説明

入力信号の二値化装置及び方法、ディスク駆動器、及び記録媒体

基準レベルに達し得ない入力信号が入力されたり、または単一周波数を有する入力信号が入力されても入力信号のオフセットを正常に補正できる入力信号の二値化装置及び方法、ディスク駆動器、及び記録媒体に係り、該一類型による方法は、入力信号をビタビデコーディングする段階と、入力信号を所定の基準レベルを基にスライスする段階と、ビタビデコーディングされた信号とスライスされた信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングして入力信号のオフセットを求める段階と、求めたオフセットを利用して入力信号のオフセットを補正する段階とを含み、ビタビデコーディングされた信号は、入力信号の二進信号である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力信号の二値化に係り、特に、入力信号のオフセットを補正できる二値化装置及び方法、前記二値化装置を備えた二値化方法を遂行するディスク駆動器及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスク表面にはピット(pit)と呼ばれる二進信号が記録されている。しかし、レーザをディスク表面に照射して読み取ったRF(無線周波数)信号は、光学的周波数特性と回路の周波数特性とによってアナログ信号の性質を有する。例えば、ディスクに記録された二進信号と、ディスク表面に記録されたピットの形状及びディスクから読み取ったRF信号は、図1に図示されているように表現されうる。
【0003】
従って、前記RF信号を本来の二進信号にするためにさまざまな方法が提案されている。そのうち代表的な例が図2に図示されている二値化回路200である。図2に図示されている二値化回路200は、比較器210と低域通過フィルタ220とから構成される。比較器210は、入力されるRF信号を基準レベル(またはスライスレベル)と比較し、比較結果を入力されるRF信号の二進信号として出力する。前記基準レベルは、低域通過フィルタ220から提供される。低域通過フィルタ220は、比較器210から出力される二進信号を低域通過フィルタリングする。従って、低域通過フィルタ220は、比較器210から出力された二進信号のDC成分を検出した信号を出力する。低域通過フィルタ220から出力される信号は、前記基準レベルとして提供される。
【0004】
しかし、ディスクの容量が高密度化されつつ、ディスクから読み取ったRF信号のうち高周波信号の振幅が減少し、前記比較器210の基準レベルより低い高周波信号が発生しうる。例えば、図3の301のように、ゼロ点交差(zero-crossing)が正しく起こらないRF信号が発生しうる。図3は、システムクロック以上の分解能を有する容量が高い高密度ディスクから読み取ったRF信号の例である。図3の301地点は、ランレングスの長さが2Tまたは3Tを有するピットのRF信号であって、直前に存在するピットが長いランレングスを有する場合である。図3の301のように、ゼロ点交差が正しく起こらないRF信号が基準レベルより低い高周波信号が発生した場合である。
【0005】
このように、入力されるRF信号が基準レベルに達し得ない場合に、安定した二進信号を得られない。
【0006】
これを解決するために、図4に図示されているように、ビタビデコーダを利用して入力信号のオフセットを補正する二値化装置400が提案された。図4に図示されている二値化装置400を参照すれば、減算器401を利用し、入力されるRF信号から基準レベル(またはスライスレベル)を減算してDCオフセットを除去したRF信号を得る。
【0007】
DCオフセットを除去したRF信号をビタビデコーダ402でビタビデコーディングして二進信号を得る。低域通過フィルタ403は、ビタビデコーダ402によって得られた二進信号を低域通過フィルタリングし、基準レベルとして提供する。PLL(Phase Lock Loop)404は、DCオフセットが除去されたRF信号を利用してシステムクロックを生成する。生成されたシステムクロックは、ビタビデコーダ402に提供される。これによってビタビデコーダ402は、システムクロックに同期されて入力されるRF信号をデコーディングする。従って、高密度ディスクから読み取ったRF信号が基準レベルに達し得ない場合にも、安定した二進信号を得ることができる。
【0008】
しかし、図4のような二値化装置400は、図5Aないし図5Cのような単一周波数のRF信号が入力される場合に、DCオフセットをただしく除去できない。すなわち、図5A、図5B、及び図5Cは、互いに異なるDCオフセットを有する入力波形である。しかし、それらに対してビタビデコーダ402から出力される値は、「11110000」と同一である。従って、入力される信号が図5A、図5B、及び図5Cのような場合に、低域通過フィルタ403に入力される信号がいずれも同一なので、低域通過フィルタ403の出力も同一になる。従って、3つの入力信号の波形に対して同じDCオフセット値が出力されて差減されるので、オフセット補正が遂行されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明がなそうとする技術的課題は、基準レベルに達し得ない入力信号が入力されたり、または単一周波数を有する入力信号が入力されても、入力信号のオフセットを正常に補正できる入力信号の二値化装置及び方法を提供するところにある。
