説明

内燃機関の排気浄化装置

【課題】ディーゼルエンジンの排気管に配設されて、還元剤噴射ノズルから噴射された液体還元剤又はその前駆体を拡散する拡散板に堆積する析出物を除去してエンジン性能を良好に維持する。
【解決手段】アクチュエータ26を駆動して駆動軸26aを伸張操作すると、ロッド25を介して拡散板23が支軸24を中心として時計回りに回動し、隣り合う拡散板23同士が接触し(点線a)、同じく駆動軸26aを引込操作すると、ロッド25を介して拡散板23が支軸24を中心として反時計回りに回動し、隣り合う拡散板23同士が接触し(一点鎖線b)、これら接触した面上に堆積していた析出物同士が押し潰されて砕かれ、拡散板23表面から剥がれ落ちて除去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、還元剤を用いて排気中の窒素酸化物(NOx)を還元浄化するエンジンの排気浄化装置において、特に、排気中に噴射供給された液体還元剤又はその前駆体を拡散する拡散板に堆積した析出物を除去する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジン排気中のNOxを除去する触媒浄化システムとして、特許文献1に記載された排気浄化装置が提案されている。かかる排気浄化装置は、排気管に配設されたNOx還元触媒の排気上流に、エンジン運転状態に応じた液体還元剤又はその前駆体(以下液体還元剤で代表する)を噴射供給することで、NOx還元触媒において排気中のNOxと還元剤とを触媒還元反応させて、NOxを無害成分に浄化処理する。また、NOx還元触媒上流の排気管内に噴射供給された液体還元剤又はその前駆体を拡散する拡散板を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2009−108726号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の排気浄化装置においては、市街地走行等、エンジンの負荷が低いところでの走行では、排気温度が低く、尿素水等の液体還元剤に由来する物質が排気管内に析出することがある。
このように、液体還元剤由来の物質が析出される走行が繰り返されると、析出物が前記拡散板に堆積して排気通路開口面積を狭めてしまい、エンジン出力低下に至る惧れもあった。
【0005】
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、拡散板に堆積した析出物を除去し、もって良好な運転性を維持できるようにした内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、
内燃機関の排気管に配設され、還元剤を用いて窒素酸化物を還元浄化する還元触媒と、
前記還元触媒の排気上流に液体還元剤又はその前駆体を噴射供給する還元剤噴射ノズルと、
前記還元剤噴射ノズルと前記還元触媒との間に位置する排気管に配設されて、還元剤噴射ノズルから噴射された液体還元剤又はその前駆体を拡散する拡散装置と、
を含んで構成され、
前記拡散装置を、互いに平行な支軸周りに回動自由な複数の拡散板と、これら複数の拡散板を連動して回動させるように複数の拡散板に連結されたリンク機構と、を含んで構成すると共に、
前記複数の拡散板を、前記液体還元剤又はその前駆体を拡散させる通常位置から前記リンク機構を介して回動させ、該拡散板同士を接触させて各拡散板に堆積した析出物を除去する析出物除去機構と、
を含んで構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、析出物除去機構によって拡散板同士が接触し、拡散板に堆積した析出物を粉砕しつつ除去して、析出物堆積量の増大を抑制することができ、もって、排気通路開口面積の減少を抑制して良好な運転性能を維持することができる。
また、析出物が細かく粉砕されることにより、拡散板から除去した析出物が昇華されやすくなり、排気温度を上昇させて析出物を昇華させる運転の頻度、あるいは析出物昇華用のヒーターの駆動の頻度を減少させることができ、燃費を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態を示すエンジン排気系のシステム図である。
【図2】本発明に係る析出物除去機構の構成を示す断面図である。
【図3】同上析出物除去機構の斜視図である。
【図4】同上析出物除去機構及びヒーターの制御を示すフローチャートである。
【図5】析出物除去機構の別の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態を示すエンジン排気系のシステム図である。
ディーゼルエンジン(エンジン本体)1の排気マニホールド2下流側の排気通路(排気管)3には、排気浄化装置を装備させるため、上流側の第1ケーシング4と、下流側の第2ケーシング5と、これらのケーシング4、5間の連通路6とが設けられる。
【0010】
第1ケーシング4内には、前段にディーゼル酸化触媒(DOC;Diesel Oxidation Catalyst )7が収納され、後段にディーゼルパティキュレートフィルタ(以下「DPF」という)8が収納されている。
