説明

側方取付具を有するトルクデバイス

【課題】ガイドワイヤーの手動操作用デバイスの提供。
【解決手段】概して円柱状の一体的に形成された圧縮可能な構成要素を有し、該構成要素は、長手方向の軸線に沿って配置され、かつ、該長手方向の軸線に対して横方向に圧縮可能であり、かつ、第1、第2、および、第3の作動位置を有し、それらはそれぞれ、圧縮されていない作動位置、完全に圧縮された作動位置、および、部分的に圧縮された作動位置であり、該構成要素は、完全に圧縮された作動位置において、該構成要素をガイドワイヤーに側方から取り付けるのに適合した軸線方向のスロットを形作っており、該構成要素は、部分的に圧縮された作動位置において、スロット内にガイドワイヤーを堅く係合するように構成されており、それにより、該構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
2008年9月15日に出願された側方取付具を有するトルクデバイス(TORQUE DEVICE WITH SIDE ATTACHMENT)というタイトルの米国仮特許出願第61/192,200号が本明細書により参照され、その開示は、参照することにより本明細書に組み込まれ、その優先権は、37 CFR1.78(a)(4)および(5)(i)に従って本明細書により主張される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概しては、医療用途におけるガイドワイヤーの手動操作(マニュアル マニピュラーション)のためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
以下の特許は、当該技術分野の現状を表すものと思われる:
米国特許第7186224号、第6949104号、第6916293号、第6746466号、第6533772号、第6511470号、第6485466号、第6190333号、第6059484号、第6039722号、第5851189号、第5634475号、第6507300号、第5392778号、第5219332号、第5161534号、第5137517号、第5137288号、第4957117号、および、第4726117号、ならびに、欧州特許第0534747号。
【発明の概要】
【0004】
(発明の要旨)
本発明は、医療用途におけるガイドワイヤーの手動操作用の改良されたデバイスを提供することを目的とする。
【0005】
かくして、本発明の好ましい実施形態による、ガイドワイヤーの手動操作用のデバイスが提供され、当該デバイスは、概して円柱状の一体的に形成された圧縮可能な構成要素を有し、該構成要素は、長手方向の軸線に沿って配置され、かつ、該長手方向の軸線に対して横方向に圧縮可能であり、かつ、第1、第2、および、第3の作動位置を有し、それらはそれぞれ、圧縮されていない作動位置、完全に圧縮された作動位置、および、部分的に圧縮された作動位置であり、該構成要素は、前記の完全に圧縮された作動位置において、該構成要素をガイドワイヤーに側方から取り付けるのに適合した軸線方向のスロットを形作っており、該構成要素は、前記の部分的に圧縮された作動位置において、該スロット内にガイドワイヤーを堅く係合するように構成されており、それにより、該構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するようになっている。
【0006】
本発明の好ましい実施形態によれば、構成要素が、歯を担持する第1と第2の側方部分を有しており、該側方部分は、それぞれ、互いに間隔をおいた複数の歯を持っており、該互いに間隔をおいた歯は、それぞれ、間隙によって分離された前方部分と後方部分とを持っている。
【0007】
好ましくは、第1と第2の末端部分が、歯を担持する第1と第2の側方部分と一体的に形成されており、該第1と第2の末端部分は、それぞれ第1と第2のノッチを形作っており、これらノッチが、互いに、長手方向の軸線に沿って一線に並んでいる。
【0008】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、以下の様になるように構成されており、即ち、
前記の構成要素が前記の完全に圧縮された作動位置をとるように、歯を担持する第1と第2の側方部分が、長手方向の軸線に対して横向きの方向に互いに向かって変位可能となっており、その作動位置では、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が互いに噛み合い、それにより、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の両方にある互いに間隔をおいた複数の歯の間隙が、長手方向の軸線に沿って一線に並んで前記スロットを形作り、該スロットは、長手方向の軸線に沿って第1のノッチと第2のノッチとの間に延びており、かつ、
ガイドワイヤーが前記スロット内に位置しているときに、前記の構成要素が部分的に圧縮された作動位置をとるように、歯を担持する第1と第2の側方部分が、長手方向の軸線に対する横向きの方向とは反対の方向へ互いに離れるように変位可能となっており、その作動位置では、歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が、長手方向の軸線に沿ってガイドワイヤーを掴み、それにより、前記の構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するのに有効なものとなっている、というようにである。
【0009】
好ましくは、該歯を担持する第1と第2の側方部分が、それぞれ、外側に面した背面を有しており、該背面が、細長いリブと、一対の横方向の末端リブとを持っており、かつ、該歯を担持する第1と第2の側方部分が、また、比較的柔軟な部分を有し、該比較的柔軟な部分は、前記の横方向の末端リブの各々から長手方向に外側に延びており、かつ、該比較的柔軟な部分が、歯を担持する第1と第2の側方部分を、第1と第2の末端部分へと連結している。
【0010】
好ましくは、第1と第2の末端部分が、それぞれ、2つの外部側方部分を有しており、それら外部側方部分は、前記の比較的柔軟な部分に連結されており、かつ、内側に折れ曲がって、V字形の断面を有する軸線方向に向いた開口部を形作っている。
【0011】
好ましくは、第1と第2の末端部分は、相等しい(identical、そっくり同じである)。
【0012】
好ましくは、互いに間隔をおいた歯の前方部分と後方部分とが、横方向の底部分によって連結されている。
【0013】
好ましくは、前方部分と後方部分とが、互いに対して平行に、かつ、前記長手方向の軸線に対して垂直に延びている。
【0014】
好ましくは、互いに間隔をおいた歯のうちの隣り合ったもの同士が、隔離部によって間隔をおいており、該隔離部は、前記の互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅に等しい。