【0010】
本発明がなそうとする技術的課題はまた、前記二値化装置が備わったり二値化方法を遂行することができるディスク駆動器、及び前記二値化方法を遂行するプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の技術的課題を達成するために、本発明の一類型による方法は、入力信号をビタビデコーディングする段階と、入力信号を所定の基準レベルを基にスライスする段階と、ビタビデコーディングされた信号とスライスされた信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングして入力信号のオフセットを求める段階と、求めたオフセットを利用して入力信号のオフセットを補正する段階とを含み、ビタビデコーディングされた信号は、入力信号の二進信号であることを特徴とする入力信号の二進化方法を提供する。
【0012】
前述の技術的課題を達成するために、本発明の他の類型による装置は、入力信号をビタビデコーディングするビタビデコーダと、所定の基準レベルを利用して入力信号をスライスするスライサと、ビタビデコーダの出力信号とスライサの出力信号のうちいずれか一つを低域通過フィルタリングする低域通過フィルタモジュールと、入力信号から低域通過フィルタモジュールからの出力信号を除去して入力信号のオフセットを補正し、オフセットを補正した入力信号をビタビデコーダとスライサとにそれぞれ伝送するオフセット補正モジュールとを備え、ビタビデコーダの出力信号は、入力信号の二進信号であることを特徴とする入力信号の二進化装置を提供する。
【0013】
前述の技術的課題を達成するために本発明のさらに他の類型によるディスク駆動器は、ディスクから読み取ったRF信号をビタビデコーディングして出力するビタビデコーダと、所定の基準レベルを利用してRF信号をスライスするスライサと、ビタビデコーダから出力される信号とスライサから出力される信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングする低域通過フィルタリングモジュールと、RF信号から低域通過フィルタリングモジュールから出力される信号を除去してRF信号のオフセットを補正し、オフセットが補正されたRF信号をビタビデコーダとスライサとにそれぞれ提供するオフセット補正モジュールとを備え、ビタビデコーダから出力される信号は、RF信号の二進信号であることを特徴とするディスク駆動器を提供する。
【0014】
前述の技術的課題を達成するために本発明のさらに他の類型によるコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、前記方法は、入力信号をビタビデコーディングする段階と、入力信号を所定の基準レベルを基にスライスする段階と、ビタビデコーディングされた信号とスライスされた信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングして入力信号のオフセットを求める段階と、求めたオフセットを利用して入力信号のオフセットを補正する段階とを含み、ビタビデコーディングされた信号は、入力信号の二進信号であることを特徴とする記録媒体を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、入力信号が基準レベルに及ばなかったり、または入力信号が単一周波数を有する場合にも、入力信号のオフセットを正常に補正できる入力信号の二値化技術を提供することによって、システム安定度と性能とを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】ディスクに記録された二進信号、ピットの形状及びRF信号のパターン例を示す図である。
【図2】一般的な入力信号の二値化回路図を示す図である。
【図3】高密度ディスクから読み取ったRF信号の例を示すグラフである。
【図4】既存の入力信号の二値化装置の機能ブロック図である。
【図5A】互いに異なるDCオフセットを有する入力信号の波形例を示すグラフである。
【図5B】互いに異なるDCオフセットを有する入力信号の波形例を示すグラフである。
【図5C】互いに異なるDCオフセットを有する入力信号の波形例を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施形態による入力信号の二値化装置の機能ブロック図である。
【図7】図6に図示されている機能ブロック図の出力波形の一例を示す図である。
【図8】図7に図示されている機能ブロック図の出力波形の他の例を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態による入力信号の二値化装置の機能ブロック図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態による入力信号の二値化方法の動作フローチャートである。
【図11】本発明のさらに他の実施形態による入力信号の二値化方法で、入力信号のオフセットを求める過程に係る詳細な動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明による実施例について詳細に説明する。
【0018】
図6は、本発明の一実施例による入力信号の二値化装置600の機能ブロック図である。図6を参照するに、入力信号の二値化装置600は、オフセット補正モジュール610、ビタビデコーダ620、スライサ630、及び低域通過フィルタモジュール640を備える。
