説明

光コネクタ

【課題】簡単な構成で光接続状態を容易に確認することができ、さらに、光信号を伝播させる光導波路のコアの選択機能を有する光コネクタを提供する。
【解決手段】ユーザは、第2の光コネクタ3の第1の調整ねじ34aを矢印D方向に回転させる。第1の調整ねじ34aの第1の開口32aに対する突出量に基づいて第1のガイド22aを介して第1及び第2の光コネクタ2、3の相対位置が変化し、例えば、第2の光コネクタ3の第1のコア35Aに光信号5が伝播するとき、第2の光コネクタ3の第1のコア35Aに設けられたハーフミラー36によって光路変換された光信号5が、第1の光取出面38aから可視光化されて出射し、ユーザは、この可視化された光信号5を目視することで、第2の光コネクタ3の第1のコア35Aが選択され、また、第1及び第2の光コネクタ2、3が、正常に光接続されていることを確認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、コネクタに接続された複数の光ファイバと、複数の光ファイバの他端に接続されたスライド切替式の光スイッチと、更にスライド切替式の光スイッチの複数の光ファイバが接続された面に対向する面に、複数の光ファイバの半分の数の光ファイバが接続されている光ファイバ変換コードが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この光ファイバ変換コードの接続状態の良否を判定するため、複数の光ファイバを接続した側の光ファイバの端面から信号光を入射させ、光スイッチのオン・オフ操作を行って他端における所定の光ファイバ端面からの信号光の出射光を光パワーメータで確認し、この操作を複数の光ファイバを接続した側の各光ファイバについて行なうことにより光ファイバの接続状態の良否を判定することができる。
【0004】
【特許文献1】特開平8−31339号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、簡単な構成で光接続状態を容易に確認することができ、さらに、光信号を伝播させる光導波路のコアの選択機能を有する光コネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の光コネクタを提供する。
【0007】
(1)第1の接続面に光信号を出射する複数の光出射面が設けられた被接続コネクタが有する接続方向に伸びるガイドを挿入される開口と、前記開口に設けられた調整部と、前記被接続コネクタと接続するとき、前記第1の接続面と対向する第2の接続面と、前記第2の接続面に設けられ、前記被接続コネクタから出射される前記光信号を入射する光入射面と、を備え、前記調整部は、前記ガイドを介して前記被接続コネクタを前記接続方向に対して垂直方向に移動させることによって前記被接続コネクタとの相対位置を調整し、前記複数の光出射面から出射する何れか1つの光信号を前記光入射面に入射させる光コネクタ。
【0008】
(2)前記開口は、前記第2の接続面に設けられ、前記接続方向に対して平行方向に前記ガイドが挿入され、前記調整部は、前記開口の側面に貫通孔を有し、前記貫通孔に挿入された調整ねじによって前記ガイドを介して前記被接続コネクタを前記接続方向に対して垂直方向に移動させる前記(1)に記載の光コネクタ。
【0009】
(3)前記光入射面は、前記光コネクタの内部に設けられたコアの端面であり、前記コアは、伝播する前記光信号の一部を取り出す光取出部を有する前記(1)に記載の光コネクタ。
【0010】
(4)前記光取出部は、前記コアに伝播する前記光信号の一部を光路変換する光路変換部と、前記光路変換された前記光信号の一部が伝播する光伝送路と、を有し、前記光路変換された前記光信号の一部は、前記光伝送路から出射される前記(3)に記載の光コネクタ。
【0011】
(5)前記光入射面は、前記第2の接続面に複数設けられ、前記調整部は、前記ガイドを介して前記被接続コネクタを前記接続方向に対して垂直方向に移動させることによって、前記複数の光出射面から出射する少なくとも1つの前記光信号を、複数設けられた前記光入射面の何れかに入射させる前記(1)又は(4)に記載の光コネクタ。
【0012】
(6)前記光入射面は、前記複数の光出射面が設けられた間隔と異なる間隔で設けられる前記(1)に記載の光コネクタ。
【0013】
(7)第1の接続面に光信号を出射する複数の光出射面が設けられた被接続コネクタが有する接続方向に伸びるガイドを挿入される第1の開口と、前記第1の開口の側面に設けられた第2の開口と、前記光信号が伝播する複数のコアを有し、前記第2の開口に前記接続方向に対して垂直方向にスライド可能に挿入された光導波路と、前記被接続コネクタと接続するとき、前記第1の接続面と対向する面であり、前記第2の開口が設けられ、前記光導波路の前記複数のコアの端面が露出した第2の接続面と、を備え、前記ガイドは、側面に凹部を有し、前記光導波路は、前記第2の開口を介して前記凹部と結合を行う凸部を有し、前記ガイドの回転運動に基づく前記結合及び解除によって前記光導波路のコアを選択することができる光コネクタ。
【0014】
(8)前記光導波路は、上段及び下段に前記コアを有し、前記ガイドの回転運動に基づく前記結合及び解除によって前記光信号を伝播させる前記上段又は前記下段の前記コアを選択することができる前記(7)に記載の光コネクタ。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の光コネクタによれば、選択された光入射面に光信号を入射させることができる。