【0015】
好ましくは、歯を担持する第1の側方部分の互いに間隔をおいた歯が、歯を担持する第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯に対して、互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅だけ、長手方向の軸線に沿った方向にずれており、それにより、前記の構成要素が圧縮されていない位置にある場合には、歯を担持する第1と第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、長手方向の軸線に沿って互いに噛み合い、かつ、前記の構成要素が完全に圧縮された位置にある場合には、互いに間隔をおいた歯の前方部分が、完全にまたはほぼ完全に、隔離部の中に位置している。
【0016】
好ましくは、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、直線的にずれた互いの鏡像となっている。
【0017】
付加的または代替的には、前記の構成要素が前記完全に圧縮された位置にある場合には、前記構成要素が全体的に円形の断面を呈する。
【0018】
好ましくは、前記の構成要素が、弾性材料で一体的に形成されている。
【0019】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、前記の構成要素が前記部分的に圧縮された作動位置にある場合には、使用者は、該構成要素の対応する軸線方向の運動と回転運動とを生成することなく、ガイドワイヤーを軸線方向におよび回転するように動かすことができる。
【0020】
本発明の他の好ましい実施形態による、ガイドワイヤーの手動操作用のデバイスがさらに提供され、当該デバイスは、概して円柱状の一体的に形成された圧縮可能な構成要素を有し、該構成要素は、長手方向の軸線に沿って配置され、かつ、前記長手方向の軸線に対して横方向に圧縮可能であり、かつ、完全に圧縮された作動位置と、部分的に圧縮された作動位置とを、少なくとも有しており、該構成要素は、該完全に圧縮された作動位置において、該構成要素をガイドワイヤーにスライド可能に側方から取り付けるのに適合した軸線方向のスロットを形作っており、該構成要素は、該部分的に圧縮された作動位置において、前記スロット内にガイドワイヤーを堅く係合するように構成されており、それにより、該構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するようになっている。
【0021】
本発明の好ましい実施形態によれば、前記の構成要素が、歯を担持する第1と第2の側方部分を有しており、該側方部分は、それぞれ、互いに間隔をおいた複数の歯を持っており、該互いに間隔をおいた歯は、それぞれ、間隙によって分離された前方部分と後方部分とを持っている。
【0022】
好ましくは、第1と第2の末端部分が、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分と一体的に形成されており、該第1と第2の末端部分は、それぞれ第1と第2のノッチを形作っており、これらノッチが、互いに、前記長手方向の軸線に沿って一線に並んでいる。
【0023】
本発明の好ましい実施形態によれば、歯を担持する第1と第2の側方部分が、以下の様になるように構成されており、即ち、
前記の構成要素が完全に圧縮された作動位置をとるように、歯を担持する第1と第2の側方部分が、長手方向の軸線に対して横向きの方向に互いに向かって変位可能となっており、その作動位置では、歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が互いに噛み合い、それにより、歯を担持する第1と第2の側方部分の両方にある互いに間隔をおいた複数の歯の間隙が、長手方向の軸線に沿って一線に並んでスロットを形作り、該スロットは、長手方向の軸線に沿って第1のノッチと第2のノッチとの間に延びており、かつ、
ガイドワイヤーがスロット内に位置しているときに、前記の構成要素が部分的に圧縮された作動位置をとるように、歯を担持する第1と第2の側方部分が、長手方向の軸線に対する横向きの方向とは反対の方向へ互いに離れるように変位可能となっており、その作動位置では、歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が、長手方向の軸線に沿ってガイドワイヤーを掴み、それにより、前記の構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するのに有効なものとなっている、
というようにである。
【0024】
好ましくは、歯を担持する第1と第2の側方部分が、それぞれ、外側に面した背面を有しており、該背面が、細長いリブと、一対の横方向の末端リブとを持っており、かつ、歯を担持する第1と第2の側方部分が、また、比較的柔軟な部分を有し、該比較的柔軟な部分は、該横方向の末端リブの各々から長手方向に外側に延びており、かつ、該比較的柔軟な部分は、歯を担持する第1と第2の側方部分を、第1と第2の末端部分へと連結している。
【0025】
好ましくは、前記第1と第2の末端部分が、それぞれ、2つの外部側方部分を有しており、それら外部側方部分は、前記の比較的柔軟な部分に連結されており、かつ、内側に折れ曲がって、V字形の断面を有する軸線方向に向いた開口部を形作っている。
【0026】
好ましくは、第1と第2の末端部分は、相等しい。
【0027】
好ましくは、互いに間隔をおいた歯の前方部分と後方部分とが、横方向の底部分によって連結されている。
【0028】
好ましくは、前方部分と後方部分とが、互いに対して平行に、かつ、前記長手方向の軸線に対して垂直に延びている。
【0029】
好ましくは、互いに間隔をおいた歯のうちの隣り合ったもの同士が、隔離部によって間隔をおいており、該隔離部は、前記の互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅に等しい。
【0030】
好ましくは、歯を担持する第1の側方部分の互いに間隔をおいた歯が、歯を担持する第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯に対して、互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅だけ、長手方向の軸線に沿った方向にずれており、それにより、前記の構成要素が圧縮されていない位置にある場合には、歯を担持する第1と第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、長手方向の軸線に沿って互いに噛み合い、かつ、前記の構成要素が完全に圧縮された位置にある場合には、互いに間隔をおいた歯の前方部分が、完全にまたはほぼ完全に、隔離部の中に位置している。
