説明

光ディスク再生装置

【課題】信号レベルの変動による再生性能の劣化を容易に防止し得るとともに、必要な部品を極力少なくすることが可能となる、光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】レーザ光を発生させるレーザ光源部と、光ディスクに反射させた前記レーザ光である反射光を受け、該反射光の強さを表す電気信号を生成する光電変換部と、前記電気信号を用いて、光ディスクに記録されている情報を再生する、再生部と、前記電気信号を用いて、レーザ光のパワーの調整を実行する、パワー調整部と、を備え、前記再生部が用いる電気信号と、前記パワー調整部が用いる電気信号は、共通となっている光ディスク再生装置とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクに記録されている情報を再生する、光ディスク再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DVD等の光ディスク(光ディスク記録媒体)に記録されている情報を再生するものであって、レーザ光のパワーを調整するAPC[Automatic Power Control]機能が備えられた光ディスク再生装置が、広く用いられている。ここで、APC機能が備えられた従来の光ディスク再生装置の一例について、図2を参照しながら、簡潔に説明する。
【0003】
当該光ディスク再生装置101は、図2に示すように、光ピックアップ部111、再生信号処理回路112、映像音声出力部113、APC回路115、およびLDドライバ116などを備えている。
【0004】
光ピックアップ部111は、LD111a、ビームスプリッタ111b、再生信号検出用PD111c、およびパワーモニタ用PD111dを有している。なお再生信号検出用PD111cとパワーモニタ用PD111dは、互いに別個のフォトダイオードとして設置されている。LD111aから発せられたレーザ光は、ビームスプリッタ111bによって、光ディスク再生装置101にセットされている光ディスク102へ導かれる。これにより光ディスク102上には、レーザ光による光スポットが形成される。
【0005】
そして光ディスク102によって反射されたレーザ光は、ビームスプリッタ111bによって、再生信号検出用PD111cに導かれる。なお以下、光ディスクによって反射されたレーザ光のことを、単に「反射光」と称することがある。再生信号検出用PD111cは、反射光を受け、光ディスク102に記録されている再生すべき情報を含んだ電気信号(再生信号)を生成する。
【0006】
そして再生信号は、再生信号処理回路112に伝送される。再生信号処理回路112は、伝送されてきた再生信号に対して各種の処理を施し、再生信号に基づいた映像信号や音声信号を生成する。これらの信号は、ディスプレイ或いはスピーカによって形成されている映像音声出力部113に伝送され、当該映像信号に基づいた映像表示、或いは、当該音声信号に基づいた音声出力が実現される。
【0007】
一方、LD111aから発せられたレーザ光の一部は、ビームスプリッタ111bを透過し、パワーモニタ用PD111dに到達する。パワーモニタ用PD111dは、この透過光を受け、レーザ光のパワーに応じた大きさの電気信号(モニタ信号)を生成する。
【0008】
そしてモニタ信号は、APC回路115に伝送される。APC回路115は、モニタ信号のレベルを所定の基準値と比較し、モニタ信号のレベルの方が大きい場合には、レーザ光のパワーを小さくするための制御信号を生成し、モニタ信号のレベルの方が小さい場合には、レーザ光のパワーを大きくするための制御信号を生成する。生成された制御信号は、LDドライバ116に伝送される。
【0009】
LDドライバ116は、伝送されてきた制御信号に応じて、LD111aの駆動電力を調整し、LD111aが発するレーザ光のパワーを調整する。このようなフィードバック制御が実行されることにより、レーザ光のパワーの変動を極力抑えることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2006−323947号公報
【特許文献2】特開2006−172587号公報
【特許文献3】特開2006−024323号公報
【特許文献4】特開2005−235295号公報
【特許文献5】特開2005−108358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
先述した光ディスク再生装置によれば、再生信号検出用PD111cが受けるレーザ光は、反射光となっているが、パワーモニタ用PD111dが受けるレーザ光は、光ディスク102で反射されたものとはなっていない。このように、双方のPDが受けるレーザ光は、互いに伝送経路の状態が異なっている。
