光学情報読取装置
【課題】 利き手にかかわらず操作者による操作を容易に行うことができる光学情報読取装置を提供する
【解決手段】 光学情報読取装置1の本体2の各側面には検出部が設けられており、例えば左側面側が把持された場合は、検出部がそのことを検出して右利き仕様を設定する。これにより、第1撮像スイッチ6が有効化されるので、左手で第1撮像スイッチ6を操作すると、液晶表示部4の右側に入力キー11が表示され、加工情報・入力項目部12が左側に表示される。従って、右利きの操作者は、左手で光学情報読取装置1の左側面側を把持することにより、右手で入力キー11に対して容易に入力操作を行うことができる。
【解決手段】 光学情報読取装置1の本体2の各側面には検出部が設けられており、例えば左側面側が把持された場合は、検出部がそのことを検出して右利き仕様を設定する。これにより、第1撮像スイッチ6が有効化されるので、左手で第1撮像スイッチ6を操作すると、液晶表示部4の右側に入力キー11が表示され、加工情報・入力項目部12が左側に表示される。従って、右利きの操作者は、左手で光学情報読取装置1の左側面側を把持することにより、右手で入力キー11に対して容易に入力操作を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像画像に関する情報を表示手段に表示する構成の光学情報読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物流では、各商品の在庫管理或いは発注業務をバーコードで管理するようになっており、バーコードを光学情報読取装置で読取ることにより商品を管理するようにしている。
【特許文献1】特開平8−234693号公報
【特許文献2】特開2000−322386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、この種の光学情報読取装置の小型化が望まれており、デジタルカメラのように小型の箱形状で、前面に撮像レンズを備えると共に、後面に液晶表示部を備えたものが考えられている。
【0004】
しかしながら、光学情報読取装置をデータ収集・集計用と構成した場合、一方の手で光学情報読取装置を持って撮像スイッチを操作した後、他方の手で入力キーから例えば商品の個数を入力するような業務があり、このような業務に小型の光学情報読取装置を使用したことを想定すると、右利きの操作者は、左手で光学情報読取装置を把持した状態で撮像スイッチを操作してから、右手で入力キーを操作した方が使い勝手が良く、左利きの操作者は、右手で光学情報読取装置を把持し、左手で入力キーを操作した方が使い勝手が良いものの、情報の表示位置或いは情報入力部が固定されている場合は、利き手によって操作が行い難い場合がある。
【0005】
公知技術として、以下のような技術が提案されているものの、各々使いづらい点があり、上述した課題を解決したものは提供されていないのが実情である。
特許文献1のものは、スイッチの切り替え等で、右利き(左利き)用に画面を切り替えるようにしているが、電源投入後、操作者が右利き(左利き)から左利き(右利き)に変わる毎にスイッチ切り替えが必要となり、すぐには使用できない。
特許文献2のものは、端末を持った手の指を端末上の判定スイッチで検出し、右利き(左利き)用に画面を切り替えるようにしているが、操作者が右利き(左利き)から左利き(右利き)に変わる毎にスイッチ切り替えが必要となり、その操作が面倒である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、利き手にかかわらず操作者による操作を容易に行うことができる光学情報読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明によれば、操作者が光学情報読取装置で情報を読取るために、本体の側面を把持すると、検出手段が何れの側面が把持されたかを検出する。これにより、撮像スイッチ手段は一方が有効化されると共に、表示手段には右利き用の表示画面または左利き用の表示画面が表示されるので、操作者は、利き手に応じて撮像スイッチ手段を操作したり、表示手段による表示を確認したりすることができる。
請求項2の発明によれば、本体を把持した手と反対の手を利き手として表示画面の仕様が制御されるので、本体を把持した利き手ではない手による把持に邪魔されることなく表示画面を確認することができる。
請求項3の発明によれば、本体を把持した手と反対の手を利き手として撮像スイッチ手段が制御されるので、利き手で撮像スイッチ手段を容易に操作することができる。
【0008】
請求項4の発明によれば、本体の側面と保持部の裏面との間を検出領域とすることができるので、保持部の内側に位置して本体の側面を把持する手を確実に検出することができる。
請求項5の発明によれば、保持部を本体の側面に着脱可能に装着することができるので、1つの保持部のみで実施することができ、コストを低減することができる。
請求項6の発明によれば、本体の側面への把持部の装着位置に基づいて右手または左手のいずれで本体の側面を把持したかを検出するようにしたので、手を検出したり、保持部を検出したりする構成に比較して、検出手段による検出を一層確実とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図6を参照して説明する。図1に示すように、光学情報読取装置1の外観は基本的にはデジタルカメラと同一であり、略箱状の本体2の正面に撮像レンズ(撮像光学系に相当)3が設けられ、本体2の後面には液晶表示部4(図3参照)が設けられている。また、本体2内にはCCDを主体とする読取部5(図2参照)が配設されており、撮像レンズ3で撮像したコードをCCD上に結像させることにより、コードを読取るようになっている。
