説明

光の取り出しと制御のための光学的微細構造

光学ディスプレイシステムまたは任意のディスプレイ(100)の観測者に利用可能な光の質を改良する微細構造の適用。内部全反射により光を取り出すために、1つの表面を光ガイド(201、403、505、706、806、902、1201、1408、1502)に直接接触または近接近するように移動させる概念に基づいて動作する。その性能を向上させるために光学的微細構造が活性層(202、404、506、604、704、1501)の片面または両面の上に導入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主にディスプレイの分野に関し、より一般的には、導波路の表面に選択的、制御可能に接触する手段を通して導波路から光が取り出される任意のディスプレイシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、不満足な内部全反射(frustrated total internal reflection:FTIR)の概念に基づいて働く光学ディスプレイシステムまたは任意のデバイスを生み出す場合に生じる、改良のためのいくつかの実施形態を取り扱うものであり、内部全反射の例は、参照により本明細書に組み込まれる特許文献1に開示された時分割光シャッタ(TMOS)ディスプレイである。改良のための実施形態は、FTIRディスプレイの設計における3つの基本光学材料に関連して現れる。ディスプレイ応用例では、名目上画素が存在するとされる位置がアーキテクチャ(構造)の内部で規定される。この画素が存在する場合は、(TIR状態を減衰させるために画素の制御可能な切り換えを「オン」状態にすることによって)FTIRが生じるときに光ガイドからの効率的な光結合が望まれる。画素が存在しない場合は(例えば画素間の非活性領域)では、極めて非効率な光結合が望まれる。要求されるときに光を画素位置から外に出すために、光学材料は、FTIRに極めて非効率な位置からFTIRに相対的に効率的である位置へと移動する。全ての画素の中間の位置では、材料はFTIRに常に非効率的である。
【0003】
この状態に対処するための最近の方法は3つの基本的材料を含み、それらは、(1)全反射(TIR)光ガイド、(2)光ガイド材料よりも低い屈折率を有するクラッド材料、および(3)活性層である光学的結合材料である。画素から光が必要とされない(すなわち、TIRが局所的に保存されるべき)場合は、TIRの減衰はこの画素位置では著しくないので光が光ガイドからほとんどまたは全く逃げないように、光学的結合材料は、(空気であってよい)クラッドで隔てられたある位置に置かれる。光が画素から出ることが望まれる(すなわち、TIRが局所的に保持されるべきでない)ときは、TIR条件が崩され画素の位置でFTIRを生じさせる物理的配置変化によって光が観測者の方向に放出されるように、光学的結合材料が光ガイドの方向に移動する(光ガイドに接触するようになっても、ならなくてもよい)。
【0004】
TMOS実装体の中央部には画素があり、この画素には、外部の構造体が下にある導波路に近接近または直接接触状態に移動され、反対のターンオフ運動(turning−off motion)が生じるまで光が取り出されるように、一般に力を有利に加えることによって下にある導波路から光を取り出す手段が設けられている。この過程を増強するための実施形態が、下にある導波路からの光を結合することに関して特定されている。
【特許文献1】米国特許第5319491号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特に、観測者に対し目に見える光を最大化する目標に対していくつかの改良方式が特定されている。この方式の最初のものは、画素が「オン」モードのときの光と、意図されたとおりに活性層に入らずに光ガイドの方に反射して戻る任意の光とをより最適に捉えようとするものである。もう1つの改良は、意図されたとおりに観測者の方向に活性層を出ずに活性層の上面から反射しクラッドを横切って反対方向に伝搬しながら光ガイドに戻る任意の光をより最適に捕捉することである。光波を活性層の中により最適に伝達し次いで観測者の方向に出射させる手段は有利なものとなる。
【0006】
他の改良方式は、観測者の方向に放出されるには浅すぎる角度で連続的に活性層の内部で反射する活性層の光を検討する。これらのモードでは、いくらかの光が観測者に到達しない。改良のためのわずかに異なる機会は、光が外面を離れるときに生じる。しかし、それは、その光が放出されればより最適に観測者に利益を与えられるにもかかわらず、観測者によって容易に知覚されるには浅すぎる角度で外面を離れるときに生じる。これらの浅い角度の(表面に沿って進む)光波を観測者に向けてより直接的に向け直す手段は有益である。
【0007】
