入力システム及び制御方法、プログラム、並びに記憶媒体
【課題】 本発明は、非接触ICタグを利用した入力装置が複数存在する環境であっても、情報処理装置に対して適正にデータを入力することができる入力システムを提供する。
【解決手段】 本入力システムでは、入力装置10側で複数の入力キー12のいずれか1つが押下されると、当該入力キーに対応するタグIDが受信装置15に送信され、受信装置15側で受信したタグIDがキーコード変換テーブル1201に基づいて入力装置IDとキーコードに変換され、変換された入力装置IDとキーコードがパーソナルコンピュータ本体18に転送される。
【解決手段】 本入力システムでは、入力装置10側で複数の入力キー12のいずれか1つが押下されると、当該入力キーに対応するタグIDが受信装置15に送信され、受信装置15側で受信したタグIDがキーコード変換テーブル1201に基づいて入力装置IDとキーコードに変換され、変換された入力装置IDとキーコードがパーソナルコンピュータ本体18に転送される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力システム及び制御方法、プログラム、並びに記憶媒体に関し、特に、RFID(非接触IC)を利用して情報処理装置に入力を行う入力システム及び制御方法、プログラム、並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コードレスタイプのキーボード(入力装置)は存在するが、蓄電池等の電源が必要である。この問題を解決するための技術として、例えば、特許文献1が提案されている。
【0003】
特許文献1では、複数の入力キーに対応して1又は複数のRFIDタグ(非接触ICタグ)を備えるキーパッドと、RFIDに蓄積されたキー情報を読み取る読取機と、読取機からキー情報を得て制御を含む動作を実行するホスト装置とが開示されている。これにより、ワイヤレス型キーパッドにおける電源(充電池等)の搭載を無くし、ユーザ側の手間やコスト負担を軽減し、軽量化・薄型化・コンパクト化を図るものである。
【特許文献1】特開2004−21734号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、非接触ICタグに蓄積されたキー情報が、単一のキーコードに変換されて読取機に送信されていることから、キーパッドが読取機の周辺に複数存在する場合は、入力すべきキーパッドでない他のキーパッドからキー情報を受信してしまうなどの不都合が生じる。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、非接触ICタグを利用した入力装置が複数存在する環境であっても、情報処理装置に対して適正にデータを入力することができる入力システム及び制御方法、プログラム、並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の入力システムは、複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムにおいて、前記入力装置は、前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を前記非接触ICタグに記憶するタグID情報記憶手段と、前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、前記タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを前記受信装置に送信するタグID送信手段とを備え、前記受信装置は、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードと前記タグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶手段と、前記入力装置から送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換する変換手段と、前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項2記載の入力システムは、複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムにおいて、前記受信装置は、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶手段と、前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを送信する前記入力装置から、当該送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコード及び入力装置の固有のIDに変換する変換手段と、前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するために、請求項12記載の入力制御方法は、複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムの入力制御方法において、前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を前記非接触ICタグに記憶するタグID情報記憶工程と、前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、前記タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを前記受信装置に送信するタグID送信工程と、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードと前記タグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶工程と、前記入力装置から送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換する変換工程と、前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を非接触ICタグに記憶し、当該複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを受信装置に送信する入力装置と、入力装置の固有のID毎に入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶し、入力装置から送信されたタグIDを読取手段により読み取って変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換し、変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する受信装置とで構成されるので、非接触ICタグを利用した入力装置が複数存在する環境であっても、情報処理装置に対して適正にデータを入力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【0012】
図1において、本入力システムは、いわゆるキーボードである入力装置10と、該入力装置10にRFID(Radio Frequency Identification)により接続された受信装置15と、パーソナルコンピュータ本体18とで構成されている。
【0013】
入力装置10は、その外面に当該入力装置10を受信装置15に登録するための設定キー11と、文字や数字、記号等を入力するための複数の入力キー12とが配置されている。受信装置15は、その外面に後述するキー設定モード切り替え用のキー設定スイッチ16が配置されている。
【0014】
入力装置10と受信装置15の間は、受信装置15から入力装置10に対して電波で電力を供給するための電力供給用電波13と、設定キー11や入力キー12が押下されることにより受信装置15に対して無線で送信される電波14とが行き交っている。
【0015】
パーソナルコンピュータ本体18は、不図示のディスプレイ装置を備える情報処理装置である。パーソナルコンピュータ本体18と受信装置15の間は、接続ケーブル17により接続されている。
【0016】
図2は、図1の入力システムを構成する装置の概略内部構成を示すブロック図である。
【0017】
図2において、入力装置10は、設定キー11に接続された設定キー用RFIDタグ21(非接触ICタグ)と、複数の入力キー12にそれぞれ接続された複数の入力キー用RFIDタグ22(非接触ICタグ)とを備える。
【0018】
受信装置15は、キー設定スイッチ16と、入力装置10から送信される電波14を受信すると共に、設定キー用RFIDタグ21や入力キー用RFIDタグ22に電力を供給するための無線アンテナ26と、無線アンテナ26を介して受信した電波14から取り出されたタグIDやキー設定情報等を一時記憶する主記憶装置27と、受信したタグIDをキーコード等に変換するための変換テーブル情報等を格納する不揮発性メモリ28と、入力装置10との無線通信を制御する無線通信制御部29と、パーソナルコンピュータ本体18とのデータ通信を制御するI/F変換部31と、これら各部を制御するCPU30とを備える。
【0019】
図3は、図2の入力装置10に内蔵されたRFIDタグの内部構成の概略を示すブロック図であり、(a)は設定キー用RFIDタグ21、(b)は入力キー用RFIDタグ22を示す。
【0020】
図3(a)において、設定キー用RFIDタグ21は、アンテナ36aと、電源スイッチ36bと、電源部36cと、IC部36eと、不揮発性メモリ36fとを備える。
【0021】
アンテナ36aは、受信装置15から電力の供給を受けている。電源スイッチ36bは、設定キー11に連動しており、当該設定キー11が押下される度にそれぞれオン状態/オフ状態を維持する。IC部36eは、設定キー11が押下、すなわち電源スイッチ36bがオン状態に遷移することにより、不揮発性メモリ36fに保持されているキー設定用データ36dを取得して電源部36cに送信する。キー設定用データ36dは、入力装置10に対して予め設定された固有のキー設定用情報であって、入力装置10と各入力キー12(入力キー用RFIDタグ22)を受信装置15に登録するためのものである。キー設定用データ36dは、電源部36cからアンテナ36aを介して受信装置15に送信される。
【0022】
図3(b)において、入力キー用RFIDタグ22は、アンテナ37aと、電源スイッチ37bと、電源部37cと、IC部37eとを備える。
【0023】
アンテナ37aは、受信装置15から電力の供給を受けている。電源スイッチ37bは、入力キー12に連動しており、当該入力キー12の押下によりオン/オフを繰り返す。IC部37eは、入力キー12が押下、すなわち電源スイッチ37bがオンされることにより電源部37cにタグID37dを送信する。タグID37dは、電源部37cからアンテナ37aを介して受信装置15に送信される。
【0024】
図4は、図1の受信装置15の内部構成を示すブロック図である。
【0025】
図4において、受信装置15は、中央演算処理装置(CPU)401と、ROM402と、RAM403と、不揮発性メモリ404と、無線通信制御部405と、データ解析部406と、I/F変換部407と、システムバス408とを備える。
【0026】
CPU401及びデータ解析部406は図2のCPU30に相当し、ROM402及びRAM403は図2の主記憶部27に相当する。ROM402には、後述するプログラムが格納されており、該プログラムがCPU401により読み出されて実行される。
【0027】
また、不揮発性メモリ404は図2の不揮発性メモリ28に相当し、無線通信制御部405は図2の無線通信制御部29に相当し、I/F変換部407は図2のI/F変換部31に相当する。
【0028】
図5は、図1の入力装置10と受信装置15との間で実行されるキーボード登録処理を示すフローチャートである。本処理は、CPU401によりROM402から読み出されたプログラムに基づいて実行されるものである。
【0029】
図5において、まず、入力装置10上の設定キー11に接続された設定キー用RFIDタグ21は、受信装置15からの電波13の供給を待つ(ステップS801)。
【0030】
次に、受信装置15のキー設定スイッチ16がオンされて、キー設定モードへの切り替えが行われると(ステップS802)、受信装置15から入力装置10に電波13を送信する(ステップS803)。
【0031】
次に、設定キー用RFIDタグ21は、送信された電波13をアンテナ36aで受信し(ステップS804)、電源部36cで電圧に変換して発電を行う(ステップS805)。
【0032】
次に、ステップS806において、設定キー11(電源スイッチ36b)がオフ状態であるときは、ステップS801に戻り、再び電波13の待ち状態となる。一方、設定キー11がオン状態であるときは、ステップS807に進み、電源部36cからIC部36eに電力を供給し、IC部36eを起動する(ステップS807)。
【0033】
次に、ステップS808に進み、IC部36eが不揮発性メモリ36fからキー設定用データを取得する。図6(a)及び図6(b)にキー設定用データの一例を示す。
【0034】
図6(a)において、キー設定用データ501は、上記キー設定用データ36dと同じものであり、入力装置の固有のIDである入力装置ID501aと、複数の入力キー12にそれぞれ設定されたキーコード501bと、当該キーコードに対応するタグID501cと、設定開始/終了コードとで構成されている。例えば、入力キー「A」には「0x41」というキーコードが設定され、当該キーコードにはタグID「0x00・・・001」が対応する。
【0035】
キー設定用データ501は上述したように各入力装置に対して設定されている固有のデータであり、例えば図6(b)に示すキー設定用データ601のように、異なる入力装置には異なるキー設定用データが保持されている。これにより、複数の入力装置10が受信装置15に接続されていても、それらを容易に識別することが可能となる。
【0036】
次に、ステップS809において、ステップS808で取得したキー設定用データ501をアンテナ36aから受信装置15に送信する。
【0037】
次に、受信装置15は、アンテナ36aから送信されたキー設定用データ501を無線アンテナ26で受信し(ステップS810)、受信したデータがキー設定用データか否かを判別する(ステップS811)。この結果、キー設定用データでないときは、ステップS803に戻り、再び電波13を送信する。一方、キー設定用データであるときは、ステップS812へ移行する。
【0038】
ステップS812では、受信したキー設定用データ501に基づいて、入力装置ID毎にタグIDとキーコードとが対応付けされたキーコード変換テーブルを作成する。図7にステップS812で作成されたキーコード変換テーブルの一例を示す。
【0039】
図7において、キーコード変換テーブル1201には、入力装置IDを格納する入力装置ID欄1201aと、キーコードを格納するキーコード欄1201bと、タグIDを格納するタグID欄1201cとを備える。図示では、入力装置10が4台接続された場合に作成されるキーコード変換テーブルを表している。
【0040】
次に、受信装置15は、作成したキーコード変換テーブル1201を不揮発性メモリ28に格納すると共に、接続ケーブル17を介してパーソナルコンピュータ本体18に送信する(ステップS813)。受信装置15のキー設定スイッチ16がオフされると(ステップS814)、本処理を終了する。
【0041】
次に、図1の入力システムにおいて、入力装置10上の入力キー12の押下によりキー入力されたときの動作について説明する。
【0042】
図8は、入力装置10と受信装置15との間で実行されるキー入力処理を示すフローチャートである。本処理は、CPU401によりROM402から読み出されたプログラムに基づいて実行されるものである。
【0043】
図8において、まず、入力装置10上の各入力キー12に接続された入力キー用RFIDタグ22は、受信装置15からの電波13の供給を待つ(ステップS701)。
【0044】
次に、受信装置15が電波13を送信すると(ステップS702)、入力キー用RFIDタグ22が電波13をアンテナ37aで受信し(ステップS703)、電源部37cで電圧に変換して発電を行う(ステップS704)。
【0045】