【0016】
請求項2に記載の光コネクタによれば、簡単な構成で光入射面の選択を行うことができる。
【0017】
請求項3に記載の光コネクタによれば、選択したコアを確認することができる。
【0018】
請求項4に記載の光コネクタによれば、光信号を遮断せずに選択したコアを確認することができる。
【0019】
請求項5に記載の光コネクタによれば、簡単な構成で効果的にコアの選択、及びその確認を行うことができる。
【0020】
請求項6に記載の光コネクタによれば、選択されるコアの自由度をあげることができる。
【0021】
請求項7に記載の光コネクタによれば、簡単な構成でコアの選択を行うことができる。
【0022】
請求項8に記載の光コネクタによれば、簡単な構成で上段又は下段のコアを選択して光信号を伝播させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
[第1の実施の形態]
(第1の光コネクタ2の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る第1及び第2の光コネクタを示す斜視図である。被接続コネクタとしての第1の光コネクタ2は、図示しない光部品を搭載した基板1上に設置され、光部品から送信された光信号が伝播する5つのコアを有した図示しない光導波路が内部に形成された本体20と、光コネクタとしての第2の光コネクタ3の後述する第2の接続面と対向する面である第1の接続面21と、第1の接続面から接続方向に伸びるように設けられた第1及び第2のガイド22a、22bと、第1及び第2のガイド22a、22bの間に設けられ、光信号が出射する光導波路のコアの端面である第1〜第5の光出射面23a〜23eと、を備えて概略構成されている。
【0024】
(第2の光コネクタ3の構成)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る第2の光コネクタの斜視図であり、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る図2のA−A線断面図であり、図4は、本発明の第1の実施の形態に係る図2のB−B線断面図である。図3は、第5の光取出面38eにおける断面図であるが、第1〜第4の光取出面38a〜38dにおいても同様の構成を有している。
【0025】
第2の光コネクタ3は、光を透過させない材料、又は後述する第1〜第5のコア35A〜35Eよりも屈折率が低い材料で作製されている。
【0026】
また、第2の光コネクタ3は、第1〜第5の光入射面を第2の接続面31側の端面とする、図4に示す第1〜第5のコア35A〜35Eを内部に有する本体30と、第2の接続面31に設けられ、第1の光コネクタ2の第1のガイド22aが挿入される第1の開口32aと、第2の接続面31に設けられ、第2のガイド22bが挿入される第2の開口32bと、第1の開口32aに貫通し、本体30の側面に設けられた第1のねじ穴33aと、第2の開口32bに貫通し、本体30の他の側面に設けられた第2のねじ穴33bと、第1のねじ穴33aに挿入される第1の調整ねじ34aと、第2のねじ穴33bに挿入される第2の調整ねじ34bと、光信号5が伝播する第1〜第5のコア35A〜35Eと、光信号5の一部を光路変換する光路変換部としてのハーフミラー36と、ハーフミラー36で光路変換された光信号5が伝播する光伝送路部としてのコア37と、コア37を伝播した光信号5が出射する第1〜第5の光取出面38a〜38eと、を備えて概略構成されている。
【0027】
(第1及び第2の調整ねじ34a、34bの構成)
第1及び第2の調整ねじ34a、34bは、第1及び第2のねじ穴33a、33bとともに調整部をなし、一例として、らせん形状に形成されたねじ山を有し、第1及び第2のねじ穴33a、33bに形成されたらせん形状の溝と結合し、図4に示す矢印D方向に回転させると、第1及び第2の開口32a、32bに対する突出量が増加し、図4に示す矢印C方向に回転させると、突出量が減少するように構成されている。
【0028】
また、第1及び第2の調整ねじ34a、34bは、突出量を増加させることで、挿入されている第1及び第2のガイド22a、22bと接触するよう構成されている。なお、第1及び第2の調整ねじ34a、34bは、一般的なねじを用いることができるが、これに限定されず、第1及び第2のガイド22a、22bを光信号5の光路に対して垂直方向に移動させ、その移動位置を保持するものであれば良い。
【0029】
(第1〜第5のコア35A〜35Eの構成)
第1〜第5のコア35A〜35Eは、図3に示すように、光路上にハーフミラー36をそれぞれ有しており、ハーフミラー36は、光信号5の光路に対して約45度の角度を有している。ハーフミラー36で一部の光信号5が、光路を第1〜第5の光取出面38a〜38eが設けられる本体30の上面側に垂直方向に光路変換され、第1〜第5のコア35A〜35Eのそれぞれに設けられたコア37を伝播し、第1〜第5のコア35A〜35Eに対応した第1〜第5の光取出面38a〜38eから後述する可視光化された光信号5が出射するよう構成されている。
【0030】
