説明

全反射蛍光X線分析装置

【課題】円板状の試料の縁近傍の周辺部における任意の測定部位について正確な分析ができる全反射蛍光X線分析装置を提供する。
【解決手段】全反射蛍光X線分析装置1は、円板状の試料の表面Saに微小な入射角度θで1次X線14を入射させ、発生する蛍光X線15の強度を検出器16で測定する。検出器16に対する試料Sの初期位置を検知する初期位置検知手段20と、試料の表面Saにおける測定部位52を検出器16の視野F内に移動させるステージ21と、初期位置検知手段20で検知した初期位置ならびにステージ21による移動の方向および量に基づいて、検出器16の視野F内における測定部位52の測定面積Mを算出し、算出した測定部位の測定面積Mおよび測定した測定強度Iに基づいて、単位面積Mあたりの測定強度I×(M/M)を算出する算出手段31とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円板状の試料における縁近傍の周辺部を測定する全反射蛍光X線分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
全反射蛍光X線分析装置は半導体製造プロセスの品質管理分析において、ウェーハ、ガラス基板などの分析に用いられている。ウェーハの縁近傍の周辺部は半導体製造プロセスにおいて汚染し易いために、チップの製造には使用されていなかったが、ウェーハが大径化する一方で、超小型のマイクロチップが製造されており、ウェーハの縁近傍の周辺部が利用できれば、その領域だけで数千個のマイクロチップを製造することができる。そのため、ウェーハの縁近傍の周辺部をできるだけ有効に利用するために、ウェーハの縁の数ミリ手前までの領域を測定してウェーハの縁近傍の周辺部の汚染を調べることができる全反射蛍光X線分析装置がある(参照、特許文献1)。
【0003】
また、ウェーハの大径化にともなってウェーハを水平にして台に載置した場合、台からはみ出す縁近傍の周辺部はわずかに下方にたれ下がるようにたわむ、そのため、ウェーハの表面への1次X線の入射角度をウェーハの測定位置によって補正する全反射蛍光X線分析装置がある(参照、特許文献2)。この装置では、補正にあたり、各測定位置での蛍光X線の測定強度を用いており(中心強度補正と呼ばれる)、測定位置がウェーハの縁近傍の周辺部にあるときは、縁近傍の周辺部での測定強度が必要となる。
【特許文献1】特開2002−5858号公報
【特許文献2】特開2006−214868号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの従来の技術では、ウェーハなどの円板状の試料の縁近傍の周辺部における任意の測定部位について正確な分析ができない。ステージで試料の縁を検出器の視野内に移動させると、図4Bに示すように、検出器の視野Fの一部分しか試料Sが占めず、斜線で示された測定部位52からの蛍光X線しか測定することができず、図4Aに示すような検出器の全視野Fを占める測定部位についての測定強度と整合しなくなるからである。
【0005】
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、ウェーハなどの円板状の試料の縁近傍の周辺部における任意の測定部位について正確な分析ができる全反射蛍光X線分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の全反射蛍光X線分析装置は、円板状の試料の表面に微小な入射角度で1次X線を入射させ、発生する蛍光X線の強度を検出器で測定する全反射蛍光X線分析装置であって、前記検出器に対する試料の初期位置を検知する初期位置検知手段と、前記初期位置から試料を移動させることにより、試料の表面における任意の測定部位を前記検出器の視野内に移動させるステージと、前記初期位置検知手段で検知した初期位置ならびに前記ステージによる移動の方向および量に基づいて、前記検出器の視野内における前記測定部位の面積を算出し、その算出した測定部位の面積および前記検出器で測定した測定強度に基づいて、単位面積あたりの測定強度を算出する算出手段とを備えている。
【0007】