次に、ステップS705において、複数の入力キー12のそれぞれにおいて、キーが押下されたか否か、すなわち電源スイッチ37bのオン/オフ状態がオフ状態であるときは、ステップS701に戻り、再び電波13の待ち状態となる。電源スイッチ37bがオンしないと、電源部37cからIC部37eに電力が供給されないので、IC部37eに保持されている固有のタグIDを送信することができない。そのため、受信装置15は、タグIDを受信できず、これにより、入力キー12が押下されていないことを判断することができる。
【0046】
一方、複数の入力キー12のそれぞれにおいて、キーがオン状態であるときは、IC部37eに電力を供給し、IC部37eを起動する(ステップS706)。次に、ステップS707において、IC部37eがタグIDを、アンテナ37aを介して受信装置15に送信し、ステップS701に戻り、受信装置15からの電波13の供給を待つ。
【0047】
次に、受信装置15は、アンテナ37aから送信されたタグIDを無線アンテナ26で受信し(ステップS708)、受信したタグIDをキーコード変換テーブル1201に基づいて入力装置IDとキーコードに変換する(ステップS709)。
【0048】
次に、ステップS710において、受信装置15は、入力装置IDとキーコードを接続ケーブル17を介してパーソナルコンピュータ本体18に転送し、次のキーの状態を取得するためにステップS702に戻り、再度電波13を送信する。
【0049】
上記処理を繰り返し行うことにより、入力装置IDとキーの状態をリアルタイムでパーソナルコンピュータ本体18に転送することができる。
【0050】
次に、図1の入力システムにおいて、新たな入力装置10をパーソナルコンピュータ本体18に登録するためのキーボード初期設定動作について図9〜図17を参照して説明する。
【0051】
図9、図10、及び図11は、図1の入力システムにおけるキーボード初期設定処理を示すフローチャートである。これらの処理は、パーソナルコンピュータ本体18内の不図示のCPUによりROM又はハードディスク、CD−ROM等の記憶媒体から読み出されたプログラムに基づいて実行されるものである。
【0052】
図9は、図1の入力システムにおけるキーボード登録処理を示すフローチャートである。同図でステップS1705〜S1710の詳細処理は、図5のステップS801〜S814に相当するものである。
【0053】
図9において、まず、ステップS1701では、ユーザがパーソナルコンピュータ本体18にインストールされているキーボード設定用ソフトウェアを起動する。
【0054】
次に、ステップS1702において、キーボード設定用ソフトウェアの起動が完了すると、パーソナルコンピュータ本体18に接続された不図示のディスプレイ装置に図12(a)に示すキーボード設定メニュー画面1401を表示する。キーボード設定メニュー画面1401上では、キーボード登録1401a、キーボードの有効/無効設定1401b、キーボードと表示画面の割付1401c、設定終了1401dの4つのメニューの中から1つを選択することができる。
【0055】
次に、ステップS1703において、キーボード設定メニュー画面1401上でキーボード登録1401aが選択されたか否かを判別し、キーボード登録1401aが選択された後にOKボタン1410が押下されると、ステップS1704へ進む。
【0056】
ステップS1704において、ディスプレイ装置の表示画面を図12(b)に示すキーボード登録画面1402に切り替え、「受信装置のキー設定スイッチをオン状態にする」と「キーボードの設定キーの押下」をユーザに要求する表示を行った後、キー設定スイッチ16のオンによる受信装置15からの入力装置IDの受信待ち状態となる。
【0057】
次に、受信装置15は、キー設定スイッチ16がユーザによってオンされると、電波13を送信して入力装置10からのキー設定用データ501の待ち状態となる(ステップS1705)。
【0058】
一方、入力装置10は、ユーザにより設定キー11が押下されると(ステップS1706)、キー設定用データ501を受信装置15に送信する(ステップS1707)。
【0059】
次に、受信装置15は、入力装置10からキー設定用データ501を受信すると(ステップS1708)、キー設定用データ501に基づいてキーコード変換テーブルを作成すると共に、キー設定用データ501から入力装置IDを取得し(ステップS1709)、ステップS1709で取得した入力装置IDを、接続ケーブル17を介してパーソナルコンピュータ本体18へ送信する(ステップS1710)。なお、ステップS1710では、図5のステップS813と同様に、作成されたキーコード変換テーブルと共に入力装置IDがパーソナルコンピュータ本体18に送信される。
【0060】
次に、パーソナルコンピュータ本体18は、受信装置15から入力装置IDを受信すると(ステップS1711)、ディスプレイ装置の表示を図12(c)に示すキーボード名入力画面1403に切り替える(ステップS1712)。
【0061】
次に、ステップS1713において、キーボード名入力画面1403上でキーボード名が入力された後、OKボタン1411が押下されたか否かを判別し、OKボタン1411が押下されたときは、ステップS1714へ進む。
【0062】
ステップS1714において、ステップS1711で受信した入力装置IDとステップS1713で入力されたキーボード名に基づいて、図15に示すキーボード設定テーブル2001を作成する。キーボード設定テーブル2001は、入力装置IDが格納される入力装置ID欄2001aと、キーボード名が格納される入力装置名欄2001bと、入力装置から入力された文字や数字等の表示位置名や表示エリア等を示す表示位置IDが格納される表示位置ID欄2001cと、入力装置の動作の有効/無効状態が格納されるキーボードの有効/無効欄2001dとを備える。表示位置ID2001cとキーボードの有効/無効欄2001dには、デフォルト値として、「0x000n(n:自然数)」と「有効」が格納される。
【0063】
次に、ステップS1715において、ステップS1714で作成したキーボード設定テーブル2001をパーソナルコンピュータ本体18内の不図示のハードディスクへ保存する。その後、ステップS1702に戻り、再びディスプレイ装置にキーボード設定メニュー画面1401を表示する。
【0064】
図10は、図1のパーソナルコンピュータ本体18により実行されるキーボード有効/無効設定処理を示すフローチャートである。
【0065】
図10において、パーソナルコンピュータ本体18は、上記キーボード設定用ソフトウェアが起動している状態にあり、パーソナルコンピュータ本体18に接続されたディスプレイ装置にキーボード設定メニュー画面1401が表示されている(ステップS1801)。
【0066】
次に、ステップS1802では、キーボード設定メニュー画面1401上でキーボード有効/無効設定1401bが選択されたか否かを判別し、キーボード有効/無効設定1401bが選択された後にOKボタン1410が押下されると、ステップS1803へ進む。
【0067】
ステップS1803において、キーボード設定テーブル2001から、登録されている全てのキーボード名を取得する。次に、ステップS1804において、ステップS1803にて取得したキーボード名の情報に基づいて、図13に示すキーボード有効/無効設定画面1404を表示する。
【0068】
ステップS1805において、キーボード有効/無効設定画面1404上で動作を有効にするキーボード名がチェックされるか、または無効にするキーボード名のチェックが外された後に、キーボード有効/無効設定が終了したか否かをOKボタン1404aの押下により判別する。このとき、Cancelボタン1404bが押下されたときは、本画面での設定を無効とし、ディスプレイ表示をキーボード設定メニュー画面1401に切り替えた後、ステップS1801に戻る。
【0069】
次に、ステップS1806において、ステップS1805で設定されたキーボードの有効/無効設定に基づいてキーボード設定テーブル2001を更新する。例えば、キーボードの有効/無効欄2001dに格納されていた「有効」が「無効」に、又は「無効」が「有効」に変更される。
【0070】
ステップS1807において、ステップS1806で更新したキーボード設定テーブル2001をパーソナルコンピュータ本体18内の不図示のハードディスクに保存する。保存が終了すると、ディスプレイ表示をキーボード設定メニュー画面1401に切り替えた後、ステップS1801に戻る。
【0071】
図11は、図1のパーソナルコンピュータ本体18により実行されるキーボードと表示画面の割付処理を示すフローチャートである。
【0072】
図11において、パーソナルコンピュータ本体18は、キーボード設定用ソフトウェアが起動している状態にあり、パーソナルコンピュータ本体18に接続されたディスプレイ装置にキーボード設定メニュー画面1401が表示されている(ステップS1901)。
【0073】
次に、ステップS1902では、キーボード設定メニュー画面1401上でキーボードと表示画面の割付1401cが選択されたか否かを判別し、キーボードと表示画面の割付1401cが選択された後にOKボタン1410が押下されると、ステップS1903へ進む。ステップS1903において、キーボード設定テーブル2001から、登録されて有効となっている全てのキーボード名と表示位置IDを取得する。
【0074】
次に、ステップS1904において、ステップS1903で取得した表示位置IDから、図16に示す表示位置テーブル2101を参照し、表示位置名を取得する。表示位置テーブル2101は、表示位置IDが格納された表示位置ID欄2101aと、表示位置名(リスト表示用)が格納された表示位置名欄2101bと、表示エリアが格納された表示エリア2101cと、現在のカーソル位置が格納された現在のカーソル位置欄2101dとを備える。
【0075】
ステップS1905において、ステップS1903で取得したキーボード名と、当該キーボード名に対応する、ステップS1904で取得した表示位置名の情報から、図14(a)に示すキーボードと表示画面の割付画面1405を表示する。
【0076】
ステップS1906において、キーボードと表示画面の割付画面1405上で、各入力装置(ここでは、Instructor、Student1、Student2、Student3)から入力された文字等の表示位置を選択する。画面上のドロップダウンリストがクリックされると、図14(b)に示す表示位置リスト1406を表示して、この中から選択させる。表示位置リスト1406は、表示位置テーブル2101から全ての表示位置名を取得して作成されたものである。表示位置リスト1406上で表示位置が変更されると、該当する入力装置のキーボード設定テーブル2001の表示位置IDが更新される。なお、この時点では、更新されたキーボード設定テーブル2001をハードディスクに保存しない。
【0077】
ステップS1907において、選択が終了したか否かをOKボタン1405aの押下により判別し、ステップS1908へ進む。ここで、Cancelボタン1405bが押下されたときは、本画面での設定を無効(更新した入力装置テーブル2001の表示位置IDを元に戻す)とし、ディスプレイ表示をキーボード設定メニュー画面1401に切り替えた後、ステップS1901に戻る。
【0078】
次に、ステップS1908において、ステップS1906で更新したキーボード設定テーブル2001の表示位置IDを更新し、パーソナルコンピュータ本体18内のハードディスクに保存する。保存が終了すると、ディスプレイ表示をキーボード設定メニュー画面1401に切り替えた後、ステップS1901に戻る。なお、キーボード設定メニュー画面1401において、設定終了1401dが選択された後、OKボタン1410が押下されると、キーボード設定処理を終了する。
【0079】
上記キーボード初期設定動作が終了すると、図17に示す入力表示画面2201をディスプレイ装置に表示する。
【0080】
上記第1の実施の形態によれば、入力装置10側で複数の入力キー12のいずれか1つが押下されると、当該入力キーに対応するタグIDが受信装置15に送信され、受信装置15側で受信したタグIDがキーコード変換テーブル1201に基づいて入力装置IDとキーコードに変換され、変換された入力装置IDとキーコードがパーソナルコンピュータ本体18に転送されるので、非接触ICタグを利用した入力装置が複数存在する環境であっても、パーソナルコンピュータ本体18に対して適正にデータを入力することができる。
【0081】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態として、複数の入力装置から1台のPCにデータを送信する動作について説明する。
【0082】
図18は、本発明の第2の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示す図である。
【0083】
図18において、本入力システムは、複数のキーボードである入力装置1 2304,入力装置2 2305と、該入力装置1 2304,入力装置2 2305にRFIDにより接続された受信装置2303と、パーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」という。)2301とで構成されている。PC2301は、ディスプレイ装置2302を備える。
【0084】
入力装置1 2304及び入力装置2 2305は、それぞれ上記第1の実施の形態における入力装置10と同じ構成を有し、入力装置1 2304は入力装置IDとして“0xFFF111111”を保持し、入力装置2 2305は入力装置IDとして“0xFFF222222”を保持する。受信装置2303も同様に、上述した受信装置15と同じ構成を有する。
【0085】
PC2301は、上記ホストコンピュータ本体18と同じ構成を有し、PC2301では、入力装置1 2304及び入力装置2 2305が有効になっている。
【0086】
次に、図18の入力システムにおいて、入力装置1 2304及び入力装置2 2305上でそれぞれ入力キー12の押下によりキー入力されたときの処理について図19〜図24を参照して説明する。
【0087】
図22は、図18の入力システムにおけるキー入力処理を示すフローチャートである。なお、本処理の前には、タグIDとキーコードを対応付けするためのキーボード設定処理(図5のステップS801〜S814)を受信装置2303で実行した後、PC2301のキーボード初期設定処理(図9のステップS1701〜S1715、図10のステップS1801〜S1807、図11のステップS1901〜S1908)を実施しているものとする。その結果、受信装置2303内の不揮発メモリ28には、図19に示すキーコード変換テーブル2601が格納され、PC2301内のハードディスクには、図20に示すキーボード設定テーブル2701及び表示位置テーブル2801が格納される。
【0088】
図22において、入力装置1 2304では、キー入力により“HELL”と順番に入力されると、“HELL”のタグID‘H’(“0x00000012”),‘E’(“0x00000003”),‘L’(“0x00000020”),‘L’(“0x00000020”)を順番に受信装置2303に送信する(ステップS2501)。
【0089】
受信装置2303は、入力装置1 2304から送信された“HELL”のタグIDを受信する(ステップS2502)。
【0090】
次に、ステップS2503において、ステップS2502で受信した“HELL”のタグIDをキーワードにしてキーコード変換テーブル2601を参照し、入力装置IDとキーコードに変換したデータ‘H’(“0xFFF111111”,“0x48”),‘E’(“0xFFF111111”,“0x45”),‘L’(“0xFFF111111”,“0x4C”),‘L’(“0xFFF111111”,“0x4C”)を順番にPC2301に転送する。
【0091】
PC2301は、ステップS2503で送信された入力装置IDとキーコードを受信する(ステップS2504)。
【0092】
次に、ステップS2505において、ステップS2504で受信した入力装置ID(“0xFFF111111”)とキーボード設定テーブル2701に登録されている入力装置ID(“0xFFF111111”又は“0xFFF222222”)とを比較し、一致しているときは、登録されている入力装置と認識する。更に、キーボード設定テーブル2701に登録されているキーボードの有効/無効設定を参照し、有効となっているときは、対応する入力装置と判断する。
【0093】
