説明

冷湿布液剤及びその塗布方法

【課題】均一な塗布が容易で、塗布部位が容易に確認でき、且つ塗布部位の清涼効果が発揮できる冷湿布液剤を提供する。
【解決手段】エタノールに、冷湿布薬剤と、色素と、添加剤とを添加して冷湿布液剤を得た。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、均一な塗布が容易で、塗布部位が容易に確認でき、且つ塗布部位の清涼効果が発揮できる冷湿布液剤及びその塗布方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、乳牛の急性乳房炎、関節炎等による発熱、腫脹、疼痛等の症状に対処する冷湿布薬剤としては、アンドレス軟膏、クラーゲンネオ、ライツパスタ等の軟膏湿布剤が一般に知られている。この種の軟膏湿布剤は、脂肪、ラノリン、ワセリン、グリセリン等の軟膏基材に、l−メントール、dl−カンフル、サリチル酸メチル等の湿布基材を添加したものである。
【0003】
乳牛に急性乳房炎が発症した場合には、酪農家は朝夕の搾乳後(2回/日)に前記軟膏湿布剤を急性乳房炎を発症した乳房全体に手指で塗布し、熱が下がるまで塗布を続けるようにしている。
【0004】
一方、急性乳房炎を発症すると乳房はパンパンに腫れた状態になり、この乳房から得られる乳牛は出荷することはできない。
【0005】
このため、牛に急性乳房炎を発症すると、酪農家は、急性乳房炎になった牛と、その牛の4個の乳房のうちのどの乳房が急性乳房炎であるかを飼育表に記載しており、朝晩の搾乳時に、前記飼育表の記載に基づいて、急性乳房炎の乳房からは乳を搾り切って出荷せずに処置し、急性乳房炎の乳房に前記軟膏湿布剤を塗布している。
【0006】
一方、温冷湿布剤としては、特許文献1がある。
【特許文献1】特開2001−213769号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1はパップ剤であり、牛の乳房に貼って急性乳房炎を治療するのには適さない。
【0008】
また、前記従来の軟膏湿布剤或いは、急性乳房炎を発症した乳房に手指で塗布する必要があるために、塗布する作業が非常に大変で時間が掛ると共に、均一な塗布ができたかどうかを確認することができないために、塗布量に個人差が生じて均一な塗布が困難であり、塗布効果にバラツキを生じてしまうという問題がある。更に、炎症を起こした乳房に痛みがある場合には塗布時に牛が暴れるといった問題もある。
【0009】
また、アンドレス軟膏の場合には、ペースト状を有して延び易いために塗布が比較的容易である半面、高価であるために充分に塗布されない場合があり、そのために治療が長引いて不経済になる場合がある。
【0010】
クラーゲンネオの場合には、粘土質で塗布し難いために均一な塗布が困難であり、そのために塗布に時間が掛る問題があり、更に、再度薬剤を塗布する際には前に塗布した薬剤を除去する必要があるが落ち難いために、この除去作業にも時間が掛ってしまう問題がある。
【0011】
ライツパスタの場合には、低価格で利用し易いが、薬液乾燥後に落し難いために、薬剤を再度塗布する作業が大変で時間が掛るという問題がある。
【0012】
また、酪農家は、前記したように飼育表の記載に基づいて急性乳房炎を起こした牛の乳房を確認し、急性乳房炎の乳房から得られた牛乳は出荷しないようにしているが、急性乳房炎を起こした牛の乳房は飼育表でしか確認することができないために、飼育表の読み間違いなどによって、急性乳房炎を起こした乳房から得られた牛乳を出荷してしまう可能性も考えられる。
【0013】
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、均一な塗布が容易で、塗布した部位を容易に確認することができ、且つ塗布部位の清涼効果が発揮できる冷湿布液剤及びその塗布方法を提供することを目的としてなしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1に記載の発明は、エタノールに、冷湿布薬剤と、色素と、添加剤とを添加してなることを特徴とする冷湿布液剤、に係るものである。
【0015】
請求項2に記載の発明は、エタノールが、70〜90%水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の冷湿布液剤、に係るものである。
【0016】
請求項3に記載の発明は、冷湿布薬剤が、l−メントール、dl−カンフル、サリチル酸メチルの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の冷湿布液剤、に係るものである。
【0017】
請求項4に記載の発明は、色素が、青色1号であることを特徴とする請求項1に記載の冷湿布液剤、に係るものである。
【0018】
請求項5に記載の発明は、色素の含有割合が、製剤100ml中3〜30mgであることを特徴とする請求項1又は4に記載の冷湿布液剤、に係るものである。
【0019】
請求項6に記載の発明は、添加剤が、皮膜形成剤、保存剤、安定化剤の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の冷湿布液剤、に係るものである。
【0020】
請求項7に記載の発明は、皮膜形成剤が、ポリビニルピロリドンであることを特徴とする請求項6に記載の冷湿布液剤、に係るものである。
【0021】
請求項8に記載の発明は、保存剤が、ブチルヒドロキシアニソールであることを特徴とする請求項6に記載の冷湿布液剤、に係るものである。
【0022】
請求項9に記載の発明は、安定化剤が、グリセリン、エデト酸ナトリウムの少なくとも1つであることを特徴とする請求項6に記載の冷湿布液剤、に係るものである。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の冷湿布液剤をスプレー容器に充填し、スプレー容器を用いて処置部にスプレーすることにより冷湿布液剤を塗布すると同時に着色することを特徴とする冷湿布液剤の塗布方法、に係るものである。
【0024】
請求項11に記載の発明は、塗布した処置部の着色濃度から液剤の塗布量を推定することを特徴とする請求項10に記載の冷湿布液剤の塗布方法、に係るものである。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、エタノールに、冷湿布薬剤と、色素と、添加剤とを添加してなる冷湿布液剤を得、この冷湿布液剤をスプレー容器に充填して処置部にスプレーするようにしたので、処置部に対する冷湿布薬剤の塗布作業を従来のように作業者の手指を薬剤で汚すことがなく容易に行うことができ、冷湿布薬剤の塗布に要する時間を大幅に短縮できる効果がある。
【0026】
冷湿布液剤に色素を添加したことにより、処置部が色素によって着色されるので、この着色の濃度から冷湿布液剤が適切に塗布されたか否かを確認することができ、よって、適量の冷湿布液剤を均一に塗布する作業が容易になる効果がある。
【0027】
また、塗布部位が着色されるので、急性乳房炎を起こした牛の乳房を明確に確認することができるため、急性乳房炎を起こした乳房から得られた牛乳を出荷するといった間違いの発生を防止できる効果がある。
【0028】
エタノール70〜90%水溶液を用いた冷湿布液剤としたことにより、塗布部位の温度を下げ、急性乳房炎によって発熱した乳房から熱を奪うことにより腫脹改善効果を向上でき、よって冷湿布薬剤による治療効果を相乗的に高められる効果がある。また、冷湿布液剤を塗布することによって発熱した乳房が冷却されるので牛に清涼効果を与えることができ、よって従来の軟膏湿布剤を塗布する場合のように牛が暴れる問題を防止できる効果がある。
【0029】
また、皮膜形成剤としてポリビニルピロリドンを添加したことにより、液ダレを防止することができ、よって均一な塗布が更に容易になると共に、冷湿布液剤が無駄に消費されるのを防止できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0031】
本発明の冷湿布液剤は、エタノールに、冷湿布薬剤と、色素と、添加剤とを添加することにより構成される。
【0032】
そして、前記冷湿布液剤を、通常一般に用いられているスプレー容器に充填し、処置部に近付けてスプレーすることにより、処置部に満遍なく塗布する。また、直接手指により処置部に満遍なく塗布することもできる。このとき、冷湿布液剤の塗布により塗布部位が色素によって着色されるので、この着色濃度から塗布量を推定して調整することができる。更に、前記塗布部位は着色されているので、急性乳房炎を発症している乳房は飼育表によって確認されると同時に、乳房が着色されていることによっても確認できるため、急性乳房炎を起こした乳房から得られた牛乳を出荷する間違いを発生させない効果がある。また、塗布部位の着色は搾乳前後の乳房の拭き取り清浄によって色が徐々に薄くなり、2日前後で色は消えるので、治癒した後の乳房に再び冷湿布液剤を塗布してしまう間違いは生じ難い。
【0033】
まず、本発明の冷湿布液剤を塗布することによって、塗布部位に冷却効果(清涼効果)を生じさせるためのエタノールの濃度についての試験を実施した。
【0034】
エタノール60%の水溶液と、エタノール70%の水溶液と、エタノール80%の水溶液と、エタノール90%の水溶液と、エタノール100%(エタノールのみ)の夫々を滴下対象部に滴下し、滴下対象部の滴下前の温度と滴下後の温度の温度差から冷却効果を求めた。揮散時間は、滴下からエタノールの揮散が完了するまでの時間(エタノール100%では揮散が不明瞭で計測不能)であり、冷却修了期間は、滴下により冷却した滴下対象部の温度が滴下前の温度に戻るまでの時間を表わす。
【0035】
上記試験によって求めた温度差(冷却効果)の結果を[表1]に示した。
【0036】
【表1】

