説明

入力検出装置、入力検出装置の制御方法、および、プログラム

【課題】タッチパネルを介して利用者の意図しない操作入力が行われる可能性を低減する。
【解決手段】本発明の入力検出装置は、表示している操作画面に応じて分割されたタッチパネルの複数の領域のそれぞれに対応させて、入力が有効とされる入力手段を記憶する記憶部と、入力時の検出状態を入力手段に対応させて記憶し、タッチパネルへの入力がなされると、入力の検出状態に応じて、入力に用いられた入力手段を特定し、特定した入力手段に応じて、入力手段の識別情報を取得する識別情報取得部と、識別情報取得部より送られてきた識別情報に対応する入力が検出されたタッチパネル上の領域に対応して記憶部に記憶されている識別情報と識別情報取得部より送られてきた識別情報とが一致する場合には、入力を有効とする制御部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルへの入力を検出する入力検出装置、入力検出装置の制御方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、携帯型ゲーム機などの情報処理装置においては、例えば、特許文献1(特開2010−250463号公報)に開示されるように、操作入力を行うための様々な操作画面を表示するタッチパネルを備え、指、タッチペンなどの入力手段を用いてタッチパネルを介した操作入力が行われる。
【0003】
上述したような、タッチパネルを介して操作入力が行われる情報処理装置によれば、操作入力のための物理的なキー構造を削減できるので、キー構造が削減された分だけタッチパネルの面積を大きくし、表示される映像の視認性を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−250463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図3は、タッチパネルに操作画面が表示された状態を示す図である。
【0006】
図3においては、タッチパネル200が、領域200Aと領域200Bとに分割され、領域200Aと領域200Bとにそれぞれ操作画面が表示されている。
【0007】
図3に示される操作画面が表示された状態で、利用者が、例えば、領域200A内において入力手段を上から下にスライドさせようとしたとする。ここで、領域200Aをはみ出して、領域200Bまで入力手段をスライドさせてしまうと、領域200Bへの入力が検出され、利用者の意図とは異なる操作入力が行われてしまうことがある。
【0008】
したがって、タッチパネルを介して操作入力が行われる情報処理装置によれば、利用者の意図とは異なる操作内容を示すタッチパネル上の領域に触れてしまうと、意図しない操作入力が行われてしまうという課題がある。
【0009】
本発明の目的は、上述した課題を解決し、利用者の意図とは異なる操作入力が行われる可能性を低減することができる入力検出装置、入力検出装置の制御方法、および、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために本発明の入力検出装置は、
複数の操作画面を表示し、表示している操作画面に応じて分割されたタッチパネルの複数の領域のそれぞれに対応させて、複数の入力手段のうちのいずれかを入力が有効とされる入力手段として記憶する記憶部と、
前記タッチパネルへの入力時の検出状態を前記入力手段に対応させて記憶し、前記タッチパネルへの入力がなされると、該入力の検出状態に応じて、前記入力に用いられた入力手段を特定し、該特定した入力手段に応じて、前記入力に用いられた入力手段の識別情報を取得して出力する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部より送られてきた前記識別情報に対応する入力が検出された前記タッチパネル上の領域を特定し、該特定した領域に対応して前記記憶部に記憶されている識別情報と前記識別情報取得部より送られてきた識別情報とが一致するか否かを判定し、判定結果が一致を示す場合には、前記入力を有効とする制御部と、を有する。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の入力検出装置の制御方法は、
記憶部が、複数の操作画面を表示し、表示している操作画面に応じて分割されたタッチパネルの複数の領域のそれぞれに対応させて、複数の入力手段のうちのいずれかを入力が有効とされる入力手段として記憶し、
