説明

光源装置及びプロジェクター

【課題】高効率に可視光を射出する光源装置を提供する。
【解決手段】光源装置100は、可視光線V及び紫外光Uを含む放電光Lを射出する超高圧水銀ランプ10と、放電光Lを可視光線Vと紫外光Uとに分離する第1ダイクロイックミラー30と、第1ダイクロイックミラー30で分離された紫外光Uによって励起され、可視光線Vdを発する蛍光体50と、を含み、蛍光体50を回転させる電動モーター66を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置及びプロジェクターに関する。
【背景技術】
【0002】
超高圧水銀ランプは、106Pa以上の水銀蒸気中のアーク放電により発生する光(放電光)を利用した光源である。超高圧水銀ランプは、高輝度であり、かつ点光源化が可能であるため、プロジェクターや光学測定機器等の光源として理想的である。
【0003】
例えば、特許文献1には、超高圧水銀ランプを用いた光源装置をプロジェクターの光源として用いた例が開示されている。このような光源装置では、例えば、低消費電力化や、廃熱、騒音の少ないプロジェクターを実現するために、高い効率を有していることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−3489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明のいくつかの態様にかかる目的の1つは、発光効率の高い光源装置を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様にかかる目的の1つは、上述の光源装置を備えたプロジェクターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の高効率化を具現化するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]
本適用例にかかる光源装置は、第1可視光と紫外光とを含む光を射出する光源と、前記光を前記第1可視光と前記紫外光とに分離する光分離部と、前記紫外光を蛍光体に照射して第2可視光に変換する蛍光部と、を有し、前記蛍光部は前記蛍光体を回転させる回転部を備えることを特徴とする。
【0008】
光源が射出する光には、第1可視光以外に紫外光も含まれている。光分離部は光を第1可視光と紫外光とに分離する。そして、蛍光部は紫外光を蛍光体に照射して第2可視光に変換する。回転部は蛍光体を回転させている。光源が射出する紫外光は、プロジェクター等の可視光線を利用する装置では利用されず、廃熱として処理される。この利用されていない紫外光を、第2可視光に変換して利用することができるため、効率化を図ることができる。
【0009】
紫外光等により励起され第2可視光を発する蛍光体は照射される紫外光の強度や使用される環境の温度等により性能が劣化する。蛍光体を回転させることで蛍光体に紫外光があたる場所を分散することができる。従って、蛍光体の劣化を低減することができる為、効率良く紫外光を第2可視光に変換することができる。その結果、第1可視光と第2可視光とを用いることにより、発光効率を高くすることができる。
【0010】
[適用例2]
上記適用例に記載の光源装置は、前記回転部は電動モーターを有し、前記蛍光体の回転を前記電動モーターにより駆動させることが好ましい。
【0011】
本適用例によれば、蛍光体の回転に電動モーターを用いることで蛍光体を回転させることができる。そして、始動、停止を容易に制御することができる。
【0012】
[適用例3]
上記適用例に記載の光源装置は、前記回転部は圧縮空気を噴出するノズルと前記圧縮空気により回転する羽根車とを備え、前記蛍光体の回転を前記圧縮空気により駆動させることが好ましい。
【0013】
本適用例によれば、圧縮空気をノズルから噴出させ羽根車を回転させる。そして、羽根車が回転する力をもちいて蛍光体を回転させることができる。圧縮空気を用いることで蛍光体の回転力を与えると共に蛍光体を冷却することが可能になり冷却に必要な構造を簡素化することができる。
【0014】
[適用例4]
上記適用例に記載の光源装置は、前記蛍光体の回転軸を偏芯軸とすることが好ましい。
【0015】
本適用例によれば、蛍光体の回転軸に偏芯軸を用いることで蛍光体に紫外光が照射される範囲を線状から帯状に広げることが可能になる。従って、蛍光体が劣化し難くすることができる。
【0016】
[適用例5]
上記適用例に記載の光源装置では、前記蛍光体は円盤状のベンチ構造であることが好ましい。
【0017】
本適用例によれば、蛍光体を円盤状のベンチ構造にすることで熱を放散する為の表面積を拡大し冷却能力を向上させることが可能になる。その結果、蛍光体の劣化を軽減することができる。
【0018】
[適用例6]
上記適用例に記載の光源装置では、前記光分離部は、前記第1可視光を透過させ、紫外光を反射させるダイクロイックミラーであることが好ましい。
