説明

共有ファイル管理方法、共有ファイル管理プログラム、および、共有ファイル管理装置

【課題】共有ファイルの所有者に不便を強いることなく、かつ、セキュリティの高い共有ファイル管理を実現すること。
【解決手段】各ユーザがファイルの所有者になることによりファイルを共有するための共有ファイル管理方法であって、コンピュータが、ファイルと所有者との間の所有関係、および、各所有者がファイルを必要とするか否かを判定するための判定条件を記憶部に格納し、判定条件をもとに、所有関係を有する各所有者にとってファイルを必要とするか否かを記憶部を参照して判定し、判定の判定結果により、ファイルを必要とする所有者がいないファイルについて、アクセス禁止にすることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共有ファイル管理方法、共有ファイル管理プログラム、および、共有ファイル管理装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
共有ファイルシステムは、1つのファイルを複数のユーザが共有するファイルシステムである。従来は、特許文献1に記載されたように、共有ファイルの使用状況に応じてシステムが不要ファイルを抽出し、その不要ファイルを削除するようにしていた。
【特許文献1】特開2002−278806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来技術は、共有ファイルを必要としているユーザが存在するときでも、システムが共有ファイルを不要ファイルと判断すると、共有ファイルの所有者であるユーザの意図に反して共有ファイルが削除されてしまう。そのため、ユーザは、不便を強いられてしまう。
【0004】
一方、ユーザは、共有ファイルが勝手に削除されてしまってもいいように、共有ファイルを自分の手元にコピーすることも考えられる。しかし、共有ファイルがシステムの管理対象外に置かれると、ファイルが不正アクセスなどにより流出する恐れがある。
【0005】
そこで、本発明は、前記した問題を解決し、共有ファイルの所有者に不便を強いることなく、かつ、セキュリティの高い共有ファイル管理を実現することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、各ユーザがファイルの所有者になることによりファイルを共有するための共有ファイル管理方法であって、コンピュータが、ファイルと所有者との間の所有関係、および、各所有者がファイルを必要とするか否かを判定するための判定条件を記憶部に格納し、前記判定条件をもとに、前記所有関係を有する前記各所有者にとってファイルを必要とするか否かを前記記憶部を参照して判定し、前記判定の判定結果により、ファイルを必要とする所有者がいないファイルについて、アクセス禁止にすることを特徴とする。その他の手段は、後記する。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、所有者が設定した判定条件をもとにファイルを削除するか否かが決定されるので、共有ファイルがユーザの意図に反して削除されてしまうことがなくなる。また、所有者が不要としたファイルはアクセス禁止となる。これにより、所有者は自分の手元にファイルをコピーする必要がなくなり、また、誰からも使われていないファイルが残り続けることもなくなるので、セキュリティの高い共有ファイル管理を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明が適用される共有ファイル管理システムの一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は、ファイル共有について、本発明が解決しようとする課題およびその解決手段の概要を示す説明図である。図1(a)は、ファイルの登録を示し、図1(b)は、本実施形態におけるファイルの所有放棄を示し、図1(c)は、比較例におけるファイルの所有放棄を示す。図1(a)において、ユーザ101aは、共有するファイル101dを公開フォルダ101eに登録する。
【0010】
まず、図1(b)において、ユーザ101aは、自ら登録したファイル101dの所有放棄を行う。しかし、他のファイル共有者であるユーザ101bおよびユーザ101cは、ファイル101dがまだ必要であるので、ファイルは削除されず、アクセス可能である。
【0011】
一方、図1(c)において、ユーザ101aは、自ら登録したファイル101dの所有放棄を行う。登録者であるユーザ101aの意志が直接反映されることにより、ファイル101dは即座に削除される。他のファイル共有者であるユーザ101bは、ファイル101dが削除される前に、自らの私的フォルダ101fにファイル101dをコピーしておく。しかし、私的フォルダ101fのセキュリティ管理が不十分であると、コピーしたファイル101dが不正アクセスの対象となってしまう。他のファイル共有者であるユーザ101cは、ファイル101dが削除された後は、そのファイル101dにアクセス不可能であり、不便を強いられる。
【0012】
図2は、共有ファイル管理システムを示す構成図である。共有ファイル管理システムを構成する各サーバは、演算処理を行う際に用いられる記憶手段(記憶部)としてのメモリと、前記演算処理を行う演算処理装置とを少なくとも備えるコンピュータとして構成される。なお、メモリは、RAM(Random Access Memory)などにより構成される。演算処理は、CPU(Central Processing Unit)によって構成される演算処理装置が、メモリ上のプログラムを実行することで、実現される。