識別情報取得部が、前記タッチパネルへの入力時の検出状態を前記入力手段に対応させて記憶し、前記タッチパネルへの入力がなされると、該入力の検出状態に応じて、前記入力に用いられた入力手段を特定し、該特定した入力手段に応じて、前記入力に用いられた入力手段の識別情報を取得して出力し、
制御部が、前記識別情報取得部より送られてきた前記識別情報に対応する入力が検出された前記タッチパネル上の領域を特定し、該特定した領域に対応して前記記憶部に記憶されている識別情報と前記識別情報取得部より送られてきた識別情報とが一致するか否かを判定し、判定結果が一致を示す場合には、前記入力を有効とする。
【0012】
上記目的を達成するために本発明のプログラムは、
入力検出装置に、
複数の表示画面を表示し、表示している操作画面に応じて分割されたタッチパネルの複数の領域のそれぞれに対応させて、複数の入力手段のうちのいずれかを入力が有効とされる入力手段として記憶する記憶処理と、
前記タッチパネルへの入力時の検出状態を前記入力手段に対応させて記憶し、前記タッチパネルへの入力がなされると、該入力の検出状態に応じて、前記入力に用いられた入力手段を特定し、該特定した入力手段に応じて、前記入力に用いられた入力手段の識別情報を取得して出力する出力処理と、
前記出力処理に応じて出力された識別情報に対応する入力が検出された前記タッチパネル上の領域を特定し、該特定した領域に対応して前記記憶されている識別情報と前記出力処理に応じて出力された識別情報とが一致するか否かを判定し、判定結果が一致を示す場合には、前記入力を有効とする制御処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利用者の意図とは異なる操作入力が行われる可能性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すCPUの動作を示すフローチャートである。
【図3】タッチパネルに操作画面が表示された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示す情報処理装置100は、ROM(Read Only Memory)110と、RAM(Random Access Memory)120と、タッチパネル130と、キー入力部140と、識別情報取得部150と、CPU(Central Processing Unit)160と、バス170と、を有する。
【0018】
なお、RAM120は、記憶部の一例であり、CPU160は、制御部の一例である。また、RAM120と識別情報取得部150とCPU160とは、入力検出装置を構成する。
【0019】
ROM110は、CPU160が各種プログラムを実行する上で必要となる固定的なデータを格納する。
【0020】
RAM120は、CPU160が各種プログラムを実行する上で一時的に必要となるデータを格納する。
【0021】
タッチパネル130は、情報処理装置100の前面に配置され、様々な操作画面を表示面に表示し、指、タッチペンなどの入力手段を用いた接触を検出し、検出内容に応じた制御信号をCPU160に出力する。
【0022】
なお、表示面としては、白黒あるいはカラーの液晶パネル、有機EL(電子蛍光)パネルなどが用いられる。また、タッチパネル130の数は、1つに限られず、2以上であってもよい。
【0023】
キー入力部140は、キーの押下などに基づく操作入力を受け付け、入力された操作内容に応じた制御信号をCPU160に出力する。
【0024】
識別情報取得部150は、入力手段を用いた入力時にタッチパネル130が検出した検出状態をその入力手段に対応させて記憶しており、タッチパネル130への入力がなされると、その入力の検出状態に応じて、その入力に用いられた入力手段を特定し、その特定した入力手段に応じて、その入力に用いられた入力手段の識別情報を取得し、CPU160に出力する。
【0025】
なお、一般に、入力手段に応じて、タッチパネル130と入力手段との接触面積が異なるので、識別情報取得部150は、例えば、その入力手段とタッチパネル130との接触面積を、その入力手段を用いた入力時にタッチパネル130が検出した検出状態として記憶する。
【0026】
CPU160は、バス170を介して上述した各部と接続され、情報処理装置100全体を制御する。
【0027】
また、CPU160は、タッチパネル130に表示される操作画面に応じて分割された、タッチパネル130の複数の領域のそれぞれに対応させて、入力が有効とされる、複数の入力手段のうちのいずれかの入力手段の識別情報をRAM120に記憶させる。
【0028】
