説明

健康食品及び健康茶

【課題】癌やウイルス感染症の予防に加えて、風邪やインフルエンザに対する効力を好適に発揮し得る健康食品及び健康茶を提供する。
【解決手段】健康食品には、アガリクス茸、メシマコブ及び山伏茸よりなるキノコ群と、エキナセアとが含有されている。そして、これらキノコ群の作用効果により、生体の免疫力を高めて癌細胞の生育を阻止するとともにウイルス感染症の予防がなされる。また、エキナセアの作用効果により、風邪やインフルエンザ等に対する免疫の向上が図られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、総合的な保健的効果を有する健康食品及び健康茶に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の健康食品としては、以下に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1においては、β−グルカンを豊富に含有するキノコのうち少なくとも一種の乾燥粉末が含有されてなる健康食品が記載されている。この種のキノコ類の具体例としては、アガリクス茸、山伏茸、チャーガ、霊芝、メシマコブ等が挙げられている。これらのキノコ類は、タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラル等の栄養素の供給源であり、免疫力を高めて自然治癒力を向上させる効果を有していることから、例えば癌やウイルス感染症等を抑制するものと考えられている。
【特許文献1】特開2002−229号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、言うまでもないが、現代社会においては上記従来の健康食品の効能として挙げられている、癌やウイルス感染症の他にも多種多様の病気(例えば、風邪、インフルエンザ等)が存在している。したがって、これらの病気に対してバランス良く効力を発揮し得る健康食品が強く要求されていた。
【0004】
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、癌やウイルス感染症の予防に加えて、風邪やインフルエンザに対する効力を好適に発揮し得る健康食品及び健康茶を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の健康食品は、アガリクス茸、メシマコブ及び山伏茸よりなるキノコ群から選ばれる少なくとも1種と、エキナセアとを含有してなることを要旨とする。
【0006】
上記構成によれば、アガリクス茸、メシマコブ、山伏茸等の各種キノコ類に含まれるβ−グルカン等の多糖類の作用効果により、生体の免疫力を高めて癌細胞の生育を阻止するとともにウイルス感染症の抑制が好適に図られる。さらに、エキナセアに含まれる多糖類の作用効果により、例えば風邪やインフルエンザ等に対する免疫の向上が図られる。すなわち、本発明の健康食品によれば、癌やウイルス感染症の予防に加えて、風邪やインフルエンザに対する効力が好適に発揮される。
【0007】
請求項2に記載の発明の健康食品は、請求項1に記載の発明において、前記健康食品中における前記エキナセアの含有量は、5〜40質量%であることを要旨とする。
上記構成によれば、エキナセアを5〜40質量%含有することで、その副作用を抑制しつつ、エキナセアの作用効果を充分に発揮することが可能となり、風邪やインフルエンザに対する免疫が確保される。
【0008】
請求項3に記載の発明の健康食品は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記エキナセアの平均粒径は20〜100μmであることを要旨とする。
上記構成によれば、エキナセアの平均粒径を20〜100μmとすることにより、湯又は冷水中に健康食品を溶かして飲用する場合においてエキナセアが湯又は冷水中に均一に分散しやすくなり、同エキナセアの作用効果がより一層好適に発揮されるようになる。
【0009】
請求項4に記載の発明の健康食品は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、アマチャ及びアマチャヅルの少なくとも一方を含有してなることを要旨とする。
【0010】
上記構成によれば、アマチャ及びアマチャヅルに含有されるサポニンの作用効果により、疲労回復効果が促進される。
請求項5に記載の発明の健康食品は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、生姜及び緑茶の少なくとも一方を含有してなることを要旨とする。