TMOSを含むこれらのタイプのデバイスを改良するもう1つの領域は、1つの要素カラーのサイクル時間に対して任意の予測可能かつ短い遅延で、任意の所与の画素をカラーサイクル期間中により制御可能にターンオンさせ、次いでターンオフさせることである。以前の実施形態は、そうした時間枠内で画素を制御可能にターンオフさせることに関して不完全な結果しか示していない。特に、しばしば、ターンオンした画素は、ターン「オン」させるために印加された力が取り去られた後でもオン状態を続ける傾向があり、この挙動はスティクション(張り付き)として知られている。(スティクションの極端なケースの)それらが存在すべきでないときに画素がオンになる場合に、スティクションをより最適に制御することも有利である。また、全体のサイクル期間は超過しないが1サイクル内で意図されたよりも長く「オン」である、より短時間の事象においても有益であり、色がパルス幅変調を介して規定される場合、画素内の1つの要素カラーが意図されたように予想どおりにターンオフしない場合に、画素の知覚される色および/または明るさが幾分歪められる可能性があり、スティクションはパルス幅の望ましくない増加を引き起こし、これにより変換されるべき色の値を歪ませる。全てのFTIRアーキテクチャ(構造)がスティクションの影響を受けるわけではないが、影響を受けるアーキテクチャはその影響を制限または取り除く任意の改良から利益を得るであろう。
【0008】
改良の関連領域としては、クラッドが活性層から分離されている画素配置を含む。1つの画素がターン「オン」し次いで再び「オフ」する場合に、意図しない「クロストーク」の危険が予期され、この場合に、隣接する画素中の活性層は隣接画素の「オン」または「オフ」状態への変化によって影響され、材料が下にあるクラッドに対して移動し、それによって隣接画素の活性層内の張力の変化を移動または発生させる。クラッドと活性層との間の相対的な運動を停止させることによって前記「クロストーク」の危険を低減させる手段も有益である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記で概観した改良に関する実施物は、接触(または近接近)が生じる表面の1面または両面の上に微細構造を導入することによって、本発明のいくつかの実施形態の中で少なくとも部分的に取り扱うことができる。広範囲な微細構造の幾何学的配置が考慮される。これらの微細構造は、「粗さ」の程度を変化させることによって特徴付けられる、山と谷の半ランダムな分布から構成できる。または、選択された寸法および密度の山と谷のより制御された分布を片面または両面の上に使用することも可能である。より精密に制御された条件下で、特定の幾何学的配置をきちんと規定された寸法および分布で使用できる。
【0010】
本発明は、活性層の片面または両面の上に光学的微細構造を導入することによって光の取り出し過程を増強するものである。活性層は入力機能と出力機能の両方を有するので、両者を増強させるための手段が想定される。活性層への入力機能は内側の表面の上で生じるので、この内側表面が、導波路から活性層の中への光の移行を促進するための手段であるコレクタカップラを本発明の実施形態が付け加える場所である。コントラストを向上させるために、不透明材料をコレクタカップラの間に隙間を埋めるように配置してもよい。この不透明材料は導電性のものとすることができ、この導電性材料は画素を駆動するときに使用できる。出力機能は外面で生じるので、この位置で、本発明の実施形態は、光波が活性層から解き放たれる確率を高めるためと、より多くの光波が観測者に到達するように光波の向きを変えることによって見かけの強度を向上させるためと、の両方の手段であるコリメータを付け加える。スティクションおよび画素と画素とのクロストークなどの問題は材料および配置の有利な選択によって緩和される。
【0011】
前述の内容は、以下に続く本発明の詳細な説明をより良く理解されるために、本発明の1つまたは複数の実施形態の特徴および技術的な利点をどちらかといえば広範に概観したものである。本発明の特許請求の範囲の主題を形成する本発明の付加的な特徴および利点は、以下に説明されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以降の詳細な説明を以下の図面と共に考察するなら、本発明のより良い理解を得ることができる。
【0013】
以降の説明では、多くの特定の詳細を本発明の完全な理解を与えるために記載している。しかし、本発明はそうした特定の詳細を用いなくても実施できることは当業者には明らかであろう。他の事例では、本発明を曖昧にさせないために詳細な物理的特徴が必要以上の詳しさで理想化されている。だいたいにおいては、タイミングの問題点等を考察すること等の詳細は、そうした詳細が本発明の完全な理解を得るためには不必要であり、当業者のスキルの範囲内にあるので、割愛した。
【0014】
特許文献1で最初に表明されたTMOSの全体的な概念を図2および図3に簡単に示す。図2において、初めに「オフ」位置211にあり次に「オン」位置212になる1つの画素101の側面図200を示す。内部の光ガイド201とその中に含まれる光波204とが、2つの間の空間内の「オフ」クラッド203と共に活性層202に対して示されている。先に説明したように、「オフ」211はTIRおよび光放出がないことを表し、「オン」212は光波206が活性層202から解き放たれるFTIRを表す。活性層202の位置の光ガイド201方向への機械的変化が、クラッド厚さを「オン」クラッド213の厚さまで減少させる。
【0015】
図3は、「オフ」311配置を「オン」312配置とより明確に対比させるために、2つの隣接した画素の簡略化した側面図表現300を示す。(図2の213に対応する)「オン」クラッド313に関して、接触が生じ、したがって、クラッド313の厚さがゼロである特殊なケースがここに示されていることに特に留意されたい。この直接接触の場合には付加的モードの結合が使用可能になる可能性があり、したがって、光結合を近接の場合以上に増強できる。
【0016】
