説明

再生装置及び再生方法

【課題】多数の音楽カードを次々に交換して音楽の効果を確認する作業を、簡潔な操作で行うことができるようにする。
【解決手段】内蔵固定メディア、リムーバブルメディアにアクセス可能であり、映像は内蔵固定メディア、音楽BGMはリムーバブルメディアから再生している場合、音楽BGMデータが記録されているリムーバブルメディアが新たに装着された場合には、前記新たに装着されたリムーバブルメディアに記録されている音楽BGMに切り替えて再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は再生装置及び再生方法に関し、特に、音楽と共に画像を再生するために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画や静止画などを撮影し、フラッシュメモリやハードディスク等の記録媒体に記録再生するビデオカメラが知られている。この種のビデオカメラでは、撮影時に画像と共に記録した音声に変えて、別途取得した音声をBGMとして再生時に出力する機能を持つものがある。
【0003】
さらに、近年では、メモリカードスロットを備えたビデオカメラが一般的になってきた。そして、BGMとして使用する音楽データをメモリカードなどから取得し、再生時にBGMとして出力することも提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−312466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のように、BGMとして用いる音楽データをメモリカードから再生する場合、所望の音楽を探す必要がある。特に、現在装着されているメモリカードに所望の音楽が保存されていない場合、別のメモリカードに入れ替えて音楽を選ぶ必要がある。
【0006】
しかしながら、この作業は、「再生中の画像と音声の再生停止」→「新たなカード挿入」→「新たなカードに再生元を切り替え」→「再生開始」、という複数の操作が必要となる。そのため、画像に合った音楽をBGMとして用いるようにするには、多数のカードの中から選定する作業が必要であり、煩わしい操作を行う必要があった。
【0007】
本発明は前述の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で再生する音楽を切り替え、選択することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の再生装置は、記録媒体に記録されている画像データ及び音声データを再生する記録媒体アクセス手段を複数備えた再生装置であって、前記画像データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、前記記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに認識され、前記新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、前記新たに認識された記録媒体に記録されている音声データを再生するように前記記録媒体アクセス手段を制御するアクセス制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像再生にBGM音楽を重ねて再生している時に、BGM音楽データが入っている記録媒体が新たに装着された場合、新たに装着された記録媒体に入っている音楽データのBGM再生に切り替わるようにした。これにより、多数の音楽カードを次々に交換して音楽の効果を確認する作業を簡単に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態のビデオカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】実施形態のビデオカメラの概要を示す図である。
【図3】実施形態のビデオカメラのデータバッファの動作例を示す図である。
【図4】実施形態のビデオカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【図5】実施形態のビデオカメラの映像・音楽データの経路を示す図である。
【図6】実施形態のビデオカメラの映像・音楽データの経路を示す図である。
【図7】実施形態のビデオカメラのデータバッファ及び再生音量制御の動作を示す図である。
【図8】実施形態におけるビデオカメラの動作手順を示すフローチャートである。
【図9】実施形態におけるビデオカメラのデータバッファの動作を示す図である。
【図10】実施形態におけるビデオカメラのデータバッファの動作例を示す図である。
【図11】実施形態におけるビデオカメラのデータバッファの動作例を示す図である。
【図12】実施形態におけるビデオカメラのデータバッファの動作例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を、画像再生と音楽再生とを行うビデオカメラで応用した実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態のビデオカメラの構成例を説明するブロック図である。