【0013】
共有ファイル管理システムは、共有ファイルシステム管理サーバ101、ファイル情報処理サーバ111、判定条件確認サーバ121、ファイル作業処理サーバ141、アクセス禁止処理サーバ151、ファイル表示処理サーバ161、および、作業履歴管理サーバ171をネットワーク131で接続することにより構成される。
【0014】
ネットワーク131は、例えば、インターネット等のオープンなネットワークや、社内ネットワーク(WANやLANなどのイントラネット)等のローカルなネットワーク、あるいは、それらを組み合わせたものでもよい。
【0015】
なお、共有ファイル管理システムを構成する計算機の台数は、図2の台数に限定されることはない。例えば、複数の構成要素を1台の計算機に割り当てる構成としてもよいし、全ての構成要素をスタンドアロンシステムとして1台の計算機に割り当ててもよい。また、各構成要素は、1台のサーバ内での構成のみでなく、ネットワーク131を介して複数台のサーバ内での構成も考えられる。
【0016】
共有ファイルシステム管理サーバ101は、記憶装置107、主記憶装置108、および、CPU109で構成される。CPU109は、OS(Operating System)の指示に従い、共有ファイルシステム管理部106のプロセス、スレッド等を主記憶装置108に読み込んで、実行する。記憶装置107は、ファイル情報管理テーブル102、判定条件管理テーブル103、移動先管理テーブル104、および、ユーザ情報管理テーブル105を格納する。
【0017】
ファイル情報処理サーバ111は、ファイル情報処理部112が含まれるサーバであり、主記憶装置113、CPU114で構成される。CPU114は、OSの指示に従い、ファイル情報処理部112のプロセス、スレッド等を主記憶装置113に読み込んで、実行する。
【0018】
判定条件確認サーバ121は、判定条件確認部122が含まれるサーバであり、主記憶装置123、CPU124で構成される。CPU124は、OSの指示に従い、判定条件確認部122のプロセス、スレッド等を主記憶装置123に読み込んで、実行する。
【0019】
ファイル作業処理サーバ141は、ファイル作業処理部142が含まれるサーバであり、主記憶装置143、CPU144で構成され、ファイル管理部145が接続される。CPU144は、OSの指示に従い、ファイル作業処理部142のプロセス、スレッド等を主記憶装置143に読み込んで実行し、ファイル管理部145にユーザにより登録されたファイルデータを格納する。
【0020】
アクセス禁止処理サーバ151は、アクセス禁止処理部152が含まれるサーバであり、主記憶装置153、CPU154で構成され、移動先ファイル管理部155が接続される。CPU154は、OSの指示に従い、アクセス禁止処理部152のプロセス、スレッド等を主記憶装置153に読み込んで実行し、移動先ファイル管理部155に移動されたファイルデータを、そのまま、または、圧縮して格納する。
【0021】
ファイル表示処理サーバ161は、ファイル表示処理部162が含まれるサーバであり、主記憶装置163、CPU164で構成され、入出力装置165が接続される。CPU164は、OSの指示に従い、ファイル表示処理部162のプロセス、スレッド等を主記憶装置163に読み込んで実行する。入出力装置165はキーボード、マウス等の入力装置及び表示装置、印刷装置である。
【0022】
作業履歴管理サーバ171は、作業履歴確認部172が含まれるサーバであり、主記憶装置173、CPU174で構成され、作業履歴管理部175が接続される。CPU174は、OSの指示に従い、作業履歴確認部172のプロセス、スレッド等を主記憶装置173に読み込んで実行する。
【0023】
図3は、共有ファイル管理システムにおける処理部およびテーブルの関係、ならびに、制御の流れを示す説明図である。
【0024】
共有ファイルシステム管理部106は、各管理テーブルに対してテーブルに格納されるレコードの登録および取得を実行する。以下、各管理テーブルの詳細を説明する。
【0025】
図4のファイル情報管理テーブル102は、ファイルと所有者との間の所有関係、および、各所有者がファイルを必要とするか否かを判定するための判定条件を対応づけて、ファイル情報として記憶手段(記憶部)に管理する。
【0026】
図4などの各テーブルは、IDをキーとして互いにデータが対応する。
【0027】
「ファイルID」は、ファイルおよびそのファイル情報を一意に識別するためのIDである。「ユーザID」は、ユーザを一意に識別するためのIDである。ユーザIDについて、「所有者」は、ファイルの所有者を示し、「作業者」は、ファイルに対し作業をする者を示す。作業について、「作業の種別」は、ユーザが行う作業内容を示し、「作業の期限」は、作業内容の期限を示す。なお、「所有者」、「作業者」、および、「作業」は、1つのファイル情報に対して複数設定することができる。複数の「所有者」が設定された場合、複数人で1つのファイルを共有している状態となる。
【0028】