図1は、本発明の実施形態による以下に説明する画素101と共に動作するように構成されたTMOSディスプレイ100を示す。ディスプレイ100の上面図すなわち平面図は観測者の視点から示されている。簡単化のために、選択した数の画素101だけがマトリックス形式で示されている。任意の数の画素101を本発明の原理に従って組み込むことができる。
【0017】
図4〜図7は、本発明の実施形態をさらに説明するために1つの画素101のより詳細な側面図を示すものである。図4は、図3の「オフ」311と同様の「オフ」配置の状態にある画素101の孤立した図400を、(図2の201に類似の)光ガイド403に向き合う内面401および観察者(図示せず)に向き合う外面402と特定される(図2の202に類似の)光結合層404の2つの特定の表面と共に示す。
【0018】
図5において、画素101のより詳細な図500がここでは「オン」位置の状態で示される。3つの機会が、(図4の404に対応する)活性層506を通過する光の量と方向を最適化することに関連して示されており、それぞれは、個々にまたは組み合わされて、観察者がその有効な光からより完全な利益を得られるように状態を改善できる。第1の増強機会は、活性層506と(図4の403に対応する)光ガイド505との間の境界面で生じ、ここでは、その配置は「オン」位置にあるけれども、光ガイドの中の光は、企図されたように活性層506の中に入射せずに、(図4の401に対応する)内面507から光ガイドの中になおも反射501され戻される。第2の増強機会は、光波502が光ガイド505の中に反射され戻される場合に類似しているが、この場合には、(図4の402に対応する)外面508が利益にならない反射が生じる場所であり、光波502は光ガイド505に再入射させられて504として示される。第3の増強機会は、光波が活性層に浅すぎる角度で入射し、したがって、光波が有益に外に出ることなく活性層506の内部で連続的に反射503するときに生じる。
【0019】
本発明の実施形態が図6に示され、詳細なモデル400は図の600に付加された新しいフィーチャ(形状または特徴)を有する。コレクタカップラフィーチャ601が(図4の401に対応する)内面603に付け加えられている。コレクタカップラフィーチャは、光ガイドと「オン」活性層との境界面の近傍に接近する光波と相互作用し、光波が光ガイドを出て活性層に入射する確率を高めて、観測者に向けて光を放出するために(図4の402に対応する)活性層の外面604で利用できるようにする。この観測者への放出は本発明のもう1つの実施形態によってさらに増強できる。より具体的には、外面604の上にコリメータフィーチャ602を加えることができる。2つの方法で利益を生み出すことが前記コリメータフィーチャ602の目的である。これらのうちの第1の方法は、光波が活性層の外面604とコリメータフィーチャ602との間の境界面近傍に接近するときにその光波と相互作用することである。前記相互作用を通じて、光波が外面604を出てコリメータフィーチャ602に入る確率が高まり、それにより、観測者の方に誘導されるべき使用可能な光波の量が増加する。コリメータフィーチャ602の第2の利益は、光波がコリメータフィーチャ602に入射した後のこの誘導プロセスに関係する。前記構造体602の光学特性は、普通なら表面604を浅い角度で前記表面604に概ね平行な角度で離れてゆく傾向にあるはずの光波の向きを変え、そうではなく、光波を観測者の方向により近く、表面604に対してより垂直に近い方向に向けてコリメータフィーチャの外面から離れさせるように、有利に選択される。
【0020】
コレクタカップラ601、コリメータフィーチャ602および本明細書で開示される他の類似のフィーチャを活性層の上に製造するための1つの実施形態は、Nanoventions社(住所 ジョージア(30076)州、ロズウェル、ノースフィールドコート、1050番地、スート280)から市販されているロールツーロールプロセス機械を使用して未調整の活性層を処理するステップを含む。薄膜ポリマー基板の上にアクリレートの微細フィーチャの高速化学リソグラフィを可能にするNanoventions社のロールツーロールプロセスを使用して、構造体601と602とを、光出力と機械的完全性の双方について所望の性能をその下に生じさせるようにした、未調整の活性層ポリマーシートの上に製造できる。また、こうした構造体は、Iowa Thin Films社によって実現されているような連続堆積およびモノリシック集積を使用したロールツーロールの展開を介しても形成できるが、一方で、大量のシートポリマー製造のための類似の定評のある方法は、3M、DuPont、およびGE Plasticなどの巨大産業でも何年にもわたって成功を享受している。また、構造体601および602は、適切に相互に作用するポリマー(例えば、十分に低粘弾性の挙動を有する熱可塑性樹脂)の内部に所望の幾何学的形状を刻印するように設計されたものであって、金属シリンダ内部にエッチングされたネガ金型トポロジーを介しても形成できる。
【0021】
