して自装置宛てではない信号が入力された場合に上記信号処理回路への電力供給を開始して無駄に電力を消費することを防止することができるという更なる効果を奏する。
【0020】
なお、上記特定の端子から入力される信号としては、当該信号の宛先を示す情報が含まれている信号であれば何でもよいが、例えば、当該信号処理装置を制御する制御信号などが挙げられる。
【0021】
本発明に係る信号処理装置において、上記指示信号生成手段は、組み合わせ論理回路である、ことが好ましい。
【0022】
上記構成によれば、上記指示信号生成手段を簡易に構成することができ、また、上記指示信号生成手段において消費する電力を削減することができる。
【0023】
本発明に係る信号処理装置においては、上記指示信号生成手段は、上記複数の端子の近傍に配置されている、ことが好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、上記複数の端子を介して入力された信号を上記指示信号生成手段に伝送するための信号ラインをより短く構成することができるので、上記電力制御手段を含む基板レイアウトをより一層単純化することができるという更なる効果を奏する。
【0025】
なお、本発明の信号処理装置における上記複数の端子には、HDMI端子が含まれていてもよい。
【0026】
本発明に係る省電力化方法は、上記課題を解決するために、複数の端子と、該複数の端子の各々を介して入力された信号を処理する信号処理回路とを備えた信号処理装置における省電力化方法であって、上記複数の端子の少なくとも1つを介して信号の入力が開始された時点を示す単一の指示信号を生成する指示信号生成工程と、上記指示信号生成工程にて生成された上記指示信号に基づき、上記信号処理回路に対する電力の供給を開始する電力制御工程と、を含んでいる、ことを特徴としている。
【0027】
上記の構成よれば、本発明に係る上記信号処理装置と同様の効果を奏する。
【発明の効果】
【0028】
本発明の信号処理装置における電力制御手段は、上記複数の端子の少なくとも1つを介して信号の入力が開始された時点を示す単一の指示信号に基づいて、上記信号処理回路に供給する電力を制御する。
【0029】
したがって、信号が入力される端子の数が増えても、上記電力制御手段が複数の信号を処理する必要がないので、上記電力制御手段の小型化、低コスト化、低消費電力化を図ることができる。また、上記複数の端子を介して入力される信号を上記電力制御手段に引き回すために、端子数と同数の配線を設ける必要がないので、上記電力制御手段を含む基板レイアウトを単純化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態に係る信号処理装置100について、図1から図3に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0031】
図1は、信号処理装置100の要部構成を示したブロック図である。
【0032】
図1に示したように、信号処理装置100は、コネクタ101と、コネクタ102と、処理対象信号入力端子103と、信号合成回路(指示信号生成手段)104と、サブマイコン(電力制御手段)105と、メインマイコン106と、信号処理回路107と、スイッチ108と、電源ライン109と、リモコン受信部110とを含んで構成されている。
【0033】
コネクタ101は、処理対象信号入力端子101aと、制御信号入力端子101bとを含んでいる。処理対象信号入力端子101aは、信号処理装置100が処理する処理対象信号を入力するための端子である。制御信号入力端子101bは、信号処理装置100を制御する制御信号を入力するための端子であって、特に、デジタル信号である制御信号を入力するための端子である。コネクタ102も、コネクタ101と同様、処理対象信号を入力するための処理対象信号入力端子102aと、デジタル信号である制御信号を入力するための制御信号入力端子102bとを備えている。
【0034】
より具体的には、コネクタ101は、デジタル映像信号およびデジタル音声信号を入力するための処理対象信号入力端子101aと、CEC(Consumer Electronics Control)信号を入力するための制御信号入力端子101bとを含む、HDMI(High Definition Multimedia Interface)コネクタとして構成されている。コネクタ102も、同様である。
【0035】
処理対象信号入力端子103は、信号処理装置100が処理する処理対象信号を入力するための端子であって、特に、デジタル信号である処理対象信号を入力するための端子である。より具体的には、処理対象信号入力端子103は、デジタル映像信号を入力するためのDVI−D端子として構成されている。
【0036】
