説明

充電装置

【課題】より簡素な構成で接続部の接続を行い、かつ、接続に要する時間を短縮する。
【解決手段】車両には、バッテリを充電するための電力を受電するための受電接続部31が設けられており、受電接続部31と嵌合する給電接続部17を有し、車両の車輪30の回転力を受けて給電接続部60を受電接続部31と嵌合する位置に移動させる給電接続部移動機構を備え、給電接続部移動機構により車両の車輪30の回転力が給電接続部17に伝達され給電接続部17が受電接続部31と嵌合する位置に移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されたバッテリを充電する充電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両が予め定められた駐車位置に停車したことが検出されると、電動ロボットのアームを駆動して給電カプラを移動させ、給電カプラに設けられた発光素子から車両に設けられた受電カプラに設けられたリフレクタへ向けて光を射出させながら、このリフレクタにより反射した反射光を受光素子を用いて受光することにより車両に設けられた受電カプラの位置を算出し、給電カプラを受電カプラに嵌合させた後、自動充電を開始する装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−93622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された装置では、車両が予め定められた駐車位置に停車したことが検出されてから、電動ロボットのアームを駆動して給電カプラを受電カプラに対して移動させ、給電カプラを受電カプラに嵌合させるようになっているので、車両を停車させてから給電カプラと受電カプラの接続が完了するまでに長い時間を要するといった問題がある。
【0005】
また、給電カプラと受電カプラを嵌合させるのに、発光素子および受光素子を用いて受電カプラの位置を算出したり、電動ロボットのアームを制御したりする必要があるため、構成および制御が複雑であるといった問題がある。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みたもので、より簡素な構成で接続部の接続を行い、かつ、接続に要する時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、充電スペースに設置され、車両に搭載されたバッテリを充電する充電装置であって、車両には、バッテリを充電するための電力を受電するための受電接続部(31、35)が設けられており、受電接続部(31、35)と嵌合する給電接続部(17、60)を有し、車両の車輪(30)の回転力を受けて給電接続部(17、60)を受電接続部(31、35)と嵌合する位置に移動させる給電接続部移動機構を備え、給電接続部移動機構により車両の車輪(30)の回転力が給電接続部(17、60)に伝達され給電接続部(17、60)が受電接続部(31、35)と嵌合する位置に移動することを特徴としている。
【0008】
このような構成によれば、車両の車輪(30)の回転力を受けて給電接続部(17、60)を受電接続部(31、35)と嵌合する位置に移動させる給電接続部移動機構を備え、給電接続部移動機構により車両の車輪(30)の回転力が給電接続部(17、60)に伝達され給電接続部(17、60)が受電接続部(31、35)と嵌合する位置に移動するので、より簡素な構成で接続部の接続を行い、かつ、接続に要する時間を短縮することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、受電接続部(31)は、車両の下方に設けられており、給電接続部(17)は、車両の車輪(30)に形成された凹部と係合する係合用爪部(16a)を有するリンク部(16)に配設されており、充電スペースへ進入する車両の車輪(30)の凹部にリンク部(16)の係合用爪部(16a)が係合して、車両の車輪(30)の回転力がリンク部(16)に配置された給電接続部(17)へ伝達されることを特徴としている。
【0010】
このように、充電スペースへ進入する車両の車輪(30)の凹部にリンク部(16)の係合用爪部(16a)が係合して、車両の車輪(30)の回転力がリンク部(16)に配置された給電接続部(17)へ伝達され給電接続部(17)が受電接続部(31)と嵌合する位置に移動するように構成することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、給電接続部移動機構は、一端側が路面に固定された板状の第1プレート(11)と、一端側が路面上を水平移動するように設置され、他端側が回転ヒンジ(13)を介して第1プレート(11)の他端側と連結された板状の第2プレート(12)と、を備え、リンク部(16)は、係合用爪部(16a)が先端に形成された棒状の支持部材(16b)と、当該支持部材(16b)を回転可能に支持するリンク回転接続部(16c)を有し、当該リンク回転接続部(16c)は、第1プレート(11)と第2プレート(12)のいずれかに取り付けられており、車両の車輪(30)の回転力がリンク部(16)に伝達されると、第1プレート(11)と第2プレート(12)の連結部が上方に移動して車両の車輪(30)止めを構成するようになっていることを特徴としている。