「条件ID」は、ファイルが必要か否かを判定するための判定条件を一意に識別するためのIDである。判定情報について、「判定フラグ」は、ファイルの所有者全ての判定条件によりファイルが不要と判定されたときに「不要」が設定される。「不要時処理」は、判定フラグで不要となったファイルに対するアクセス禁止を行うための処理内容を示す。アクセス禁止とは、例えば、ファイルを移動する処理、ファイルを移動して圧縮する処理、または、ファイルを削除する処理である。ディスクIDは、ファイルが格納されるディスクを一意に識別するためのIDである。「移動先のディスクID」は、不要時処理において移動を行うときの移動先を示す。
【0029】
例えば、ファイルID「F004」で示されるファイルは、2人の所有者(userB、userC)によって所有され、条件ID「C003」で示される判定条件が設定されている。現時点ではこの判定条件によりファイルが必要である旨の判定フラグが設定されているが、将来2人の所有者によってファイルが不要とされたときには、ファイルがディスクID「D001」で示される移動先に移動され、圧縮されることとなる。
【0030】
また、ファイル情報管理テーブル102は、ファイル情報の詳細を示す。例えば、ファイルID「F004」で示されるファイルは、そのファイルサイズが「107890(byte)」であり、そのファイル名が「ファイルD」であり、その格納先のディスクIDが「D013」である。
【0031】
【表1】

表1に示す判定条件管理テーブル103は、ファイルの判定条件を管理する。「条件ID」で示される各判定条件は、条件となるプロパティとその値との組により表現される。プロパティは、ファイル情報管理テーブル102または、作業履歴管理テーブル176を構成する各パラメータである。
【0032】
ファイル情報管理テーブル102のパラメータをプロパティとする一例として、例えば、判定条件「作業者がいない」は、プロパティ「作業者」と、値「なし」との組により表現される。この判定条件により、ファイルの作業者がいないときに、ファイルが不要であると判断される。
【0033】
作業履歴管理テーブル176のパラメータをプロパティとする一例として、例えば、プロパティ「作業履歴」と、値「現在日時と最終参照日時が30日以上」との組を設定する。このように判定条件を設定すると、作業履歴を元に、ファイルを最後に参照した日時から30日以上経過している場合は、ファイルが不要であると判断される。
【0034】
「カウンタ上限値」および「カウンタ」は、ゴミ箱機能を実現するための制御パラメータである。ゴミ箱機能とは、不要となったファイルをすぐに削除するのではなく、ゴミ箱と呼ばれる待避場所に一時的に保管しておき、ゴミ箱にファイルがたまったときに、ゴミ箱内のファイルを削除する機能である。このゴミ箱機能により、最初は不要と判断したファイルであっても、後になってやはり必要であるとしたときに、ゴミ箱からファイルを取得することができるので、必要なファイルを取得することができる。
【0035】
「カウンタ」の値は、ファイル情報処理部112でファイルが不要であると判断される度に、1つずつ加算されていく。このとき、不要であると判断されたファイルは、ゴミ箱に移動した状態となる。そして、「カウンタ」の値が「カウンタ上限値」を越えたときに、ゴミ箱にファイルがたまったとみなされ、「カウンタ」の値を加算する要因となった各ファイルを削除する。
【0036】
【表2】

表2に示す移動先管理テーブル104は、ファイルの移動先の情報を管理する。「ディスクID」は、ファイルの移動先となるディスクを一意に識別するためのIDである。「ディスク名」は、ディスクIDに対応するディスクの名称である。移動先の「パス」は、ディスク名に対応するディスクにおける移動先の情報である。なお、移動先のパスをユーザが登録する場合は、移動先管理テーブル104のディスクIDおよびディスク名を表示し、ユーザにパスを直接入力してもらう。
【0037】
【表3】

表3に示すユーザ情報管理テーブル105は、ユーザIDで示されるユーザに関する詳細な情報を示す。各ユーザのユーザ情報は、例えば共有ファイル管理システムのシステム管理者が登録する。例えば、「userA」は、そのユーザ名が「ユーザA」、その所属組織が「総務」である。ユーザAには、ディスクの使用許可サイズとして「52428800(byte)」が割り当てられており、そのうち、「1050624(byte)」を使用している。なお、使用済みサイズは、複数人で1つのファイルを所有している時は、そのファイルサイズを各所有者で等分される。
【0038】
【表4】

表4に示す作業履歴管理テーブル176は、ユーザがどのファイルに対して作業したか一意に識別するための「ファイルID」、ユーザがいつファイルに対して作業したか示す「作業日時」、どのユーザがファイルを作業したか示す「ユーザID」、どの作業か示す「作業内容」を対応づけて管理する。
【0039】
作業履歴確認部172は、ファイル作業処理部142からユーザが行った作業履歴を受け付けて、ファイルに対して行った作業を作業履歴管理テーブル176に書き出す。具体的には、作業履歴確認部172は、ファイル作業処理部142からの作業履歴登録要求を受け付け、作業履歴管理部175に格納されている、作業履歴管理テーブル176に作業履歴を書き出す。
【0040】
ファイル作業処理部142は、ユーザが行った作業を実行し、ファイル管理部145にファイルを格納する。ファイル管理部145には、ファイル情報管理テーブル102で管理するファイル情報に対応するファイルの実体が格納される。