さらに、CPU160は、識別情報取得部150から出力された識別情報に示される入力手段を用いた入力が検出されたタッチパネル130上の領域を特定し、その特定した領域に対応してRAM120に記憶されている識別情報と識別情報取得部150から出力された識別情報とが一致するか否かを判定し、判定結果が一致を示す場合には、その入力を有効とする。
【0029】
次に、本実施形態の情報処理装置100の動作を説明する。
【0030】
まず、タッチパネル130上の複数の領域のそれぞれについて、入力を有効とする入力手段を設定する設定処理動作が、図2に示すフローチャートに従い行われる。
【0031】
なお、以下では、入力手段が指であるとする。
【0032】
まず、CPU160は、タッチパネル130上の複数の領域のそれぞれへの入力を有効とする入力手段を用いたタッチパネル130への入力を要求する入力画面をタッチパネル130に表示させる(ステップS101)。
【0033】
なお、情報処理装置100がタッチパネル130を1つだけ有する場合には、タッチパネル130が、論理的に複数の領域に分割される。また、情報処理装置100が物理的に分離された複数のタッチパネル130を有する場合には、1つの領域が、各タッチパネル130に対応するように分割されてもよく、また、2以上のタッチパネル130に跨るように分割されてよい。また、複数の領域は、互いに接している必要は無く、互いに重複していたり、ある領域が他の領域を含んでいたりしてもよい。
【0034】
次に、CPU160は、タッチパネル130への入力が行われたか否かを判定し(ステップS102)、入力が行われるまで、ステップS102の処理を繰り返す。
【0035】
タッチパネル130への入力が行われると(ステップS102:Yes)、識別情報取得部150は、その入力に用いられた指の指紋を検出し、検出した指紋を示す指紋情報を識別情報として出力する。なお、識別情報取得部150は、例えば、タッチパネル130の裏面側に配置され、タッチパネル130への入力を行う指を撮像可能なCCD(Charge Coupled Device)で構成され、入力を行う指の撮影画像から指紋情報を取得する。
【0036】
CPU160は、識別情報取得部150から指紋情報が出力されると、その指紋情報を、その指紋情報に示される指が入力手段として設定された領域に対応させてRAM120に記憶させる(ステップS103)。
【0037】
なお、入力手段として設定される指の数は、1本に限られず、複数設定されてもよく、また、領域毎に異なっていてもよい。また、タッチパネル130上の領域への入力を有効とする入力手段を設定するのではなく、その領域への入力を無効とする入力手段を設定するようにしてもよい。
【0038】
次に、入力手段の設定処理が終了すると、CPU160は、タッチパネル130に操作画面を表示させる。
【0039】
操作画面に応じてタッチパネル130への入力が行われると、識別情報取得部150は、タッチパネル130への入力が行われている間、その入力に用いられている指の指紋情報を定期的に取得し、CPU160に出力する。
【0040】
CPU160は、識別情報取得部150より出力された指紋情報に対応する入力が検出されたタッチパネル130上の領域を特定し、その特定した領域に対応してRAM120に記憶されている指紋情報と識別情報取得部150より出力された指紋情報とが一致するか否かを判定する。
【0041】
判定結果が一致を示す場合には、CPU160は、タッチパネル130への入力を有効とし、その入力が検出されたタッチパネル130上の領域に表示されていた操作内容に応じて、各部を制御する。一方、判定結果が不一致を示す場合には、CPU160は、タッチパネル130への入力を無効とする。
【0042】
ここで、例えば、利用者が、タッチパネル130上の領域A内において、指をスライドさせて入力を行おうとし、領域Aについて設定した指を用いて領域Aに対して入力を開始した後、誤って領域Bまで指をスライドさせたとする。この場合、領域A内において指がスライドされている間は、領域Aに対応してRAM120に記憶されている指紋情報と識別情報取得部150から出力される指紋情報とが一致するので、CPU160は、その入力を有効なものとして処理する。領域Bまで指がスライドされると、領域Bに対応してRAM120に記憶されている指紋情報と識別情報取得部150から出力される指紋情報とが不一致となるので、CPU160は、入力を無効なものとして処理する。したがって、利用者の意図とは異なる操作入力が行われるのを防ぐことができる。
【0043】
なお、判定結果が一致から不一致に変わった場合のCPU160の動作としては、種々の動作が考えられる。
【0044】