【0012】
このように、車両の車輪(30)の回転力がリンク部(16)に伝達されると、第1プレート(11)と第2プレート(12)の連結部が上方に移動して車両の車輪(30)止めを構成することができる。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、充電スペースへ進入する車両の車輪(30)を検出する車輪検出手段(20)を備え、リンク部(16)は、係合用爪部(16a)と係合する車両の車輪(30)の回転軸と平行方向に支持部材を移動させる支持部材移動機構(16d、16e、23)を備え、車輪検出手段(20)により車両の車輪(30)が検出された場合、支持部材移動機構(16d、16e、23)により支持部材(16b)が車両の車輪(30)の凹部へ近づく方向へ移動することを特徴としている。
【0014】
このような構成によれば、車両の車輪(30)が検出された場合、支持部材移動機構(16d、16e、23)により支持部材(16b)が車両の車輪(30)の凹部へ近づく方向へ移動するので、車両の車輪(30)の凹部へ係合した係合用爪部(16a)を外れにくくすることが可能である。
【0015】
また、請求項5に記載の発明は、車輪検出手段(20)により車両の車輪(30)が検出されなくなった場合、支持部材移動機構(16d、16e、23)により支持部材(16b)が車両の車輪(30)の凹部から離れる方向へ移動することを特徴としている。
【0016】
このような構成によれば、車両の車輪(30)が検出されなくなった場合、支持部材移動機構(16d、16e、23)により支持部材(16b)が車両の車輪(30)の凹部から離れる方向へ移動するので、車両の車輪(30)の凹部へ係合した係合用爪部(16a)を容易に外すことができる。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、受電接続部(35)は、車両の底部に設けられており、給電接続部移動機構は、路面に固定され、車両の車輪(30)を案内するスライドガイド支持部(51、52、61)と、車両の進行方向に対して傾斜するように配置され、かつ、回転可能に配設された複数のローラ(53a、53b)を有する左右スライドガイド(55a、55b)と、を備え、給電接続部(60)は、左右スライドガイド(55a、55b)の間に配置され、スライドガイド(55a、55b)上で車両の左右の車輪(30)の回転力が複数のローラ(53a、53b)に伝達され給電接続部(60)が車両の左右方向に水平移動するとともに給電接続部(60)が路面に対して上昇するようになっており、路面に対して上昇した給電接続部(60)が車両の底部に設けられた受電接続部(35)と嵌合する位置に移動することを特徴としている。
【0018】
このように、スライドガイド(55a、55b)上で車両の左右の車輪(30)の回転力が複数のローラ(53a、53b)に伝達され給電接続部(60)が車両の左右方向に水平移動するとともに給電接続部(60)が路面に対して上昇するようになっており、路面に対して上昇した給電接続部(60)が車両の底部に設けられた受電接続部(35)と嵌合する位置に移動するように構成することができる。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、受電接続部(35)は、車両の底部の左右中央に設けられており、左スライドガイド(55a)の左端部には、板状の車輪プレート(54a)が設けられ、右スライドガイド(55b)の右端部には、板状の車輪プレート(54b)が設けられており、車輪プレート上で回転する車両の左右の車輪(30)がスライドガイド(55a、55b)の左右両端に設けられた車輪プレート(54a、54b)に当接し、車両の左右の車輪(30)の中央に給電接続部が位置するようになっていることを特徴としている。
【0020】
このように、受電接続部(35)を車両の底部の左右中央に設け、車輪プレート上で回転する車両の左右の車輪(30)がスライドガイド(55a、55b)の左右両端に設けられた車輪プレート(54a、54b)に当接し、車両の左右の車輪(30)の中央に給電接続部が位置するように構成することで、より確実に給電接続部(60)を受電接続部(35)と嵌合する位置に移動させることができる。
【0021】
また、請求項8に記載の発明は、車両と通信する通信装置を備え、給電接続部と受電接続部とが接続されたことを判定した場合、通信装置を介して車両の車輪の回転の停止を指示する信号を送信するようになっていることを特徴としている。
【0022】
このような構成によれば、給電接続部と受電接続部とが接続されたことを判定した場合、通信装置を介して車両の車輪の回転の停止を指示する信号が送信されるので、車両の車輪の回転を自動的に停止させることが可能である。