【0041】
ファイル情報処理部112は、ユーザの指定したファイル情報を、共有ファイルシステム管理部106からファイル情報管理テーブル102に設定する。
【0042】
ユーザが、ファイルの所有者を複数設定した場合、各所有者でファイルサイズを等分して保持するために、各所有者に設定する使用済みサイズを算出し、共有ファイルシステム管理部106を介してユーザ情報管理テーブル105に設定する。
【0043】
ファイル作業処理部142は、ユーザの指定した作業に従い、ファイルの作業を行う。なお、ファイルの作業は、ファイル表示処理部162を介して行われる。例えば、ユーザがファイルの内容を参照する場合、ファイル表示処理部162を介してファイル管理部145から該当するファイルを取得し、内容を表示する。
【0044】
ファイル表示処理部162は、ファイル情報管理テーブル102の情報およびユーザ情報管理テーブル105の情報を元にユーザが作業対象として指定したファイルを表示する。
【0045】
ファイル表示処理部162は、ユーザ情報管理テーブル105およびファイル情報管理テーブル102に設定されている情報を共有ファイルシステム管理部106を介して取得し、ユーザが所有者および作業者となっているファイルを表示する。ユーザは、表示されたファイルに対して作業を行う。また、作業期限が設定されているファイルを表示するときに、ユーザが対象のファイルを表示した日時と作業期限が1日以内となった場合は、そのことを示すためにダイアログなどでアラームを表示する。
【0046】
判定条件確認部122は、判定条件をもとに、所有関係を有する各所有者にとってファイルを必要とするか否かを記憶手段(記憶部)を参照して判定する。ファイル情報処理部112は、ファイルを必要とする所有者がいないファイルについて、ファイル情報管理テーブル102の判定フラグに「不要」を設定する。なお、所有者が0人になるときも、ファイルを必要とする所有者がいない一例である。
【0047】
アクセス禁止処理部152は、ファイル情報管理テーブル102の判定フラグに「不要」が設定されている場合は、ファイル作業処理部142からファイルを取得後、ファイルをアクセス禁止とする。例えば、ファイルを移動するときには、ファイル情報管理テーブル102から移動先を取得し、対応する移動先管理テーブル104のディスクIDの移動先情報を取得し、移動先管理テーブル104のパスの設定値にファイルを格納する。ファイルを圧縮するときには、移動先ファイル管理部155は、圧縮されたファイルの実体を格納する。
【0048】
以下、本実施形態の共有ファイル管理システムの動作について、フローチャートを参照して説明する。
【0049】
図5は、ファイル情報への操作を示すフローチャートである。図5(a)の処理が、図5(b)のサブルーチンを呼び出す。
【0050】
図5(a)の処理を説明する。ファイル表示処理部162は、ファイルの指定およびそのファイル情報への操作の入力を受け付ける(S101)。ファイルの指定は、例えばファイル名やファイルIDを指定することにより実現される。ファイル情報への操作は、例えば、ファイルの登録、既に登録されているファイルに対応する所有者の追加、または、所有者の削除である。
【0051】
ファイルの登録を行うときには、ユーザから登録するファイルとともに、ファイル情報管理テーブル102に登録するファイル情報を受け付ける。ファイルの登録操作を実施するときには、ファイル情報処理部112は、ファイル作業処理部142に、ファイルの登録を受け付けたことを通知し、ファイル作業処理部142は、ファイルを登録する。ファイル情報処理部112は、ファイルIDを発行し、S101で受け付けた情報を発行したファイルIDに対応づけて、ファイル情報管理テーブル102へ登録する。
【0052】
既にファイルが登録されているときには、ファイル情報処理部112は、指定されたファイルのファイル情報をファイル情報管理テーブル102から取得する。例えば、ファイルID「F004」の所有者「userB」が、所有者であることを破棄することを示す所有者の削除操作を実施するときには、ファイル情報処理部112は、ファイル情報管理テーブル102における該当ファイルの所有者から、所有者でいることを破棄するユーザを削除する。例えば、ファイル情報処理部112は、ファイル情報のファイルID「F004」の所有者から、「userB」を削除する。
【0053】
ファイル情報処理部112は、S101で指定されたファイルのファイルサイズからそのファイル情報への操作可否を判定するためのサブルーチン(図5(b)参照)を呼び出して判定する(S102)。ファイル情報処理部112は、S102の結果、ファイル情報への操作が許可されたなら、指定されたファイル情報への操作を実施する(S103)。ファイル情報への操作が許可されないときには、サブルーチン内の処理で、警告メッセージを通知するため、S103は実行されない。
【0054】
S102により呼び出された図5(b)の処理を説明する。ファイルID「F004」の所有者「userB」が、所有者であることを破棄することを示す所有者の削除操作を実施する例を説明する。
【0055】
ファイル情報処理部112は、S101で指定されたファイルの操作前の(現在の)所有者数を取得する。ファイル情報処理部112は、S101で指定されたファイルのファイルサイズを、取得した操作前の所有者数で除算して、操作前の所有者1人あたりのファイルサイズを計算する(S201)。なお、操作が「ファイルの登録」のときには、操作前のファイル情報は存在しないので、操作前の所有者1人あたりのファイルサイズを0とする。