【0012】
そのため、パワーモニタ用PD111dが受けるレーザ光のレベルが一定となるように、レーザ光のパワーが調整されたとしても、再生信号検出用PD111cが受けるレーザ光のレベルが変動することも考えられる。特に、光ディスク102におけるレーザ光の反射率(光ディスクの汚れ度合や、光ディスクの種類等によって変動し得る)、光学部品の汚れ度合、もしくは装置の温度などが変化したときに、上述した変動が発生しやすいと考えられる。
【0013】
このように、再生信号検出用PD111cが受けるレーザ光のレベルが変動すると、この影響を受けて、再生信号のレベルも変動することになる。そのため、後段の再生信号処理回路112等でなされる各種処理が不安定となり、再生性能の劣化につながるおそれがある。
【0014】
また電気機器の分野においては、一般的に、製品の小型化やコスト低減が強く求められている。そのため光ディスク再生装置においても、このような要望に応えるべく、装置の形成に必要な部品ができるだけ少なくなっていることが望ましい。
【0015】
本発明は、上述した問題点に鑑みて、信号レベルの変動による再生性能の劣化を容易に防止し得るとともに、必要な部品を極力少なくすることが可能となる、光ディスク再生装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る光ディスク再生装置は、レーザ光を発生させるレーザ光源部と、光ディスクに反射させた前記レーザ光である反射光を受け、該反射光の強さを表す電気信号を生成する光電変換部と、前記電気信号を用いて、前記光ディスクに記録されている情報を再生する再生部と、前記電気信号を用いて、前記レーザ光のパワーの調整を実行するパワー調整部と、を備え、前記再生部が用いる電気信号と、前記パワー調整部が用いる電気信号は、共通となっている構成とする。
【0017】
本構成によれば、情報の再生処理に用いられる電気信号と、パワーの調整処理に用いられる電気信号は、共通となっている。そのため、情報の再生処理に用いられる信号のレベルを適切な状態に維持し、再生性能の劣化を容易に防止することが可能となる。そして更に本構成によれば、情報の再生処理とパワーの調整処理の各々を実行させるために、光電変換素子等を別個に備える必要がなく、ひいては、必要な部品を極力少なくすることが可能となる。
【0018】
また上記構成としてより具体的には、前記光電変換部は、フォトダイオードを利用して、前記電気信号を生成するものであり、該電気信号は、前記反射光の強さに応じた大きさの電流または電圧である構成としてもよい。
【0019】
また上記構成において、前記パワー調整部は、前記電気信号を用いて、該電気信号のレベルを所定の基準値と比較し、該電気信号のレベルが該基準値に近づくように、前記調整を実行する構成としてもよい。また当該構成において、前記パワー調整部は、前記電気信号を、ローパスフィルタを通過させてから用いる構成としてもよい。本構成によれば、基準値を適切に設定しておくことにより、パワーの調整を適切に実行することが可能となる。
【0020】
また本発明に係る光ディスク再生装置は、レーザ光を発生させるレーザダイオードと、光ディスクに反射させた前記レーザ光である反射光を受け、フォトダイオードを利用して、該反射光の強さに応じた大きさの電気信号を生成する光電変換部と、前記電気信号を用いて、前記光ディスクに記録されている情報を再生する再生部と、前記電気信号を用いて、前記レーザ光のパワーの調整を実行するパワー調整部と、を備え、前記再生部が用いる電気信号と、前記パワー調整部が用いる電気信号は、共通となっており、前記パワー調整部は、所定の周期で、前記電気信号のレベルを所定の基準値と比較し、該電気信号のレベルの方が大きいと判断される度に、前記レーザ光のパワーが低減するように、前記レーザダイオードの駆動電力を制御し、該電気信号のレベルの方が小さいと判断される度に、前記レーザ光のパワーが増大するように、前記レーザダイオードの駆動電力を制御する構成とする。
【0021】
本構成によれば、情報の再生処理に用いられる電気信号と、パワーの調整処理に用いられる電気信号は、共通となっている。そのため、情報の再生処理に用いられる信号のレベルを適切な状態に維持し、再生性能の劣化を容易に防止することが可能となる。そして更に本構成によれば、情報の再生処理とパワーの調整処理の各々を実行させるために、光電変換素子等を別個に備える必要がなく、ひいては、必要な部品を極力少なくすることが可能となる。
【発明の効果】
【0022】