【0037】
[表1]から明らかな如く、水にエタノールを60%加えたエタノール60%水溶液ではエタノールのみの場合に比して冷却効果は低く、エタノール70%水溶液ではエタノールのみの場合と約同等の冷却効果があり、エタノール80%水溶液、90%水溶液によると、エタノールのみの場合よりも高い冷却効果を示した。
【0038】
このことから、エタノールの濃度は、水にエタノール70〜90%加えたエタノール70〜90%水溶液とすることが有効であることが確認された。
【0039】
上記から、エタノール70〜90%水溶液の塗布によって塗布部位の温度を下げる効果があるので、急性乳房炎の乳房に塗布すると、発熱している乳房から熱を奪うことにより腫脹改善効果を向上することができ、よって冷湿布薬剤による治療効果を相乗的に高め得る効果がある。
【0040】
また、エタノールに湿布薬剤を添加して滴下したとき、エタノール60%水溶液では乾燥後の薬剤が塊状になり均一に分散付着され難い状態であったのに対し、エタノール70%以上の水溶液では乾燥後の薬剤が分散して均一付着することが判明したので、前記エタノール70〜90%水溶液の範囲は均一付着による薬効の面からも好適といえる。
【0041】
前記湿布薬剤としては、従来から一般に知られている種々のものを用いることができ、例えばl−メントール、dl−カンフル、サリチル酸メチルの少なくとも1つを含むことができる。
【0042】
更に、前記色素としては、食品添加物等として用いられている安全性の高いものであれば種々のものを用いることができ、例えば青色1号を用いることができる。この青色1号は、所定量を添加して乳房等の処置部に塗布すると、塗布部位が青色に着色されるので塗布が明瞭に確認される。このときの青色1号の含有割合は、塗布したことが容易に確認できる着色となるように、製剤100ml中3〜30mgとすることが好ましい。製剤100ml中の色素を3mg未満とした場合には着色が薄く、冷湿布液剤の塗布が明確に現われるようにするには製剤100ml中、3mg以上の色素を添加するのが好ましい。また色素の含有割合を多くした場合には色素を無駄に消費するので好ましくない。よって、青色1号の含有割合は、製剤100ml中3mg以上10mg以下とすることがより好ましい。
【0043】
前記添加剤は、皮膜形成剤、保存剤、安定化剤の少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0044】
皮膜形成剤(増粘剤)としては、ポリビニルピロリドンを用いることができる。皮膜形成剤を添加しない前記冷湿布液剤を塗布したところ、液ダレが大きくこのために特定部位に均一に塗布することが困難であったが、前記ポリビニルピロリドンを製剤100mlに2〜4gの割合で添加したところ、殆ど液ダレが生じず均一な塗布が容易になった。
【0045】
保存剤としては、ブチルヒドロキシアニソールを用いることができる。また、安定化剤としては、グリセリン、エデト酸ナトリウムを用いることができる。
【0046】
本発明の冷湿布液剤の組成の一例を下記[表2]に示した。
【0047】
【表2】