【0056】
例えば、ファイルID「F004」の現在の所有者は、「userB」と「userC」なので、所有者数を「2」とする。ファイルID「F004」のファイルサイズ「107、890」(バイト)を所有者数「2」で除算して、所有者1人当たりのファイルサイズを「53、945」(バイト)と算出する。
【0057】
ファイル情報処理部112は、S101で指定されたファイルの操作後の所有者数を取得する。ファイル情報処理部112は、S101で指定されたファイルのファイルサイズを、取得した操作後の所有者数で除算して、所有者1人あたりのファイルサイズを計算する(S202)。
【0058】
例えば、ファイルID「F004」の操作後の所有者は、「userC」だけなので、所有者数を「1」とする。ファイルID「F004」のファイルサイズ「107、890」(バイト)を所有者数「1」で除算して、所有者1人当たりのファイルサイズを「107、890」(バイト)と算出する。
【0059】
ファイル情報処理部112は、S101で指定されたファイルについて、S201およびS202で算出された所有者1人当たりのファイルサイズを、各所有者の使用済みサイズに反映することで、各所有者の操作後の使用済みサイズを計算する(S203)。
【0060】
例えば、「userC」のユーザ情報の操作前の使用済みサイズは、「53、990」(バイト)である。この使用済みサイズ「53、990」(バイト)から、操作前の所有者1人当たりのファイルサイズ「53、945」(バイト)を減算し、操作後の所有者1人当たりのファイルサイズ「107、890」(バイト)を加算すると、「107、935」(バイト)となる。つまり、使用済みサイズは、「53、990」から「107、935」へと増加している。
【0061】
ファイル情報処理部112は、操作後の使用済みサイズが使用許可サイズを超えてしまう所有者が存在するか否かを判定する(S204)。
【0062】
S204を満たすときには(S204,Yes)、処理をS206に移行する。ファイル情報処理部112は、操作をキャンセルする(S206)。具体的には、ファイル情報処理部112は、ファイルの操作が不可能であることをファイル作業処理部142へ通知し、ファイル作業処理部142は、ファイルの操作が出来ない旨をユーザへ通知する。通知されたユーザは、例えば、使用済みサイズが使用許可サイズを超える所有者が、ファイルの所有者ではなくなった後に、再度S101から処理を実行する。
【0063】
S204を満たさないときには(S204,No)、処理をS205に移行する。例えば、ユーザ「userC」の使用済みサイズ「107、935」は、使用許可サイズ「52、428、800」より下回っているので(S204,No)、処理をS205に移行する。ファイル情報処理部112は、S101で指定されたファイルについて、所有者の使用済みサイズをS203で計算した操作後の値に更新する(S205)。
【0064】
図6は、カウンタをもとにファイルをアクセス禁止にする処理を示すフローチャートである。ファイルID「F004」の判定を実施する例を説明する。
【0065】
ファイル情報処理部112は、ファイル情報管理テーブル102の各ファイルについて、判定条件管理テーブル103の判定条件を取得する(S301)。例えば、ファイル情報処理部112は、ファイル情報管理テーブル102のファイルID「F004」の判定条件「C003」である「所有者がいない」旨を判定条件管理テーブル103から取得する。
【0066】
ファイル情報処理部112は、ファイル情報管理テーブル102のファイル情報が、取得した判定条件を満たしているか否かを判定する(S302)。例えば、ファイル情報管理テーブル102のファイルID「F004」の所有者は「userC」となっているため、「所有者がいない」という判定条件を満たしていないので、ファイルID「F004」のファイルはまだ必要とされている。
【0067】
一方、ファイル情報処理部112は、作業履歴管理テーブル176の情報が、取得した判定条件を満たしているか否かを判定する(S302)こととしてもよい。例えば、条件ID「C001」で示される判定条件のプロパティが「作業履歴」で、その値が「現在日時と最終参照日時が30日以上」であれば、作業履歴確認部172から作業履歴管理テーブル176の内容を確認し、現在日時と最後に参照された日時が30日以上かを判定する。
【0068】
判定条件を満たしているときには、ファイル情報処理部112は、ファイル情報管理テーブル102の判定条件を満たすファイルの判定フラグに「不要」と設定し、判定条件管理テーブル103のカウンタに「1」を加算することでそれぞれ更新する(S303)。
【0069】
ファイル情報処理部112は、判定条件管理テーブル103を参照し、上限値を超えるカウンタが存在するか否かを判定する(S311)。例えば、ファイル情報管理テーブル102の条件ID「C002」のカウンタ「21」がカウンタ上限値「20」を越えている。上限値を超えるカウンタが存在するとき(S311,Yes)には処理をS312に移行し、存在しないとき(S311,No)には処理を終了する。
【0070】