DPF8は、排気中の粒子状物質であるPM(Particulate Matter)を捕集するフィルタであり、例えば、多孔質セラミックのハニカム構造の担体からなり、上流側と下流側とを連通する通路が多数並設されると共に、隣接する通路同士において上流側と下流側とが交互に封止されたウォールフロータイプのフィルタである。従って、排気は、上流端が開口し下流端が封止された通路から流入し、通路壁(その気孔)を通って、上流端が封止され下流端が開口する通路へ流出し、この際に、排気中のPMが通路壁に捕集される。このようなDPF8では、捕集したPMの堆積によって、次第に排気抵抗が増大するため、後述するように、連続的に、また強制的に、DPF8を再生する必要がある。
【0011】
酸化触媒7は、排気中のNOを酸化させてNOを生成し、このNOを酸化剤としてDPF8に供給すると共に、酸化熱を発生させて、下流側のDPF8を昇温させる。このようにDPF8の前段に酸化触媒7を配置することにより、DPF8に捕集されているPMは、酸化触媒7から供給されたNOと反応して酸化し、DPF8の連続再生が行われるようになる。
【0012】
第2ケーシング5内には、前段にアンモニアを還元剤としてNOxを還元する機能を有するSCR触媒9が収納され、後段にSCR触媒9から流出したアンモニアを酸化してN2とする酸化触媒としての機能を有するアンモニア酸化触媒10が収納されている。尚、「SCR」は、Selective Catalytic Reduction の略語である。
そして、第2ケーシング5上流の連通路6には、SCR触媒9へ向けて、還元剤(アンモニア)の前駆体としての尿素水溶液(以下「尿素水」という)を加圧空気と共に噴射する尿素水噴射ノズル11が設けられている。尚、尿素水は、図示しない尿素水タンクから噴射量制御用の制御モジュール12を介してノズル11へ供給され、制御モジュール12は電子制御ユニット(ECU)50により制御される。
【0013】
尿素水噴射ノズル11から噴射された尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなる。SCR触媒9は、このようにして生成されたアンモニアを吸着し、吸着したアンモニアを還元剤として、NOxとアンモニア(NH)とを選択的に還元反応させ、NOxを無害な水(HO)と窒素(N)へ浄化する。ここにおいて、SCR触媒9と尿素水噴射ノズル11とでNOx還元装置を構成している。
【0014】
また、連通路6の尿素水噴射ノズル11とSCR触媒9との間の部分には、還元剤としてのアンモニアを含んだ排気を拡散する複数枚の拡散板23が配設される。後述するように、通常運転中は、複数枚の拡散板23が排気流通方向と平行ないし若干傾斜して配設されている。
かかる拡散板23を通過することにより、アンモニアを含んだ排気は均一に拡散されるため、SCR触媒9に供給されるアンモニア濃度のむらを抑制し、SCR触媒9によるNOx浄化効率を向上させることができる。
【0015】
ここで、既述したように、特に、低負荷走行運転時等で排気温度が低下すると、尿素水が拡散板23の表面に液状で付着しやすく、付着した尿素水の水分が蒸発することにより、還元剤に由来する物質などが析出し、拡散板23表面に堆積する。かかる現象の繰り返しにより、拡散板23表面の析出物堆積量が増大すると、排気通路面積が減少して排気流通抵抗の増大によりエンジン出力が低下する惧れがある。
【0016】
そこで、本実施形態では、拡散板に堆積した析出物を除去する析出物除去機構21を、以下のように配設する。
図2,図3は、析出物除去機構21の構成を示す。
上流側及び下流側の連通路6壁に円筒状リング部材22が連結され、該円筒状リング部材22の内側に複数枚の拡散板23が互いに平行に配設される。これら拡散板23の長手方向両側には支軸24が連結され、各支軸24の端部は円筒状リング部材22壁に形成した係合部に係合して支持される。これにより、各拡散板23が支軸24周り回動自由に支持される。
【0017】
前記各拡散板23を、これらの並び方向(排気流通方向に垂直な方向)に貫通するロッド25が配設される。該ロッド25は、例えば、弾性変形する鋼製ワイヤ等で形成され、膨大形成した係合部25a間に、各拡散板23を相互の平行状態を維持しつつ挟持する。ロッド25の一端(図では下端)部は、円筒状リング部材22をスライド自由に貫通して、アクチュエータ26の駆動軸26aに連結される。アクチュエータ26は、支持部材27を介して、円筒状リング部材22に支持される。
【0018】
アクチュエータ26は、駆動軸26aが伸縮駆動され、例えば、電動式として、通電OFFでは、内蔵スプリングに付勢されて駆動軸26aが中立位置にあって、拡散板23を排気流通方向と平行ないし若干傾斜させて維持する。また、一方向に通電すると駆動軸26aが中立位置から伸張し、逆方向に通電すると中立位置から引き込まれるように動作する。
【0019】
