説明

内部式濾過装置

【目的】 水槽内に設けられる内部式濾過装置であって、水槽内の、中間領域および底面領域の未浄化水を広範囲にわたり、濾過できるようにした。
【構成】 濾過ケースCと、蓋板Lと、濾過ユニットUとよりなり、濾過ケースCは、濾過ケース本体1と、その下部に一体に設けられる底面濾過フレーム2とを有し、濾過ケース本体1内の濾過室26に、底面濾過フレーム2を通して濾過された水と、濾過ケース本体1を通して濾過される水とを吸い込んで、水槽V内に戻す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚の飼育用内部式濾過装置、特に、水槽内の中間領域および底面領域の未浄化水を同時に広範囲にわたり吸込、濾過して浄化能率を高めるようにした、構造簡単な内部式濾過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水槽内で前記観賞魚を飼育、育成するための、水槽内の未浄化水を濾過して浄化する内部式濾過装置として、濾過本体を水槽内に配置し、水槽内の主として中間領域の未浄化水を濾過するようにしたものは公知である(たとえば、後記特許文献1参照)。
【0003】
また、前記内部式濾過装置として、その濾過本体を水槽内の底面上に配置し、水槽内の底面領域の未浄化水を濾過するようにしたものも公知である(たとえば、後記特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4116888号公報
【特許文献2】特許第3975221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1あるいは2に示される濾過装置をそれぞれ単独で使用した場合には、水槽水の浄化能率が充分に得られない場合があり、特に、水槽内で飼育される観賞魚の種類や数、水槽の大きさ、水槽内の水草の有無などによりその傾向が大きくなる。
【0006】
そこで、浄化能率を高めるために前記特許文献1、2に示される濾過装置をそれぞれ水槽内に設けることが考えられるが、このようにすれば、濾過装置の部品点数が多くなってコスト高を招き、その上、濾過装置のメンテナンスが面倒になるなどの問題がある。
【0007】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、水槽内の中間領域および底面領域にわたる広範囲の未浄化を同時に濾過できるようにした、構造簡単で高い浄化能率が得られるようにした、新規な内部式濾過装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的達成のため、請求項1記載の発明は、濾過ケースと、この濾過ケースの開口上面を着脱可能に閉じる蓋板と、前記濾過ケース内に収容される濾過ユニットとを備え、
前記濾過ケースは、筒状の濾過ケース本体と、その下部に一体に設けられる底面濾過フレームとを有し、
前記濾過ケース本体内は、前記濾過ユニットに設けた濾材により、未濾過室と濾過室とに区画され、前記未濾過室は濾過本体の外面に開口した上部吸込口に、前記濾過室は前記蓋体に設けた排出管にそれぞれ連通され、
前記底面濾過フレームは、その内部に底面濾過室が画成されると共にその外周面に底面吸込口が開口され、その底面濾過室は前記濾過室に連通されることを特徴としている。
【0009】
前記目的達成のため、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記底面濾過フレームは、平面四角形状に形成され、その外側面に、ジョイントを介して他の底面濾過フレーム単体が着脱自在に接続されることを特徴としている。
【0010】
前記目的達成のため、請求項3記載の発明は、前記請求項2記載のものにおいて、前記底面濾過フレームの側面には、前記ジョイントの一方のジョイント半体が一体に形成され、前記底面濾過フレーム単体の側面に前記ジョイント半体に着脱可能に接続される、前記ジョイントの他方のジョイント半体が一体に形成されることを特徴としている。
【0011】
前記目的達成のため、請求項4記載の発明は、前記請求項1、2または3記載のものにおいて、前記蓋板の内面には、前記濾過ユニットが着脱可能に吊下支持されることを特徴としている。
【0012】