【0019】
本適用例によれば、前記光分離部はダイクロイックミラーを有している。従って、光分離部に平行光を照射するとき、確実に第1可視光と紫外光とを分離することができる。
【0020】
[適用例7]
上記適用例に記載の光源装置では、前記光源から射出された前記光を、前記光分離部に導く光学系をさらに有し、前記光学系は、前記光を反射させる回転楕円鏡と、前記回転楕円鏡と対向し、前記回転楕円鏡の第1焦点と第2焦点との間に配置された平面鏡と、前記平面鏡で反射された前記光が収束する位置を焦点とする第1回転放物面鏡とを有し、前記第1焦点は、前記回転楕円鏡と前記平面鏡の間に位置し、前記第1焦点の位置は前記光源が発光する場所に配置されていることが好ましい。
【0021】
本適用例によれば、光学系が光源から射出された光を、光分離部に導いている。光学系は回転楕円鏡と平面鏡と第1回転放物面鏡とを有している。平面鏡は回転楕円鏡と対向し回転楕円鏡の第1焦点と第2焦点との間に配置されている。光源が射出する光は回転楕円鏡にて反射し平面鏡を照射する。そして、平面鏡を反射した光が収束する位置が第1回転放物面鏡の焦点となっている。これにより、平面鏡を反射した光が第1回転放物面鏡を照射し、第1回転放物面鏡にて反射する光は平行光線となる。従って、光学系によって、放電光を平行化して光分離部に入射させることができる。これにより、光源から射出された光を、効率よく光分離部に導くことができる。
【0022】
[適用例8]
上記適用例に記載の光源装置では、前記光分離部で分離された前記紫外光を、前記蛍光体に導く第2回転放物面鏡をさらに有し、前記第2回転放物面鏡の軸は、前記光分離部で分離された前記紫外光の進行方向に沿っており、前記蛍光体は、前記第2回転放物面鏡の焦点となる位置に配置されていることが好ましい。
【0023】
本適用例によれば、光分離部で分離された紫外光は第2回転放物面鏡を照射する。そして、第2回転放物面鏡の光軸は、前記光分離部で分離された紫外光の進行方向に沿っており、第2回転放物面鏡の焦点に蛍光体が位置している。従って、光源装置は光分離部で分離された紫外光を蛍光体に効率よく照射させることができる。
【0024】
[適用例9]
上記適用例に記載の光源装置では、前記蛍光体が発する第2可視光を、前記光分離部で分離された前記第1可視光と同じ方向に向けて反射させる反射鏡をさらに有することが好ましい。
【0025】
本適用例によれば、反射鏡によって、蛍光体が発する第2可視光を、光分離部によって分離された第1可視光と同じ方向に進行させることができる。これにより、第1可視光及び第2可視光を共に後段の光学系に照射し易くすることができる。
【0026】
[適用例10]
上記適用例に記載の光源装置では、前記蛍光体は、前記紫外光によって励起されて緑色光または赤色光を発することが好ましい。
【0027】
本適用例によれば、蛍光体によって緑色光または赤色光が射出される。従って、光源装置から射出される光に、緑色成分または赤色成分を補うことができる。その結果、色成分のバランスがとれた光を射出することができる。
【0028】
[適用例11]
本適用例にかかるプロジェクターは、上記に記載の光源装置と、前記光源装置から射出された前記第1可視光及び前記第2可視光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置によって形成された画像を投射する投射装置と、を有することを特徴とする。
【0029】
本適用例に記載のプロジェクターは、上記に記載の光源装置を有するため、光源装置は効率良く光を射出する。従って、効率良く画像を投射する投射装置にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1実施形態にかかる光源装置の構造を示す模式断面図。
【図2】光源装置の構造を示す模式斜視断面図。
【図3】第2実施形態にかかるプロジェクターの構成を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の総てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。尚、以下の各図においては、各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
【0032】
1. (第1実施形態)
1.1. (光源装置の構成)
まず、本実施形態にかかる光源装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる光源装置の構造を示す模式断面図である。図2は光源装置の構造を示す模式斜視断面図である。
【0033】
図1及び図2に示すように、光源装置100は光源としての超高圧水銀ランプ10と、光分離部としての第1ダイクロイックミラー30と、蛍光部としての蛍光体50と、を含む。光源装置100は、さらに、回転楕円鏡22、平面鏡24、及び第1回転放物面鏡26を含んで構成された光学系20と、第2回転放物面鏡40と、反射鏡としての第2ダイクロイックミラー60と、を含む。