図1において、101は被写体を取り込む撮影レンズ、102は後述の撮像素子への光量を制御する絞り、103は、取り込んだ被写体を動画像信号に変換する撮像素子である。
【0012】
104は動画像信号をサンプルホールドし、適正な信号レベルにするCDS/AGC、105は、CDS/AGCからの動画像信号をA/D変換し、デジタル信号処理を行うデジタル信号処理回路である。106は、デジタル信号処理回路からの生データを1フレーム分ずつ蓄積するフレームメモリ、107は、フレームメモリの画素を後述のH.264方式での記録ができるように、適切な画素数を調整する画素数調整回路である。
【0013】
108は、各ブロック間で動画データ及び後述の音声データが転送される画像/音声データバス、109は、動画データと共に後述のハードディスクドライブまたはメモリカード121に記録される音声を集音するマイクロフォンである。110は、マイクロフォンからの音声信号を適当なレベルまで増幅する増幅器、111は、増幅された音声信号をA/D変換するA/Dコンバータである。
【0014】
112は、再生モード時には後述のH.264コーデック114からの再生動画データ、撮影時には撮像素子103で撮像された映像を表示する液晶パネル、113は、液晶パネルを駆動する液晶ドライバである。114はH.264コーデックである。H.264コーデック114は、画像バスからのデジタル動画像信号を公知のH.264方式に従って圧縮符号化する。また、後述のハードディスクドライブ119またはメモリカード121から再生された動画データを伸長する。
【0015】
115はデータバッファである。データバッファ115は、画像/音声データバス108を介して転送されるデータを一時的に蓄積して一時記憶し、両ブロック間の速度差を吸収するために設けられている。例えば、H.264コーデック114及びA/Dコンバータ111、D/Aコンバータ129の画像・音声処理ブロックとハードディスクドライブ119及びメモリカード121の記録媒体ブロックの間で転送されるデータを一時的に蓄積する。また、データバッファ115の記憶容量は、あらかじめ設定された第1の設定時間の長さに応じて増減するようにしている。
【0016】
115aは、記録時はH.264コーデック114からの圧縮符号化データを後述のハードディスクドライブ119またはメモリカード121に記録する前に一時的に保持する。そして、再生時は後述のハードディスクドライブ119またはメモリカード121から読み出した圧縮符号化データを一時的に保持するバンク0領域である。115bは、再生時に後述のハードディスクドライブ119から読み出した後述のBGM用音楽データを一時的に保持するバンク1領域である。115cは、再生時に後述のメモリカード121から読み出した後述のBGM用音楽データを一時的に保持するバンク2領域である。
【0017】
116はアナログ映像信号を出力するビデオ出力端子、117は、液晶パネル112で表示されるものと同一の動画像をアナログ化し、ビデオ出力端子116に出力するNTSCエンコーダである。118は記録媒体アクセスを行い、後述のハードディスクドライブ119に対してデータの読み書きを行うATAインターフェースである。119は本実施形態のビデオカメラに内蔵されたハードディスクドライブ(HDD)である。HDD119は、画像/音声データバス108からのH.264動画データを記録する。
【0018】
120は記録媒体アクセス手段として機能し、後述のメモリカード121を装着・保持し、データの読み書きを行うフラッシュメモリカードドライバ/スロットである。本体に対して着脱可能なリムーバブルメディアを装着するためのメディアスロットであり、前記新たな記録媒体とは、前記メディアスロットに新たに装着されたリムーバブルメディアが着脱される。
【0019】
120aは、メモリカード121が本体に装着されているかを検出するメモリカード検出スイッチである。121は、HDD119と選択的に用いられる、第2の記録媒体であり、本体に対して脱着可能なメモリカード、122は、後述のUSBコントローラ123からのデータを出力するUSB端子であり、外部記録媒体と通信を行う。すなわち、本実施形態のビデオカメラは、記録媒体アクセス手段を複数備えている。
【0020】
123はUSBホスト機能を持つUSBコントローラである。USBコントローラ123は、HDD119またはメモリカード121に記録されたデータをファイル形式の状態で外部機器に送信し、また、外部機器から各種のデータをファイル形式で受信する。124は、使用者が本体に対する撮影操作を行うための操作キー、125は、機器全体のモードを制御したり、操作キー124を検出して各種機能の実行を制御したりするメインマイコンである。
【0021】
メインマイコン125は、動画データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに装着されたか認識する。そして、新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、新たに認識された記録媒体に記録されている音声データを再生するように前記記録媒体アクセス手段を制御するアクセス制御(音声再生制御)を行う。
【0022】