図7は、ここでは「オン」モード700になっているモデル600を示す。最初に示される実施形態では、(図6の601に対応する)コレクタカップラフィーチャ707は、光波が活性層704の内部に結合し観測者の方向に透過される確率を高める。このような配置の有利な選択によって、相互に強めあう電磁的挙動を通じた相互作用のアンテナ効果および光増幅、所望の波長におけるウィスパーギャラリーモード(whisper gallery mode)共鳴と強化、相補的表面プラズモン効果および関連した以前の共鳴と強めあう相互作用、ならびに当業者には明らかな他の有利なメカニズムを含むがこれらに限定されない、結合を増強させるメカニズムが組み込まれる。これらの2次的効果は、波長範囲が可視光のそれであることを除けばアンテナの注意深い設計で得られる増幅効果と異ならない、幾何学的位置関係により可能となる増幅によって生じる。表面プラズモン共鳴の場合には、表面を横切って伝搬する電磁場が、適切に最適化され戦略的に選択されたシステム的幾何学的位置関係から生ずる擬似アンテナのような効果によって、同様の方法で増幅を受ける。
【0022】
前記コレクタカップラフィーチャの実施例が、図14に示した複合マイクロレンズ1400である。マイクロレンズ1400の形状は、アパーチャ1406の中に結合した光が活性層1402の内面に接触する前にマイクロレンズ1400の内部で全反射するのに十分な条件のもとで、側面1401に接触するように設計される。次いで、光は活性層604の外面を通過するのに十分な角度で反射され、ディスプレイを出る。
【0023】
図16は、複合マイクロレンズ1400のいくつかの例示の形状を示す。マイクロレンズ1400は、角錐台1601、円錐台1602、複合放物面体1603、複合楕円体、ポリオブジェクト、または立体を生み出すように回転された任意の円錐断面などの、非結像光学の技術分野で知られている任意所望の形状を有することができる。光ガイド表面1403に面したマイクロレンズの端面部分は平坦であり、マイクロレンズを錐台の形状としている。この平坦な表面領域は、光がそこを通じて光ガイド1408からマイクロレンズ1400の内部に結合するアパーチャ1406である。マイクロレンズ1400のアパーチャ直径1406および高さ1411に対するマイクロレンズ1400の上部直径1405の関係は、光ガイド1408の屈折率およびマイクロレンズ1400を構成する材料の屈折率によって決定される。光ガイド1408の屈折率は、光ガイド1408内のTIR光の臨界角(すなわち、利用可能なTIR光の角度範囲)を決定する。光ガイド1408からマイクロレンズ1400に光が結合するとき、光はマイクロレンズ材料の屈折率に従って角度を変える。マイクロレンズの側面1401の角度は、光ガイド1408から結合した光がマイクロレンズ1400の側面1401に対するTIRを維持するように構成される。マイクロレンズ1400の高さ1411は、マイクロレンズ1400の内部に結合される全ての、または実質的に全ての、光が上面1405に当たる前にマイクロレンズ1400の側面1401に当たるように決定される。例えば、屈折率1.52の光ガイド1408と屈折率1.6のマイクロレンズ1400とは、アパーチャ1406の直径がマイクロレンズの上部直径1405の約1/2の寸法であることを必要とする。本実施例では、マイクロレンズ1400の高さ1411は上部直径1405の約60%である。本実施例では、マイクロレンズ1400は、マイクロレンズ1400に結合した光1410の96%超の向きを変えて、活性層1402の内面を横切り(観測者に向かって)活性層の上面から出射させる。
【0024】
また、(図6の602に対応する)コリメータフィーチャ703を(図6の604に対応する)外面702に付加することによっても、利益を実現できる。この利益は先に論じた増強機会502に取り組むものである。コリメータフィーチャ703の有利な選択を通じて、反射705が光ガイド706に戻る(図5の502に対応する)望ましくない確率が低減され、より多くの光が表面702を通過して外に出る。
【0025】
コリメータフィーチャ703を付加することによって利益が実現でき、このコリメータフィーチャ703は、観測者にとってより利用できるように、放出される光701をより望ましい放出角度に有利に向け直すように選択される。有利には、表面702にほぼ平行な角度で放出された光波は、前記表面702に対してより垂直になりこれにより観測者に対してより目に見えるように向け直される。この改良は、上述した内部に関する実施例に付加されるものであることに留意されたい。
【0026】
また、図14のマイクロレンズ1400もコリメータとして機能できる。マイクロレンズの形状は、光が活性層を所望の角度で、活性層604(図6)の外面に概ね並行ではない角度で、出射するように非結像光学で知られた方法で設計できる。
【0027】
図8は、(図6の601に対応する)コレクタカップラ有益フィーチャ802とフィーチャ801の追加されたセットとを含む「オフ」側面図600の拡大図800を示す。この第2集団のコレクタカップラフィーチャ801を追加し2方式の集団を生成することによって、「背景技術」で述べたスティクション問題に対処する付加的な利益が達成される。単純化した例示は、この付加的集団801の特徴、すなわち、全体の母集団の中で付加的集団801は他のモード802よりも長いことを示している。この表面801が光ガイド806に接触するようになると、より長い集団801は、最初に接触し、次いで、表面803、807が共に接近するのに応じて第1集団もまた近接近または直接接触するまで圧縮される。「オフ」メカニズムが作動し表面803、807が分離されるようになると、圧縮された第2集団801は圧縮されたばねのように作用し分離移動の始動に役立つように短時間であるが強い力を発生する。前記の分離力は、分離が丁度開始しスティクションが最悪になるまさにその位置で、最も強くなる。当然ながら、この単純化した例示のために2つの集団について説明したが、これが本発明を限定すると考えるべきではなく、そうではなく、本発明は、スティクションに打ち勝ち前述の光結合を向上させることにも関連した前記の利益を有利に達成するために、ある範囲の高さを有する2つ以上のモードの複数の異なる集団をさらに想定している。