【0031】
好ましくは、歯を担持する第1と第2の側方部分が、直線的にずれた互いの鏡像となっている。
【0032】
付加的または代替的には、前記の構成要素が前記完全に圧縮された位置にある場合に、該構成要素が全体的に円形の断面を呈する。
【0033】
好ましくは、前記の構成要素が、弾性材料で一体的に形成されている。
【0034】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、前記の構成要素が、部分的に圧縮された作動位置にある場合には、使用者は、前記の構成要素の対応する軸線方向の運動と回転運動とを生成することなく、ガイドワイヤーを軸線方向におよび回転するように動かすことができる。
【0035】
本発明のまた別の好ましい実施形態による、ガイドワイヤーの手動回転用のデバイスがさらに提供され、当該デバイスは、歯を担持する第1と第2の側方部分を有し、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分は、それぞれ、互いに間隔をおいた複数の歯を持っており、該互いに間隔をおいた歯は、それぞれ、間隙によって分離された前方部分と後方部分とを持っており、かつ、第1と第2の末端部分を有し、該第1と第2の末端部分は、歯を担持する第1と第2の側方部分と一体的に形成されており、該第1と第2の末端部分は、それぞれ第1と第2のノッチを形作っており、これらノッチが、互いに、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って一線に並んでおり、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分は、以下の様になるように構成されている。即ち、歯を担持する第1と第2の側方部分がガイドワイヤー受入れ位置をとるように、それら側方部分は、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に対して横向きの方向に互いに向かって変位可能となっており、その位置では、歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が互いに噛み合い、それにより、歯を担持する第1と第2の側方部分の両方にある互いに間隔をおいた複数の歯の間隙が、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って一線に並んでガイドワイヤー受入れスロットを形作り、該スロットは、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って第1のノッチと第2のノッチとの間に延びており、かつ、ガイドワイヤーがガイドワイヤー受入れスロット内に位置しているときに、歯を担持する第1と第2の側方部分がガイドワイヤー受入れ位置をとるように、それら側方部分は、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に対する横向きの方向とは反対の方向へ互いに離れるように変位可能となっており、その位置では、歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿ってガイドワイヤーを掴み、それにより、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線についての当該デバイスの手動の回転が、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線についてガイドワイヤーを回転させるのに有効なものとなっている、というようにである。
【0036】
好ましくは、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、それぞれ、外側に面した背面を有しており、該背面が、細長いリブと、一対の横方向の末端リブとを持っており、かつ、該前記の歯を担持する第1と第2の側方部分は、また、比較的柔軟な部分を有し、該比較的柔軟な部分は、横方向の末端リブの各々から長手方向に外側に延びており、かつ、該比較的柔軟な部分は、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分を、前記第1と第2の末端部分へと連結している。
【0037】
好ましくは、第1と第2の末端部分のそれぞれが、2つの外部側方部分を有しており、それら外部側方部分は、前記の比較的柔軟な部分に連結されており、かつ、内側に折れ曲がって、V字形の断面を有する軸線方向に向いた開口部を形作っている。
【0038】
好ましくは、第1と第2の末端部分が、相等しい。
【0039】
好ましくは、互いに間隔をおいた歯の前方部分と後方部分とが、横方向の底部分によって連結されている。
【0040】
好ましくは、前方部分と後方部分とが、互いに対して平行に、かつ、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に対して垂直に延びている。
【0041】
好ましくは、前記の互いに間隔をおいた歯のうちの隣り合ったもの同士が、隔離部によって間隔をおいており、該隔離部は、前記の互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅に等しい。
【0042】
好ましくは、歯を担持する第1の側方部分の互いに間隔をおいた歯が、歯を担持する第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯に対して、互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅だけ、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿った方向にずれており、それにより、歯を担持する第1と第2の側方部分が解放状態にある場合には、歯を担持する第1と第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って互いに噛み合い、かつ、歯を担持する第1と第2の側方部分がガイドワイヤー受入れ位置にある場合には、互いに間隔をおいた歯の前方部分が、完全にまたはほぼ完全に、隔離部の中に位置している。
【0043】
好ましくは、歯を担持する第1と第2の側方部分が、直線的にずれた互いの鏡像となっている。
【0044】
付加的または代替的には、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、ガイドワイヤー受入れ位置にある場合には、当該デバイスが、全体的に円形の断面を呈する。
【0045】