126は、メインマイコン125が一時的なデータを保管するRAM、127は、メインマイコン125の所定の状態を記憶する不揮発性メモリであるEEPROMである。128は、メインマイコン125と各ブロックの間で、本体のモードや状態に応じた制御信号及びレスポンス信号が転送される制御信号バス、129は画像/音声データバス108からのデジタル音声信号をアナログ化するD/Aコンバータである。130は、D/Aコンバータ129からのアナログ音声信号を増幅、音声として出力するスピーカである。
【0023】
また、図2は、本実施形態のビデオカメラの概要を示す図である。
図2において、201はビデオカメラ本体、119は、ビデオカメラ201に内蔵される、固定式記録媒体であるHDD、118はビデオ出力端子、122は、USB端子、121は、脱着可能な記録媒体であるメモリカードである。202は、外部接続型のHDD(図1には示していない外部記録媒体)、203は、外部接続型HDD202とUSB端子122との間を接続するUSBケーブルである。
【0024】
図3は、データバッファ115の動作の概要を示す図である。
図3において、バンク0乃至バンク2の特性図の縦軸は各バッファ内のデータ蓄積量、横軸は時間の経過を示している。また「出力画像」は液晶パネル112で再生画像が表示される、後述のスナップ動画撮影モードにおいて撮影された複数の動画クリップのうち、再生されている動画クリップの時間的経過を示している。「出力音楽」はスピーカ130で出力される音楽のデータ源の時間的経過を示している。
【0025】
ここで、本実施形態のビデオカメラにおける、動画の撮影について説明する。
動画クリップは、ユーザが任意に記録開始-停止の操作を行う通常の撮影モードとは別に設けられるスナップ動画撮影モードにおいて撮影された動画像データである。通常の撮影モードでは、ユーザによる撮影開始の指示から撮影停止の指示までの間にHDD119に記録される一連の動画データが一つの動画ファイルとして記録される。一方、スナップ撮影モードでは、ユーザが記録開始の撮影操作を行うと、あらかじめ設定された第1の設定時間だけ動画データを記録し、その後、自動的に記録を停止するモードである。また、スナップ撮影モードにおいても、音声が動画データと共に記録される。例えば、スナップ撮影モードでは、撮影開始の指示から4秒間などあらかじめ設定された時間の動画記録を行った後に記録が自動停止するようにしている。
【0026】
また、本実施形態では、この様にスナップ撮影モードで撮影された複数の動画データを連続して再生するスナップ再生モードの機能を持つ。スナップ再生モードでは、スナップ撮影モードで撮影された複数のクリップの動画データの再生順をランダムに入れ替えて再生する。このとき、動画データと共に記録された音声に代えて所望の音楽をBGMとして再生する。これにより、編集済みの音楽付き動画スライドショーコンテンツのような効果を、一切の編集作業などを行うことなく手軽に楽しめる。
【0027】
次に、BGMデータの処理について説明する。
本実施形態では、スナップ再生モードで再生するためのBGMとしての音楽データを、第1の記録媒体としてのHDD119に記録しておき、スナップ再生モード時にHDD119から音楽データを再生する第1の再生を行うことができる。
【0028】
即ち、ユーザは、第2の音楽データが記憶されたメモリカード121をビデオカメラ201に装着する。そして、ユーザが操作キー124を操作し、メモリカード121からの第2の音楽データの取り込みを指示すると、メインマイコン125がフラッシュメモリカードドライバ/スロット120を制御する。そして、メモリカード121に記憶された第2の音楽データを読み出し、ATAI/F118に送る第2の再生を行う。メインマイコン125は、ATAI/F118を制御し、メモリカード121から読み出された第2の音楽データをHDD119に記録する。
【0029】
また、本実施形態では、スナップ再生モードにおいて、HDD119に記録された第1の音楽データの他、装着されたメモリカード121に記憶された第2の音楽データを読み出してBGMとして出力することができる。そのため、ユーザは、メモリカード121を交換することで、HDD119に記録された音楽データ以外の音楽をBGMとして出力することができる。
【0030】
また、ユーザは、操作キー124を操作して、スナップ再生モードにおいてBGMとして再生する音楽データを、HDD119とメモリカード121のどちらから再生するかを選択することができる。例えば、メモリカード121が選択されていた場合、スナップ再生開始の指示があると、HDD119からスナップ撮影モードで記録された動画データを再生すると共に、メモリカード121から音楽データを再生する。そして、メモリカード121から再生された音楽データをBGMとして出力する。なお、スナップ再生モード開始時にメモリカード121がビデオカメラ201に装着されていない場合には、HDD119から音楽データを再生する。
【0031】
次に、BGMデータの処理について説明する。
本実施形態では、スナップ再生モードで再生するためのBGMとしての音楽データをHDD119に記録しておき、スナップ再生モード時にHDD119から音楽データを再生することができる。