前記目的達成のため、請求項5記載の発明は、前記請求項1、2、3または4記載のものにおいて、前記蓋板の両側には、濾過本体の両側面に設けた係止孔に係脱可能なロック片が、その係脱方向に弾発変形可能に一体に吊下されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、底面濾過フレームおよび濾過本体を通して、水槽内の未浄化水をそれぞれ各別に濾過して水槽内に戻すことができるので、水槽内の底面領域および中間領域亘る広範囲の未浄化水を同時に濾過することができ、その濾過能率を大幅に高めることができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、底面濾過フレームは、平面四角形状に形成され、その外側面に、ジョイントを介して底面濾過フレーム単体を着脱自在に接続することができるので、底面濾過面積を拡大して濾過能率を一層高めることができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、底面濾過フレームの外側面には、前記ジョイントの一方のジョイント半体が一体に形成され、底面濾過フレーム単体の外側面に一方のジョイント半体に着脱可能に接続される、他方のジョイント半体が一体に形成されるので、底面濾過フレームと底面濾過フレーム単体とを直接簡単容易に接続することができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、蓋板の内面には、濾過ユニットが着脱可能に吊下支持されるので、蓋板を濾過ユニットと共に、濾過ケースに組み付け、また濾過ケースから取り外すことができ、濾過装置の組付、分解操作、特に水槽内での前記操作を容易に行なうことができ、また、濾材の取り替えなどのメンテナンスも容易に行なうことができる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、蓋板の両側には、濾過本体の両側面に設けた係止孔に係脱可能なロック片が、その係脱方向に弾発変形可能に一体に吊下されてので、蓋板と濾過本体との着脱操作、特に水槽内で、ワンタッチにて容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】内部式濾過装置の、図2の1矢視の水槽内設置状態の側面図
【図2】図1の2−2線に沿う内部式濾過装置の拡大平面図
【図3】図1の3−3線に沿う内部式濾過装置拡大底面図
【図4】図2の4−4線に沿う内部式濾過装置の平面図
【図5】図4の5矢視仮想線囲い部分の拡大図
【図6】内部式濾過装置の分解斜視図
【図7】濾過本体から濾過ユニットを分離する過程を示す断面図
【図8】底面濾過フレームに他の底面濾過フレーム単体を連結した状態を示す平面図
【図9】図8の9−9線に沿う断面図
【図10】底面濾過フレームと底面濾過フレーム単体との連結態様を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明内部式濾過装置は、水槽V内の適所に設置して使用されるもので、濾過ケースCと、その内部に収容される濾過ユニットUと、濾過ケースCの開口上面を着脱可能に閉じる蓋板Lとを備えている。
【0021】
図1〜6に示すように、濾過ケースCは、硬質の透明な合成樹脂材により構成されて、上面を開放した八角筒状の濾過ケース本体1と、その下部に一体に形成される上下方向に偏平な四角形状の底面濾過フレー2を有し、濾過ケース本体1の底壁3は、底面濾過フレーム2の上壁を形成しており、そこに穿設される複数の連通孔4は、濾過ケース本体1内と底面濾過フレーム2内とを連通する。
【0022】
前記底面濾過フレーム2は、その底面が開放されており、またその外周面には、長孔よりなる複数の底面吸込口5が開口されており、水槽Vの底面に着座させることにより、その内部に底面濾過室6が画成され、この底面濾過室6は、前記複数の底面吸込口5を通して水槽V内に連通される。
【0023】
濾過ケース本体1の下部には、重錘兼粗な濾材として機能する大磯などの小石15が収容される小石収容部16が形成される。
【0024】