なお、コネクタ101および102は、HDMIコネクタに限定されるものではなく、デジタル信号である制御信号を入力するための制御信号入力端子を有するものであれば、処理対象信号の種類に応じた任意のコネクタであってよい。また、処理対象信号103は、DVI−D端子に限定されるものではなく、USB端子、光デジタル音声端子など、デジタル信号を入力するための端子であれば何でもよい。
【0037】
信号合成回路104は、制御信号入力端子101bおよび102bを介して入力された制御信号、ならびに、処理対象信号入力端子103を介して入力された処理対象信号に基づいて電源ON要求信号を生成し、生成した電源ON要求信号をサブマイコン105に送出する。
【0038】
なお、信号合成回路104は、図1に示したように、コネクタ101および102、ならびに処理対象信号入力端子103の近傍に配置されており、これらの端子と信号合成回路104とを繋ぐ信号ラインを最短化し、基板レイアウトを単純化することができるようになされている。
【0039】
信号生成回路104が生成する電源ON要求信号は、HまたはLの何れかのレベルをとるデジタル信号である。信号合成回路104は、制御信号入力端子101bもしくは102bを介して制御信号の入力が開始された時点、または、処理対象信号入力端子103を介して処理対象信号の入力が開始された時点で、電源ON要求信号をアクティブレベル(予め定められたHまたはLの何れかのレベル)に変化させる。このため、信号生成回路104が生成する電源ON要求信号は、制御信号入力端子101bおよび102b、ならびに、処理対象信号入力端子103の少なくとも1つを介して信号の入力が開始された時点を示す指示信号として機能する。
【0040】
サブマイコン105は、メインマイコン106および信号処理回路107に供給する電力を、信号合成回路104から出力された電源ON要求信号に基づいて制御する。具体的には、電源ON要求信号がアクティブレベルに変化した時点で、スイッチ108を導通状態に切り替える。スイッチ108が導通状態に切り替えられると、電源ライン109からメインマイコン106および信号処理回路107への電力の供給が開始される。
【0041】
リモコン信号受信部110は、リモートコントローラ(不図示)から発せられた赤外線を受光してリモコン信号に変換する赤外線受光部を含んで構成されており、得られたリモコン信号をサブマイコン105に出力する。サブマイコン105は、リモコン信号受信部110から供給されるリモコン信号に電源ON要求が含まれる場合にも、スイッチ108を導通状態に切り替える。なお、サブマイコン105は、信号合成回路104からの電源ON要求に基づいて電力供給を開始したのか、リモコン信号受信部110からの電源ON要求に基づいて電力供給を開始したのかを示す電源ON因子を、メインマイコン106に通知する。
【0042】
メインマイコン106は、電源ライン109から供給される電力により動作し、制御信号入力端子101bおよび102bから入力された制御信号、ならびに、リモコン信号受信部110から入力されたリモコン信号に基づいて、信号処理回路107を制御する。また、信号処理回路107は、メインマイコン106と同様、電源ライン109から供給される電力により動作し、処理対象信号入力端子101a、102a、および103から入力された処理対象信号を処理する。
【0043】
信号合成回路104における信号合成処理について、図2および図3を参照してもう少し詳しく説明する。
【0044】
図2は、信号合成回路104における信号合成処理を説明する図であり、制御信号入力端子101bおよび102bを介して信号処理装置100に入力されるCEC信号の具体例を示す。
【0045】
信号処理装置100に対してCEC信号を送出する外部装置は、無信号時にHレベルにプルアップされているレベルをLレベルに吸い込むことにより、図2に示したような信号波形を形成する。すなわち、CEC信号は、Lレベルをアクティブレベルとするデジタル信号である。
【0046】
処理対象信号入力端子103を介して信号処理装置100に入力される処理対象信号も、図2に示したCEC信号と同様、デジタル信号である。したがって、信号合成回路104は、これらのデジタル信号のうち少なくとも1つがアクティブレベルであるとき、かつ、そのときに限ってアクティブレベルになる電源ON要求信号を生成する組み合わせ論理回路として構成することができる。
【0047】
図3は、信号合成回路104の構成例を示すブロック図である。
【0048】
図3に示した信号合成回路104は、インバータ501および502と、ORゲート503とにより構成された組み合わせ論理回路である。インバータ501および502は、それぞれ、制御信号入力端子101bおよび102bを介して入力されたCEC信号を反転する。ORゲート503は、インバータ501および502により反転されたCEC、ならびに、処理対象信号入力端子103を介して入力された処理対象信号の論理和を算出し、算出された論理和を電源ON要求信号としてサブマイコン105に送出する。