好ましくは、当該デバイスが、弾性材料で一体的に形成されており、かつ、概して円柱状の形態を有している。
【0046】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、歯を担持する第1と第2の側方部分がガイドワイヤー受入れ位置にある場合には、使用者は、当該デバイスの対応する軸線方向の運動と回転運動とを生成することなく、ガイドワイヤーを軸線方向におよび回転するように動かすことができる。
【0047】
(図面の簡単な説明)
本発明は、図面と共に考慮されたときに、以下の詳細な説明からより十分に理解および認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、医療用途のガイドワイヤーを手動操作すべく、本発明の好ましい実施形態に従って構成され作動するデバイスを、単純化し、合成した図であって、該図は、部分的には透視(pictorial)図であり、かつ、部分的には断面図である。
【図2】図2A、2B、および、2Cは、図1のデバイスが、第1の、圧縮されていない作動位置(operative orientation)にある場合の、該デバイスの単純化した図であって、これらの図は、それぞれ、透視図、上面図、および、断面図である。
【図3】図3A、3B、および、3Cは、図1のデバイスが、第2の、圧縮された作動位置にある場合の、該デバイスの単純化した図であって、これらの図は、それぞれ、透視図、上面図、および、断面図であり、その作動位置では、該デバイスは、概して円形の断面を有している。
【図4】図4A、4B、および、4Cは、図1のデバイスが、第2の、圧縮された作動位置にある場合の、該デバイスの単純化した図であって、これらの図は、それぞれ、透視図、上面図、および、断面図であり、その作動位置では、該デバイスは、概して円形の断面を有しており、ガイドワイヤーをその中に配置された状態で有しているが、該ワイヤーは保持されていない。
【図5】図5A、5B、および、5Cは、図1のデバイスが、第3の、部分的に圧縮された作動位置にある場合の、該デバイスの単純化した図であって、これらの図は、それぞれ、透視図、上面図、および、断面図であり、その中に保持されたガイドワイヤーを有している。
【図6A】図6Aは、第1の作動位置にある図1のデバイスを、使用者が握っているところを示している。
【図6B】図6Bは、第2の作動位置にある図1のデバイスを、使用者が握っているところを示している。
【図6C】図6Cは、第2の作動位置にある図1のデバイスを、使用者が握っているところを示しており、該デバイスは、ガイドワイヤーをその中に配置された状態で有しているが、該ワイヤーは保持されていない。
【図6D】図6Dは、第3の作動位置にある図1のデバイスを、使用者が握っているところを示しており、該デバイスは、その中に保持されたガイドワイヤーを有している。
【図6E】図6Eは、第3の作動位置にある図1のデバイスの、手動による軸線方向の運動を示している。
【図6F】図6Fは、第3の作動位置にある図1のデバイスの、手動による90度の回転を示している。
【発明を実施するための形態】
【0049】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
ここで、図1を参照する。同図は、医療用途のガイドワイヤーを手動操作すべく、本発明の好ましい実施形態に従って構成され作動するデバイスを、単純化し、合成した図であって、該図は、部分的には透視(pictorial)図であり、かつ、部分的には断面図である。
【0050】
図1に見られるように、ガイドワイヤー(図示せず)を手動操作するためのデバイス100が提供されている。当該デバイス100は、プラスチックまたは任意の他の好適な弾性材料によって、好ましくは一体的に形成され、概して円柱状の全体的な形状(configuration)を有し、長手方向の軸線102に沿って延びている。当該デバイスは、歯を担持する(tooth-bearing)第1と第2の側方部分(side portion)を有しており、それらは、それぞれ参照数字104および106で示されており、それら歯を担持する側方部分は、それぞれの両端部(ends)において、末端部分(end portions)108および110によって連結されており、該末端部分の各々は切欠き(ノッチ)を形作っている。末端部分108および110の切欠きは、各々の参照数字112および114によって示されており、それらの支点(fulcrum)は、軸線102に沿ってまたはその近傍に存在する。
【0051】
側方部分104および106は、直線的にずれた互いの鏡像であると概ね考えてよく、長手方向の軸線102に対して垂直な方向に手動で共に押し付けられたときに、図3A〜3Cに示した圧縮された作動位置におけるように、それらの各々の歯(teeth、複数の歯)が互いに噛み合い、当該デバイスが全体的に概して円形の断面(cross section)を持つように構成されている。
【0052】
側方部分104および106の各々は、外側に面した背面120を有し、該背面は、細長いリブ122と、一対の横方向(transverse)の末端リブ124とを有する。横方向の末端リブ124の各々から長手方向、外側には、比較的柔軟な部分126が備えられており、該部分126が、各側方部分を末端部分108および110に連結している。
【0053】
側方部分104および106の各々はまた、それらの内側に面した側に、複数の互いに間隔をおいた歯(teeth)130を有している。各歯(tooth)は、後方部分132と、前方部分134とを有し、それらは、横方向(transverse)の底部分136によって連結されている。後方部分132と前方部分134とは、互いに対して概して平行に延び、軸線102に対して概して垂直に延び、かつ、横方向の間隙138によって互いから間隔を置いている。
【0054】
各側方部分にある隣り合った歯130は、隔離部(separation)140によって間隔を置いており、該隔離部は、好ましくは各歯の幅に等しい。側方部分104の歯130は、側方部分106の歯130に対して、1つの歯の幅だけ、軸線102に沿ってずれており、それにより、側方部分104と106が解放中(at rest)の場合には、図2A〜2Cに見られるように、側方部分104と106の歯130の前方部分134は、概して軸線102に沿って互いに噛み合い、側方部分104と106が近接するように至らされた場合には、図3A〜3Cおよび図4A〜4Cに見られるように、歯130の前方部分134は、完全にまたはほぼ完全に、隔離部140の中に位置する。
【0055】
