説明

内視鏡検査レポート作成支援システム、内視鏡検査レポート作成支援方法、内視鏡検査レポート作成支援プログラム

【課題】医療現場における業務の効率を向上させることが可能な内視鏡検査レポート作成システムを提供する。
【解決手段】内視鏡検査のレポートを作成するための内視鏡検査レポート作成システムであって、レポートのテンプレートを記録する記録部22cと、未実施の検査に対するレポートの作成指示に応じて、記録部22cからテンプレートを読み出して表示部22bに表示させ、該表示されたテンプレートを編集して作成されたレポートをデータベースDBに保存する制御部22eとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡検査レポートの作成を支援する内視鏡検査レポート作成支援システム、内視鏡検査レポート作成支援方法、内視鏡検査レポート作成支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の医療システムでは、下記特許文献1〜3にもあるように、実施済みの検査に対してしかレポート作成を行うことができない。特に、内視鏡検査のレポートでは、内視鏡画像があって初めてレポートを作成できるはずであり、未実施の検査に対してレポートを作成すること自体、考えられていなかった。
【0003】
レポートの内容には、検査を実施していなくとも、検査の前段階で記入しておける事項が存在する。医師は、ある程度の計画を立ててから検査に臨むことが多いが、この計画の内容はレポートに事前に書いておくことができるはずである。それなのにも関わらず、検査を行った後でないと全ての情報を記入することができないというのでは、医療現場における業務の効率化を妨げることになりかねない。
【0004】
例えば、気管支の検査は、研修医や若い医師がメモをとったり、検査をしながらレポートを書いていったりするために、10人位のスタッフで検査することもある。このような場合でも、事前に書いておける事項をレポートに記入できれば、検査中のスタッフの負荷を軽減することができ、業務の効率化を向上させることが可能となる。
【0005】
近年では医療に携わる人材不足が問題となっており、業務の効率化を向上させることが急務となっている。このような事情から、医療システムにおけるレポート作成の更なる効率化が求められるようになってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−263495号公報
【特許文献2】特開2009−061123号公報
【特許文献3】特開2003−033327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、医療現場における業務の効率を向上させることが可能な内視鏡検査レポート作成支援システム、内視鏡検査レポート作成支援方法、内視鏡検査レポート作成支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の内視鏡レポート作成支援システムは、内視鏡検査のレポートを作成するための内視鏡検査レポート作成システムであって、前記レポートのテンプレートを記録する記録手段と、未実施の検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、前記記録手段から前記テンプレートを読み出して表示装置に表示させる制御を行う第一の制御手段と、前記第一の制御手段によって前記表示装置に表示されたテンプレートを編集して作成された前記レポート(以下、未実施レポートという)を記録媒体に保存する第一の保存手段とを備える。
【0009】
本発明の内視鏡レポート作成支援方法は、内視鏡検査のレポートの作成支援をコンピュータにより行う内視鏡検査レポート作成支援方法であって、未実施の検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、前記レポートのテンプレートを記録する記録手段から前記テンプレートを読み出して表示装置に表示させる制御を行う第一の制御ステップと、前記第一の制御ステップで前記表示装置に表示させたテンプレートを編集して作成された前記レポート(以下、未実施レポートという)を記録媒体に保存する第一の保存ステップとを備える。
【0010】
本発明の内視鏡レポート作成支援プログラムは、コンピュータに、前記内視鏡検査レポート作成支援方法を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、医療現場における業務の効率を向上させることが可能な内視鏡検査レポート作成支援システム、内視鏡検査レポート作成支援方法、内視鏡検査レポート作成支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】病院内システム全体構成を示す図
【図2】図1に示すシステムにおける内視鏡部門システムの概略構成を示す図
【図3】図2に示すシステムにおけるクライアントPCの概略構成を示す図
【図4】図2に示したクライアントPCにインストールされるアプリケーションの基本画面を示す図
【図5】図2に示したクライアントPCの未実施の検査に対するレポート作成時の処理フローを示す図
【図6】図2に示したクライアントPCの実施済みの検査に対するレポート作成時の処理フローを示す図
【図7】図2に示す基本画面において未実施の検査の検査依頼情報を選択した状態で“レポート”ボタンを押したときに遷移する画面例を示す図
【図8】図2に示す基本画面において実施済みの検査の検査依頼情報を選択した状態で“レポート”ボタンを押したときに遷移する画面例を示す図
【図9】未実施レポートであることを警告する例を示した図