【0034】
超高圧水銀ランプ10は、図1に示すように、発光管12と、放電空間14と、第1電極16と、第2電極18と、を有している。
【0035】
発光管12の形状は、発光管12の第1端部2から第2端部4まで、X方向に沿って延びる棒形状である。発光管12の材質は特に限定されないが、例えば、石英ガラス等の透光性材料である。発光管12の中央部は球状に膨らんでおり、その内には放電空間14が形成されている。放電空間14内には、例えば、水銀とアルゴンガス等の希ガスとが封入されている。
【0036】
第1電極16は第1端部2側に配置され、第2電極18は第2端部4側に配置されている。第1電極16及び第2電極18の形状はX方向に延びる棒状となっている。また、放電空間14内には第1電極16及び第2電極18が発光管12から突き出している。放電空間14内では、放電端である第1電極16の先端部16aと第2電極18の先端部18aとが所定の距離だけ離れて向かい合っている。尚、第1電極16及び第2電極18の材質は特に限定されないが、例えば、タングステン等の金属を用いることができる。
【0037】
第1電極16及び第2電極18は図示しないランプ駆動装置に接続されている。ランプ駆動装置は第1電極16及び第2電極18に駆動電流を供給する。その結果、第1電極16と第2電極18との間でアーク放電が起きる。アーク放電により発生した光としての放電光Lは、第1電極16と第2電極18との間の放電位置から全方向に向かって放射される。この超高圧水銀ランプ10の放電位置は、回転楕円鏡22の第1焦点F1に配置されている。
【0038】
超高圧水銀ランプ10から射出される放電光Lは、可視光線である第1可視光及び紫外光を含む。ここで、可視光線とは、肉眼で感じる電磁波をいい、波長が380〜800nm程度である。また、紫外光とは、スペクトルが紫色の外側に現れる電磁波をいい、波長が1〜400nm程度である。
【0039】
光学系20は、超高圧水銀ランプ10から射出された放電光Lを、第1ダイクロイックミラー30に導く。光学系20は、回転楕円鏡22と、平面鏡24と、第1回転放物面鏡26と、を有している。
【0040】
回転楕円鏡22は、超高圧水銀ランプ10から射出された放電光Lを反射させる。回転楕円鏡22は、内面(反射面)が回転楕円面となっている凹面鏡である。回転楕円鏡22は、超高圧水銀ランプ10の第1端部2に固定されている。回転楕円鏡22は、2つの焦点(第1焦点F1及び第2焦点F2)を有している。第1焦点F1は、回転楕円鏡22と平面鏡24との間に位置している。第2焦点F2は、図示の例では、回転楕円鏡22の外側に位置している。ここで、回転楕円鏡22は、一方の焦点から射出された光が、当該回転楕円鏡で反射されて他方の焦点を通るという性質を有している。そのため、超高圧水銀ランプ10から射出された放電光Lは、第2焦点F2に向かって進行する。この第2焦点F2に向かって進行する放電光Lは、平面鏡24で反射される。
【0041】
平面鏡24は、回転楕円鏡22と対向し、第1焦点F1と第2焦点F2の間に配置されている。平面鏡24は、反射面が平面をなす鏡である。当該反射面は回転楕円鏡22の内面と対向している。平面鏡24は、例えば、第1焦点F1と第2焦点F2を結ぶ直線(図示しない)に対して直交するように配置される。平面鏡24は、図示の例では、回転楕円鏡22の開口を塞ぐように設けられている。平面鏡24は、X方向に貫通する貫通孔25を有している。第1回転放物面鏡26で反射された放電光Lは、この貫通孔25を通過して第1ダイクロイックミラー30に入射する。
【0042】
回転楕円鏡22で反射されて第2焦点F2に向かって進行する放電光Lは、平面鏡24で反射され、その後、収束する。図示の例では、回転楕円鏡22で反射されて第2焦点F2(+X方向)に向かって進行する放電光Lは、平面鏡24で反射されて、−X方向に向かって進行し、第2焦点F2とは異なる位置で収束する。このように、平面鏡24によって、回転楕円鏡22で反射された放電光Lが収束する位置を変えることができる。
【0043】
第1回転放物面鏡26の焦点F3は、平面鏡24で反射された放電光Lが収束する位置に配置されている。第1回転放物面鏡26は、内面(反射面)が回転放物面である凹面鏡である。
【0044】
平面鏡24で反射された放電光Lは、第1回転放物面鏡26の焦点F3を通過するため、第1回転放物面鏡26で平行にされる。図示の例では、平面鏡24で反射されて収束した放電光Lは、第1回転放物面鏡26で平行化され、+X方向に進行する。
【0045】
第1ダイクロイックミラー30は、第1回転放物面鏡26で平行化された放電光Lを、第1可視光としての可視光線Vと紫外光Uとに分離する。具体的には、第1ダイクロイックミラー30は、可視光線Vを透過させ、紫外光Uを反射させることにより、放電光Lを分離する。第1ダイクロイックミラー30は、図示の例では、プリズム32と、プリズム32のX方向に対して45°傾いた面34に形成された誘電体の多層膜(図示しない)と、を含んで構成されている。この多層膜に放電光Lが入射すると、可視光線Vは透過し、紫外光Uは反射される。紫外光Uは、第1ダイクロイックミラー30で反射された後、第2ダイクロイックミラー60を通過して第2回転放物面鏡40に入射する。