【0011】
上記構成によれば、生姜及び緑茶の少なくとも一方を本発明の健康食品に含有させることで風味の向上が図られ、服用しやすくなる。
請求項6に記載の発明の健康茶は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の健康食品を湯又は冷水に溶かして得られることを要旨とする。
【0012】
上記構成によれば、癌やウイルス感染症の予防に加えて、風邪やインフルエンザに対する効力を好適に発揮し得る健康茶が得られる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の健康食品及び健康茶によれば、癌やウイルス感染症の予防に加えて、風邪やインフルエンザに対する効力を好適に発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の健康食品を具体化した一実施形態を説明する。
本実施形態の健康食品は、乾燥粉末状をなし、アガリクス茸、メシマコブ及び山伏茸よりなるキノコ群から選ばれる少なくとも1種と、エキナセアとを含有してなる。なお、本実施形態においては、癌やウイルス感染症を効果的に予防するといった観点から、アガリクス茸、メシマコブ及び山伏茸の全てが含有されていることが好ましい。同健康食品は、所定の袋に密封され、例えば、湯又は冷水に溶かされた状態で体内に摂取されることにより、癌やウイルス感染症の予防に加えて、風邪やインフルエンザに対する効力を好適に発揮する。以下、本実施形態の健康食品に含有される各種成分について順次説明する。なお、本実施形態の健康食品に含有される各種成分は、全て乾燥粉末として含有される。各種成分の乾燥方法は特に限定されるものではない。
【0015】
アガリクス茸は、例えば、癌細胞の増殖を抑制するとともに各種ウイルス感染症を抑制するために含有される。このアガリクス茸は、ブラジル原産のハラタケ科ハラタケ属に属する薬用キノコであり、学名をアガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murill)、和名をヒメマツタケ或いはカワリハラタケという。このアガリクス茸の子実体や菌糸体には、タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラル等の栄養素の他に、β−Dグルカン(β−1,3−Dグルカン,β−1,8−Dグルカン等)、β−Dグルカンに蛋白質が結合したβ−Dグルカン蛋白複合体、葉酸ヘテロ多糖、核酸、天然ステロイド等の有効成分が含まれている。
【0016】
健康食品中におけるアガリクス茸の含有量は10〜20質量%であり、好ましくは15〜20質量%、特に好ましくは18〜20質量%である。アガリクス茸の含有量が10質量%未満の場合には、健康食品中においてアガリクス茸の作用効果が充分に発揮されず、好ましくない。一方、アガリクス茸の含有量が20質量%を超える場合には、アガリクス茸以外の成分の含有量が少なくなり、それら各成分の作用効果が充分に発揮されない可能性がある。
【0017】
アガリクス茸の平均粒径は20〜100μmであり、好ましくは20〜50μmである。アガリクス茸の平均粒径が20μm未満の場合には、アガリクス茸が極端に小さくなって嵩及び比重が増し、流動性が悪化するため、分包し難くなる。一方、アガリクス茸の平均粒径が100μmを超える場合には、湯又は冷水中における分散性が低下して凝集する可能性があり、その作用効果を充分に発揮することが困難となる。
【0018】
メシマコブは、アガリクス茸と同様、癌細胞の増殖を抑制するとともに各種ウイルス感染症を抑制するために含有される。このメシマコブは、タバコウロコタケ科キコブタケ属に属する薬用キノコであり、学名をフェリナス・リンテウス(Phellinus Linteus)という。このメシマコブの子実体や菌糸体にはβ−Dグルカンやβ−Dグルカン蛋白複合体等の有効成分が含まれており、特に皮膚癌の改善に効果があることが知られている。
【0019】
健康食品中におけるメシマコブの含有量は10〜20質量%であり、好ましくは15〜20質量%、特に好ましくは18〜20質量%である。メシマコブの含有量が10質量%未満の場合には、健康食品中においてメシマコブの作用効果が充分に発揮されず、好ましくない。一方、メシマコブの含有量が20質量%を超える場合には、メシマコブ以外の成分の含有量が少なくなり、それら各成分の作用効果が充分に発揮されない可能性がある。
【0020】