【0019】
オフセット補正モジュール610は、入力信号から低域通過フィルタモジュール640の出力信号を除去する。これによって、入力信号のオフセットが補正される。すなわち、オフセット補正モジュール610は、減算器601を備えることができる。減算器601は、入力信号から低域通過フィルタモジュール640の出力信号を減算する。これによって、入力信号のオフセットが除去される。従って、オフセット補正モジュール610は、オフセット除去モジュールと定義できる。オフセット補正モジュール610は、オフセットが補正された入力信号をビタビデコーダ620とスライサ630とにそれぞれ伝送する。
【0020】
ビタビデコーダ620は、入力信号をビタビデコーディングする。ビタビデコーダ620の入力信号は、オフセットが補正された入力信号である。ビタビデコーダ620から出力される信号は、入力信号の二進信号である。ビタビデコーダ620は、システムクロックに同期されて入力信号をビタビデコーディングする。従って、入力信号が高密度ディスクから読み取ったRF信号であって、基準レベルに達し得ない場合にも、安定した二進信号を得ることができる。
【0021】
スライサ630は、所定の基準レベルを利用して入力信号をスライスする。所定の基準レベルは、0Vに設定できる。所定基準レベルが0Vに設定されうるのは、スライサ630に入力される信号がDCオフセットが除去された信号であるためである。このために、スライサ630は、所定の基準レベルを基に入力信号が0であるか1であるかを判別する回路(例えば、比較回路)を備えることができる。
【0022】
低域通過フィルタモジュール640は、ビタビデコーダ620の出力信号とスライサ630の出力信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングする。低域通過フィルタモジュール640は、選択器641と低域通過フィルタ642とを備える。選択器641は、システムクロックに同期され、ビタビデコーダ620の出力信号とスライサ630の出力信号とのうちいずれか一つを選択する。
【0023】
すなわち、選択器641は、ビタビデコーダ620の出力信号とスライサ630の出力信号とを比較する。ビタビデコーダ620の出力信号とスライサ630の出力信号とが同一であるならば、選択器641は、スライサ630の出力信号を選択して出力する。すなわち、図7に図示されているように、システムクロック信号の立ち上がりエッジで、ビタビデコーダ620の出力信号とスライサ630の出力信号とが同一であるならば、選択器641は、スライサ630の出力信号を選択して出力する。図7は、図6に図示されているビタビデコーダ640とスライサ630との出力信号とシステムクロック信号との波形例である。選択器641でスライサ630の出力信号を選択する場合は、現在入力される信号が図5Aないし図5Cのように単一周波数を有する場合である。すなわち、現在入力される信号がシステムクロック以下の分解能を有する場合である。
【0024】
一方、ビタビデコーダ620の出力信号とスライサ630の出力信号とが同一ではなければ、選択器641は、ビタビデコーダ620の出力信号を選択して出力する。すなわち、図8に図示されているように、システムクロック信号の立ち上がりエッジで、ビタビデコーダ620の出力信号とスライサ630の出力信号とが同一ではなければ、選択器641は、ビタビデコーダより620の出力信号を選択して出力する。図8は、図6に図示されているビタビデコーダ620とスライサ630との出力信号とシステムクロック信号との波形例である。選択器641でビタビデコーダ620の出力信号を選択する場合は、現在入力される信号が図3のように基準レベルに達し得ない場合である。すなわち、現在入力される信号がシステムクロック以上の分解能を有する場合である。
【0025】
低域通過フィルタ642は、選択器641から出力される信号を低域通過フィルタリングする。低域通過フィルタリングされた信号は、オフセット補正モジュール610に提供される。前記低域通過フィルタリングされた信号は、入力信号のオフセットである。従って、低域通過フィルタモジュール640は、入力信号のオフセットを求めるモジュールと定義できる。
【0026】
図9は、本発明の他の実施形態による入力信号の二値化装置900の機能ブロック図である。図9を参照するに、二値化装置900は、オフセット補正モジュール910、システムクロック信号生成モジュール920、前処理器930、ビタビデコーダ940、スライサ950、及び低域通過フィルタリングモジュール960を備える。
【0027】
図9のオフセット補正モジュール910、ビタビデコーダ940、スライサ950、及び低域通過フィルタリングモジュール960は、図6に図示されているオフセット補正モジュール610、ビタビデコーダ620、スライサ630、及び低域通過フィルタリングモジュール640と類似して構成されつつ動作する。
【0028】
システムクロック信号生成モジュール920は、オフセット補正モジュール910でオフセットが補正された入力信号を使用してシステムクロック信号を生成する。システムクロック信号生成モジュール920は、位相同期ループ(PLL)回路で構成されうる。システムクロック信号生成モジュール920は、生成されたシステムクロックをビタビデコーダ940と低域通過フィルタリングモジュール960とにそれぞれ提供する。従って、ビタビデコーダ940と低域通過フィルタリングモジュール960は、オフセットが補正された入力信号を使用して生成されたシステムクロック信号に同期されて駆動される。