ここでコア37は、第1〜第5のコア35A〜35Eを伝播する光信号5を可視光として取り出すために、一例として、波長840nm〜860nmで励起される蛍光体を含有している。このような蛍光体として例えば、ユウロピウム(Eu)、ネオジウム(Nd)、イツテルビウム(Yb)、ツリウム(Tm)、プラセオジウム(Pr)、ジスプロシウム(Dy)等の希土類元素を使用することができる。これらの混合物を発光中心として、その発光中心がフッ化物やリン酸塩、モリブデン酸塩、タングステン酸塩等の酸化物が母体に含まれている無機化合物でも良い。無機の蛍光体であるコア37の第1〜第5の光取出面38a〜38eからは、このような蛍光体の励起に基づいて生じる可視光が出射される。
【0031】
また、第1〜第5のコア35A〜35Eは、図4に示す間隔Pで等間隔に配置され、第1の光コネクタ2の第1〜第5の光出射面23a〜23eもまた、第1の接続面21に等間隔で配置されている。しかし、第1〜第5のコア35A〜35Eが配置された間隔Pと、第1〜第5の光出射面23a〜23eの配置されている間隔とは、異なっており、第1〜第5のコア35A〜35Eの間隔Pの方が、第1〜第5の光出射面23a〜23eの間隔よりも、コアの半分の幅分だけ広くなっている。なお、第1〜第5の光出射面23a〜23e及び第1〜第5の光入射面の形状は、同一である。上述した第1及び第2の光コネクタ2、3は、屈折率の異なる樹脂を用いて作製されるが、これに限定されない。
【0032】
(光ファイバ芯線4の構成)
光ファイバ芯線4は、図4に示すように、断面矩形状を有する第1〜第5のコア40a〜40eと、第1〜第5のコア40a〜40eの周囲に形成されて第1〜第5のコア40a〜40eを覆うクラッド41と、図3に示すように、クラッド41を保護するため、クラッド41の周囲に設けられた保護膜42と、を備えて概略構成されている。光ファイバ芯線4の第2の光コネクタ3に接続される側の端面は、所定の部分の保護膜42が除かれ、第2の光コネクタ3の凹部30aに挿入され、接着剤等によって固定されている。
【0033】
また、第1〜第5のコア35A〜35Eを伝播した光信号2は、対応する第1〜第5のコア40a〜40eに伝播し、図示しない光コネクタを介して光部品に入射する。
【0034】
(第1の実施の形態の動作)
以下に、本発明の第1の実施の形態に係る第1及び第2の光コネクタの動作について、図1から図5Bを参照しながら詳細に説明する。
【0035】
(第1のコア35Aの選択操作について)
図5A及び5Bは、本発明の第1の実施の形態に係るコアの選択操作に関する概略図である。図5A及び5Bにおけるハーフミラーに対する黒塗りは、対応する第2の光コネクタ3の第1〜第5の光取出面38a〜38eから、可視化された光信号5が出射していることを示している。また、図5A及び5Bは、概略図であり、光信号5の伝播がわかり易いように各部を省略して図示している。まず選択操作として、第1の光コネクタ2を伝播する光信号5を、第2の光コネクタ3のどのコアを選択して伝播させるかについて説明する。
【0036】
ユーザは、第1の光コネクタ2の第1及び第2のガイド22a、22bを第2の光コネクタ3の第1及び第2の開口32a、32bに挿入し、第1の接続面21と第2の接続面31とが接触するまで第2の光コネクタ3を接続方向に移動させる。このとき、第1及び第2の調整ねじ34a、34bは、第1及び第2の開口32a、32bに突き出していないものとする。
【0037】
ユーザは、第1〜第5の光取出面38a〜38eから可視化した光信号5が出射しないとき、まず、第1の調整ねじ34aを第1の開口32a内に突き出るように、図4に示す矢印D方向に回転させる。このことにより、第1の調整ねじ34aは、第1の開口32a内に突き出して第1のガイド22aと接触する。
【0038】
さらに、ユーザが第1の調整ねじ34aを矢印D方向に回転させると、第1の光コネクタ2に対して第2の光コネクタ3が、図5A(a)に示す矢印E方向に移動する。第2の光コネクタ3の移動に伴って、第1の光コネクタ2の第1のコア23Aと第2の光コネクタ3の第1のコア35Aとの相対位置が変化し、第2の光コネクタ3は、図5A(a)に示すように、第1のコア23Aの断面の中心と第1のコア35Aの断面の中心が一致する位置に移動する。なお、ここでいう断面とは、光信号5の光路に対して垂直方向の断面のことである。
【0039】
このとき、光信号5は、第1のコア23A、第1の光出射面23a及び第1の光入射面35aを介して第1のコア35Aに伝播し、一部がハーフミラー36によって光路変換される。光路変換された光信号5は、一例として図3に示すように、コア37を伝播し、第1の光取出面38aより可視光化した光信号5として出射する。ユーザは、この可視化された光信号5を目視することによって、光信号5が、第1の光コネクタ2の第1のコア23Aから第2の光コネクタ3の第1のコア35Aに伝播したことを確認することができ、さらに、どのコアが選択されているかを確認することができる。
【0040】
(第2のコア35Bの選択操作について)
続いて、ユーザは、図5A(a)の状態から、第1の調整ねじ34aを矢印D方向に回転させると、第2の光コネクタ3が矢印E方向に移動し、図5A(b)に示すように、第1の光コネクタ2の第2のコア23Bと第2の光コネクタ3の第2のコア35Bとが、一致する位置に移動する。
【0041】