上述したように、本発明に係る光ディスク再生装置によれば、情報の再生処理に用いられる電気信号と、パワーの調整処理に用いられる電気信号は、共通となっている。そのため、情報の再生処理に用いられる信号のレベルを適切な状態に維持し、再生性能の劣化を容易に防止することが可能となる。そして更に当該光ディスク再生装置によれば、情報の再生処理とパワーの調整処理の各々を実行させるために、光電変換素子等を別個に備える必要がなく、ひいては、必要な部品を極力少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係る光ディスク再生装置の構成図である。
【図2】従来の光ディスク再生装置に関する構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態に係る光ディスク再生装置について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、当該光ディスク再生装置の構成図である。本図に示すように光ディスク再生装置1は、光ピックアップ部11、再生信号処理回路12、映像音声出力部13、LPF[Low-Pass Filter]14、APC[Automatic Power Control]回路15、およびLDドライバ16などを備えている。
【0025】
光ピックアップ部11は、LD[Laser Diode]11a、ビームスプリッタ11b、PD[Photodiode]11cなどを有している。LD11aから発せられたレーザ光は、ビームスプリッタ11bによって、光ディスク再生装置1にセットされている光ディスク2へ導かれる。これにより光ディスク2上には、レーザ光による光スポットが形成される。
【0026】
なおここでの光ディスク2は、例えば映像や音楽といった内容の情報が、予め記録されているものとする。また光ディスク2の種類は、例えばDVDやCDが該当するが、特に限定されるものではない。
【0027】
そして光ディスク2によって反射されたレーザ光、つまり反射光は、ビームスプリッタ11bによって、PD11cに導かれる。PD11cは、反射光を受け、この反射光の強さに応じた大きさの電流を生成する。
【0028】
なおPD11cにおいて生成された電流は、所定の変換回路によって、当該電流の大きさに対応した電圧に変換されるようになっていてもよい。いずれにしても、光ピックアップ部11によって、反射光の強さに応じた大きさの電気信号(電流あるいは電圧)が生成されることになる。
【0029】
そしてこの電気信号は、反射光の強さを反映しているため、光ディスク2に記録されている情報を含むとともに、LD11aが発したレーザ光のパワーの情報をも含むことになる。そこで光ディスク再生装置1は、この電気信号を、光ディスク2に記録されている情報の再生に用いられる信号としてだけでなく、LD11aが発するレーザ光のパワーの調整に用いられる信号としても利用する。詳しくは、以降の説明で明らかとなる。
【0030】
光ピックアップ部11によって生成された電気信号は、再生信号処理回路12およびLPF14の双方に伝送される。そして再生信号処理回路12は、伝送されてきた電気信号に対して各種の処理(復調処理など)を施し、当該電気信号に基づいた映像信号および音声信号を生成する。
【0031】
これらの信号は、ディスプレイおよびスピーカを有する映像音声出力部13に伝送され、当該映像信号に基づいた映像表示や、当該音声信号に基づいた音声出力(つまり、光ディスクに記録されている情報の再生)が実現される。なお光ディスク再生装置1による再生の態様は、上述したものに限定されず、例えば、映像表示および音声出力の一方のみとしても構わない。
【0032】
またLPF14は、伝送されてきた電気信号(RF信号)に対して、低域の周波数成分のみを通過させるフィルタ処理を施す。このようなフィルタ処理が施されることにより、電気信号の波形はなだらかとなり、電気信号のレベルを検出する処理(後述するように、APC回路15において実行される)が容易となる。フィルタ処理の施された電気信号は、APC回路15へ伝送される。
【0033】
APC回路15は、LPF14から伝送されてきた電気信号を用いて、レーザ光のパワーを制御するための制御信号を生成する。より具体的には、APC回路15は、電気信号のレベルを検出し、この検出結果を所定の基準値と比較する。この比較は、例えば電気信号が電圧の信号である場合には、所定の基準電圧が生成されるようにしておき、コンパレータ回路を用いて、電気信号のレベルを当該基準電圧と比較することにより実現される。またこの他、電気信号のレベルを数値化し、この数値を、予め登録されている(APC回路15が有するメモリ等に記録されている)基準値と比較すること等によっても、実現され得る。
