説明

光スイッチ装置

【課題】小型で、光損失も少なく、更に、簡単な構成で、民生品に使用できる光スイッチ装置を提供する。
【解決手段】装置本体に設けられた第1の光コネクタ12と、装置本体に並んで設けられた複数の第2の光コネクタ13とを有し、第1の光コネクタ12を第2の光コネクタ13の何れか一に位置決めして光結合による接続をする光スイッチ装置10において、第1の光コネクタ12に接続された光ファイバが接続された切換部15と、切換部15を、複数の第2の光コネクタ13の選択方向に移動する選択機構31と、切換部15を、第2の光コネクタ13に対する挿抜方向に移動する挿抜機構41とを備える。選択機構31は、選択された第2の光コネクタ13の前まで切換部15を選択方向に移動し、次いで、挿抜機構41は、切換部15を選択された第2の光コネクタ13に近接する方向に移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の光コネクタの中の一と光接続を可能とする光スイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光スイッチ装置には、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1の光スイッチ装置は、1対3の切換スイッチで、MEMS(Micro Electro Mechanical System)構造を有し、ミリ秒オーダのスイッチング速度で切り換えを行うことができる。このMEMSを用いた光スイッチ装置は、MEMS構造を小さくするために、光コネクタからの信号の直接のスイッチは困難となり、現実的には、複数の光ファイバを近接させ、これら光ファイバ間のスイッチを行う構造となる。しかしながら、MEMS構造の光スイッチ装置は、ブロック近傍まで導波路等で光を伝送する必要があるので、導波路との光結合部分等が必要になりコストアップしてしまう。また、この光スイッチ装置は、光結合部分が増えてしまうので、光損失も増えてしまう。
【0003】
また、光スイッチ装置には、特許文献2や特許文献3に記載されたようなアクチュエータを用いたものがある。特許文献2の光スイッチ装置は、ミラーブロックとアクチュエータを用いて切り換える方式で、ミリ秒オーダのスイッチング速度の実現も可能だが、アクチュエータとミラーブロックにより光路を切り換えるので、光路長が長くなってしまう。光路長が長くなると、各部に要求される精度がきわめて高くなり、多数の光信号を切り換えるのが困難となり、また、高い加工精度等からコストアップしてしまう。
【0004】
特許文献3の光スイッチ装置は、プーリ、モータを用いているので可動範囲は大きく取れるが、接続する光ファイバ同士は、通常の光コネクタと同じくファイバ端面同士を接合させる構造で、シングルモードファイバでは1ミクロン以内、マルチモードファイバでも±数ミクロンの位置精度が要求され、高い加工精度等からコストアップしてしまう。また、構造も大規模で、基地局内で使用される光スイッチであり、民生で使われる映像信号の光スイッチとして使用することは困難である。
【0005】
ところで、近年、民生用映像システムの高解像度化に伴って、映像データの転送レートが高くなっている。例えば、水平解像度1080本の映像データでは、転送レートは4Gbpsを超えている。このように、転送レートが上がってくると、従来の電気ケーブルを用いた伝送では帯域と距離の制約によりその使用が困難になってくる。このため、今後これらの高速な映像データの通信は光伝送化する必要がある。しかしながら、上述した特許文献1乃至特許文献3の光スイッチ装置は、コスト高であり、民生用としては不向きであり、また、損失も多い。
【0006】
【特許文献1】特開2004−126368号公報
【特許文献2】特開2004−37652号公報
【特許文献3】特開2002−311344号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型で、光損失も少なく、更に、簡単な構成で、民生品に使用できる光スイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る光スイッチ装置は、装置本体に設けられた第1の光コネクタと、上記装置本体に並んで設けられた複数の第2の光コネクタとを有し、上記第1の光コネクタを上記第2の光コネクタの何れか一に位置決めして光結合による接続をする光スイッチ装置において、上記第1の光コネクタに接続された光ファイバが接続された切換部と、上記切換部を、上記複数の第2の光コネクタの選択方向に移動する選択機構と、上記切換部を、上記第2の光コネクタに対する挿抜方向に移動する挿抜機構とを備える。上記選択機構は、選択された上記第2の光コネクタの前まで上記切換部を上記選択方向に移動し、次いで、上記挿抜機構は、上記切換部を上記選択された第2の光コネクタに近接する方向に移動させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、選択機構で複数の第2の光コネクタの中から一の光コネクタを選択し、挿抜機構で選択された第2の光コネクタと切換部との挿抜を行うようにしたので、小型で、光損失も少なく、更に、簡単な構成で、民生品に使用できる光スイッチ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を適用した光スイッチ装置について図面を参照して説明する。