次に、ステップS2506において、ステップS2504で受信した入力装置ID(“0xFFF111111”)をキーワードにして、キーボード設定テーブル2701から表示位置IDを取得する。この表示位置IDに対応する表示エリアと現在のカーソル位置を表示位置テーブル2801から取得し、図24に示すキー入力データ画面2401の表示エリア2402にステップS2504で受信したキーコード‘H’(“0x48”),‘E’(“0x45”),‘L’(“0x4C”),‘L’(“0x4C”)をディスプレイ装置2302に表示する。その後、表示位置テーブル2801の現在のカーソル位置を更新する。
【0094】
一方、入力装置2 2305では、キー入力により“H”が入力されると、“H”のタグID‘H’(“0x00000250”)を受信装置2303に送信する(ステップS2507)。
【0095】
受信装置2303は、入力装置2 2305から“H”タグID(“0x00000250”)を受信する(ステップS2508)。
【0096】
次に、ステップS2509において、ステップS2508で受信した“H”のタグID(“0x00000250”)をキーワードにしてキーコード変換テーブル2601を参照し、入力装置IDとキーコードに変換したデータ‘H’(“0xFFF222222”,“0x48”)をPC2301に転送する。
【0097】
PC2301は、ステップS2509で送信された入力装置IDとキーコードを受信する(ステップS2510)。
【0098】
次に、ステップS2511において、ステップS2510で受信した入力装置ID(“0xFFF222222”)とキーボード設定テーブル2701に登録されている入力装置ID(“0xFFF111111”又は“0xFFF222222”)とを比較し、一致しているときは、登録されている入力装置と認識する。更に、キーボード設定テーブル2701に登録されているキーボードの有効/無効設定を参照し、有効となっているときは、対応する入力装置と判断する。
【0099】
次に、ステップS2512において、ステップS2510で受信した入力装置ID(“0xFFF222222”)をキーワードにして、キーボード設定テーブル2701から表示位置IDを取得する。この表示位置IDに対応する表示エリアと現在のカーソル位置を表示位置テーブル2801から取得し、図24に示すキー入力データ画面2401の表示エリア2403にステップS2510で受信したキーコード‘H’(“0x48”)をディスプレイ装置2302に表示する。その後、表示位置テーブル2801の現在のカーソル位置を更新する。
【0100】
入力装置1 2304では、ステップS2501につづいて、キー入力により“O”が入力されると、“O”のタグID‘O’(“0x00000031”)を受信装置2303に送信する(ステップS2513)。
【0101】
受信装置2303は、入力装置1 2304から“O”のタグID(“0x00000031”)を受信する(ステップS2514)。
【0102】
次に、ステップS2515において、ステップS2514で受信した“O”のタグID(“0x00000031”)をキーワードにしてキーコード変換テーブル2601を参照し、入力装置IDとキーコードに変換したデータ‘O’(“0xFFF111111”,“0x4F”)をPC2301に転送する。
【0103】
PC2301は、ステップS2515で送信された入力装置IDとキーコードを受信する(ステップS2516)。
【0104】
次に、ステップS2517において、ステップS2516で受信した入力装置ID(“0xFFF111111”)とキーボード設定テーブル2701に登録されている入力装置ID(“0xFFF111111”又は“0xFFF222222”)とを比較し、一致しているときは、登録されている入力装置と認識する。更に、キーボード設定テーブル2701に登録されているキーボードの有効/無効設定を参照し、有効となっているときは、対応する入力装置と判断する。
【0105】
次に、ステップS2518において、ステップS2516で受信した入力装置ID(“0xFFF111111”)をキーワードにして、キーボード設定テーブル2701から表示位置IDを取得する。この表示位置IDに対応する表示エリアと現在のカーソル位置を表示位置テーブル2801から取得し、図24に示すキー入力データ画面2401の表示エリア2402にステップS2516で受信したキーコード‘O’(“0x4F”)をディスプレイ装置2302に表示する。その後、表示位置テーブル2801の現在のカーソル位置を更新する。
【0106】
入力装置2 2305では、上記ステップS2507につづいて、キー入力により“ELLO”が順番に入力されると、“ELLO”のタグID‘E’(“0x00001003”),‘L’(“0x00001550”),‘L’(“0x00001550”),‘O’(“0x00002250”)を受信装置2303に順番に送信する(ステップS2519)。
【0107】
受信装置2303は、入力装置2 2305から“ELLO”のタグIDを受信する(ステップS2520)。
【0108】
次に、ステップS2521において、ステップS2520で受信した“ELLO”のタグIDをキーワードにしてキーコード変換テーブル2601を参照し、入力装置IDとキーコードに変換したデータ‘E’(“0xFFF222222”,“0x45”),‘L’(“0xFFF222222”,“0x4C”),‘L’(“0xFFF222222”,“0x4C”),‘O’(“0xFFF222222”,“0x4F”)を順番にPC2301に転送する。
【0109】
PC2301は、ステップS2521で送信された入力装置IDとキーコードを受信する(ステップS2522)。
【0110】
次に、ステップS2523において、ステップS2522で受信した入力装置ID(“0xFFF222222”)とキーボード設定テーブル2701に登録されている入力装置ID(“0xFFF111111”又は“0xFFF222222”)とを比較し、一致しているときは、登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2701に登録されているキーボードの有効/無効設定を参照し、有効となっているときは、対応する入力装置と判断する。
【0111】
次に、ステップS2524において、ステップS2522で受信した入力装置ID(“0xFFF222222”)をキーワードにして、キーボード設定テーブル2701から表示位置IDを取得する。この表示位置IDに対応する表示エリアと現在のカーソル位置を表示位置テーブル2801から取得し、図24に示すキー入力データ画面2401の表示エリア2403にステップS2522で受信したキーコード‘E’(“0x45”),‘L’(“0x4C”),‘L’(“0x4C”),‘O’(“0x4F”)をディスプレイ装置2302に表示する。その後、表示位置テーブル2801の現在のカーソル位置を更新する。図23に各入力装置からのタグIDに応じてPC2301に送信するデータの一例を示す。
【0112】
上記第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態による効果に加えて、複数の入力装置から1台又は複数のPCに対して適切にデータ入力を行うことができる。
【0113】
また、複数の入力装置からのデータ入力に際し、一方の入力装置から連続してデータ入力があったときは、該入力装置から順に受信したデータをキーコード変換テーブルにより順にキーコードに変換し、その最中であっても他方の入力装置からデータを受信したときはリアルタイムにキーコードに変換するので、複数の入力装置が接続された環境であってもデータ入力を待たせることなく効率よく行うことができる。
【0114】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態として、複数の入力装置から複数のPCにデータを送信する動作について説明する。
【0115】
図25は、本発明の第3の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示す図である。
【0116】
図25において、本入力システムは、1台のInstructor用PC1303及び3台のStudent用PC1306,1309,1312と、これらに接続された受信装置1302,1305,1308,1311と、Instructor用入力装置1301,Student1用入力装置1304,Student2用入力装置1307,Student3用1310とから成り、これらは上記図2における入力装置10、受信装置15、及びパーソナルコンピュータ本体18と同様の構成を有するものである。
【0117】
Instructor用PC1303は、全入力装置1301,1304,1307,1310からの入力に対して有効になっている。Student用PC1306,1309,1312は、自身の入力装置とInstructor用入力装置1301からの入力に対してのみ有効になっている。入力装置を有効にする設定については、上述したキーコードとタグIDの対応付け処理(ステップS801〜S814)を各受信装置間で実行した後、各PCの初期設定動作(ステップS1701〜S1715、ステップS1801〜S1807、ステップS1901〜S1908)を実施する。
【0118】
図26は、図25のInstructor用入力装置1301からキー入力されたときの処理を示すフローチャートである。
【0119】
図26において、まず、Instructor用入力装置1301では、キー入力により“HELLO…”と順番に入力されると、対応するキーのタグIDを送信する(ステップS1501)。
【0120】
タグID受信待ち状態のInstructor用受信装置1302は、Instructor用入力装置1301から“HELLO…”のタグIDを受信する(ステップS1502)。
【0121】
次に、ステップS1503において、キーコード変換テーブル1201を参照し、対応しているタグIDか否かを確認する。この結果、対応しているタグIDであるときは、ステップS1504に移行する一方、未対応タグIDであるときは、ステップS1502へ戻り、次のタグID受信待ち状態となる。
【0122】
ステップS1504では、キーコード変換テーブル1201を参照し、受信したタグIDをキーコードと入力装置IDに変換する。つづいて、ステップS1505において、ステップS1504で変換されたキーコードと入力装置IDを、接続ケーブル17を介してInstructor用PC1303へ転送する。
【0123】
キーコードと入力装置ID待ち状態のInstructor用PC1303では、キーコードと入力装置IDを受信する(ステップS1506)。
【0124】
次に、ステップS1507において、ステップS1506で受信した入力装置IDとキーボード設定テーブル2001の入力装置IDとを比較し、一致しているときは登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2001のキーボードの有効/無効を参照し、有効であるときは、対応する入力装置と判断して“HELLO…”コードを取得し(ステップS1508)、ステップS1509へ移行する。一方、未対応の入力装置IDであるときは、ステップS1506に戻り、次のキーコードと入力装置ID待ち状態となる。
【0125】
次に、ステップS1509において、取得したキーコード“HELLO…”を、図28に示すInstructor用PC1303のキー入力データ画面1001のInstructor用表示エリア1002に表示する。
【0126】
一方、タグID受信待ち状態のStudent1用受信装置1305では、ステップS1502と同様に、“HELLO…”のタグIDを受信する(ステップS1512)。
【0127】
次に、ステップS1513において、キーコード変換テーブル1201を参照し、対応しているタグIDか否かを確認する。この結果、対応しているタグIDであるときは、ステップS1514に移行する一方、未対応のタグIDであるときは、ステップS1512へ戻り、次のタグID受信待ち状態となる。
【0128】
ステップS1514において、キーコード変換テーブル1201を参照し、受信したタグIDをキーコードと入力装置IDに変換する。ステップS1515において、ステップS1514で変換されたキーコードと入力装置IDを、接続ケーブル17を介してStudent1用PC1306へ転送する。
【0129】
一方、キーコードと入力装置ID待ち状態のStudent1用PC1306では、キーコードと入力装置IDを受信する(ステップS1516)。
【0130】
ステップS1517において、ステップS1516で受信した入力装置IDとキーボード設定テーブル2001の入力装置IDとを比較し、一致しているときは登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2001のキーボードの有効/無効を参照し、有効であるときは、対応する入力装置と判断して“HELLO…”コードを取得し(ステップS1518)、ステップS1519へ移行する。一方、未対応の入力装置IDであるときは、ステップS1516に戻り、次のキーコードと入力装置ID待ち状態となる。
【0131】
ステップS1518において、取得したキーコード“HELLO…”を、図29に示すStudent1用PC1306のキー入力データ画面1101のInstructor用表示エリア1102に表示する。同様にして、Student2用,3用の入力装置についても処理される。
【0132】
図27は、図25のStudent1用入力装置1304からキー入力されたときの処理を示すフローチャートである。
【0133】
図27において、まず、Student1用入力装置1304では、キー入力により“HELLO…”と順番に入力されると、対応するキーのタグIDを送信する(ステップS1601)。
【0134】
タグID受信待ち状態のStudent1用受信装置1305は、Student1用入力装置1304から“HELLO…”のタグIDを受信する(ステップS1602)。
【0135】
次に、ステップS1603において、キーコード変換テーブル1201を参照し、対応しているタグIDか否かを確認する。この結果、対応しているタグIDであるときは、ステップS1604に移行する一方、未対応タグIDであるときは、ステップS1602へ戻り、次のタグID受信待ち状態となる。
【0136】
ステップS1604では、キーコード変換テーブル1201を参照し、受信したタグIDをキーコードと入力装置IDに変換する。つづいて、ステップS1605において、ステップS1604で変換されたキーコードと入力装置IDを、接続ケーブル17を介してStudent1用PC1306へ転送する。
【0137】
キーコードと入力装置ID待ち状態のStudent1用PC1306では、キーコードと入力装置IDを受信する(ステップS1606)。
【0138】
次に、ステップS1607において、ステップS1606で受信した入力装置IDとキーボード設定テーブル2001の入力装置IDとを比較し、一致しているときは、登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2001のキーボードの有効/無効を参照し、有効であるときは、対応する入力装置と判断して”HELLO…”コードを取得し(ステップS1608)、ステップS1608へ移行する。一方、未対応の入力装置IDであるときは、ステップS1606に戻り、次のキーコードと入力装置ID待ち状態となる。
【0139】
次に、ステップS1608において、取得したキーコード”HELLO…”を、図29に示すStudent1用PC1306のキー入力データ画面1101のStudent1用表示エリア1103に表示する。
【0140】
一方、タグID受信待ち状態のInstructor用受信装置1302では、ステップS1602と同様に、“HELLO…”のタグIDを受信する(ステップS1612)。
【0141】
次に、ステップS1613において、キーコード変換テーブル1201を参照し、対応しているタグIDか否かを確認する。この結果、対応しているタグIDであるときは、ステップS1614に移行する一方、未対応のタグIDであるときは、ステップS1612へ戻り、次のタグID受信待ち状態となる。
【0142】
ステップS1614において、キーコード変換テーブル1201を参照し、受信したタグIDをキーコードと入力装置IDに変換する。ステップS1615において、ステップS1614で変換されたキーコードと入力装置IDを、接続ケーブル17を介してInstructor用PC1303へ転送する。
【0143】
一方、キーコードと入力装置ID待ち状態のInstructor用PC1303では、キーコードと入力装置IDが受信する(ステップS1616)。