このとき、光信号5は、第2のコア23B、第2の光出射面23b及び第2の光入射面35bを介して第2のコア35Bに伝播し、一部がハーフミラー36によって光路変換される。光路変換された光信号5は、一例として図3に示すように、コア37を伝播し、第2の光取出面38bより可視光化した光信号5として出射する。ユーザは、この可視化された光信号5を目視することによって、光信号5が、第1の光コネクタ2の第2のコア23Bから第2の光コネクタ3の第2のコア35Bに伝播したことを確認することができ、さらに、どのコアが選択されているかを確認することができる。
【0042】
(第3のコア35Cの選択操作について)
ユーザは、図5A(b)の状態からさらに、第1の調整ねじ34aを矢印D方向に回転させると、第2の光コネクタ3が矢印E方向に移動し、図5A(c)に示すように、第1の光コネクタ2の第3のコア23Cと第2の光コネクタ3の第3のコア35Cとが、一致する位置に移動する。
【0043】
このとき、光信号5は、第3のコア23C、第3の光出射面23c及び第3の光入射面35cを介して第3のコア35Cに伝播し、一部がハーフミラー36によって光路変換される。光路変換された光信号5は、一例として図3に示すように、コア37を伝播し、第3の光取出面38cより可視光化した光信号5として出射する。ユーザは、この可視化された光信号5を目視することによって、光信号5が、第1の光コネクタ2の第3のコア23Cから第2の光コネクタ3の第3のコア35Cに伝播したことを確認することができ、さらに、どのコアが選択されているかを確認することができる。
【0044】
(第4のコア35Dの選択操作について)
続いて、ユーザは、図5A(c)の状態からさらに、第1の調整ねじ34aを矢印D方向に回転させると、第2の光コネクタ3が矢印E方向に移動し、図5B(d)に示すように、第1の光コネクタ2の第4のコア23Dと第2の光コネクタ3の第4のコア35Dとが、一致する位置に移動する。
【0045】
このとき、光信号5は、第4のコア23D、第4の光出射面23d及び第4の光入射面35dを介して第4のコア35Dに伝播し、一部がハーフミラー36によって光路変換される。光路変換された光信号5は、一例として図3に示すように、コア37を伝播し、第4の光取出面38dより可視光化した光信号5として出射する。ユーザは、この可視化された光信号5を目視することによって、光信号5が、第1の光コネクタ2の第4のコア23Dから第2の光コネクタ3の第4のコア35Dに伝播したことを確認することができ、さらに、どのコアが選択されているかを確認することができる。
【0046】
(第5のコア35Eの選択操作について)
続いて、ユーザは、図5B(d)の状態からさらに、第1の調整ねじ34aを矢印D方向に回転させると、第2の光コネクタ3が矢印E方向に移動し、図5B(e)に示すように、第1の光コネクタ2の第5のコア23Eと第2の光コネクタ3の第5のコア35Eとが、一致する位置に移動する。
【0047】
このとき、光信号5は、第5のコア23E、第5の光出射面23e及び第5の光入射面35eを介して第5のコア35Eに伝播し、一部がハーフミラー36によって光路変換される。光路変換された光信号5は、図3に示すように、コア37を伝播し、第5の光取出面38eより可視光化した光信号5として出射する。ユーザは、この可視化された光信号5を目視することによって、光信号5が、第1の光コネクタ2の第5のコア23Eから第2の光コネクタ3の第5のコア35Eに伝播したことを確認することができ、さらに、どのコアが選択されているかを確認することができる。上記した選択操作によって、ユーザは、第2の光コネクタ3の第1〜第5のコア35A〜35Eのどのコアに光信号5を伝播させるか選択することができる。
【0048】
なお、第1の調整ねじ34aを矢印C方向に回転させて、第1の開口32aに対する突出量を減少させ、続いて、第2の調整ねじ34bを矢印D方向に回転させることによって、図5B(e)に示す矢印F方向に第2の光コネクタ3を移動させることができる。このように、第1及び第2の調整ねじ34a、34bを用いることで、自由に第2の光コネクタ3のコアを選択することができる。
【0049】
[第2の実施の形態]
図6(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るコアの選択操作に関する概略図である。本実施の形態においては、第2の光コネクタ3が有する第1〜第4のコア35A〜35Dに伝播させる光信号5の選択操作について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成及び機能を有する部分については、共通の符号を付している。
【0050】
(第1の光コネクタ2の構成)
本実施の形態における第1の光コネクタ2は、第1の実施の形態における第1の光コネクタ2と比べて、コアの数が異なっている。本実施の形態における第1の光コネクタ2は、第1〜第8のコア23A〜23Hを有し、第1の接続面21に等間隔に並んでいるものとする。
【0051】
(第2の光コネクタ3の構成)
本実施の形態における第2の光コネクタ3は、第1の実施の形態における第2の光コネクタ3と比べて、コアの数が異なり、さらに、コアとコアの間隔が、図6(a)に示すように、第1の光コネクタ2のコアとコアの間隔の2倍になっている。なお、第1及び第2の光コネクタ2、3におけるコアの数は、これに限定されず、様々な組合せが考えられ、第2の光コネクタ3のコアの間隔が、第1の光コネクタ2のコアの間隔の2倍であれば良い。
【0052】
(選択操作について)