【0011】
図1に示すように、本発明が適用された光スイッチ装置10は、例えば、映像システム1に用いられる。すなわち、光スイッチ装置10には、映像表示装置2が光ファイバ3で接続されると共に、ビデオテープカセット、光ディスク、ハードディスク等を記録媒体に用いた複数台の記録再生装置4a,4b,4c(以下、単に記録再生装置4ともいう。)が光ファイバ5で接続される。光スイッチ装置10は、例えば、記録再生装置4aで再生したAVデータ等のデータを再生するとき、記録再生装置4aを選択し、記録再生装置4aで再生されたデータが映像表示装置2で表示されるようにする。なお、光スイッチ装置10は、映像表示装置2に内蔵されていても良い。
【0012】
以上のような映像システム1に用いられる光スイッチ装置10は、図2及び図3に示すように、装置本体11の一の側面11aに設けられた第1の光コネクタ12と、この一の側面11aと対向する他の側面11bに設けられた複数の第2の光コネクタ13a,13b,13c(以下、単に第2の光コネクタ13ともいう。)とを有する。第1の光コネクタ12は、光ファイバ3によって映像表示装置2に接続され、各第2の光コネクタ13は、光ファイバ5によって、各記録再生装置4に接続されている。
【0013】
なお、第2の光コネクタ13の数は限定されるものではないが、図2の例では、第2の光コネクタ13を3つ設け、装置本体11の他の側面11bに等間隔に互いに離間して一列に設けられている。
【0014】
光スイッチ装置10は、第1の光コネクタ12と第2の光コネクタ13a〜13cの何れか一とを接続するものである。例えば、光スイッチ装置10は、映像表示装置2に接続された第1の光コネクタ12と記録再生装置4aに接続された第2の光コネクタ13aとを接続し、記録再生装置4aで再生されているAVデータ等のデータを映像表示装置2で表示できるようにする。また、光スイッチ装置10は、映像表示装置2で表示されているデータを、記録再生装置4aの記録媒体の記録できるようにする。
【0015】
以上のような光スイッチ装置10は、図2及び図3に示すように、第1の光コネクタ12に接続された可撓性の光ファイバ14が接続される切換部15を有する。この切換部15は、光ファイバ14の一端部を支持するファイバ支持体16を有する。このファイバ支持体16は、図2及び図3に示すように、凹部16aが形成され、この凹部16aに、レンズブロック16bが接着剤等で取り付けられる。このレンズブロック16bは、図4(A)及び図4(B)に示すように、全体が略L字状をなし、一の片に、光ファイバ14の一端部を支持する断面略V字状の支持溝17を有している。ここでは、2本の光ファイバ14を用いるため、2つの支持溝17,17が互いに離間し平行に形成されている。また、支持溝17が形成された片と略直角な片には、支持溝17に支持された光ファイバ14の一端部突き当てられる部分に、光ファイバ14と光軸を一致させたコリメータレンズ18が設けられている。したがって、レンズブロック16bは、コリメータレンズ18を介して平行光の光信号が入出力されることになる。例えば、2本の光ファイバは、一を信号入力用に用いられ、他を信号出力用に用いられる。
【0016】
また、図4(A)に示すように、レンズブロック16bには、第2の光コネクタ13のレンズブロックとの接続面に、接続される第2の光コネクタ13との位置決めをするための位置決め突部19,19が形成されている。位置決め突部19,19は、コリメータレンズ18の外側に形成され、先端部には、先端が略先鋭となるように、ガイド部19a,19aが形成されている。
【0017】
なお、第2の光コネクタ13のレンズブロック20には、ファイバ支持体16側のレンズブロック16bのコリメータレンズ18に対応したコリメータレンズ21が設けられていると共に、記録再生装置4に接続されている光ファイバ5を支持する支持溝22が形成されている。また、レンズブロック20には、レンズブロック16bの位置決め突部19,19が嵌合される位置決め孔23,23が形成されている。位置決め突部19,19のガイド部19a,19aは、位置決め孔23,23に挿入される際のガイドとなる。なお、位置決め孔23をファイバ支持体16側とし、位置決め突部19を第2の光コネクタ13側としても良い。そして、図4(C)に示すように、ファイバ支持体16のレンズブロック16bと第2の光コネクタ13のレンズブロック20とは、光軸が一致した位置決めされた状態で接続されることになる。これにより、光結合に必要な例えば数ミクロン程度の精度で位置決めを行うことができる。