【0023】
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態に係る充電装置の構成を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る充電装置の構成を示す図である。
【図3】第1実施形態に係る充電装置の構成を示す図である。
【図4】車両のバッテリを充電するための受電接続部について説明するための図である。
【図5】第1実施形態に係る充電装置のブロック構成を示す。
【図6】第1実施形態に係る充電装置における制御部のフローチャートである。
【図7】車輪検出センサの上に車両の車輪が位置した場合の充電装置を上方から見た図である。
【図8】図7中のA部を拡大した図である。
【図9】給電接続部が車両のフェンダーカバーの内側に設けられた受電接続部と接続される様子を示した図である。
【図10】第2実施形態に係る充電装置の構成を示す図である。
【図11】図10(a)中のA−A一点鎖線に沿った概略断面図である。
【図12】受電接続部の構成について説明するための図である。
【図13】第2実施形態に係る充電装置のブロック構成を示す
【図14】第2実施形態に係る充電装置における制御部のフローチャートである。
【図15】給電接続部が車両の底部に設けられた受電接続部と接続される様子を示した図である。
【図16】給電接続部が車両の底部に設けられた受電接続部と接続される様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る充電装置の構成を図1〜図3に示す。本充電装置は、充電スペースに設置され、車両に搭載されたバッテリを充電するために用いられる。図1は、充電装置を上方から見た図であり、図2は、図1中のA部を拡大した図であり、図3は、図1中のB方向から見た図である。
【0026】
本充電装置は、図1、図3に示すように、第1プレート11、第2プレート12、回転ヒンジ用ガイド15a、リンク部16および車輪検出センサ20を備えている。
【0027】
第1プレート11および第2プレート12は、それぞれ板状部材により構成されている。また、第1プレート11の一端と第2プレート12の一端は、それぞれ第1回転ヒンジ13により連結されている。
【0028】
第1プレート11の他端には2つの第2回転ヒンジ14が接続されており、これらの第2回転ヒンジ14は、回転軸が地面に対して移動しないように路面に固定されている。
【0029】
また、第2プレート12の他端には第3回転ヒンジ15が接続されている。この第3回転ヒンジ15は、地中に形成された回転ヒンジ用溝Cに路面に対して水平となるように配設された回転ヒンジ用ガイド15aに沿って回転軸が移動可能となるように配設されている。すなわち、第2プレート12の一端は、路面上を水平移動するように設置されている。
【0030】
リンク部16は、後述する車両のホイール部に形成された凹部と係合するように形成された係合用爪部16aと、棒状の支持部材16bと、この棒状の支持部材16bを回転可能に支持するリンク回転接続部16cを備えている。
【0031】
係合用爪部16aは、支持部材16bの一端側の先端を鋭角に屈曲させるようにして形成されており、リンク回転接続部16cは、支持部材16bの反対側の先端を直角に屈曲させるようにして形成されている。
【0032】
リンク回転接続部16cは、図3に示すように、支持部材16bを回転可能に支持するように第1プレート11の側面に取り付けられている。
【0033】
リンク部16は、図2に示したように、リンク回転接続部16cを車両左右方向(紙面上下方向)に移動させるための滑り軸受16d、移動したリンク回転接続部16cを元の位置に戻すためのバネ16eを有している。これらの部材16d、16eおよび後述するソレノイド23により、ロック機構を構成している。
【0034】
このロック機構は、リンク回転接続部16cを、図2に示す矢印D方向、すなわち車両左方向(紙面上方向)に移動させて、車両のホイール部に形成された凹部に係合した係合用爪部16aが外れないようにするための機構である。
【0035】
ロック機構は、ソレノイド23に電流を流すと、図2に示す矢印D方向、すなわちリンク回転接続部16cが車両左方向(紙面上方向)に移動し、ソレノイド23に流す電流を止めるとバネ16eに付勢されてリンク回転接続部16cが車両右方向(紙面下方向)の元の位置に戻るようになっている。
【0036】
支持部材16bの途中に、車両のバッテリを充電するための電力を受電するための受電接続部(後述する)31と嵌合する給電接続部17と、受電接続部31との接続状態を検出する接続センサ21とが固定されている。
【0037】
接続センサ21は、給電接続部17と、車両の下方に設けられた受電接続部31との接続状態を検出し、検出した信号を後述する制御部24へ出力する。
【0038】
支持部材16bは中空形状となっており、この支持部材16bの内部には、給電接続部17と後述する切替回路22との間を接続する給電線18が設けられている。