また、アクチュエータ26を、エアシリンダと、該エアシリンダの複数の圧力室へのエア供給経路を切り換える切換弁とで構成し、エアシリンダの駆動軸を通常の中立位置、伸張位置、引込位置に切換自由に構成してもよい。
かかる構成を備えた析出物除去機構の作用を説明する。
アクチュエータ26を駆動して駆動軸26aを伸張すると、ロッド25の伸張を介して各拡散板23が図2で時計回りに回動する。これにより、図に点線aで示すように、上下に隣合う拡散板23同士において、上側の拡散板23の中立位置において支軸24より右側に位置する部分の下面と、下側の拡散板23の同じく支軸24より左側に位置する部分の上面とが重なって接触する。
【0020】
次いで、アクチュエータ26を駆動して駆動軸15aを引き込むと、ロッド25の引込を介して各拡散板23が図2で反時計回りに回動する。これにより、図に一点鎖線bで示すように、上下に隣合う拡散板23同士において、中立位置において支軸24より左側に位置する部分の下面と、下側の拡散板23の同じく支軸24より右側に位置する部分の上面とが重なって接触する。
【0021】
このようにして、駆動軸26aの伸張及び引込によって、各拡散板23の重なり合う面に堆積していた析出物同士が押し潰されて砕かれ、拡散板23から剥がれ落ちて除去される。
なお、伸張と引込の順序を変えてもよいことは勿論である。
また、図で一番上の拡散板23の上面と、一番下の拡散板23の下面は、隣り合う拡散板23と重ならないが、接触時に生じる振動によってこれらの面に堆積した析出物を振り落として除去することができる。
【0022】
かかるアクチュエータ26の駆動軸26aの伸張及び引込操作は、1回でもよいが、数回繰り返せば、より多くの析出物を除去することができる。
なお、拡散板23への析出物の堆積は、堆積が進むほど尿素水が付着されやすくなって、さらに堆積が促進されることになるので、所定量以上堆積したときに析出物を除去しておくことが望ましい。
【0023】
そこで、上記析出物除去機構21を拡散板23に所定量以上の析出物が堆積したときに駆動するように制御するため、図1に示すように、析出物堆積量を推定するための排気温度及び排気温度を検出するための排気温度センサ31及び排気圧力センサ32を、尿素水噴射ノズル11近傍の連通路6壁に配設する。
また、析出物除去機構21によって除去され連通路6壁に落下した尿素などの析出物を加熱してガス化しアンモニアに転化させるヒーター33を拡散板23下流直下の連通路6底壁に配設する。
【0024】
次に、電子制御ユニット(ECU)50による析出物除去機構21及びヒーター33の制御を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
このフローは、所定時間周期で実行される。
【0025】
ステップS1では、排気温度tが、所定温度t0未満であるかを判定する。所定温度t0は、例えば、尿素水の析出物の融点とし、したがって、所定温度t0未満では、析出が生じる。
ステップS1で所定温度t0未満と判定されたときは、ステップS2へ進んで積算カウンタの値Cをインクリメントする(C←C+1)。
そして、ステップS3で、積算カウンタの値Cが所定値C0以上に達したか、つまり、還元剤に由来する物質が析出している時間の積算値が所定時間以上に達して、拡散板23への析出物の堆積量が所定値以上になったかを判定する。
【0026】
また、積算カウンタの値Cが所定値C0に達する前は、ステップS4へ進み、拡散板23上流の排気圧力Pが所定値P0以上であるかを判定する。排気圧力Pが所定値P0以上のときは、拡散板23への析出物の堆積量が増大して拡散板23の通路面積が減少し、その結果、排気抵抗の増大によって排気圧力Pが所定値P0以上に増大したと推定される。
そこで、ステップS3で積算カウンタの値Cが所定値C0に達したと判定されたとき、または、ステップS排気圧力Pが所定値P0以上に増大したと判定されたとき、ステップS5へ進み、拡散板23に堆積した析出物を除去するため、前記析出物除去機構21を駆動する。すなわち、上述したようにアクチュエータ15を駆動して拡散板23同士を接触させて、析出物を砕いて除去する。
【0027】
ステップS6では、上記のようにして拡散板23から連通路6壁上に落下した析出物を加熱する。あるいは、排気温度を上昇させる運転を行う。これにより、固形の析出物がガス化され、アンモニアガスとしてSCR触媒9に供給される。
このようにすれば、拡散板23に析出物が所定量以上堆積する毎に拡散板23同士を接触させて析出物を砕きつつ除去することができ、排気通路面積の減少による排気抵抗の増大、ひいてはエンジン出力の低減、燃費悪化を抑制して良好なエンジン性能を維持することができる。
【0028】
特に、拡散板23同士の接触により砕かれた析出物は、昇華されやすくなるため、ヒーター33の加熱温度を低くしたり、加熱時間を短くしたりすることができ、燃費を向上できる。また、排気温度上昇運転で析出物を昇華する場合は、排気温度を下げたり、運転時間を短縮したりすることができ、燃費向上、排気エミッションの改善、及び、運転性向上を図れる。なお、析出物が昇華されやすくなることにより、ヒーターの設置を省略して排気温度上昇運転でも十分に昇華させることが可能となる場合もある。