即ち、ユーザは、音楽データが記憶されたメモリカード121をビデオカメラ201に装着する。そして、ユーザが操作キー124を操作し、メモリカード121からの音楽データの取り込みを指示すると、メインマイコン125がメモリカードドライバ120を制御して、メモリカード121に記憶された音楽データを読み出し、ATAI/F118に送る。メインマイコン125は、ATAI/F118を制御し、メモリカード121から読み出された音楽データをHDD119に記録する。
また、本実施形態では、スナップ再生モードにおいて、HDD119に記録された音楽データの他、装着されたメモリカード121に記憶された音楽データを読み出してBGMとして出力することができる。そのため、ユーザは、メモリカード121を交換することで、HDD119に記録された音楽データ以外の音楽をBGMとして出力することができる。
【0032】
また、ユーザは、操作キー124を操作して、スナップ再生モードにおいてBGMとして再生する音楽データを、HDD119とメモリカード121のどちらから再生するかを選択することができる。例えば、メモリカード121が選択されていた場合、スナップ再生開始の指示があると、HDD119からスナップ撮影モードで記録された動画データを再生すると共に、メモリカード121から音楽データを再生する。そして、メモリカード121から再生された音楽データをBGMとして出力する。なお、スナップ再生モード開始時にメモリカード121がビデオカメラ201に装着されていない場合には、HDD119から音楽データを再生する。
【0033】
次に、スナップ再生モードの動作を、図を用いて説明する。図4は、スナップ再生モードの開始時にBGMとしてHDD119から再生された音楽データを出力する場合の処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS401においてスナップ再生モードがスタートする。次に、ステップS402においてユーザによりスナップ再生モードが指示される。次に、ステップS403において、映像データがHDD119から読み出され、データバッファ115のバンク0に蓄積が開始される。それとともに、音楽データもHDD119から読み出され、データバッファ115のバンク1に蓄積が開始される(図3の「再生開始操作」)。なお、スナップ再生モードにおいてBGMとして再生する音声データをユーザが操作キー124を操作して選択してもよいし、或いは、メインマイコン125が自動的に音楽データを選択する構成でもよい。
【0034】
映像データが所定のバイト数、データバッファ115のバンク0に蓄積されると、ステップS404においてH.264コーデック114によるデコードが開始され、液晶パネル112に再生映像の表示が開始される。また、スピーカ130から音楽の出力が開始される。この再生が行われている間、ステップS405において、メモリカード121の装着状態がメモリカード検出スイッチ120aによって検出される。
【0035】
例えば、スナップ再生開始の指示があったときにメモリカード121が装着されていなかった場合には、新たにメモリカード121が装着されてことをS405で検出する。また、スナップ再生開始の指示があったときに既にメモリカード121が装着されていた場合、このメモリカード121が一旦排出され、新たにメモリカード121が装着されたことをS405で検出することになる。
【0036】
メモリカード121が新たに装着されたことを検出していない場合は、ステップS406においてそのまま再生が継続される。その後、ステップS407においてスナップ再生モードで再生すべき動画データの終点か否かが検出される。ステップS407の検出の結果、終点でない場合はステップS405に戻って前述した処理を行う。また、ステップS407の検出の結果、再生終了であった場合にはステップS408に進み、再生が停止される。なお、本実施形態では、スナップ再生モードにおいては、スナップ撮影モードで撮影された動画データだけを連続して再生する。そして、ステップS407では、HDD119から、スナップ撮影モードで撮影された動画データを全て再生すると再生を終了する。
【0037】
一方、ステップS405において、メモリカード121が新たに装着されたことを検出するとステップS409に進む。ステップS409においては、メモリカード121内に再生可能な音楽データがあるか否かを検出する。
【0038】
ステップS409の検出の結果、再生可能な音楽データがある場合、ステップS410に進んでメモリカード121から音楽データを読み出して、データバッファ115のバンク2に蓄積を開始する(図3の「タイミングA」)。その後、ステップS411において、スナップ動画のクリップが切り替わったか否かを検出する。
【0039】
ステップS411の検出の結果、スナップ動画の切り替わりが検出された場合、ステップS412に進み、BGMとして出力する音楽を、バンク2に蓄積された音楽データの再生音に切り替える(図3の「タイミングB」)。そして、HDD119からの音楽データの再生を停止する。
【0040】
また、ステップS409の検出の結果、メモリカード121に再生可能な音楽データが記録されていない場合は、ステップS406に進み、前述した動作を行い、再生音の切り替えは行わない。なお、図2に示す外部接続型HDD202を、USBケーブル203を用いて本体のUSB端子122に接続した場合も、メモリカード121の装着と同じ扱いとなる。すなわち、ステップS405において、新たなメモリカード121の装着が検出された場合と、同様の動作となる。