例えば、判定結果が不一致を示すものとなった時点で、操作入力が終了したと判定する動作が考えられる。この場合、CPU160は、領域Aと領域Bとの境界で指がタッチパネル130から離された場合と同様に動作する。また、判定結果が不一致を示すものとなった後、所定時間内に判定結果が一致を示すものとなった場合には、スライドが行き過ぎたと判定し、操作入力が継続されていると判定する動作が考えられる。
【0045】
このように、本実施形態によれば、情報処理装置100は、操作画面に応じて分割されたタッチパネル130の複数の領域のそれぞれに対応させて、複数の入力手段のうちのいずれかを入力が有効とされる入力手段として記憶し、タッチパネル130への入力がなされると、その入力に用いられた入力手段の識別情報を取得し、その入力が検出されたタッチパネル130上の領域について記憶されている入力手段の識別情報と、取得した識別情報とが一致する場合には、その入力を有効なものとして処理する。
【0046】
そのため、設定された入力手段以外の入力手段を用いて入力が行われても、無効なものとして処理されるので、利用者の意図とは異なる操作入力が行われる可能性を低減することができる。
【0047】
なお、本実施形態においては、タッチパネル130上の領域について、予め入力手段を設定する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。例えば、複数の領域のそれぞれについて、各領域への最初の入力に用いられた入力手段を、その領域についての入力手段として設定するようにしてもよい。このように、ある領域への入力に用いられた入力手段を、その領域についての入力手段として設定することで、領域毎の入力手段の設定を動的に行うことができる。
【0048】
また、本実施形態においては、タッチパネル130上の領域に対する入力内容に応じて、CPU160が判定を行うか否かを決定するようにしてもよい。例えば、一定の方向に入力手段をスライドさせる入力が行われる領域においては、その一定の方向に入力手段をスライドさせる入力が行われた場合に、CPU160が判定を行うようにしてもよい。このように、タッチパネル130の領域に対する操作内容とは異なる入力が行われた場合には、CPU160が判定を行わないようにすることで、処理負荷を軽減することができる。
【0049】
また、本実施形態においては、入力手段の識別情報として指紋を用いる例を用いて説明したが、これに限られるものではなく、例えば、識別情報取得部150が、タッチパネル130への入力が行われる際の手や指、あるいは、タッチペンの形状を識別情報として用いてもよい。この場合、識別情報取得部150は、タッチパネル130への入力が行われる際の手や指の形状を撮影するカメラを備え、カメラが撮影した撮影画像から識別情報を取得する。
【0050】
また、本実施形態においては、入力手段が指である例を用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線方式を用いて情報処理装置100と通信可能であり、識別情報を送信する複数のタッチペンを入力手段とすることもできる。この場合、識別情報取得部150は、タッチペンより送信されてきた識別情報を受信して入力手段の識別情報を取得する。
【0051】
また、本実施形態においては、タッチパネル130上の領域に対して入力手段を設定する例を用いて説明したが、これに限られるものではなく、入力手段に対して、その入力手段を用いた入力が有効となる領域を設定するようにしてもよい。
【0052】
また、本実施形態においては、CPU160は、タッチパネル130上の領域に対応させて記憶されている入力手段を、タッチパネル130に表示させるようにしてもよい。このように、各領域に対する入力手段をタッチパネル130に表示することで、利用者が入力を行う際に入力を行う入力手段を間違える可能性を低減することができる。
【0053】
なお、本発明の入力検出装置にて行われる方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能であり、ネットワークを介して外部に提供することも可能である。
【符号の説明】
【0054】
100 情報処理装置
110 ROM
120 RAM
130 タッチパネル
140 キー入力部
150 識別情報取得部
160 CPU
170 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示画面を表示し、表示している操作画面に応じて分割されたタッチパネルの複数の領域のそれぞれに対応させて、複数の入力手段のうちのいずれかを入力が有効とされる入力手段として記憶する記憶部と、