本発明の全反射蛍光X線分析装置によれば、検出器の視野内における測定部位の面積を算出し、その算出した測定部位の面積および検出器で測定した測定強度に基づいて、単位面積あたりの測定強度を算出するので、ウェーハなどの円板状の試料の縁近傍の周辺部における任意の測定部位について正確な分析ができる。
【0008】
本発明の全反射蛍光X線分析装置においては、前記ステージが、試料の傾きを変化させることにより前記入射角度を変化させる入射角度調整手段を有し、試料表面から均一に発生する基準X線について、試料の表面における基準となる基準部位での測定強度に任意の測定部位での測定強度が合致するように、前記入射角度調整手段に前記任意の測定部位での入射角度を変化させる制御手段を備え、その制御手段が、前記合致させる両測定強度として、前記算出手段が算出した単位面積あたりの測定強度を用いることが好ましい。
【0009】
この好ましい構成によれば、試料の縁近傍の周辺部における任意の測定部位について、正確な測定強度を得て、1次X線の入射角度を適切に補正できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態である全反射蛍光X線分析装置について説明する。図1に示すように、この全反射蛍光X線分析装置1は、シリコンウェーハなどの円板状の試料の表面Saに、X線管11からのX線12を分光素子13で単色化して1次X線14として微小な入射角度θ、例えば0.05°で照射するX線源6と、載置された試料Sを回転、移動させるXYθステージ22および試料Sの傾きを調整するスイベルステージ23を備えるステージ21と、試料Sから発生する蛍光X線15の強度を測定するSSDなどの検出器16と、検出器16に対する試料Sの初期位置を検知する初期位置検知手段20を構成するビームセンサ24と、初期位置検知手段20で検知した初期位置ならびにステージ21による移動の方向および量に基づいて、検出器16の視野内における測定部位の面積を算出し、その算出した測定部位の面積および検出器16で測定した測定強度に基づいて、単位面積あたりの測定強度を算出する算出手段31を有し、入射角度調整手段であるスイベルステージ23を制御する制御手段30とを備える。
【0011】
図2に示すように、ビームセンサ24は、帯状のラインビームLを照射する照射部24aと、照射部24aに対向する位置に配置されてラインビームLを線状に受光する受光部24bとで構成され、試料Sの縁近傍の周辺部がラインビームLの一部を遮光するような位置に配置されている。図示したビームセンサ24は照射部24aと受光部24bとが一体として示されているが、別体であってもよい。ステージ21は、既に知られた位置決め装置(参照、特開平8−161049号公報)を用いており、XYθステージ22は試料Sを載置する試料台22aと試料台22aを駆動する駆動部22bで構成されている。
【0012】
図3に示すように、検出器16の視野Fは試料の表面Saの高さにおいて円形で所定の視野面積を有し、ステージ21の初期状態において、検出器16の視野Fの中心25と試料台22aの中心とは合致している。試料台22aは検出器16の視野Fの中心25を原点(0、0)として空間に固定されたXY座標において、試料Sの方位を変化させずにXY方向に移動でき、自身の中心(回転軸)まわりにφ方向に回転できる。試料Sは、初期状態の試料台22aの中心に試料Sの中心51が合致するように、かつ、初期状態の試料台22aの所定方向、例えばY方向に試料SのノッチN方向(試料Sの中心51からノッチNへの方向)が合致するように、ロボットハンド(図示なし)により試料台22aに載置される。しかし、通常、これらは完全には合致せず、わずかながらずれる。このようにずれて載置される試料Sについて、検出器16に対する初期位置が、ビームセンサ24を用いて以下のように検知される。
【0013】
制御手段30によりステージ21を制御して、試料Sを載置した試料台22aを360度回転させると、回転角に応じて、つまり試料台22aの中心と試料Sの中心51とのずれおよびノッチNの切欠きに応じて、ビームセンサ24の受光量(Lb(図2)の長さ)が変化する。試料Sの寸法形状は既知であるので、この回転角に応じた受光量変化から、初期状態の試料台22aの中心つまり検出器16の視野の中心25に対する試料Sの中心51およびノッチNの位置が、制御手段30により求められる。これが、検出器16に対する試料Sの初期位置であり、ビームセンサ24、ステージ21および制御手段30が初期位置検知手段20を構成する。