【0039】
車輪検出センサ20は、充電スペースへ進入する車輪の有無を検出し、検出した信号を後述する制御装置24へ送出する。なお、本実施形態では、車両が後進して充電スペースに進入すると紙面右側から左側へ車輪の位置が移動し、図1に示した車輪検出センサ20の上へ車両の右後輪が位置するようになっている。
【0040】
図4に、車両のバッテリを充電するための受電接続部31の構成を示す。受電接続部31は、車両の下方に取り付けられる。本実施形態では、車両のフェンダーカバーの内側に受電接続部31が装着されている。
【0041】
車両が充電スペースへ進入すると、車両の車輪のホイール部に形成された凹部に係合用爪部16aが係合し、車両の車輪の回転により支持部材16bの先端が上昇すると、支持部材16bの途中に取り付けられた給電接続部17が車両のフェンダーカバーの内側に設けられた受電接続部31と接続するようになっている。なお、この給電接続部17と受電接続部31の接続については、後で詳細に説明する。
【0042】
図5に、本充電装置のブロック構成を示す。本充電装置は、車輪検出センサ20、接続センサ21、切替回路22、ソレノイド23および制御部24を備えている。
【0043】
切替回路22は、制御部24からの指示に応じてオンオフするスイッチを有しており、このスイッチをオンオフさせることにより車両のバッテリの充電の開始および停止の切替を行う。
【0044】
制御部24は、CPU、メモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
【0045】
図6に、制御部24のフローチャートを示す。図7に、車輪検出センサ20の上に車両の車輪が位置した場合の充電装置を上方から見た図を、図8に、図7中のA部を拡大した図を、図9に、給電接続部17が車両のフェンダーカバーの内側に設けられた受電接続部31と接続される様子を示した図を示す。以下、図7〜図9を参照して、制御部24の処理について説明する。
【0046】
制御部24は、図6に示す処理を定期的に実施する。まず、車輪検出センサ20より入力される信号に基づいて車両の車輪が検出されたか否かを判定する(S100)。
【0047】
車輪検出センサ20により車両の車輪が検出されていない場合、S100の判定を繰り返し実施する。また、図7に示したように、車輪検出センサ20の上に車両の車輪が位置し、車輪検出センサ20より車両の車輪が検出されたことを示す信号が入力されると、S100の判定はYESとなり、次に、ロック機構をロックする(S102)。ここで、ロックするとは、車両のホイール部に形成された凹部側に係合用爪部16aが近づくようにリンク回転接続部16cを車両のホイール部に形成された凹部側に移動させることをいう。具体的には、ソレノイド23に電流を流すように指示する。
【0048】
これにより、図8に示すように、リンク回転接続部16cが矢印D方向に移動して、車両のホイール部に形成された凹部側に近づくとともに、車両のホイール部に形成された凹部側に係合用爪部16aが近づく。
【0049】
この状態で、車両が充電スペースへ進入すると、車両の車輪が係合用爪部16aに当接し、図9(a)に示すように、車両のホイール部に形成された凹部に係合用爪部16aが係合する。
【0050】
このように車両のホイール部に形成された凹部に係合用爪部16aが係合した状態で、更に、車両の車輪が回転すると、支持部材16bがリンク回転接続部16cの回転軸を回転中心として回転し、図9(b)に示すように、支持部材16bの先端に形成された係合用爪部16aとともに支持部材16bの途中に取り付けられた給電接続部17の位置が上昇する。
【0051】
このとき、第2プレート12の他端に接続された第3回転ヒンジ15が回転ヒンジ用ガイド15aに沿って紙面右側に移動し、第1プレート11の一端と第2プレート12の連結部の位置が上昇する。
【0052】
次に、給電接続部17と車両のフェンダーカバーの内側に装着された受電接続部31とが接続されたか否かを判定する(S104)。具体的には、接続センサ21より入力される信号に基づいて給電接続部17と受電接続部31とが接続されたか否かを判定する。
【0053】
更に、車両の車輪が回転し、支持部材16bの途中に取り付けられた給電接続部17の位置が更に上昇し、図9(c)に示すように、給電接続部17と車両のフェンダーカバーの内側に装着された受電接続部31とが接続される。
【0054】
また、第1プレート11の側面にリンク回転接続部16cが取り付けられているので、支持部材16bの移動に伴って、第2プレート12の他端に接続された第3回転ヒンジ15が回転ヒンジ用ガイド15aに沿って紙面右側に移動し、第1プレート11の一端と第2プレート12の連結部の位置は、更に上昇し、第1プレート11と第2プレート12により、車両の右後輪の車輪止めが構成される。
【0055】
このように、給電接続部17と受電接続部31とが接続されると、S104の判定はYESとなり、次に、充電制御を実施する(S106)。具体的には、切替回路22に対して充電を開始するように指示するとともに、車両のバッテリの充電が完了すると、切替回路22に対して充電を中止するように指示する。