【0028】
図9は、700に示した「オン」位置に概ねあるが配置の詳細をより明瞭に示すために接触する直前の位置で示された画素101の実施形態の側面図の拡大図900であり、それらは本発明の意図の実施形態を示す助けとするために簡略化されていることを理解されたい。斜めのフィーチャ901は、その光学的挙動がコレクタカップラフィーチャ601に類似であり、したがって類似の利益を得るけれども、しかしこの付加的な詳細は1つの利益を生み出す。斜めのフィーチャ901が光ガイド902に接触するようになると、それらは、圧縮されたばね(図10を参照)のように位置エネルギーを増やすような方法で弾性的に変形される。「オン」期間が終了し「オフ」モードが始動すると、これらフィーチャ901は、上述のフィーチャ801と同様に、スティクションに打ち勝つために利用可能な力を有益に高められる位置エネルギーを初期分離力の形で有利に解放できる。
【0029】
図10は、図9で参照した弾性的にバイアスされたコレクタカップラフィーチャ901の1つの個別の実施例1000の側面図を示し、ここでは最大に圧縮1001された完全な「オン」状態にある。この図は、本発明の実施形態をより明瞭に示すために単純化され誇張されている。図に示された圧縮は実際には弾性的であり、したがって分離する方向の力を形成し、それによってスティクション問題に打ち勝つために利用可能な全体的な力を有益に高めることができることを理解されたい。
【0030】
図11は、図8に示したような本発明の付加的2方式コレクタカップラフィーチャを有する「オフ」状態の1つの分離画素101の実施形態の側面図1100を示し、ここでは、(図8の801に対応する)第2集団のより長いフィーチャ1107は、分散された接点1102と、(図8の802に対応する)表面フィーチャ1106の直下の「ばねのような」高度にコンプライアント(従順)な材料の層1101と、1107とを備えた分散された隔離として働く。それだけには限らないが、スティクションに打ち勝つためのいくつかのメカニズムが考えられる。すなわち、活性層1104それ自体が、「オン」圧縮の後に回復力を提供できるある種のコンプライアンスを持つことができ、同様に、より長い隔離フィーチャ1107が、「オン」期間中に弾性的に圧縮されることが意図され、スティクションに打ち勝つ回復力も提供し、また、高度にコンプライアントな層1101が、スティクションに打ち勝つためにコンプライアンスと次いで回復力とを提供するように選択される。
【0031】
図12は、図8に示されたような本発明の付加的な有益フィーチャを備えた「オフ」状態の1つの孤立画素101の側面図1200を示し、ここでは、隔離フィーチャ1201の集団だけが、光ガイド1202との平坦な支持材料1205の幅広い直接接触を可能にするように隔離1201を十分に圧縮させる(1101に類似の)高度にコンプライアントな支持材料1205と共に示される。前記高度にコンプライアントな材料1205と圧縮された隔離(部)1202とは、「オン」が「オフ」に切り替わったときにスティクションに打ち勝つ回復力を両者とも提供できる。
【0032】
示されている配置は本概念を説明するための単純化であるだけでなく、異なる有益な実施形態を有利に組み合わせることもできることを理解されたい。例えば、また、図8の801のような多方式の集団は、複数の手段によってスティクションに打ち勝つために、ばねのような分離力を発生させる、斜めのまたは他の有利に選択された幾何学的形状を、長くない(non−longer)集団の中に組み込むこともできる。
【0033】
本発明の付加的な実施形態を図15に示す。光はコレクタカップラフィーチャ1503によって光ガイドから結合されるので、不透明材料1504をコレクタカップラフィーチャ1503の間に配置できる。不透明材料1504は、光が望ましくない位置で活性層内に入るのを妨げて、ディスプレイの全体的なコントラスト比を改善し画素のクロストークを緩和する。不透明材料1504は、各画素のコレクタカップラフィーチャ1503間の隙間領域を概ね充填でき、または、この不透明材料1504は、これらのフィーチャおよびフィーチャ間の隙間空間のコンフォーマルなコーティングを備えることができる。各コレクタカップラフィーチャ1503の(図14の1406に対応する)アパーチャ1508は、光がコレクタカップラフィーチャ1503内に結合できるようにコーティングしないままに保たれる。ディスプレイの所望の使用に応じて、不透明材料1504は特定の色(すなわち、黒色)または反射性とすることができる。
【0034】
特許文献1に開示されたものなどの静電的に駆動される画素のために、導電性の不透明材料1504の堆積が、並行平板キャパシタの1つの平板として作用する。インジウムスズ酸化物(ITO)などの透明導体1505の層が光ガイドの上に堆積されキャパシタの他の平板を形成する。これらの導体の両端に電位差を与えることによって、可撓性の活性層1501は静電引力の手段によって光ガイド1502の方に引き寄せられ、それにより画素を「オン」状態に置く。2つの導体層間の短絡を防ぐために、誘電体1506の層を透明導体1505の上面に堆積できる。このような方法での導体の堆積は、透明導体の層を(観測者の光学的経路内で)活性層の上に堆積させる必要性を無くす。これはディスプレイ効率を向上させ、一方で不透明導体に比較して透明導体に関するコストを削減する。