【図10】図2に示したクライアントPCの未実施の検査に対するレポート作成時の別の処理フローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、病院内システム全体構成を示す図である。図1に示すシステムは、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)10と、内視鏡部門システム20と、病理部門システム30と、医用画像保管システム(PACS:Picture Archiving and Communication System)40と、他部門システム50とを備え、これらは院内LAN60に接続されて相互に連携可能となっている。
【0015】
HIS10は、医療事務会計システム、診療予約システム、診療情報システム等を含む包括的なシステムであり、電子カルテデータベース等を有する。電子カルテデータベースには、患者の診療情報を記録した電子カルテが保管される。
【0016】
他の診療科から内視鏡部門に対して検査依頼が行われる場合の検査の依頼(オーダ)に関する情報(以下、検査依頼情報という)が発行されると、その情報がHIS10を介して内視鏡部門システム20に送信される。
【0017】
検査依頼情報には、例えば、患者情報、オーダーキー情報(「オーダ番号」「発生日時」等)、依頼元情報(「依頼科名」「依頼医師名」「依頼日」等)、オーダ情報(「依頼病名」「検査目的」「検査種別」「検査項目」「検査部位」「コメント」等)、検査予約情報(「検査日」「実施時刻」等)等が含まれる。患者情報は、患者に関する情報であり、「患者固有の情報である患者ID」、「患者氏名」、「生年月日」、「年齢」、「性別」、「入院/外来区分」等が含まれる。
【0018】
内視鏡部門システム20は、内視鏡部門の管理を行うためのシステムである。
【0019】
病理部門システム30は、病理部門の管理を行うためのシステムである。
【0020】
PACS40は、内視鏡装置、CT、MRI等の医療画像診断装置からの検査画像を電子的に保存、検索、解析するシステムである。
【0021】
他部門システム50は、その他の部門の管理を行うためのシステムである。
【0022】
図2は、図1に示すシステムにおける内視鏡部門システムの概略構成を示す図である。内視鏡部門には、受付20Aと、前処置室20Bと、複数の内視鏡検査室(以下、検査室)20Cと、洗浄室20Dと、カンファレンス室20Eとが含まれる。
【0023】
受付20Aは、検査の受付を行う場所である。前処置室20Bは、内視鏡検査の前に行う問診及び前処置を行うための部屋である。検査室20Cは、内視鏡検査を行うための部屋である。洗浄室20Dは、内視鏡検査に用いたスコープ等の洗浄を行うための部屋である。
【0024】
図2に示す内視鏡部門システム20は、内視鏡部門サーバ21と、複数のクライアントPC22と、画像入力装置23と、内視鏡検査装置24と、洗浄管理装置25と、洗浄機26とを備える。内視鏡部門サーバ21、複数のクライアントPC22、画像入力装置23、及び洗浄管理装置25は部門内LAN27に接続されている。部門内LAN27は院内LAN60に接続されている。
【0025】
図3は、図2に示す内視鏡部門システムにおけるクライアントPCの内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、各クライアントPC22は、入力部22a、表示部22b、記録部22c、送受信部22d、及び制御部22eで構成される。
【0026】
入力部22aは、各種入力を行うための入力手段であり、キーボード、タッチパネル等の入力デバイスや、マウス・トラックボール等のポインティングデバイスから構成されている。
【0027】
表示部22bは、画像、レポート等の各種表示を行うための表示装置であり、LCDやCRTなどで構成されている。
【0028】
記録部22cは、各種データを記録するためのハードディスク等で構成されている。
【0029】
送受信部22dは、送受信インタフェイス回路などから構成され、各種指示、各種要求、及び各種データを、部門内LAN27を介して送受信する処理を実行する。
【0030】
制御部22eは、CPU(central processing unit)等の演算処理装置と、プログラムを格納するROM(read−only memory)等のプログラム格納部と、記憶部とを含む。この記憶部は、上記プログラムを実行するときのワークエリアを構成するシステムメモリや不揮発性RAM(random access memory)などで構成される。
【0031】
制御部22eは、上記プログラム、部門内LAN27を介し外部から送信される各種の要求、及び入力部22aから入力される指示情報などに従ってクライアントPC22の各部の制御を行う。
【0032】
画像入力装置23及び内視鏡検査装置24は、複数の検査室20Cの各々に設置されている。
【0033】
画像入力装置23は、それが設置される検査室20Cの内視鏡検査装置24に接続されている。画像入力装置23は、接続された内視鏡検査装置24で撮影して得られた画像データを内視鏡部門サーバ21に入力するための装置である。画像入力装置23によって入力された画像データは、内視鏡部門サーバ21の制御により、PACS40によって保管される。なお、内視鏡検査装置24として、画像入力装置23を一体化したものを用いても良い。
【0034】
洗浄機26と洗浄管理装置25は洗浄室20Dに設置されている。洗浄機26は、内視鏡検査に用いたスコープ等の洗浄を行う機器である。
【0035】
洗浄管理装置25は、洗浄機26に接続されており、洗浄機26による洗浄履歴等の情報を内視鏡部門サーバ21に登録するためのコンピュータである。
【0036】
内視鏡部門サーバ21は、クライアントPC22、画像入力装置23、及び洗浄管理装置25を統括制御するコンピュータである。内視鏡部門サーバ21には、データベースDBが内蔵されており、このデータベースDBに各種情報(検査依頼情報、検査結果情報等)が格納される。
【0037】