【0046】
第2回転放物面鏡40は、第1ダイクロイックミラー30で分離された紫外光Uを、蛍光体50に導く。第2回転放物面鏡40は、内面(反射面)が回転放物面である凹面鏡である。第2回転放物面鏡40の軸(図示しない)は、第1ダイクロイックミラー30で分離された紫外光Uの進行方向(図示の例では、−Z方向)に沿っている。すなわち、第2回転放物面鏡40に入射する紫外光Uは、第2回転放物面鏡40の軸に平行な光線である。したがって、第2回転放物面鏡40で反射された紫外光Uは、第2回転放物面鏡40の焦点F5に収束する。
【0047】
ここで、第2回転放物面鏡40の内面が所定の放物線をその対称軸を中心として回転させた曲面で形成されている場合において、当該対称軸のことを第2回転放物面鏡40の軸という。
【0048】
蛍光体50は、円盤状に形成され蛍光体50の回転軸は第2回転放物面鏡40の軸と垂直に配置され、かつ円盤上の点が第2回転放物面鏡40の焦点F5に配置されている。第2回転放物面鏡40には蛍光体50と干渉しないように間隙が設けられている。すなわち、蛍光体50は、第2回転放物面鏡40で反射された紫外光Uが結像する位置に配置される。
【0049】
蛍光体50は、紫外光Uによって励起されて第2可視光としての可視光線Vdを発する。蛍光体50は、例えば、紫外光Uによって励起されて緑色光を発する。ここで、緑色光とは、495〜570nm程度の波長の電磁波である。このとき、蛍光体50の材質は、例えば、Zn2SiO4:Mnである。
【0050】
蛍光体50は、例えば、紫外光Uによって励起されて赤色光を発する。ここで、赤色光とは、620〜750nm程度の波長の電磁波である。このとき、蛍光体50の材質は、例えば、(Y,Gd)BO3:Euである。
【0051】
尚、蛍光体50が発する光は、可視光線であれば、限定されず、例えば、黄色光であってもよい。また、蛍光体50は、複数の色光を発してもよい。蛍光体50は、例えば、樹脂またはガラスに分散されていてもよい。蛍光体50が発した可視光線Vdは、第2回転放物面鏡40で平行化され、第2ダイクロイックミラー60に入射する。
【0052】
第2ダイクロイックミラー60は、第2回転放物面鏡40で平行化された可視光線Vdを、第1ダイクロイックミラー30で分離された可視光線Vと同じ方向に向けて反射させる。また、第2ダイクロイックミラー60は、第1ダイクロイックミラー30で反射された紫外光Uを透過させる。第2ダイクロイックミラー60は、図示の例では、+Z方向に進行する可視光線Vdを反射させて、+X方向に進行させ、−Z方向に進行する紫外光Uを透過させて、−Z方向に進行させる。第2ダイクロイックミラー60は、図示の例では、プリズム62と、プリズム62のX方向に対して45°傾いた面64に形成された誘電体の多層膜(図示しない)と、を含んで構成されている。
【0053】
蛍光体50の中心には回転部としての電動モーター66の回転軸66aが接続されている。そして、電動モーター66が回転軸66aを回転させることにより、蛍光体50が回転するようになっている。これにより、紫外光Uが照射される蛍光体50の場所が変わるようになっている。電動モーター66は図示しない制御装置に接続され、回転と停止との制御が行えるようになっている。さらに、電動モーター66の回転速度を切り替えるようになっている。
【0054】
1.2. (光源装置の動作)
次に、光源装置100の動作について、図1を用いて説明する。
【0055】
光源装置100では、図1に示すように、超高圧水銀ランプ10は、可視光線及び紫外光を含む放電光Lを射出する。
【0056】
超高圧水銀ランプ10から射出された放電光Lは、回転楕円鏡22によって反射されて、第2焦点F2(+X方向)に向かって進行する。この第2焦点F2に向かって進行する放電光Lは、平面鏡24によって反射されて、−X方向に進行し、収束する。ここで、第1回転放物面鏡26は、平面鏡24で反射された放電光Lが収束する位置を焦点F3とする。そのため、平面鏡24によって反射された放電光Lは、第1回転放物面鏡26によって平行化される。この平行化された放電光Lは、+X方向に進行し、平面鏡24の貫通孔25を通過して、第1ダイクロイックミラー30に入射する。
【0057】
第1ダイクロイックミラー30に入射した放電光Lは、第1ダイクロイックミラー30を透過する可視光線Vと、第1ダイクロイックミラー30で反射される紫外光Uとに分離される。分離された紫外光Uは、第1ダイクロイックミラー30で反射されて、−Z方向に進行する。そして、この紫外光Uは、第2ダイクロイックミラー60を通過し、第2回転放物面鏡40の軸に沿って第2回転放物面鏡40に入射する。第2回転放物面鏡40に入射した紫外光Uは、反射されて第2回転放物面鏡40の焦点F5に収束する。