【0010】
液晶表示部4は、読取部5で撮像されたコードを表示したり、コードから読取ったデータを表示したりするものである。また、液晶表示部4はタッチパネル4a(図2参照)を構成しており、必要に応じて入力キーを表示することにより、入力キーに対する操作が可能となっている。
【0011】
本体2の上面には、本体2の後面から見て左側に第1撮像スイッチ(左利き用撮像スイッチ手段に相当)6及び右側に第2撮像スイッチ(右利き用撮像スイッチ手段に相当)7が設けられている。第1撮像スイッチ6は、光学情報読取装置1の左側面が左手で把持された場合に人差し指による操作が容易な位置に設けられ、第2撮像スイッチ7は、光学情報読取装置1の右側面が操作者の右手で把持された場合に人差し指による操作が容易な位置に設けられている。
【0012】
本体2の左側面2aにはフォトセンサからなる第1検出部(検出手段に相当)8が設けられ、右側面2bにはフォトセンサからなる第2検出部(検出手段に相当)9が設けられている。これらの検出部8,9は、本体2の側面側が手で把持された状態で覆われることにより遮光されることで、把持された側を検出する。
【0013】
図2は、光学情報読取装置1の電気的構成を概略的に示している。この図2において、制御部(表示制御手段、スイッチ制御手段に相当)10は、撮像スイッチ6,7の何れかが操作されたときは、読取部5から画像信号を入力し、その画像信号に基づいてコードを解読して液晶表示部4に表示したり、アプリケーションに応じて解読データに対応する商品名或いは部品名を液晶表示部4に表示するデータ処理を実行したりする携帯端末の機能を備えている。また、制御部10は、アプリケーションに応じて液晶表示部4に入力キーを表示し、その入力キーに対する操作信号を入力するようになっている。
【0014】
電源を投入し、例えば右利きの操作者が右手による情報入力に備えて光学情報読取装置1の左側面を左手で把持した場合は、第1検出部8が左手で覆われることから、当該第1検出部8からの検出信号レベルが閾値を下回るようになる。
制御部10は、第1検出部8からの信号レベルが閾値を下回った場合は、左手で把持されたと判断し、第1撮像スイッチ6を有効とする。
【0015】
そして、操作者が読取対象の2次元コードが読取領域に位置するように光学情報読取装置1を位置させた状態で左手の人差し指により第1撮像スイッチ6を操作すると、制御部10は、読取部5により撮像した2次元コードが示す情報を読取り、液晶表示部4の右側に入力キー11を表示すると共に、その読取情報を加工した加工情報・入力項目部12を液晶表示部4の左側に表示するので、必要な情報、例えば個数を入力キー11に対するタッチ操作により入力したり、表示された複数の商品の中から所望の商品を選択したりすることができる。
この場合、液晶表示部4において入力キー11(右利き仕様の表示画面)が表示される部位は右側であることから、光学情報読取装置1を左手で把持した状態では、操作者は、利き手である右手により入力キー11に対するタッチ操作を容易に行うことができる。
【0016】
また、左利きの操作者が光学情報読取装置1を右手で把持した場合は、第2検出部9が右手で覆われ、第2検出部9からの検出信号レベルが閾値を下回ることから、制御部10は、右手で把持されたと判断し、第2撮像スイッチ7を有効とした上で、図5に示すように液晶表示部4の左側に入力キー11(左利き仕様の表示画面)を表示すると共に、液晶表示部4の右側に加工情報・入力項目部12を表示する。従って、光学情報読取装置1を右手で把持した状態では、第2撮像スイッチ7に対する操作のみが許可されると共に、左手による液晶表示部4に対するタッチ操作を容易に行うことができる。
【0017】
一方、光学情報読取装置1に搭載されたアプリケーションによっては情報入力が不要な場合があり、このような場合、制御部10は、第1検出部8の検出状態では、図6に示すように加工情報・入力項目部12を液晶表示部4の右側に表示し、第2検出部9の検出状態では、加工情報・入力項目部12を液晶表示部4の左側に表示する。
【0018】
このような実施例によれば、光学情報読取装置1の本体2の左側面2a,2bに、何れの側面側が把持されたかを検出する検出部8,9を設け、それらの検出部8,9の検出結果に基づいて液晶表示部4の入力キー11の表示位置を変更すると共に、撮像スイッチ6,7のいずれかを有効にしたので、光学情報読取装置1を利き手と異なる手で把持した状態で撮像スイッチ6を間違いなく操作することができると共に、利き手による情報入力操作を容易に行うことができる。
しかも、液晶表示部4において、光学情報読取装置1を保持した手と反対側に情報入力するための入力キー11を自動で表示するので、操作者の事前準備等の負担を軽減することができる。
【0019】
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について図7を参照して説明するに、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この第2実施例は、本体2に落下防止用の保持部を着脱自在に装着したことを特徴とする。
本体2の両側面にはアーチ形状の保持部13がそれぞれ取付けられている。この保持部13は、例えば弾性変形可能な硬質ゴムからなり、手から光学情報読取装置1が落下してしまうことを防止するために本体2の装着されている。