クライアントPC22には、所定のアプリケーションプログラムがインストールされており、このプログラムにより、データベースDBに記録されているデータの参照及び編集、データベースへのデータの登録等が可能となっている。
【0038】
このアプリケーションの基本画面は例えば図4に示したようになる。ユーザが、クライアントPC22でアプリケーションを立ち上げてログインすると、制御部22eは、基本画面データをデータベースDBから取得し、図4に示した基本画面を表示部22bに表示させる。
【0039】
この基本画面は、検査依頼情報(一部を抜粋した情報)の一覧リストを表示する領域Aと、各種操作ボタンを表示する領域Bと、リストで選択された検査依頼情報に対して有効なランチャーを表示する領域Cとで構成されている。
【0040】
領域Aのリストには、各検査依頼情報に対して“来院”“受付”“検査”“会計”等の処理項目が設けられ、各検査依頼情報に対して各処理項目で示される処理が終了した場合に、各処理項目に“○”印が表示されるようになっている。
【0041】
この印を表示するためのデータについては、各処理が終了したときに、内視鏡部門サーバ21によってデータベースDBに登録される。例えば、内視鏡部門サーバ21は、検査依頼情報に基づく検査が終了すると、検査が終了したことを示す情報を該検査依頼情報に対応付けてデータベースDBに登録する。これにより、“検査”の処理項目に“○”印が表示されるようになる。各処理が終了したかどうかの情報は、手動によって入力しても良いし、クライアントPC22や内視鏡検査装置24から自動的に通知できるようにしても良い。
【0042】
このアプリケーションは操作ボタンとして“レポート”ボタンC1を有し、“レポート”ボタンC1は図4に示した基本画面の領域Cに表示される。このボタンC1は、領域Aのリストから選択した検査依頼情報に基づく検査に対し、レポートの作成作業を行うためのボタンである。
【0043】
クライアントPC22の制御部22eは、この基本画面を表示するためのデータをデータベースDBから定期的に取得し、表示部22bに表示させる。
【0044】
図2に示すシステムでは、クライアントPC22の制御部22eが、未実施の検査に対してレポートの作成を行う指示が行われた場合に、自身の記録部22c又はデータベースDBからテンプレートを読み出して表示部22bに表示させ、該レポートの作成作業を有効にする制御を行うことを特徴としている。
【0045】
次に、レポート作成時のクライアントPC22の動作を説明する。図5は、図2に示したシステムにおけるクライアントPCの未実施の検査に対するレポート作成時の動作を説明するためのフローチャートである。図6は、図2に示したシステムにおけるクライアントPCの実施済みの検査に対するレポート作成時の動作を説明するためのフローチャートである。
【0046】
クライアントPC22の制御部22eは、選択された検査依頼情報に基づく検査が実施済みか未実施かを判定し、未実施であれば、図5に示すフローで動作し、実施済みであれば、図6に示すフローで動作する。検査依頼情報に基づく検査が未実施かどうかの判定は、検査依頼情報に対応付けられた情報を見ることで行うことができる。検査依頼情報に、検査が終了したことを示す情報が対応付けて保存されていれば、該検査が実施済みであると判定し、保存されていなければ、該検査が未実施であると判定することができる。
【0047】
まず、未実施の検査に対するレポート作成時の動作を説明する。図4に示した基本画面に表示されている検査依頼情報のうちの未実施の検査の検査依頼情報が選択され(ステップS51)、この状態で“レポート”ボタンC1が押下されると(ステップS52)、クライアントPC22の制御部22eは、データベースDBを参照し、選択された検査依頼情報に対して未実施レポートが保存されているかどうかを判定する(ステップS53)。未実施レポートとは、未実施の検査に対して作成されたレポートのことである。
【0048】
未実施レポートがなかった場合(ステップS53:NO)、クライアントPC22の制御部22eは、自身の記録部22c(又はデータベースDB)に記録されているレポートのテンプレート(白紙のレポートデータ)を読み出し、これに基づくレポート作成画面を表示部22bに表示させる(ステップS54)。クライアントPC22の制御部22eは、選択された検査依頼情報に対応する通常レポート(未実施レポート以外の過去のレポート)がデータベースDBに保存されている場合は、そのレポートもタブ等により切替え表示できるようにする。
【0049】
未実施レポートがあった場合(ステップS53:YES)、クライアントPC22の制御部22eは、データベースDBからこの未実施レポートを読み出し、これに基づくレポート作成画面を表示部22bに表示させる(ステップS55)。なお、クライアントPC22の制御部22eは、選択された検査依頼情報に対応する通常レポートがデータベースDBに保存されている場合は、そのレポートも切替え表示できるようにする。
【0050】
図7は、図5に示したステップS54で表示させるレポート作成画面の例を示した図である。図7では、通常レポートが保存されていないときの画面表示例を示している。図7に示すように、レポート作成画面には、画像表示領域Gとレポート表示領域Rとが含まれる。
【0051】
画像表示領域Gは、レポートに添付する内視鏡画像等が表示される領域である。画面中の符号G1で示す領域に内視鏡画像が例えば一覧表示される。ここに表示される内視鏡画像は、アプリケーションの別の機能により、クライアントPC22からデータベースDBに登録しておくことができる。図6は白紙のレポートを表示する画面例であるため、領域G1に内視鏡画像は表示されない。
【0052】
レポート表示領域Rは、レポートに必要な情報を入力するための項目等が表示される領域である。レポート表示領域Rには、検査情報入力領域R1、所見入力領域R2、診断入力領域R3、履歴引用ボタンR4、及び確定ボタンR5等が含まれる。