末端部分108と110は、好ましくは相等しく(identical、そっくりであり)、かつ、それぞれ外部側方部分142と144を有し、それらは、側方部分104と106の一方の端部において、比較的柔軟な部分126に連結されており、かつ、内側に折れ曲がって、軸線方向に向いた開口部146を定めており、該開口部は、図2B、3B、4Bおよび5Bの平面に見られるように、V字形の断面を有し、かつ、ガイドワイヤー受入れ位置決めノッチ112および114を形作り、それらノッチの支点は、好ましくは軸線102に沿って位置している。
【0056】
ここで図2A、2Bおよび2Cを参照する。これらの図は、図1のデバイスが、第1の、圧力を加えられていない(unstressed)作動位置にある場合の、該デバイスの単純化した図であって、それぞれ、透視図、上面図、および、断面図である。図2A〜2Cに見られるように、また上述したように、側方部分104と106の歯130の前方部分134は、概して軸線102に沿って互いに噛み合っている。図1の拡大部分150に見られるように、圧力を加えられていない作動位置にある当該デバイスの断面は、円形ではないことに留意されたい。図6Aは、図2A〜2Cに見られるように、圧力を加えられていない作動位置にある図1のデバイスを、使用者が握っているところを示している。
【0057】
図1〜2Cの当該デバイスをガイドワイヤーの側面に取り付けるためには、使用者は、図6Bに示すように、好ましくは指を用いて当該デバイスを圧縮し、図6Bの拡大部分160に見られるように、概して円形の断面を持つようにする。図1〜2Cの当該デバイスからガイドワイヤーを取り外すためには、使用者は、図6Bに示すように、同様に該デバイスを圧縮することが理解される。
【0058】
ここで図3A、3Bおよび3Cを参照する。これらの図は、図6Bに示すように、図1の当該デバイスが、圧縮された作動位置にある場合の、該デバイスの単純化した図であって、それぞれ、透視図、上面図、および、断面図であり、該デバイスは、概して円形の断面を有している。図6Bおよび図3A〜3Cでは、次のことが明確に見てとれる。即ち、歯130の各々の後方部分132と前方部分134との間の間隙が、全て概して一線に並んでスロット162を形作るように該歯130が位置しており、そのスロットが、ノッチ112および114と一線に並んで、概して軸線102に沿ってガイドワイヤー164を受け入れるようになっている。
【0059】
当該デバイスが図6Bに示された圧縮された作動位置にある場合に、歯130がスロット162を形作るように位置し得るということが備なわっているのであれば、側方部分104および106の歯130の他のデザインが可能であるということは、理解されるであろう。
【0060】
ここで図4A、4Bおよび4Cを参照する。これらの図は、図1のデバイスが、第2の圧縮された作動位置にある場合の、該デバイスも単純化した図であって、これらの図は、それぞれ、透視図、上面図、および、断面図であり、その作動位置では、該デバイスは、概して円形の断面を有しており、ガイドワイヤーをその中に配置された状態で有しているが、該ワイヤーは保持されていない。この作動状態は、図6Cに示されている。
【0061】
当該デバイスがガイドワイヤーに取り付けられ、該ガイドワイヤーが概して軸線102に沿ってスロット162の中に位置すると、使用者は、該デバイスの圧縮を緩めて、図2A〜2Cに見られるように、当該デバイスがその解放中の位置に戻るようにしてもよく、ただし、歯130の後方部分132と前方部分134との間の間隙138の中にはガイドワイヤー164が存在する。この作動状態は、図6Dに示されている。ガイドワイヤー164が、互いに噛み合った歯130の前方部分134によって掴まれ、それにより、当該デバイスの軸線方向の運動と回転運動が、それに対応する軸線102についてのガイドワイヤー164の軸線方向の運動および回転運動を生成することが理解される。さらには、当該デバイスの対応する軸線方向の運動および回転運動を生成することなしに、ガイドワイヤー164が、使用者によって軸線102について軸線方向におよび回転させて動かすことができるということが理解される。
【0062】
ここで図5A、5Bおよび5Cを参照する。これらの図は、図1のデバイスが、第3の部分的に圧縮された作動位置にある場合の、該デバイスの単純化した図であって、それぞれ、透視図、上面図、および、断面図であり、該デバイスは、その中に保持されているガイドワイヤーを有しているため、該デバイスの軸線方向の運動および回転運動は、ガイドワイヤーの付随する軸線方向の運動および回転運動を生成する。
【0063】
図6Eは、図5A〜5Cに示される作動位置にある図1のデバイスとガイドワイヤー164の、手動による軸線方向の運動を示しており、また、図6Fは、図5A〜5Cに示される作動位置にある図1のデバイスとガイドワイヤー164の、手動での90度の回転を示している。
【0064】
本発明が、以下において具体的に請求されたものによって限定されないことを当業者は理解するであろう。むしろ、本発明の範囲には、上述した特徴の種々の組み合わせおよび部分的組み合わせ、ならびに図面を参照して上述した説明を読んだ当業者が思い付くであろう先行技術にはない改良および変形が含まれる。特に、当該デバイスは、任意の部分的に剛性を持ったワイヤーの手動操作のために有用であり得、またガイドワイヤーと共にのみ使用されることに限定されないことが理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドワイヤーの手動操作用のデバイスであって、当該デバイスは、
概して円柱状の一体的に形成された圧縮可能な構成要素を有し、該構成要素は、長手方向の軸線に沿って配置され、かつ、前記長手方向の軸線に対して横方向に圧縮可能であり、かつ、第1、第2、および、第3の作動位置を有し、それらはそれぞれ、圧縮されていない作動位置、完全に圧縮された作動位置、および、部分的に圧縮された作動位置であり、
前記構成要素は、該完全に圧縮された作動位置において、該構成要素をガイドワイヤーに側方から取り付けるのに適合した軸線方向のスロットを形作っており、
前記構成要素は、該部分的に圧縮された作動位置において、前記スロット内にガイドワイヤーを堅く係合するように構成されており、それにより、前記構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するようになっている、
前記デバイス。
【請求項2】
前記構成要素が、歯を担持する第1と第2の側方部分を有しており、該側方部分は、それぞれ、互いに間隔をおいた複数の歯を持っており、該互いに間隔をおいた歯は、それぞれ、間隙によって分離された前方部分と後方部分とを持っている、請求項1記載のデバイス。
【請求項3】
第1と第2の末端部分が、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分と一体的に形成されており、該第1と第2の末端部分は、それぞれ第1と第2のノッチを形作っており、これらノッチが、互いに、前記長手方向の軸線に沿って一線に並んでいる、請求項2記載のデバイス。