【0035】
本発明を実施するための代表的ハードウェア環境が図13に示され、この図は、従来のマイクロプロセッサなどの中央演算処理装置(CPU)1310とシステムバス1312を介して相互接続されたいくつかの他のユニットとを有する本発明によるデータ処理システム1313の例示のハードウェア構成を示す。データ処理システム1313は、ランダムアクセスメモリ(RAM)1314と、読み出し専用メモリ(ROM)1316と、ディスクユニット1320およびテープドライブ1340などの周辺デバイスをバス1312に接続するための入出力(I/O)アダプタ1318と、キーボード1324、マウス1326、および/またはタッチスクリーンデバイス(図示せず)などの他のユーザインターフェースデバイスをバス1312に接続するためのユーザインターフェースアダプタ1322と、データ処理システム1313をデータ処理ネットワークに接続するための通信アダプタ1334と、バス1312をディスプレイデバイス1338に接続するためのディスプレイアダプタ1336とを含む。CPU1310は、例えば、演算ユニット、バスインターフェースユニット、算術論理演算ユニットなどのマイクロプロセッサ内に一般に見られる回路構成を含む本明細書には図示しない他の回路構成を含むことができる。また、CPU1310は単一集積回路上に常駐もできる。
【0036】
ディスプレイデバイス1338は、ディスプレイ100および任意の様々な実施形態または本発明の実施形態を利用可能な任意の他のディスプレイ技術を組み込むことができる。ディスプレイアダプタ1336内の制御回路は説明を簡潔にするために本明細書には開示されない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の任意のいくつかの実施形態によって使用される、観測者から見たTMOSディスプレイの外観図である。
【図2】「オフ」状態と「オン」状態にあるTMOSディスプレイの内部の画素配置の側面図である。
【図3】それぞれが「オフ」状態と「オン」状態にあるTMOSディスプレイ内の2つの隣接する画素の側面図である。
【図4】「オフ」状態にあるTMOSディスプレイ内の1つの孤立した画素の側面図である。
【図5】増強された光波挙動のための機会が示されている、「オン」状態のTMOSディスプレイの1つの孤立した画素の側面図である。
【図6】本発明の有益なフィーチャが示されている「オフ」状態の1つの孤立した画素の側面図である。
【図7】本発明の有益なフィーチャと対応した有益な挙動が示されている「オン」状態の1つの孤立した画素の側面図である。
【図8】本発明の付加的な2モードのコレクタカップラの有益なフィーチャが示されている、「オフ」状態の1つの孤立した画素の側面図である。
【図9】本発明の付加的な可撓的にバイアスされたばねのようなコレクタカップラの有益なフィーチャが示されている、ほぼ「オン」状態の1つの孤立した画素の側面図である。
【図10】ここでは最大に圧縮された完全に「オン」状態の、図9に参照された可撓的にバイアスされたコレクタカップラフィーチャの1つの個別の実施例の側面図である。
【図11】図8に示したような付加的2モードコレクタカップラ有益フィーチャを備えた「オフ」状態の1つの孤立した画素の側面図であり、ここでは、より長いフィーチャの第2集団が分散した隔離として働き、「ばねのような」高度にコンプライアントな材料の層が表面フィーチャの直下にある。
【図12】図8に示したような付加的な有益フィーチャを備えた「オフ」状態の1つの孤立した画素の側面図であり、ここでは、隔離フィーチャの集団が、平坦な支持材料の光ガイドとの広い直接接触を可能にするように隔離(部)を十分に圧縮可能にする高度にコンプライアントな支持材料と共に示される。
【図13】本発明の実施形態に従って構成されたデータ処理システムである。
【図14】「オフ」状態にある画素の活性層の内面の上のコレクタカップラとして使用されるような1つの分離したマイクロレンズの側面図(左)、および「オン」状態にある画素と共に示された同じマイクロレンズの側面図(右)である。
【図15】コレクタカップラフィーチャが導電性であってよい不透明な材料で取囲まれた、1つの孤立した画素の一部の側面図である。画素の「オフ」状態と「オン」状態の両方が示される。
【図16】複合マイクロレンズのために使用されるいくつかの幾何学的形状を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
100 TMOSディスプレイ
101 画素
200 画素の側面図
201 光ガイド
202 活性層
203 「オフ」クラッド
204 光波
211 「オフ」位置
212 「オン」位置
213 「オン」クラッド
300 隣接する画素の側面図
311 「オフ」配置
312 「オン」配置
313 「オン」クラッド
400 画素101の孤立した図
401 光結合層の内面
402 光結合層の外面
403 光ガイド
404 光結合層
500 「オン」位置にある画素の詳細図
501 光ガイドの中の反射光
502 光波
503 活性層内部での反射光
504 光ガイドへの再入射光
505 光ガイド
506 活性層
507 活性層の内面
508 活性層の外面
600 モデル
601 コレクタカップラフィーチャ