【0041】
以上に説明した、スナップ動画再生モードにおける、音楽データの信号経路を図5及び図6に示す。図3の「再生開始操作」から「タイミングA」までの期間は図5の(1)で示す信号経路となり、「HDD」→「バッファメモリのバンク1」→「音楽データがアナログ化され、出力」という経路である。
【0042】
また、図3の「タイミングA」から「タイミングB」までの期間は図6の(2)で示す信号経路となり、「バッファメモリのバンク1」→「音楽データがアナログ化され、出力」という経路である。さらに、図3の「タイミングB」以降の期間は図6の(3)で示す信号経路となり、「メモリカード」→「バッファメモリのバンク2」→「音楽データがアナログ化され、出力」という経路となる。
【0043】
以上説明したように、本実施形態では、スナップ再生モードにおいてメモリカード121が新たに装着されると、HDD119からの音楽に代えて、メモリカード121から再生した音楽をBGMとして出力する。このため、装着されたメモリカード121に記憶された音楽を確認し、BGMを切り替える作業が、少ない手順によって行うことが可能となる。さらに、メモリカードが装着されても、すぐにBGMを切り替えるのでは無く、バッファメモリにメモリカードから再生した音楽データを記憶しておき、次の動画クリップの再生に移るタイミングでBGM再生を切り替える。そのため、動画クリップの切り替えタイミングとBGMの切り替えタイミングを一致させることができ、違和感のないスナップ動画再生を行うことができる。
【0044】
なお、メモリカードの装着時にBGMの音声を切り替える際、切り替わり前の数秒間、音量を徐々に下げるフェードアウト処理、または切り替わり後の数秒間、音量を徐々に上げていくフェードイン処理を施す構成としてもよい。
【0045】
この構成を用いた場合の制御例を、図7における「再生音量」の特性図に示す。図7では、音楽の切り替わりタイミングであるタイミングBの前に、それまでの再生音量に対する減衰量が0dB(そのままの音量)から−∞dB(無音状態)まで徐々に音量制御される。そして、タイミングBで音楽が切り替わった後、減衰量が−∞dBから減衰量0dBまで徐々に音量制御されることが示されている。この構成によれば、音楽の切り替えをさらに違和感なく行うことが可能である。
【0046】
さらに、音楽データが記憶されたメモリカード121を装着した時に、メモリカード121に格納されている音楽データとHDD119に格納されている音楽データを比較して、音声データ同一識別を行う。そして、同一の音楽データと判定できた場合、再生音声の切り替えを行わない構成としてもよい。なお、音楽データの比較の方法としては、両者の音楽データの容量のみを比較する方法でもよいし、または音楽データそのものをすべて比較する方法でもよい。この構成では、図4のフローチャートにおけるステップS409とステップS410の間に、図8に示すステップS801のステップが加わる。
【0047】
図8において、ステップS409において、メモリカード121に音楽データがあることが検出されると、ステップS801に進み、その音楽データが、HDD119に格納されている音楽データと同一であるかが検出される。この検出の結果、異なったデータであると検出されると、図4のステップS410以降の動作となり、メモリカード121内の音楽データ再生に切り替わる。以降は、図4のフローチャートの説明と同様の動作が行われる。
【0048】
また、ステップS801において、メモリカード121に格納されている音楽データと、HDD119に格納されている音楽データとが同一であると検出されると、図4のステップS406以降の処理に移る。この場合、音声の切り替えは行われず、以降は図4のフローチャートの説明と同様の動作が行われる。
【0049】
この構成では、HDD119に格納されている音楽データと、メモリカード121に格納されている音楽データとが同一である場合、音声の切り替えが行われない。このため、HDD119に入っている音楽の内容がだぶっているメモリカード121が装着されても、音楽の出力には影響しない構成を提供することができる。
【0050】
さらに、本実施形態におけるデータバッファ115の、バンク1(115b)の最大容量を可変とする。そして、スナップ動画撮影モードにおける、ユーザが記録開始の操作を行ってから記録が自動停止するまでの設定時間に応じて、バンク1の最大容量を調整する構成としてもよい。
【0051】
図9(a)は設定時間が短いため、バンク1の容量が少なくなり、図9(b)は設定時間が長いため、バンク1の容量を多く取っている状態を示している。この構成により、長い動画クリップの再生中にメモリカード121が抜かれたためにバンク1に蓄積されている音楽データが空になってしまい、再生する音楽が途切れてしまうおそれをなくすことができる。
【0052】
また、本実施形態では、メモリカード121を装着した場合に伴う音楽の切り替えタイミングを、図3のタイミングBに示すように、動画クリップの切り替わりのタイミングに合わせている。しかし、図10または図11に示すように、音楽の切り替えタイミングを、メモリカード121を抜いたタイミングであるタイミングAとする。そして、動画クリップの再生を同時に、再生しているクリップの先頭、または収録されているすべての動画クリップのうち、最初に再生されるべき動画クリップの先頭に戻す構成としてもよい。