【0056】
次に、車輪検出センサ20より入力される信号に基づいて車両の車輪が検出されなくなったか否かを判定する(S108)。
【0057】
車輪検出センサ20により車両の車輪が検出されている場合、S108の判定はNOとなり、S108の判定を繰り返し実施する。また、充電スペースから車両が出庫し、車輪検出センサ20の上から車両の車輪が外れ、車輪検出センサ20より車両の車輪が検出されなくなったことを示す信号が入力されると、S108の判定はYESとなり、次に、ロック機構のロックを解除する(S110)。ここで、ロックを解除するとは、車両のホイール部に形成された凹部側に係合用爪部16aが離れるようにリンク回転接続部16cを車両のホイール部のあった位置から離れる方向に移動させることをいう。具体的には、ソレノイド23に流れる電流を停止するように指示し、本処理を終了する。
【0058】
なお、ソレノイド23に流れる電流が停止すると、車両のホイール部に形成された凹部側に係合用爪部16aが離れる。したがって、車両が出庫する際に、車輪の回転により車両のホイール部に形成された凹部側に係合した係合用爪部16aが容易に外れ、車両のホイール部に形成された凹部側に係合した係合用爪部16aを外すための作業を不要とすることができる。
【0059】
上記した構成によれば、車両の車輪30の回転力を受けて給電接続部17を受電接続部31と嵌合する位置に移動させる給電接続部移動機構を備え、給電接続部移動機構により車両の車輪30の回転力が給電接続部17に伝達され給電接続部17が受電接続部31と嵌合する位置に移動するので、より簡素な構成で接続部の接続を行い、かつ、接続に要する時間を短縮することができる。
【0060】
また、充電スペースへ進入する車両の車輪30の凹部にリンク部16の係合用爪部16aが係合して、車両の車輪30の回転力がリンク部16に配置された給電接続部17へ伝達され給電接続部17が受電接続部31と嵌合する位置に移動するように構成することができる。
【0061】
また、車両の車輪30の回転力がリンク部16に伝達されると、第1プレート11と第2プレート12の連結部が上方に移動して車両の車輪30止めを構成することができる。
【0062】
車両の車輪30が検出された場合、支持部材移動機構16d、16eにより支持部材16bが車両の車輪30の凹部へ近づく方向へ移動するので、車両の車輪30の凹部へ係合した係合用爪部16aを外れにくくすることが可能である。
【0063】
また、車両の車輪30が検出されなくなった場合、支持部材移動機構16d、16eにより支持部材16bが車両の車輪30の凹部から離れる方向へ移動するので、車両の車輪30の凹部へ係合した係合用爪部16aを容易に外すことができる。
【0064】
(第2実施形態)
本実施形態に係る充電装置の構成を図10に示す。本充電装置は、充電スペースに設置され、車両に搭載されたバッテリを充電するために用いられる。(a)は、充電装置を上方向から見た図であり、(b)は、(a)中の矢印B方向から見た側面図であり、(c)は、(a)中の矢印C方向から見た側面図である。
【0065】
本充電装置は、図10(a)に示すように、スライドガイド支持部51、52、61、傾斜ローラ53a、53b、車輪プレート54a、54b、左右スライドガイド55a、55b、接続プレート57a、57b、第1回転ヒンジ56a、56b、第2回転ヒンジ58a、58b、台座59、給電接続部60、接続センサ60a、車輪検出センサ62、給電線63を備えている。
【0066】
スライドガイド支持部51、52、61は、左スライドガイド55aおよび右スライドガイド55bを、紙面左右方向に独立して移動可能となるように支持するためのものであり、いずれも路面に固定されている。
【0067】
図11に、図10(a)中のA−A一点鎖線に沿った概略断面図を示す。図に示すように、スライドガイド支持部61には、滑り軸受け61aが設けられており、この滑り軸受け61aにより左スライドガイド55aがスライドガイド支持部61の長手方向に移動可能に支持されている。
【0068】
左右スライドガイド55a、55bは、図10(a)に示すように、ハの字型となるように車両の進行方向に対して45度傾斜するように配置され、かつ、回転可能に配設された複数の傾斜ローラ53a、53bを有している。
【0069】
また、左スライドガイド55aの右端部には、第1回転ヒンジ56aを介して接続プレート57aが連結されている。この第1回転ヒンジ56aにより接続プレート57aの右端部が上方向に移動可能となっている。また、接続プレート57aの右端部には、第2回転ヒンジ58aを介して台座59が連結されている。
【0070】
同様に、右スライドガイド55bの左側端部には、第1回転ヒンジ56bを介して接続プレート57bが連結されている。この第1回転ヒンジ56bにより接続プレート57bの左端部が上方向に移動可能となっている。また、接続プレート57bの左端部には、第2回転ヒンジ58bを介して台座59が連結されている。