【0053】
検査情報入力領域R1は、実施した検査に関する情報(使用した内視鏡装置、スコープ、挿入方式、到達部位等)を入力するための領域である。検査情報入力領域R1の各入力項目は、プルダウンメニューとなっており、右端の矢印を選択することで、入力候補が表示され、この入力候補の中から1つを選択することで、各入力項目に所望の情報を入力可能となっている。
【0054】
所見入力領域R2は、検査の結果得た所見を入力するための領域である。所見入力領域R2には、キーボード入力により自由に文字を入力可能となっている。
【0055】
診断入力領域R3は、検査の結果得た診断結果を入力するための領域である。診断入力領域R3には、キーボード入力により自由に文字を入力可能となっている。
【0056】
履歴引用ボタンR4は、レポート作成すべき検査依頼情報の患者IDに対応して過去にレポートが作成されていた場合に、その過去のレポートの検査情報入力領域R1に入力されたデータをそのまま引用することができるボタンである。このボタンを押すことで、データベースDBに登録されている過去のレポートのうち最近のレポートの検査入力情報が読み出されて、検査情報入力領域R1に自動入力される。
【0057】
確定ボタンR5は、レポート表示領域Rに情報を入力して作成したレポートの保存を指示するためのボタンである。
【0058】
なお、過去レポートがある場合には、図7に示す画面例において、白紙レポートの領域G1を含むタブ(又は領域R1〜R4を含むタブ)と、通常レポートの領域G1を含むタブ(又は領域R1〜R4を含むタブ)とが重ねて表示され、これらのタブがマウス操作等によって切り替え可能となる。
【0059】
図8は、未実施レポートの表示例を示した図である。
【0060】
未実施レポートは、図7に示す白紙のレポート作成画面において、検査情報入力領域R1に、検査前に入力することのできる事項を入力して保存しておいたものである。このため、図8に示すように、検査情報入力領域R1にいくつかの情報が入力されたものとなっている。
【0061】
なお、図8に示した画面例においても、過去レポートがある場合には、未実施レポートの領域G1を含むタブ(又は領域R1〜R4を含むタブ)と、通常レポートの領域G1を含むタブ(又は領域R1〜R4を含むタブ)とが重ねて表示され、これらのタブがマウス操作等によって切り替え可能となる。
【0062】
図7に示す白紙のレポート作成画面が表示された後、医師は画面上で入力できる事項を入力して、確定ボタンR5をクリックする。例えば、ここでは、未実施の検査に対するレポートであるため、医師は、検査前に入力しておくことのできる情報を入力して確定ボタンR5をクリックする。
【0063】
確定ボタンR5がクリックされると(ステップS56:YES)、クライアントPC22の制御部22eは、確定されたレポートの作成元が未実施レポートであるか白紙のレポートであるかを判定する(ステップS57)。この判定は、確定されたレポートの作成元のデータ、つまりステップS54又はステップS55で表示させたデータに、未実施レポートであることを示すフラグが付加されているか否かにより行う。
【0064】
確定されたレポートにフラグが付加されておらず、確定されたレポートの作成元が白紙のレポートであると判定した場合(ステップS57:NO)、クライアントPC22の制御部22eは、確定されたレポートのデータに、未実施の検査に対するレポートであることを示す情報(例えばフラグ)を付加する。そして、内視鏡部門サーバ21に該レポートを送信し、該レポートをステップS51で選択された検査依頼情報と対応付けてデータベースDBに保存する(ステップS58)。そして、処理を終了する。
【0065】
確定されたレポートにフラグが付加されており、確定されたレポートの作成元が未実施レポートであると判定した場合(ステップS57:YES)、クライアントPC22の制御部22eは、当該レポートに付加されているフラグをそのままにして、該レポートを内視鏡部門サーバ21に送信してデータベースDB上に上書き保存する(ステップS59)。そして、処理を終了する。
【0066】
次に、実施済みの検査に対するレポート作成時の動作を説明する。図4に示した基本画面に表示されている検査依頼情報のうちの実施済みの検査の検査依頼情報が選択され(ステップS61)、この状態で“レポート”ボタンC1が押下されると(ステップS62)、クライアントPC22の制御部22eは、データベースDBを参照し、選択された検査依頼情報に対して未実施レポートが保存されているかどうかを判定する(ステップS63)。
【0067】
未実施レポートがなかった場合(ステップS63:NO)、クライアントPC22の制御部22eは、自身の記録部22c(又はデータベースDB)に記録されているレポートのテンプレート(白紙のレポートデータ)を読み出し、これに基づくレポート作成画面を表示部22bに表示させる(ステップS64)。クライアントPC22の制御部22eは、選択された検査依頼情報に対応する通常レポート(未実施レポート以外の過去のレポート)がデータベースDBに保存されている場合は、そのレポートもタブ等により切替え表示できるようにする。
【0068】
未実施レポートがあった場合(ステップS63:YES)、クライアントPC22の制御部22eは、データベースDBからこの未実施レポートを読み出し、これに基づくレポート作成画面を表示部22bに表示させる(ステップS65)。なお、クライアントPC22の制御部22eは、選択された検査依頼情報に対応する通常レポートがデータベースDBに保存されている場合は、そのレポートも切替え表示できるようにする。
【0069】
図7に示す白紙のレポート作成画面が表示された後、医師は画面上で入力できる事項を入力して、確定ボタンR5をクリックする。ここでは、実施済みの検査に対するレポート作成であるため、医師は、レポートとして必要な情報を全て入力して確定ボタンR5をクリックする。