【0049】
なお、ここでは、処理対象信号入力端子103を介して入力される処理対象信号として、Hレベルをアクティブレベルとするデジタル信号を想定した信号合成回路104の構成について説明したが、信号合成回路104の構成はこれに限らず、処理対象信号入力端子103を介して入力される処理対象信号の種類に応じて適宜変更することが可能である。例えば、処理対象信号入力端子103を介して入力される処理対象信号として、Lレベルをアクティブレベルとするデジタル信号が想定される場合には、当該処理対象信号を反転してORゲートに入力するインバータを、図3に示した信号合成回路104に追加してもよい。
【0050】
本実施形態に係る信号処理装置100の構成によれば、制御信号入力端子101bもしくは102bを介して制御信号の入力が開始された時点、または、処理対象信号入力端子103を介して処理対象信号の入力が開始された時点で、メインマイコン106、および、信号処理回路107への電力供給を開始することができる。また、それまでの間、メインマイコン106、および、信号処理回路107への電力供給を停止することができる。したがって、メインマイコン106、および、信号処理回路107に対して常時電力を供給し続ける場合と比べて、信号処理装置100の消費電力を低減することができる
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態に係る信号処理装置200について、図4および図5に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0051】
図4は、信号処理装置200の要部構成を示すブロック図である。
【0052】
図4に示したように、信号処理装置200は、コネクタ101と、コネクタ102と、処理対象信号入力端子103と、信号合成回路104と、サブマイコン105と、メインマイコン106と、信号処理回路107と、スイッチ108と、電源ライン109と、リモコン受信部110とを含んで構成されている。これらのブロックは、それぞれ、図1において同一符号により示した、信号処理装置100の対応するブロックと同じ機能を有する。
【0053】
これらのブロックに加え、本実施形態に係る信号処理装置200は、宛先検出部(宛先検出手段)201および202を含んで構成されている。
【0054】
宛先検出部201は、制御信号入力端子101bを介して入力された制御信号の宛先を検出し、検出結果を示す検出信号を信号合成回路104に送出する。宛先検出部201が信号合成回路104に送出する検出信号は、HまたはLの何れかをレベルをとる2値信号であり、宛先検出部201は、入力された制御信号の宛先が自装置であるとき検出信号をアクティブレベル(予め定められたHまたはLの何れかレベル)に変化させる。宛先検出部202も同様に構成されており、制御信号入力端子102bを介して入力された制御信号の宛先が自装置であるときにレベルが変化する検出信号を、信号合成回路104に送出する。
【0055】
信号合成回路104は、宛先検出部201もしくは宛先検出部202が出力する検出信号がアクティブレベルに変化した時点、または、処理対象信号入力端子103を介して入力される処理対象信号がアクティブレベルに変化した時点で、サブマイコン105に送出する電源ON要求信号をアクティブレベルに変化させる。サブマイコン105は、電源ON要求信号がアクティブレベルに変化した時点で、スイッチ108を導通状態に制御する。これにより、メインマイコン106、および、信号処理回路107への電力供給が開始される。
【0056】
宛先検出部201および202における宛先検出方法について、図5を参照してもう少し詳しく説明する。
【0057】
図5は、宛先検出部201および202における宛先検出方法を説明する図であり、宛先検出部に入力されるCEC信号の信号内容の具体例と、そのCEC信号に基づいて生成される検出信号の信号波形とを示している。
【0058】
CEC信号のヘッダーブロックには、図5に示したように、送信元アドレスと宛先アドレスとが含まれる。宛先検出部201および202は、入力されたCEC信号のヘッダーブロックに含まれる宛先アドレスを自装置のアドレスと比較し、入力されたCEC信号が自装置宛の制御信号であるか否かを判定する。そして、入力されたCEC信号が自装置宛の制御信号であると判定した場合、宛先検出部201および202は、例えば、送信元アドレスにACKを返すタイミングで、信号合成回路104に送出する検出信号をHレベル(ここでは、Hレベルがアクティブレベルであるものとした)に立ち上げる。また、次に入力されるフレームの開始を示すSTを検出すると、出力信号をLレベルに立ち下げる。
【0059】