【0144】
ステップS1617において、ステップS1616で受信した入力装置IDとキーボード設定テーブル2001の入力装置IDとを比較し、一致しているときは登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2001のキーボードの有効/無効を参照し、有効であるときは、対応する入力装置と判断し“HELLO…”コードを取得し(ステップS1618)、ステップS1619へ移行する。一方、未対応の入力装置IDであるときは、ステップS1616に戻り、次のキーコードと入力装置ID待ち状態となる。
【0145】
ステップS1618において、取得したキーコード”HELLO…”を、図28に示すInstructor用PC1303のキー入力データ画面1001のStudent1用表示エリア1003に表示する。
【0146】
上記第3の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態による効果に加えて、1台の入力装置から複数のPCに対して適切にデータ入力を行うことができる。
【0147】
[第4の実施の形態]
上記第1〜第3の実施の形態では、図3(b)の入力キー用RFIDタグ22について説明したが、これに限定されず、他の構成を利用してもよい。
【0148】
図30は、本発明の第4の実施の形態に係る入力システムに適用される入力キー用RFIDタグの概略内部構成を示すブロック図である。図31は、図30の入力キー用RFIDタグを備える入力キー12の概略縦断面図であり、(a)はキー押下状態、(b)はキーリリース状態を示す。図32は、図31の入力キー12の概略斜視図であり、(a)はキー押下状態、(b)はキーリリース状態を示す。
【0149】
図30において、入力キー用RFIDタグ38は、入力キー用RFIDタグ22に対してIC部37eへの電力供給方式が異なっている。入力キー用RFIDタグ22は、図31(a)及び図31(b)に示すように、入力キー12の押下/リリースに連動して電源スイッチ37bが、オン/オフするようになっており、電源スイッチ37bで電力の供給を制御している。
【0150】
それに対し、入力キー用RFIDタグ38は、図31(b)に示す入力キー12がリリースされている状態では、電波絶縁体39が入力キー用RFIDタグ38全体を覆って電波を遮断することで、IC部37eへの電力供給を停止し、図31(a)に示す入力キー12が押下されている状態では、電波絶縁体39が入力キー用RFIDタグ38から離れ、電波を受けられる状態にすることで、IC部37eに電力を供給できるようにしたものである。このような構成でも本発明を実施可能である。
上記第4の実施の形態により、入力キーを含む入力装置をより簡易に構成することができる。
【0151】
また、上記第4の実施の形態は他の実施の形態への適用も可能である。例えば、入力キー用RFIDタグ38を入力キー12がリリースした状態では、電波絶縁体39が入力キー用RFIDタグ38から離れ、電波を受けられる状態にすることで、IC部37eに電力を供給できるようにし、入力キー12が押下されている状態では、電波絶縁体39が入力キー用RFIDタグ38全体を覆って電波を遮断することで、IC部37eへの電力供給を停止する構成である。RFIDは複数の送信情報を一度に処理できる為に可能な構成である。
【0152】
また、上記第1から第4の実施の形態ではキー設定用データを入力装置に持たせていたが、これに限定されず受信装置に持たせても構わない。
【0153】
さらに、上記第1から第4の実施の形態では、各入力キーとタグID(RFID)とは1対1に対応しているが、複数のタグIDの組み合わせにより、1つの入力キーを認識させるようにしてもよい。
【0154】
また、上記第1から第4の実施の形態では、キーコードとタグIDはキー設定用データで決定されたものしか対応していなかったが、ユーザが任意にキー設定用データを変えることも可能である。 上記第1から第4の実施の形態では、PC(パーソナルコンピュータ本体)と受信装置とが別体で構成されているが、これに限定されず、一体であってもよいことは云うまでもない。
【0155】
本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0156】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0157】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0158】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0159】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0160】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】図1の入力システムを構成する装置の概略内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2のRFIDタグの内部構成の概略を示すブロック図であり、(a)は設定キー用RFIDタグ、(b)は入力キー用RFIDタグを示す。
【図4】図1の受信装置の内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1の入力装置と受信装置との間で実行されるキーボード登録処理を示すフローチャートである。
【図6】キー設定用データの構成を示す図であり、(a)は入力装置10に対応するもの、(b)は他の入力装置に対応するものを示す。
【図7】入力装置毎にタグIDとキーコードとが対応付けされたキーコード変換テーブルの全体構成を示す図である。
【図8】入力装置と受信装置との間で実行されるキー入力処理を示すフローチャートである。
【図9】図1の入力システムにおけるキーボード登録処理を示すフローチャートである。
【図10】図1のパーソナルコンピュータ本体により実行されるキーボード有効/無効設定処理を示すフローチャートである。
【図11】パーソナルコンピュータ本体により実行されるキーボードと表示画面の割付処理を示すフローチャートである。
【図12】パーソナルコンピュータ本体のディスプレイ装置に表示される画面の一例を示す図であり、(a)はキーボード設定メニュー画面、(b)はキーボード登録画面、(c)はキーボード名入力画面を示す。
【図13】パーソナルコンピュータ本体のディスプレイ装置に表示されるキーボード有効/無効設定画面の一例を示す図である。
【図14】(a)はパーソナルコンピュータ本体に表示するキーボードと表示画面の割付画面の一例を示す図であり、(b)はキーボードと表示画面の割付画面上に表示される表示位置リストの一例を示す図である。
【図15】複数の入力装置を管理するためのキーボード設定テーブルの全体構成を示す図である。
【図16】複数の入力装置からパーソナルコンピュータ本体に入力されたデータの表示位置を管理するための表示位置テーブルの全体構成を示す図である。
【図17】パーソナルコンピュータ本体のディスプレイ装置に表示される入力表示画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図19】第2の実施の形態における入力装置ID毎にタグIDとキーコードが対応付けさせるキーコード変換テーブルの全体構成を示す図である。
【図20】第2の実施の形態における複数の入力装置を管理するためのキーボード設定テーブルの全体構成を示す図である。
【図21】第2の実施の形態における複数の入力装置からパーソナルコンピュータ本体に入力されたデータの表示位置を管理するための表示位置テーブルの全体構成を示す図である。
【図22】図18の入力システムにおけるキー入力処理を示すフローチャートである。
【図23】入力装置からのタグIDに応答してパーソナルコンピュータ本体に送信するデータの一例を示す図である。
【図24】入力装置から入力されたデータを表示するキー入力データ画面を示す図である。
【図25】本発明の第3の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示す図である。
【図26】図25のInstructor用入力装置1301からキー入力されたときの処理を示すフローチャートである。
【図27】図25のStudent1用入力装置1304からキー入力されたときの処理を示すフローチャートである。
【図28】図25のInstructor用PCに表示されるキー入力データ画面の一例を示す図である。
【図29】図25のStudent用PCに表示される画面の一例を示す図である。
【図30】本発明の第4の実施の形態に係る入力システムに適用される入力キー用RFIDタグの概略内部構成を示すブロック図である。
【図31】図30の入力キー用RFIDタグを備える入力キーの概略縦断面図であり、(a)はキー押下状態、(b)はキーリリース状態を示す。
【図32】図31の入力キー12の概略斜視図であり、(a)はキー押下状態、(b)はキーリリース状態を示す。
【符号の説明】
【0161】
10 入力装置
11 設定キー
12 入力キー
15 受信装置
16 キー設定スイッチ
18 パーソナルコンピュータ本体
21 設定キー用RFIDタグ
22 入力キー用RFIDタグ
20 無線通信制御部
30 CPU
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力システム及び制御方法、プログラム、並びに記憶媒体に関し、特に、RFID(非接触IC)を利用して情報処理装置に入力を行う入力システム及び制御方法、プログラム、並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コードレスタイプのキーボード(入力装置)は存在するが、蓄電池等の電源が必要である。この問題を解決するための技術として、例えば、特許文献1が提案されている。
【0003】
特許文献1では、複数の入力キーに対応して1又は複数のRFIDタグ(非接触ICタグ)を備えるキーパッドと、RFIDに蓄積されたキー情報を読み取る読取機と、読取機からキー情報を得て制御を含む動作を実行するホスト装置とが開示されている。これにより、ワイヤレス型キーパッドにおける電源(充電池等)の搭載を無くし、ユーザ側の手間やコスト負担を軽減し、軽量化・薄型化・コンパクト化を図るものである。
【特許文献1】特開2004−21734号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、非接触ICタグに蓄積されたキー情報が、単一のキーコードに変換されて読取機に送信されていることから、キーパッドが読取機の周辺に複数存在する場合は、入力すべきキーパッドでない他のキーパッドからキー情報を受信してしまうなどの不都合が生じる。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、非接触ICタグを利用した入力装置が複数存在する環境であっても、情報処理装置に対して適正にデータを入力することができる入力システム及び制御方法、プログラム、並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の入力システムは、複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムにおいて、前記入力装置は、前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を前記非接触ICタグに記憶するタグID情報記憶手段と、前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、前記タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを前記受信装置に送信するタグID送信手段とを備え、前記受信装置は、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードと前記タグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶手段と、前記入力装置から送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換する変換手段と、前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項2記載の入力システムは、複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムにおいて、前記受信装置は、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶手段と、前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを送信する前記入力装置から、当該送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコード及び入力装置の固有のIDに変換する変換手段と、前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するために、請求項12記載の入力制御方法は、複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムの入力制御方法において、前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を前記非接触ICタグに記憶するタグID情報記憶工程と、前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、前記タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを前記受信装置に送信するタグID送信工程と、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードと前記タグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶工程と、前記入力装置から送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換する変換工程と、前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を非接触ICタグに記憶し、当該複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを受信装置に送信する入力装置と、入力装置の固有のID毎に入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶し、入力装置から送信されたタグIDを読取手段により読み取って変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換し、変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する受信装置とで構成されるので、非接触ICタグを利用した入力装置が複数存在する環境であっても、情報処理装置に対して適正にデータを入力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【0012】
図1において、本入力システムは、いわゆるキーボードである入力装置10と、該入力装置10にRFID(Radio Frequency Identification)により接続された受信装置15と、パーソナルコンピュータ本体18とで構成されている。
【0013】
入力装置10は、その外面に当該入力装置10を受信装置15に登録するための設定キー11と、文字や数字、記号等を入力するための複数の入力キー12とが配置されている。受信装置15は、その外面に後述するキー設定モード切り替え用のキー設定スイッチ16が配置されている。
【0014】
入力装置10と受信装置15の間は、受信装置15から入力装置10に対して電波で電力を供給するための電力供給用電波13と、設定キー11や入力キー12が押下されることにより受信装置15に対して無線で送信される電波14とが行き交っている。
【0015】
パーソナルコンピュータ本体18は、不図示のディスプレイ装置を備える情報処理装置である。パーソナルコンピュータ本体18と受信装置15の間は、接続ケーブル17により接続されている。