また、濾過ケース本体1の底壁3(底面濾過フレーム2の上壁)の中央部には、筒状の給気部7が上向きに形成され、この給気部7に、前記底壁3の下面に径方向に設けた給気通路8の内端が連通されている。給気通路8の外端は、エアパイプ9を介して水槽Vの外に配置されるエアポンプPに連通される。また、給気部7の上面に開口した給気口10には、エアストン11が接続されており、このエアストン11は、濾過ケース本体1内の後述する濾過室26内に臨んでおり、濾過室26内にエアポンプPからの加圧エアを、このエアストン11を通して放散するようにされている。
【0025】
図6に最も明瞭に示すように、濾過ケース本体1の相対向する側面の上部には、対をなすをU字状の凹部12が形成されると共に、それらの凹部12に下方に、係止孔13が形成されている。前記凹部12には、後述する蓋板Lのロック片45が差込み嵌合され、また係止孔13にはロック片45の下端の係合鉤46が着脱可能に係止される。
【0026】
濾過ケース本体1内に収容される濾過ユニットUは、濾材保持枠20と、軟質の合成樹脂製の多孔質板により形成される密な濾材30とより構成されている。濾材保持枠20は、上、下保持板21,22間を、複数本の保持棒23により連結して鼓状に形成されており、この濾材保持枠20に板状の密な濾材30が、複数本の保持棒23と、上、下保持板21,22の内面に突設した複数の保持突起24とに交互に案内されて波状に屈曲されて保持される。そして、この濾過ユニットUが濾過ケース本体1内に収容され、その下保持板22は小石収容部16内の小石15上に着座されて、濾材30の外側に未濾過室25(図4参照)が、その内側に濾過室26(図4参照)が画成される。濾材保持枠20の下保持板22には、複数の小孔27が穿設され、これらの小孔27を通して濾過室26と、濾過ケース本体1の下部の小石収容部16とが連通される。
【0027】
図6に明瞭に示すように、濾過ケース本体1の開口上面を閉じる蓋板Lは、濾過ケース本体1の開口上面よりも若干大きい八角形の盤状に形成され、その全面にのわたり上部吸込口41が開口されており、これらの上部吸込口41は、濾過ケース本体1内の未濾過室25に連通される。また、蓋板Lの中央部には、排出管42が上方に向けて立設されており、この排出管42の排出口43は濾過ケース本体1内の濾過室26を、水槽V内に連通する。
【0028】
蓋板Lの下面の外周部には、濾過ケース本体1の開口上面の内周面に嵌合する嵌合部44が形成される、また、蓋板Lの径方向両側には、対をなすロック片45が、下向きに一体に吊下されており、これらのロック片45の下縁には係合鉤46が一体に形成される。ロック片45は、濾過ケース本体1の係合孔13に対して進退できるように、蓋板Lの径方向に弾発変形(図7参照)可能であり、後に述べるように、蓋板Lを、ワンタッチにて濾過ケース本体1に連結できるようにされている。
【0029】
図4,5に示すように、蓋板Lの、上部吸込口41よりも内側の下面には、少なくとも一対のフック状の係止片47が一体に吊設されており、これらの係止片47は、濾過ユニットUの上保持板21の外縁に弾発係合して、蓋板Lの下面に濾過ユニットUを懸吊することができ、蓋板Lに濾過ユニットUを吊下連結したまま、それらを、濾過ケース本体1に組み付け、あるいは、そこから取り外すことが可能になる(図7参照)。
【0030】
図3に最も明瞭に示すように、濾過ケース本体1の、四角状の底面濾過フレーム2の4つの側面のうち、角部を挟んで隣合う一方の2つの側面の幅方向の中央部には、板状の雄連結片Jmが外方に突出しないように一体に形成され、また、他の角部を挟んで隣合う他方の2つの側面の幅方向の中央部には、凹状の雌連結部片Jfが外方に突出して一体に形成されている。
【0031】
図8,9に示すように、前記濾過ケースCの底面濾過フレーム2の4つの外側面には、これとは別体の底面濾過フレーム単体2aが選択的に着脱可能に連結可能である。
【0032】
この底面濾過フレーム単体2aは、前記底面濾過フレーム2と同じ大きさで、それと同じで偏平に形成されており、その上面および4つの側面には、底面吸込口4a,5aが開口される。底面濾過フレーム単体2aは、前記底面濾過フレーム2と同じく、4つの側面のうち、角部を挟んで隣合う一方の2つの側面の幅方向の中央部には、板状の雄連結片Jmが外方に突出しないように一体に形成され、また、他の角部を挟んで隣合う他方の2つの側面の幅方向の中央部には、凹状の雌連結部片Jmが一体に外方に突出して形成される。