【0053】
この構成では、新たに音楽カードを装着し、音楽再生が切り替わると同時に動画クリップも所定の先頭位置に戻る。これにより、複数枚の音楽カードの中から、動画クリップの雰囲気に合った音楽を、次々に音楽カードを差し替えて探す際に、同一の動画クリップに対して複数の音楽を試す操作を簡潔に行うことができる。
【0054】
なお、本実施形態のビデオカメラでは、動画データを撮影していたが、静止画データも撮影し、HDD119に記録する構成としてもよい。そして、記録された静止画データを、あらかじめ設定された第2の設定時間の間隔で切り替えながら連続して再生するスライドショー機能を設ける。そして、このスライドショー再生において、前記の如くメモリカードから音楽データを再生し、BGMとして出力することも可能である。
【0055】
この際、前述の実施形態と同様、スライドショー再生中に新たにメモリカードが装着されると、BGMをメモリカードからの音楽に切り替える。この場合は、図12に示すように、静止画2を表示中のタイミングAにメモリカード121を抜いた場合、静止画2の設定秒間の再生中はバンク1の音楽データを引き続き再生する。そして、静止画3に切り替わるタイミングBに、バンク2の音楽データの再生に切り替わる。
【0056】
また、本実施形態のビデオカメラ201は、内蔵のハードディスクドライブに対して動画データと音楽データを記録再生する構成であったが、ハードディスクに代えて、メモリカード等、着脱可能な記録媒体を用いる構成でもよい。
【0057】
(本発明に係る他の実施の形態)
前述した本発明の実施の形態における画像再生装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0058】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施の形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0059】
なお、本発明は、前述した画像再生方法における各工程を実行するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給する。実施の形態では図4、図8に示すフローチャートに対応したプログラム供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0060】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0061】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0062】
プログラムを供給するための記録媒体としては種々の記録媒体を使用することができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0063】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0064】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0065】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0066】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
【0067】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
【符号の説明】
【0068】
108 画像/音声データバス、112 液晶パネル、113 液晶ドライバ、114 H.264コーデック、115 データバッファ、115a バンク0、115b バンク1、115c バンク2、116 ビデオ出力端子、117 NTSCエンコーダ、118 ATAインターフェース、119 ハードディスクドライブ(HDD)、120 フラッシュメモリカードドライバ/スロット、120a 検出スイッチ、121 フラッシュメモリカード、122 USB端子、123 USBコントローラ、124 操作キー、125 メインマイコン、126 RAM、127 EEPROM、128 制御バス、129 D/Aコンバータ、130 スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録されている画像データ及び音声データを再生する記録媒体アクセス手段を複数備えた再生装置であって、
前記画像データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、前記記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに認識され、前記新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、前記新たに認識された記録媒体に記録されている音声データを再生するように前記記録媒体アクセス手段を制御するアクセス制御手段を有することを特徴とする再生装置。