【0016】
図2は、図1の入力システムを構成する装置の概略内部構成を示すブロック図である。
【0017】
図2において、入力装置10は、設定キー11に接続された設定キー用RFIDタグ21(非接触ICタグ)と、複数の入力キー12にそれぞれ接続された複数の入力キー用RFIDタグ22(非接触ICタグ)とを備える。
【0018】
受信装置15は、キー設定スイッチ16と、入力装置10から送信される電波14を受信すると共に、設定キー用RFIDタグ21や入力キー用RFIDタグ22に電力を供給するための無線アンテナ26と、無線アンテナ26を介して受信した電波14から取り出されたタグIDやキー設定情報等を一時記憶する主記憶装置27と、受信したタグIDをキーコード等に変換するための変換テーブル情報等を格納する不揮発性メモリ28と、入力装置10との無線通信を制御する無線通信制御部29と、パーソナルコンピュータ本体18とのデータ通信を制御するI/F変換部31と、これら各部を制御するCPU30とを備える。
【0019】
図3は、図2の入力装置10に内蔵されたRFIDタグの内部構成の概略を示すブロック図であり、(a)は設定キー用RFIDタグ21、(b)は入力キー用RFIDタグ22を示す。
【0020】
図3(a)において、設定キー用RFIDタグ21は、アンテナ36aと、電源スイッチ36bと、電源部36cと、IC部36eと、不揮発性メモリ36fとを備える。
【0021】
アンテナ36aは、受信装置15から電力の供給を受けている。電源スイッチ36bは、設定キー11に連動しており、当該設定キー11が押下される度にそれぞれオン状態/オフ状態を維持する。IC部36eは、設定キー11が押下、すなわち電源スイッチ36bがオン状態に遷移することにより、不揮発性メモリ36fに保持されているキー設定用データ36dを取得して電源部36cに送信する。キー設定用データ36dは、入力装置10に対して予め設定された固有のキー設定用情報であって、入力装置10と各入力キー12(入力キー用RFIDタグ22)を受信装置15に登録するためのものである。キー設定用データ36dは、電源部36cからアンテナ36aを介して受信装置15に送信される。
【0022】
図3(b)において、入力キー用RFIDタグ22は、アンテナ37aと、電源スイッチ37bと、電源部37cと、IC部37eとを備える。
【0023】
アンテナ37aは、受信装置15から電力の供給を受けている。電源スイッチ37bは、入力キー12に連動しており、当該入力キー12の押下によりオン/オフを繰り返す。IC部37eは、入力キー12が押下、すなわち電源スイッチ37bがオンされることにより電源部37cにタグID37dを送信する。タグID37dは、電源部37cからアンテナ37aを介して受信装置15に送信される。
【0024】
図4は、図1の受信装置15の内部構成を示すブロック図である。
【0025】
図4において、受信装置15は、中央演算処理装置(CPU)401と、ROM402と、RAM403と、不揮発性メモリ404と、無線通信制御部405と、データ解析部406と、I/F変換部407と、システムバス408とを備える。
【0026】
CPU401及びデータ解析部406は図2のCPU30に相当し、ROM402及びRAM403は図2の主記憶部27に相当する。ROM402には、後述するプログラムが格納されており、該プログラムがCPU401により読み出されて実行される。
【0027】
また、不揮発性メモリ404は図2の不揮発性メモリ28に相当し、無線通信制御部405は図2の無線通信制御部29に相当し、I/F変換部407は図2のI/F変換部31に相当する。
【0028】
図5は、図1の入力装置10と受信装置15との間で実行されるキーボード登録処理を示すフローチャートである。本処理は、CPU401によりROM402から読み出されたプログラムに基づいて実行されるものである。
【0029】
図5において、まず、入力装置10上の設定キー11に接続された設定キー用RFIDタグ21は、受信装置15からの電波13の供給を待つ(ステップS801)。
【0030】
次に、受信装置15のキー設定スイッチ16がオンされて、キー設定モードへの切り替えが行われると(ステップS802)、受信装置15から入力装置10に電波13を送信する(ステップS803)。
【0031】
次に、設定キー用RFIDタグ21は、送信された電波13をアンテナ36aで受信し(ステップS804)、電源部36cで電圧に変換して発電を行う(ステップS805)。
【0032】
次に、ステップS806において、設定キー11(電源スイッチ36b)がオフ状態であるときは、ステップS801に戻り、再び電波13の待ち状態となる。一方、設定キー11がオン状態であるときは、ステップS807に進み、電源部36cからIC部36eに電力を供給し、IC部36eを起動する(ステップS807)。
【0033】
次に、ステップS808に進み、IC部36eが不揮発性メモリ36fからキー設定用データを取得する。図6(a)及び図6(b)にキー設定用データの一例を示す。
【0034】
図6(a)において、キー設定用データ501は、上記キー設定用データ36dと同じものであり、入力装置の固有のIDである入力装置ID501aと、複数の入力キー12にそれぞれ設定されたキーコード501bと、当該キーコードに対応するタグID501cと、設定開始/終了コードとで構成されている。例えば、入力キー「A」には「0x41」というキーコードが設定され、当該キーコードにはタグID「0x00・・・001」が対応する。
【0035】
キー設定用データ501は上述したように各入力装置に対して設定されている固有のデータであり、例えば図6(b)に示すキー設定用データ601のように、異なる入力装置には異なるキー設定用データが保持されている。これにより、複数の入力装置10が受信装置15に接続されていても、それらを容易に識別することが可能となる。
【0036】
次に、ステップS809において、ステップS808で取得したキー設定用データ501をアンテナ36aから受信装置15に送信する。
【0037】
次に、受信装置15は、アンテナ36aから送信されたキー設定用データ501を無線アンテナ26で受信し(ステップS810)、受信したデータがキー設定用データか否かを判別する(ステップS811)。この結果、キー設定用データでないときは、ステップS803に戻り、再び電波13を送信する。一方、キー設定用データであるときは、ステップS812へ移行する。
【0038】
ステップS812では、受信したキー設定用データ501に基づいて、入力装置ID毎にタグIDとキーコードとが対応付けされたキーコード変換テーブルを作成する。図7にステップS812で作成されたキーコード変換テーブルの一例を示す。
【0039】
図7において、キーコード変換テーブル1201には、入力装置IDを格納する入力装置ID欄1201aと、キーコードを格納するキーコード欄1201bと、タグIDを格納するタグID欄1201cとを備える。図示では、入力装置10が4台接続された場合に作成されるキーコード変換テーブルを表している。
【0040】
次に、受信装置15は、作成したキーコード変換テーブル1201を不揮発性メモリ28に格納すると共に、接続ケーブル17を介してパーソナルコンピュータ本体18に送信する(ステップS813)。受信装置15のキー設定スイッチ16がオフされると(ステップS814)、本処理を終了する。
【0041】
次に、図1の入力システムにおいて、入力装置10上の入力キー12の押下によりキー入力されたときの動作について説明する。
【0042】
図8は、入力装置10と受信装置15との間で実行されるキー入力処理を示すフローチャートである。本処理は、CPU401によりROM402から読み出されたプログラムに基づいて実行されるものである。
【0043】
図8において、まず、入力装置10上の各入力キー12に接続された入力キー用RFIDタグ22は、受信装置15からの電波13の供給を待つ(ステップS701)。
【0044】
次に、受信装置15が電波13を送信すると(ステップS702)、入力キー用RFIDタグ22が電波13をアンテナ37aで受信し(ステップS703)、電源部37cで電圧に変換して発電を行う(ステップS704)。
【0045】
次に、ステップS705において、複数の入力キー12のそれぞれにおいて、キーが押下されたか否か、すなわち電源スイッチ37bのオン/オフ状態がオフ状態であるときは、ステップS701に戻り、再び電波13の待ち状態となる。電源スイッチ37bがオンしないと、電源部37cからIC部37eに電力が供給されないので、IC部37eに保持されている固有のタグIDを送信することができない。そのため、受信装置15は、タグIDを受信できず、これにより、入力キー12が押下されていないことを判断することができる。
【0046】
一方、複数の入力キー12のそれぞれにおいて、キーがオン状態であるときは、IC部37eに電力を供給し、IC部37eを起動する(ステップS706)。次に、ステップS707において、IC部37eがタグIDを、アンテナ37aを介して受信装置15に送信し、ステップS701に戻り、受信装置15からの電波13の供給を待つ。
【0047】
次に、受信装置15は、アンテナ37aから送信されたタグIDを無線アンテナ26で受信し(ステップS708)、受信したタグIDをキーコード変換テーブル1201に基づいて入力装置IDとキーコードに変換する(ステップS709)。
【0048】
次に、ステップS710において、受信装置15は、入力装置IDとキーコードを接続ケーブル17を介してパーソナルコンピュータ本体18に転送し、次のキーの状態を取得するためにステップS702に戻り、再度電波13を送信する。
【0049】
上記処理を繰り返し行うことにより、入力装置IDとキーの状態をリアルタイムでパーソナルコンピュータ本体18に転送することができる。
【0050】
次に、図1の入力システムにおいて、新たな入力装置10をパーソナルコンピュータ本体18に登録するためのキーボード初期設定動作について図9〜図17を参照して説明する。
【0051】
図9、図10、及び図11は、図1の入力システムにおけるキーボード初期設定処理を示すフローチャートである。これらの処理は、パーソナルコンピュータ本体18内の不図示のCPUによりROM又はハードディスク、CD−ROM等の記憶媒体から読み出されたプログラムに基づいて実行されるものである。
【0052】
図9は、図1の入力システムにおけるキーボード登録処理を示すフローチャートである。同図でステップS1705〜S1710の詳細処理は、図5のステップS801〜S814に相当するものである。
【0053】
図9において、まず、ステップS1701では、ユーザがパーソナルコンピュータ本体18にインストールされているキーボード設定用ソフトウェアを起動する。
【0054】
次に、ステップS1702において、キーボード設定用ソフトウェアの起動が完了すると、パーソナルコンピュータ本体18に接続された不図示のディスプレイ装置に図12(a)に示すキーボード設定メニュー画面1401を表示する。キーボード設定メニュー画面1401上では、キーボード登録1401a、キーボードの有効/無効設定1401b、キーボードと表示画面の割付1401c、設定終了1401dの4つのメニューの中から1つを選択することができる。
【0055】
次に、ステップS1703において、キーボード設定メニュー画面1401上でキーボード登録1401aが選択されたか否かを判別し、キーボード登録1401aが選択された後にOKボタン1410が押下されると、ステップS1704へ進む。
【0056】
ステップS1704において、ディスプレイ装置の表示画面を図12(b)に示すキーボード登録画面1402に切り替え、「受信装置のキー設定スイッチをオン状態にする」と「キーボードの設定キーの押下」をユーザに要求する表示を行った後、キー設定スイッチ16のオンによる受信装置15からの入力装置IDの受信待ち状態となる。
【0057】
次に、受信装置15は、キー設定スイッチ16がユーザによってオンされると、電波13を送信して入力装置10からのキー設定用データ501の待ち状態となる(ステップS1705)。
【0058】
一方、入力装置10は、ユーザにより設定キー11が押下されると(ステップS1706)、キー設定用データ501を受信装置15に送信する(ステップS1707)。
【0059】
次に、受信装置15は、入力装置10からキー設定用データ501を受信すると(ステップS1708)、キー設定用データ501に基づいてキーコード変換テーブルを作成すると共に、キー設定用データ501から入力装置IDを取得し(ステップS1709)、ステップS1709で取得した入力装置IDを、接続ケーブル17を介してパーソナルコンピュータ本体18へ送信する(ステップS1710)。なお、ステップS1710では、図5のステップS813と同様に、作成されたキーコード変換テーブルと共に入力装置IDがパーソナルコンピュータ本体18に送信される。
【0060】
次に、パーソナルコンピュータ本体18は、受信装置15から入力装置IDを受信すると(ステップS1711)、ディスプレイ装置の表示を図12(c)に示すキーボード名入力画面1403に切り替える(ステップS1712)。
【0061】
次に、ステップS1713において、キーボード名入力画面1403上でキーボード名が入力された後、OKボタン1411が押下されたか否かを判別し、OKボタン1411が押下されたときは、ステップS1714へ進む。
【0062】
ステップS1714において、ステップS1711で受信した入力装置IDとステップS1713で入力されたキーボード名に基づいて、図15に示すキーボード設定テーブル2001を作成する。キーボード設定テーブル2001は、入力装置IDが格納される入力装置ID欄2001aと、キーボード名が格納される入力装置名欄2001bと、入力装置から入力された文字や数字等の表示位置名や表示エリア等を示す表示位置IDが格納される表示位置ID欄2001cと、入力装置の動作の有効/無効状態が格納されるキーボードの有効/無効欄2001dとを備える。表示位置ID2001cとキーボードの有効/無効欄2001dには、デフォルト値として、「0x000n(n:自然数)」と「有効」が格納される。
【0063】
次に、ステップS1715において、ステップS1714で作成したキーボード設定テーブル2001をパーソナルコンピュータ本体18内の不図示のハードディスクへ保存する。その後、ステップS1702に戻り、再びディスプレイ装置にキーボード設定メニュー画面1401を表示する。
【0064】
図10は、図1のパーソナルコンピュータ本体18により実行されるキーボード有効/無効設定処理を示すフローチャートである。
【0065】
図10において、パーソナルコンピュータ本体18は、上記キーボード設定用ソフトウェアが起動している状態にあり、パーソナルコンピュータ本体18に接続されたディスプレイ装置にキーボード設定メニュー画面1401が表示されている(ステップS1801)。
【0066】
次に、ステップS1802では、キーボード設定メニュー画面1401上でキーボード有効/無効設定1401bが選択されたか否かを判別し、キーボード有効/無効設定1401bが選択された後にOKボタン1410が押下されると、ステップS1803へ進む。
【0067】
ステップS1803において、キーボード設定テーブル2001から、登録されている全てのキーボード名を取得する。次に、ステップS1804において、ステップS1803にて取得したキーボード名の情報に基づいて、図13に示すキーボード有効/無効設定画面1404を表示する。
【0068】
ステップS1805において、キーボード有効/無効設定画面1404上で動作を有効にするキーボード名がチェックされるか、または無効にするキーボード名のチェックが外された後に、キーボード有効/無効設定が終了したか否かをOKボタン1404aの押下により判別する。このとき、Cancelボタン1404bが押下されたときは、本画面での設定を無効とし、ディスプレイ表示をキーボード設定メニュー画面1401に切り替えた後、ステップS1801に戻る。
【0069】
次に、ステップS1806において、ステップS1805で設定されたキーボードの有効/無効設定に基づいてキーボード設定テーブル2001を更新する。例えば、キーボードの有効/無効欄2001dに格納されていた「有効」が「無効」に、又は「無効」が「有効」に変更される。
【0070】
ステップS1807において、ステップS1806で更新したキーボード設定テーブル2001をパーソナルコンピュータ本体18内の不図示のハードディスクに保存する。保存が終了すると、ディスプレイ表示をキーボード設定メニュー画面1401に切り替えた後、ステップS1801に戻る。