【0029】
前処理器930は、オフセット補正モジュール910から出力される信号をビタビデコーダ940で必要な形態にする。前処理器930は、ビタビデコーダ940の性能を向上させるための等化器によって構成されうる。
【0030】
図6及び図9の二値化装置600,900は、ディスク駆動器に含まれうる。図6及び図9の二値化装置600,900がディスク駆動器に含まれる場合に、前記入力信号は、ディスクから読み取ったRF信号である。
【0031】
図10は、本発明のさらに他の実施形態による入力信号の二値化方法の動作フローチャートである。図10を参照するに、入力信号をビタビデコーディングする(1001)。ビタビデコーディングは、システムクロックに同期されて遂行される。システムクロックは、オフセットが除去された入力信号を基に生成される。前記ビタビデコーディングによって、入力信号の二進信号を得る。入力信号をビタビデコーディングする前に、入力信号をビタビデコーディングに必要な形態にする前処理段階を遂行することができる。前記前処理段階は、入力信号を等化させる等化段階として定義できる。
【0032】
次に、入力信号を所定の基準レベルを基にスライスする(1002)。所定の基準レベルは、図6のスライサ630で説明したところと類似している。前記ビタビデコーディングのために入力される信号と前記スライスのために入力される信号は、それぞれ後述するオフセット補正段階(1104)を経た信号である。
【0033】
ビタビデコーディングされた信号とスライスされた信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングし、入力信号のオフセットを求める(1003)。入力信号のオフセットを求める過程は、図11に図示される通りである。図11は、図10に図示されている入力信号の二値化方法で、入力信号のオフセットを求める過程(第1003段階)の詳細な動作フローチャートである。図11を参照するに、ビタビデコーディングされた信号とスライスされた信号とを比較する(1101)。前記比較は、前記システムクロックに同期されて遂行される。ビタビデコーディングされた信号と前記スライスされた信号とが同一ではなければ、ビタビデコーディングされた信号を低域通過フィルタリングしてオフセットを求める(1102,1103)。ビタビデコーディングされた信号と前記スライスされた信号とが同一であるならば、スライスされた信号を低域通過フィルタリングして入力信号のオフセットを求める(1102,1104)。
【0034】
入力信号のオフセットが求められれば、図10での前記方法は、求めたオフセットを利用して入力信号のオフセットを補正する(1004)。
【0035】
本願発明による入力信号の二値化方法を遂行するためのプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の保存装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などがあって、またキャリアウェーブ(例えば、インターネットを介した伝送)の形態で具現されるものも含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードとして保存されて実行できる。
【0036】
以上、本発明についてその望ましい実施形態を中心に説明を行った。本発明が属する技術分野で当業者は、本発明が本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態で具現可能であるということを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなくして説明的な観点から考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなくして特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれたと解釈されるのものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号の二値化方法において、
前記入力信号をビタビデコーディングする段階と、
前記入力信号を所定の基準レベルを基にスライスする段階と、
前記ビタビデコーディングされた信号と前記スライスされた信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングし、前記入力信号のオフセットを求める段階と、
前記求めたオフセットを利用し、前記入力信号のオフセットを補正する段階とを含み、
前記ビタビデコーディングされた信号は、前記入力信号の二進信号であることを特徴とする入力信号の二進化方法。
【請求項2】
前記入力信号のオフセットを求める段階は、
前記ビタビデコーディングされた信号と前記スライスされた信号とを比較する段階と、
前記ビタビデコーディングされた信号と前記スライスされた信号とが同一ではなければ、前記ビタビデコーディングされた信号を低域通過フィルタリングし、前記オフセットを求める段階と、
前記ビタビデコーディングされた信号と前記スライスされた信号とが同一ならば、前記スライスされた信号を低域通過フィルタリングし、前記入力信号のオフセットを求める段階とを含むことを特徴とする請求項1に記載の入力信号の二進化方法。