ファイル情報処理部112は、上限値を超えるカウンタの判定条件を用いているファイルをアクセス禁止対象のファイルとし、そのファイルのファイル情報を取得する(S312)。そして、ファイル情報処理部112は、ファイルをアクセス禁止にする(S313)。条件ID「C002」の判定条件を用いているファイルは、ファイルID「F003」である。このファイルを「移動先に移動する」ことにより、アクセス禁止にする。
【0071】
具体的には、アクセス禁止処理部152は、ファイルID「F003」をキーとして各テーブルを参照することにより、ファイルID「F003」に対応するファイルがディスクID「D012」に格納されている「ファイルC」であること、および、そのファイルCをディスクID「D001」に示される移動先のパス「D:¥soumu¥files」に移動して圧縮することを認識する。アクセス禁止処理部152は、その認識に従ってファイルを移動先に移動して圧縮する。
【0072】
なお、判定フラグが「不要」となっているファイルを移動先に移動して圧縮しているが、ファイルのデータだけではなく、そのファイルに対して行われた作業履歴を示す作業履歴情報を併せて圧縮することとしてもよい。また、作業履歴において作業したユーザに対して、メールシステム等と連携し、ファイルを移動して圧縮したこととその移動先を、メールで通知する構成としてもよい。
【0073】
ファイル情報処理部112は、アクセス禁止にしたファイルのファイル情報を、ファイル情報管理テーブル102から削除する(S314)。具体的には、ファイル情報処理部112は、ファイル情報管理テーブル102のファイルID「F003」に対応するファイル情報を削除する。そして、ファイル情報処理部112は、判定条件管理テーブル103のアクセス禁止を実行した判定条件「C002」のカウンタを「0」に初期化する(S315)。
【0074】
図7は、ファイルへの作業としてファイル一覧を表示する処理を示すフローチャートである。
【0075】
ファイル表示処理部162からファイル一覧表示要求を受け付けたファイル情報処理部112は、ファイルを表示するユーザが所有者または作業者となっているファイル情報をファイル情報管理テーブル102から取得する(S401)。
【0076】
例えば、ファイル情報処理部112は、「userD」のファイルを表示するために、ファイル情報管理テーブル102の「所有者」と「作業者」を「userD」で探索し、ファイルID「F001,F002,F003」のファイル情報を取得する。
【0077】
ファイル表示処理部162は取得したファイル情報の作業期限が設定されているか否かを判定する(S402)。作業期限が設定されていない場合は(S402,No)、S405の処理を実行する。例えば、S401で取得したファイル情報のうち、ファイルID「F003」を作業期限が設定されている情報と判定する。
【0078】
S402でYesの場合、ファイル情報処理部112は、現在日時と作業期限の差が1日以内か判定する(S403)。1日以内でない場合は(S403,No)、S405の処理を実行する。例えば、ファイル表示処理部162は、表示する日時が2006年7月28日09時00分なので、1日以内であると判定する。
【0079】
S403でYesの場合、ファイル表示処理部162は、作業期限が1日以内となっていることを示すダイアログを表示する(S404)。例えば、ファイル表示処理部162は、ファイルID「F003」のファイルを表示するときに、作業期限が1日以内であることを示すダイアログを表示する。
【0080】
そして、ファイル表示処理部162は、S401で取得したファイル情報のファイルを表示する(S405)。
【0081】
なお、ファイル表示処理部162でファイルを表示する時に、1日以内となっていることを通知しているが、メールシステム等と連携し、1日以内となっているファイルを検知した場合は、メールで通知する構成としてもよい。
【0082】
図8は、ファイルへの作業としてファイルを参照する処理を示すフローチャートである。以下、「ファイルB」を表示する一例を説明する。
【0083】
ファイル表示処理部162は、ユーザからファイルを参照する作業を受け付け、ファイル情報管理テーブル102のファイルIDを探索し、作業対象のファイル情報を取得する。そして、ファイル表示処理部162は、ファイル作業処理部142にファイルIDで示されるファイルの参照を要求する。ファイル作業処理部142は、ファイルを表示する(S501)。
【0084】
具体的には、ファイル表示処理部162は、ユーザの作業した「ファイルB」のファイルID「F002」に対応するファイル情報管理テーブル102のファイル情報を取得する。そして、ファイル表示処理部162は、ファイル作業処理部142にファイルID「F002」で示されるファイルの参照を要求する。ファイル作業処理部142は、ファイルを表示する。
【0085】
作業履歴確認部172は、ファイルの作業履歴として、作業対象のファイルID、作業日時、ユーザID、および、作業内容を作業履歴管理テーブル176に作業履歴情報として登録する(S502)。例えば、作業履歴確認部172は、作業対象のファイルID「F002」、作業日時「2006年8月5日19時13分21秒356」、ユーザID「userD」、作業内容「参照」を登録する。
【0086】
ファイル情報処理部112は、S501で取得したファイル情報管理テーブル102の作業者と、ファイルを作業したユーザとが一致するか否かを判定する(S503)。一致していない場合(S503,No)、処理を終了する。