【0071】
図11は、図1のパーソナルコンピュータ本体18により実行されるキーボードと表示画面の割付処理を示すフローチャートである。
【0072】
図11において、パーソナルコンピュータ本体18は、キーボード設定用ソフトウェアが起動している状態にあり、パーソナルコンピュータ本体18に接続されたディスプレイ装置にキーボード設定メニュー画面1401が表示されている(ステップS1901)。
【0073】
次に、ステップS1902では、キーボード設定メニュー画面1401上でキーボードと表示画面の割付1401cが選択されたか否かを判別し、キーボードと表示画面の割付1401cが選択された後にOKボタン1410が押下されると、ステップS1903へ進む。ステップS1903において、キーボード設定テーブル2001から、登録されて有効となっている全てのキーボード名と表示位置IDを取得する。
【0074】
次に、ステップS1904において、ステップS1903で取得した表示位置IDから、図16に示す表示位置テーブル2101を参照し、表示位置名を取得する。表示位置テーブル2101は、表示位置IDが格納された表示位置ID欄2101aと、表示位置名(リスト表示用)が格納された表示位置名欄2101bと、表示エリアが格納された表示エリア2101cと、現在のカーソル位置が格納された現在のカーソル位置欄2101dとを備える。
【0075】
ステップS1905において、ステップS1903で取得したキーボード名と、当該キーボード名に対応する、ステップS1904で取得した表示位置名の情報から、図14(a)に示すキーボードと表示画面の割付画面1405を表示する。
【0076】
ステップS1906において、キーボードと表示画面の割付画面1405上で、各入力装置(ここでは、Instructor、Student1、Student2、Student3)から入力された文字等の表示位置を選択する。画面上のドロップダウンリストがクリックされると、図14(b)に示す表示位置リスト1406を表示して、この中から選択させる。表示位置リスト1406は、表示位置テーブル2101から全ての表示位置名を取得して作成されたものである。表示位置リスト1406上で表示位置が変更されると、該当する入力装置のキーボード設定テーブル2001の表示位置IDが更新される。なお、この時点では、更新されたキーボード設定テーブル2001をハードディスクに保存しない。
【0077】
ステップS1907において、選択が終了したか否かをOKボタン1405aの押下により判別し、ステップS1908へ進む。ここで、Cancelボタン1405bが押下されたときは、本画面での設定を無効(更新した入力装置テーブル2001の表示位置IDを元に戻す)とし、ディスプレイ表示をキーボード設定メニュー画面1401に切り替えた後、ステップS1901に戻る。
【0078】
次に、ステップS1908において、ステップS1906で更新したキーボード設定テーブル2001の表示位置IDを更新し、パーソナルコンピュータ本体18内のハードディスクに保存する。保存が終了すると、ディスプレイ表示をキーボード設定メニュー画面1401に切り替えた後、ステップS1901に戻る。なお、キーボード設定メニュー画面1401において、設定終了1401dが選択された後、OKボタン1410が押下されると、キーボード設定処理を終了する。
【0079】
上記キーボード初期設定動作が終了すると、図17に示す入力表示画面2201をディスプレイ装置に表示する。
【0080】
上記第1の実施の形態によれば、入力装置10側で複数の入力キー12のいずれか1つが押下されると、当該入力キーに対応するタグIDが受信装置15に送信され、受信装置15側で受信したタグIDがキーコード変換テーブル1201に基づいて入力装置IDとキーコードに変換され、変換された入力装置IDとキーコードがパーソナルコンピュータ本体18に転送されるので、非接触ICタグを利用した入力装置が複数存在する環境であっても、パーソナルコンピュータ本体18に対して適正にデータを入力することができる。
【0081】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態として、複数の入力装置から1台のPCにデータを送信する動作について説明する。
【0082】
図18は、本発明の第2の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示す図である。
【0083】
図18において、本入力システムは、複数のキーボードである入力装置1 2304,入力装置2 2305と、該入力装置1 2304,入力装置2 2305にRFIDにより接続された受信装置2303と、パーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」という。)2301とで構成されている。PC2301は、ディスプレイ装置2302を備える。
【0084】
入力装置1 2304及び入力装置2 2305は、それぞれ上記第1の実施の形態における入力装置10と同じ構成を有し、入力装置1 2304は入力装置IDとして“0xFFF111111”を保持し、入力装置2 2305は入力装置IDとして“0xFFF222222”を保持する。受信装置2303も同様に、上述した受信装置15と同じ構成を有する。
【0085】
PC2301は、上記ホストコンピュータ本体18と同じ構成を有し、PC2301では、入力装置1 2304及び入力装置2 2305が有効になっている。
【0086】
次に、図18の入力システムにおいて、入力装置1 2304及び入力装置2 2305上でそれぞれ入力キー12の押下によりキー入力されたときの処理について図19〜図24を参照して説明する。
【0087】
図22は、図18の入力システムにおけるキー入力処理を示すフローチャートである。なお、本処理の前には、タグIDとキーコードを対応付けするためのキーボード設定処理(図5のステップS801〜S814)を受信装置2303で実行した後、PC2301のキーボード初期設定処理(図9のステップS1701〜S1715、図10のステップS1801〜S1807、図11のステップS1901〜S1908)を実施しているものとする。その結果、受信装置2303内の不揮発メモリ28には、図19に示すキーコード変換テーブル2601が格納され、PC2301内のハードディスクには、図20に示すキーボード設定テーブル2701及び表示位置テーブル2801が格納される。
【0088】
図22において、入力装置1 2304では、キー入力により“HELL”と順番に入力されると、“HELL”のタグID‘H’(“0x00000012”),‘E’(“0x00000003”),‘L’(“0x00000020”),‘L’(“0x00000020”)を順番に受信装置2303に送信する(ステップS2501)。
【0089】
受信装置2303は、入力装置1 2304から送信された“HELL”のタグIDを受信する(ステップS2502)。
【0090】
次に、ステップS2503において、ステップS2502で受信した“HELL”のタグIDをキーワードにしてキーコード変換テーブル2601を参照し、入力装置IDとキーコードに変換したデータ‘H’(“0xFFF111111”,“0x48”),‘E’(“0xFFF111111”,“0x45”),‘L’(“0xFFF111111”,“0x4C”),‘L’(“0xFFF111111”,“0x4C”)を順番にPC2301に転送する。
【0091】
PC2301は、ステップS2503で送信された入力装置IDとキーコードを受信する(ステップS2504)。
【0092】
次に、ステップS2505において、ステップS2504で受信した入力装置ID(“0xFFF111111”)とキーボード設定テーブル2701に登録されている入力装置ID(“0xFFF111111”又は“0xFFF222222”)とを比較し、一致しているときは、登録されている入力装置と認識する。更に、キーボード設定テーブル2701に登録されているキーボードの有効/無効設定を参照し、有効となっているときは、対応する入力装置と判断する。
【0093】
次に、ステップS2506において、ステップS2504で受信した入力装置ID(“0xFFF111111”)をキーワードにして、キーボード設定テーブル2701から表示位置IDを取得する。この表示位置IDに対応する表示エリアと現在のカーソル位置を表示位置テーブル2801から取得し、図24に示すキー入力データ画面2401の表示エリア2402にステップS2504で受信したキーコード‘H’(“0x48”),‘E’(“0x45”),‘L’(“0x4C”),‘L’(“0x4C”)をディスプレイ装置2302に表示する。その後、表示位置テーブル2801の現在のカーソル位置を更新する。
【0094】
一方、入力装置2 2305では、キー入力により“H”が入力されると、“H”のタグID‘H’(“0x00000250”)を受信装置2303に送信する(ステップS2507)。
【0095】
受信装置2303は、入力装置2 2305から“H”タグID(“0x00000250”)を受信する(ステップS2508)。
【0096】
次に、ステップS2509において、ステップS2508で受信した“H”のタグID(“0x00000250”)をキーワードにしてキーコード変換テーブル2601を参照し、入力装置IDとキーコードに変換したデータ‘H’(“0xFFF222222”,“0x48”)をPC2301に転送する。
【0097】
PC2301は、ステップS2509で送信された入力装置IDとキーコードを受信する(ステップS2510)。
【0098】
次に、ステップS2511において、ステップS2510で受信した入力装置ID(“0xFFF222222”)とキーボード設定テーブル2701に登録されている入力装置ID(“0xFFF111111”又は“0xFFF222222”)とを比較し、一致しているときは、登録されている入力装置と認識する。更に、キーボード設定テーブル2701に登録されているキーボードの有効/無効設定を参照し、有効となっているときは、対応する入力装置と判断する。
【0099】
次に、ステップS2512において、ステップS2510で受信した入力装置ID(“0xFFF222222”)をキーワードにして、キーボード設定テーブル2701から表示位置IDを取得する。この表示位置IDに対応する表示エリアと現在のカーソル位置を表示位置テーブル2801から取得し、図24に示すキー入力データ画面2401の表示エリア2403にステップS2510で受信したキーコード‘H’(“0x48”)をディスプレイ装置2302に表示する。その後、表示位置テーブル2801の現在のカーソル位置を更新する。
【0100】
入力装置1 2304では、ステップS2501につづいて、キー入力により“O”が入力されると、“O”のタグID‘O’(“0x00000031”)を受信装置2303に送信する(ステップS2513)。
【0101】
受信装置2303は、入力装置1 2304から“O”のタグID(“0x00000031”)を受信する(ステップS2514)。
【0102】
次に、ステップS2515において、ステップS2514で受信した“O”のタグID(“0x00000031”)をキーワードにしてキーコード変換テーブル2601を参照し、入力装置IDとキーコードに変換したデータ‘O’(“0xFFF111111”,“0x4F”)をPC2301に転送する。
【0103】
PC2301は、ステップS2515で送信された入力装置IDとキーコードを受信する(ステップS2516)。
【0104】
次に、ステップS2517において、ステップS2516で受信した入力装置ID(“0xFFF111111”)とキーボード設定テーブル2701に登録されている入力装置ID(“0xFFF111111”又は“0xFFF222222”)とを比較し、一致しているときは、登録されている入力装置と認識する。更に、キーボード設定テーブル2701に登録されているキーボードの有効/無効設定を参照し、有効となっているときは、対応する入力装置と判断する。
【0105】
次に、ステップS2518において、ステップS2516で受信した入力装置ID(“0xFFF111111”)をキーワードにして、キーボード設定テーブル2701から表示位置IDを取得する。この表示位置IDに対応する表示エリアと現在のカーソル位置を表示位置テーブル2801から取得し、図24に示すキー入力データ画面2401の表示エリア2402にステップS2516で受信したキーコード‘O’(“0x4F”)をディスプレイ装置2302に表示する。その後、表示位置テーブル2801の現在のカーソル位置を更新する。
【0106】
入力装置2 2305では、上記ステップS2507につづいて、キー入力により“ELLO”が順番に入力されると、“ELLO”のタグID‘E’(“0x00001003”),‘L’(“0x00001550”),‘L’(“0x00001550”),‘O’(“0x00002250”)を受信装置2303に順番に送信する(ステップS2519)。
【0107】
受信装置2303は、入力装置2 2305から“ELLO”のタグIDを受信する(ステップS2520)。
【0108】
次に、ステップS2521において、ステップS2520で受信した“ELLO”のタグIDをキーワードにしてキーコード変換テーブル2601を参照し、入力装置IDとキーコードに変換したデータ‘E’(“0xFFF222222”,“0x45”),‘L’(“0xFFF222222”,“0x4C”),‘L’(“0xFFF222222”,“0x4C”),‘O’(“0xFFF222222”,“0x4F”)を順番にPC2301に転送する。
【0109】
PC2301は、ステップS2521で送信された入力装置IDとキーコードを受信する(ステップS2522)。
【0110】
次に、ステップS2523において、ステップS2522で受信した入力装置ID(“0xFFF222222”)とキーボード設定テーブル2701に登録されている入力装置ID(“0xFFF111111”又は“0xFFF222222”)とを比較し、一致しているときは、登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2701に登録されているキーボードの有効/無効設定を参照し、有効となっているときは、対応する入力装置と判断する。
【0111】
次に、ステップS2524において、ステップS2522で受信した入力装置ID(“0xFFF222222”)をキーワードにして、キーボード設定テーブル2701から表示位置IDを取得する。この表示位置IDに対応する表示エリアと現在のカーソル位置を表示位置テーブル2801から取得し、図24に示すキー入力データ画面2401の表示エリア2403にステップS2522で受信したキーコード‘E’(“0x45”),‘L’(“0x4C”),‘L’(“0x4C”),‘O’(“0x4F”)をディスプレイ装置2302に表示する。その後、表示位置テーブル2801の現在のカーソル位置を更新する。図23に各入力装置からのタグIDに応じてPC2301に送信するデータの一例を示す。
【0112】
上記第2の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態による効果に加えて、複数の入力装置から1台又は複数のPCに対して適切にデータ入力を行うことができる。
【0113】
また、複数の入力装置からのデータ入力に際し、一方の入力装置から連続してデータ入力があったときは、該入力装置から順に受信したデータをキーコード変換テーブルにより順にキーコードに変換し、その最中であっても他方の入力装置からデータを受信したときはリアルタイムにキーコードに変換するので、複数の入力装置が接続された環境であってもデータ入力を待たせることなく効率よく行うことができる。
【0114】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態として、複数の入力装置から複数のPCにデータを送信する動作について説明する。
【0115】
図25は、本発明の第3の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示す図である。
【0116】