【0058】
ここで、第2回転放物面鏡40の焦点F5には、蛍光体50が配置されている。そのため、蛍光体50は、第2回転放物面鏡40の焦点F5に収束する紫外光Uによって励起され、可視光線Vdを発する。このとき、蛍光体50は回転しているので、紫外光Uが照射される場所が移動する。これにより、蛍光体50は劣化し難くなっている。可視光線Vdは第2回転放物面鏡40に入射し、第2回転放物面鏡40によって平行にされて+Z方向に進行する。その後、可視光線Vdは第2ダイクロイックミラー60に入射する。
【0059】
第2ダイクロイックミラー60は、+Z方向に進行する可視光線Vdを反射させて、+X方向に進行させる。これにより、第1ダイクロイックミラー30によって分離された可視光線Vと、蛍光体50から発せられた可視光線Vdとは、同じ方向(+X方向)に進行する。尚、光源装置100は、可視光線Vの光軸と、可視光線Vdの光軸を一致させるための光学系(図示しない)を有していてもよい。
【0060】
このようにして、光源装置100から射出された光(可視光線V及び可視光線Vd)は、+X方向に進行し、例えば、プロジェクターの光学系(図3に示す平行化レンズ102)に入射する。
【0061】
以上述べたように、光源装置100は以下の効果を得ることができる。
【0062】
(1)光源装置100によれば、超高圧水銀ランプ10から射出される放電光Lに含まれる紫外光Uを、可視光線Vdに変換することができる。超高圧水銀ランプ10が射出する放電光Lには、可視光線V以外に紫外光Uも含まれている。しかしながら、この紫外光Uは、プロジェクター等の可視光線を利用する装置では利用されず、例えば、廃熱として処理される。光源装置100によれば、この利用されていない紫外光Uを、可視光線Vdに変換して利用することができるため、高効率化を図ることができる。そのため、例えば、装置の低消費電力化を図ることができる。さらに、光源装置100をプロジェクターの光源として用いた場合、紫外光Uによる発熱を抑制することができ、廃熱のための冷却機構の簡素化や、騒音の低減を図ることができる。
【0063】
(2)光源装置100によれば、光学系20によって、放電光Lを平行化して第1ダイクロイックミラー30に入射させることができる。これにより、超高圧水銀ランプ10から射出された放電光Lを、効率よく第1ダイクロイックミラー30に導くことができる。さらに、平行化された放電光Lを第1ダイクロイックミラー30に入射できるため、第1ダイクロイックミラー30の色分離特性を高めることができる。
【0064】
(3)光源装置100によれば、第2回転放物面鏡40によって、紫外光Uを、蛍光体50に効率よく照射することができる。第2回転放物面鏡40は、第2回転放物面鏡40の軸に沿って入射する紫外光Uを、蛍光体50が配置された第2回転放物面鏡40の焦点F5に収束させることができる。したがって、第2回転放物面鏡40によって、紫外光Uを、蛍光体50に効率よく照射することができる。
【0065】
(4)光源装置100によれば、第2ダイクロイックミラー60によって、蛍光体50が発する可視光線Vdを、第1ダイクロイックミラー30によって分離された可視光線Vと同じ方向に進行させることができる。これにより、例えば、後段の光学系の設計が容易になる。
【0066】
(5)光源装置100によれば、蛍光体50が、紫外光Uを、緑色光または赤色光に変換することができる。一般的に、超高圧水銀ランプが射出する放電光は、青白色である。したがって、光源装置100によれば、蛍光体50によって、緑色成分または赤色成分を補うことにより、色成分のバランスがとれた光を射出することができる。特に、光源装置100をプロジェクターの光源として用いた場合、蛍光体50によって緑色成分を補うことにより、効率よく明るい画像を得ることができる。これは、緑色光の視感度が高いためである。
【0067】
(6)光源装置100によれば、蛍光体50は円盤状であり、電動モーター66は蛍光体を回転させている。紫外光Uにより励起され可視光線Vdを発する蛍光体50は照射される紫外光Uの強度や使用される環境の温度等により性能が劣化する。円盤状の蛍光体50を回転させることで蛍光体50に紫外光Uがあたる場所を分散することができる。従って、蛍光体50の劣化を低減することができる為、効率良く紫外光Uを可視光線Vdに変換することができる。
【0068】
(7)光源装置100によれば、円盤状の蛍光体50の回転に電動モーター66を用いることで円盤状の蛍光体50を回転させることができる。そして、始動、停止を容易に制御することができる。
【0069】
2. (第2実施形態)
次に、第2実施形態にかかるプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図3は、第2実施形態にかかるプロジェクターの構成を示す模式図である。尚、図3では、便宜上、第1ダイクロイックミラー30、第2ダイクロイックミラー60、第2回転放物面鏡40、及びプロジェクター1000を構成する筐体の図示は省略している。
