説明

共通ゲートウェイ装置

【課題】IP電話装置システムにおいて、発信制限のある電話番号に発信するときに、発信制限の無い加入者線(アナログまたはISDN加入者線)を同時に契約していないと、通話することができない。
【解決手段】通信システム1000は、共通ゲートウェイ100と、n台の端末200と、端末200に1対1で対応するn台のONU800と、PSTN局500と、ONU800と接続されたインターネット400とで構成される。端末200は、IP電話で発信制限のある電話番号に発信するとき、共通ゲートウェイ100は、PSTN局500と、通信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のサービス享受者が共通して利用する共通ゲートウェイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットサービスプロバイダが提供するIP電話装置システムにおいて、発信制限のある電話番号(例えば0ABJ番号である、“0120”や“0570”を先頭にした電話番号)に発信するときに、発信制限の無い加入者線(アナログまたはISDN加入者線)を同時に契約していないと、通話することができない。また、大手キャリアが提供する光電話においても、電話番号の制限があるので、アナログまたはISDN加入者線を契約しないと、IP電話だけでは通話できない。
【0003】
一方、特許文献1は、複数の外線電話番号のそれぞれを着信するIP電話に対応付けるIP電話ゲートウェイ装置を開示している。
【0004】
【特許文献1】特開2005−244490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、複数の利用者が特定番号発信の出来ないIP回線を利用するときに、IP回線の契約を変えずに発信規制を無くすことにある。また、PSTN回線数に合わせた機能を持てば良いので、無駄な機能を搭載することが無くなり、安価な機器提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題は、複数のVoIP端末と個別に接続される個別IP内線と、個別IP内線と1対1に対応する個別IP外線と、複数のVoIP端末で共用する共用非IP外線を収容し、個別IP内線からの発信および発信先電話番号を検出する発信検出手段と、個別IP内線を個別IP外線または共用非IP外線の何れかに接続する内外線接続手段と、特定の電話番号を登録する特定番号登録手段と、発信検出手段が検出した発信先電話番号が特定番号登録手段に登録された電話番号であるか否かを判定する特定番号判定手段と、個別IP内線のVoIP通信プロトコルを終端するVoIP通信終端手段と、個別IP内線からのデータを共用非IP外線の形式に変換し共用非IP外線からのデータを個別IP内線の形式に変換するデータ変換手段と、を有し、内外線接続手段は、発信検出手段が個別IP内線からの発信を検出していない場合、個別IP内線を当該個別IP内線と対応する個別IP外線に接続された状態とし、発信検出手段が個別IP内線からの発信を検出し、特定番号判定手段が当該発信の発信先電話番号が特定番号登録手段に登録された電話番号ではないと判定した場合に、内外線接続手段は当該個別IP内線を当該個別IP内線と対応する個別IP外線に接続された状態を継続し、発信検出手段が個別IP内線からの発信を検出し、特定番号判定手段が当該発信の発信先電話番号が特定番号登録手段に登録された電話番号であると判定した場合に、内外線接続手段は当該個別IP内線を共用非IP外線に接続し、VoIP通信終端手段は個別IP内線からのVoIP通信プロトコルを終端し、データ変換手段は個別IP内線と共用非IP外線との間でデータを相互に変換する共通ゲートウェイ装置により、達成できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、プロバイダとの契約を変更することなく利用でき、IP電話では発呼できなかった電話番号であっても、PSTN網を経由して通信でき、電話番号に制限を受けることなく通信できる共通ゲートウェイを提供する。
【0008】
また、PSTN回線数に合わせた機能を持てば良いので、無駄な機能を搭載することが無くなり、安価な共通ゲートウェイが提供ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下本発明の実施の形態について、実施例を用い図面を参照しながら説明する。なお、実質同一部位には同じ参照番号を振り、説明は繰りかえさない。
【0010】