なお、ここでは、CEC信号の宛先検出に好適な宛先検出方法について説明したが、宛先検出部201における宛先検出方法はこれに限らず、入力される制御信号の種類に応じて適宜変更することが可能である。
【0060】
本実施形態に係る信号処理装置200の構成によれば、制御信号入力端子101bもしくは102bを介して自装置宛ての制御信号の入力が開始された時点、または、処理対象信号入力端子103を介して処理対象信号の入力が開始された時点で、メインマイコン106、および信号処理回路107への電力供給を開始することができ、それまでの間、メインマイコン106、および、信号処理回路107への電力供給を停止することができる。すなわち、制御信号入力端子101bまたは102bを介して自装置宛てではない制御信号が入力されても、メインマイコン106、および、信号処理回路107への電力供給は開始されないので、実施形態1に示した信号処理装置100と比べて、消費電力をより一層低減することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、図4に示したように、コネクタ101および102としてHDMI端子を想定しているが、コネクタ101および102は、これに限らず、制御信号を双方向通信する通信規格に対応した、任意の端子により構成してもよい。たとえば、図4に示したコネクタ101および102を、デジタルデータ信号(デジタル映像信号、デジタル音声信号など)と一緒にデジタル制御信号であるAV/Cコマンドを双方向通信する際に用いられるIEEE1394端子に置き換えてもよい。
【0062】
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態に係る信号処理装置300について、図6および図7に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0063】
図6は、信号処理装置300の要部構成を示すブロック図である。
【0064】
図6に示したように、信号処理装置300は、コネクタ101と、コネクタ102と、信号合成回路104と、サブマイコン105と、メインマイコン106と、信号処理回路107と、スイッチ108と、電源ライン109と、リモコン受信部110とを含んで構成されている。これらのブロックは、それぞれ、図1において同一符号により示した、信号処理装置100の対応するブロックと同じ機能を有する。
【0065】
これらのブロックに加え、本実施形態に係る信号処理装置300は、アナログ信号入力端子301と、アナログ信号検出回路(アナログ信号検出手段)302と、スイッチ303とを含んで構成されている。
【0066】
アナログ信号入力端子301は、信号処理装置300が処理するアナログ信号を入力するための端子あり、より具体的には、アナログ映像信号を入力するためのAV-映像端子である。ただし、アナログ入力端子301は、これに限らず、S端子、D端子、コンポジット端子、コンポーネント端子、D-Sub端子などの各種アナログ映像信号入力用端子であってもよいし、AV-音声端子、マイク端子などの各種アナログ音声信号入力用各種端子であってもよいし、さらには、アンテナ端子などの各種RF信号入力用端子であってもよい。
【0067】
アナログ信号検出回路302は、アナログ信号入力端子301を介して入力されたアナログ信号を検出し、検出結果を示す検出信号を信号合成回路104に送出する。この検出信号は、HまたはLの何れかをレベルをとる2値信号であり、アナログ信号検出回路302は、アナログ信号入力端子301を介してアナログ信号の入力が開始された時点で検出信号をアクティブレベル(予め定められたHまたはLの何れかレベル)に変化させる。
【0068】
信号合成回路104は、制御信号入力端子101bもしくは102bを介して入力される制御信号がアクティブレベルに変化した時点、または、アナログ信号検出回路302が出力する検出信号がアクティブレベルに変化した時点で、サブマイコン105に送出する電源ON要求信号のレベルを、アクティブレベルに変化させる。サブマイコン105は、電源ON要求信号がアクティブレベルに変化した時点で、スイッチ108を導通状態に制御する。これにより、メインマイコン106への電力供給が開始される。
【0069】
メインマイコン106は、電源ライン109から供給される電力により動作し、スイッチ303を導通状態に制御する。この際、メインマイコン106は、制御信号入力端子101bまたは102bから入力された制御信号の宛先を検出し、その制御信号の宛先が自装置であった場合に、スイッチ303を導通状態に制御するようにしてもよい。これにより、信号処理回路107への電力供給が開始される。
【0070】
アナログ信号検出回路302におけるアナログ信号検出方法について、図7を参照してもう少し詳しく説明する。
【0071】