【0071】
車輪プレート54aは、左スライドガイド55aの左端部に設けられ、車輪プレート54bは、右スライドガイド55bの右端部に設けられている。
【0072】
図10(c)に示すように、車輪プレート54a、54bは、それぞれ板状部材により構成されている。
【0073】
給電接続部60は、後述する車両の底部に設けられた受電接続部35と嵌合するものであり、車輪プレート54aと車輪プレート54bの中央に位置するように台座59の上面に固定されている。給電接続部60は、円筒形状をなしており、この上面に電極が設けられている。給電接続部60の電極は、給電線63を介して後述する切替回路72に接続されている。
【0074】
給電接続部60は、左右スライドガイド55a、55bの間に配置され、左右スライドガイド55a、55b上で車両の左右の車輪が一定方向に回転すると、各車輪の回転力が複数の傾斜ローラ53a、53bに伝達され、給電接続部60が車両の左右方向に水平移動するとともに給電接続部60が路面に対して上昇し、車両の左右の車輪が反対方向に回転すると、給電接続部60が路面に対して下降するようになっている。
【0075】
接続センサ60aは、給電接続部60と車両の底部に設けられた受電接続部35との接続状態を検出するためのものである。
【0076】
車輪検出センサ62は、車両の車輪の有無を検出するためのものであり、スライドガイド支持部52の上面に配置されている。
【0077】
図12に、車両の底部に設けられた受電接続部35の構成を示す。(a)は、車両を上方向から受電接続部35とタイヤ30以外の部分を透過するように見下ろした図であり、(b)は、(A)中の矢印D方向から見た図である。
【0078】
受電接続部35は、車両の底部における左右の車輪の中央に固定されている。受電接続部35は、車両下方向に開口する開口部を有しており、この開口部の上底面に電極が設けられている。
【0079】
受電接続部35の開口部に給電接続部60が挿入されると、受電接続部35の開口部の上底面に設けられた電極と給電接続部60の上面に設けられた電極とが接続されるようになっている。
【0080】
本充電装置は、前輪駆動の車両に搭載されたバッテリを充電する際に、充電装置の接続部と車両の受電接続部との接続を自動で行うものとなっており、車両のバッテリを充電する際に、車両の左右の前輪が左右スライドガイド55a、55bの上に位置させて、車両を停車させるようになっている。
【0081】
図13に本充電装置のブロック構成を示す。本充電装置は、車輪検出センサ62、接続センサ60a、スピーカ71、切替回路72および制御部70を備えている。
【0082】
スピーカ71は、制御部70より入力される音声信号に応じた音声を出力する。切替回路72は、制御部70からの指示に応じてオンオフするスイッチを有しており、このスイッチをオンオフさせることにより車両のバッテリの充電の開始および停止の切替を行う。
【0083】
制御部70は、CPU、メモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
【0084】
図14に、制御部70のフローチャートを示す。制御部70は、図14に示す処理を定期的に実施する。
【0085】
まず、車輪検出センサ62より入力さえる信号に基づいて車両の車輪が検出されたか否かを判定する(100)。車輪検出センサ62により車両の車輪が検出されていない場合、S100の判定はNOとなり、S100の判定を繰り返し実施する。ここで、車両の左右の前輪が左右スライドガイド55a、55bの上に位置させる際に、車輪検出センサ62の上を車両の車輪が通過すると、S100の判定はYESとなり、次に、車両を停止させてパーキングブレーキを掛けるように車両の運転者に音声案内する(S102)。
【0086】
次に、車両のアクセル操作を音声案内する(S104)。具体的には、シフトレバーの位置をD「ドライブ」にしてパーキングブレーキを掛けたままの状態でアクセルをゆっくり踏み込むように音声案内する。これにより、車両の後輪にパーキングブレーキが掛けられ車両が移動しなくなった状態で、車両の左右の前輪が左右スライドガイド55a、55bの上で前転を始める。この各車輪の回転力により傾斜ローラ53a、53bが回転し、図15に示すように、各傾斜ローラ53a、53bの回転によりスライドガイド55aが右側に移動し、スライドガイド55bが左側に移動する。
【0087】
そして、スライドガイド55aとスライドガイド55bとの距離が短くなるにつれて、図16に示すように、給電接続部60が車両の左右方向に水平移動するとともに台座59とともに当該台座59の中央に設けられた給電接続部60が路面に対して上昇する。
【0088】
次に、接続センサ60aより入力される信号に基づいて給電接続部60と受電接続部31とが接続されたか否かを判定する(S106)。
【0089】