【0029】
また、拡散板23上の析出物を砕くことにより、より効率的に除去することができるため、除去後、所定量に堆積するまでの時間を短縮でき、ひいては、燃費を向上できる。
なお、本制御では、排気温度(が所定値以下の積算時間)と、排気圧力との双方に基づいて、析出物堆積量を推定したが、簡易的にはいずれか一方のみに基づいて析出物堆積量を推定し、析出物除去機構を作動させる構成としてもよい。より簡易的には、キースイッチのOFF時に析出物除去機構を作動させる構成としてもよく、運転性への影響を回避できる。
【0030】
また、上記実施形態では、アクチュエータ26の駆動軸26aを中立位置に対して伸張及び引込操作することにより、拡散板23同士が接触する総面積を大きくして、析出物の除去効率を高めることができる。但し、簡易的には、中立位置に対して伸張または引込操作の一方のみを行う構成としてもよく、低コストのアクチュエータを使用できる。
また、上記実施形態では、各拡散板23を、これらを貫通するロッド25を用いて連動させる構成としたため、ロッド25ないし駆動軸26aが一箇所で円筒状リング部材22壁(排気通路壁)を貫通させれば済み、排気シール処理が容易に行える。
【0031】
但し、この構成に限らず、例えば、図5に示すように、各拡散板23の支軸24を、円筒状リング部材22壁を貫通して外側に突出させ、これら支軸24の突出端部にそれぞれレバー41の一端部を連結し、該レバー41の他端部に連結した一本のリンク42をアクチュエータ26に連結して駆動し、各拡散板23を連動して回動させるような構成としてもよい。
【0032】
さらに、拡散板に堆積した析出物の除去操作をマニュアルで行う構成としてもよい。マニュアル操作としては、手動スイッチでアクチュエータを駆動する構成の他、アクチュエータを省略し、排気通路外側に突出させた拡散板連動機構の操作部材を手動操作する構成としてもよい。
また、アクチュエータとして駆動軸の駆動量をリニアに制御できる構成とし、排気流量に応じて拡散板の排気流通方向に対する傾斜角を可変に制御するようにしてもよい。例えば、排気流量の小さい低負荷運転時には、拡散板の排気流通方向に対する傾斜角を大きくして、拡散板通過時の絞り機能を増大させて拡散機能を高めることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 ディーゼルエンジン
3 排気通路
6 連通路
9 SCR触媒
10 アンモニア酸化触媒
11 尿素水噴射ノズル
12 制御モジュール
21 析出物除去機構
22 円筒状リング部材
23 拡散板
24 支軸
25 ロッド
26 アクチュエータ
26a 駆動軸
31 排気温度センサ
32 排気圧力センサ
50 電子制御ユニット(ECU)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関の排気管に配設され、還元剤を用いて窒素酸化物を還元浄化する還元触媒と、
前記還元触媒の排気上流に液体還元剤又はその前駆体を噴射供給する還元剤噴射ノズルと、
前記還元剤噴射ノズルと前記還元触媒との間に位置する排気管に配設されて、還元剤噴射ノズルから噴射された液体還元剤又はその前駆体を拡散する拡散装置と、
を含んで構成され、
前記拡散装置を、互いに平行な支軸周りに回動自由な複数の拡散板と、これら複数の拡散板を連動して回動させるように複数の拡散板に連結されたリンク機構と、を含んで構成すると共に、
前記複数の拡散板を、前記液体還元剤又はその前駆体を拡散させる通常位置から前記リンク機構を介して回動させ、該拡散板同士を接触させて各拡散板に堆積した析出物を除去する析出物除去機構と、
を含んで構成されたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
【請求項2】
前記拡散板に堆積した析出物の堆積量を推定し、前記拡散板への析出物の堆積量が所定量以上に達したと推定されたときに、前記析出物除去機構を駆動して析出物を除去する制御手段を含んで構成される請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
【請求項3】
前記制御手段は、排気温度及び排気圧力の少なくとも一方に基づいて前記拡散板に堆積した析出物の堆積量を推定する請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
【請求項4】
前記拡散板から排気管内に除去された析出物を、加熱して分解する加熱手段を含んで構成される請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−122340(P2012−122340A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271264(P2010−271264)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(000003908)UDトラックス株式会社 (1,028)
【Fターム(参考)】