【0087】
具体的には、「userB」がファイル名「ファイルB」のファイルを作業すると、ファイル情報処理部112は、ファイルを作業する「userB」と、ファイル情報管理テーブル102のファイルID「F002」で示す作業者「userB」とが一致していると判定する。
【0088】
S503でYesの場合、ファイル情報処理部112は、S501で取得したファイル情報管理テーブル102の作業内容とファイルの作業内容とが一致しているか否かを判定する(S504)。一致していない場合(S504,No)、処理を終了する。具体的には、「userB」の作業が「参照」であり、ファイル情報処理部112は、S501で取得した作業者「userB」の作業内容「参照」と比較し、一致していると判定する。
【0089】
S504でYesの場合、ファイル情報処理部112は、S504で判定した作業者およびその作業内容を、ファイル情報管理テーブル102から削除する(S505)。例えば、ファイル情報処理部112は、ファイル情報の作業者「userB」および作業内容「参照」の情報を削除する。
【0090】
以下、本実施形態の共有ファイル管理システムが表示する画面について、図面を参照して説明する。
【0091】
図9(a)は、userAのファイル一覧画面である。「登録」をクリックすると、図10(a)の画面が開く。「情報」をクリックすると、図10(a)の画面のレイアウトで設定用の画面が開く。「アーカイブ」をクリックすると、図10(b)の画面が開く。「フォルダ」欄は、フォルダで分類して表示する。「ファイル名」欄は、ファイル一覧を表示する。「役割」欄は、ファイルに対応したユーザの役割を表示する。
【0092】
図9(b)は、「a.doc」のファイル情報設定画面である。「分類」タブは、所属組織で分類してユーザを表示する。所有者または作業者に追加したいユーザをチェックする。「検索」タブは、キーワードからユーザを検索して,検索結果から所有者または作業者に追加したいユーザをチェックする。図9(d)は、「検索」タブをアクティブにした一例である。図9(b)の「追加」をクリックすると、「分類」タブまたは「検索」タブでチェックしたユーザを「所有者or作業者編集エリア」に追加する。
【0093】
図9(b)の「所有者or作業者編集エリア」欄は、ユーザごとに作業、役割、期限を設定する欄である。「ユーザ」欄は、追加されているユーザ名を表示する。「作業」欄は、ユーザに対応した作業をプルダウンで設定する。「役割」欄は、ユーザに対応した役割をプルダウンで設定する。「期限」欄は、ユーザの作業に対する期限を設定する。「設定」をクリックすると、図9(c)の画面を開く。図9(c)は、カレンダ画面である。クリックした日を期限として設定する。
【0094】
図9(b)の「他のファイル情報」をクリックすると、図9(a)の画面が開き,登録済みのファイルを選択すると、そのファイルのファイル情報と同じ情報が図9(b)の画面に設定される。「OK」をクリックすると、指定したファイル情報を設定する。「キャンセル」をクリックすると、指定したファイル情報は設定せずに本画面を閉じる。
【0095】
図10(a)は、「a.doc」というファイルを登録するときの、ファイル登録画面である。この画面は、ファイル登録後には、ファイル設定画面という画面名で同様のレイアウトで、表示項目を変化させて表示する。以下に、登録の場合と設定の場合に表示する項目を説明する。
【0096】
図10(a)の「場所」欄は、登録するファイル(登録時)または登録済みのファイル名を表示する。「選択」をクリックすると、ユーザのローカルディスクからファイルを選択する画面が開く。なお、ファイル登録後には「選択」は表示しない。「ファイル情報」欄は、設定済みの所有者と作業者の一覧を表示する。「設定」をクリックすると、図9(b)の画面が開く。
【0097】
図10(a)の「判定条件」欄は、設定する判定条件名を表示する。判定条件名の右の下向き三角アイコンをクリックすると、図10(b)の画面を、本画面内に表示する。図10(b)の画面を、表示しているときは「上向き三角アイコン」となり、「上向き三角アイコン」をクリックすると、図10(b)の画面を表示しない状態に戻る。
【0098】
図10(a)の「判定条件を満たした場合の動作」欄は、プルダウン形式で選択する。「移動先」欄は、移動先の名称を表示する。移動先名称の右の下向き三角アイコンをクリックすると、図11(b)の画面を、本画面内に表示する。図11(b)の画面を、表示しているときは「上向き三角アイコン」となり、「上向き三角アイコン」をクリックすると、図11(b)の画面を表示しない状態に戻る。
【0099】
図10(a)の「登録」をクリックすると、指定した情報でファイル情報を登録する。「キャンセル」をクリックすると、ファイル情報は登録せずに画面を閉じる。
【0100】
図10(b)は、判定条件一覧画面である。判定条件をプロパティごとに分類して、そのプロパティがとりうる値を選択できるようにして表示する。各条件の右のチェックボックスをチェックし「OK」ボタンをクリックすると、判定条件として設定する。なお、各判定条件名は、アンカとなっており、クリックすると、図11(a)の画面が開く。また、各判定条件名のアイコンをドラッグし、ファイル一覧のファイル名にドロップしても、その判定条件をファイルに設定可能とする。
【0101】