【0033】
濾過ケースCの底面濾過フレーム2と、底面濾過フレーム単体2aおよび2つの底面濾過フレーム単体2a同士は、前記雄連結片Jmと雌連結部片Jfを介して選択的に着脱可能に密接して連結することができ、その連結状態では、底面濾過フレーム2の底面濾過室6と、底面濾過フレーム単体2aの底面濾過室6aは、底面吸込口5,5aを通して連通され、また、互いに連結される2つの底面濾過フレーム単体2aの底面濾過室6a同士は、底面吸込口5aを通して連通される。
【0034】
雄連結片Jmと雌連結部片Jfとは、上下方向から相互に嵌合連結することができ、雄連結片Jmと雌連結部片JfとでジョイントJを構成している。
【0035】
図8、9には、濾過ケースCの底面濾過フレーム2の隣合う2つの側面に、底面濾過フレーム単体2aをそれぞれ連結し、さらに、2つの底面濾過フレーム単体2a同士を連結した例が示される。そして、この例では、濾過ケースCの底面濾過フレーム2と、3つの底面濾過フレーム単体2aで、平面四角状の底面濾過フレーム群が構成される。
【0036】
なお、濾過ケースCの底面濾過フレーム2と、複数の底面濾過フレーム単体2aとを適宜組み合わせ連結することにより、図10(イ)、(ロ)および(ハ)に示すように、十字形、L形、長方形などの、底面濾過フレーム群を形成することができる。
【0037】
つぎに、この内部式濾過装置の作用について説明する。
【0038】
〈底面濾過フレーム単体2aを連結しない場合(図1〜7参照)〉
図1〜5に示すように、濾過ケースC内に、濾過ユニットUを収容し、濾過ケースCの開口上面を蓋板Lにより閉じて構成される内部式濾過装置は、水槽V内に設置して使用される。
【0039】
底面濾過フレーム2は、水槽V内の敷設の大磯などの小石S(粗な濾材として機能)により覆うようにする。エアパイプ9に、水槽Vの外に設けられるエアポンプPを接続する。
【0040】
エアポンプPを駆動すると、そこからの加圧エアは、エアパイプ9、給気通路8を通り、給気口10より、エアストン31を通って濾過ユニットUの濾過室26内に気泡状に噴出され、その噴出エアは気流となって濾過室26内を上昇し、それに伴って濾過室26内の水が吸い上げられて気流と共に排出管42より排出口43を通って水槽V内に吐出される。その結果、吸水力が、濾過室26内に作用すると共に底面濾過室6にも作用する。これにより、水槽V内の未浄化水は、図4矢印a,bに示すように、粗な濾材として機能する小石Sを通り、底面吸込口5→底面濾過室6→小石収容部16へと流れ(第1の流れ)て、粗な濾材としての小石Sにより濾過されると共に図4矢印c,dに示すよに、上部吸込口41→未濾過室25→濾材30→濾過室26へと流れ(第2の流れ)て濾過される。そして、前記2つの濾過水の流れ(第1および第2の流れ)は、濾過室26にて図2矢印eに示すように合流して排出管42の排出口43より水槽V内に戻される。
【0041】
以上のように、単一のエアポンプPの駆動により、水槽V内の底面領域の水は、粗な濾材としての小石Sにより、また水槽V内の中間領域の水は密な濾材30により濾過することができ、水槽V内の未浄化水を広範囲に亘り濾過することがき、その浄化能率が大幅に高められる。
【0042】
また、底面濾過室6と、濾過室26は、底壁3に穿設される複数の連通孔4を通して相互に連通されて濾過室26内に発生する吸水力を底面濾過室6内に直接作用させることができるので、共通のエアポンプPにより、水槽内の底面領域の水の濾過と中間領域の水の濾過とを同時に能率よく行なうことができる。
【0043】
濾過装置のメンテナンスなどを行なうべく、濾過ユニットUを濾過ケースCより切り離す場合には、図7(A)に示すように、一対のロック片45を矢印xに示すように、内方に押圧すれば、係合鉤46は、濾過ケース本体1の係止孔13から離脱させることができ、図7(B)に示すように、蓋板Lと濾過ユニットUを共に濾過ケースCよりワンタッチで切り離すことができる。
【0044】
また、蓋板Lに濾過ユニットUを連結したまま、濾過ケースC内に収容し、一対のロック片45の内方への押圧力を解除すれば、一対のロック片45の係合鉤46は、その弾発力で自動的に、濾過ケースCの係止孔13に係合して、濾過装置を組み付けることができる。