まず、図1を参照して、共通ゲートウェイを用いた通信システムの概略構成を説明する。ここで、図1は通信システムのハードウェアブロック図である。図1において、通信システム1000は、共通ゲートウェイ100と、共通ゲートウェイ100に接続されたn台の端末200と、共通ゲートウェイ100に接続された端末200に1対1で対応するn台のONU(Optical Network Unit)800と、共通ゲートウェイ100に接続されたPSTN局500と、ONU800と接続されたインターネット400とで構成される。ONU800とインターネットは外線600で接続される。ONU800と共通ゲートウェイ100とは、ONU接続線900で接続される。また、PSTN局500と共通ゲートウェイ100とは、PSTN加入者線700で接続される。さらに、共通ゲートウェイ100と端末200とは、内線300で接続される。
【0011】
共通ゲートウェイ100が収容する内線300は、端末200に接続され、それぞれのIPアドレスを利用する。共通ゲートウェイ100は、アナログ回線であるPSTN加入者線700を収容し、PSTN加入者線700を通じてPSTN局500と通信する。
【0012】
共通ゲートウェイ100では、内線300と外線600間が1対1対応しているので、端末200の利用者が個別にインターネットプロバイダの契約を変更せずに、端末装置を接続することが出来る。
【0013】
共通ゲートウェイ100は、端末200から発信するときに、IP電話を利用するときに制限の掛けられている電話番号(0ABJ番号である、“0120”、“0570”等を先頭にした電話番号)をモニタし、PSTN通信に切り替えて通信する。この動作により、IP電話で制限のある電話番号であっても、発信制限を受けずに通信することが出来る。
【0014】
なお、ONU800は、光加入者線終端装置であるONUの、家庭内に引き込み回線であるUNI(User Network Interface)で有っても良い。また、共通ゲートウェイ100に接続するPSTN加入者線700は、ISDN回線、PHS、携帯電話などであっても良い。ONU接続線900は、共通ゲートウェイからみて外線と看做せる。
【0015】
図2を参照して、共通ゲートウェイの構成を説明する。ここで、図2は共通ゲートウェイの機能ブロック図である。図2において、共通ゲートウェイ100は、外線処理部101、パケット経路制御部102、内線処理部103、呼制御情報検出部104、SIP処理部105、プロトコル変換部106、通信制御部107、PSTN処理部108、通信履歴記憶部109、特定番号変換部110とから構成される。内線処理部103には、内線300が接続され、外線処理部101には、ONU接続線900が接続される。
【0016】
内線300からの通信データは、内線処理部103に収容されて、パケット経路部102でデータを外線処理部101に送るか、SIP処理105に送るか、データ破棄などの処理を行う。呼制御情報処理部104が発信制限の必要がない通信であると判断すると、外線処理部101を経由してONU接続線900に送信する。
【0017】
内線300より発信規制のある電話番号が来ると、呼制御情報検出部104でモニタ結果から回線に空きがあるかSIP処理部105で確認する。SIP処理部105に空きが有れば、パケット経路制御部102に到達した発信情報をSIP処理部105に送り、呼制御処理および音声処理を行う。SIP処理部105は、プロトコル変換部106に送信し、プロトコル変換部106は、PSTNに送るためにプロトコル変換する。通信制御部107は、PSTN呼制御処理を実施し、PSTN処理部108で、PSTN局500と通信するためのインタフェース制御を実施して、外線発信する。
【0018】
通信履歴記憶部109は、通信呼の状態に合わせて、発着信したときの電話番号記録や通話回数、通話時間を記録する。
【0019】
PSTN処理部108からの着信呼は、通信制御部107で呼制御処理されると、プロトコル変換部106でプロトコル変換される。さらに、特定番号変換部110は、通信履歴記憶部109に格納された履歴情報を呼び出して、内線着信先を設定する。内線着信先が決定すると、SIP処理部105およびパケット経路部102を経由して、内線着信先に応じて内線処理部103−1〜103−nより選択された内線に着信情報を送る。
なお、図1および図2において、PSTN加入者線700およびPSTN処理部108は一つであるが、複数であっても良い。
【0020】
図3を参照して、共通ゲートウェイ装置の特定番号発信処理を説明する。ここで、図3は共通ゲートウェイ装置の特定番号発信処理を説明するフローチャートである。図3において、共通ゲートウェイ100は、端末200のいずれかからSIP呼制御メッセージがあるか監視する(S301)。ステップ301でSIP呼制御メッセージがあれば(YES)、共通ゲートウェイ100は、発信者および送信先の電話番号を記録する(S302)。
【0021】
共通ゲートウェイ100は、送信先の番号が、先頭番号が「0120」や「0570」等の電話番号を示す発信規制ナンバであるか確認する(S303)。ステップ303で発信規制番号でなければ(NO)、共通ゲートウェイ100は、パケット経路制御部102を通過して、インターネット400へ通信させるための、スルー処理を行い(S309)、特定番号発信処理を終了する。