ユーザは、第1の実施の形態と同様の手順で第1の光コネクタ2と第2の光コネクタ3とを接続する。このとき、第1及び第2の調整ねじ34a、34bは、第1及び第2の開口32a、32bに突き出していないものとする。
【0053】
続いて、ユーザは、一例として、第2の調整ねじ34bを、図4に示す矢印D方向に回転させて、第2の開口32bに突き出させ、第2のガイド22bに接触させると、第1の光コネクタ2に対して第2の光コネクタ3が、図6(a)に示す矢印F方向に移動する。
【0054】
第2の光コネクタ3は、第1の光コネクタ2の第1のコア23Aの断面の中心と、第2の光コネクタ3の第1のコア35Aの断面の中心とが一致する位置に移動する。このとき、光信号5は、図6(a)に示すように、第1のコア23A、第1の光出射面23a及び第1の光入射面35aを介して第2の光コネクタ3の第1のコア35Aに伝播し、その一部がハーフミラー36によって光路変換され、光路変換された光信号5は、コア37を介して第1の光取出面38aから可視光化されて出射する。
【0055】
同様に、第1の光コネクタ2の第3、第5及び第7のコア23C、23E、23Gを伝播する光信号5は、第2の光コネクタ3の第2〜第4のコア35B〜35Dにそれぞれ伝播し、第2〜第4のコア35B〜35Dにそれぞれ設けられたハーフミラー36によって一部が光路変換され、コア37を介して第2〜第4の光取出部38b〜38dから可視光化されて出射する。
【0056】
ユーザは、第1〜第4の光取出部38a〜38dから出射される可視化された光信号5を目視することによって、選択した第1の光コネクタ2のコアと、第2の光コネクタ3のコアが、正しく光接続されていることを確認することができる。
【0057】
第1の光コネクタ2の第2、第4、第6及び第8のコア23B、23D、23F、23Hを伝播する光信号5を第2の光コネクタ3に伝播させる場合、ユーザは、第2の調整ねじ34bを、さらに、図4に示す矢印D方向に回転させる。
【0058】
このとき、第1の光コネクタ2に対して第2の光コネクタ3が、図6(a)に示す状態から、図6(b)に示す状態に矢印F方向に移動する。第1の光コネクタ2の第2、第4、第6及び第8のコア23B、23D、23F、23Hの断面の中心と、第2の光コネクタ3の第1〜第4のコア35A〜35Dの断面の中心とが一致したとき、第1の光コネクタ2の第2、第4、第6及び第8のコア23B、23D、23F、23Hを伝播していた光信号5が、第2の光コネクタ3の第1〜第4のコア35A〜35Eに伝播し、ハーフミラー36によって一部が光路変換され、それぞれのコア37を介して第1〜第4の光取出部38a〜38eから可視光化されて出射する。
【0059】
ユーザは、第1〜第4の光取出部38a〜38eから可視光化されて出射した光信号5を目視することによって、選択した第1の光コネクタ2のコアと、第2の光コネクタ3のコアが、正しく光接続されていることを確認することができる。
【0060】
ユーザは、上記した図6(b)に示す状態から、第1の光コネクタ2の第1、第3、第5及び第7のコア23A、23C、23E、23Gを伝播する光信号5を第2の光コネクタ3の第1〜第4のコア35A〜35Dに伝播させたいとき、第1の調整ねじ34aを図4に示す矢印D方向に回転させる。このとき、第2の調整ねじ34bの第2の開口32bの突出量は、減少させておく。
【0061】
ユーザは、第1の調整ねじ34aを矢印D方向に回転させることで、第1の開口32aに突き出させ、図6(b)に示す矢印E方向に第2の光コネクタ3を移動させることによって、第1の光コネクタ2の第1、第3、第5及び第7のコア23A、23C、23E、23Gを伝播する光信号5を選択して、第2の光コネクタ3の第1〜第4のコア35A〜35Dに伝播させることができる。
【0062】
[第3の実施の形態]
図7は、本発明の第3の実施の形態に係るコアの選択操作に関する概略図である。本実施の形態における第1の光コネクタ2は、第1〜第4のコア23A〜23Dを有している。第1のコア23Aと第2のコア23Bの間隔と、第3のコア23Cと第4のコア23Dの間隔は同じであるが、第2のコア23Bと第3のコア23Cの間隔は、前述の間隔とは、コア1つ分だけ広くなっている。
【0063】
第2の光コネクタ3は、第1〜第4のコア35A〜35Dを有し、それらは、第1の光コネクタ2の第1及び第2のコア23A、23B、第3及び第4のコア23C、23Dと同じ間隔で等間隔に並んでいる。
【0064】
(選択操作について)
本実施の形態における光信号5を伝播させるコアの選択操作は、上記の第1〜第2の実施の形態における選択操作と同様の手順によって行われる。まず、ユーザは、第1の光コネクタ2と第2の光コネクタ3とを接続する。このとき、第1及び第2の調整ねじ34a、34bは、第1及び第2の開口32a、32bに突き出していないものとする。
【0065】
続いて、ユーザは、図7(a)に示すように、第1の光コネクタ2の第1及び第2のコア23A、23Bを伝播する光信号5を第2の光コネクタ3の第1及び第2のコア35A、35Bに伝播させる状態から、第2の光コネクタ3を第1の光コネクタ2に対して矢印F方向に移動させるため、第2の調整ねじ34bを矢印D方向に回転させ、第2の開口32bに対する突出量を増加させる。
【0066】
第2の調整ねじ34bの先端が、第2の開口32bに挿入された第1の光コネクタ2の第2のガイド22bを押し、第1の光コネクタ2は、基板1に固定されているので、第2の光コネクタ3が、図7(a)に示す矢印F方向に移動する。