【0014】
ステージ21は、制御手段30から指令を受け、載置した試料Sを初期位置から試料Sの方位を変化させずにXY方向に移動させることにより、試料Sの表面における任意の測定部位を検出器16の視野F内に移動させる。制御手段30が有する算出手段31は、前記初期位置検知手段20で検知した試料Sの初期位置ならびに前記ステージ21による試料Sの移動の方向および量に基づいて、検出器16に対する試料Sの移動後の位置を算出する。そして、その算出した検出器16に対する試料Sの移動後の位置、前記試料Sの所定寸法形状および前記試料表面の高さにおける検出器16の視野Fの所定寸法形状に基づいて、検出器16の視野F内における試料表面の面積つまり測定部位の面積を算出する。測定部位が例えば試料Sの中心部で検出器16の視野Fのすべてを占める場合には、視野面積と測定部位の面積は等しいが、測定部位が試料Sの縁近傍の周辺部で検出器16の視野Fの一部しか占めない場合には、視野面積よりも測定部位の面積は小さい。算出手段31は、さらに、算出した測定部位の面積および検出器16で測定した測定強度に基づいて、単位面積あたりの測定強度を算出する。ここで、単位面積は、視野面積でもよいし、視野面積とは無関係の値、例えば1cmでもよい。
【0015】
また、ステージ21は、入射角度調整手段としてスイベルステージ23を有し、試料の傾きを変化させることにより前記入射角度θを変化させる。そして、制御手段30は、前述の中心強度補正を行うべく、試料表面から均一に発生する基準X線について、試料の表面における基準となる基準部位での測定強度に任意の測定部位での測定強度が合致するように、入射角度調整手段に前記任意の測定部位での入射角度を変化させる。ここで、制御手段30は、前記合致させる両測定強度として、前記算出手段31が算出した単位面積あたりの基準X線の測定強度を用いる。
【0016】
本実施形態の全反射蛍光X線分析装置1の動作について説明する。まず、1次X線の入射角度の補正について説明する。試料Sを試料台22aに載置すると、前記したように、試料Sの初期位置が前記初期位置検知手段20により求められる。すなわち、図3に示すように、例えば、検出器16の視野Fの中心25をXY座標の原点(0、0)とすると、試料Sの初期位置である試料Sの中心51の座標(x、y)が求められる。この視野Fの中心25を中心とする部位、すなわち初期位置の試料台22aの中心を中心とする試料部位を、試料の表面Saから均一に発生する基準X線5について試料の表面Saにおける基準となる基準部位50とし、この基準部位50に1次X線14の入射角度θが適切になるようにスイベルステージ23によりステージ角度を調整して、試料の表面Saから均一に発生する基準X線5である、例えばSi−Kα線の基準強度Iを測定する。この場合、基準部位50は試料Sの中心51の近傍部位であるので、その測定面積は検出器16の視野Fの面積Mと同じである。この視野面積Mを単位面積とする。ステージ角度の調整は、前記した特開平8−161049号公報によって既に知られている方法によって調整される。
【0017】
次に、図4Aに示すように制御手段30からの指令によりステージ21の駆動部23が、試料Sの方位を変化させずに試料台22上の試料SをX方向にx、Y方向にyの距離を移動させて、例えば試料Sの中心近傍部位である所望の測定部位53を検出器16の視野Fに配置する。このとき、移動後の試料Sの中心51はXY座標(x+x、y+y)の位置になる。算出手段31により、この試料Sの中心51の座標(x+x、y+y)、試料の寸法形状、例えばシリコンウェーハの半径および検出器の視野寸法形状、例えば円形視野Fの半径に基づいて試料Sの中心近傍部位である測定部位53の測定面積が算出される。この場合、測定部位53は試料Sの中心近傍であるので、その測定面積は検出器16の視野Fの面積Mと同じである。
【0018】