【0022】
ステップ303で発信規制の0ABJ番号であれば(YES)、共通ゲートウェイ100は、PSTN回線に空きが有ることを確認する(S304)。もしステップ304で空きが無ければ(NO)、共通ゲートウェイ100は、発信端末にビジーを送出して(S306)、終了する。ステップ304でPSTN回線に空きが有ると(YES)、パケット経路制御部102は、端末200からの情報をSIP処理部105に送る(S305)。SIP処理部105は、SIPメッセージ処理をする(S307)。
【0023】
SIP処理が終了すると、プロトコル変換部106は、PSTN通信させるためのプロトコル変換を実施する(S308)。通信制御部107は、通信履歴記憶部109を制御して、通信記録を開始し(S310)、課金記録を開始をする(S311)。通信制御部107は、PSTN処理部に、PSTN回線通信させ(S312)、終了する。
なお、図3のフローでは発信に注目したので、通信記録の停止、課金記録の停止のステップがないが、当業者なら当然理解しうるものである。
【0024】
表1を参照して、図3のステップ302で記録する通信履歴表を説明する。表1において、通信履歴表は、端末番号と発信電話番号と発信履歴とから、構成され、端末番号ごとにPSTN回線で通信した電話番号と、発信年月日および時刻を記録する。なお、発信から40日以上経過したレコードは削除する。また、端末番号のコラムの「端末i」は端末200−iの端末番号である。ここで、i=1〜nである。
【0025】
表1 通信履歴表
---------------------------------------------------------------------
端末番号 電話番号 発信履歴
(年月日、時刻)
---------------------------------------------------------------------
端末1 0120−111−222 2007.12.20 13:00
0120−555−666 2007.12.10 10:00
0570−333−444 2007.11.15 9:00
---------------------------------------------------------------------
端末2 0120−111−222 2007.12.20 10:00
---------------------------------------------------------------------
端末3 0120−111−222 2007.12.15 8:00
---------------------------------------------------------------------
: : :
---------------------------------------------------------------------
端末n 0570−999−000 2007.12. 5 11:00
---------------------------------------------------------------------
図4を参照して、特定番号からの着信処理を説明する。ここで、図4はPSTNからの着信処理を説明するフローチャートである。図4において、共通ゲートウェイ100は、PSTN局500からの着信を監視する(S401)。ステップ401でPSTN局500から着信があると(YES)、共通ゲートウェイ100は、PSTN局500からの発信者番号を記録する(S402)。共通ゲートウェイ100は、端末200が発信した通信履歴表を読み出して(S403)、以下のステップで着信候補を抽出する。
【0026】
通信制御部107は、PSTNの発信者番号が通信履歴表の発呼電話番号にあるか判定する(S404)。ステップ404でPSTNの発信者番号が通信履歴表の発呼電話番号にないとき(NO)、通信制御部107は、全内線に「第1着信」を選択する(S405)。ここで、「第1着信」等は、後述する。プロトコル変換部106は、PSTNからSIPへのプロトコル変換処理を実施する(S411)。特定番号変換部110は、着呼先の電話番号の内線のIPアドレスに変換する(S412)。SIP処理部105は、呼接続メッセージを生成する(S413)。パケット経路制御部102は、呼接続メッセージに記載されたIPアドレスにパケット切替処理を実施する(S414)。経路制御が確定すると、SIP通信制御が開始され(S415)、終了する。
【0027】
ステップ404でPSTNの発信者番号が通信履歴表の発呼電話番号にあるとき(YES)、通信制御部107は、着信呼が「一致着信」に該当するか判定する(S406)。ステップ406で着信呼が「一致着信」に該当するとき(YES)、通信制御部107は、一致した内線を選択して(S407)、ステップ411に遷移する。
