説明

共役ポリマー、有機電界発光素子材料、有機電界発光素子用組成物、ポリマーの製造方法、有機電界発光素子、有機ELディスプレイ、及び有機EL照明

【課題】正孔輸送能が高く、溶解性及び成膜性に優れる共役ポリマーを提供する。また、低電圧駆動が可能で、発光効率が高く、駆動安定性が高い有機電界発光素子を提供する。
【解決手段】式(I)で表される繰り返し単位からなる共役ポリマーであって、置換基として不溶化基を有し、重量平均分子量(Mw)が20,000以上、分散度(Mw/Mn)が2.40以下であることを特徴とする、共役ポリマー。


(式中mは0〜3の整数を表し、Ar11〜Ar15は芳香族炭化水素又は芳香族複素環基を表す。尚、該共役ポリマーは、置換基として1分子中に少なくとも一つの不溶化基を含む基を有する。)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)で表される繰り返し単位からなる共役ポリマーであって、
該共役ポリマーは置換基として不溶化基を含み、
重量平均分子量(Mw)が20,000以上であり、分散度(Mw/Mn。尚、Mnは数平均分子量を表す。)が2.40以下であることを特徴とする、共役ポリマー。
【化1】

(式中、mは0〜3の整数を表し、
Ar11、及びAr12は、各々独立して、直接結合、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、
Ar13〜Ar15は、各々独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
但し、Ar11及びAr12のいずれもが、直接結合であることはない。
尚、該共役ポリマーは、置換基として1分子中に少なくとも一つの不溶化基を含む基を有する。)
【請求項2】
上記不溶化基が、架橋性基又は解離基であることを特徴とする、請求項1に記載の共役ポリマー。
【請求項3】
架橋性基が、下記架橋性基群Tの中から選ばれる請求項2に記載の共役ポリマー。
<架橋性基群T>
【化2】

(式中、R〜Rは、各々独立に、水素原子又はアルキル基を表す。Ar31は置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。尚、ベンゾシクロブテン環は、置換基を有していてもよく、また置換基同士が互いに結合して環を形成してもよい。)
【請求項4】
前記架橋性基が、下記式(II)で表される基であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の共役ポリマー。
【化3】

(式(II)中のベンゾシクロブテン環は、置換基を有していてもよい。また、置換基同士が、互いに結合して環を形成してもよい。)
【請求項5】
下記式(I’)で表される繰り返し単位を含む共役ポリマーであって、
該共役ポリマーは置換基として、下記式(II)で表される基を含む基を有し、
重量平均分子量(Mw)が20,000以上であり、分散度(Mw/Mn。尚、Mnは数平均分子量を表す。)が2.40以下であることを特徴とする、共役ポリマー。
【化4】

(式中、nは0〜3の整数を表し、
Ar21及びAr22は、各々独立に、直接結合、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基又は直接結合を表し、
Ar23〜Ar25は、各々独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
但し、Ar21及びAr22のいずれもが、直接結合であることはない。
尚、該共役ポリマーは、置換基として1分子中に少なくとも一つの下記式(II)を含む基を有する。)
【化5】

(式(II)中のベンゾシクロブテン環は、置換基を有していてもよい。また、置換基同士が、互いに結合して環を形成してもよい。)
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の共役ポリマーを不溶化させて得られることを特徴とする、不溶化ポリマー。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の共役ポリマーからなることを特徴とする、有機電界発光素子材料。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の共役ポリマーを含有することを特徴とする、有機電界発光素子用組成物。
【請求項9】
さらに電子受容性化合物を含有することを特徴とする、請求項8に記載の有機電界発光
素子用組成物。
【請求項10】
基板上に、陽極、陰極、及び該陽極と該陰極の間に1層又は2層以上の有機層を有する有機電界発光素子において、該有機層の少なくとも1層が、請求項6に記載の不溶化ポリマーを含有する有機電界発光素子。
【請求項11】
該不溶化ポリマーを含有する有機層が、正孔注入層又は正孔輸送層である請求項10に記載の有機電界発光素子。
【請求項12】
有機層として、正孔注入層、正孔輸送層及び発光層を有する有機電界発光素子において、正孔注入層、正孔輸送層及び発光層の全てが湿式成膜法により形成されることを特徴とする、請求項10又は11に記載の有機電界発光素子。
【請求項13】
請求項10〜12のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を備えることを特徴とする、有機ELディスプレイ。
【請求項14】
請求項10〜12のいずれか一項に記載の有機電界発光素子を備えることを特徴とする、有機EL照明。
【請求項15】
下記式(I−1)で表されるアリールアミン類と、下記式(I−2)で表されるアリール類を、パラジウム化合物、ホスフィン化合物、及び、塩基の存在下、該アリールアミン類の一部と該アリール類を縮合反応させた後、
下記式(I−2)で表されるアリール類を追添加し、さらに重合反応させることを特徴
とする、ポリマーの製造方法。
【化6】

(式中、Ar及びArは、各々独立して、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。Xは脱離基を表す。)
【請求項16】
該アリールアミン類に対し、20〜75モル%量の該アリール類を用いて縮合反応させた後、さらに該アリール類が、該アリールアミン類の80〜110%となるように、該アリール類を追添加することを特徴とする、請求項15に記載のポリマーの製造方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載のポリマーの製造方法を用いて製造されたことを特徴とする、ポリマー。
【請求項18】
請求項15又は16に記載のポリマーの製造方法を用いたことを特徴とする、請求項1に記載の共役ポリマー。
【請求項19】
請求項15又は16に記載のポリマーの製造方法を用いたことを特徴とする、請求項5に記載の共役ポリマー。
【請求項20】
下記の繰り返し単位群Aからなる群より選ばれる少なくとも一つの繰り返し単位、
及び下記の繰り返し単位群Bからなる群より選ばれる少なくとも一つの繰り返し単位を有する共役ポリマーであって、
重量平均分子量(Mw)が20,000以上であり、分散度が2.40以下であること
を特徴とする、共役ポリマー。
<繰り返し単位群A>
【化7】

<繰り返し単位群B>
【化8】


【図1】
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【公開番号】特開2009−287000(P2009−287000A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31985(P2009−31985)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】