試料Sの中心近傍部位である測定部位53に1次X線14を照射して、Si−Kα線の測定強度Iを測定しながらスイベルステージ23に入射角度θを変化させて、測定部位53での単位面積MあたりのSi−Kα線の測定強度Iを、基準部位50で得られた単位面積MあたりのSi−Kα線の測定強度Iに合致させ、そのときのステージ角度θを制御手段30に記憶する。
【0019】
次に、図4Bに示すように制御手段30からの指令によりステージ21が、試料Sの初期位置から試料Sの方位を変化させずにX方向にx、Y方向にyの距離を移動させて、試料Sの縁近傍の周辺部である所望の測定部位52を検出器16の視野Fに配置する。このとき、検出器の視野Fの一部分しか試料Sが占めず検出器16の視野面積Mより小さいが、算出手段31により試料Sの中心51の座標(x+x、y+y)を用いて前記と同様にして、斜線で示された測定部位52の測定面積Mが算出される。この測定部位52に1次X線14を照射して、Si−Kα線の測定強度Iを測定しながらスイベルステージ23に入射角度θを変化させて、測定部位52での単位面積MあたりのSi−Kα線の測定強度I×(M/M)を、基準部位50で得られた単位面積MあたりのSi−Kα線の測定強度Iに合致させ、そのときのステージ角度θを制御手段30に記憶する。
【0020】
本実施形態の全反射蛍光X線分析装置1によれば、検出器の視野Fの一部分しか試料Sが占めないような縁近傍の周辺部における測定部位52について、正確な単位面積Mあたりの基準X線5の測定強度I×(M/M)を得ることによって、1次X線の入射角度θを適切に補正することができる。
【0021】
次に、円板状の試料Sの分析対象元素を測定する場合について説明する。前記と同様にして、ステージ21で試料Sを移動させて所望の測定部位を検出器16の視野F内に配置する。検出器16の視野Fのすべてを占める測定部位53の場合には、算出手段31により算出される測定面積は検出器16の視野Fの面積Mと同じ面積となる。次に、この測定部位53に1次X線14を照射して、ステージ角度を記憶したステージ角度θに設定して試料Sから発生する蛍光X線15の強度を測定する。測定部位53が検出器16の視野Fのすべてを占めているので、算出手段31により算出される測定面積は検出器16の視野Fの面積Mと同じ面積となり、試料Sより発生する分析対象元素の蛍光X線15の単位面積Mあたりの強度Kを検出器16により測定し、その測定強度Kを用いて定量分析値を求める。
【0022】
検出器16の視野Fの一部しか占めない測定部位52の場合には、算出手段31により算出される測定面積は前記Mとなる。次に、検出器16の視野Fの一部しか占めない測定部位52に1次X線を照射して、ステージ角度を記憶したステージ角度θに設定して試料Sから発生する分析対象元素の蛍光X線15の強度Kを測定し、算出手段31で単位面積Mあたりの蛍光X線15の測定強度K×(M/M)を算出する。この単位面積Mあたりの蛍光X線15の測定強度K×(M/M)を用いて定量分析値を求める。
【0023】
本実施形態の全反射蛍光X線分析装置1によれば、検出器16の視野F内における測定部位52、53の面積を算出し、その算出した測定部位52、53の面積および検出器16で測定した蛍光X線15の測定強度に基づいて、単位面積Mあたりの蛍光X線15の測定強度を算出するので、シリコンウェーハなどの円板状の試料Sの縁近傍の周辺部における検出器16の視野Fの一部しか占めない任意の測定部位についても正確な分析ができる。円板状の試料Sで汚染が発生しやすい縁近傍の周辺部、例えば円板状の試料Sの縁に沿った数ミリの領域をも測定して、汚染部位の特定をすることができる。
【0024】
本実施形態では、基準X線5であるSi−Kα線の強度を、基準部位50である初期位置の試料台22aの中心を中心とする試料部位で1次X線14の入射角度θ(図1)が適切になるようにステージ角度を調整して基準強度Iを測定しているが、基準部位は円板状の試料Sのたわみが生じない試料の表面Saの他の位置であってもよい。基準X線5として試料Sであるシリコンウェーハから発生するSi−Kα線を用いたが、試料Sに均一に分布する主成分元素に限らず、試料Sに形成された膜に均一に分布する元素からの蛍光X線を用いてもよい。
【0025】
なお、1次X線の入射角度の補正については、以下のように、測定部位の面積を単位面積とすることもできる。視野面積Mを単位面積とした場合と同様にして、基準部位50のSi−Kα線の基準強度Iを測定する。基準部位50の面積は視野面積Mと同じである。