図25において、本入力システムは、1台のInstructor用PC1303及び3台のStudent用PC1306,1309,1312と、これらに接続された受信装置1302,1305,1308,1311と、Instructor用入力装置1301,Student1用入力装置1304,Student2用入力装置1307,Student3用1310とから成り、これらは上記図2における入力装置10、受信装置15、及びパーソナルコンピュータ本体18と同様の構成を有するものである。
【0117】
Instructor用PC1303は、全入力装置1301,1304,1307,1310からの入力に対して有効になっている。Student用PC1306,1309,1312は、自身の入力装置とInstructor用入力装置1301からの入力に対してのみ有効になっている。入力装置を有効にする設定については、上述したキーコードとタグIDの対応付け処理(ステップS801〜S814)を各受信装置間で実行した後、各PCの初期設定動作(ステップS1701〜S1715、ステップS1801〜S1807、ステップS1901〜S1908)を実施する。
【0118】
図26は、図25のInstructor用入力装置1301からキー入力されたときの処理を示すフローチャートである。
【0119】
図26において、まず、Instructor用入力装置1301では、キー入力により“HELLO…”と順番に入力されると、対応するキーのタグIDを送信する(ステップS1501)。
【0120】
タグID受信待ち状態のInstructor用受信装置1302は、Instructor用入力装置1301から“HELLO…”のタグIDを受信する(ステップS1502)。
【0121】
次に、ステップS1503において、キーコード変換テーブル1201を参照し、対応しているタグIDか否かを確認する。この結果、対応しているタグIDであるときは、ステップS1504に移行する一方、未対応タグIDであるときは、ステップS1502へ戻り、次のタグID受信待ち状態となる。
【0122】
ステップS1504では、キーコード変換テーブル1201を参照し、受信したタグIDをキーコードと入力装置IDに変換する。つづいて、ステップS1505において、ステップS1504で変換されたキーコードと入力装置IDを、接続ケーブル17を介してInstructor用PC1303へ転送する。
【0123】
キーコードと入力装置ID待ち状態のInstructor用PC1303では、キーコードと入力装置IDを受信する(ステップS1506)。
【0124】
次に、ステップS1507において、ステップS1506で受信した入力装置IDとキーボード設定テーブル2001の入力装置IDとを比較し、一致しているときは登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2001のキーボードの有効/無効を参照し、有効であるときは、対応する入力装置と判断して“HELLO…”コードを取得し(ステップS1508)、ステップS1509へ移行する。一方、未対応の入力装置IDであるときは、ステップS1506に戻り、次のキーコードと入力装置ID待ち状態となる。
【0125】
次に、ステップS1509において、取得したキーコード“HELLO…”を、図28に示すInstructor用PC1303のキー入力データ画面1001のInstructor用表示エリア1002に表示する。
【0126】
一方、タグID受信待ち状態のStudent1用受信装置1305では、ステップS1502と同様に、“HELLO…”のタグIDを受信する(ステップS1512)。
【0127】
次に、ステップS1513において、キーコード変換テーブル1201を参照し、対応しているタグIDか否かを確認する。この結果、対応しているタグIDであるときは、ステップS1514に移行する一方、未対応のタグIDであるときは、ステップS1512へ戻り、次のタグID受信待ち状態となる。
【0128】
ステップS1514において、キーコード変換テーブル1201を参照し、受信したタグIDをキーコードと入力装置IDに変換する。ステップS1515において、ステップS1514で変換されたキーコードと入力装置IDを、接続ケーブル17を介してStudent1用PC1306へ転送する。
【0129】
一方、キーコードと入力装置ID待ち状態のStudent1用PC1306では、キーコードと入力装置IDを受信する(ステップS1516)。
【0130】
ステップS1517において、ステップS1516で受信した入力装置IDとキーボード設定テーブル2001の入力装置IDとを比較し、一致しているときは登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2001のキーボードの有効/無効を参照し、有効であるときは、対応する入力装置と判断して“HELLO…”コードを取得し(ステップS1518)、ステップS1519へ移行する。一方、未対応の入力装置IDであるときは、ステップS1516に戻り、次のキーコードと入力装置ID待ち状態となる。
【0131】
ステップS1518において、取得したキーコード“HELLO…”を、図29に示すStudent1用PC1306のキー入力データ画面1101のInstructor用表示エリア1102に表示する。同様にして、Student2用,3用の入力装置についても処理される。
【0132】
図27は、図25のStudent1用入力装置1304からキー入力されたときの処理を示すフローチャートである。
【0133】
図27において、まず、Student1用入力装置1304では、キー入力により“HELLO…”と順番に入力されると、対応するキーのタグIDを送信する(ステップS1601)。
【0134】
タグID受信待ち状態のStudent1用受信装置1305は、Student1用入力装置1304から“HELLO…”のタグIDを受信する(ステップS1602)。
【0135】
次に、ステップS1603において、キーコード変換テーブル1201を参照し、対応しているタグIDか否かを確認する。この結果、対応しているタグIDであるときは、ステップS1604に移行する一方、未対応タグIDであるときは、ステップS1602へ戻り、次のタグID受信待ち状態となる。
【0136】
ステップS1604では、キーコード変換テーブル1201を参照し、受信したタグIDをキーコードと入力装置IDに変換する。つづいて、ステップS1605において、ステップS1604で変換されたキーコードと入力装置IDを、接続ケーブル17を介してStudent1用PC1306へ転送する。
【0137】
キーコードと入力装置ID待ち状態のStudent1用PC1306では、キーコードと入力装置IDを受信する(ステップS1606)。
【0138】
次に、ステップS1607において、ステップS1606で受信した入力装置IDとキーボード設定テーブル2001の入力装置IDとを比較し、一致しているときは、登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2001のキーボードの有効/無効を参照し、有効であるときは、対応する入力装置と判断して”HELLO…”コードを取得し(ステップS1608)、ステップS1608へ移行する。一方、未対応の入力装置IDであるときは、ステップS1606に戻り、次のキーコードと入力装置ID待ち状態となる。
【0139】
次に、ステップS1608において、取得したキーコード”HELLO…”を、図29に示すStudent1用PC1306のキー入力データ画面1101のStudent1用表示エリア1103に表示する。
【0140】
一方、タグID受信待ち状態のInstructor用受信装置1302では、ステップS1602と同様に、“HELLO…”のタグIDを受信する(ステップS1612)。
【0141】
次に、ステップS1613において、キーコード変換テーブル1201を参照し、対応しているタグIDか否かを確認する。この結果、対応しているタグIDであるときは、ステップS1614に移行する一方、未対応のタグIDであるときは、ステップS1612へ戻り、次のタグID受信待ち状態となる。
【0142】
ステップS1614において、キーコード変換テーブル1201を参照し、受信したタグIDをキーコードと入力装置IDに変換する。ステップS1615において、ステップS1614で変換されたキーコードと入力装置IDを、接続ケーブル17を介してInstructor用PC1303へ転送する。
【0143】
一方、キーコードと入力装置ID待ち状態のInstructor用PC1303では、キーコードと入力装置IDが受信する(ステップS1616)。
【0144】
ステップS1617において、ステップS1616で受信した入力装置IDとキーボード設定テーブル2001の入力装置IDとを比較し、一致しているときは登録されているキーボードと認識する。更に、キーボード設定テーブル2001のキーボードの有効/無効を参照し、有効であるときは、対応する入力装置と判断し“HELLO…”コードを取得し(ステップS1618)、ステップS1619へ移行する。一方、未対応の入力装置IDであるときは、ステップS1616に戻り、次のキーコードと入力装置ID待ち状態となる。
【0145】
ステップS1618において、取得したキーコード”HELLO…”を、図28に示すInstructor用PC1303のキー入力データ画面1001のStudent1用表示エリア1003に表示する。
【0146】
上記第3の実施の形態によれば、上記第1の実施の形態による効果に加えて、1台の入力装置から複数のPCに対して適切にデータ入力を行うことができる。
【0147】
[第4の実施の形態]
上記第1〜第3の実施の形態では、図3(b)の入力キー用RFIDタグ22について説明したが、これに限定されず、他の構成を利用してもよい。
【0148】
図30は、本発明の第4の実施の形態に係る入力システムに適用される入力キー用RFIDタグの概略内部構成を示すブロック図である。図31は、図30の入力キー用RFIDタグを備える入力キー12の概略縦断面図であり、(a)はキー押下状態、(b)はキーリリース状態を示す。図32は、図31の入力キー12の概略斜視図であり、(a)はキー押下状態、(b)はキーリリース状態を示す。
【0149】
図30において、入力キー用RFIDタグ38は、入力キー用RFIDタグ22に対してIC部37eへの電力供給方式が異なっている。入力キー用RFIDタグ22は、図31(a)及び図31(b)に示すように、入力キー12の押下/リリースに連動して電源スイッチ37bが、オン/オフするようになっており、電源スイッチ37bで電力の供給を制御している。
【0150】
それに対し、入力キー用RFIDタグ38は、図31(b)に示す入力キー12がリリースされている状態では、電波絶縁体39が入力キー用RFIDタグ38全体を覆って電波を遮断することで、IC部37eへの電力供給を停止し、図31(a)に示す入力キー12が押下されている状態では、電波絶縁体39が入力キー用RFIDタグ38から離れ、電波を受けられる状態にすることで、IC部37eに電力を供給できるようにしたものである。このような構成でも本発明を実施可能である。
上記第4の実施の形態により、入力キーを含む入力装置をより簡易に構成することができる。
【0151】
また、上記第4の実施の形態は他の実施の形態への適用も可能である。例えば、入力キー用RFIDタグ38を入力キー12がリリースした状態では、電波絶縁体39が入力キー用RFIDタグ38から離れ、電波を受けられる状態にすることで、IC部37eに電力を供給できるようにし、入力キー12が押下されている状態では、電波絶縁体39が入力キー用RFIDタグ38全体を覆って電波を遮断することで、IC部37eへの電力供給を停止する構成である。RFIDは複数の送信情報を一度に処理できる為に可能な構成である。
【0152】
また、上記第1から第4の実施の形態ではキー設定用データを入力装置に持たせていたが、これに限定されず受信装置に持たせても構わない。
【0153】
さらに、上記第1から第4の実施の形態では、各入力キーとタグID(RFID)とは1対1に対応しているが、複数のタグIDの組み合わせにより、1つの入力キーを認識させるようにしてもよい。
【0154】
また、上記第1から第4の実施の形態では、キーコードとタグIDはキー設定用データで決定されたものしか対応していなかったが、ユーザが任意にキー設定用データを変えることも可能である。 上記第1から第4の実施の形態では、PC(パーソナルコンピュータ本体)と受信装置とが別体で構成されているが、これに限定されず、一体であってもよいことは云うまでもない。
【0155】
本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0156】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0157】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0158】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0159】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0160】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図2】図1の入力システムを構成する装置の概略内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2のRFIDタグの内部構成の概略を示すブロック図であり、(a)は設定キー用RFIDタグ、(b)は入力キー用RFIDタグを示す。
【図4】図1の受信装置の内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1の入力装置と受信装置との間で実行されるキーボード登録処理を示すフローチャートである。
【図6】キー設定用データの構成を示す図であり、(a)は入力装置10に対応するもの、(b)は他の入力装置に対応するものを示す。
【図7】入力装置毎にタグIDとキーコードとが対応付けされたキーコード変換テーブルの全体構成を示す図である。
【図8】入力装置と受信装置との間で実行されるキー入力処理を示すフローチャートである。
【図9】図1の入力システムにおけるキーボード登録処理を示すフローチャートである。
【図10】図1のパーソナルコンピュータ本体により実行されるキーボード有効/無効設定処理を示すフローチャートである。
【図11】パーソナルコンピュータ本体により実行されるキーボードと表示画面の割付処理を示すフローチャートである。
【図12】パーソナルコンピュータ本体のディスプレイ装置に表示される画面の一例を示す図であり、(a)はキーボード設定メニュー画面、(b)はキーボード登録画面、(c)はキーボード名入力画面を示す。
【図13】パーソナルコンピュータ本体のディスプレイ装置に表示されるキーボード有効/無効設定画面の一例を示す図である。
【図14】(a)はパーソナルコンピュータ本体に表示するキーボードと表示画面の割付画面の一例を示す図であり、(b)はキーボードと表示画面の割付画面上に表示される表示位置リストの一例を示す図である。
【図15】複数の入力装置を管理するためのキーボード設定テーブルの全体構成を示す図である。
【図16】複数の入力装置からパーソナルコンピュータ本体に入力されたデータの表示位置を管理するための表示位置テーブルの全体構成を示す図である。
【図17】パーソナルコンピュータ本体のディスプレイ装置に表示される入力表示画面の一例を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【図19】第2の実施の形態における入力装置ID毎にタグIDとキーコードが対応付けさせるキーコード変換テーブルの全体構成を示す図である。
【図20】第2の実施の形態における複数の入力装置を管理するためのキーボード設定テーブルの全体構成を示す図である。
【図21】第2の実施の形態における複数の入力装置からパーソナルコンピュータ本体に入力されたデータの表示位置を管理するための表示位置テーブルの全体構成を示す図である。
【図22】図18の入力システムにおけるキー入力処理を示すフローチャートである。
【図23】入力装置からのタグIDに応答してパーソナルコンピュータ本体に送信するデータの一例を示す図である。
【図24】入力装置から入力されたデータを表示するキー入力データ画面を示す図である。
【図25】本発明の第3の実施の形態に係る入力システムの全体構成を示す図である。
【図26】図25のInstructor用入力装置1301からキー入力されたときの処理を示すフローチャートである。