【0070】
プロジェクター1000は、スクリーン(図示しない)へ光を投写し、スクリーンで反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクターである。
【0071】
図3に示すように、プロジェクター1000は光源装置100と、平行化レンズ102と、照明光学系110と、色分離光学系120と、3つの光変調装置130R、130G、130Bと、クロスダイクロイックプリズム140と、投射装置としての投写レンズ150とを有している。
【0072】
プロジェクター1000は、本発明にかかる光源装置(例えば、光源装置100)を有する。光源装置100は、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光を含む光を射出する。光源装置100からの光は、平行化レンズ102を通過して照明光学系110に入射する。この平行化レンズ102は、光源装置100からの光を、平行化する。平行化レンズ102は、例えば、凹レンズである。光源装置100から射出される光が平行化されているときには必ずしも必要ではない。
【0073】
照明光学系110は、光源装置100からの光の照度を光変調装置130R,130G,130Bにおいて均一化する。また、照明光学系110は、光源装置100からの光の偏光方向を一方向に揃える。この理由は、光源装置100からの光を光変調装置130R,130G,130Bで有効に利用するためである。
【0074】
照明光学系110は、第1インテグレータレンズ112と、第2インテグレータレンズ114と、偏光変換素子116と、重畳レンズ118と、を有している。
【0075】
第1インテグレータレンズ112及び第2インテグレータレンズ114は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレータレンズ112は、平行化レンズ102からの光束を複数に分割する。第1インテグレータレンズ112の各レンズ素子は、平行化レンズ102からの光束を第2インテグレータレンズ114のレンズ素子近傍で集光させる。第2インテグレータレンズ114のレンズ素子は、第1インテグレータレンズ112のレンズ素子の像を光変調装置上に形成する。
【0076】
2つのインテグレータレンズ112,114を経た光は、偏光変換素子116で特定の振動方向の直線偏光に変換される。重畳レンズ118は、第1インテグレータレンズ112の各レンズ素子の像を光変調装置上で重畳させる。第1インテグレータレンズ112、第2インテグレータレンズ114、及び重畳レンズ118は、光源装置100からの光の強度分布を光変調装置上で均一化させる。重畳レンズ118からの光は、色分離光学系120(ダイクロイックミラー121)に入射する。
【0077】
色分離光学系120は、入射光を、赤光(R光)、緑光(G光)、青光(B光)の3つの色光に分離する。色分離光学系120は、ダイクロイックミラー121,124と、反射ミラー122,126,128と、フィールドレンズ123R,123G,123Bと、リレーレンズ125,127と、を有している。
【0078】
ダイクロイックミラー121は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。ダイクロイックミラー121へ入射したR光は、ダイクロイックミラー121及び反射ミラー122における反射により光路が折り曲げられ、R光用フィールドレンズ123Rへ入射する。R光用フィールドレンズ123Rは、反射ミラー122からのR光を平行化し、R光用光変調装置130Rへ入射させる。
【0079】
ダイクロイックミラー121を透過したG光及びB光は、ダイクロイックミラー124へ入射する。ダイクロイックミラー124は、G光を反射し、B光を透過させる。ダイクロイックミラー124へ入射したG光は、ダイクロイックミラー124での反射により光路が折り曲げられ、G光用フィールドレンズ123Gへ入射する。G光用フィールドレンズ123Gは、ダイクロイックミラー124からのG光を平行化し、G光用光変調装置130Gへ入射させる。
【0080】
ダイクロイックミラー124を透過したB光は、リレーレンズ125を透過した後、反射ミラー126での反射により光路が折り曲げられる。反射ミラー126からのB光は、さらにリレーレンズ127を透過した後、反射ミラー128での反射により光路が折り曲げられ、B光用フィールドレンズ123Bへ入射する。R光の光路及びG光の光路よりもB光の光路が長いことから、光変調装置における照明倍率を他の色光と等しくするために、B光の光路には、リレーレンズ125,127を用いるリレー光学系が採用されている。
【0081】