【請求項2】
前記記録媒体から読み出した前記音声データを一時的に記憶する一時記憶手段を有し、
前記アクセス制御手段は、前記画像データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、前記記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに認識され、前記新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、前記一時記憶手段から読み出される前記音声データの再生を継続し、前記再生している画像データの再生が終了し、次の画像データの再生に切り替わると同時に、前記画像データの再生にあわせて再生する音声データを前記新たに認識された記録媒体から再生するように切り替えることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記画像データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、前記記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに認識され、前記新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、
前記アクセス制御手段は、前記再生している画像データを、次の画像データに直ぐに切り替えると同時に、前記画像データの再生にあわせて再生する音声データを前記新たに認識された記録媒体から再生するように切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の再生装置。
【請求項4】
前記画像データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、前記記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに認識され、前記新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、
前記アクセス制御手段は、前記再生している画像データのクリップを先頭に戻すと同時に、前記画像データの再生にあわせて再生する音声データを前記新たに認識された記録媒体から再生するように切り替えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項5】
前記画像データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、前記記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに認識され、前記新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、
前記再生している画像データのクリップを、前記画像データの連続再生の先頭に戻すと同時に、前記画像データの再生にあわせて再生する音声データを前記新たに認識された記録媒体から再生するように切り替えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項6】
前記アクセス制御手段は、前記再生している音声の切り替えを行う前に、前記再生されている音声データの音量を徐々に無音状態まで下げていく、フェードアウト処理を行うとともに、前記再生している音声の切り替えが行われた後に、前記再生される音声データの音量を無音状態から徐々に上げて行く、フェードイン処理を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項7】
前記画像データは、ユーザが撮影操作を行うと、あらかじめ設定された第1の設定時間の動画撮影が行われた後に撮影が停止する、スナップ撮影モードによって撮影された動画像データであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項8】
前記一時記憶手段として使用する記憶容量は、あらかじめ設定された第1の設定時間の長さに応じて増減することを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項9】
前記画像データは静止画データであって、前記画像の再生は、前記静止画データを、あらかじめ設定された第2の設定時間の間隔で切り替えながら再生を行うスライドショー再生であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項10】
前記複数の記録媒体アクセス手段のうち、少なくとも一つは、本体に対して着脱可能なリムーバブルメディアを装着するためのメディアスロットであり、前記新たな記録媒体とは、前記メディアスロットに新たに装着されたリムーバブルメディアであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項11】
前記複数の記録媒体アクセス手段のうち、少なくとも一つは、外部記録媒体と通信を行うインターフェースであり、前記新たな記録媒体とは、前記インターフェースに新たに接続された前記外部記録媒体であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項12】