【0048】
上記[表2]による冷湿布液剤を市販のスプレー容器に充填し、酪農家A,B,C,D,E,F,G,H,Iにおいて急性乳房炎、慢性乳房炎、関節炎、しこりとりの治療目的で牛にスプレーした際のモニター評価試験を実施した。その試験結果を[表3]に示した。[表3]中、1は従来品より効果が低い、2は従来品と同程度で効果がある、3は従来品より優れており効果が高い、を夫々表わす。
【0049】
【表3】

【0050】
[表3]から明らかなように、冷却効果、腫脹改善効果、使いやすさのいずれの面においても、従来品と同程度かそれより優れた高い効果を示した。特に、冷却効果と使いやすさの面では、従来品に対して非常に優れた効果を示した。
【0051】
また、A牧場において、急性乳房炎、慢性乳房炎、関節炎の治療目的で牛にスプレーした際のモニター評価試験を実施した結果を[表4]に示した。[表4]中、1は従来品より効果が低い、2は従来品と同程度で効果がある、3は従来品より優れており効果が高い、を夫々表わす。
【0052】
【表4】

【0053】
[表4]から明らかなように、冷却効果、腫脹改善効果、使いやすさの面で、従来品と同程度かそれより優れた高い効果を示した。特に、冷却効果と使いやすさの面では、従来品に対して非常に優れた効果を示した。
【0054】
また、J牧場において、[表2]による冷湿布液剤を直接手指で牛に塗布し、急性乳房炎、慢性乳房炎、関節炎の治療目的でモニター評価試験を実施した。その試験結果を[表5]に示した。[表5]中、1は従来品より効果が低い、2は従来品と同程度で効果がある、3は従来品より優れており効果が高い、を夫々表わす。
【0055】
【表5】