【0045】
〈底面濾過フレーム単体2aを連結した場合(図8、9参照)〉
濾過ケースCの底面濾過フレーム2に、前述のように、底面濾過フレーム単体2aを選択的に連結すれば、それらにより底面濾過フレーム群が形成され、その上に、粗な濾材として機能する小石Sを敷設すれば、底面濾過面積が拡大されて、底面濾過容量を高めることができる。
【0046】
また、図10に示すように、底面濾過フレーム2に対する底面濾過フレーム単体2aの連結位置、底面濾過フレーム単体2a同士の連結位置を変えることにより、水槽Vの大きさ、濾過位置などにより、底面濾過面の広さ、形状を変更することができる。
【0047】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0048】
たとえば、前記実施例では、エアポンプにより濾過室内に吸水力を発生させるようにしているが、このエアポンプに代えて水中ポンプを用いてもよい。
【符号の説明】
【0049】
1・・・・・・・・濾過ケース本体
2・・・・・・・・底面濾過フレーム
2a・・・・・・・底面濾過フレーム単体
5・・・・・・・・底面吸込口
6・・・・・・・・底面濾過室
13・・・・・・・係止孔
25・・・・・・・未濾過室
26・・・・・・・濾過室
30・・・・・・・濾材
41・・・・・・・上部吸込口
42・・・・・・・排出管
45・・・・・・・ロック片
C・・・・・・・・濾過ケース
L・・・・・・・・蓋板
U・・・・・・・・濾過ユニット
J・・・・・・・・ジョイント
Jm・・・・・・・一方のジョイント半体(雄連結片)
Jf・・・・・・・他方のジョイント半体(雌連結片)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
濾過ケース(C)と、この濾過ケース(C)の開口上面を着脱可能に閉じる蓋板(L)と、前記濾過ケース(C)内に収容される濾過ユニット(U)とを備え、
前記濾過ケース(C)は、筒状の濾過ケース本体(1)と、その下部に一体に設けられる底面濾過フレーム(2)とを有し、
前記濾過ケース本体(1)内は、前記濾過ユニット(U)に設けた濾材(30)により、未濾過室(25)と濾過室(26)とに区画され、前記未濾過室(25)は濾過本体(1)の外面に開口した上部吸込口(41)に、前記濾過室(26)は前記蓋体(L)に設けた排出管(42)にそれぞれ連通され、
前記底面濾過フレーム(2)は、その内部に底面濾過室(6)が画成されると共にその外周面に底面吸込口(5)が開口され、その底面濾過室(6)は前記濾過室(26)に連通されることを特徴とする、内部式濾過装置。
【請求項2】
前記底面濾過フレーム(2)は、平面四角形状に形成され、その外側面に、ジョイント(J)を介して他の底面濾過フレーム単体(2a)が着脱自在に接続されることを特徴とする、前記請求項1記載の内部式濾過装置。
【請求項3】
前記底面濾過フレーム(2)の側面には、前記ジョイント(J)の一方のジョイント半体(Jm)が一体に形成され、前記底面濾過フレーム単体(2a)の側面に前記ジョイント半体(Jm)に着脱可能に接続される、前記ジョイント(J)の他方のジョイント半体(Jf)が一体に形成されることを特徴とする、前記請求項2記載の内部式濾過装置。
【請求項4】
前記蓋板(L)の内面には、前記濾過ユニット(U)が着脱可能に吊下支持されることを特徴とする、前記請求項1、2または3記載の内部式濾過装置。
【請求項5】
前記蓋板(L)の両側には、濾過本体(1)の両側面に設けた係止孔(13)に係脱可能なロック片(45)が、その係脱方向に弾発変形可能に一体に吊下されていることを特徴とする、前記請求項1、2、3または4記載の内部式濾過装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−99290(P2013−99290A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−245341(P2011−245341)
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【出願人】(000193313)水作株式会社 (17)
【Fターム(参考)】