【0028】
ステップ406で着信呼が「一致着信」に該当しないとき(NO)、通信制御部107は、着信呼が「第3着信」に該当するか判定する(S408)。ステップ408で着信呼が「第3着信」に該当するとき(YES)、通信制御部107は、第3着信として抽出した内線を選択して(S409)、ステップ411に遷移する。
【0029】
ステップ408で着信呼が「第3着信」に該当しないとき(NO)、通信制御部107は、第2着信として抽出した内線を選択して(S410)、ステップ411に遷移する。
【0030】
表2を参照して、図4の説明での「一致着信」「第1着信」「第2着信」「第3着信」を説明する。図4のステップ401で受信した着信は内線を特定したものではない。したがって、共通ゲートウェイ100は、着内線を特定し、内線IPアドレスを与える必要がある。そのため、共通ゲートウェイ100は、内線からPSTN回線への発信履歴を用いて、着内線を特定/推定する。
【0031】
表2の着信表示条件表は、名称と、発信者−着信者特定条件と、端末指定と表示とからなる。名称は、下に行くほど着内線の特定の確度が高い。名称は、着信させる種類に応じた分類を示す。発信者−着信者特定条件は、端末200の番号と、相手先電話番号の関連性を示す。端末指定は、内線に着信させるための着信端末の指定を示す。表示は、端末に画面および音声可聴表示の指示を示す。
【0032】
発信者−着信者特定条件は、内線発信からの着信までの時間の判断による折り返し通話時間による一致性と、通信回数による端末200との判断条件を示す。端末指定は、発信者−着信者特定条件で選択された条件から、着信させる端末指定する端末指定条件が記述される。この条件によって最も条件の合う端末200を選択する。
【0033】
表示は、指定された端末200に対する表示方法が記される。一致着信のように、最も有力な番号には、電話番号表示の点灯と一致着信鳴動が流れる。また、第1着信から第3着信のように複数の候補が有る場合は、表示の点滅や着信音の鳴動を変えることで、PSTN回線からの着信呼に対して、応答する可能性の高い端末に合わせて、表示させることが出来る。
【0034】
表2 着信表示条件表
----------------------------------------------------------------------------
名称 発信者−着信者特定条件 端末指定 表示
----------------------------------------------------------------------------
第1着信 切断から7日以上経過または 全端末 着信番号点滅
通信履歴なし。 無音
----------------------------------------------------------------------------
第2着信 切断から24時間〜7日以内に 条件に最も近い端末を 着信番号点滅
通信履歴有り 選択(3〜6台) 第2着信鳴動
----------------------------------------------------------------------------
第3着信 切断から3分〜24時間以内に 条件に最も近い端末を 着信番号表示
通信履歴有り。 選択(1〜3台) 第3着信鳴動
----------------------------------------------------------------------------
切断から3分以内に着信。 該当端末 着信番号表示
一致着信 24時間以内に2回以上通信 一致着信鳴動
履歴有り。
----------------------------------------------------------------------------
表3を参照して、表1の通信履歴表を保持する共通ゲートウェイ装置100にPTSN局500から、2007年12月20日13時02分に着信があったとする。なお、ここでは、着信の電話番号は、0120−111−222として、説明する。
【0035】
通信制御部107は、通信履歴記憶部109が保持する通信履歴表の電話番号が一致するレコードについて、現在時刻から発信時刻を引き、表2の着信表示条件表に基づいて、着信表示を選択する。表3はこれらを模式的に示したものである。表3の着信表示選択表は、端末番号と、現在時刻−発信履歴と、着信表示選択とから構成される。表3から明らかなように、この条件下では端末200−1に、着信番号を表示し、一致着信鳴動して、着呼させる。
【0036】
表3 着信表示選択表
---------------------------------------
端末番号 現在時刻− 着信表示
発信履歴 選択
---------------------------------------