【0020】
本体2の側面には、発光部及び受光部(図示せず)を有した第1検出部8及び第2検出部9がそれぞれ設けられている。また、保持部13の内側においてそれらの検出部8,9と対向する部位に反射テープからなる反射部14が貼付されており、発光部からの光は反射部14で反射して受光部で受光されるようになっている。
【0021】
さて、右利きの操作者が左手で光学情報読取装置1を把持した場合は、本体2の左側面2aに装着された保持部13の反射部14が左手で覆われ、第1検出部8が受光する光が閾値を下回るので、左手で保持されたと判断し、右利き仕様を設定する。従って、第1撮像スイッチ6が有効化されると共に、液晶表示部4の左側に光学情報読取装置1による撮像した2次元コードの情報と入力項目が表示され、右側に入力キー11が表示されるので、利き手の右手により必要な情報を容易に入力することができる。
【0022】
また、左利きの操作者が右手で光学情報読取装置1を把持した場合は、本体2の右側面2bに装着された保持部13の反射部14が右手で覆われ、第2検出部9が受光する光が閾値を下回るので、右手で把持されたと判断し、左利き仕様を設定する。従って、第2撮像スイッチ7が有効とされると共に、液晶表示部4の右側に撮像した2次元コードの情報と入力項目が表示され、左側に入力キー11が表示されるので、利き手の左手により必要な情報を容易に入力することができる。
【0023】
このような実施例によれば、本体2の側面を把持する手を検出する検出部として反射形の光センサを用い、保持部13との間を検出領域とするようにしたので、検出部から比較的近い領域が検出領域である第1実施例のものと違って、手の検出性能を高めることができる。
また、アーチ形状の保持部13を弾性効果のある材質、或いは形状とすることにより、光学情報読取装置1が落下した場合であっても、光学情報読取装置1を保護することが可能となる。
【0024】
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について図8を参照して説明する。この第3実施例は、保持部13を本体2の何れの側面2a,2bにも取付け可能としたことを特徴とする。
光学情報読取装置1を斜視して示す図8において、本体2の側面2a,2bには被装着部15が形成されており、その被装着部15に保持部13を装着可能となっている。また、液晶表示部4の初期画面として右利き仕様を設定し、検出部8,9の検出状態に応じて対応する仕様の画面を表示する。
このような実施例によれば、1つの保持部13で実施することができるので、構成を簡単化してコストの低減を図ることができると共に、全体が大型化してしまうことを防止できる。
【0025】
(第4実施例)
次に、本発明の第4実施例について図9ないし図12を参照して説明する。この第4実施例は、本体2の側面に操作者により把持される把持部を脱着可能に装着したことを特徴とする。
図9に示すように、本体2の側面には把持部16が装着されている。この把持部16は、本体2の側面の前後方向の幅よりも幅広で、手で把持しやすい形状をなしており、その上下面には、第1撮像スイッチ17及び第2撮像スイッチ18が設けられている。これらの撮像スイッチ17,18は、把持部16が本体2に装着された状態で、上側に位置する撮像スイッチが把持部16を把握する手の人差し指により操作し易い位置に設けられている。
【0026】
本体2の断面を模式的に示す図10において、把持部16の側面には本体2に対する連結部を兼用するコネクタ19が設けられており、把持部16が本体2の側面に装着された状態で、コネクタ19が本体2に設けられたコネクタ20に連結されることにより把持部16が本体2に支持されると共に、コネクタ19を通じて第1,第2撮像スイッチ17,18からの信号が本体2内に設けられた制御部10に出力可能となる。また、把持部16の側面には突起部21が設けられており、把持部16が本体2の側面に装着された状態で、その突起部21が本体2内に設けられたフォトセンサ22により検出されるようになっている。尚、このような把持部16の機械的な検出に代えて、電気的に組付けを検出するようにしてもよい。
一方、液晶表示部4の下方には、図11に示すように入力キー23が設けられている。
【0027】
さて、右利きの操作者が左手で光学情報読取装置1を把持する場合は、把持部16を図11に示すように光学情報読取装置1の左側面2aに組付ける。すると、光学情報読取装置1の制御部10が把持部16の装着位置を検出し、右利き仕様を設定する。つまり、左手人差し指に近い側の第1撮像スイッチ17を有効とすると共に、反対側の第2撮像スイッチ18を無効とする。
そして、操作者が第1撮像スイッチ17を押すと、液晶表示部4の右側に加工情報・入力項目12が表示されるので、液晶表示部4に表示される情報を左手で邪魔されることなく確認することができる。
【0028】
また、右手で光学情報読取装置1を把持する場合は、図12に示すように把持部16を光学情報読取装置1の右側面2bに組付ける。すると、制御部が把持部16の装着位置を検出し、右手人差し指に近い側の第2撮像スイッチ18を有効とすると共に、反対側の第1撮像スイッチ17を無効とする。
そして、操作者が第2撮像スイッチ18を押すと、読取部5に撮像された画像が撮像され、液晶表示部4の左側に加工情報・入力項目12が表示されるので、液晶表示部4に表示される情報を右手で邪魔されることなく確認することができる。
【0029】