【0070】
確定ボタンR5がクリックされると(ステップS66:YES)、クライアントPC22の制御部22eは、確定されたレポートの作成元が未実施レポートであるか白紙のレポートであるかを判定する(ステップS67)。
【0071】
確定されたレポートにフラグが付加されておらず、確定されたレポートの作成元が白紙のレポートであると判定した場合(ステップS67:NO)、クライアントPC22の制御部22eは、確定されたレポートのデータにフラグを付加することなく、該レポートを内視鏡部門サーバ21に送信し、該レポートをステップS61で選択された検査依頼情報に対応付けてデータベースDBに保存する(ステップS68)。そして、処理を終了する。
【0072】
確定されたレポートにフラグが付加されており、確定されたレポートの作成元が未実施レポートであると判定した場合(ステップS67:YES)、クライアントPC22の制御部22eは、当該レポートに付加されているフラグを削除して、該レポートを内視鏡部門サーバ21に送信し、データベースDBに上書き保存する(ステップS69)。そして、処理を終了する。
【0073】
以上のシステム構成により、未実施の検査に対してもレポートを作成することができ、検査後のレポート作成作業が楽になる。また、事前に頭の中で計画していた検査の流れを未実施レポートとして残しておくことが可能なため、検査を計画通りに進めやすくなる。この結果、検査を効率的に行うことができる。
【0074】
また、以上のシステム構成により、検査の実施前にデータベースDBに保存しておいた未実施レポートを、検査の実施後に読み出して編集して、正式なレポートを作成して保存することができる。このため、検査後のレポート作成作業の負担を軽減することができる。
【0075】
また、未実施レポートにはフラグが付加されて保存され、正式なレポートにはフラグが付加されずに保存されるため、未実施レポートと正式なレポートとを区別することができる。双方のレポートの区別ができることで、未実施レポートは、その作成者しか閲覧できないようにしたり、未実施レポートについては、レポート作成画面において警告を行うようにしたりすることが可能となる。
【0076】
次に、図1に示すシステムにおける内視鏡部門システムの変形例を説明する。
【0077】
<第一の変形例>
この変形例では、クライアントPC22の制御部22eが、図5に示すステップS55又は図6に示すステップS65で未実施レポートを表示させる際、表示させるレポートが未実施レポートであることをユーザに通知する構成としている。つまり、クライアントPC22の制御部22eは、未実施の検査に対するレポートを表示部22bに表示させる際に、該レポートが未実施の検査に対して作成されたものであることを示す情報を併せて表示させる機能を有する。
【0078】
例えば、図9に示したように、画面上の空き領域(例えば履歴引用ボタンR4の右隣の領域)に、「!本レポートは未実施レポートです!」といった警告表示を行えば良い。この警告表示は、例えば、データベースDBに登録された警告表示のための情報をクライアントPC22の制御部22eが読み出し、別途読み出した未実施レポートと合成して表示させることで実現することができる。また、警告表示が予め含まれているテンプレートを記録部22c又はデータベースDBに記録しておき、クライアントPC22の制御部22eが、図5のステップS54で白紙のレポート画面を表示させる際に、このテンプレートを表示させるようにしても良い。
【0079】
この構成により、未実施レポートを閲覧するときに、それが未実施の検査に対するものであることを容易に知ることができる。このため、レポート作成者以外のユーザがこの画面を見たときでも、正式なレポートではないことを知ることができ、不要な混乱を防ぐことができる。
【0080】
<第二の変形例>
この変形例では、クライアントPC22の制御部22eが、データベースDBに保存されている未実施レポートを、該レポートの作成者以外のユーザからは閲覧不能とする制御を行うものとしている。
【0081】
この変形例のクライアントPC22の制御部22eは、図5のステップS58,S59で未実施レポートをデータベースDBに保存する際、そのレポートの作成者IDを該レポートと対応付けて保存するID対応付け制御を行う。
【0082】
システムの利用者IDはデータベースDBに予め登録されており、クライアントPC22の制御部22eは、クライアントPC22でログインした利用者IDを識別することでID対応付け制御を行うことができる。以下、第二の変形例のシステムのクライアントPC22の動作を説明する。
【0083】
図10は、第二の変形例のシステムにおけるクライアントPCの動作を説明するためのフローチャートである。図10において図5と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。
【0084】
ステップS53で未実施レポートがあると判定された場合、クライアントPC22の制御部22eは、システムにログイン中の利用者IDと、該未実施レポートに対応付けられている作成者IDとを比較する(ステップS101)。
【0085】
比較の結果、双方が一致した場合(ステップS101:YES)、クライアントPC22の制御部22eは、ステップS55の処理を実施する。比較の結果、双方が一致しなかった場合(ステップS101:NO)、クライアントPC22の制御部22eは、ステップS54の処理を実施する。
【0086】
その後、ステップS57の判定でNOになると、クライアントPC22の制御部22eは、確定されたレポートのデータに、未実施の検査に対するレポートであることを示す情報(例えばフラグ)を付加する。そして、内視鏡部門サーバ21に該レポートを送信し、該レポートの作成者IDと対応付けて該レポートをデータベースDBに保存し(ステップS102)、処理を終了する。