【0026】
前記と同様にして、図4Aに示す測定部位53について、測定面積Mが算出される。測定部位53のSi−Kα線の測定強度Iを測定しながらスイベルステージ23に入射角度θを変化させて、測定部位53での単位面積MあたりのSi−Kα線の測定強度Iを、基準部位50で得られた単位面積MあたりのSi−Kα線の測定強度Iに合致させる。
【0027】
前記と同様にして、図4Bに示す斜線で示された測定部位52の測定面積Mが算出される。算出手段31で基準部位50の単位面積MあたりのSi−Kα線の測定強度I×(M/M)を算出する。測定部位52のSi−Kα線の測定強度Iを測定しながらスイベルステージ23に入射角度θを変化させて、測定部位52での単位面積MあたりのSi−Kα線の測定強度Iを、算出した基準部位50の単位面積MあたりのSi−Kα線の強度I×(M/M)に合致させる。
【0028】
本例によれば、検出器の視野Fの一部分しか試料Sが占めないような縁近傍の周辺部における測定部位52のSi−Kα線の測定強度Iを、算出した基準部位50の単位面積MあたりのSi−Kα線の強度I×(M/M)に合致させるので、1次X線の入射角度θを適切に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施形態である全反射蛍光X線分析装置の概略図である。
【図2】同装置のビームセンサと試料台上の試料位置との関係を示した配置図である。
【図3】同装置の試料の初期位置を示す図である。
【図4A】同装置の試料の中心近傍部位の測定面積を示す図である。
【図4B】同装置の試料の縁近傍の周辺部の測定部位の測定面積を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
1 全反射蛍光X線分析装置
5 基準X線(Si−Kα線)
14 1次X線
15 蛍光X線
16 検出器(SSD)
20 初期位置検知手段
21 ステージ
23 入射角度調整手段(スイベルステージ)
24 ビームセンサ
30 制御手段
31 算出手段
50 基準部位
S 試料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円板状の試料の表面に微小な入射角度で1次X線を入射させ、発生する蛍光X線の強度を検出器で測定する全反射蛍光X線分析装置であって、
前記検出器に対する試料の初期位置を検知する初期位置検知手段と、
前記初期位置から試料を移動させることにより、試料の表面における任意の測定部位を前記検出器の視野内に移動させるステージと、
前記初期位置検知手段で検知した初期位置ならびに前記ステージによる移動の方向および量に基づいて、前記検出器の視野内における前記測定部位の面積を算出し、その算出した測定部位の面積および前記検出器で測定した測定強度に基づいて、単位面積あたりの測定強度を算出する算出手段とを備えた全反射蛍光X線分析装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記ステージが、試料の傾きを変化させることにより前記入射角度を変化させる入射角度調整手段を有し、
試料表面から均一に発生する基準X線について、試料の表面における基準となる基準部位での測定強度に任意の測定部位での測定強度が合致するように、前記入射角度調整手段に前記任意の測定部位での入射角度を変化させる制御手段を備え、
その制御手段が、前記合致させる両測定強度として、前記算出手段が算出した単位面積あたりの測定強度を用いる全反射蛍光X線分析装置。








【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate


【公開番号】特開2009−133658(P2009−133658A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−308387(P2007−308387)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(000250339)株式会社リガク (206)
【Fターム(参考)】