このような実施例によれば、本体2に把持部16を装着可能に設け、本体2に装着された把持部16の装着位置に基づいて右利き仕様或いは左利き仕様を設定するようにしたので、本体の両方の側面を握り易い形状とする構成に比較して、光学情報読取装置1が大型化してしまうことを防止できる。
また、把持部16に右利き仕様或いは左利き仕様に応じて有効となる撮像スイッチ17,18を設けるようにしたので、把持部16に第1,第2撮像スイッチ17,18を設けながら、撮像スイッチ17,18に対する誤操作を確実に防止できる。
【0030】
尚、撮像スイッチ17,18を、図13に示すように把持部16の裏面側に設けるようにしてもよい。この場合、撮像スイッチ17,18に対する操作は把持部16を把持した親指で操作するもので、図13に示すように本体2の左側面2aに把持部16を装着した場合は、下側の第1撮像スイッチ17を有効とし、上側に位置する第2撮像スイッチ18を無効とする。
【0031】
本発明は、上記各実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
液晶表示部4において利き手仕様に応じた位置に撮像スイッチを表示し、その撮像スイッチがタッチされたときに、読取動作を実行するようにしてもよい。
光学情報読取装置1にファインダーを設けるようにしてもよい。
光学情報読取装置1の撮像レンズ3をオートフォーカスとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1実施例における光学情報読取装置の正面側からの斜視図
【図2】光学情報読取装置の電気的構成を示すブロック図
【図3】右利き仕様での表示状態を示す光学情報読取装置の背面側からの斜視図
【図4】撮像画像の表示状態を示す図3相当図
【図5】左利き仕様で示す図4相当図
【図6】異なる表示で示す図3相当図
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図10】光学情報読取装置の構造を模式的に示す縦断正面図
【図11】右利き仕様での表示状態を示す図3相当図
【図12】左利き仕様での表示状態を示す図1相当図
【図13】変形例を示す図3相当図
【符号の説明】
【0033】
図面中、1は光学情報読取装置、2は本体、3は撮像レンズ(撮像光学系)、4は液晶表示部、6は第1撮像スイッチ(左利き用撮像スイッチ手段)、7は第2撮像スイッチ(右利き用撮像スイッチ手段)、8は第1検出部(検出手段)、9は第2検出部(検出手段)、10は制御部(表示制御手段、スイッチ制御手段)、11は入力キー、13は保持部、14は反射部、16は把持部である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像画像に関する情報を表示手段に表示する構成の光学情報読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物流では、各商品の在庫管理或いは発注業務をバーコードで管理するようになっており、バーコードを光学情報読取装置で読取ることにより商品を管理するようにしている。
【特許文献1】特開平8−234693号公報
【特許文献2】特開2000−322386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、この種の光学情報読取装置の小型化が望まれており、デジタルカメラのように小型の箱形状で、前面に撮像レンズを備えると共に、後面に液晶表示部を備えたものが考えられている。
【0004】
しかしながら、光学情報読取装置をデータ収集・集計用と構成した場合、一方の手で光学情報読取装置を持って撮像スイッチを操作した後、他方の手で入力キーから例えば商品の個数を入力するような業務があり、このような業務に小型の光学情報読取装置を使用したことを想定すると、右利きの操作者は、左手で光学情報読取装置を把持した状態で撮像スイッチを操作してから、右手で入力キーを操作した方が使い勝手が良く、左利きの操作者は、右手で光学情報読取装置を把持し、左手で入力キーを操作した方が使い勝手が良いものの、情報の表示位置或いは情報入力部が固定されている場合は、利き手によって操作が行い難い場合がある。
【0005】
公知技術として、以下のような技術が提案されているものの、各々使いづらい点があり、上述した課題を解決したものは提供されていないのが実情である。
特許文献1のものは、スイッチの切り替え等で、右利き(左利き)用に画面を切り替えるようにしているが、電源投入後、操作者が右利き(左利き)から左利き(右利き)に変わる毎にスイッチ切り替えが必要となり、すぐには使用できない。
特許文献2のものは、端末を持った手の指を端末上の判定スイッチで検出し、右利き(左利き)用に画面を切り替えるようにしているが、操作者が右利き(左利き)から左利き(右利き)に変わる毎にスイッチ切り替えが必要となり、その操作が面倒である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、利き手にかかわらず操作者による操作を容易に行うことができる光学情報読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明によれば、操作者が光学情報読取装置で情報を読取るために、本体の側面を把持すると、検出手段が何れの側面が把持されたかを検出する。これにより、撮像スイッチ手段は一方が有効化されると共に、表示手段には右利き用の表示画面または左利き用の表示画面が表示されるので、操作者は、利き手に応じて撮像スイッチ手段を操作したり、表示手段による表示を確認したりすることができる。