ここで、給電接続部60と受電接続部35とが接続されてない場合、S106の判定はNOとなり、S106の判定を繰り返し実施する。また、車両の左側前輪の左側面が車輪プレート54aに当接し、車両の右側前輪の右側面が車輪プレート54bに当接すると、給電接続部60は車両の左右の車輪の中央に位置した状態で路面に対して上昇し、車両の底部に左右の車輪の中央に設けられた受電接続部35と嵌合すると、S106の判定はYESとなり、次に、車両の車輪の回転を停止するように車両の運転者に音声案内する(S108)。
【0090】
次に、充電制御を開始する(S110)。具体的には、切替回路72に対して充電を開始するように指示するとともに、車両のバッテリの充電が完了すると、切替回路72に対して充電を中止するように指示する。
【0091】
なお、車両が出庫する際に、運転者は、車両のシフトレバーの位置をR「リバース」にしてパーキングブレーキを掛けたままの状態でアクセルをゆっくり踏み込むと、車両の左右の前輪が左右スライドガイド55a、55bの上で後転を始める。この各車輪の回転力により傾斜ローラ53a、53bが反対方向に回転し、各傾斜ローラ53a、53bの回転により左スライドガイド55aが左側に移動し、右スライドガイド55bが右側に移動する。そして、左スライドガイド55aと右スライドガイド55bとの距離が長くなるにつれて、台座59の中央に設けられた給電接続部60が下降する。
【0092】
このように給電接続部60を下降させた状態で、運転者は、パーキングブレーキを解除し、車両を後進させて充電スペースから車両を出庫させるようになっている。
【0093】
上記した構成によれば、車両の車輪30の回転力を受けて給電接続部60を受電接続部35と嵌合する位置に移動させる給電接続部移動機構を備え、給電接続部移動機構により車両の車輪30の回転力が給電接続部60に伝達され給電接続部60が受電接続部35と嵌合する位置に移動するので、より簡素な構成で接続部の接続を行い、かつ、接続に要する時間を短縮することができる。
【0094】
また、スライドガイド55a、55b上で車両の左右の車輪30の回転力が複数のローラ53a、53bに伝達され給電接続部60が車両の左右方向に水平移動するとともに給電接続部60が路面に対して上昇するようになっており、路面に対して上昇した給電接続部60が車両の底部に設けられた受電接続部35と嵌合する位置に移動するように構成することができる。
【0095】
また、受電接続部35を車両の底部の左右中央に設け、車輪プレート上で回転する車両の左右の車輪30がスライドガイド55a、55bの左右両端に設けられた車輪プレート54a、54bに当接し、車両の左右の車輪30の中央に給電接続部が位置するように構成することで、より確実に給電接続部60を受電接続部35と嵌合する位置に移動させることができる。
【0096】
(その他の実施形態)
上記第1、第2実施形態では、給電接続部と受電接続部とが接続された場合に、車両の回転を停止させるように音声案内したが、車両側と充電装置側に、それぞれ相互通信を行う通信装置を備え、給電接続部と受電接続部とが接続されたことを判定した場合、充電装置側から通信装置を介して車両の車輪の回転の停止を指示する信号を車両側へ送信するように構成するとともに、この信号を受信した車両は車輪の回転を強制停止するように構成するようにしてもよい。
【0097】
また、上記第1実施形態では、支持部材16bを回転可能に支持するリンク回転接続部16cが、第1プレート11に取り付けられた構成を示したが、第2プレート12に取り付けられた構成としてもよい。
【0098】
また、上記第2実施形態では、車両の左右の前輪を左右スライドガイド55a、55bの上に位置させた状態で、車両のパーキングブレーキを掛け、車両のアクセルをゆっくり踏み込むように音声案内したが、必ずしも車両のパーキングブレーキを掛ける必要はない。また、上記第2実施形態では、前輪駆動の車両に搭載されたバッテリを充電する構成を例に説明したが、例えば、後輪駆動の車両に搭載されたバッテリを充電する構成としてもよい。この場合、駆動輪である車両の後輪を左右スライドガイド55a、55bの上に位置させた状態で、車両の後輪を回転させるようにすればよい。
【符号の説明】
【0099】
11 第1プレート
12 第2プレート
13 第1回転ヒンジ
14 第2回転ヒンジ
15 第3回転ヒンジ
15a、15b 回転ヒンジ用ガイド
16 リンク部
16a 係合用爪部
16b 支持部材
16c リンク回転接続部
17 給電接続部
20 車輪検出センサ
31 受電接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電スペースに設置され、車両に搭載されたバッテリを充電する充電装置であって、
前記車両には、前記バッテリを充電するための電力を受電するための受電接続部(31、35)が設けられており、
前記受電接続部(31、35)と嵌合する給電接続部(17、60)を有し、前記車両の車輪(30)の回転力を受けて前記給電接続部(17、60)を前記受電接続部(31、35)と嵌合する位置に移動させる給電接続部移動機構を備え、