602 コリメータフィーチャ
603 活性層の内面
604 活性層の外面
700 「オン」モード
701 放出される光波
702 外面
703 コリメータフィーチャ
704 活性層
705 望ましくない反射
706 光ガイド
707 コレクタカップラフィーチャ
800 「オフ」状態の側面図の拡大図
801 第2集団のコレクタカップラフィーチャ
802 コレクタカップラ有益フィーチャ
803 表面
806 光ガイド
807 表面
900 画素側面図の拡大図
901 斜めのフィーチャ
902 光ガイド
1000 コレクタカップラフィーチャの個別の実施例
1001 最大圧縮
1100 画素の側面図
1101 コンプライアントな材料
1102 分散した接点
1104 活性層
1106 802に対応する表面フィーチャ
1107 第2集団のより長いフィーチャ
1200 「オフ」状態の画素の側面図
1201 隔離フィーチャ
1202 光ガイド
1205 支持材料
1310 中央演算処理装置
1312 システムバス
1313 データ処理システム
1314 ランダムアクセスメモリ
1316 読み出し専用メモリ
1318 入出力アダプタ
1320 ディスクユニット
1322 ユーザインターフェースアダプタ
1324 キーボード
1326 マウス
1334 通信アダプタ
1336 ディスプレイアダプタ
1338 ディスプレイデバイス
1340 テープドライブ
1400 複合マイクロレンズ
1401 マイクロレンズの側面
1402 活性層
1403 光ガイド表面
1405 マイクロレンズの上部直径
1406 アパーチャ
1408 光ガイド
1410 光
1411 マイクロレンズの高さ
1501 活性層
1502 光ガイド
1503 コレクタカップラフィーチャ
1504 不透明材料
1505 透明導体
1506 誘電体層
1508 アパーチャ
1601 角錐台
1602 円錐台
1603 複合放物面体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ガイドと、
活性層と、
前記活性層の内面の上の第1組のコレクタカップラフィーチャと、を備えた画素であって、前記第1組のコレクタカップラフィーチャは、光波が前記光ガイドを出射して前記活性層に入射する確率を高めるために、前記光ガイドの近傍に接近する光波と相互作用するように構成されたことを特徴とする画素。
【請求項2】
前記第1組のコレクタカップラフィーチャの間に差し入れられた前記活性層の前記内面の上の第2組のコレクタカップラフィーチャをさらに備え、前記第2組のコレクタカップラフィーチャのそれぞれは、前記第1組のコレクタカップラフィーチャのそれぞれよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項3】
前記第2組のコレクタカップラフィーチャのうちの1つの表面が前記光ガイドに接触するようになるときに、前記第2組のコレクタカップラフィーチャのうちの前記1つの前記表面は圧縮されることを特徴とする請求項2に記載の画素。
【請求項4】
前記第1組のコレクタカップラフィーチャの下の高度にコンプライアントな材料の層をさらに備え、前記高度にコンプライアントな材料の前記層は、前記第1組のコレクタカップラフィーチャと前記光ガイドとの間のスティクションに打ち勝つための回復力を与えることを特徴とする請求項2に記載の画素。
【請求項5】
前記第1組のコレクタカップラフィーチャは斜めであることを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項6】
前記第1組のコレクタカップラフィーチャが前記光ガイドに接触するようになるときに、前記第1組のコレクタカップラフィーチャは位置エネルギーを増やすような方法で弾性的に変形されることを特徴とする請求項5に記載の画素。
【請求項7】
前記オン状態の終了の後でオフ状態に入り次第、前記第1組のコレクタカップラフィーチャは前記位置エネルギーを解放することを特徴とする請求項6に記載の画素。
【請求項8】
前記活性層の外面の上にコリメータフィーチャをさら備え、前記コリメータフィーチャは、光波が前記活性層の前記外面を出て前記コリメータフィーチャに入射する確率を高めるために、前記活性層の外面と前記コリメータフィーチャとの間の境界面の近傍に接近する光波と相互作用するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項9】
前記コリメータフィーチャの光学特性が、普通なら前記活性層の外面を離れてゆくはずの光波を前記コリメータフィーチャの外面から離れさせるために、前記外面に対してより垂直に近い方向に向きを変えるように選択されることを特徴とする請求項8に記載の画素。
【請求項10】
前記第1組のコレクタカップラフィーチャの各コレクタカップラの光学特性は、前記光ガイドから前記コレクタカップラに入射する光が、前記コレクタカップラと前記活性層との境界に接触する前に前記コレクタカップラ内部で全反射するのに十分な条件の下で前記コレクタカップラの側面の境界に接触するように選択されることを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項11】
ある材料が前記第1組のコレクタカップラフィーチャの前記コレクタカップラフィーチャ間に割り込んで配置され、前記材料は色吸収性または反射性であることを特徴とする請求項1に記載の画素。
【請求項12】