請求項2の発明によれば、本体を把持した手と反対の手を利き手として表示画面の仕様が制御されるので、本体を把持した利き手ではない手による把持に邪魔されることなく表示画面を確認することができる。
請求項3の発明によれば、本体を把持した手と反対の手を利き手として撮像スイッチ手段が制御されるので、利き手で撮像スイッチ手段を容易に操作することができる。
【0008】
請求項4の発明によれば、本体の側面と保持部の裏面との間を検出領域とすることができるので、保持部の内側に位置して本体の側面を把持する手を確実に検出することができる。
請求項5の発明によれば、保持部を本体の側面に着脱可能に装着することができるので、1つの保持部のみで実施することができ、コストを低減することができる。
請求項6の発明によれば、本体の側面への把持部の装着位置に基づいて右手または左手のいずれで本体の側面を把持したかを検出するようにしたので、手を検出したり、保持部を検出したりする構成に比較して、検出手段による検出を一層確実とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図6を参照して説明する。図1に示すように、光学情報読取装置1の外観は基本的にはデジタルカメラと同一であり、略箱状の本体2の正面に撮像レンズ(撮像光学系に相当)3が設けられ、本体2の後面には液晶表示部4(図3参照)が設けられている。また、本体2内にはCCDを主体とする読取部5(図2参照)が配設されており、撮像レンズ3で撮像したコードをCCD上に結像させることにより、コードを読取るようになっている。
【0010】
液晶表示部4は、読取部5で撮像されたコードを表示したり、コードから読取ったデータを表示したりするものである。また、液晶表示部4はタッチパネル4a(図2参照)を構成しており、必要に応じて入力キーを表示することにより、入力キーに対する操作が可能となっている。
【0011】
本体2の上面には、本体2の後面から見て左側に第1撮像スイッチ(左利き用撮像スイッチ手段に相当)6及び右側に第2撮像スイッチ(右利き用撮像スイッチ手段に相当)7が設けられている。第1撮像スイッチ6は、光学情報読取装置1の左側面が左手で把持された場合に人差し指による操作が容易な位置に設けられ、第2撮像スイッチ7は、光学情報読取装置1の右側面が操作者の右手で把持された場合に人差し指による操作が容易な位置に設けられている。
【0012】
本体2の左側面2aにはフォトセンサからなる第1検出部(検出手段に相当)8が設けられ、右側面2bにはフォトセンサからなる第2検出部(検出手段に相当)9が設けられている。これらの検出部8,9は、本体2の側面側が手で把持された状態で覆われることにより遮光されることで、把持された側を検出する。
【0013】
図2は、光学情報読取装置1の電気的構成を概略的に示している。この図2において、制御部(表示制御手段、スイッチ制御手段に相当)10は、撮像スイッチ6,7の何れかが操作されたときは、読取部5から画像信号を入力し、その画像信号に基づいてコードを解読して液晶表示部4に表示したり、アプリケーションに応じて解読データに対応する商品名或いは部品名を液晶表示部4に表示するデータ処理を実行したりする携帯端末の機能を備えている。また、制御部10は、アプリケーションに応じて液晶表示部4に入力キーを表示し、その入力キーに対する操作信号を入力するようになっている。
【0014】
電源を投入し、例えば右利きの操作者が右手による情報入力に備えて光学情報読取装置1の左側面を左手で把持した場合は、第1検出部8が左手で覆われることから、当該第1検出部8からの検出信号レベルが閾値を下回るようになる。
制御部10は、第1検出部8からの信号レベルが閾値を下回った場合は、左手で把持されたと判断し、第1撮像スイッチ6を有効とする。
【0015】
そして、操作者が読取対象の2次元コードが読取領域に位置するように光学情報読取装置1を位置させた状態で左手の人差し指により第1撮像スイッチ6を操作すると、制御部10は、読取部5により撮像した2次元コードが示す情報を読取り、液晶表示部4の右側に入力キー11を表示すると共に、その読取情報を加工した加工情報・入力項目部12を液晶表示部4の左側に表示するので、必要な情報、例えば個数を入力キー11に対するタッチ操作により入力したり、表示された複数の商品の中から所望の商品を選択したりすることができる。
この場合、液晶表示部4において入力キー11(右利き仕様の表示画面)が表示される部位は右側であることから、光学情報読取装置1を左手で把持した状態では、操作者は、利き手である右手により入力キー11に対するタッチ操作を容易に行うことができる。
【0016】
また、左利きの操作者が光学情報読取装置1を右手で把持した場合は、第2検出部9が右手で覆われ、第2検出部9からの検出信号レベルが閾値を下回ることから、制御部10は、右手で把持されたと判断し、第2撮像スイッチ7を有効とした上で、図5に示すように液晶表示部4の左側に入力キー11(左利き仕様の表示画面)を表示すると共に、液晶表示部4の右側に加工情報・入力項目部12を表示する。従って、光学情報読取装置1を右手で把持した状態では、第2撮像スイッチ7に対する操作のみが許可されると共に、左手による液晶表示部4に対するタッチ操作を容易に行うことができる。
【0017】
一方、光学情報読取装置1に搭載されたアプリケーションによっては情報入力が不要な場合があり、このような場合、制御部10は、第1検出部8の検出状態では、図6に示すように加工情報・入力項目部12を液晶表示部4の右側に表示し、第2検出部9の検出状態では、加工情報・入力項目部12を液晶表示部4の左側に表示する。