前記複数の記録媒体に記録されている音声データが同一の音声データであるかを判定する音声データ同一識別手段を有し、
前記新たな記録媒体に記録されている音声データと、前記再生している音声を切り替える前に再生を行っていた記録媒体に記録されている音声データが同一であることが前記音声データ同一識別手段によって検出された場合、前記アクセス制御手段は、前記再生している音声の切り替えを行わないことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項13】
記録媒体に記録されている画像データ及び音声データを再生する記録媒体アクセス手段を複数備えた再生装置における再生方法であって、
前記画像データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、前記記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに認識され、前記新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、前記新たに認識された記録媒体に記録されている音声データを再生するように前記記録媒体アクセス手段を制御するアクセス制御工程を有することを特徴とする再生方法。
【請求項14】
記録媒体に記録されている画像データ及び音声データを再生する記録媒体アクセス手段を複数備えた再生装置における画像再生の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記画像データの連続再生に合わせて前記音声データを再生している時に、前記記録媒体アクセス手段により、読み出し可能な記録媒体が新たに認識され、前記新たに認識された記録媒体に再生可能な音声データが格納されていた場合には、前記新たに認識された記録媒体に記録されている音声データを再生するように前記記録媒体アクセス手段を制御するアクセス制御工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項16】
第1の記録媒体から動画データと音楽データを再生する第1の再生手段と、
装着された第2の記録媒体から音楽データを再生する第2の再生手段と、
動画データと音楽データを出力する出力手段と、
前記第1の記録媒体から前記動画データと第1の音楽データとを再生して前記出力手段から出力している場合に、前記第2の記録媒体が装着されると、前記第1の記録媒体から再生された第1の音楽データに代えて前記第2の記録媒体から再生された第2の音楽データを出力するように、前記第2の再生手段と前記出力手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする再生装置。
【請求項17】
前記制御手段は、前記第1の記録媒体から前記動画データと第1の音楽データを再生して前記出力手段から出力している場合に、前記第2の記録媒体が装着されると、前記第2の記録媒体から音楽データを再生するように、前記第2の再生手段を制御することを特徴とする請求項16に記載の再生装置。
【請求項18】
前記制御手段は、前記第1の記録媒体から再生された第1の音楽データに代えて前記第2の記録媒体から再生された第2の音楽データを出力すると、前記第1の記録媒体からの音楽データの再生を停止するように、前記第1の再生手段を制御することを特徴とする請求項16または17に記載の再生装置。
【請求項19】
前記第1の再生手段は複数のクリップの動画データを前記第1の記録媒体から再生し、前記制御手段は、前記第1の記録媒体から前記動画データと第1の音楽データを再生して前記出力手段から出力している場合に、前記第2の記録媒体が装着されると、前記動画データのクリップの切り替わりのタイミングに従って、前記第1の音楽データから前記第2の音楽データに切り替えて出力するように、前記出力手段を制御することを特徴とする請求項16〜18の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項20】
前記出力手段は、前記第1の記録媒体から再生された第1の音楽データと、前記第2の記録媒体から再生された第2の音楽データとを記憶するメモリを有し、前記メモリに記憶された第1の音楽データと第2の音楽データの何れかを選択して出力することを特徴とする請求項16〜19の何れか1項に記載の再生装置。
【請求項21】
前記制御手段は、前記第1の記録媒体から前記動画データと第1の音楽データを再生して前記出力手段から出力している場合に装着された第2の記録媒体に音楽データが記憶されていない場合には、継続して前記第1の音楽データを出力するように前記第1の再生手段と前記出力手段とを制御することを特徴とする請求項16〜20の何れか1項に記載の再生装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2010−268246(P2010−268246A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−118063(P2009−118063)
【出願日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】