【0087】
ステップS57の判定でYESになると、クライアントPC22の制御部22eは、確定されたレポートのデータを内視鏡部門サーバ21に送信し、該レポートをデータベースDBにそのまま上書き保存し(ステップS59)、処理を終了する。
【0088】
以上のような構成により、未実施レポートの作成者以外からは該未実施レポートを閲覧することができなくなる。このため、不要な混乱を防ぐことができる。
【0089】
なお、図6のステップS65において未実施レポートを表示させる際にも、ログインIDと、該未実施レポートの作成者IDとを比較して、一致する場合にのみステップS65の処理を実施できるようにすれば良い。
【0090】
<第三の変形例>
この変形例のシステムでは、上述したテンプレートに内視鏡検査に用いる薬剤を入力する項目が含まれており、クライアントPC22の制御部22eが、未実施の検査に対応して禁忌情報がデータベースDBに登録されている場合に、この禁忌情報に基づく使用禁止薬剤のレポートへの入力を禁止する構成となっている。
【0091】
クライアントPC22からは、データベースDBに記録された検査依頼情報毎に、その検査依頼情報に基づく患者の禁忌薬剤の情報を登録できるようになっている。また、白紙のレポート又は未実施レポートに対する薬剤の入力は、薬剤一覧の中からいずれかを選択することにより行うものとする。なお、禁忌薬剤の情報は、データベースDBに記録される検査依頼情報に最初から含まれていても良い。
【0092】
クライアントPC22の制御部22eは、図5のステップS54,S55、図6のステップS64,65で白紙のレポート又は未実施レポートを表示させる前に、当該レポートの対象患者に対応する禁忌薬剤があるかどうかを、データベースDBを参照して判定する。この判定は、ステップS51又はステップS61で選択された検査依頼情報に対応して禁忌薬剤の情報がデータベースDBに記録されているか否かを確認することで行う。
【0093】
判定の結果、禁忌薬剤の情報が存在していた場合、クライアントPC22の制御部22eは、白紙のレポート又は未実施レポートの薬剤入力項目において、該禁忌薬剤が入力できないようにする。例えば、その禁忌薬剤を薬剤一覧に表示させないようにする。一方、禁忌薬剤の情報が存在していなかった場合は、薬剤入力項目において所定の薬剤一覧を表示させる。
【0094】
このような構成により、使用するのが好ましくない薬剤については未実施レポートに入力ができなくなる。このため、禁忌情報の再確認を医師に促すことができ、誤った検査が行われるのを防ぐことができる。
【0095】
以上説明したように、本明細書には次の事項が開示されている。
【0096】
開示された内視鏡検査レポート作成支援システムは、内視鏡検査のレポートを作成するための内視鏡検査レポート作成システムであって、前記レポートのテンプレートを記録する記録手段と、未実施の検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、前記記録手段から前記テンプレートを読み出して表示装置に表示させる制御を行う第一の制御手段と、前記第一の制御手段によって前記表示装置に表示されたテンプレートを編集して作成された前記レポート(以下、未実施レポートという)を記録媒体に保存する第一の保存手段とを備える。
【0097】
この構成により、未実施の検査に対してもレポートを作成することができ、検査後のレポート作成作業が楽になる。また、事前に頭の中で計画していた検査の流れをレポートに残しておくことが可能なため、検査を計画通りに進めやすくなる。この結果、検査を効率的に行うことができる。
【0098】
開示された内視鏡検査レポート作成支援システムは、実施済みの検査であって、前記第一の保存手段により前記未実施レポートが保存されている検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、当該未実施レポートを読み出して前記表示装置に表示させる制御を行う第二の制御手段と、前記第二の制御手段によって前記表示装置に表示された前記未実施レポートを編集して作成されたレポートを記録媒体に保存する第二の保存手段とを備える。
【0099】
この構成により、検査の実施前に保存しておいた未実施レポートを、検査の実施後に読み出して編集して、正式なレポートを作成して保存することができる。このため、検査後のレポート作成作業の負担を軽減することができる。
【0100】
開示された内視鏡検査レポート作成支援システムは、前記第二の制御手段が、前記未実施レポートを前記表示装置に表示させる際に、前記未実施レポートが未実施の検査に対して作成されたものであることを示す情報を併せて表示する。
【0101】
この構成により、未実施レポートを閲覧するときに、それが未実施の検査に対するものであることを容易に知ることができる。このため、不要な混乱を防ぐことができる。
【0102】
開示された内視鏡検査レポート作成支援システムは、前記第一の保存手段が、前記未実施レポートに前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を付加して記録媒体に保存する。
【0103】
この構成により、未実施レポートと正式なレポートとを区別することができる。双方のレポートの区別ができることで、未実施レポートは、その作成者しか閲覧できないようにしたり、未実施レポートについては、レポート作成画面において警告を行うようにしたりすることが可能となる。
【0104】
開示された内視鏡検査レポート作成支援システムは、前記第一の保存手段が、前記未実施レポートに前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を付加して記録媒体に保存し、前記第二の保存手段が、前記未実施レポートを編集して作成されたレポートを保存する際、前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を削除してから保存する。