【請求項3】
前記比較段階は、システムクロックに同期されて遂行されることを特徴とする請求項2に記載の入力信号の二進化方法。
【請求項4】
前記システムクロックは、前記オフセットが除去された入力信号を基に生成されることを特徴とする請求項3に記載の入力信号の二進化方法。
【請求項5】
前記ビタビデコーディングのための入力信号と前記スライスのための入力信号は、それぞれ前記オフセット補正段階を経た信号であることを特徴とする請求項1に記載の入力信号の二進化方法。
【請求項6】
前記ビタビデコーディング段階は、前記入力信号を前記ビタビデコーディングに必要な形態に変換させる段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の入力信号の二進化方法。
【請求項7】
前記入力信号変換段階は、前記入力信号を等化させる段階を含むことを特徴とする請求項6に記載の入力信号の二進化方法。
【請求項8】
入力信号の二進化装置において、
前記入力信号をビタビデコーディングするビタビデコーダと、
所定の基準レベルを利用し、前記入力信号をスライスするスライサと、
前記ビタビデコーダの出力信号と前記スライサの出力信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングする低域通過フィルタモジュールと、
前記入力信号から前記低域通過フィルタモジュールからの出力信号を除去し、前記入力信号のオフセットを補正し、前記オフセットを補正した入力信号を前記ビタビデコーダと前記スライサとにそれぞれ伝送するオフセット補正モジュールとを備え、
前記ビタビデコーダの出力信号は、前記入力信号の二進信号であることを特徴とする入力信号の二進化装置。
【請求項9】
前記低域通過フィルタモジュールは、
前記ビタビデコーダの出力信号と前記スライサの出力信号とのうちいずれか一つを選択する選択器と、
前記選択器から出力される信号を低域通過フィルタリングする低域通過フィルタとを備えることを特徴とする請求項8に記載の入力信号の二進化装置。
【請求項10】
前記選択器は、前記ビタビデコーダの出力信号と前記スライサの出力信号とが同一ならば、前記スライサの出力信号を選択して出力し、前記ビタビデコーダの出力信号と前記スライサの出力信号とが同一ではなければ、前記ビタビデコーダの出力信号を選択して出力することを特徴とする請求項9に記載の入力信号の二進化装置。
【請求項11】
前記入力信号の二進化装置は、
前記オフセット補正モジュールから出力される信号を使用してシステムクロック信号を生成し、前記ビタビデコーダと前記低域通過フィルタモジュールとにそれぞれ提供するシステムクロック信号生成モジュールをさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の入力信号の二進化装置。
【請求項12】
前記入力信号の二進化装置は、
前記オフセット補正モジュールから出力される信号を前記ビタビデコーダが必要な形態にし、前記ビタビデコーダに伝送する前処理器をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の入力信号の二進化装置。
【請求項13】
ディスクから読んだRF信号を二進化する機能を有するディスク駆動器において、
前記ディスクから読み取ったRF信号をビタビデコーディングして出力するビタビデコーダと、
所定の基準レベルを利用し、前記RF信号をスライスするスライサと、
前記ビタビデコーダから出力される信号と前記スライサから出力される信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングする低域通過フィルタリングモジュールと、
前記RF信号から前記低域通過フィルタリングモジュールから出力される信号を除去し、前記RF信号のオフセットを補正し、前記オフセットが補正されたRF信号を前記ビタビデコーダと前記スライサとにそれぞれ提供するオフセット補正モジュールとを備え、
前記ビタビデコーダから出力される信号は、前記RF信号の二進信号であることを特徴とするディスク駆動器。
【請求項14】
入力信号の二進化方法を遂行するプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、
前記方法は、
前記入力信号をビタビデコーディングする段階と、
前記入力信号を所定の基準レベルを基にスライスする段階と、
前記ビタビデコーディングされた信号と前記スライスされた信号とのうちいずれか一つを低域通過フィルタリングし、前記入力信号のオフセットを求める段階と、
前記求めたオフセットを利用し、前記入力信号のオフセットを補正する段階とを含み、
前記ビタビデコーディングされた信号は、前記入力信号の二進信号であることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−545096(P2009−545096A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−521690(P2009−521690)
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【国際出願番号】PCT/KR2007/002688
【国際公開番号】WO2008/013361
【国際公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】