【請求項4】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、以下の様になるように構成されており、
前記構成要素が前記の完全に圧縮された作動位置をとるように、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、前記長手方向の軸線に対して横向きの方向に互いに向かって変位可能となっており、その作動位置では、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が互いに噛み合い、それにより、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の両方にある互いに間隔をおいた複数の歯の間隙が、前記長手方向の軸線に沿って一線に並んで前記スロットを形作り、該スロットは、前記長手方向の軸線に沿って前記第1のノッチと前記第2のノッチとの間に延びており、
ガイドワイヤーが前記スロット内に位置しているときに、前記構成要素が前記の部分的に圧縮された作動位置をとるように、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、前記の長手方向の軸線に対する前記の横向きの方向とは反対の方向へ互いに離れるように変位可能となっており、その作動位置では、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が、前記長手方向の軸線に沿って前記ガイドワイヤーを掴み、それにより、前記構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、前記ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するのに有効なものとなっている、
請求項3記載のデバイス。
【請求項5】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、それぞれ、外側に面した背面を有しており、該背面が、細長いリブと、一対の横方向の末端リブとを持っている、請求項4記載のデバイス。
【請求項6】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、また、比較的柔軟な部分を有し、該比較的柔軟な部分は、前記の横方向の末端リブの各々から長手方向に外側に延びており、かつ、該比較的柔軟な部分は、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分を、前記第1と第2の末端部分へと連結している、請求項5記載のデバイス。
【請求項7】
前記第1と第2の末端部分が、それぞれ、2つの外部側方部分を有しており、それら外部側方部分は、前記の比較的柔軟な部分に連結されており、かつ、内側に折れ曲がって、V字形の断面を有する軸線方向に向いた開口部を形作っている、請求項6記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1と第2の末端部分が、相等しい、請求項7記載のデバイス。
【請求項9】
前記の互いに間隔をおいた歯の前方部分と後方部分とが、横方向の底部分によって連結されている、請求項8記載のデバイス。
【請求項10】
前記の前方部分と後方部分とが、互いに対して平行に、かつ、前記長手方向の軸線に対して垂直に延びている、請求項9記載のデバイス。
【請求項11】
前記の互いに間隔をおいた歯のうちの隣り合ったもの同士が、隔離部によって間隔をおいており、該隔離部は、前記の互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅に等しい、請求項10記載のデバイス。
【請求項12】
前記の歯を担持する第1の側方部分の互いに間隔をおいた歯が、前記の歯を担持する第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯に対して、前記互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅だけ、前記長手方向の軸線に沿った方向にずれており、
それにより、前記構成要素が前記圧縮されていない位置にある場合には、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、前記長手方向の軸線に沿って互いに噛み合い、かつ、前記構成要素が前記完全に圧縮された位置にある場合には、前記の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、完全にまたはほぼ完全に、前記隔離部の中に位置している、請求項11記載のデバイス。
【請求項13】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、直線的にずれた互いの鏡像となっている、請求項12記載のデバイス。
【請求項14】
前記構成要素が前記完全に圧縮された位置にある場合に、前記構成要素が全体的に円形の断面を呈する、請求項13記載のデバイス。
【請求項15】
前記構成要素が、弾性材料で一体的に形成されている、請求項1記載のデバイス。
【請求項16】
ガイドワイヤーの手動操作用のデバイスであって、当該デバイスは、
概して円柱状の一体的に形成された圧縮可能な構成要素を有し、該構成要素は、長手方向の軸線に沿って配置され、かつ、前記長手方向の軸線に対して横方向に圧縮可能であり、かつ、完全に圧縮された作動位置と、部分的に圧縮された作動位置とを、少なくとも有しており、
前記構成要素は、該完全に圧縮された作動位置において、該構成要素をガイドワイヤーにスライド可能に側方から取り付けるのに適合した軸線方向のスロットを形作っており、
前記構成要素は、該部分的に圧縮された作動位置において、前記スロット内にガイドワイヤーを堅く係合するように構成されており、それにより、前記構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するようになっている、
前記デバイス。
【請求項17】
前記の構成要素が、歯を担持する第1と第2の側方部分を有しており、該側方部分は、それぞれ、互いに間隔をおいた複数の歯を持っており、該互いに間隔をおいた歯は、それぞれ、間隙によって分離された前方部分と後方部分とを持っている、請求項16記載のデバイス。
【請求項18】
第1と第2の末端部分が、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分と一体的に形成されており、該第1と第2の末端部分は、それぞれ第1と第2のノッチを形作っており、これらノッチが、互いに、前記長手方向の軸線に沿って一線に並んでいる、請求項17記載のデバイス。