【0105】
この構成により、未実施レポートと正式なレポートとを区別することができる。双方のレポートの区別ができることで、未実施レポートは、その作成者しか閲覧できないようにしたり、未実施レポートについては、レポート作成画面において警告を行うようにしたりすることが可能となる。
【0106】
開示された内視鏡検査レポート作成支援システムは、前記未実施レポートが、前記未実施レポートの作成者以外のユーザからは閲覧不能となる。
【0107】
この構成により、未実施レポートの作成者以外からは該未実施レポートを閲覧することができなくなる。このため、不要な混乱を防ぐことができる。
【0108】
開示された内視鏡検査レポート作成支援システムは、前記テンプレートには、検査に用いる薬剤を入力する項目が含まれており、前記未実施の検査に対応して禁忌情報が登録されている場合に、前記第一の制御手段の制御によって前記表示装置に表示された前記テンプレートに対して、前記禁忌情報に基づく使用禁止薬剤の入力を禁止する制御を行う第三の制御手段を備える。
【0109】
この構成により、使用するのが好ましくない薬剤については未実施レポートに入力ができなくなる。このため、禁忌情報の再確認を医師に促すことができ、誤った検査が行われるのを防ぐことができる。
【0110】
開示された内視鏡検査レポート作成支援方法は、内視鏡検査のレポートの作成支援をコンピュータにより行う内視鏡検査レポート作成支援方法であって、未実施の検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、前記レポートのテンプレートを記録する記録手段から前記テンプレートを読み出して表示装置に表示させる制御を行う第一の制御ステップと、前記第一の制御ステップで前記表示装置に表示させたテンプレートを編集して作成された前記レポート(以下、未実施レポートという)を記録媒体に保存する第一の保存ステップとを備える。
【0111】
開示された内視鏡検査レポート作成支援方法は、前記未実施レポートが保存されている実施済みの検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、当該未実施レポートを読み出して前記表示装置に表示させる制御を行う第二の制御ステップと、前記第二の制御ステップで前記表示装置に表示させた前記未実施レポートを編集して作成されたレポートを記録媒体に保存する第二の保存ステップとを備える。
【0112】
開示された内視鏡検査レポート作成支援方法は、前記第二の制御ステップでは、前記未実施レポートを前記表示装置に表示させる際に、前記未実施レポートが未実施の検査に対して作成されたものであることを示す情報を併せて表示する。
【0113】
開示された内視鏡検査レポート作成支援方法は、前記第一の保存ステップでは、前記未実施レポートに前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を付加して記録媒体に保存する。
【0114】
開示された内視鏡検査レポート作成支援方法は、前記第一の保存ステップでは、前記未実施レポートに前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を付加して記録媒体に保存し、前記第二の保存ステップでは、前記未実施レポートを編集して作成されたレポートを保存する際、前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を削除してから保存する。
【0115】
開示された内視鏡検査レポート作成支援方法は、前記未実施レポートを、前記未実施レポートの作成者以外のユーザからは閲覧不能にする。
【0116】
開示された内視鏡検査レポート作成支援方法は、前記テンプレートには、検査に用いる薬剤を入力する項目が含まれており、前記未実施の検査に対応して禁忌情報が登録されている場合に、前記第一の制御手段の制御によって前記表示装置に表示された前記テンプレートに対して、前記禁忌情報に基づく使用禁止薬剤の入力を禁止する制御を行う第三の制御ステップを備える。
【0117】
開示された内視鏡検査レポート作成支援プログラムは、コンピュータに、前記内視鏡検査レポート作成支援方法を実行させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0118】
20C 内視鏡検査室
22a 入力部
22b 表示部
22e 制御部
24 内視鏡検査装置
DB データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡検査のレポートの作成を支援する内視鏡検査レポート作成支援システムであって、
前記レポートのテンプレートを記録する記録手段と、
未実施の検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、前記記録手段から前記テンプレートを読み出して表示装置に表示させる制御を行う第一の制御手段と、
前記第一の制御手段によって前記表示装置に表示されたテンプレートを編集して作成された前記レポート(以下、未実施レポートという)を記録媒体に保存する第一の保存手段とを備える内視鏡検査レポート作成支援システム。
【請求項2】
請求項1記載の内視鏡検査レポート作成支援システムであって、
実施済みの検査であって、前記第一の保存手段により前記未実施レポートが保存されている検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、当該未実施レポートを読み出して前記表示装置に表示させる制御を行う第二の制御手段と、
前記第二の制御手段によって前記表示装置に表示された前記未実施レポートを編集して作成されたレポートを記録媒体に保存する第二の保存手段とを備える内視鏡検査レポート作成支援システム。