【0056】
[表5]から明らかなように、冷却効果、腫脹改善効果、使いやすさのいずれの面においても、従来品と同程度かそれより優れた高い効果を示した。なお、使いやすさの面では、スプレー容器を使用した場合と同様に、従来品に対して優れた効果を示した。
【0057】
従って、上記本発明の冷湿布液剤とその塗布方法によれば、スプレー処方による使い易さの面で非常に優れており、更に塗布時における冷却効果が優れており、冷却が促進されることに伴って腫脹改善効果も向上し、冷湿布薬剤による治療効果が相乗的に高められる。また、直接手指で塗布する処方による使い易さ、腫脹改善効果、冷却効果についても同様の結果が得られた。
【0058】
本発明の冷湿布液剤では、皮膜形成剤(増粘剤)としてポリビニルピロリドンを添加したことにより、スプレー容器を用いてスプレーした際に、液ダレを生じさせることなく冷湿布液剤を処置部に有効に付着させてその薬効を発揮させることができる。また、手指で塗布する場合にも同様であった。
【0059】
更に、前記冷湿布液剤を処置部に塗布すると、処置部は冷湿布液剤に添加した色素によって着色される(青色1号の場合は青く着色される)ので、この着色の濃度から冷湿布液剤が適切に塗布されたか否かを確認しながら塗布できるので、適量の冷湿布液剤を均一に塗布する作業を容易に実施することができる。また、スプレーによる塗布を行った場合、作業者が手指を薬剤で汚すことがない。しかも、冷湿布液剤の塗布により、発熱した乳房が冷却されるので牛に清涼効果を与えることができ、よって従来の軟膏湿布剤を塗布する場合のように牛が暴れるような問題も防止できる。
【0060】
また、塗布部位が着色されることにより、急性乳房炎を起こした牛の乳房を明確に確認できるため、急性乳房炎を起こした乳房から得られた牛乳を出荷する間違いの発生を防止することができる。
【0061】
以下に、本発明の実施例について説明するが本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0062】
l−メントール3.0g、dl−カンフル2.0g、サリチル酸メチル4.0g、ポリビニルピロリドン2.0g、ブチルヒドロキシアニソール0.01g、グリセリン5.0g、青色1号5mgをエタノール(95%)に溶解して約100mlの冷湿布液剤を得た。
【実施例2】
【0063】
l−メントール3.0g、dl−カンフル2.0g、サリチル酸メチル4.0g、ポリビニルピロリドン2.0g、ブチルヒドロキシアニソール0.01g、グリセリン5.0g、青色1号10mgをエタノール(95%)に溶解して約100mlの冷湿布液剤を得た。
【実施例3】
【0064】
l−メントール3.0g、dl−カンフル2.0g、サリチル酸メチル4.0g、ポリビニルピロリドン2.0g、ブチルヒドロキシアニソール0.01g、エデト酸ナトリウム0.01g、青色1号20mgをエタノール(95%)に溶解して約100mlの冷湿布液剤を得た。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エタノールに、冷湿布薬剤と、色素と、添加剤とを添加してなることを特徴とする冷湿布液剤。
【請求項2】
エタノールが、70〜90%水溶液であることを特徴とする請求項1に記載の冷湿布液剤。
【請求項3】
冷湿布薬剤が、l−メントール、d1−カンフル、サリチル酸メチルの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の冷湿布液剤。
【請求項4】
色素が、青色1号であることを特徴とする請求項1に記載の冷湿布液剤。
【請求項5】
色素の含有割合が、製剤100ml中3〜30mgであることを特徴とする請求項1又は4に記載の冷湿布液剤。
【請求項6】
添加剤が、皮膜形成剤、保存剤、安定化剤の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の冷湿布液剤。
【請求項7】
皮膜形成剤が、ポリビニルピロリドンであることを特徴とする請求項6に記載の冷湿布液剤。
【請求項8】
保存剤が、ブチルヒドロキシアニソールであることを特徴とする請求項6に記載の冷湿布液剤。
【請求項9】
安定化剤が、グリセリン、エデト酸ナトリウムの少なくとも1つであることを特徴とする請求項6に記載の冷湿布液剤。
【請求項10】
請求項1に記載の冷湿布液剤をスプレー容器に充填し、スプレー容器を用いて処置部にスプレーすることにより冷湿布液剤を塗布すると同時に着色することを特徴とする冷湿布液剤の塗布方法。
【請求項11】
塗布した処置部の着色濃度から液剤の塗布量を推定することを特徴とする請求項10に記載の冷湿布液剤の塗布方法。

【公開番号】特開2006−8590(P2006−8590A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−187639(P2004−187639)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(591281220)日本全薬工業株式会社 (8)
【Fターム(参考)】