【図27】図25のStudent1用入力装置1304からキー入力されたときの処理を示すフローチャートである。
【図28】図25のInstructor用PCに表示されるキー入力データ画面の一例を示す図である。
【図29】図25のStudent用PCに表示される画面の一例を示す図である。
【図30】本発明の第4の実施の形態に係る入力システムに適用される入力キー用RFIDタグの概略内部構成を示すブロック図である。
【図31】図30の入力キー用RFIDタグを備える入力キーの概略縦断面図であり、(a)はキー押下状態、(b)はキーリリース状態を示す。
【図32】図31の入力キー12の概略斜視図であり、(a)はキー押下状態、(b)はキーリリース状態を示す。
【符号の説明】
【0161】
10 入力装置
11 設定キー
12 入力キー
15 受信装置
16 キー設定スイッチ
18 パーソナルコンピュータ本体
21 設定キー用RFIDタグ
22 入力キー用RFIDタグ
20 無線通信制御部
30 CPU
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムにおいて、
前記入力装置は、前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を前記非接触ICタグに記憶するタグID情報記憶手段と、
前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、前記タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを前記受信装置に送信するタグID送信手段とを備え、
前記受信装置は、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードと前記タグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶手段と、
前記入力装置から送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換する変換手段と、
前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送手段とを備えることを特徴とする入力システム。
【請求項2】
複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムにおいて、
前記受信装置は、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶手段と、
前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを送信する前記入力装置から、当該送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコード及び入力装置の固有のIDに変換する変換手段と、
前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送手段とを備えることを特徴とする入力システム。
【請求項3】
前記受信装置は、情報処理装置に接続され、
前記情報処理装置は、前記入力装置からのデータ入力の許否が予め設定された設定テーブル情報を記憶する設定テーブル情報記憶手段と、
前記受信装置から転送された入力装置の固有のIDに基づいて前記設定テーブル情報を参照することにより前記データ入力を許可する入力装置を判別する判別手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の入力システム。
【請求項4】
前記非接触ICタグは、前記入力装置の固有のIDと前記入力キーのキーコードと前記タグIDとで構成される入力装置設定用情報を記憶し、前記入力装置は、前記受信装置からの指示に応じて前記入力装置設定用情報を送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項5】
前記受信装置は、前記入力装置から送信された入力装置設定用情報を前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報を作成する変換テーブル情報作成手段と、前記読み取った入力装置設定用情報から前記入力装置の固有のIDを前記情報処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする請求項4記載の入力システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記受信装置から送信された入力装置の固有のIDに応じて、入力装置名、入力装置から入力されるデータの表示位置、及び入力装置からのデータ入力許否の少なくとも1つを設定させる設定手段と、前記設定された情報に基づいて前記設定テーブル情報を作成する設定テーブル情報作成手段とを備えることを特徴とする請求項5記載の入力システム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、複数の入力装置から入力されたデータを1つの画面上で個別に表示する表示手段と、
前記設定手段により設定された表示位置に応じて、前記複数の入力装置から入力されたデータを前記画面上に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項6記載の入力システム。
【請求項8】
前記入力装置は、前記入力キーが連続して押下されたときは、当該連続押下された入力キーそれぞれに対応するタグIDを前記タグID送信手段により順に送信し、
前記情報処理装置は、前記入力装置から順に送信された複数のタグIDを前記変換手段により順にキーコードに変換することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項9】
前記非接触ICタグは、電源部、制御部、及び前記電源部と前記制御部との間に配置された電源スイッチを有し、前記入力キーの押下に応じて前記電源スイッチがオン/オフして電波を送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項10】
前記非接触ICタグは、当該非接触ICタグへの電波を遮蔽する絶縁体を有し、前記入力キーの押下により当該非接触ICタグから当該絶縁体を外して電波を送受信可能にし、前記入力キーを離すことにより前記絶縁体が当該非接触ICタグを覆って電波を遮蔽することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項11】
前記非接触ICタグは、当該非接触ICタグへの電波を遮蔽する絶縁体を有し、前記入力キーの押下により当該絶縁体が当該非接触ICタグを覆って電波を遮蔽し、前記入力キーを離すことにより当該非接触ICタグから当該絶縁体を外して電波を送受信可能にすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項12】
複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムの入力制御方法において、
前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を前記非接触ICタグに記憶するタグID情報記憶工程と、
前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、前記タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを前記受信装置に送信するタグID送信工程と、
前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードと前記タグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶工程と、
前記入力装置から送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換する変換工程と、
前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送工程とを備えることを特徴とする入力制御方法。
【請求項13】
請求項12記載の入力制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。
【請求項14】
請求項12記載の入力制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶した記憶媒体。
【請求項1】
複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムにおいて、
前記入力装置は、前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を前記非接触ICタグに記憶するタグID情報記憶手段と、
前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、前記タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを前記受信装置に送信するタグID送信手段とを備え、
前記受信装置は、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードと前記タグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶手段と、
前記入力装置から送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換する変換手段と、
前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送手段とを備えることを特徴とする入力システム。
【請求項2】
複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムにおいて、
前記受信装置は、前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶手段と、
前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを送信する前記入力装置から、当該送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコード及び入力装置の固有のIDに変換する変換手段と、
前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送手段とを備えることを特徴とする入力システム。
【請求項3】
前記受信装置は、情報処理装置に接続され、
前記情報処理装置は、前記入力装置からのデータ入力の許否が予め設定された設定テーブル情報を記憶する設定テーブル情報記憶手段と、
前記受信装置から転送された入力装置の固有のIDに基づいて前記設定テーブル情報を参照することにより前記データ入力を許可する入力装置を判別する判別手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の入力システム。
【請求項4】
前記非接触ICタグは、前記入力装置の固有のIDと前記入力キーのキーコードと前記タグIDとで構成される入力装置設定用情報を記憶し、前記入力装置は、前記受信装置からの指示に応じて前記入力装置設定用情報を送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項5】
前記受信装置は、前記入力装置から送信された入力装置設定用情報を前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報を作成する変換テーブル情報作成手段と、前記読み取った入力装置設定用情報から前記入力装置の固有のIDを前記情報処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする請求項4記載の入力システム。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記受信装置から送信された入力装置の固有のIDに応じて、入力装置名、入力装置から入力されるデータの表示位置、及び入力装置からのデータ入力許否の少なくとも1つを設定させる設定手段と、前記設定された情報に基づいて前記設定テーブル情報を作成する設定テーブル情報作成手段とを備えることを特徴とする請求項5記載の入力システム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、複数の入力装置から入力されたデータを1つの画面上で個別に表示する表示手段と、
前記設定手段により設定された表示位置に応じて、前記複数の入力装置から入力されたデータを前記画面上に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項6記載の入力システム。
【請求項8】
前記入力装置は、前記入力キーが連続して押下されたときは、当該連続押下された入力キーそれぞれに対応するタグIDを前記タグID送信手段により順に送信し、
前記情報処理装置は、前記入力装置から順に送信された複数のタグIDを前記変換手段により順にキーコードに変換することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項9】
前記非接触ICタグは、電源部、制御部、及び前記電源部と前記制御部との間に配置された電源スイッチを有し、前記入力キーの押下に応じて前記電源スイッチがオン/オフして電波を送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項10】
前記非接触ICタグは、当該非接触ICタグへの電波を遮蔽する絶縁体を有し、前記入力キーの押下により当該非接触ICタグから当該絶縁体を外して電波を送受信可能にし、前記入力キーを離すことにより前記絶縁体が当該非接触ICタグを覆って電波を遮蔽することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項11】
前記非接触ICタグは、当該非接触ICタグへの電波を遮蔽する絶縁体を有し、前記入力キーの押下により当該絶縁体が当該非接触ICタグを覆って電波を遮蔽し、前記入力キーを離すことにより当該非接触ICタグから当該絶縁体を外して電波を送受信可能にすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の入力システム。
【請求項12】
複数の入力キーと当該入力キーに配置された非接触ICタグとを備える入力装置と、前記非接触ICタグに記憶されている情報を読み取る読取手段を備える受信装置とで構成される入力システムの入力制御方法において、
前記入力キーのキーコードとタグIDとが対応付けられたタグID情報を前記非接触ICタグに記憶するタグID情報記憶工程と、
前記複数の入力キーのうちの少なくとも1つが押下されたときに、前記タグID情報を参照して当該押下された入力キーのキーコードに対応するタグIDを前記受信装置に送信するタグID送信工程と、
前記入力装置の固有のID毎に前記入力キーのキーコードと前記タグIDとが対応付けられた変換テーブル情報を記憶する変換テーブル情報記憶工程と、
前記入力装置から送信されたタグIDを前記読取手段により読み取って前記変換テーブル情報によりキーコードと入力装置の固有のIDに変換する変換工程と、
前記変換されたキーコード及び入力装置の固有のIDを転送する転送工程とを備えることを特徴とする入力制御方法。
【請求項13】
請求項12記載の入力制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。
【請求項14】
請求項12記載の入力制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラムを記憶した記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【公開番号】特開2006−184952(P2006−184952A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−374710(P2004−374710)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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