【請求項3】
請求項2記載の内視鏡検査レポート作成支援システムであって、
前記第二の制御手段が、前記未実施レポートを前記表示装置に表示させる際に、前記未実施レポートが未実施の検査に対して作成されたものであることを示す情報を併せて表示する内視鏡検査レポート作成支援システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項記載の内視鏡検査レポート作成支援システムであって、
前記第一の保存手段が、前記未実施レポートに前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を付加して記録媒体に保存する内視鏡検査レポート作成支援システム。
【請求項5】
請求項2又は3記載の内視鏡検査レポート作成支援システムであって、
前記第一の保存手段が、前記未実施レポートに前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を付加して記録媒体に保存し、
前記第二の保存手段が、前記未実施レポートを編集して作成されたレポートを保存する際、前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を削除してから保存する内視鏡検査レポート作成支援システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項記載の内視鏡検査レポート作成支援システムであって、
前記未実施レポートが、前記未実施レポートの作成者以外のユーザからは閲覧不能となる内視鏡検査レポート作成支援システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項記載の内視鏡検査レポート作成支援システムであって、
前記テンプレートには、検査に用いる薬剤を入力する項目が含まれており、
前記未実施の検査に対応して禁忌情報が登録されている場合に、前記第一の制御手段の制御によって前記表示装置に表示された前記テンプレートに対して、前記禁忌情報に基づく使用禁止薬剤の入力を禁止する制御を行う第三の制御手段を備える内視鏡検査レポート作成支援システム。
【請求項8】
内視鏡検査のレポートの作成支援をコンピュータにより行う内視鏡検査レポート作成支援方法であって、
未実施の検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、前記レポートのテンプレートを記録する記録手段から前記テンプレートを読み出して表示装置に表示させる制御を行う第一の制御ステップと、
前記第一の制御ステップで前記表示装置に表示させたテンプレートを編集して作成された前記レポート(以下、未実施レポートという)を記録媒体に保存する第一の保存ステップとを備える内視鏡検査レポート作成支援方法。
【請求項9】
請求項8記載の内視鏡検査レポート作成支援方法であって、
前記未実施レポートが保存されている実施済みの検査に対する前記レポートの作成指示に応じて、当該未実施レポートを読み出して前記表示装置に表示させる制御を行う第二の制御ステップと、
前記第二の制御ステップで前記表示装置に表示させた前記未実施レポートを編集して作成されたレポートを記録媒体に保存する第二の保存ステップとを備える内視鏡検査レポート作成支援方法。
【請求項10】
請求項9記載の内視鏡検査レポート作成支援方法であって、
前記第二の制御ステップでは、前記未実施レポートを前記表示装置に表示させる際に、前記未実施レポートが未実施の検査に対して作成されたものであることを示す情報を併せて表示する内視鏡検査レポート作成支援方法。
【請求項11】
請求項8〜10のいずれか1項記載の内視鏡検査レポート作成支援方法であって、
前記第一の保存ステップでは、前記未実施レポートに前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を付加して記録媒体に保存する内視鏡検査レポート作成支援方法。
【請求項12】
請求項9又は10記載の内視鏡検査レポート作成支援方法であって、
前記第一の保存ステップでは、前記未実施レポートに前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を付加して記録媒体に保存し、
前記第二の保存ステップでは、前記未実施レポートを編集して作成されたレポートを保存する際、前記未実施の検査に対するレポートであることを示す情報を削除してから保存する内視鏡検査レポート作成支援方法。
【請求項13】
請求項8〜12のいずれか1項記載の内視鏡検査レポート作成支援方法であって、
前記未実施レポートを、前記未実施レポートの作成者以外のユーザからは閲覧不能にする内視鏡検査レポート作成支援方法。
【請求項14】
請求項8〜13のいずれか1項記載の内視鏡検査レポート作成支援方法であって、
前記テンプレートには、検査に用いる薬剤を入力する項目が含まれており、
前記未実施の検査に対応して禁忌情報が登録されている場合に、前記第一の制御手段の制御によって前記表示装置に表示された前記テンプレートに対して、前記禁忌情報に基づく使用禁止薬剤の入力を禁止する制御を行う第三の制御ステップを備える内視鏡検査レポート作成支援方法。
【請求項15】
コンピュータに、請求項8〜14のいずれか1項記載の内視鏡検査レポート作成支援方法を実行させるための内視鏡検査レポート作成支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−72663(P2011−72663A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228667(P2009−228667)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】