図7は、アナログ信号検出回路302におけるアナログ信号検出方法を説明する図であり、アナログ信号検出回路302に入力されるアナログ映像信号の具体例と、そのアナログ映像信号に基づいて生成される同期分離信号と、その同期分離信号に基づいて設定される判定タイマーの値と、その判定タイマーの値に基づいて生成される検出信号とを示している。
【0072】
アナログ信号検出回路302は、概略的にいえば、入力されたアナログ映像信号の同期を検出し、同期が検出された時点で検出信号をHレベルに立ち上げる同期検出回路として構成されている。より具体的には、アナログ信号検出回路302は、以下の工程により、検出信号を生成する。
【0073】
(工程1)入力されたアナログ映像信号を所定の閾値(同期分離スレッシュ)と比較し、入力されたアナログ映像信号のレベルがその閾値以下になるとき、かつ、そのときに限ってHレベルに立ち上がる同期分離信号を生成する。
【0074】
(工程2)時間経過とともに値が単調に増大する判定タイマーであって、同期分離信号がHレベルに立ち上がる時点で値が初期値にリセットされる判定タイマーの値を所定の閾値(同期判定スレッシュ)と比較し、判定タイマーのリセット直前の値が予め設定された範囲内であれば、検出信号をHレベルに立ち上げる(すなわち、判定タイマーの値が所定の下限値以下、または、所定の上限値以上であるとき「同期なし」とする)。
【0075】
なお、ここでは、アナログ映像信号の検出に好適なアナログ信号検出方法について説明したが、アナログ信号検出回路302におけるアナログ信号検出方法はこれに限らない。同期信号が含まれるアナログ信号であれば、アナログ映像信号に限らず上記と同様の方法による信号検出が可能である。また、その他のアナログ信号に対しても、入力されたアナログ信号の種類に応じて検出方法を適宜変更することにより、本発明を適用することが可能である。
【0076】
本実施形態に係る信号処理装置300の構成によれば、制御信号入力端子101bもしくは102bを介して制御信号の入力が開始された時点、または、アナログ信号入力端子301を介してアナログ信号の入力が開始された時点で、メインマイコン106、および信号処理回路107への電力供給を開始することができる。また、それまでの間、メインマイコン106、および、信号処理回路107への電力供給を停止することができる。すなわち、入力される信号がアナログ信号である場合であっても、実施形態1に示した信号処理装置100と同様に、消費電力を低減することができる。
【0077】
(実施形態4)
本発明の第4の実施形態に係る信号処理装置400について、図8に基づいて説明すれば以下のとおりである。信号処理装置400は、アナログ放送およびデジタル放送に重畳された映像信号および音声信号、ならびに、各種端子を介して入力された映像信号および音声信号を処理するテレビジョン受像機として構成されている。
【0078】
図8に示したように、HDMIコネクタ401と、AV−映像端子402と、AV−音声端子403と、アナログ信号検出回路404と、信号合成回路405と、サブマイコン406と、メインマイコン407と、スイッチ408と、電源ライン409と、リモコン受信部410と、液晶表示パネル411と、スピーカ412と、放送信号受信部420と、信号処理回路430とを含んで構成されている。
【0079】
信号処理装置400は、概略的に言えば、(1)放送信号受信部420が受信した映像信号および音声信号、(2)HDMIコネクタ401を介して入力された映像信号および音声信号、および、(3)AV−映像端子402およびAV−音声端子403を介して入力された映像信号および音声信号から、出力する映像信号および音声信号を選択し、選択された映像信号を液晶表示パネル411を介して出力し、選択された音声信号をスピーカ412を介して出力するように構成されている
放送信号受信部420は、アナログ放送およびデジタル放送に重畳された映像信号および音声信号を受信するための構成であり、
・受信するべきチャンネルを選択する選局部421、
・選択されたチャンネルにて放送されているデジタル放送信号を受信するデジタルチューナー部422、
・受信したデジタル放送信号を復調するデジタル復調部423、
・復調されたデジタル放送信号から映像信号、音声信号、および、EPGデータなどの付加情報を分離する分離部424、
・分離された音声信号を復号するオーディオデコード部425、
・分離された付加情報を処理するEPG/OSD予約処理部426、
・分離された映像信号を復号するビデオデコード部427、および、
・選択されたチャンネルにて放送されているアナログ放送信号を受信するアナログチューナー部428を含んで構成されている。
【0080】
信号処理回路430は、
・HDMIコネクタ401を介して入力された信号を処理し、映像信号と音声信号とに分離するHDMI信号処理部431、