【0018】
このような実施例によれば、光学情報読取装置1の本体2の左側面2a,2bに、何れの側面側が把持されたかを検出する検出部8,9を設け、それらの検出部8,9の検出結果に基づいて液晶表示部4の入力キー11の表示位置を変更すると共に、撮像スイッチ6,7のいずれかを有効にしたので、光学情報読取装置1を利き手と異なる手で把持した状態で撮像スイッチ6を間違いなく操作することができると共に、利き手による情報入力操作を容易に行うことができる。
しかも、液晶表示部4において、光学情報読取装置1を保持した手と反対側に情報入力するための入力キー11を自動で表示するので、操作者の事前準備等の負担を軽減することができる。
【0019】
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について図7を参照して説明するに、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この第2実施例は、本体2に落下防止用の保持部を着脱自在に装着したことを特徴とする。
本体2の両側面にはアーチ形状の保持部13がそれぞれ取付けられている。この保持部13は、例えば弾性変形可能な硬質ゴムからなり、手から光学情報読取装置1が落下してしまうことを防止するために本体2の装着されている。
【0020】
本体2の側面には、発光部及び受光部(図示せず)を有した第1検出部8及び第2検出部9がそれぞれ設けられている。また、保持部13の内側においてそれらの検出部8,9と対向する部位に反射テープからなる反射部14が貼付されており、発光部からの光は反射部14で反射して受光部で受光されるようになっている。
【0021】
さて、右利きの操作者が左手で光学情報読取装置1を把持した場合は、本体2の左側面2aに装着された保持部13の反射部14が左手で覆われ、第1検出部8が受光する光が閾値を下回るので、左手で保持されたと判断し、右利き仕様を設定する。従って、第1撮像スイッチ6が有効化されると共に、液晶表示部4の左側に光学情報読取装置1による撮像した2次元コードの情報と入力項目が表示され、右側に入力キー11が表示されるので、利き手の右手により必要な情報を容易に入力することができる。
【0022】
また、左利きの操作者が右手で光学情報読取装置1を把持した場合は、本体2の右側面2bに装着された保持部13の反射部14が右手で覆われ、第2検出部9が受光する光が閾値を下回るので、右手で把持されたと判断し、左利き仕様を設定する。従って、第2撮像スイッチ7が有効とされると共に、液晶表示部4の右側に撮像した2次元コードの情報と入力項目が表示され、左側に入力キー11が表示されるので、利き手の左手により必要な情報を容易に入力することができる。
【0023】
このような実施例によれば、本体2の側面を把持する手を検出する検出部として反射形の光センサを用い、保持部13との間を検出領域とするようにしたので、検出部から比較的近い領域が検出領域である第1実施例のものと違って、手の検出性能を高めることができる。
また、アーチ形状の保持部13を弾性効果のある材質、或いは形状とすることにより、光学情報読取装置1が落下した場合であっても、光学情報読取装置1を保護することが可能となる。
【0024】
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について図8を参照して説明する。この第3実施例は、保持部13を本体2の何れの側面2a,2bにも取付け可能としたことを特徴とする。
光学情報読取装置1を斜視して示す図8において、本体2の側面2a,2bには被装着部15が形成されており、その被装着部15に保持部13を装着可能となっている。また、液晶表示部4の初期画面として右利き仕様を設定し、検出部8,9の検出状態に応じて対応する仕様の画面を表示する。
このような実施例によれば、1つの保持部13で実施することができるので、構成を簡単化してコストの低減を図ることができると共に、全体が大型化してしまうことを防止できる。
【0025】
(第4実施例)
次に、本発明の第4実施例について図9ないし図12を参照して説明する。この第4実施例は、本体2の側面に操作者により把持される把持部を脱着可能に装着したことを特徴とする。
図9に示すように、本体2の側面には把持部16が装着されている。この把持部16は、本体2の側面の前後方向の幅よりも幅広で、手で把持しやすい形状をなしており、その上下面には、第1撮像スイッチ17及び第2撮像スイッチ18が設けられている。これらの撮像スイッチ17,18は、把持部16が本体2に装着された状態で、上側に位置する撮像スイッチが把持部16を把握する手の人差し指により操作し易い位置に設けられている。
【0026】
本体2の断面を模式的に示す図10において、把持部16の側面には本体2に対する連結部を兼用するコネクタ19が設けられており、把持部16が本体2の側面に装着された状態で、コネクタ19が本体2に設けられたコネクタ20に連結されることにより把持部16が本体2に支持されると共に、コネクタ19を通じて第1,第2撮像スイッチ17,18からの信号が本体2内に設けられた制御部10に出力可能となる。また、把持部16の側面には突起部21が設けられており、把持部16が本体2の側面に装着された状態で、その突起部21が本体2内に設けられたフォトセンサ22により検出されるようになっている。尚、このような把持部16の機械的な検出に代えて、電気的に組付けを検出するようにしてもよい。