【0018】
図3に示すように、以上のように構成された切換部15は、複数の第2の光コネクタ13を選択する選択機構31により移動される。この選択機構31は、ファイバ支持体16を有する切換部15を支持する移動体32と、この移動体32が取り付けられるリードスクリュー33と、このリードスクリュー33を回転する駆動源となるステッピングモータ34とを有する。
【0019】
リードスクリュー33は、装置本体11の他の側面11bに設けられた複数の第2の光コネクタ13の選択方向に沿って配設され、装置本体11の支持部材35によって一端が回転可能に軸支されている。移動体32は、リードスクリュー33が係合される係合溝36が係合される。係合溝36には、リードスクリュー33の周面に形成されているねじ溝に係合される図示しない係合突起が形成されている。移動体32は、リードスクリュー33に係合溝36内の係合突起が係合することによって、ステッピングモータ34により回転されるリードスクリュー33の回転方向に応じて図2及び図3中矢印A方向に移動することになる。
【0020】
この選択機構31では、駆動源にステッピングモータ34を用いることで、正確な移動体32の位置制御を行うことができる。また、第2の光コネクタ13の選択に当たっては、移動時のみステッピングモータ34を駆動すれば良く、接続時には駆動する必要がないことから省電力化を図ることができる。
【0021】
以上のような選択機構31によって一の第2の光コネクタ13が選択されると、上述の切換部15は、挿抜機構41によって、ファイバ支持体16の第2の光コネクタ13に対する挿抜が行われる。この挿抜機構41は、図5及び図6に示すように、一端がファイバ支持体16に固定された形状記憶ワイヤ42を有する。形状記憶ワイヤ42は、通電により内部抵抗によって発熱し軸線方向に収縮する特性を有する。形状記憶ワイヤ42は、給電側が装置本体11の取付部材43に固定されている。この取付部材43は、詳細は図示しないが図2及び図3中矢印A方向に移動可能なようにガイド機構により支持されている。また、この取付部材43は、移動体32と一体的に移動し得るように連結部材44によって、移動体32と連結されている。移動体32と一体的に移動する取付部材43は、移動体32の位置に拘わらず形状記憶ワイヤ42に給電できるように、可撓性を有する配線基板45が固定されている。形状記憶ワイヤ42と配線基板45とは、例えば半田によって電気的に接続されている。なお、形状記憶ワイヤ42への給電手段としては、配線基板45の他、可撓性を有するのであれば電線等の線状部材であっても良い。
【0022】
また、形状記憶ワイヤ42の一端が固定されているファイバ支持体16は、一対のガイド軸46が形成され、ガイド軸46が移動体32の図示しないガイド孔に挿入されることによって、移動体32に対して挿抜方向となる図5及び図6中矢印B及び反矢印B方向に移動可能に取り付けられている。ガイド軸46には、コイルバネ等の押圧部材47が巻挿されている。押圧部材47は、第2の光コネクタ13と確実に接続されるように、常時、ファイバ支持体16を第2の光コネクタ13の方向である図5及び図6中矢印B方向に付勢している。したがって、形状記憶ワイヤ42が収縮するときには、移動体32は、ガイド軸46にガイドされながら押圧部材47の付勢力に抗して図5及び図6中反矢印B方向に移動することになる。
【0023】
次に、以上のように構成された光スイッチ装置10の動作を、図1に示す第2の光コネクタ13aから第2の光コネクタ13bに切り換える場合を例に説明する。先ず、切換部15が第2の光コネクタ13aに接続されているとき、切換部15は、選択機構31により第2の光コネクタ13aの位置にあり、挿抜機構41の形状記憶ワイヤ42は、無通電の状態にあることによって、図5に示すように、図5中矢印B方向に伸張し、切換部15のファイバ支持体16は、位置決め突部19が第2の光コネクタ13aの位置決め孔23に嵌合することによって、第2の光コネクタ13a側の光ファイバ5と切換部15側の光ファイバ14の光軸が一致され、正確に位置決めされ、更に、挿抜機構41の押圧部材47の付勢力によってファイバ支持体16が第2の光コネクタ14aの接続面に押圧され近接し、確実に接続された状態にある。
【0024】