【0067】
第2の光コネクタ3は、矢印F方向にコアの幅だけ移動すると、第1の光コネクタ2の第3及び第4のコア23C、23Dの光信号5が、第2の光コネクタ3の第3、及び第4のコア35C、35Dに伝播し、その一部がハーフミラー36によって光路変換される。光路変換された光信号5は、コア37を介して第3及び第4の光取出面38c、38dから可視光化されて出射する。
【0068】
ユーザは、第3及び第4の光取出面38c、38dから可視光化されて出射した光信号5を目視することで、第1の光コネクタ2の第3及び第4のコア23C、23Dが選択されて、第2の光コネクタ3の第3及び第4のコア35C、35Dに伝播したことを確認することができる。
【0069】
続いて、ユーザは、第2の調整ねじ34bを図4に示す矢印C方向に回転させて、第2の開口32bに対する突出量を減少させたのち、第1の調整ねじ34aを矢印D方向に回転させ、第1の調整ねじ34aが、第1の開口32aに挿入された第1のガイド22aを押すことによって、第1の光コネクタ2と第2の光コネクタ3との相対位置が、図7(b)に示す矢印E方向に変化し、第1の光コネクタ2の第1及び第2のコア23A、23Bに伝播する光信号5を第2の光コネクタ3の第1及び第2のコア35A、35Bに伝播し、その一部がハーフミラー36によって光路変換される。光路変換された光信号5は、コア37を介して第1及び第2の光取出面38a、38bから可視光化されて出射する。
【0070】
ユーザは、第1及び第2の光取出面38a、38bから可視光化されて出射した光信号5を目視することで、第1の光コネクタ2の第1及び第2のコア23A、23Bが選択されて、第2の光コネクタ3の第1及び第2のコア35A、35Bに伝播したことを確認することができる。
【0071】
(第3の実施の形態の変形例)
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る変形例を示す概略図である。本変形例において、第2の光コネクタ3は、第1の光コネクタ2と第2の光コネクタ3の光接続をオフにしたことが確認できる構成を有している。
【0072】
第2の光コネクタ3は、確認用コア350と、確認用コア350に設けられ、光路に対して約45度の角度を有する確認用ミラー360とを有し、確認用ミラー360の上方には、一例として図3に示すように、第1の実施の形態におけるコア及び光取出面が備えられている。
【0073】
(光接続オフの確認動作について)
ユーザは、第1及び第2の光コネクタ2、3の光接続をオフするため、例えば、図7(a)に示すように、第1及び第2のコア35A、35Bに光信号5が伝播する状態から、矢印F方向に第2の光コネクタ3を第1の光コネクタ2に対して移動させるために、第2の調整ねじ34bを図4に示す矢印D方向に回転させる。
【0074】
第1のコア35Aと確認用コア350は、隣接しているので、コアの幅分、第2の光コネクタ3が、移動したとき、第1の光コネクタ2の第1のコア23Aを伝播する光信号5は、確認用コア350を介して確認用ミラー360に入射する。光信号5は、確認用ミラー360によって光路変換され、上部に形成された図示しないコアを介して図示しない光取出面から、可視化した光信号5として出射する。
【0075】
ユーザは、この出射した光信号5を目視することで、第1の光コネクタ2と第2の光コネクタ3との光接続がオフされたことを確認することができる。
【0076】
[第4の実施の形態]
図9(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る第1及び第2のコネクタに関する概略図であり、図9(b)及び(c)は、本発明の第4の実施の形態に係る図9(a)に示すG―G線断面図である。
【0077】
(第1の光コネクタ2の構成)
本実施の形態における第1の光コネクタ2は、第2のガイド22bに凹部220が設けられている。この凹部220は、後述する光導波路39の凸部391に対応して設けられている。
【0078】
(第2の光コネクタ3の構成)
第2の光コネクタ3は、本体30内に第1〜第4のコア35A〜35Dを有する光導波路39を備え、第1〜第4のコア35A〜35Dを有する光信号5は、対応する光ファイバ芯線4のコアに伝播するように構成されている。
【0079】
光導波路39は、第1〜第4のコア35A〜35Dが形成された基部390と、第2のガイド22bの凹部220に対応する側面に形成された凸部391と、を有し、光導波路39は、第3の開口300に弾性部材301とともにスライド可能に挿入されている。また、基部390は、第1〜第4のコア35A〜35Dよりも屈折率が低い材料で形成されている。
【0080】
また、第1〜第4のコア35A〜35Dは、それぞれ第2のガイド22b側に隣接するように、ミラー36aが設けられ、ミラー36aの上方には、光路変換した光信号5を伝播させるコア37aを有している。
【0081】
本体30は、図9(b)に示すように、第1〜第4のコア35A〜35Dと同じ間隔で、第1〜第4の光取出面38a〜38dを端面とする4つのコア37bが設けられている。
【0082】
(接続確認操作について)
ユーザは、第1及び第2の光コネクタ2、3が、正常に光接続されているか否かを確認するため、第1の光コネクタ2の第2のガイド22bを、図9(b)に示す、矢印H方向又は矢印I方向に回転させる。図9(c)は、矢印H方向に回転させた場合を表している。