・アナログチューナー部428、および、AV−映像端子402から出力される映像信号のうちから何れか1つを選択し、また、アナログチューナー部428、および、AV−音声端子403から出力される音声信号のうちから何れか1つを選択するAVスイッチ部432、
・オーディオデコード部425、HDMI処理部431、および、AVスイッチ部432から出力される音声信号のうちから何れか1つを選択するオーディオセレクタ部433、
・ビデオデコード部427、HDMI処理部431、および、AVスイッチ部432から出力される映像信号のうちから何れか1つを選択するビデオセレクタ部434、
・オーディオセレクタ部433から出力される音声信号に基づいて、スピーカ412を駆動するオーディオ出力変換部435、および、
・ビデオセレクタ部434から出力される映像信号に基づいて液晶表示パネル411を駆動するビデオ出力変換部436を含んで構成されている。
【0081】
AV−映像端子402を介して入力されたアナログ映像信号は、アナログ信号検出回路404に入力される。アナログ信号検出回路404は、図6に示したアナログ信号検出回路302と同様に構成されており、アナログ映像信号の入力が開始された時点でアクティブレベルに変化する検出信号を信号合成回路405に送出する。
【0082】
信号合成回路405は、HDMIコネクタ401の制御信号入力端子401bを介して入力される制御信号がアクティブレベルに変化した時点、または、アナログ信号検出回路404が出力する検出信号がアクティブレベルに変化した時点で、サブマイコン406に送出する電源ON要求信号のレベルを、アクティブレベルに変化させる。サブマイコン406は、電源ON要求信号がアクティブレベルに変化した時点で、スイッチ408を導通状態に制御する。これにより、メインマイコン407、および、信号処理回路430の各部への電力供給が開始される。
【0083】
本実施形態に係る信号処理装置400の構成によれば、制御信号入力端子401bを介してCEC信号の入力が開始された時点、または、AV−映像端子402を介してアナログ映像信号の入力が開始された時点で、メインマイコン407、および、信号処理回路430の各部への電力供給を開始することができる。また、それまでの間、メインマイコン407、および、信号処理回路430の各部への電力供給を停止することができる。したがって、メインマイコン407、および、信号処理回路430の各部に対して常時電力を供給し続ける場合と比べて、信号処理装置400の消費電力を低減することができる。
【0084】
なお、サブマイコン406は、放送信号受信部420の各部に対する電力供給を、メインマイコン407、および、信号処理回路430の各部に対する電力供給と同様に制御するようにしてもよい。これにより、信号処理装置400の消費電力をより一層低減することができる。
【0085】
(付記事項)
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明は、複数の端子を備え、該複数の端子の各々を介して入力された各種信号を処理する信号処理装置に好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すものであり、信号処理装置の要部構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における信号合成処理を説明するためのものであり、信号合成回路に入力される制御信号(CEC信号)の波形図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示すものであり、信号合成回路の構成例を示したブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示すものであり、信号処理装置の要部構成を示したブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における宛先検出処理を説明するためのものであり、信号合成回路に入力される制御信号(CEC信号)の具体例と、その制御信号に基づいて生成される検出信号の具体例を示す。
【図6】本発明の第3の実施形態を示すものであり、信号処理装置の要部構成を示したブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施形態におけるアナログ信号検出処理を説明するためのものであり、アナログ信号検出回路に入力されるアナログ映像信号の具体例と、そのアナログ映像信号に基づいて生成される同期分離信号と、その同期分離信号に基づいて設定される判定タイマーの値と、その判定タイマーの値に基づいて生成される検出信号とを示す。
【図8】本発明の第4の実施形態を示すものであり、テレビジョン受像機として構成された信号処理装置の要部構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