一方、液晶表示部4の下方には、図11に示すように入力キー23が設けられている。
【0027】
さて、右利きの操作者が左手で光学情報読取装置1を把持する場合は、把持部16を図11に示すように光学情報読取装置1の左側面2aに組付ける。すると、光学情報読取装置1の制御部10が把持部16の装着位置を検出し、右利き仕様を設定する。つまり、左手人差し指に近い側の第1撮像スイッチ17を有効とすると共に、反対側の第2撮像スイッチ18を無効とする。
そして、操作者が第1撮像スイッチ17を押すと、液晶表示部4の右側に加工情報・入力項目12が表示されるので、液晶表示部4に表示される情報を左手で邪魔されることなく確認することができる。
【0028】
また、右手で光学情報読取装置1を把持する場合は、図12に示すように把持部16を光学情報読取装置1の右側面2bに組付ける。すると、制御部が把持部16の装着位置を検出し、右手人差し指に近い側の第2撮像スイッチ18を有効とすると共に、反対側の第1撮像スイッチ17を無効とする。
そして、操作者が第2撮像スイッチ18を押すと、読取部5に撮像された画像が撮像され、液晶表示部4の左側に加工情報・入力項目12が表示されるので、液晶表示部4に表示される情報を右手で邪魔されることなく確認することができる。
【0029】
このような実施例によれば、本体2に把持部16を装着可能に設け、本体2に装着された把持部16の装着位置に基づいて右利き仕様或いは左利き仕様を設定するようにしたので、本体の両方の側面を握り易い形状とする構成に比較して、光学情報読取装置1が大型化してしまうことを防止できる。
また、把持部16に右利き仕様或いは左利き仕様に応じて有効となる撮像スイッチ17,18を設けるようにしたので、把持部16に第1,第2撮像スイッチ17,18を設けながら、撮像スイッチ17,18に対する誤操作を確実に防止できる。
【0030】
尚、撮像スイッチ17,18を、図13に示すように把持部16の裏面側に設けるようにしてもよい。この場合、撮像スイッチ17,18に対する操作は把持部16を把持した親指で操作するもので、図13に示すように本体2の左側面2aに把持部16を装着した場合は、下側の第1撮像スイッチ17を有効とし、上側に位置する第2撮像スイッチ18を無効とする。
【0031】
本発明は、上記各実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
液晶表示部4において利き手仕様に応じた位置に撮像スイッチを表示し、その撮像スイッチがタッチされたときに、読取動作を実行するようにしてもよい。
光学情報読取装置1にファインダーを設けるようにしてもよい。
光学情報読取装置1の撮像レンズ3をオートフォーカスとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1実施例における光学情報読取装置の正面側からの斜視図
【図2】光学情報読取装置の電気的構成を示すブロック図
【図3】右利き仕様での表示状態を示す光学情報読取装置の背面側からの斜視図
【図4】撮像画像の表示状態を示す図3相当図
【図5】左利き仕様で示す図4相当図
【図6】異なる表示で示す図3相当図
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図10】光学情報読取装置の構造を模式的に示す縦断正面図
【図11】右利き仕様での表示状態を示す図3相当図
【図12】左利き仕様での表示状態を示す図1相当図
【図13】変形例を示す図3相当図
【符号の説明】
【0033】
図面中、1は光学情報読取装置、2は本体、3は撮像レンズ(撮像光学系)、4は液晶表示部、6は第1撮像スイッチ(左利き用撮像スイッチ手段)、7は第2撮像スイッチ(右利き用撮像スイッチ手段)、8は第1検出部(検出手段)、9は第2検出部(検出手段)、10は制御部(表示制御手段、スイッチ制御手段)、11は入力キー、13は保持部、14は反射部、16は把持部である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
この本体に設けられた撮像光学系と、
前記本体に設けられ、前記撮像光学系を介して画像を撮像するよう右手で操作される右利き用撮像スイッチ手段と、
前記本体に設けられ、前記撮像光学系を介して画像を撮像するよう左手で操作される左利き用撮像スイッチ手段と、
前記本体のいずれの側面が把持されたかを検出する検出手段と、
撮像された画像に関する情報を表示する表示手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記表示手段に右利き仕様の表示画面または左利き仕様の表示画面のいずれかを表示させる表示制御手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記右利き用撮像スイッチ手段または前記左利き用撮像スイッチ手段のいずれか一方のみを有効化させるスイッチ制御手段とを備えたことを特徴とする光学情報読取装置。
【請求項2】
前記検出手段は、右手または左手のいずれで前記本体の側面を把持したかを検出するように設けられ、
前記表示制御手段は、前記検出手段が右手で把持したと検出した場合には、前記右利き仕様の表示画面を表示させ、前記検出手段が左手で把持したと検出した場合には、前記左利き仕様の表示画面を表示させることを特徴とする請求項1記載の光学情報読取装置。
【請求項3】
前記検出手段は、右手または左手のいずれで前記本体の側面を把持したかを検出するように設けられ、