【0083】
第2のガイド22bが回転するとき、凹部220に嵌っていた光導波路39の凸部391が、図9(b)に示す矢印J方向に押される。光導波路39は、弾性部材301を圧縮しながら第3の開口300内を矢印J方向にスライドし、光導波路39の凸部391が、完全に凹部220から出たとき、光導波路39は、コア1つ分矢印J方向にスライドし、光信号5は、第1〜第4のコア35A〜35Dに隣接するミラー36aに入射する。
【0084】
第1〜第4のコア35A〜35Dに隣接するミラー36aによって光路変換された光信号5は、コア37a、コア37bを介して第1〜第4の光取出面38a〜38dから可視光化されて出射する。ユーザは、この可視光化された光信号5を目視することによって、第1の光コネクタ2と第2の光コネクタ3とが、正常に光接続されていることを確認することができる。
【0085】
なお、光導波路39は、第1の光コネクタ2に接する面である接続面から第1〜第4の光取出面38a〜38dまでをスライド可能に作製し、ミラー36aをハーフミラーとして、一部を光路変換し、ハーフミラーを透過した光信号5を本体30に固定された各コアに伝播させることで、光信号5を遮断することなく、光接続の状態を確認できる構成としても良いし、これに限定されない。
【0086】
(第4の実施の形態の変形例)
図10(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る第1及び第2のコネクタに関する概略図であり、図10(b)及び(c)は、本発明の第4の実施の形態に係る図10(a)に示すK―K線断面図である。図10(b)、(c)は、図9(b)、(c)と同様に、第1の光コネクタ2に第2の光コネクタ3を挿入したときの断面を表している。
【0087】
(第2の光コネクタ3の構成)
本変形例における第2の光コネクタ3は、本体30と、光導波路39aとを有して概略構成されている。また、第1の光コネクタ2は、上記の第3の実施の形態と同様に、光信号5が伝播する4つのコアを有している。
【0088】
本体30は、上記した実施の形態における第1及び第2の開口32a、32bの他に第3の開口300aを有し、さらに、光導波路39aに対して上方に弾性力を付加する弾性部材301aが設けられている。
【0089】
光導波路39aは、1段目に第1〜第4のコア35A〜35D、及び2段目に第5〜第8のコア35E〜35Hを有する基部390と、凸部391を有し、基部390の第2のガイド22b側の側面から伸びるアーム392と、を備えて概略構成されている。
【0090】
(選択操作について)
ユーザは、第1及び第2の光コネクタ2、3を接続すると、第1〜第4のコア35A〜35Dに伝播する光信号5を第5〜第8のコア35E〜35Hに伝播させるため、第2のガイド22bを矢印H又はI方向のどちらかに回転させる。図1(c)は、矢印H方向に回転させた場合を表している。
【0091】
第2のガイド22bの凹部220に嵌っていた光導波路39aの凸部391は、第2のガイド22bの回転にともなって、凹部220から抜け出し、光導波路39aは、弾性部材301aを圧縮しながら図10(b)に示す矢印L方向にスライドする。凹部220から凸部391が抜け出し、第2のガイド22bの外周に接するとき、光導波路39aは、コア1つ分の幅分、下方に移動するので、第1の光コネクタ2から伝播する光信号5は、第1〜第4のコア35A〜35Dから第5〜第8のコア35E〜35Hに伝播する。
【0092】
また、ユーザは、第1〜第4のコア35A〜35Dに光信号5を伝播させる選択操作を行うとき、第2のガイド22bの凹部220に、光導波路39aの凸部391が、嵌りこむように、矢印H又はI方向のどちらかに回転させる。
【0093】
光導波路39aの凸部391が、第2のガイド22bの凹部220に嵌るとき、光導波路39aには、矢印M方向に弾性力が付加されているので、凸部391は、凹部220に嵌り、コア1つ分上方にコアが移動するので、第5〜第8のコア35E〜35Hに代わって、第1〜第4のコア35A〜35Dに光信号5が伝播する。
【0094】
なお、上記第4の実施の形態及び変形例においては、凹部220は、第2のガイド22bに設けられたが、これに限定されず、図10の左右を反転したような形で、第1のガイド22aに凹部220が形成される構成でも良く、また、これに限定されない、
【0095】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組み合わせの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る第1及び第2の光コネクタを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る第2の光コネクタの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る図2のB−B線断面図である。
【図5A】本発明の第1の実施の形態に係るコアの選択操作に関する概略図である。
【図5B】本発明の第1の実施の形態に係るコアの選択操作に関する概略図である。
【図6】(a)及び(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るコアの選択操作に関する概略図である。