そして、ユーザによって、図7のステップS1に示すように、第2の光コネクタ13bを選択する選択操作がされ切り換えが開始されると、ステップS2に示すように、挿抜機構41の形状記憶ワイヤ42に給電される。すると、形状記憶ワイヤ42は、内部抵抗によって発熱し、図6に示すように、押圧部材47の付勢力に抗して同図中反矢印B方向に収縮し、ステップS3のウェイトループを経ることによって、切換部15は、ガイド軸46にガイドされながら第2の光コネクタ13aと離間する。切換部15のファイバ支持体16と第2の光コネクタ13aとが離間すると、次いで、ステップS4に示すように、選択機構31のステッピングモータ34が駆動し、リードスクリュー33が回転されることによって、ファイバ支持体16を支持している移動体32が、リードスクリュー33に沿って、第2の光コネクタ13aの位置から第2の光コネクタ13bの位置に直線移動する。そして、第2の光コネクタ13bに対して切換部15のファイバ支持体16が対向すると、次いで、ステップS5に示すように、形状記憶ワイヤ42に対する給電が停止される。形状記憶ワイヤ42への給電が停止すると、形状記憶ワイヤ42は、熱が放熱され、更に、押圧部材47の図5中矢印B方向の付勢力が相俟って軸線方向に伸張し、切換部15のファイバ支持体16がガイド軸46にガイドされながら第2の光コネクタ13bの方向に移動される。このとき、押圧部材47は、形状記憶ワイヤ42が初期長さに戻るように補助する。すると、ファイバ支持体16側のレンズブロック16bの位置決め突部19は、第2の光コネクタ13b側のレンズブロック20の位置決め孔23に嵌合し、位置決めがされ、押圧部材47により圧着されて第2の光コネクタ13bに接続される。これにより、切換部15側のコリメータレンズ18と第2の光コネクタ13b側のコリメータレンズ21が対峙した光結合部分は、直線的となり、光損失を少なくすることができる。また、位置決め突部19は、先端部のガイド部19aによって円滑に位置決め孔23に嵌合されることになる。これにより、ステップS6に示すように、切換部15の切換動作は終了する。
【0025】
以上のような光スイッチ装置10では、切換部15の選択機構31に、リードスクリュー33とステッピングモータ34とを用い、更に挿抜機構41に、形状記憶ワイヤ42を用いていることから、切換部15を選択された第2の光コネクタ13に正確に移動することができる。そして、形状記憶ワイヤ42は、切換部15の移動時に限って給電されるのみであり、第2の光コネクタ13との接続には、無給電とすることができることから、省電力化を図ることができる。また、この光スイッチ装置10は、MEMSではないことから、低コストで製造することができると共に、ファイバ支持体16のコリメータレンズ18と第2の光コネクタ13のコリメータレンズ21とを近接させることができ、光損失を少なくすることができる。
【0026】
なお、以上の例では、挿抜機構41に形状記憶ワイヤ42を用いた場合を説明したが図8に示すように、挿抜機構41は、形状記憶ワイヤ42に代わって、選択機構31のように、移動体32に設けられたステッピングモータ48とリードスクリュー49を用いるようにしても良い。この場合、ファイバ支持体16に係合溝50を設け、この係合溝50にリードスクリュー49を係合させ、ステッピングモータ48によってリードスクリュー49を回転させることで、ファイバ支持体16を図8中矢印B方向及び反矢印B方向に移動させることができる。更に、選択機構31には、リードスクリュー33及びステッピングモータ34を用いた構成に代わってダイレクトドライブのリニアモータ機構を用いても良い。リニアモータ機構を用いることで、ステッピングモータ34より早い送り速度と高い位置決め精度を実現することができる。また、リニアモータを用いた場合、一般に位置を保持するために常時通電しておく必要があるが、光スイッチ装置10では、位置決め突部19を位置決め孔23に嵌合させ、更に押圧部材47によって押圧するようにしているので、切換時以外のリニアモータへの通電をOFFにすることができる。更に、押圧部材47は、切換部15側ではなく、第2の光コネクタ13側に設けて、ファイバ支持体16の接続面と圧着させるようにしても良い。この場合、挿抜機構41は、第2の光コネクタ13側の押圧部材が圧縮させることができる程度のストロークを挿抜機構41に持たせる必要がある。
【0027】