【0088】
100 信号処理装置
101 コネクタ
101a 処理対象信号入力端子
101b 制御信号入力端子
102 コネクタ
102a 処理対象信号入力端子
102b 制御信号入力端子
103 処理対象信号入力端子
104 信号合成回路(指示信号生成手段)
105 サブマイコン(電力制御手段)
106 メインマイコン
107 信号処理回路
108 スイッチ108
109 電源ライン
200 信号処理回路
201 宛先検出部(宛先検出手段)
202 宛先検出部(宛先検出手段)
300 信号処理回路
301 アナログ信号入力端子
302 アナログ信号検出回路(アナログ信号検出手段)
303 スイッチ
400 信号処理装置(テレビジョン受像機)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端子の各々を介して入力された信号を処理する信号処理回路と、
上記複数の端子の少なくとも1つを介して信号の入力が開始された時点を示す、単一の指示信号を生成する指示信号生成手段と、
上記指示信号生成手段により生成された上記指示信号に基づき、上記信号処理回路に対する電力の供給を開始する電力制御手段と、を備えている、
ことを特徴とする信号処理装置。
【請求項2】
上記信号処理回路を制御するメインマイコンを更に備え、
上記電力制御手段は、上記信号処理回路および上記メインマイコンに対する電力の供給を制御する、上記メインマイコンとは異なるサブマイコンである、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項3】
上記指示信号生成手段は、上記複数の端子の各々を介して入力されたデジタル信号のレベルに基づいて上記指示信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
【請求項4】
上記複数の端子のうち特定の端子を介して入力されたアナログ信号を検出し、検出結果を示す2値信号を上記指示信号生成手段に送出するアナログ信号検出手段を更に備え、
上記アナログ信号検出手段は、上記特定の端子を介してアナログ信号が入力された時点で上記2値信号のレベルを変化させ、
上記指示信号生成手段は、上記特定の端子を除く上記複数の端子の各々を介して入力されたデジタル信号のレベル、および、上記アナログ信号検出手段から送出された上記2値信号のレベルに基づいて上記指示信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
【請求項5】
上記複数の端子のうち特定の端子を介して入力された信号の宛先を検出し、検出結果を示す2値信号を上記指示信号生成手段に送出する宛先検出手段を更に備え、
上記宛先検出手段は、上記特定の端子を介して入力された信号の宛先が自装置であるとき上記2値信号のレベルを変化させ、
上記指示信号生成手段は、上記特定の端子を除く上記複数の端子の各々を介して入力されたデジタル信号のレベル、および、上記宛先検出手段から送出された上記2値信号のレベルに基づいて上記指示信号を生成する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
【請求項6】
上記指示信号生成手段は、組み合わせ論理回路である、
ことを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の信号処理装置。
【請求項7】
上記指示信号生成手段は、上記複数の端子の近傍に配置されている、
ことを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の信号処理装置。
【請求項8】
上記複数の端子には、HDMI端子が含まれている、
ことを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の信号処理装置。
【請求項9】
複数の端子と、該複数の端子の各々を介して入力された信号を処理する信号処理回路とを備えた信号処理装置における省電力化方法であって、
上記複数の端子の少なくとも1つを介して信号の入力が開始された時点を示す単一の指示信号を生成する指示信号生成工程と、
上記指示信号生成工程にて生成された上記指示信号に基づき、上記信号処理回路に対する電力の供給を開始する電力制御工程と、を含んでいる、
ことを特徴とする省電力化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−9337(P2009−9337A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−169651(P2007−169651)
【出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】