【0034】
また当該比較の動作は、所定の周期で継続的に実行されるようになっている。なお電気信号のレベルとしては、当該比較を行う時点での電気信号の大きさ、或いは、当該比較を行う時点の直前の一定期間における、電気信号の大きさの平均値などが採用される。ただし、当該比較の動作の具体的な態様としては、上述したものに限定されるものではなく、本動作の趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様が採用され得る。
【0035】
そして当該比較の動作を行った結果、電気信号のレベルの方が大きい場合には、APC回路15は、レーザ光のパワーを一定量(単位調整量)だけ小さくする(LD11aの駆動電力を低減させる)ための制御信号を生成する。また逆に、電気信号のレベルの方が小さい場合には、APC回路15は、レーザ光のパワーを一定量だけ大きくする(LD11aの駆動電力を増大させる)ための制御信号を生成する。APC回路15は、このようにして制御信号を生成し、当該制御信号をLDドライバ16に伝送する。
【0036】
LDドライバ16は、APC回路15から伝送されてきた制御信号に従って、LD11aの駆動電力(例えば、電流値)を調整し、LD11aが発するレーザ光のパワーを調整する。これにより、電気信号のレベルが基準値より大きい場合には、レーザ光のパワーが低減され、電気信号のレベルが基準値より小さい場合には、レーザ光のパワーが増大されるように、フィードバック制御が実現される。その結果、電気信号のレベルが基準値に近づくように、レーザ光のパワーが調整されることになる。
【0037】
なお光ディスク再生装置1においては、光ディスク2に記録されている情報を再生する機能に加え、空き領域のある光ディスクに情報を記録する機能(光ディスク記録装置としての機能)を兼ね備えるようにしてもよい。
【0038】
また上述した構成の光ディスク再生装置1は、先述した従来例(光ディスク再生装置101)に比べて、特に、以下に示すような利点を有している。
【0039】
従来例では、再生信号検出用PD111cが受けるレーザ光は、反射光となっているが、パワーモニタ用PD111dが受けるレーザ光は、光ディスク102で反射されたものとはなっていなかった。このように、双方のPDが受けるレーザ光は、互いに伝送経路の状態が異なっていた。
【0040】
そのため、パワーモニタ用PD111dが受けるレーザ光のレベルが一定となるように、レーザ光のパワーが調整されたとしても、再生信号検出用PD111cが受けるレーザ光のレベルが変動することも考えられる。特に、光ディスク102におけるレーザ光の反射率、光学部品の汚れ度合、もしくは装置の温度などが変化したときに、上述した変動が発生しやすいと考えられる。その結果、再生信号のレベルも変動するため、後段の再生信号処理回路112等でなされる各種処理が、不安定となる可能性があった。
【0041】
一方、本実施例に係る光ディスク再生装置1では、光ピックアップ部11(特にPD11c)によって、反射光の強さを表す電気信号が生成される。そして、この電気信号が光ディスク2に記録されている情報の再生処理に用いられるとともに、この電気信号が基準値に近づくように、LD11aが発するレーザ光のパワーが調整されるようになっている。
【0042】
その結果、情報の再生処理に用いられる信号のレベルを最適なレベルに維持することが、従来例に比べて容易となっている。これにより、後段の再生信号処理回路12等でなされる各種処理を安定させて、再生性能の劣化を防止することが容易となっている。
【0043】
また従来例では、再生信号検出用PD111cとパワーモニタ用PD111dの、2種類のフォトダイオードを備えるようにしていた。そして、再生信号検出用PD111cが、光ディスク102に記録されている情報の再生に用いられる再生信号を生成し、パワーモニタ用PD111dが、レーザ光のパワーの調整に用いられるモニタ信号を生成するようになっていた。
【0044】
一方、本実施例に係る光ディスク再生装置1では、フォトダイオードとしてはPD11cのみを備えるようにしている。そしてこのPD11cが、光ディスク2に記録されている情報の再生、およびレーザ光のパワーの調整に、共通に用いられる電気信号を生成するようになっている。なおこのことは、PD11cが、再生信号検出用PD111cの役割と、パワーモニタ用PD111dの役割との、双方の役割を兼ね備えていると見ることもできる。
【0045】
そのため光ディスク再生装置1では、従来例に比べて、必要なフォトダイオードの個数(必要な部品数)を削減することが可能となっている。その結果、製品の小型化やコスト低減を図ることが容易となっている。