メシマコブの平均粒径は50〜100μmであり、好ましくは50〜80μmである。メシマコブの平均粒径が50μm未満の場合には、メシマコブが極端に小さくなって嵩及び比重が増し、流動性が悪化するため、分包し難くなる。一方、メシマコブの平均粒径が100μmを超える場合には、湯又は冷水中における分散性が低下し、その作用効果を充分に発揮することが困難となる。
【0021】
山伏茸は、アガリクス茸及びメシマコブと同様、癌細胞の増殖を抑制するとともに各種ウイルス感染症を抑制するために含有される。山伏茸は、サンゴハリタケ科に属する薬用キノコであり、β−グルカンの含有量が凡そ26質量%である。健康食品中における山伏茸の含有量は15〜30質量%であり、好ましくは15〜20質量%、特に好ましくは18〜20質量%である。山伏茸の含有量が15質量%未満の場合には、健康食品中において山伏茸の作用効果が充分に発揮されず、好ましくない。一方、山伏茸の含有量が30質量%を超える場合には、山伏茸以外の成分の含有量が少なくなり、それら各成分の作用効果が充分に発揮されない可能性がある。
【0022】
山伏茸の平均粒径は20〜100μmであり、好ましくは20〜50μmである。山伏茸の平均粒径が20μm未満の場合には、山伏茸が極端に小さくなって嵩及び比重が増し、流動性が悪化するため、分包し難くなる。一方、山伏茸の平均粒径が100μmを超える場合には、湯又は冷水中における分散性が低下し、その作用効果を充分に発揮することが困難となる。
【0023】
エキナセアは、ハーブの一種であり、本実施形態の健康食品における主要成分とされている。そして、このエキナセアは、風邪やインフルエンザに対する免疫を確保するために含有される。健康食品中におけるエキナセアの含有量は5〜40質量%であり、好ましくは20〜40質量%、特に好ましくは30〜40質量%である。エキナセアの含有量が5質量%未満の場合には、健康食品中においてエキナセアの作用効果が充分に発揮されず、好ましくない。すなわち、風邪やインフルエンザに対する充分な免疫が確保され難い。一方、エキナセアの含有量が40質量%を超える場合には、エキナセア以外の成分の含有量が少なくなり、それら各成分の作用効果が充分に発揮されない可能性がある。さらに、下痢等の副作用を招く可能性がある。
【0024】
エキナセアの平均粒径は20〜100μmであり、好ましくは20〜50μm、特に好ましくは20〜30μmである。エキナセアの平均粒径が20μm未満の場合には、エキナセアが極端に小さくなって嵩及び比重が増し、流動性が悪化するため、分包し難くなる。一方、エキナセアの平均粒径が100μmを超える場合には、湯又は冷水中における分散性が低下し、その作用効果を充分に発揮することが困難となる。
【0025】
また、本実施形態の健康食品には、その他の成分としてアマチャ、アマチャヅル、生姜、緑茶が含有されている。なお、これら各成分は全て乾燥粉末として含有される。各成分の乾燥方法は特に限定されるものではない。
【0026】
アマチャ及びアマチャヅルは、健康食品に疲労回復機能を付与するとともに、健康食品の風味を高めるために含有される。さらに、便通を良くする目的でも含有される。健康食品中におけるアマチャ及びアマチャヅルの含有量は、それぞれ5〜20質量%であり、好ましくは10〜20質量%である。健康食品中におけるアマチャ及びアマチャヅルそれぞれの含有量が5質量%未満の場合には、充分な疲労回復機能が付与され難く、健康食品の風味を充分に高めることが困難となる。一方、アマチャ及びアマチャヅルそれぞれの含有量が20質量%を超える場合には、それ以上の疲労回復機能は付与され難く、経済的でない。さらに、アマチャ及びアマチャヅルそれぞれの量が過剰過ぎて、健康食品の風味が損なわれる可能性がある。
【0027】
アマチャ及びアマチャヅルそれぞれの平均粒径は、繊維質を意図的に高めて便通を良くするといった観点から、200〜500μmが好ましく、200〜300μmがより好ましい。アマチャ及びアマチャヅルの平均粒径が200μm未満の場合には、アマチャ及びアマチャヅルが極端に小さくなり、その効力が低下する可能性がある。一方、アマチャ及びアマチャヅルの平均粒径が500μmを超える場合には、同健康食品を服用したとき、ざらざらした食感となり、飲用し難くなる。
【0028】
生姜は、風邪に対する免疫をさらに高めるとともに、健康食品の風味を高めるために含有される。健康食品中における生姜の含有量は、それぞれ1〜5質量%であり、好ましくは1〜3質量%である。健康食品中における生姜の含有量が1質量%未満の場合には、健康食品の風味を充分に高めることが困難となる。一方、生姜の含有量が5質量%を超える場合には、生姜の量が過剰過ぎることに起因して健康食品の風味が損なわれる可能性がある。
【0029】