前記タッチパネルへの入力時の検出状態を前記入力手段に対応させて記憶し、前記タッチパネルへの入力がなされると、該入力の検出状態に応じて、前記入力に用いられた入力手段を特定し、該特定した入力手段に応じて、前記入力に用いられた入力手段の識別情報を取得して出力する識別情報取得部と、
前記識別情報取得部より送られてきた前記識別情報に対応する入力が検出された前記タッチパネル上の領域を特定し、該特定した領域に対応して前記記憶部に記憶されている識別情報と前記識別情報取得部より送られてきた識別情報とが一致するか否かを判定し、判定結果が一致を示す場合には、前記入力を有効とする制御部と、を有することを特徴とする入力検出装置。
【請求項2】
請求項1記載の入力検出装置において、
前記識別情報取得部は、前記入力手段の識別情報として、前記タッチパネルへの入力を行う指の指紋情報を取得して出力することを特徴とする入力検出装置。
【請求項3】
請求項1記載の入力検出装置において、
前記識別情報取得部は、前記入力手段の識別情報として、前記タッチパネルへの入力を行う入力手段の形状を示す情報を取得して出力することを特徴とする入力検出装置。
【請求項4】
請求項1記載の入力検出装置において、
前記識別情報取得部は、前記入力手段の識別情報として、複数のタッチペン毎に異なり、前記タッチパネルへの入力に用いられるタッチペンから送信されてくる識別情報を受信して出力することを特徴とする入力検出装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の入力検出装置において、
前記記憶部は、前記タッチパネル上の領域について、複数の入力手段の識別情報を記憶することを特徴とする入力検出装置。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか1項に記載の入力検出装置において、
前記記憶部は、前記タッチパネル上の複数の領域のそれぞれについて、各領域に対する最初の入力に用いられた入力手段の識別情報を記憶することを特徴とする入力検出装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の入力検出装置において、
前記制御部は、前記タッチパネルの複数の領域のそれぞれに対応させて前記記憶部に記憶されている入力手段を、前記タッチパネルに表示させることを特徴とする入力検出装置。
【請求項8】
入力検出装置の制御方法であって、
記憶部が、複数の表示画面を表示し、表示している操作画面に応じて分割されたタッチパネルの複数の領域のそれぞれに対応させて、複数の入力手段のうちのいずれかを入力が有効とされる入力手段として記憶し、
識別情報取得部が、前記タッチパネルへの入力時の検出状態を前記入力手段の種別に対応させて記憶し、前記タッチパネルへの入力がなされると、該入力の検出状態に応じて、前記入力に用いられた入力手段を特定し、該特定した入力手段に応じて、前記入力に用いられた入力手段の識別情報を取得して出力し、
制御部が、前記識別情報取得部より送られてきた前記識別情報に対応する入力が検出された前記タッチパネル上の領域を特定し、該特定した領域に対応して前記記憶部に記憶されている識別情報と前記識別情報取得部より送られてきた識別情報とが一致するか否かを判定し、判定結果が一致を示す場合には、前記入力を有効とすることを特徴とする入力検出装置の制御方法。
【請求項9】
入力検出装置に、
複数の表示画面を表示し、表示している操作画面に応じて分割されたタッチパネルの複数の領域のそれぞれに対応させて、複数の入力手段のうちのいずれかを入力が有効とされる入力手段として記憶する記憶処理と、
前記タッチパネルへの入力時の検出状態を前記入力手段に対応させて記憶し、前記タッチパネルへの入力がなされると、該入力の検出状態に応じて、前記入力に用いられた入力手段を特定し、該特定した入力手段に応じて、前記入力に用いられた入力手段の識別情報を取得して出力する出力処理と、
前記出力処理に応じて出力された識別情報に対応する入力が検出された前記タッチパネル上の領域を特定し、該特定した領域に対応して前記記憶されている識別情報と前記出力処理に応じて出力された識別情報とが一致するか否かを判定し、判定結果が一致を示す場合には、前記入力を有効とする制御処理と、を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−160119(P2012−160119A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20791(P2011−20791)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】