【請求項19】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、以下の様になるように構成されており、
前記構成要素が前記の完全に圧縮された作動位置をとるように、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、前記長手方向の軸線に対して横向きの方向に互いに向かって変位可能となっており、その作動位置では、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が互いに噛み合い、それにより、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の両方にある互いに間隔をおいた複数の歯の間隙が、前記長手方向の軸線に沿って一線に並んで前記スロットを形作り、該スロットは、前記長手方向の軸線に沿って前記第1のノッチと前記第2のノッチとの間に延びており、
ガイドワイヤーが前記スロット内に位置しているときに、前記構成要素が前記の部分的に圧縮された作動位置をとるように、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、前記の長手方向の軸線に対する前記の横向きの方向とは反対の方向へ互いに離れるように変位可能となっており、その作動位置では、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が、前記長手方向の軸線に沿って前記ガイドワイヤーを掴み、それにより、前記構成要素の軸線方向の運動と回転運動が、前記ガイドワイヤーの対応する軸線方向の運動と回転運動を生成するのに有効なものとなっている、
請求項18記載のデバイス。
【請求項20】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、それぞれ、外側に面した背面を有しており、該背面が、細長いリブと、一対の横方向の末端リブとを持っている、請求項19記載のデバイス。
【請求項21】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、また、比較的柔軟な部分を有し、該比較的柔軟な部分は、前記の横方向の末端リブの各々から長手方向に外側に延びており、かつ、該比較的柔軟な部分は、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分を、前記第1と第2の末端部分へと連結している、請求項20記載のデバイス。
【請求項22】
前記第1と第2の末端部分が、それぞれ、2つの外部側方部分を有しており、それら外部側方部分は、前記の比較的柔軟な部分に連結されており、かつ、内側に折れ曲がって、V字形の断面を有する軸線方向に向いた開口部を形作っている、請求項21記載のデバイス。
【請求項23】
前記第1と第2の末端部分が、相等しい、請求項22記載のデバイス。
【請求項24】
前記の互いに間隔をおいた歯の前方部分と後方部分とが、横方向の底部分によって連結されている、請求項23記載のデバイス。
【請求項25】
前記の前方部分と後方部分とが、互いに対して平行に、かつ、前記長手方向の軸線に対して垂直に延びている、請求項24記載のデバイス。
【請求項26】
前記の互いに間隔をおいた歯のうちの隣り合ったもの同士が、隔離部によって間隔をおいており、該隔離部は、前記の互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅に等しい、請求項25記載のデバイス。
【請求項27】
前記の歯を担持する第1の側方部分の互いに間隔をおいた歯が、前記の歯を担持する第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯に対して、前記互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅だけ、前記長手方向の軸線に沿った方向にずれており、
それにより、前記構成要素が前記圧縮されていない位置にある場合には、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、前記長手方向の軸線に沿って互いに噛み合い、かつ、前記構成要素が前記完全に圧縮された位置にある場合には、前記の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、完全にまたはほぼ完全に、前記隔離部の中に位置している、請求項26記載のデバイス。
【請求項28】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、直線的にずれた互いの鏡像となっている、請求項27記載のデバイス。
【請求項29】
前記構成要素が前記完全に圧縮された位置にある場合に、前記構成要素が全体的に円形の断面を呈する、請求項28記載のデバイス。
【請求項30】
前記構成要素が、弾性材料で一体的に形成されている、請求項16記載のデバイス。
【請求項31】
ガイドワイヤーの手動回転用のデバイスであって、当該デバイスは、
歯を担持する第1と第2の側方部分を有し、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分は、それぞれ、互いに間隔をおいた複数の歯を持っており、該互いに間隔をおいた歯は、それぞれ、間隙によって分離された前方部分と後方部分とを持っており、かつ、
第1と第2の末端部分を有し、該第1と第2の末端部分は、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分と一体的に形成されており、該第1と第2の末端部分は、それぞれ第1と第2のノッチを形作っており、これらノッチが、互いに、長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って一線に並んでおり、
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分は、以下の様になるように構成されており、
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分がガイドワイヤー受入れ位置をとるように、それら側方部分は、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に対して横向きの方向に互いに向かって変位可能となっており、その位置では、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が互いに噛み合い、それにより、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の両方にある互いに間隔をおいた複数の歯の間隙が、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って一線に並んでガイドワイヤー受入れスロットを形作り、該スロットは、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って前記第1のノッチと前記第2のノッチとの間に延びており、