【図7】(a)及び(b)は、本発明の第3の実施の形態に係るコアの選択操作に関する概略図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る変形例を示す概略図である。
【図9】(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る第1及び第2のコネクタに関する概略図であり、(b)及び(c)は、(a)に示すG―G線断面図である。
【図10】(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る第1及び第2のコネクタに関する概略図であり、(b)及び(c)は、(a)に示すK―K線断面図である。
【符号の説明】
【0097】
1…基板、2…第1の光コネクタ、3…第2の光コネクタ、4…光ファイバ芯線、5…光信号、20…本体、21…第1の接続面、22a…第1のガイド、22b…第2のガイド、23A〜23E…第1〜第5のコア、23a〜23e…第1〜第5の光出射面、30…本体、30a…凹部、31…第2の接続面、32a、32b…第1及び第2の開口、33a、33b…第1及び第2のねじ穴、34a、34b…第1及び第2の調整ねじ、35A〜35E…第1〜第5のコア、35a〜35e…第1〜第5の光入射面、36…ハーフミラー、36a…ミラー、37、37a、37b…コア、38a〜38e…第1〜第5の光取出面、39、39a…光導波路、40a〜40e…第1〜第5のコア、41…クラッド、42…保護膜、220…凹部、300、300a…第3の開口、301、301a…弾性部材、350…確認用コア、360…確認用ミラー、390…基部、391…凸部、392…アーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の接続面に光信号を出射する複数の光出射面が設けられた被接続コネクタが有する接続方向に伸びるガイドを挿入される開口と、
前記開口に設けられた調整部と、
前記被接続コネクタと接続するとき、前記第1の接続面と対向する第2の接続面と、
前記第2の接続面に設けられ、前記被接続コネクタから出射される前記光信号を入射する光入射面と、
を備え、
前記調整部は、前記ガイドを介して前記被接続コネクタを前記接続方向に対して垂直方向に移動させることによって前記被接続コネクタとの相対位置を調整し、前記複数の光出射面から出射する何れか1つの光信号を前記光入射面に入射させる光コネクタ。
【請求項2】
前記開口は、前記第2の接続面に設けられ、前記接続方向に対して平行方向に前記ガイドが挿入され、
前記調整部は、前記開口の側面に貫通孔を有し、前記貫通孔に挿入された調整ねじによって前記ガイドを介して前記被接続コネクタを前記接続方向に対して垂直方向に移動させる請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項3】
前記光入射面は、前記光コネクタの内部に設けられたコアの端面であり、
前記コアは、伝播する前記光信号の一部を取り出す光取出部を有する請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項4】
前記光取出部は、前記コアに伝播する前記光信号の一部を光路変換する光路変換部と、前記光路変換された前記光信号の一部が伝播する光伝送路と、を有し、
前記光路変換された前記光信号の一部は、前記光伝送路から出射される請求項3に記載の光コネクタ。
【請求項5】
前記光入射面は、前記第2の接続面に複数設けられ、
前記調整部は、前記ガイドを介して前記被接続コネクタを前記接続方向に対して垂直方向に移動させることによって、前記複数の光出射面から出射する少なくとも1つの前記光信号を、複数設けられた前記光入射面の何れかに入射させる請求項1又は4に記載の光コネクタ。
【請求項6】
前記光入射面は、前記複数の光出射面が設けられた間隔と異なる間隔で設けられる請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項7】
第1の接続面に光信号を出射する複数の光出射面が設けられた被接続コネクタが有する接続方向に伸びるガイドを挿入される第1の開口と、
前記第1の開口の側面に設けられた第2の開口と、
前記光信号が伝播する複数のコアを有し、前記第2の開口に前記接続方向に対して垂直方向にスライド可能に挿入された光導波路と、
前記被接続コネクタと接続するとき、前記第1の接続面と対向する面であり、前記第2の開口が設けられ、前記光導波路の前記複数のコアの端面が露出した第2の接続面と、
を備え、
前記ガイドは、側面に凹部を有し、
前記光導波路は、前記第2の開口を介して前記凹部と結合を行う凸部を有し、前記ガイドの回転運動に基づく前記結合及び解除によって前記光導波路のコアを選択することができる光コネクタ。
【請求項8】
前記光導波路は、上段及び下段に前記コアを有し、前記ガイドの回転運動に基づく前記結合及び解除によって前記光信号を伝播させる前記上段又は前記下段の前記コアを選択することができる請求項7に記載の光コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−92814(P2009−92814A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−261807(P2007−261807)
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】