図11(a)は、判定条件設定画面である。「条件名」欄は、判定条件名を入力する。「条件とする情報」欄は、プルダウンで選択する。「条件値」欄は、条件とする情報に対応した条件値をプルダウンで選択する。なお、本項目の値は、条件とする情報に応じて変化する。例えば、条件とする情報に「作業履歴」を選択した場合は、「30日以上アクセスなし」、「20日以上アクセスなし」等の条件値となり、条件とする情報に「作業期限」を選択した場合は、「作業期限を1日経過」、「作業期限を2日経過」等となる。
【0102】
図11(a)の「カウンタ上限値」は、カウンタ上限値を指定する。「登録」は、指定した情報で判定条件を登録する。「キャンセル」は、判定条件を登録せずに画面を閉じる。
【0103】
図11(b)は、移動先設定画面である。移動先の一覧を表示する。各移動先の右のチェックボックスをチェックし「OK」ボタンをクリックすると、移動先として設定する。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の一実施形態に関するファイル共有の概要を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に関する共有ファイル管理システムを示す構成図である。
【図3】本発明の一実施形態に関する共有ファイル管理システムにおける処理部およびテーブルの関係、ならびに、制御の流れを示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に関するファイル情報管理テーブルを示す構成図である。
【図5】本発明の一実施形態に関するファイル情報への操作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に関するカウンタをもとにファイルをアクセス禁止にする処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に関するファイルへの作業としてファイル一覧を表示する処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に関するファイルへの作業としてファイルを参照する処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に関するファイル一覧画面を示す画面図である。
【図10】本発明の一実施形態に関するファイル登録画面を示す画面図である。
【図11】本発明の一実施形態に関する判定条件設定画面を示す画面図である。
【符号の説明】
【0105】
102 ファイル情報管理テーブル
103 判定条件管理テーブル
104 移動先管理テーブル
105 ユーザ情報管理テーブル
106 共有ファイルシステム管理部
112 ファイル情報処理部
122 判定条件確認部
142 ファイル作業処理部
145 ファイル管理部
152 アクセス禁止処理部
155 移動先ファイル管理部
162 ファイル表示処理部
172 作業履歴確認部
175 作業履歴管理部
176 作業履歴管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各ユーザがファイルの所有者になることによりファイルを共有するための共有ファイル管理方法であって、
コンピュータが、
ファイルと所有者との間の所有関係、および、各所有者がファイルを必要とするか否かを判定するための判定条件を記憶部に格納し、
前記判定条件をもとに、前記所有関係を有する前記各所有者にとってファイルを必要とするか否かを前記記憶部を参照して判定し、
前記判定の判定結果により、ファイルを必要とする所有者がいないファイルについて、アクセス禁止にする
ことを特徴とする共有ファイル管理方法。
【請求項2】
前記アクセス禁止にする工程は、ファイルを削除する処理、ファイルを移動先に移動する処理、または、ファイルを移動先に移動して圧縮する処理を実行することにより、ファイルをアクセス禁止にすることを特徴とする請求項1に記載の共有ファイル管理方法。
【請求項3】
前記判定条件は、プロパティとそのプロパティのとりうる値との組により定義され、プロパティを選択すると、選択されたプロパティのとりうる値の候補を選択させる入力手段を有する表示画面を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の共有ファイル管理方法。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の共有ファイル管理方法を、コンピュータに実行させるための共有ファイル管理プログラム。
【請求項5】
各ユーザがファイルの所有者になることによりファイルを共有するための共有ファイル管理装置であって、
ファイルと所有者との間の所有関係、および、各所有者がファイルを必要とするか否かを判定するための判定条件を格納する記憶部と、
前記判定条件をもとに、前記所有関係を有する前記各所有者にとってファイルを必要とするか否かを前記記憶部を参照して判定する判定条件確認部と、
前記判定条件確認部の判定結果により、ファイルを必要とする所有者がいないファイルについて、アクセス禁止にするアクセス禁止処理部と、
を有することを特徴とする共有ファイル管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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