ガイドワイヤーが前記ガイドワイヤー受入れスロット内に位置しているときに、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分がガイドワイヤー受入れ位置をとるように、それら側方部分は、前記の長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に対する前記の横向きの方向とは反対の方向へ互いに離れるように変位可能となっており、その位置では、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の歯が、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って前記ガイドワイヤーを掴み、それにより、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線についての当該デバイスの手動の回転が、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線について前記ガイドワイヤーを回転させるのに有効なものとなっている、
前記デバイス。
【請求項32】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、それぞれ、外側に面した背面を有しており、該背面が、細長いリブと、一対の横方向の末端リブとを持っている、請求項31記載のデバイス。
【請求項33】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、また、比較的柔軟な部分を有し、該比較的柔軟な部分は、前記の横方向の末端リブの各々から長手方向に外側に延びており、かつ、該比較的柔軟な部分は、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分を、前記第1と第2の末端部分へと連結している、請求項32記載のデバイス。
【請求項34】
前記第1と第2の末端部分のそれぞれが、2つの外部側方部分を有しており、それら外部側方部分は、前記の比較的柔軟な部分に連結されており、かつ、内側に折れ曲がって、V字形の断面を有する軸線方向に向いた開口部を形作っている、請求項33記載のデバイス。
【請求項35】
前記第1と第2の末端部分が、相等しい、請求項34記載のデバイス。
【請求項36】
前記の互いに間隔をおいた歯の前方部分と後方部分とが、横方向の底部分によって連結されている、請求項35記載のデバイス。
【請求項37】
前記の前方部分と後方部分とが、互いに対して平行に、かつ、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に対して垂直に延びている、請求項36記載のデバイス。
【請求項38】
前記の互いに間隔をおいた歯のうちの隣り合ったもの同士が、隔離部によって間隔をおいており、該隔離部は、前記の互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅に等しい、請求項37記載のデバイス。
【請求項39】
前記の歯を担持する第1の側方部分の互いに間隔をおいた歯が、前記の歯を担持する第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯に対して、前記互いに間隔をおいた歯の各々の歯の幅だけ、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿った方向にずれており、
それにより、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が解放状態にある場合には、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、前記長手方向のガイドワイヤー受入れ軸線に沿って互いに噛み合い、かつ、前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が前記のガイドワイヤー受入れ位置にある場合には、前記の互いに間隔をおいた歯の前方部分が、完全にまたはほぼ完全に、前記隔離部の中に位置している、
請求項38記載のデバイス。
【請求項40】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、直線的にずれた互いの鏡像となっている、請求項39記載のデバイス。
【請求項41】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が、前記のガイドワイヤー受入れ位置にある場合には、当該デバイスが、全体的に円形の断面を呈する、請求項40記載のデバイス。
【請求項42】
当該デバイスが、弾性材料で一体的に形成されている、請求項31記載のデバイス。
【請求項43】
前記デバイスが、概して円柱状の形態を有している、請求項31記載のデバイス。
【請求項44】
前記構成要素が前記部分的に圧縮された作動位置にある場合には、使用者は、前記構成要素の対応する軸線方向の運動と回転運動とを生成することなく、前記ガイドワイヤーを軸線方向におよび回転するように動かすことができる、請求項1記載のデバイス。
【請求項45】
前記構成要素が前記部分的に圧縮された作動位置にある場合には、使用者は、前記構成要素の対応する軸線方向の運動と回転運動とを生成することなく、前記ガイドワイヤーを軸線方向におよび回転するように動かすことができる、請求項16記載のデバイス。
【請求項46】
前記の歯を担持する第1と第2の側方部分が前記ガイドワイヤー受入れ位置にある場合には、使用者は、当該デバイスの対応する軸線方向の運動と回転運動とを生成することなく、前記ガイドワイヤーを軸線方向におよび回転するように動かすことができる、請求項31記載のデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate

【図6D】
image rotate

【図6E】
image rotate

【図6F】
image rotate


【公開番号】特開2011−62522(P2011−62522A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−207141(P2010−207141)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(510248763)エルカム アグリカルチュラル コーオペラティヴ アソシエーション リミテッド (1)
【Fターム(参考)】