R光用光変調装置130Rは、R光を画像情報に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。R光用光変調装置130Rに設けられた液晶パネルは、2つの透明基板の間に、光を画像情報に応じて変調するための液晶層を封入している。R光用光変調装置130Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム140へ入射する。
【0082】
G光用光変調装置130Gは、G光を画像情報に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。G光用光変調装置130Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム140のうちR光が入射する面とは異なる面へ入射する。
【0083】
B光用光変調装置130Bは、B光を画像情報に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。B光用光変調装置130Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム140のうちR光が入射する面、G光が入射する面とは異なる面へ入射する。
【0084】
クロスダイクロイックプリズム140は、互いに略直交する2つのダイクロイック膜142,144を有する。第1ダイクロイック膜142は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜144は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム140は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光及びB光を合成し、投写レンズ150の方向へ射出する。投写レンズ150は、クロスダイクロイックプリズム140で合成された光をスクリーンの方向へ投写する。
【0085】
プロジェクター1000によれば、高効率化を図ることができる光源装置100を有するため、高効率化を図ることができる。したがって、プロジェクター1000によれば、低消費電力化を図ることができる。さらに、プロジェクター1000によれば、紫外光による発熱を抑制することができ、廃熱のための冷却機構の簡素化や、騒音の低減を図ることができる。
【0086】
尚、プロジェクター1000は、光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いてもよい。プロジェクター1000は、色光ごとに光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクター1000は、1つの光変調装置により2つまたは3つ以上の色光を変調する構成としてもよい。プロジェクター1000は、光変調装置を用いる場合に限られない。プロジェクター1000は、画像情報を持たせたスライドを用いるスライドプロジェクターであってもよい。
【0087】
尚、ここでは、本発明にかかる光源装置をプロジェクターの光源として用いた例について説明したが、本発明にかかる光源装置の用途はこれに限定されない。本発明にかかる光源装置は、例えば、照明器具の光源、半導体露光装置の光源、光学測定機器の光源等として用いられてもよい。
【0088】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
【0089】
(変形例1)
実施形態1では、電動モーター66を用いて蛍光体50を回転させたが他の方法を用いて蛍光体50を回転させても良い。例えば、蛍光体50の中心を通る軸に羽根車を設置する。そして、圧縮空気を噴出するノズルを設置し、ノズルから羽根車に向けて圧縮空気を噴出させる。これにより蛍光体50の回転を圧縮空気により駆動させることができる。圧縮空気を用いることで円盤状の蛍光体50の回転力を与えると共に蛍光体50を圧縮空気にて冷却することが可能になる。従って、蛍光体50の冷却に必要な構造を簡素化することができる。
【0090】
(変形例2)
実施形態1では、蛍光体50の中心に電動モーター66の回転軸66aを接続した。円盤状の蛍光体50の回転軸を偏芯軸としても良い。円盤状の蛍光体50の回転軸に偏芯軸を用いることで円盤状の蛍光体50に紫外光Uが照射される範囲を線状から帯状に広げることが可能になる。従って、蛍光体が劣化し難くすることができる。
【0091】
(変形例3)
実施形態1では、蛍光体50は単なる円盤状であったが、さらに円盤状のベンチ構造としても良い。円盤状の蛍光体50の紫外光Uが当たらない場所に溝を設置したり、フィンを設置することでベンチ構造の円盤(ベンチレーテッドディスク)にすることができる。円盤状の蛍光体50をベンチ構造にすることで熱を放散する為の表面積を拡大し冷却能力を向上させることが可能になる。その結果、蛍光体の劣化を軽減することができる。
【0092】
(変形例4)