更に、切換部15側のレンズブロック16bと第2の光コネクタ13のレンズブロック20との位置決めは、位置決め突部19と位置決め孔23を用いる他、図9(A)及び図9(B)に示す構成としても良い。図9(A)に示すように、ファイバ支持体16のレンズブロック16bには、第2の光コネクタ13との接続のための略矩形をなす接続用開口部51が形成され、開口端に、内側に向けて開口面が小さくなるように傾斜面を形成し、ここに傾斜ガイド部52が形成されている。一方、図9(B)に示すように、第2の光コネクタ13のレンズブロック20には、接続用開口部53に傾斜ガイド部52に嵌合する傾斜ガイド突部54が形成されている。ファイバ支持体16のレンズブロック16bと第2の光コネクタ13のレンズブロック20とは、傾斜ガイド部52と傾斜ガイド突部54とを嵌合させることによっても位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明が適用された光スイッチ装置が用いられる映像システムの構成を示す図である。
【図2】本発明が適用された光スイッチ装置の斜視図である。
【図3】第2の光コネクタに接続される切換部、この切換部の選択機構及び挿抜機構の斜視図である。
【図4】切換部のレンズブロックと第2のコネクタのレンズブロックを示す斜視図であり、(A)は、切換部のレンズブロックを第2の光コネクタのレンズブロックとの接続面側から見た図であり、(B)は、第2の光コネクタのレンズブロックを切換部のレンズブロックとの接続面側から見た図であり、(C)は、結合状態を示す図である。
【図5】切換部の挿抜機構の形状記憶ワイヤが伸びた状態を示す斜視図である。
【図6】切換部の挿抜機構の形状記憶ワイヤが収縮した状態を示す斜視図である。
【図7】切換動作手順を示すフローチャートである。
【図8】挿抜機構にステッピングモータとリードスクリューを用いた例の斜視図である。
【図9】切換部のレンズブロックと第2のコネクタのレンズブロックの位置決めの機構の他の例を示す斜視図であり、(A)は、切換部のレンズブロックを第2の光コネクタのレンズブロックとの接続面側から見た図であり、(B)は、第2の光コネクタのレンズブロックを切換部のレンズブロックとの接続面側から見た図である。
【符号の説明】
【0029】
1 映像システム、2 映像表示装置、3 光ファイバ、4a〜4c 記録再生装置、5 光ファイバ、10 光スイッチ装置、11 装置本体、12 第1の光コネクタ、13a〜13c 第2の光コネクタ、14 光ファイバ、15 切換部、16 ファイバ支持体、16a 凹部、16b レンズブロック、17 支持溝、18 コリメータレンズ、19 位置決め突部、19a ガイド部、20 レンズブロック、21 コリメータレンズ、22 支持溝、23 位置決め孔、31 選択機構、32 移動体、33 リードスクリュー、34 ステッピングモータ、35 支持部材、36 係合溝、41 挿抜機構、42 形状記憶ワイヤ、43 取付部材、44 連結部材、45 配線基板、46 ガイド軸、47 押圧部材、48 ステッピングモータ、49 リードスクリュー、51 接続用開口部、52 傾斜ガイド部、53 接続用開口部、54 傾斜ガイド部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に設けられた第1の光コネクタと、上記装置本体に並んで設けられた複数の第2の光コネクタとを有し、上記第1の光コネクタを上記第2の光コネクタの何れか一に位置決めして光結合による接続をする光スイッチ装置において、
上記第1の光コネクタに接続された光ファイバが接続された切換部と、
上記切換部を、上記複数の第2の光コネクタの選択方向に移動する選択機構と、
上記切換部を、上記第2の光コネクタに対する挿抜方向に移動する挿抜機構とを備え、
上記選択機構は、選択された上記第2の光コネクタの前まで上記切換部を上記選択方向に移動し、次いで、上記挿抜機構は、上記切換部を上記選択された第2の光コネクタに近接する方向に移動させる光スイッチ装置。
【請求項2】
上記選択機構は、上記第2の光コネクタの選択方向と平行な駆動源によって回転されるリードスクリューに取り付けられている請求項1記載の光スイッチ装置。
【請求項3】
上記選択機構は、上記第2の光コネクタの選択方向と平行に移動可能なリニアモータ機構であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチ装置。
【請求項4】
上記挿抜機構は、一端が上記切換部に固定され、通電により縮む形状記憶ワイヤと、上記切換部を上記選択された第2の光コネクタに押圧する押圧部材とを有し、
上記切換部を、上記選択された第2の光コネクタに接続したとき、上記形状記憶ワイヤを無通電状態とする請求項1記載の光スイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−108351(P2007−108351A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−298091(P2005−298091)
【出願日】平成17年10月12日(2005.10.12)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】