前記材料は導電体を含むことを特徴とする請求項11に記載の画素。
【請求項13】
ディスプレイ上に複数の画素を備えるディスプレイシステムであって、前記複数の画素のそれぞれは、
光ガイドと、
活性層と、
前記活性層の前記内面の上の第1組のコレクタカップラフィーチャと、を備え、前記第1組のコレクタカップラフィーチャは、光波が前記光ガイドを出射して前記活性層に入射する確率を高めるために、前記光ガイドの近傍に接近する光波と相互作用するように構成されたことを特徴とするディスプレイシステム。
【請求項14】
前記複数の画素のそれぞれは、
前記第1組のコレクタカップラフィーチャの間に差し入れられた前記活性層の前記内面の上の第2組のコレクタカップラフィーチャを備え、前記第2組のコレクタカップラフィーチャのそれぞれは、前記第1組のコレクタカップラフィーチャのそれぞれよりも長いことを特徴とする請求項13に記載のディスプレイシステム。
【請求項15】
前記第2組のコレクタカップラフィーチャのうちの1つの表面が前記光ガイドに接触するようになるときに、前記第2組のコレクタカップラフィーチャのうちの前記1つの前記表面は圧縮されることを特徴とする請求項14に記載のディスプレイシステム。
【請求項16】
前記複数の画素のそれぞれは、
前記第1組および前記第2組のコレクタカップラフィーチャの下にコンプライアントな材料の層を備え、前記コンプライアントな材料の層はスティクションに打ち勝つための回復力を与えることを特徴とする請求項14に記載のディスプレイシステム。
【請求項17】
前記第1組のコレクタカップラフィーチャはそれらの端部で斜めであることを特徴とする請求項13に記載のディスプレイシステム。
【請求項18】
前記第1組のコレクタカップラフィーチャが前記光ガイドに接触するようになるときに、前記第1組のコレクタカップラフィーチャは位置エネルギーを増やすような方法で弾性的に変形されることを特徴とする請求項17に記載のディスプレイシステム。
【請求項19】
前記オン状態の終了の後でオフ状態に入り次第、前記第1組のコレクタカップラフィーチャは前記位置エネルギーを解放することを特徴とする請求項18に記載のディスプレイシステム。
【請求項20】
前記複数の画素のそれぞれは、
前記活性層の外面の上にコリメータフィーチャを備え、前記コリメータフィーチャは、光波が前記活性層の前記外面から出て前記コリメータフィーチャに入射する確率を高めるために、前記活性層の外面と前記コリメータフィーチャとの間の境界面の近傍に接近する光波と相互作用するように構成されたことを特徴とする請求項13に記載のディスプレイシステム。
【請求項21】
前記第1組のコレクタカップラフィーチャの各コレクタカップラの光学特性は、前記光ガイドから前記コレクタカップラに入射する光が、前記コレクタカップラと前記活性層との境界に接触する前に前記コレクタカップラ内部で全反射するのに十分な条件の下で前記コレクタカップラの側面の境界に接触するように選択されることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項22】
ある材料が前記第1組のコレクタカップラフィーチャの前記コレクタカップラフィーチャ間に割り込んで配置され、前記材料は色吸収性または反射性であることを特徴とする請求項21に記載のディスプレイシステム。
【請求項23】
前記不透明材料は導電体を含むことを特徴とする請求項22に記載のディスプレイシステム。
【請求項24】
光ガイドと、
活性層と、
前記活性層の外面の上のコリメータフィーチャと、を備え、前記コリメータフィーチャは、光波が前記活性層の前記外面から出射して前記コリメータフィーチャに入射する確率を高めるために、前記活性層の外面と前記コリメータフィーチャとの間の境界面近傍に接近する光波と相互作用するように構成されたことを特徴とする画素。
【請求項25】
前記コリメータフィーチャの光学特性は、普通なら前記活性層の外面から離れてゆくはずの光波を前記コリメータフィーチャの外面から離れさせるために前記外面に対してより垂直に近い方向に向きを変えるように選択されることを特徴とする請求項24に記載の画素。
【請求項26】
ディスプレイ上に複数の画素を備えるディスプレイシステムであって、前記複数の画素のそれぞれは、
光ガイドと、
活性層と、
前記活性層の外面の上のコリメータフィーチャと、を備え、前記コリメータフィーチャは、光波が前記活性層の前記外面を出射して前記コリメータフィーチャに入射する確率を高めるために、前記活性層の外面と前記コリメータフィーチャとの間の境界面の近傍に接近する光波と相互作用するように構成されたことを特徴とするディスプレイシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2009−524850(P2009−524850A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552531(P2008−552531)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2007/060821
【国際公開番号】WO2007/120949
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(507385800)ユニ−ピクセル・ディスプレイズ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】