端末1 0日 00:02 一致着信
---------------------------------------
端末2 0日 03:02 第3着信
---------------------------------------
端末3 5日 05:02 第2着信
---------------------------------------
本実施例に拠れば、PSTN回線側から折り返し発信されたときに、最も有力な端末を有力端末として呼び出すことが出来る。したがって、共有回線でありながら着信精度を向上させることが出来る。
【0037】
また、PSTN回線は共有で使用するので、通信履歴のない番号からの着信は、間違いの可能性が高いと判断して、残りの端末に第1着信を知らせる事が出来る。さらに、着信が有ったことは通知されるので、自分宛の通信であったか否かを確認することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】通信システムのハードウェアブロック図である。
【図2】共通ゲートウェイの機能ブロック図である。
【図3】共通ゲートウェイ装置の特定番号発信処理を説明するフローチャートである。
【図4】PSTNからの着信処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
100…共通ゲートウェイ、101…外線処理部、102…パケット経路制御部、103…内線処理部、104…呼制御情報検出部、105…SIP処理部、106…プロトコル変換部、107…通信制御部、108…PSTN処理部、109…通信履歴記憶部、110…特定番号変換部、200…端末、300…内線、400…インターネット、500…PSTN局、600…外線、700…PSTN加入者線、800…ONU、900…ONU接続線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のVoIP端末と個別に接続される個別IP内線と、前記個別IP内線と1対1に対応する個別IP外線と、前記複数のVoIP端末で共用する共用非IP外線を収容するゲートウェイ装置であって、
前記個別IP内線からの発信および発信先電話番号を検出する発信検出手段と、前記個別IP内線を前記個別IP外線または前記共用非IP外線の何れかに接続する内外線接続手段と、
特定の電話番号を登録する特定番号登録手段と、
前記発信検出手段が検出した発信先電話番号が前記特定番号登録手段に登録された電話番号であるか否かを判定する特定番号判定手段と、
前記個別IP内線のVoIP通信プロトコルを終端するVoIP通信終端手段と、
前記個別IP内線からのデータを前記共用非IP外線の形式に変換し前記共用非IP外線からのデータを前記個別IP内線の形式に変換するデータ変換手段と、を有し、
前記内外線接続手段は、前記発信検出手段が前記個別IP内線からの発信を検出していない場合、前記個別IP内線を当該個別IP内線と対応する個別IP外線に接続された状態とし、
前記発信検出手段が前記個別IP内線からの発信を検出し、前記特定番号判定手段が当該発信の発信先電話番号が前記特定番号登録手段に登録された電話番号ではないと判定した場合に、前記内外線接続手段は当該個別IP内線を当該個別IP内線と対応する個別IP外線に接続された状態を継続し、
前記発信検出手段が前記個別IP内線からの発信を検出し、前記特定番号判定手段が当該発信の発信先電話番号が前記特定番号登録手段に登録された電話番号であると判定した場合に、前記内外線接続手段は当該個別IP内線を前記共用非IP外線に接続し、前記VoIP通信終端手段は前記個別IP内線からのVoIP通信プロトコルを終端し、
前記データ変換手段は前記個別IP内線と前記共用非IP外線との間でデータを相互に変換することを特徴とする共通ゲートウェイ装置
【請求項2】
請求項1に記載のゲートウェイ装置であって、
前記内外線接続手段が個別IP内線を共用非IP外線に接続した場合に、前記発信検出手段が検出した当該発信の発信先電話番号を当該個別IP内線と対応付けて記憶する共用非IP外線発信履歴記憶手段をさらに有し、
前記共用非IP外線から着信があった場合に、当該着信の発信元の電話番号と一致する電話番号が前記非IP外線発信履歴記憶手段に記憶されていたならば、
当該電話番号と対応付けて記憶されている個別IP内線を優先的に呼び出すことを特徴とする共通ゲートウェイ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−231893(P2009−231893A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−71442(P2008−71442)
【出願日】平成20年3月19日(2008.3.19)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】