【0046】
上述した通り、光ディスク再生装置1は、レーザ光を発生させる機能部(レーザ光源部)と、光ディスク2に反射させたレーザ光である反射光を受け、この反射光の強さを表す電気信号を生成する機能部(光電変換部)と、当該電気信号を用いて、光ディスク2に記録されている情報を再生する機能部(再生部)と、当該電気信号を用いて、レーザ光のパワーの調整を実行する機能部(パワー調整部)と、を備えており、再生部が用いる電気信号と、パワー調整部が用いる電気信号は、共通となっている。なおパワー調整部は、当該電気信号を、LPF14を通過させてから用いるようになっている。
【0047】
そのため光ディスク再生装置1によれば、情報の再生処理に用いられる信号のレベルを適切な状態(例えばある一定の値)に維持し、再生性能の劣化を容易に防止することが可能となっている。そして更に光ディスク再生装置1によれば、情報の再生処理とパワーの調整処理の各々を実行させるために、光電変換素子等を別個に備える必要がなく、ひいては、必要な部品を極力少なくすることが可能となっている。
【0048】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。本発明は、その主旨を逸脱しない範囲において、種々の改変を加えて実施され得る。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、APC機能を有する光ディスク再生装置などに利用することができる。
【符号の説明】
【0050】
1 光ディスク再生装置
2 光ディスク
11 光ピックアップ部
11a LD(レーザダイオード)
11b ビームスプリッタ
11c PD(フォトダイオード)
12 再生信号処理回路
13 映像音声出力部
14 LPF(ローパスフィルタ)
15 APC回路
16 LDドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を発生させるレーザ光源部と、
光ディスクに反射させた前記レーザ光である反射光を受け、該反射光の強さを表す電気信号を生成する光電変換部と、
前記電気信号を用いて、前記光ディスクに記録されている情報を再生する再生部と、
前記電気信号を用いて、前記レーザ光のパワーの調整を実行するパワー調整部と、
を備え、
前記再生部が用いる電気信号と、前記パワー調整部が用いる電気信号は、共通となっていることを特徴とする光ディスク再生装置。
【請求項2】
前記光電変換部は、フォトダイオードを利用して、前記電気信号を生成するものであり、
該電気信号は、前記反射光の強さに応じた大きさの電流または電圧であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
【請求項3】
前記パワー調整部は、
前記電気信号を用いて、該電気信号のレベルを所定の基準値と比較し、
該電気信号のレベルが該基準値に近づくように、前記調整を実行することを特徴とする請求項2に記載の光ディスク再生装置。
【請求項4】
前記パワー調整部は、
前記電気信号を、ローパスフィルタを通過させてから用いることを特徴とする請求項3に記載の光ディスク再生装置。
【請求項5】
レーザ光を発生させるレーザダイオードと、
光ディスクに反射させた前記レーザ光である反射光を受け、フォトダイオードを利用して、該反射光の強さに応じた大きさの電気信号を生成する光電変換部と、
前記電気信号を用いて、前記光ディスクに記録されている情報を再生する再生部と、
前記電気信号を用いて、前記レーザ光のパワーの調整を実行するパワー調整部と、
を備え、
前記再生部が用いる電気信号と、前記パワー調整部が用いる電気信号は、共通となっており、
前記パワー調整部は、
所定の周期で、前記電気信号のレベルを所定の基準値と比較し、
該電気信号のレベルの方が大きいと判断される度に、前記レーザ光のパワーが低減するように、前記レーザダイオードの駆動電力を制御し、
該電気信号のレベルの方が小さいと判断される度に、前記レーザ光のパワーが増大するように、前記レーザダイオードの駆動電力を制御する
ことを特徴とする光ディスク再生装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2010−287275(P2010−287275A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−139717(P2009−139717)
【出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】