前記スイッチ制御手段は、前記検出手段が右手で把持したと検出した場合には、前記右利き用撮像スイッチ手段のみを有効化し、前記検出手段が左手で把持したと検出した場合には、前記左利き用撮像スイッチ手段のみを有効化させることを特徴とする請求項1または2記載の光学情報読取装置。
【請求項4】
前記本体の側面のいずれかの一面には、前記本体が把持された手より脱落するのを防止するための保持部が設けられ、
前記検出手段は、前記保持部に設けられた反射部と、前記保持部が設けられた前記本体の一側面に設けられた発光部および受光部とにより構成され、前記発光部からの光が前記反射部で反射して前記受光部に受光された場合は、前記保持部が設けられた前記本体の一側面は非把持状態にあることを検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光学情報読取装置。
【請求項5】
前記保持部は、前記本体のいずれの側面にも着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項4記載の光学情報読取装置。
【請求項6】
前記本体のいずれかの側面に着脱可能に装着され、片手で把持可能な形状を有する把持部を備え、
前記検出手段は、前記把持部の前記本体への装着位置に基づいて、右手または左手のいずれで前記本体の側面が把持されたかを検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光学情報読取装置。
【請求項7】
前記検出手段は、近接した手による光量変化または静電容量変化を検出するものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の光学情報読取装置。
【請求項1】
本体と、
この本体に設けられた撮像光学系と、
前記本体に設けられ、前記撮像光学系を介して画像を撮像するよう右手で操作される右利き用撮像スイッチ手段と、
前記本体に設けられ、前記撮像光学系を介して画像を撮像するよう左手で操作される左利き用撮像スイッチ手段と、
前記本体のいずれの側面が把持されたかを検出する検出手段と、
撮像された画像に関する情報を表示する表示手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記表示手段に右利き仕様の表示画面または左利き仕様の表示画面のいずれかを表示させる表示制御手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて、前記右利き用撮像スイッチ手段または前記左利き用撮像スイッチ手段のいずれか一方のみを有効化させるスイッチ制御手段とを備えたことを特徴とする光学情報読取装置。
【請求項2】
前記検出手段は、右手または左手のいずれで前記本体の側面を把持したかを検出するように設けられ、
前記表示制御手段は、前記検出手段が右手で把持したと検出した場合には、前記右利き仕様の表示画面を表示させ、前記検出手段が左手で把持したと検出した場合には、前記左利き仕様の表示画面を表示させることを特徴とする請求項1記載の光学情報読取装置。
【請求項3】
前記検出手段は、右手または左手のいずれで前記本体の側面を把持したかを検出するように設けられ、
前記スイッチ制御手段は、前記検出手段が右手で把持したと検出した場合には、前記右利き用撮像スイッチ手段のみを有効化し、前記検出手段が左手で把持したと検出した場合には、前記左利き用撮像スイッチ手段のみを有効化させることを特徴とする請求項1または2記載の光学情報読取装置。
【請求項4】
前記本体の側面のいずれかの一面には、前記本体が把持された手より脱落するのを防止するための保持部が設けられ、
前記検出手段は、前記保持部に設けられた反射部と、前記保持部が設けられた前記本体の一側面に設けられた発光部および受光部とにより構成され、前記発光部からの光が前記反射部で反射して前記受光部に受光された場合は、前記保持部が設けられた前記本体の一側面は非把持状態にあることを検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光学情報読取装置。
【請求項5】
前記保持部は、前記本体のいずれの側面にも着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項4記載の光学情報読取装置。
【請求項6】
前記本体のいずれかの側面に着脱可能に装着され、片手で把持可能な形状を有する把持部を備え、
前記検出手段は、前記把持部の前記本体への装着位置に基づいて、右手または左手のいずれで前記本体の側面が把持されたかを検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光学情報読取装置。
【請求項7】
前記検出手段は、近接した手による光量変化または静電容量変化を検出するものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の光学情報読取装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−209647(P2006−209647A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−23695(P2005−23695)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】
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