前記給電接続部移動機構により前記車両の車輪(30)の回転力が前記給電接続部(17、60)に伝達され前記給電接続部(17、60)が前記受電接続部(31、35)と嵌合する位置に移動することを特徴とする充電装置。
【請求項2】
前記受電接続部(31)は、前記車両の下方に設けられており、
前記給電接続部(17)は、前記車両の車輪(30)に形成された凹部と係合する係合用爪部(16a)を有するリンク部(16)に配設されており、
前記充電スペースへ進入する前記車両の車輪(30)の凹部に前記リンク部(16)の前記係合用爪部(16a)が係合して、前記車両の車輪(30)の回転力が前記リンク部(16)に配置された前記給電接続部(17)へ伝達されることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項3】
前記給電接続部移動機構は、一端側が路面に固定された板状の第1プレート(11)と、
一端側が路面上を水平移動するように設置され、他端側が回転ヒンジ(13)を介して前記第1プレート(11)の他端側と連結された板状の第2プレート(12)と、を備え、
前記リンク部(16)は、前記係合用爪部(16a)が先端に形成された棒状の支持部材(16b)と、当該支持部材(16b)を回転可能に支持するリンク回転接続部(16c)を有し、当該リンク回転接続部(16c)は、前記第1プレート(11)と前記第2プレート(12)のいずれかに取り付けられており、
前記車両の車輪(30)の回転力が前記リンク部(16)に伝達されると、前記第1プレート(11)と前記第2プレート(12)の連結部が上方に移動して前記車両の車輪(30)止めを構成するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
【請求項4】
前記充電スペースへ進入する前記車両の車輪(30)を検出する車輪検出手段(20)を備え、
前記リンク部(16)は、
前記係合用爪部(16a)と係合する前記車両の車輪(30)の回転軸と平行方向に前記支持部材を移動させる支持部材移動機構(16d、16e、23)を備え、
前記車輪検出手段(20)により前記車両の車輪(30)が検出された場合、前記支持部材移動機構(16d、16e、23)により前記支持部材(16b)が前記車両の車輪(30)の凹部へ近づく方向へ移動することを特徴とする請求項2または3に記載の充電装置。
【請求項5】
前記車輪検出手段(20)により前記車両の車輪(30)が検出されなくなった場合、前記支持部材移動機構(16d、16e、23)により前記支持部材(16b)が前記車両の車輪(30)の凹部から離れる方向へ移動することを特徴とする請求項4に記載の充電装置。
【請求項6】
前記受電接続部(31)は、前記車両の底部に設けられており、
前記給電接続部移動機構は、路面に固定され、前記車両の車輪(30)を案内するスライドガイド支持部(51、52、61)と、
前記車両の進行方向に対して傾斜するように配置され、かつ、回転可能に配設された複数のローラ(53a、53b)を有する左右スライドガイド(55a、55b)と、を備え、
前記給電接続部(60)は、前記左右スライドガイド(55a、55b)の間に配置され、前記スライドガイド(55a、55b)上で前記車両の左右の車輪(30)の回転力が前記複数のローラ(53a、53b)に伝達され前記給電接続部(60)が前記車両の左右方向に水平移動するとともに前記給電接続部(60)が路面に対して上昇するようになっており、
前記路面に対して上昇した前記給電接続部(60)が前記車両の底部に設けられた前記受電接続部(31)と嵌合する位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
【請求項7】
前記受電接続部(31)は、前記車両の底部の左右中央に設けられており、
前記左スライドガイド(55a)の左端部には、板状の車輪プレート(54a)が設けられ、
前記右スライドガイド(55b)の右端部には、板状の車輪プレート(54b)が設けられており、
前記車輪プレート上で回転する前記車両の左右の車輪(30)が前記スライドガイド(55a、55b)の左右両端に設けられた前記車輪プレート(54a、54b)に当接し、前記車両の左右の車輪(30)の中央に前記給電接続部が位置するようになっていることを特徴とする請求項6に記載の充電装置。
【請求項8】
前記車両と通信する通信装置を備え、
前記給電接続部と前記受電接続部とが接続されたことを判定した場合、前記通信装置を介して前記車両の車輪の回転の停止を指示する信号を送信するようになっていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の充電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−39747(P2012−39747A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−177428(P2010−177428)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】