生姜の平均粒径は50〜300μmであり、好ましくは100〜150μmである。生姜の平均粒径が50μm未満の場合には、服用時に袋を開封する際に生姜が飛散して鼻粘膜を刺激する可能性があり、好ましくない。一方、生姜の平均粒径が300μmを超える場合には、湯又は冷水中における分散性が低下し、その作用効果を充分に発揮することが困難となる。
【0030】
緑茶は、健康食品の風味を高めるために含有される。健康食品中における緑茶の含有量は、それぞれ1〜10質量%であり、好ましくは2〜5質量%である。健康食品中における緑茶の含有量が1質量%未満の場合には、健康食品の風味を充分に高めることが困難となる。一方、緑茶の含有量が10質量%を超える場合には、緑茶の量が過剰過ぎることに起因して健康食品の風味が損なわれる可能性がある。
【0031】
緑茶の平均粒径は50〜200μmであり、好ましくは50〜100μmである。緑茶の平均粒径が50μm未満の場合には、その効力が低下する可能性がある。一方、緑茶の平均粒径が200μmを超える場合には、湯又は冷水中における分散性が低下し、その作用効果を充分に発揮することが困難となる。
【0032】
さて、本実施形態の健康食品を調製する際には、遠心粉砕機を用いて各成分を攪拌するとともに、各成分が上記所定の大きさとなるまで粉砕する。これにより、上記各成分が均一に混合されてなる健康食品が得られる。なおこのとき、遠心粉砕機における攪拌条件及び粉砕条件は特に限定されるものではない。そして、ここで得られた健康食品を湯又は冷水に溶かすことにより所望の健康茶が得られ、この状態で経口摂取される。
【0033】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1) 本実施形態の健康食品には、アガリクス茸、メシマコブ及び山伏茸よりなるキノコ群と、エキナセアとが含有されている。そして、これらキノコ群の作用効果により、生体の免疫力を高めて癌細胞の生育を阻止するとともにウイルス感染症の抑制を好適に図ることができる。また、エキナセアの作用効果により、風邪やインフルエンザ等に対する免疫の向上を図ることができる。すなわち、本実施形態の健康食品によれば、癌やウイルス感染症の予防に加えて、風邪やインフルエンザに対する効力を好適に発揮することができる。
【0034】
(2) 健康食品中における前記エキナセアの含有量は5〜40質量%であることが好ましい。これによれば、エキナセアの副作用を抑制しつつ、同エキナセアの作用効果を充分に発揮することが可能となり、風邪やインフルエンザに対する免疫を確保することができる。
【0035】
(3) エキナセアの平均粒径は20〜100μmであることが好ましい。これによれば、湯又は冷水中に健康食品を溶かして飲用する場合において、エキナセアが湯又は冷水中に均一に分散しやすくなり、同エキナセアの作用効果をより一層高めることができる。
【0036】
(4) 本実施形態の健康食品には、アマチャ及びアマチャヅルを含有させることが好ましい。これによれば、アマチャ及びアマチャヅルの双方に含有されるサポニンの作用効果により、疲労回復効果を促進させることができる。
【0037】
(5) 本実施形態の健康食品には、生姜及び緑茶を含有させることが好ましい。これによれば、風味の向上が図られ、容易に服用することができる。
(6) 上記健康食品を湯又は冷水に溶かした状態で飲用することにより、アガリクス茸、メシマコブ、山伏茸、エキナセア等の各種有効成分を極めて手軽に摂取することができる。
【0038】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 本実施形態の健康食品においては、アマチャ及びアマチャヅルの双方が含有されたが、健康食品の良好な風味が維持されるのであれば、これらアマチャ及びアマチャヅルの少なくとも一方は省略されてもよい。この場合、構成成分の低減が図られ、製造コストを抑えることができる。
【0039】
・ 本実施形態の健康食品においては、生姜及び緑茶の双方が含有されたが、健康食品の良好な風味が維持されるのであれば、これら生姜及び緑茶の少なくとも一方は省略されてもよい。この場合、構成成分の低減が図られ、製造コストを抑えることができる。
【0040】
・ 本実施形態の健康食品は、例えばカプセルに充填された状態で経口摂取されてもよい。また、例えば、上記各成分の混合物に水、乳糖、コーンスターチ等を添加することで、同健康食品を錠剤に加工してもよい。
【0041】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記健康食品中における前記アマチャの含有量は、5〜20質量%であることを特徴とする健康食品。この構成によれば、健康食品に疲労回復機能を付与することが容易となるとともに、健康食品の風味を高めることができる。