実施形態1では、蛍光体50の中心に電動モーター66の回転軸66aを接続した。円盤状の蛍光体50の外周に電動モーター66の回転軸66aを接続しても良い。この方法においても蛍光体50を回転させることができる。そして、紫外光Uや可視光線Vdを遮らないように電動モーター66を配置し易くできる。
【0093】
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
【符号の説明】
【0094】
10…光源としての超高圧水銀ランプ、20…光学系、22…回転楕円鏡、24…平面鏡、26…第1回転放物面鏡、30…光分離部としての第1ダイクロイックミラー、40…第2回転放物面鏡、50…蛍光部としての蛍光体、60…反射鏡としての第2ダイクロイックミラー、66…回転部としての電動モーター、100…光源装置、130B…B光用光変調装置、130G…G光用光変調装置、130R…R光用光変調装置、150…投射装置としての投写レンズ、1000…プロジェクター。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1可視光と紫外光とを含む光を射出する光源と、
前記光を前記第1可視光と前記紫外光とに分離する光分離部と、
前記紫外光を蛍光体に照射して第2可視光に変換する蛍光部と、を有し、
前記蛍光部は前記蛍光体を回転させる回転部を備えることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
請求項1に記載の光源装置において、
前記回転部は電動モーターを有し、
前記蛍光体の回転を前記電動モーターにより駆動させることを特徴とする光源装置。
【請求項3】
請求項1に記載の光源装置において、
前記回転部は圧縮空気を噴出するノズルと前記圧縮空気により回転する羽根車とを備え、
前記蛍光体の回転を前記圧縮空気により駆動させることを特徴とする光源装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の光源装置において、
前記蛍光体の回転軸を偏芯軸とすることを特徴とする光源装置。
【請求項5】
請求項2または4に記載の光源装置において、
前記蛍光体は円盤状のベンチ構造であることを特徴とする光源装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の光源装置において、
前記光分離部は、前記第1可視光を透過させ、紫外光を反射させるダイクロイックミラーであることを特徴とする光源装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の光源装置において、
前記光源から射出された前記光を、前記光分離部に導く光学系をさらに有し、
前記光学系は、
前記光を反射させる回転楕円鏡と、
前記回転楕円鏡と対向し、前記回転楕円鏡の第1焦点と第2焦点との間に配置された平面鏡と、
前記平面鏡で反射された前記光が収束する位置を焦点とする第1回転放物面鏡とを有し、
前記第1焦点は、前記回転楕円鏡と前記平面鏡の間に位置し、
前記第1焦点の位置は前記光源が発光する場所に配置されていることを特徴とする光源装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の光源装置において、
前記光分離部で分離された前記紫外光を、前記蛍光体に導く第2回転放物面鏡をさらに有し、
前記第2回転放物面鏡の軸は、前記光分離部で分離された前記紫外光の進行方向に沿っており、
前記蛍光体は、前記第2回転放物面鏡の焦点となる位置に配置されていることを特徴とする光源装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の光源装置において、
前記蛍光体が発する第2可視光を、前記光分離部で分離された前記第1可視光と同じ方向に向けて反射させる反射鏡をさらに有することを特徴とする光源装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の光源装置において、
前記蛍光体は、前記紫外光によって励起されて緑色光または赤色光を発することを特徴とする光源装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載の光源装置と、
前記光源装置から射出された前記第1可視光及び前記第2可視光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置によって形成された画像を投射する投射装置と、を有することを特徴とするプロジェクター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−203073(P2012−203073A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−65490(P2011−65490)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】