【0042】
・ 前記アマチャの平均粒径は200〜500μmであることを特徴とする健康食品。この構成によれば、湯又は冷水中においてアマチャが繊維質として沈殿し、同アマチャの作用効果がより一層発揮されて便通を良くすることができる。
【0043】
・ 前記健康食品中における前記アマチャヅルの含有量は、5〜20質量%であることを特徴とする健康食品。この構成によれば、健康食品に疲労回復機能を付与することが容易となるとともに、健康食品の風味を好適に高めることができる。
【0044】
・ 前記アマチャヅルの平均粒径は200〜500μmであることを特徴とする健康食品。この構成によれば、湯又は冷水中におけるアマチャヅルが繊維質として沈殿し、同アマチャヅルの作用効果がより一層発揮されて便通を良くすることができるとともに、腸内浄化を好適に図ることができる。さらに、沈殿した残渣が甘味を有することにより、手軽に飲用しやすくなる。
【0045】
・ 前記健康食品中における前記生姜の含有量は、1〜5質量%であることを特徴とする健康食品。この構成によれば、風邪に対する免疫を高めることが容易となるとともに、健康食品の風味を好適に高めることができる。
【0046】
・ 前記生姜の平均粒径は50〜300μmであることを特徴とする健康食品。この構成によれば、湯又は冷水中における生姜が均一に分散しやすくなり、同生姜の作用効果をより一層発揮させることができる。
【0047】
・ 前記健康食品中における前記緑茶の含有量は、2〜5質量%であることを特徴とする健康食品。この構成によれば、健康食品の風味を好適に高めることができる。
・ 前記緑茶の平均粒径は50〜200μmであることを特徴とする健康食品。この構成によれば、湯又は冷水中における緑茶が均一に分散しやすくなり、同緑茶の作用効果をより一層発揮させることができる。
【実施例】
【0048】
(実施例1〜2)
ここでは、遠心粉砕機を用いて表1に示す各成分を攪拌及び粉砕することで健康食品を得た。なお、表1に示す各成分の含有量は、健康食品1000mg中における含有量である。
【0049】
【表1】

その後、実施例1の健康食品1〜3gを1000gの熱湯に溶かし、健康茶を得た。そして、ここで得られた健康茶を、風邪をひき始めている成人48名のパネラーに1日当たり1〜5回飲用してもらい、3日後の症状について評価を行った。その結果、凡そ7割に相当する32名のパネラーにおいて、頭痛、喉痛、発熱等の症状がなくなり、風邪の完治が認められた。また、実施例2に関しても、上記実施例1とほぼ同様の良好な結果が得られた。これは、実施例1及び実施例2の健康食品中に含有されているエキナセアの作用効果により、風邪に対する免疫が高められてその症状が改善されたものと考えられる。なお、実施例1に関し、風邪の完治が認められたパネラーの自己評価の一部を表2に記載する。
【0050】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
アガリクス茸、メシマコブ及び山伏茸よりなるキノコ群から選ばれる少なくとも1種と、エキナセアとを含有してなることを特徴とする健康食品。
【請求項2】
前記健康食品中における前記エキナセアの含有量は、5〜40質量%であることを特徴とする請求項1に記載の健康食品。
【請求項3】
前記エキナセアの平均粒径は20〜100μmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の健康食品。
【請求項4】
アマチャ及びアマチャヅルの少なくとも一方を含有してなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の健康食品。
【請求項5】
生姜及び緑茶の少なくとも一方を含有してなることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の健康食品。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の健康食品を湯又は冷水に溶かして得られることを特徴とする健康茶。

【公開番号】特開2007−159511(P2007−159511A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−362247(P2005−362247)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(505280129)
【Fターム(参考)】